JP2009125424A - 装身具 - Google Patents

Abstract

【課題】外観の美観を損ねず、外側のカバー部材を交換可能な装身具を提供する。
【解決手段】本発明の、例えばカチューシャ１である装身具は、ベース部材２と、該ベース部材２に対して磁力によって着脱部材に取り付けられるカバー部材３と、を備えることを特徴とする。このカチューシャ１によると、ベース部材２に磁力によって着脱可能な異なる種類のカバー部材３を用意すれば、カバー部材３を取り替えることで、異なるデザインを楽しむことができる。また、ベース部材２とカバー部材３とは、磁力によって着脱可能であるので、ベース部材２とカバー部材３とを着脱する際に、スナップ等の止め具が不要であり、また着脱も容易である。
【選択図】図１

Description

本発明は、装身具に関し、特に頭部に着脱するカチューシャ又はヘアバンド等の装身具に関する。

従来、頭部に装着する装身具として、例えばカチューシャ等の装身具がある。このような装身具には、様々な色や柄がのものが存在し、装着者は、服装や気分によって異なる色や柄を有する装身具を適宜交換して装着する。しかし、例えば、異なる洋服のそれぞれに対して、その洋服に合った異なる装身具を用意するのは費用がかかる。また、旅行等に出かける場合、複数のカチューシャを持ち歩くと荷物が嵩張るという問題がある。

一方、頭部に装着する装身具として、頭部に直接装着されるベース部材に対して、スナップ等の止め具によってそのベース部材を覆うカバー部材を着脱可能とした装身具が存在する（例えば、特許文献１参照）。この装身具によれば、カバー部材のみ交換することで、様々な色や柄の装身具を楽しむことができる。したがって、複数の色や柄の装身具を用意しても費用が安価であり、また持ち運ぶ際もベース部材が１つでよいので、嵩張らない。
特開２００６−２９１４３０号公報

しかし、上記装身具は、スナップやマジックテープ（登録商標）等の止め具によってベース部材とカバー部材とを着脱可能としている。しかし、カチューシャ等の装身具において、ベース部材とカバー部材との着脱にスナップ等の止め具を利用する場合、カバー部材の表側に、スナップを取り付ける際の、例えば縫合部等の取付部が見えてしまうことがある。また、スナップ等を用いる場合、取付箇所が厚くなるため、カチューシャ等の装身具においては、特に美観が損なわれる。

本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、外観の美観を損ねず且つ外側のカバー部材等の装飾部材を交換可能な装身具を提供することを目的とする。

本発明の装身具は、ベース部材と、該ベース部材に対して磁力によって着脱部材に取り付けられる装飾部材と、を備えることを特徴とする。この装身具によると、ベース部材に磁力によって着脱可能な異なる種類の装飾部材を用意すれば、装飾部材を取り替えることで、異なるデザインを楽しむことができる。また、ベース部材と装飾部材は磁力によって着脱可能であるので、ベース部材と装飾部材とを着脱する際に、スナップ等の止め具が不要であり、また着脱も容易である。
上記装身具において、前記装飾部材は、前記ベース部材を覆うカバー部材であってもよい。この装身具によれば、ベース部材に対して磁力によって着脱部材に取り付けられる異なるカバー部材を複数用意すれば、カバー部材を取り替えることで、異なる柄や模様を楽しむことができる。
また、前記ベース部材と前記カバー部材とのそれぞれに、帯状のマグネットを貼着することで両者を磁力によって着脱可能にしてもよい。マグネットが帯状であるのでデザイン与える影響がすくない。
さらに、前記カバー部材が両端に袋部を備え、前記ベース部材の両端を前記袋部にそれぞれ差し込むようになっていてもよい。このように袋部をカバー部の両端に設け、ベース部材の両端部を出し入れすることで、ベース部材とカバー部材とを着脱するので、着脱が容易である。

本発明によれば、外観の美観を損ねず、外側のカバー部材等の装飾部材を交換可能な装身具を提供することができる。

［第１実施形態］
以下、図面等を参照して、本発明の第１実施形態について説明する。第１実施形態では、装身具としてカチューシャ１を例にして説明する。図１は、第１実施形態のカチューシャ１を示す図である。カチューシャ１は、ベース部材２と、そのベース部材２に取り付ける装飾部材として、ベース部材２の外周を覆うカバー部材３とを備える。なお、図１では、ベース部材２として水玉模様の布を使用した例を示す。

図２（ａ）は、図１のカチューシャ１からカバー部材３を取り外した状態のベース部材２のみ示した図であり、図２（ｂ）は、ベース部材２から取り外したカバー部材３のみを示した図である。また、図３はベース部材２の製造方法を示した図である。

図３（ａ）に示すように、ベース部材２を製造する際、まず、細長い帯状部材を湾曲させた形状を有するプラスチックの成型品２１を用意する。この成型品２１は、頭部に装着する際に装着者の頭部の形状に合わせてフィットするように、ある程度の弾力性を有している。

次に、この成型品２１の外面に、成型品２１より若干幅及び長さが小さい帯状のマグネット２２を貼着する（図３（ｂ））。なお、図３（ｂ）においてマグネット２２は斜線を引いて示す。

図３（ｃ）に示すように、一枚の長方形の布２３を中表にして半分に折り、端部を、１辺を残して縫い合わせる。その布２３を、表が外側になるようにして縫合されていない開口部２４より裏返し、マグネット２２が貼着された成型品２１に被せる。そして、開口部２４を縫い合わせてベース部材２が完成する（図３（ｄ），図２）。なお、この布２３は、カバー部材３を被せたときに、外観に影響を与えないように、無地が好ましい。

図４はカバー部材３の製造方法を示した図である。なお、図４においては、図を見やすくするために、カバー部材の水玉模様は省略して示す。まず、図４（ａ）に示すように、カバー部材３の本体部を構成する一枚の長方形の布３１を中表にして半分に折り、その一短辺３１ａ、及び、折り返されて輪になった長辺３１ｂと反対側の長辺３１ｃを縫い合わせる。縫い合わせた布３１の一面側に、ベース部材２に貼着したマグネット２２と略同形の帯状のマグネット３２を貼着する。

次いで、マグネット３２が貼着された布３１を、表が外側になるように裏返す（図４（ｂ））。裏返した布３１の両端を、ギャザーを寄せて縫い合わせる（図４（ｃ））。布３１の両端に、布３１と同様に中表にして縫い合わせたものを裏返した長方形の布３３を縫い合わせる（図６（ｄ））。その布３３のを短辺部分が重なるようにして縫い合わせる（図４（ｅ））。これにより両端に袋部３４が形成された、カバー部材３が完成する（図４（ｅ），図２（ｂ））。

完成されたカバー部材３をベース部材２に被せ、カバー部材３の両端の袋部３４にベース部材２の端部をそれぞれ挿入する。そうすると、ベース部材２のマグネット２２とカバー部材３のマグネット３２とが磁力によって引き合い、カバー部材３とベース部材２とが貼着されるとともに、ベース部材２の両端が袋部３４に保持されて固定される。

以上、第１実施形態のカチューシャ１は、以下の効果を有する。
（１）ベース部材２をカバー部材３に磁力で貼着することにより、カバー部材３をベース部材２に対して容易かつ確実に装着することができる。
（２）カバー部材３の両端の袋部３４にベース部材２の両端が挿入されるので、カバー部材３とベース部材２との間に、互いにずれる方向に力が加わっても、両者がずれにくく、カバー部材３とベース部材２とをより安定して固定することができる。
（３）異なる色や柄を有するカバー部材３を複数用意して、その日の気分や服装に応じてカバー部材３を交換することで、さまざまな色や柄のカチューシャ１を楽しむことができる。
（４）カバー部材３自体は平坦に重ねることができるので、複数持ち運んでも嵩張らず、旅行等の際に、一つのベース部材２と複数のカバー部材３とを携帯することで、少ない荷物で、複数の色や柄のカチューシャ１を楽しむことができる。かつカバー部材３は互いに磁力によって付着し合うので、持ち運びの際にばらばらにならず、携帯に便利である。

［第２実施形態］
以下、図５を参照して、本発明の第２実施形態について説明する。第２実施形態も、第１実施形態と同様に、装身具としてカチューシャ５を例にして説明する。図５（ａ）は、第２実施形態のカチューシャ５を示す図である。カチューシャ５は、ベース部材６と、そのベース部材６に対して着脱可能な装飾部材７とを備える。

ベース部材６は、第１実施形態と同様に、プラスチックの成型品に帯状のマグネット６２を取り付け、その外周を袋状の布６３で覆ったものである。なお、その製造方法等の詳細な説明は第１実施形態と同様であるので省略する。図５（ｂ）は装飾部材７を裏側から見た図である。図示するように、例えば、本実施形態では花の形状を有する装飾部材７の裏面には、円形のマグネット７１が貼り付けられている。

このように、ベース部材６の内部にはマグネット６２が貼着され、また装飾部材７にもマグネット７１が貼着されているため、磁力によってベース部材６に対して装飾部材７を取り付けることができる。

以上、第２実施形態のカチューシャ５は、以下の効果を有する。
（１）装飾部材７を種々用意し、その日の気分や服装に応じて装飾部材７を交換することで、さまざまなバリエーションのカチューシャ１を楽しむことができる。
（２）装飾部材７はベース部材６と比べると小さいため、複数持ち運んでも嵩張らない。したがって、旅行等の際に、一つのベース部材２と複数の装飾部材７とを携帯することで、少ない荷物で、複数のバリエーションのカチューシャ１を楽しむことができる。

（変形形態）
本発明は、説明した第１実施形態及び第２実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。

（１）第1実施形態におけるカバー部材３に、例えばエクステンションを編み込んだものを取り付けてもよい。エクステンションとは、人毛や化学繊維で出来た毛束であり、付け毛の一種を言う。図６は、第１実施形態のカバー部材３に例えば三つ編みにしたエクステンション７を取り付けた状態を示した図である。図６においては、三つ編みにしたエクステンション７を２本並べてカバー部材３に貼着した例を示すが、編み込んだエクステンションの数は２本に限定されない。例えば、カチューシャ１が太い場合にはエクステンション７の数は３本であってもよく、また、カチューシャ１が細い場合にはエクステンション７の数は１本であってもよい。また、取付方法は、接着剤による貼着、縫合等いずれの方法であってもよい。
このように編み込んだエクステンション７をカバー部材３に取り付け、カバー部材３，６をベース部材に対して着脱可能とすることにより、第1実施形態の効果に加え、あたかも自毛を編み込んでいるかのように見せることができる。なお、エクステンション７の色は、人によって髪の色が異なるため、または、そのときの気分により異なる色を楽しむため、何種類か用意することもできる。

（２）第１実施形態においてカバー部材３は、リバーシブルであってもよい。
（３）本実施形態では装身具としてカチューシャ１，５について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の装身具、例えばチョーカーやバングルであってもよい。
（４）本実施形態のカチューシャ１，５は、親子でペアとして楽しむこともでき、またペットとお揃いにすることもできる。更にカチューシャとチョーカーとをお揃いで楽しむこともできる。
（５）第２実施形態において、例えば、装飾部材７をメガネ型にすることで、頭部にサングラスを載せているように見えるようにすることもできる。
（６）上述の実施形態では、ベース部材とカバー部材や装飾部材とにマグネットを取り付けたが、ベース部材にマグネットを貼着し、カバー部材や装飾部材にマグネットにくっつく金属を取り付けてもよく、またベース部材に金属部材を貼り付けて、カバー部材や装飾部材にマグネットをとりつけるようにしてもよい。
以上、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。

第１実施形態のカチューシャを示す図である。 図２（ａ）は、図１のカチューシャからカバー部材を取り外したベース部材のみ示した図であり、図２（ｂ）は、カバー部材のみを示した図である。 ベース部材の製造方法を示した図である。 カバー部材の製造方法を示した図である。 （ａ）は第２実施形態のカチューシャを示す図であり、（ｂ）はカチューシャに着脱可能な装飾部材を裏側から見た図である。 第１実施形態の変形形態を示した図である。

符号の説明

１，５：カチューシャ、２，６：ベース部材、３：カバー部材、７：装飾部材、２２，３２：マグネット、３４：袋部、７１：マグネット

Claims (5)

1. ベース部材と、
   該ベース部材に対して磁力によって着脱部材に取り付けられる装飾部材と、
   を備えることを特徴とする装身具。
2. 前記装飾部材が、前記ベース部材を覆うカバー部材であることを特徴とする請求項１に記載の装身具。
3. 前記ベース部材と前記カバー部材とのそれぞれに、帯状のマグネットが貼着されていることを特徴とする請求項２に記載の装身具。
4. 前記カバー部材が両端に袋部を備え、前記ベース部材の両端を前記袋部にそれぞれ差し込むようになっていることを特徴とする請求項２又は３に記載の装身具。
5. カチューシャであることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の装身具。

Images