JP2009124797A - 電動モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシを整流子へ向けて付勢するねじりコイルばねの組付け作業性を向上する。
【解決手段】モータケース2に固定されるエンドキャップ3の外側面に、エンドキャップ3の一端面側から他端面側へ軸方向と平行に延出し、かつ外方が開口した係止溝15を凹設し、ねじりコイルばね11の直線部11cを係止溝15に係合する。そして、係止溝15に係合した直線部11cの先端をエンドキャップ3に固定される回路基板4に電気的に接続する。
【選択図】図1
【解決手段】モータケース2に固定されるエンドキャップ3の外側面に、エンドキャップ3の一端面側から他端面側へ軸方向と平行に延出し、かつ外方が開口した係止溝15を凹設し、ねじりコイルばね11の直線部11cを係止溝15に係合する。そして、係止溝15に係合した直線部11cの先端をエンドキャップ3に固定される回路基板4に電気的に接続する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブラシを整流子へ向けて押圧付勢するねじりコイルばねを介して整流子に給電するようにした電動モータに関する。
特に、小型の電動モータにおいては、ロータを回転自在に収容したほぼ円筒形のモータケースに、合成樹脂製のエンドキャップを嵌合し、このエンドキャップに、ロータに設けた整流子に接触可能な1対の導電性のブラシを摺動自在に支持すると共に、このブラシを導電性のねじりコイルばねによって整流子へ向けて付勢している。そして、ねじりコイルばねの直線部を、エンドキャップに固定される回路基板に電気的に接続することによって、回路基板、ねじりコイルばね及びブラシを介して、整流子に給電するようにしている(例えば、特許文献1)。
しかし、上記特許文献1に記載された電動モータにおいては、ねじりコイルばねの直線部を回路基板に電気的に接続する作業の前段階で、極めて細径のねじりコイルばねの直線部を、エンドキャップに設けた小径貫通孔に真直ぐに挿入して貫通させる必要があるため、エンドキャップに対するねじりコイルばねの組み付けが非常に面倒であって、組立て作業効率の低下を招いていた。
本発明は、上述した従来の課題に鑑み、ブラシを整流子へ向けて付勢するねじりコイルばねの組付け作業性を向上した電動モータを提供することにある。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
ロータを回転自在に収容したモータケースと、モータケースの開口を閉塞する非導電性のエンドキャップと、エンドキャップに支持され、ロータに設けた整流子に接触可能なブラシと、エンドキャップにおける一端面側に支持され、ブラシを整流子に向けて押圧付勢する導電性のねじりコイルばねと、エンドキャップにおける一端面と反対側の他端面側に固定され、ねじりコイルばねのコイル部からロータの軸方向へ平行に延出する直線部が電気的に接続される回路基板とを備えた電動モータにおいて、エンドキャップの外側面に、エンドキャップの一端面側から他端面側へロータの軸方向と平行に延出し、かつ外方が開口した係止溝を凹設すると共に、ねじりコイルばねの直線部を係止溝に係合する。この構成により、ねじりコイルばねの直線部をエンドキャップの外側から係止溝に係合するだけで、ねじりコイルばねの直線部をエンドキャップに簡単に係合させることができる。また、エンドキャップに従来のような小径貫通孔を成型する必要が無くなるため、エンドキャップの成形が容易になる。
ロータを回転自在に収容したモータケースと、モータケースの開口を閉塞する非導電性のエンドキャップと、エンドキャップに支持され、ロータに設けた整流子に接触可能なブラシと、エンドキャップにおける一端面側に支持され、ブラシを整流子に向けて押圧付勢する導電性のねじりコイルばねと、エンドキャップにおける一端面と反対側の他端面側に固定され、ねじりコイルばねのコイル部からロータの軸方向へ平行に延出する直線部が電気的に接続される回路基板とを備えた電動モータにおいて、エンドキャップの外側面に、エンドキャップの一端面側から他端面側へロータの軸方向と平行に延出し、かつ外方が開口した係止溝を凹設すると共に、ねじりコイルばねの直線部を係止溝に係合する。この構成により、ねじりコイルばねの直線部をエンドキャップの外側から係止溝に係合するだけで、ねじりコイルばねの直線部をエンドキャップに簡単に係合させることができる。また、エンドキャップに従来のような小径貫通孔を成型する必要が無くなるため、エンドキャップの成形が容易になる。
本発明によると、ブラシを整流子へ向けて付勢するねじりコイルばねをエンドキャップに簡単に組み付けることができ、組付け作業性の向上を図ることができる。
図1〜図3は、電動モータの分解斜視図、図4は、電動モータの斜視図、図5は、図4におけるV−V線断面図、図6は、図5におけるVI-VI線断面図である。なお、以下の説明においては、図2における右斜め上方を前方とし、左斜め下方を後方とする。
電動モータ1は、前部が開口した筒形のモータケース2と、モータケース2の開口に嵌合固定される合成樹脂製のエンドキャップ3と、エンドキャップ3の前端面に固定される回路基板4と、モータケース2の内面に固定される永久磁石5と、モータケース2内に前後方向を向く回転軸7により回転自在に枢支されるロータ8及び整流子9と、エンドキャップ3に摺動自在に支持され、整流子9の外周面に接触可能な導電性のブラシ10と、ブラシ10を整流子9に向けて押圧付勢する導電性のねじりコイルばね11とを備えている。
エンドキャップ3は、絶縁性及び耐熱性のある合成樹脂製で形成されると共に、その中心部には、回転軸7の後端部を枢支する軸孔13が穿設され、後端面近傍の側面には、整流子9が摺動自在に挿入されるガイド孔12が設けられ、また、後端面には、ねじりコイルばね11のコイル部11aを支持するための後方を向く支持部14が突設されている。さらには、エンドキャップ3の外側面には、エンドキャップ3の前端面側から後端面側へ回転軸7と平行に延出し、かつ外方が開口した係止溝15が凹設されている。係止溝15の前端は、エンドキャップ3の前端面側に形成された回路基板4の取付片4aが係合する切欠部16に連通している。
ねじりコイルばね11は、支持部14に巻装支持されるコイル部11aと、コイル部11aの一端から延出し、ブラシ10の外端面に設けられたV字状の係止溝10aに係合して、ブラシ10を整流子9の外周面に向けて押圧付勢する押圧部11bと、コイル部11aの他端から回転軸7の軸線方向と平行に前方へ延出する直線部11cとから形成される。
回路基板4は、その両側部に突設された取付片4aをエンドキャップ3の切欠部16に係合することによって、エンドキャップ3の前端面に固定される。回路基板4には、各種電子部品が実装されると共に、取付片4aの近傍で、かつねじりコイルばね11の直線部11cに対向する箇所には、直線部11cの先端が挿入可能な小径孔部17が穿設されている。
次に上記構成の電動モータ1におけるねじりコイルばね11の組み付け要領について説明する。まず、ブラシ10をエンドキャップ3のガイド孔12に挿入した状態で、ねじりコイルばね11のコイル部11aを支持部14に巻装すると共に、押圧部11bをブラシ10の係止溝10aに係合する。この組み付け途中段階においては、ねじりコイルばね11の直線部11cはエンドキャップ3の外周面に当接して、ブラシ10には付勢力が殆んどが作用していない。
次いで、ねじりコイルばね11の直線部11cを、エンドキャップ3の係止溝15にその開口側、すなわちエンドキャップ3の外側から係合する。これにより、コイルスプリング11を、エンドキャップ3に簡単に組み付けることができる。コイルスプリング11の組み付け後は、押圧部11bがブラシ10を整流子9の外周に向けて押圧付勢する。
次いで、回路基板4の取付片4aをエンドキャップ3の切欠部16に合わせて、ねじりコイルばね11の直線部11cの先端を回路基板4の小径孔部17に挿入しつつ回路基板4をエンドキャップ3の前端面に固定する。このとき、ねじりコイルばね11の直線部11cは、係止溝15に係合してその位置が定められているため、直線部11cを回路基板4の小径孔部17に容易に挿入することができる。そして、回路基板4の小径孔部17から突出したねじりコイルばね11の直線部11の先端を回路基板4に半田付け等により電気的に接続することにより、外部電源を回路基板4、ねじりコイルばね11及びブラシ10を介して整流子9に給電することができる。
1 電動モータ
2 モータケース
3 エンドキャップ
4 回路基板
4a 取付片
5 永久磁石
7 回転軸
8 ロータ
9 整流子
10 ブラシ
10a 係止溝
11 ねじりコイルばね
11a コイル部
11b 押圧部
11c 直線部
12 ガイド孔
13 軸孔
14 支持部
15 係止溝
16 切欠部
17 小径孔部
2 モータケース
3 エンドキャップ
4 回路基板
4a 取付片
5 永久磁石
7 回転軸
8 ロータ
9 整流子
10 ブラシ
10a 係止溝
11 ねじりコイルばね
11a コイル部
11b 押圧部
11c 直線部
12 ガイド孔
13 軸孔
14 支持部
15 係止溝
16 切欠部
17 小径孔部
Claims (1)
- ロータを回転自在に収容したモータケースと、前記モータケースの開口を閉塞する非導電性のエンドキャップと、前記エンドキャップに支持され、前記ロータに設けた整流子に接触可能なブラシと、前記エンドキャップにおける一端面側に支持され、前記ブラシを前記整流子に向けて押圧付勢する導電性のねじりコイルばねと、前記エンドキャップにおける前記一端面と反対側の他端面側に固定され、前記ねじりコイルばねのコイル部から前記ロータの軸方向に平行に延出する直線部が電気的に接続される回路基板とを備えた電動モータにおいて、
前記エンドキャップの外側面に、前記エンドキャップの一端面側から他端面側へ前記軸方向と平行に延出し、かつ外方が開口した係止溝を凹設すると共に、前記ねじりコイルばねの直線部を前記係止溝に係合したことを特徴とする電動モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007293570A JP2009124797A (ja) | 2007-11-12 | 2007-11-12 | 電動モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007293570A JP2009124797A (ja) | 2007-11-12 | 2007-11-12 | 電動モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009124797A true JP2009124797A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40816367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007293570A Withdrawn JP2009124797A (ja) | 2007-11-12 | 2007-11-12 | 電動モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009124797A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120175980A1 (en) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | Hong Wei Zhang | Electric motor |
JP2012152102A (ja) * | 2012-04-27 | 2012-08-09 | Hitachi Appliances Inc | 電動機 |
CN103326498A (zh) * | 2012-03-20 | 2013-09-25 | 博世汽车部件(长沙)有限公司 | 电刷支架支撑装置及电动机 |
WO2015087648A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-18 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
-
2007
- 2007-11-12 JP JP2007293570A patent/JP2009124797A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20120175980A1 (en) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | Hong Wei Zhang | Electric motor |
US8970078B2 (en) * | 2011-01-07 | 2015-03-03 | Johnson Electric S.A. | Electric motor |
CN103326498A (zh) * | 2012-03-20 | 2013-09-25 | 博世汽车部件(长沙)有限公司 | 电刷支架支撑装置及电动机 |
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CN105814289A (zh) * | 2013-12-11 | 2016-07-27 | 日立汽车系统株式会社 | 内燃机的气门正时控制装置 |
JPWO2015087648A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2017-03-16 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110201 |