JP2009124808A - 歯車付きモータ装置およびその製造方法 - Google Patents

歯車付きモータ装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009124808A
JP2009124808A JP2007293851A JP2007293851A JP2009124808A JP 2009124808 A JP2009124808 A JP 2009124808A JP 2007293851 A JP2007293851 A JP 2007293851A JP 2007293851 A JP2007293851 A JP 2007293851A JP 2009124808 A JP2009124808 A JP 2009124808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
worm
geared motor
rotation center
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007293851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5100321B2 (ja
Inventor
Yumiko Nishikawa
裕美子 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2007293851A priority Critical patent/JP5100321B2/ja
Publication of JP2009124808A publication Critical patent/JP2009124808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5100321B2 publication Critical patent/JP5100321B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】ウォームギアおよびウォームホイールを用いた場合でも双方の回転中心軸線を高い精度で設定でき、かつ、外部から衝撃が加わって双方の回転中心軸線にずれが発生しにくい歯車付きモータ装置、およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】歯車付きモータ装置10において、ウォームギア622、722を備えた第1段目の複合歯車62、72の支軸81、82、およびウォームホイール631、731を備えた第2段目の複合歯車63、73の支軸83は、共通の支持部材5に形成された複数の貫通穴からなる軸受により支持されている。このため、複合歯車62、72、63、73を支持部材5に搭載するだけで、全ての回転中心軸が高い精度で設定されるとともに、外部から衝撃が加わっても、回転中心軸線にずれが発生しにくい。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源に対して複数の歯車を介して機構的に接続された出力部を有する歯車付きモータ装置およびその製造方法に関するものである。
便蓋・便座開閉装置において、便蓋または/および便座の駆動には、駆動源に対して複数の歯車を介して機構的に接続された出力部を有する歯車付きモータ装置が用いられており、かかる歯車付きモータ装置においては、駆動源から出力された回転を減速して便蓋または/および便座に伝達する必要があるため、遊星歯車などを用いた減速機構が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−304388号公報
しかしながら、遊星歯車などを用いた従来の減速機構では、各歯車の回転中心軸線が互いに平行であるため、便蓋または/および便座の回転中心軸に対して直交する方向に大きな空間を占有するため、便座・便蓋開閉装置を洋式トイレに目立たないように設置するのが困難であるという問題点がある。
ここに、本願発明者は、ウォームギアおよびウォームホイールを用いて歯車付きモータ装置を提案するものである。しかしながら、ウォームギアと、このウォームギアと噛合するウォームホイールとでは回転中心軸線が直交するため、ウォームギアおよびウォームホイールの回転中心軸線がわずかにずれただけでも、スムーズな回転伝達を行なえなくなる。このため、ウォームギアおよびウォームホイールを搭載する際、多大な手間をかけて位置調整を行なう必要がある。また、初期的に高い位置精度でウォームギアおよびウォームホイールを配置した場合でも、外部からの衝撃でウォームギアおよびウォームホイールの回転中心軸線がわずかにずれただけでも、スムーズな回転伝達を行なえなくなる。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ウォームギアおよびウォームホイールを用いた場合でも双方の回転中心軸線を高い精度で設定でき、かつ、外部から衝撃が加わって双方の回転中心軸線にずれが発生しにくい歯車付きモータ装置、およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、駆動源と、該駆動源に対して複数の歯車を介して機構的に接続された出力部とを有する歯車付きモータ装置において、前記複数の歯車には、ウォームギアと、ウォームホイールとが含まれ、前記ウォームギアの回転中心軸、および前記ウォームホイールの回転中心軸は、共通の支持部材に形成された複数の軸受により支持されていることを特徴とする。
本発明を適用した歯車付きモータ装置において、ウォームギアの回転中心軸、およびウォームホイールの回転中心軸は、共通の支持部材に形成された複数の軸受により支持されているため、ウォームギアおよびウォームホイールを支持部材に搭載するだけで、双方の回転中心軸が高い精度で設定される。また、ウォームギアの回転中心軸、およびウォームホイールの回転中心軸は、共通の支持部材に形成された複数の軸受により支持されているため、外部から衝撃が加わっても、ウォームギアおよびウォームホイールの回転中心軸線にずれが発生しにくい。
本発明において、前記支持部材は、1枚の金属板を折り曲げてなり、当該金属板は、部分的に折り曲げられて互いに対向する折曲部分が形成されており、前記ウォームギアの回転中心軸の両軸端を支持する一対の前記軸受、および前記ウォームホイールの回転中心軸の両軸端を支持する一対の前記軸受は前記折曲部分に形成されていることが好ましい。このように構成すると、軸受を備えた支持部材を安価に製造することができる。
本発明において、前記軸受はいずれも、前記金属板に形成された貫通穴からなり、
当該貫通穴に対して、前記回転中心軸として、前記ウォームギアを回転可能に支持する支軸、および前記ウォームギアを回転可能に支持する支軸が貫通した状態で保持されていることが好ましい。このように構成すると、軸受の構成を簡素化できるので、軸受を備えた支持部材を安価に製造することができる。
本発明において、前記駆動源、前記ウォームギア、前記ウォームホイール、前記支軸および前記支持部材を内部に収容するケースを有し、当該ケースには、前記支軸の前記貫通穴からの抜けを防止する抜け防止部を備えていることが好ましい。本発明において、前記抜け防止部は、例えば、前記支軸の軸端に対向する前記ケースの内壁部である。このように構成すると、安価な構成で支軸の抜けを確実に防止することができる。
本発明において、前記支持部材には前記駆動源および前記出力部も支持されていることが好ましい。このように構成すると、歯車付きモータ装置を構成する各部材を共通の支持部材に搭載するだけで部材相互の位置合わせを行なうことができるとともに、外部から衝撃が加わった場合でも、部材双方の位置ずれを抑制することができる。
本発明において、前記駆動源、前記ウォームギア、前記ウォームホイール、および前記出力部を各々、2系列備え、前記ウォームギアおよび前記ウォームホイールには、前記2系列で同一の軸線上に配置された2つのウォームギアまたは/および前記2系列で同一の軸線上に配置された2つのウォームホイールが含まれ、前記2つのウォームギアまたは/および前記2つのウォームホイールに対する前記支軸は、共通の軸体からなることが好ましい。このように構成すると、部品の共通化を図った分、歯車付きモータ装置のコストを低減することができる。
本発明では、駆動源と、該駆動源に対して複数の歯車を介して機構的に接続された出力部とを有する歯車付きモータ装置の製造方法において、1枚の金属板を部分的に折り曲げて、互いに対向する折曲部分に貫通穴を備えた支持部材を形成する支持部材形成工程と、対向する前記折り曲げ部分の間に前記ウォームギアおよび前記ウォームホイールを配置した状態で、前記貫通穴、前記ウォームギアの中心穴、および前記ウォームホイールの中心穴を貫通するように支軸を通す組み付け工程と、前記駆動源、前記ウォームギア、前記ウォームホイール、前記支軸および前記支持部材をケースで覆う収納工程とを有することを特徴とする。このように構成すると、歯車付きモータ装置の組立作業の高効率化を図ることができる。
本発明を適用した歯車付きモータ装置において、ウォームギアの回転中心軸、およびウォームホイールの回転中心軸は、共通の支持部材に形成された複数の軸受により支持されているため、ウォームギアおよびウォームホイールを支持部材に搭載するだけで、双方の回転中心軸が高い精度で設定される。また、ウォームギアの回転中心軸、およびウォームホイールの回転中心軸は、共通の支持部材に形成された複数の軸受により支持されているため、外部から衝撃が加わっても、ウォームギアおよびウォームホイールの回転中心軸線にずれが発生しにくい。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した歯車付きモータ装置の一実施形態について説明する。なお、参照する図面においては、互いに直交する3方向をX方向、Y方向、Z方向とし、かつ、便座・便蓋開閉装置から便座シャフトおよび便蓋シャフトが突出している側を+X方向、その反対方向を−X方向とし、便座・便蓋開閉装置の幅方向の一方側を+Y方向、その反対方向を−Yとし、便座・便蓋開閉装置の上下方向における上方向を+Z方向、その下方向を−Zとして示してある。
(便座・便蓋開閉装置の全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明を適用した歯車付きモータ装置を備えた便座・便蓋開閉装置においてケースの一部を省略してその外観などを示す斜視図、および便座・便蓋開閉装置の内部構成を示す説明図である。
図1(a)、(b)において、本形態の便座・便蓋開閉装置1は、洋式便器の便座(図示せず)および便蓋(図示せず)を電動により開閉するための装置であり、下ケース41と、X方向で2分割された上ケース42とによってケース4が構成されている。ケース4の上端側位置からは、+X方向に向けて、便座を回転駆動するための便座シャフト2の先端側、および便蓋を回転駆動するための便蓋シャフト3の先端側が突出している。便座シャフト2は軸体であり、便蓋シャフト3は、便座シャフト2の外側に同軸状に嵌められた円筒体であり、便蓋シャフト3および便座シャフト2は、各々が独立して軸線周りに回転可能である。上ケース42において、その内部には、X方向の略中央位置に受け板425が形成されており、上ケース42において+X方向側に位置する前板部421と受け板425との間に便蓋シャフト3の基端部が位置し、上ケース42において−X方向側の後板部422と受け板425との間に便座シャフト2の基端部が位置している。
便蓋シャフト3の基端部には平歯車31が同軸状に構成され、その下方位置には、平歯車31に噛合する小径の平歯車332を備えた便蓋シャフト駆動車33が回転中心軸線をX方向に向けて配置されている。便蓋シャフト駆動車33は複合歯車であり、平歯車332と同軸状に大径の平歯車331が一体に形成されている。便蓋シャフト3の周りにはコイルバネ35が装着されており、コイルバネ35は、便蓋シャフト3を付勢して便蓋を駆動する際のトルクを補う。さらに、上ケース42の内側には、便蓋シャフト駆動車33と噛合してその回転位置などを検出するポテンショギア391およびポテンショメータ392が配置されている。
便座シャフト2の基端部には平歯車21が同軸状に構成され、その下方位置には、平歯車21に噛合する小径の平歯車232を備えた便座シャフト駆動車23が回転中心軸線をX方向に向けて配置されている。便座シャフト駆動車23は複合歯車であり、平歯車232と同軸状に大径の平歯車231が一体に形成されている。便座シャフト2の周りにはコイルバネ25が装着されており、コイルバネ25は、便座シャフト2を付勢して便座を駆動する際のトルクを補う。さらに、上ケース42の内側には、便座シャフト駆動車23と噛合してその回転位置などを検出するポテンショギア291およびポテンショメータ292が配置されている。
ここで、便座シャフト駆動車23および便蓋シャフト駆動車33、各々の回転中心軸線が共通の軸線上に位置しており、かつ、便座シャフト駆動車23と便蓋シャフト駆動車33とにおいて、平歯車232、332同士の外径寸法や歯数が等しく、平歯車231、331同士の外径寸法や歯数が等しい。
(歯車付きモータ装置の構成)
図2(a)、(b)は各々、図1に示す便座・便蓋開閉装置からケースなどを外して、本発明を適用した歯車付きモータ装置を斜め上方からみたときの説明図、および当該歯車付きモータ装置を斜め下方からみたときの説明図である。
本形態の便座・便蓋開閉装置1において、便蓋シャフト駆動車33および便座シャフト駆動車23に対して駆動力を伝達するにあたって、本形態では、以下に説明する歯車付きモータ装置10が用いられている。
図1(b)、および図2(a)、(b)において、本発明を適用した歯車付きモータ装置10は、便蓋シャフト駆動車23および便蓋シャフト駆動車33を各々、独立して駆動する必要があるため、以下に説明する駆動系が2系統構成されている。
まず、便座シャフト駆動車23に対する駆動系(便座シャフト駆動系7)は、ステッピングモータなどからなる駆動源70と、この駆動源70の回転出力軸に固着されたモータピニオン71と、このモータピニオン71と噛合する平歯車721を備えた第1段目の複合歯車72と、この第1段目の複合歯車72において平歯車721と同軸状に一体に形成されたウォームギア722に噛合するウォームホイール731を備えた第2段目の複合歯車73とを有しており、第2段目の複合歯車73においてウォームホイール731と同軸状に一体に形成された平歯車732は、便座シャフト駆動車23の平歯車231に噛合する出力車(出力部)である。ここで、駆動源70の回転出力軸はY方向に延びているため、第1段目の複合歯車72の回転中心軸もY方向に延びているのに対して、第2段目の複合歯車73の回転中心軸はX方向に延びている。
本形態において、第1段目の複合歯車72の回転中心軸、および第2段目の複合歯車73の回転中心軸は固定軸である。このため、第1段目の複合歯車72は、支軸82(固定軸/回転中心軸)周りに回転可能であり、第2段目の複合歯車73は、支軸83a(固定軸/回転中心軸)周りに回転可能である。
一方、便蓋シャフト駆動車33に対する駆動系(便蓋シャフト駆動系6)は、ステッピングモータなどからなる駆動源60と、この駆動源60の回転出力軸に固着されたモータピニオン61と、このモータピニオン61と噛合する平歯車621を備えた第1段目の複合歯車62と、この第1段目の複合歯車62において平歯車621と同軸状に一体に形成されたウォームギア622に噛合するウォームホイール631を備えた第2段目の複合歯車63とを有しており、第2段目の複合歯車63においてウォームホイール631と同軸状に一体に形成された平歯車632は、便蓋シャフト駆動車33の平歯車331に噛合する出力車(出力部)である。ここで、駆動源60の回転出力軸はY方向に延びているため、第1段目の複合歯車62の回転中心軸もY方向に延びているのに対して、第2段目の複合歯車63の回転中心軸はX方向に延びている。
本形態において、第1段目の複合歯車62の回転中心軸、および第2段目の複合歯車63の回転中心軸は固定軸である。このため、第1段目の複合歯車62は、支軸81(固定軸/回転中心軸)周りに回転可能であり、第2段目の複合歯車63は、支軸83b(固定軸/回転中心軸)周りに回転可能である。
本形態では、便蓋シャフト駆動系6と便座シャフト駆動系7とは、Y方向において逆向きに配置されており、XY面内で互いに点対称に配置されている。すなわち、便蓋シャフト駆動系6に用いた駆動源60の回転出力軸は−Y方向に突き出ているのに対して、便座シャフト駆動系7に用いた駆動源70の回転出力軸は+Y方向に突き出ている。
また、便蓋シャフト駆動系6に用いた第1段目の複合歯車62は、駆動源60の回転出力軸に対して−X方向において、ウォームホイール621がウォームギア622に対して−Y側に配置されているのに対して、便座シャフト駆動系7に用いた第1段目の複合歯車72は、駆動源70の回転出力軸に対して+X方向において、ウォームホイール721がウォームギア722が+Y側に配置されている。また、第2段目の複合歯車63は、第1段目の複合歯車62のウォームギア622および駆動源60の上方位置(+Z方向)において、ウォームホイール631が平歯車632に対して−X側に配置されているのに対して、便座シャフト駆動系7に用いた第2段目の複合歯車73は、第1段目の複合歯車72のウォームギア722および駆動源70の上方位置(+Z方向)において、ウォームホイール731が平歯車732に対して+X側に配置されている。
ここで、便蓋シャフト駆動系6に用いた第2段目の複合歯車63(ウォームホイール631および平歯車632)と、便座シャフト駆動系7に用いた第2段目の複合歯車73(ウォームホイール731および平歯車732)とは、双方の回転中心軸線が同一の軸線上に位置する。このため、本形態では、便蓋シャフト駆動系6に用いた第2段目の複合歯車63(ウォームホイール631および平歯車632)の支軸83bと、便座シャフト駆動系7に用いた第2段目の複合歯車73(ウォームホイール731および平歯車732)の支軸83aは、1本の共通の支軸83により構成されている。
(支持部材の構成)
図3(a)、(b)は各々、図2に示す歯車付きモータ装置に用いた支持部材を斜め上方からみたときの説明図、および当該支持部材を展開して示す説明図である。
本形態の歯車付きモータ装置10では、計3本の支軸81、82、83が用いられており、かかる3本の支軸81、82、83を支持するための軸受を構成するにあたって、本形態では、図3(a)、(b)を参照して説明する支持部材5が用いられている。
図3(a)に示す支持部材5は、図3(b)に示す1枚の金属板50を、一点鎖線L11〜L19で示す谷折線、および二点鎖線L21、L22で示す山折線で折り曲げ形成したものである。
支持部材5において、底板部50には2つの開口部511、512が形成されている。2つの開口部511、512のうち、−X方向に位置する開口部511には便座シャフト駆動系7の駆動源70が配置され、開口部511に対して+Y方向で隣接する位置で起立する垂直板部58に形成された円形の穴58aに駆動源70の回転出力軸が通される。また、開口部511、512のうち、+X方向に位置する開口部512に便蓋シャフト駆動系6の駆動源60が配置され、開口部512に対して−Y方向で隣接する位置で起立する垂直板部59に形成された円形の穴59aに駆動源70の回転出力軸が通される。
支持部材5において、X方向の中央からやや−X方向にずれた部分では、Y方向で対向する一対の垂直板部52、53(折曲部分)が形成されており、一対の垂直板部52、53においてY方向で重なる位置に形成された各貫通穴52a、53aに対して、便座シャフト駆動系7に用いた第1段目の複合歯車72の支軸82の両端が貫通するように配置され、それにより、支軸82の両端が保持される。
また、支持部材5において、X方向の中央からやや+X方向にずれた部分では、Y方向で対向する一対の垂直板部54、55(折曲部分)が形成されており、一対の垂直板部54、55においてY方向で重なる位置に形成された各貫通穴54a、55aに対して、便蓋シャフト駆動系6に用いた第1段目の複合歯車62の支軸81の両端が貫通するように配置され、それにより、支軸81の両端が保持される。
さらに、支持部材5において、X方向の両端部には、X方向で互いに対向する位置に一対の垂直板部56、57(折曲部分)が形成されており、一対の垂直板部56、57においてX方向で重なる位置には貫通穴56a、57aが形成されている。また、支持部材5において、垂直板部53から+Y方向に向けては垂直板部531(折曲部分)が延びており、かかる垂直板部531には、両端の垂直板部56、57に形成された貫通穴56a、57aに対してX方向で重なる位置に貫通穴531aが形成されている。従って、本形態では、便座シャフト駆動系7に用いた第2段目の複合歯車73、および便蓋シャフト駆動系6に用いた第2段目の複合歯車73に対して共通の支軸83は、3枚の垂直板部56、57、531の各貫通穴56a、57a、531aに通され、それにより、支軸83の両端部および中心部分が保持される。
なお、垂直板部56には下ケース41との連結板部561が平伏姿勢に折り曲げ形成され、垂直板部57にも下ケース41との連結板部571が平伏姿勢に折り曲げ形成されている。
(基本的な動作)
このように構成した歯車付きモータ装置10において、便蓋シャフト駆動系6、および便座シャフト駆動系7のいずれにおいても、駆動源60、70の回転は、モータピニオン61、71、第1段目の複合歯車62、72、および第2段目の複合歯車63、73に伝達され、第2段目の複合歯車63、73の平歯車632、732から、平歯車331、231に出力される結果、便蓋シャフト3および便座シャフト2が各々独立して回転駆動される。
(製造方法)
本形態の歯車付きモータ装置10を製造するには、図3(b)に示す金属板50を部分的に折り曲げて、図3(a)に示す支持部材5を形成しておく(支持部材形成工程)。
そして、支持部材5上に駆動源60、70を搭載した後、垂直板部54、55の間および垂直板部52、53の間に第1段目の複合歯車62、72を各々配置し、この状態で、垂直板部54、55の貫通穴54a、55aおよび第1段目の複合歯車62の中心穴に支軸81を通すとともに、垂直板部52、53の貫通穴52a、53aおよび第1段目の複合歯車72の中心穴に支軸82を通す。また、垂直板部57、531の間および垂直板部56、531の間に第2段目の複合歯車63、73を各々配置し、この状態で、垂直板部57、531、56の貫通穴57a、531a、56a、および第2段目の複合歯車63、73の中心穴に支軸83を通す(組み付け工程)。
しかる後に、支持部材5を下ケース41内に固定するとともに、上ケース42を被せる(収納工程)。その際、上ケース42には、便座シャフト2、便蓋シャフト3、便蓋シャフト駆動車33、便座シャフト駆動車23などを搭載しおく。その結果、ケース4(上ケース42)の前板部421の内面壁は、支軸83の軸端に+X方向で対向する一方、ケース4の後板部422の内面壁は、支軸83の軸端に−X方向で対向する。このため、ケース4の前板部421の内面壁、および後板部422の内面壁は各々、支軸83が貫通穴56a、57aから抜けるのを防止する抜け止め部として機能する。
また、ケース4(下ケース41)の+Y側に位置する側板部411の内面壁は、支軸81、82の軸端に+Y方向で対向する一方、ケース4(下ケース41)の−Y側に位置する側板部412の内面壁は、支軸81、82の軸端に−Y方向で対向する。このため、ケース4の側板部411、412の内面壁は、支軸81、82が貫通穴52a、53a、54a、55aから抜けるのを防止する抜け止め部として機能する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の歯車付きモータ装置10、およびそれを用いた便座・便蓋開閉装置1では、ウォームギア622、722を備えた第1段目の複合歯車62、72の回転中心軸(支軸81、82)、およびウォームホイール631、731を備えた第2段目の複合歯車63、73の回転中心軸(支軸83)は、共通の支持部材5に形成された複数の貫通穴52a、53a、54a、55a、56a、57a、531aからなる軸受により支持されているため、第1段目の複合歯車62、72の回転中心軸(支軸81、82)と、第2段目の複合歯車63、73の回転中心軸(支軸83)とが直交している場合でも、第1段目の複合歯車62、72、および第2段目の複合歯車63、73を支持部材5に搭載するだけで、全ての回転中心軸が高い精度で設定される。また、第1段目の複合歯車62、72、および第2段目の複合歯車63、73を共通の支持部材5に形成された貫通穴52a、53a、54a、55a、56a、57a、531aからなる軸受により支持されているため、外部から衝撃が加わっても、ウォームギア622、722を備えた第1段目の複合歯車62、72、およびウォームホイール631、731を備えた第2段目の複合歯車63、73の回転中心軸線にずれが発生しにくい。
また、支持部材5には駆動源60、70も搭載されているため、歯車付きモータ装置10を構成する各部材を共通の支持部材5に搭載するだけで部材相互の位置合わせを行なうことができるとともに、外部から衝撃が加わった場合でも、部材双方の位置ずれを抑制することができる。
また、支持部材5は、1枚の金属板50を折り曲げてなり、かつ、軸受が貫通穴52a、53a、54a、55a、56a、57a、531aからなるため、支持部材5を安価に製造することができる。
さらに、ケース4の内壁部を、支軸81、82、83が貫通穴52a、53a、54a、55a、56a、57a、531aから抜けるのを防止する抜け防止部として機能するため、安価な構成で支軸81、82、83の抜けを確実に防止することができる。
さらにまた、2つの第2段目の複合歯車63、73に対する支軸を共通の支軸83としたため、部品の共通化を図った分、歯車付きモータ装置10のコストを低減することができる。
(別の実施形態)
上記形態では、2系統の駆動系を備えた歯車付きモータ装置に本発明を適用したが、1系統の駆動系を備えた歯車付きモータ装置に本発明を適用してもよい。
また、上記形態では、ウォームギアとウォームホイールが一体化された複合歯車を用いた歯車付きモータ装置に本発明を適用したが、全てのウォームギア、および全てのウォームホイールが単体の歯車からなる歯車付きモータ装置に本発明を適用してもよい。
(a)、(b)は各々、、本発明を適用した歯車付きモータ装置を備えた便座・便蓋開閉装置においてケースの一部を省略してその外観などを示す斜視図、および便座・便蓋開閉装置の内部構成を示す説明図である。 (a)、(b)は各々、図1に示す便座・便蓋開閉装置からケースなどを外して、本発明を適用した歯車付きモータ装置を斜め上方からみたときの説明図、および当該歯車付きモータ装置を斜め下方からみたときの説明図である。 (a)、(b)は各々、図2に示す歯車付きモータ装置に用いた支持部材を斜め上方からみたときの説明図、および当該支持部材を展開して示す説明図である。
符号の説明
1 便座・便蓋開閉装置
5 支持部材
6 便蓋シャフト駆動系
7 便座シャフト駆動系
10 歯車付きモータ装置
52a、53a、54a、55a、56a、57a、531a 貫通穴(軸受)
60、70 駆動源
62、72 第1段目の複合歯車
63、73 第2段目の複合歯車
81、82、83 支軸(回転中心軸)
631、731 ウォームホイール
622、722 ウォームギア

Claims (8)

  1. 駆動源と、該駆動源に対して複数の歯車を介して機構的に接続された出力部とを有する歯車付きモータ装置において、
    前記複数の歯車には、ウォームギアとウォームホイールとが含まれ、
    前記ウォームギアの回転中心軸、および前記ウォームホイールの回転中心軸は、共通の支持部材に形成された複数の軸受により支持されていることを特徴とする歯車付きモータ装置。
  2. 前記支持部材は、1枚の金属板を折り曲げてなり、
    当該金属板は、部分的に折り曲げられて互いに対向する折曲部分が形成されており、
    前記ウォームギアの回転中心軸の両軸端を支持する一対の前記軸受、および前記ウォームホイールの回転中心軸の両軸端を支持する一対の前記軸受は前記折曲部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯車付きモータ装置。
  3. 前記軸受はいずれも、前記金属板に形成された貫通穴からなり、
    当該貫通穴に対して、前記回転中心軸として、前記ウォームギアを回転可能に支持する支軸、および前記ウォームギアを回転可能に支持する支軸が貫通した状態で保持されていることを特徴とする請求項2に記載の歯車付きモータ装置。
  4. 前記駆動源、前記ウォームギア、前記ウォームホイール、前記支軸および前記支持部材を内部に収容するケースを有し、
    当該ケースには、前記支軸の前記貫通穴からの抜けを防止する抜け防止部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の歯車付きモータ装置。
  5. 前記抜け防止部は、前記支軸の軸端に対向する前記ケースの内壁部であることを特徴とする請求項4に記載の歯車付きモータ装置。
  6. 前記支持部材には前記駆動源および前記出力部も保持されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の歯車付きモータ装置。
  7. 前記駆動源、前記ウォームギア、前記ウォームホイール、および前記出力部を各々、2系列備え、
    前記ウォームギアおよび前記ウォームホイールには、前記2系列で同一の軸線上に配置された2つのウォームギアまたは/および前記2系列で同一の軸線上に配置された2つのウォームホイールが含まれ、
    前記2つのウォームギアまたは/および前記2つのウォームホイールに対する前記支軸は、共通の軸体からなることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の歯車付きモータ装置。
  8. 駆動源と、該駆動源に対して複数の歯車を介して機構的に接続された出力部とを有する歯車付きモータ装置の製造方法において、
    1枚の金属板を部分的に折り曲げて、互いに対向する折曲部分に貫通穴を備えた支持部材を形成する支持部材形成工程と、
    対向する前記折り曲げ部分の間に前記ウォームギアおよび前記ウォームホイールを配置した状態で、前記貫通穴、前記ウォームギアの中心穴、および前記ウォームホイールの中心穴を貫通するように支軸を通す組み付け工程と、
    前記駆動源、前記ウォームギア、前記ウォームホイール、前記支軸および前記支持部材をケースで覆う収納工程と
    を有することを特徴とする歯車付きモータ装置の製造方法。
JP2007293851A 2007-11-13 2007-11-13 歯車付きモータ装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP5100321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007293851A JP5100321B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 歯車付きモータ装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007293851A JP5100321B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 歯車付きモータ装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009124808A true JP2009124808A (ja) 2009-06-04
JP5100321B2 JP5100321B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40816378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007293851A Expired - Fee Related JP5100321B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 歯車付きモータ装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5100321B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100978613B1 (ko) 2008-04-30 2010-08-27 주식회사 삼홍테크 비데 커버 및 시트의 자동 개폐장치
JP2014076287A (ja) * 2012-09-24 2014-05-01 Nidec Sankyo Corp 便座便蓋開閉用ギヤードモータユニット
JP2014200458A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 日本電産サンキョー株式会社 蓋体開閉装置
JP2014209978A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 日本電産サンキョー株式会社 便座便蓋開閉装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1175340A (ja) * 1997-06-17 1999-03-16 Nippon Densan Corp モータ
JP2002245734A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Sony Corp リードスクリューの軸受構造及びディスク再生装置
JP2002340141A (ja) * 2001-05-22 2002-11-27 Alpine Electronics Inc ギアユニット
JP2005065493A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Robert Bosch Gmbh 少なくとも2つのモータを備えた伝動−駆動ユニット
JP2007288926A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Asmo Co Ltd モータ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1175340A (ja) * 1997-06-17 1999-03-16 Nippon Densan Corp モータ
JP2002245734A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Sony Corp リードスクリューの軸受構造及びディスク再生装置
JP2002340141A (ja) * 2001-05-22 2002-11-27 Alpine Electronics Inc ギアユニット
JP2005065493A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Robert Bosch Gmbh 少なくとも2つのモータを備えた伝動−駆動ユニット
JP2007288926A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Asmo Co Ltd モータ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100978613B1 (ko) 2008-04-30 2010-08-27 주식회사 삼홍테크 비데 커버 및 시트의 자동 개폐장치
JP2014076287A (ja) * 2012-09-24 2014-05-01 Nidec Sankyo Corp 便座便蓋開閉用ギヤードモータユニット
JP2014200458A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 日本電産サンキョー株式会社 蓋体開閉装置
JP2014209978A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 日本電産サンキョー株式会社 便座便蓋開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5100321B2 (ja) 2012-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573987B1 (ja) 関節機構およびロボット
JP5100321B2 (ja) 歯車付きモータ装置およびその製造方法
JP4447003B2 (ja) 減速機および車両用アクティブスタビライザー装置
JPWO2008026571A1 (ja) 減速装置
JP6161373B2 (ja) 蓋体開閉装置
JP6333879B2 (ja) ロボットアーム
JP2016200263A (ja) 歯車伝動装置
TWM448308U (zh) 變速器,使用該變速器之驅動機構,以及使用該驅動機構之模型車
JP4897496B2 (ja) 揺動内接噛合式の遊星歯車装置
JP5025222B2 (ja) 歯車装置
JP4717746B2 (ja) ギヤードモータおよびその製造方法
JP4579096B2 (ja) パワーシートのギヤボックス
JPWO2004036089A1 (ja) 車両用差動装置
JP2002122190A (ja) 偏心差動型減速機
JP4219320B2 (ja) ロボットの旋回部構造
JP2006275274A (ja) 回転伝動装置
JP2007132436A (ja) やまば歯車の組立構造
JP4632852B2 (ja) 産業用ロボットの旋回部構造
WO2020129844A1 (ja) 走行デバイス
JP4919741B2 (ja) 減速機
JP2008025846A5 (ja)
JP4450723B2 (ja) 歯車列及び駆動装置
JP2004108468A (ja) 手動変速機のシフト機構
JP4234557B2 (ja) 遊星歯車装置
JP6485381B2 (ja) 動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5100321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees