JP2009124096A - 粘接着シート - Google Patents

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Keisuke Okubo
恵介 大久保
Shinya Kato
慎也 加藤
Tomohito Yuasa
智仁 湯浅
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Abstract

【課題】ダイシング時にはリングフレームに対して充分な密着力をもつダイシングテープとして使用でき、テープ剥離の際には粘接着シートが容易に剥離できてリングフレームへの粘接着剤残りが生じず、ウエハには、粘接着剤が付与して、マウントができる粘接着シートを提供する。
【解決手段】(a)熱可塑性樹脂、(b)熱重合性成分、及び(c)照射によって塩基とラジカルを発生する化合物、及び(d)粘接着成分全量の20重量%以下の放射線重合化合物を含む粘接着成分からなる粘接着層と、支持基材を有してなる粘接着シートであって、前記粘接着成分の(b)熱重合性成分の軟化点が50℃以上である粘接着シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、ダイシング及びダイボンディング用の粘接着シートに関する。
近年の半導体素子の小型化・高性能化に伴い、使用される支持部材にも小型化、細密化が要求されるようになってきている。こうした要求に対して、接着剤として銀ペーストを用いていた。しかしながら、銀ペーストのはみ出しや半導体素子の傾きに起因するワイヤボンディング時における不具合の発生、接着剤層の膜厚の制御困難性、及び接着剤層のボイド発生など種々の問題があった。
これらの問題の解決や工程簡略化のために、フィルム状の接着剤を用いたウエハ固定機能と半導体素子接着機能とを併せ持つウエハ貼着用粘接着シート(ダイシング・ダイボンディングテープ)が種々提案されている(例えば特許文献1、2参照)。これらのシートは、上記接着フィルムとしての役割と、ダイシングテープとしての役割を一つの層で達成する粘接着層を有する粘接着テープであり、ダイシング工程後、チップ裏面に接着剤層が残存している状態でピックアップし、リードフレーム等にマウントした後、加熱などにより硬化接着させるいわゆるダイレクトダイボンディングを可能にし、接着剤の塗布工程を省略できるようにするものである。
また、上記工程に使用されるウエハ貼着用粘接着シートは、ダイシング時にはリングフレームに粘接着シートを固定して使用し、使用後には粘接着剤が残らない様に粘接着シートごとリングフレームから剥離する必要がある。しかしながら、粘接着層/基材フィルムの密着力は低く、わずかな力で剥離しやすいが、粘接着剤はリングフレームに残りやすかった。そのため、このような用途に使用されるウエハ貼着用粘接着シートでは、リングフレームに接する部分については、基材フィルムの表面処理などの特別な処理(特許文献3参照)により、または、リングフレーム部分とそのほかの部分をあらかじめ抜き打ち成形した後に位置を決めて正確にテープをラミネートするなどの特別なテープ構成が必要になり(特許文献4参照)、煩雑な工程となるため、改善の必要があった。
特許第1987034号公報(特開平2−32184号公報) 特開平10−8001号公報 特開2005−85827号公報 実開平2−71878号公報
本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み、ダイシング時にはリングフレームに対して充分な密着力を持ち、ピックアップ時には粘接着シートはチップ側に粘着して容易に剥離でき、リングフレームへの粘接着剤の残りが生じず、マウント後には充分な接着性を発揮する粘接着シートを提供することを目的とする。
本発明は、次のものに関する。
1. (a)熱可塑性樹脂、(b)軟化点が50℃以上の熱重合性成分、(c)放射線照射によって塩基とラジカルを発生する化合物、及び(d)粘接着成分全量の20重量%以下の放射線重合化合物、を含む粘接着成分から形成される粘接着層と、支持基材とを有してなるダイシング及びダイボンディング用の粘接着シート。
本発明の光硬化型粘接着シートは、上述の構成であり、半導体プロセス工程において問題なく使用でき、ダイアタッチ後のワイヤーボンド熱履歴後の基板配線段差埋込性を保持し、耐リフロークラック性に優れ、且つ、リングフレームへの粘接着剤の残りを無くすことが出来るため、電子材料を固定するための粘接着樹脂として好適に使用することができる。
本発明の粘接着シートは、支持基材上に粘接着層を有してなる、粘接着シートである。また、必要に応じて粘接着層の上に、保護フィルムを積層しても良い。支持基材上の全体に粘接着層を設けても良いし、粘接着層が予め被着対象である半導体ウエハの形状にされていてもよい。
本発明の粘接着シートにおいて、粘接着層は、(a)熱可塑性樹脂、(b)軟化点が50℃以上の熱重合性成分、(c)放射線照射によって塩基とラジカルを発生する化合物、及び(d)放射線重合化合物を含む粘接着成分から形成される。本発明の粘接着シートは、(1)粘接着層と支持基材を有してなる粘接着シートを、前記粘接着層を介して半導体ウエハおよびリングフレームに貼り付ける工程と、(2)前記半導体ウエハをダイシングして、粘接着層付きチップにする工程と、(3)ダイシング後において、前記粘接着シートに紫外線を照射して前記粘接着層を硬化させ半導体素子を形成、その後、前記支持基材を剥離する工程と、(4)粘接着剤が残らない様に粘接着シートごとリングフレームから剥離する工程を含む半導体装置の製造方法に使用され、つまり、ダイシング用に使用される。さらに、本発明の粘接着シートは、ダイボンディング用に使用される。
上記のような粘接着シートが上記課題を解決できる理由は次のように推察される
(a)熱可塑性樹脂、(d)放射線重合化合物の使用により、樹脂全体のタック力が付与され、ダイシング時に充分な密着力が確保される。放射線照射により(c)放射線照射によって塩基とラジカルを発生する化合物が開裂し、放射線重合化合物が重合し、タック力が減少することにより、リングフレーム剥離時に粘接着剤残りが生じない。(a)熱可塑性樹脂、(b)熱重合性成分がウエハラミネート時にしっかりとウエハと密着するため、放射線照射後もウエハには充分な密着力があり、ウエハには粘接着剤が付与しており、その後のマウントが可能である。
以下、各成分についてより具体的に説明する。
<支持基材>
本発明の粘接着シートに用いる支持基材を構成する成分としては、放射線を透過すれば特に制限は無く、使用工程等(例えば、ピックアップ時にエキスパンドするかどうか等)に応じて適宜選択することができる。具体的には、例えば、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルムが挙げられる。転写の際に熱をかける場合において、支持基材の線膨張係数の値が低ければ、粘接着シートの反りを低減できるため好ましい。
本発明の粘接着シートに用いる支持基材としては、支持基材と粘接着層の熱転写による密着力の点で表面自由エネルギーが、50mN/m以下であると転写できる基材である可能性が大きいため好ましく、より好ましくは20〜50mN/mであり、さらに好ましくは、30〜45mN/mである。20mN/mより低いと支持基材と粘接着層界面の密着力が無くなり、保護フィルムをはがす際に粘接着層が保護フィルムと共に剥離する可能性がある。また、50mN/mより大きいと剥離性が悪くなり、剥離後にダイボンディングフィルムとして使用しづらくなる可能性がある。
なお、支持基材の表面自由エネルギー(γ)は、直接測定できないため、本発明において以下の方法により求めることができる。
Dupre-Youngの式及び拡張Fowkesの式を組み合わせた式(1):
γ(1+cosθ)=2[(γ 1/2・(γ 1/2+(γ 1/2・(γ 1/2
(γは液体の表面自由エネルギー、cosθは液体の支持基材に対する接触角(度)、γ は液体の表面自由エネルギーの分散成分、γ は支持基材の表面自由エネルギーの分散成分、γ は表面自由エネルギーの極性成分、γ は表面自由エネルギーの極性成分)に、液体として表面自由エネルギーが既知の水及びヨウ化メチレンの表面自由エネルギー(γ、γ 、γ )の文献値、及びこれらの接触角の実測値(θ)をそれぞれ代入し、水及びヨウ化メチレンに関する2式から支持基材の表面自由エネルギーの各成分(γ 及びγ )を求める。
次に、以下の式(2):
γ=γ +γ
に、得られたγ 及びγ を代入し、支持基材の表面自由エネルギーの総計γを得る。
液体の接触角(θ)については、協和界面化学株式会社製:CA−Z型を用いて、測定することができる。また、水とヨウ化メチレンの表面自由エネルギー(γ、γ 、γ )についてはR.AGLEDHILL and A.J.KINLOCH.,J.Adhesion,vol.6,315-330,1974のTable1に記載の値を用いることができる。
<粘接着層>
本発明の粘接着シートに用いる粘接着層は、(a)熱可塑性樹脂、(b)軟化点が50℃以上の熱重合性成分、及び(c)放射線照射によって塩基とラジカルを発生する化合物、及び(d)放射線重合化合物を含有してなる粘接着成分から形成される。このような構成とすることにより、ダイシング時には半導体素子が飛散しない十分な粘着力を有し、その後放射線を照射して前記粘接着層と基材との間の接着力を制御することにより、ピックアップ時には各素子を傷つけることがないような低い粘着力を有するという相反する要求を満足することが可能となる。
(熱可塑性樹脂)
本発明の粘接着シートを形成する粘接着層には、フィルム形成性向上の目的で、熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂は、熱可塑性を有する樹脂、または少なくとも、未硬化状態において熱可塑性を有し、加熱後に架橋構造を形成する樹脂であれば特に制限はない。
熱可塑性樹脂としては、官能基を有する(メタ)アクリル共重合体が好ましい。(メタ)アクリルとは、本明細書では、アクリル及びメタクリルの双方を含む意味で用いる。官能基としては、接着性向上の点から、グリシジル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、カルボキシル基、水酸基、エピスルフィド基が好ましいが、中でも架橋性の点からグリシジル基がより好ましい。熱可塑性樹脂は、耐リフロー性の点で、エポキシ樹脂と非相溶であることが好ましい。エポキシ樹脂と非相溶であると、官能基を有する(メタ)アクリル共重合体からなるゴム層が海島構造の「海」となり、エポキシ樹脂層が「島」となり易く、ゴム特性が発現され、これにより、応力緩和性に優れるようになるからである。ただし、相溶性は高分子量成分の特性のみでは決定しないので、両者が相溶しない組み合わせを選択することになる。
このような共重合体としては、例えば、(メタ)アクリルエステル共重合体、アクリルゴムなどが挙げられるが、アクリルゴムがより好ましい。アクリルゴムは、アクリル酸エステルを主成分とし、(メタ)アクリル酸エステル及びアクリロニトリルから選択されるモノマーの共重合により形成されるものが好ましい。(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレートなどが挙げられる。具体的なモノマーの組み合わせによる共重合体としてはブチルアクリレートとアクリロニトリルからなる共重合体や、エチルアクリレートとアクリロニトリルからなる共重合体が挙げられる。
官能基としてグリシジル基を選択する場合、共重合体モノマー成分としてグリシジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステルを使用することが好ましい。このようなグリシジル基含有(メタ)アクリル共重合体は、上記モノマーから適宜モノマーを選択して製造することもできるし、市販品(例えばナガセケムテックス株式会社製HTR−860P−3−80万、HTR−860P−3−30万、HTR−860P−5等)もある。
(a)熱可塑性樹脂において、官能基の数は架橋密度に影響するので重要であり、用いる樹脂によっても異なるが、高分子量成分を複数のモノマーの共重合体として得る場合は、原料として使用する官能基含有モノマーの量としては、共重合体の0.5〜6.0重量%含まれることが好ましい。
(a)熱可塑性樹脂としてグリシジル基含有アクリル共重合体を使用する場合、原料として使用するグリシジルアクリレート又は、グリシジルメタクリレート等のグリシジル基含有モノマーの量は、共重合体の0.5〜6.0重量%が好ましく、0.5〜5.0重量%がより好ましく、0.8〜5.0重量%が特に好ましい。グリシジル基含有反復単位の量がこの範囲にあると、グリシジル基の緩やかな架橋が起こるため接着力が確保できるとともに、ゲル化を防止することができる。また、(b)熱重合性成分と非相溶になるため、既に述べたように、応力緩和性に優れるようになる。
グリシジルアクリレート又は、グリシジルメタクリレート等に他の官能基を組み込んでモノマーとすることもできる。その場合の混合比率は、グリシジル基含有(メタ)アクリル共重合体のガラス転移温度(以下「Tg」という)を考慮して決定し、Tgは−10℃以上であることが好ましい。Tgが−10℃以上であると、Bステージ状態での粘接着層のタック性が適当であり、取り扱い性に問題を生じないからである。
(a)熱可塑性樹脂として、上記モノマーを重合させて、グリシジル基含有アクリル共重合体を使用する場合、その重合方法としては特に制限はなく、例えば、パール重合、溶液重合などの方法を使用することができる。
本発明において、(a)熱可塑性樹脂の重量平均分子量は、5万〜200万であることが好ましく、10万〜100万であることがより好ましい。重量平均分子量がこの範囲にあると、シート状又はフィルム状としたときの強度、可とう性、及びタック性が適当であり、また、フロー性が適当のため配線の回路充填性が確保できる。なお、本発明において、重量平均分子量とは、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーで測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値を示す。
(熱重合性成分)
上記熱重合性成分としては、熱により重合するものであれば特に制限は無く、例えば、グリシジル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、水酸基、カルボキシル基、イソシアヌレート基、アミノ基、アミド基等の官能基を持つ成分が挙げられ、これらは、単独で又は2種類以上を組み合わせても、使用することができるが、粘接着シートとしての耐熱性を考慮すると、熱によって硬化し接着作用を及ぼす熱硬化性樹脂を使用することが好ましい。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、熱硬化型ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂等が挙げられ、特に、耐熱性、作業性、信頼性に優れる粘接着シートが得られる点でエポキシ樹脂を使用することが最も好ましい。熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を使用する場合には、エポキシ樹脂硬化剤を合わせて使用することが好ましい。熱重合性成分の軟化点は、50℃以上になると紫外線照射後のフィルムにタックが少なくなるため、リングはく離性に優れるようになることから、50℃以上である。
(エポキシ樹脂)
硬化して接着作用を有するものであれば特に限定されず、例えばエポキシ樹脂ハンドブック(新保正樹編、日刊工業新聞社)等に記載されるエポキシ樹脂を広く使用することができる。具体的には、例えば、ビスフェノールA型エポキシなどの二官能エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂やクレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂などを使用することができる。また、多官能エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、複素環含有エポキシ樹脂又は脂環式エポキシ樹脂など、一般に知られているものを適用することができる。
このようなエポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製エピコート807,815,825,827,828,834,1001,1004,1007,1009、ダウケミカル社製DER−330,301,361、東都化成株式会社製YD8125,YDF8170等が挙げられる。ビスフェノールA型エポキシ樹脂としては、三井化学株式会社製TECHMORE VG3101、フェノールノボラック型エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製エピコート152,154、日本化薬株式会社製EPPN−201、ダウケミカル社製DEN−438等が、また、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂としては、日本化薬株式会社製EOCN−102S,103S,104S,1012,1025,1027、東都化成株式会社製YDCN701,702,703,704等が挙げられる。多官能エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製Epon1031S、チバスペシャリティーケミカルズ社製アラルダイト0163、ナガセ化成株式会社製デナコールEX−611,614,614B,622,512,521,421,411,321等が挙げられる。アミン型エポキシ樹脂としては、油化シェルエポキシ株式会社製エピコート604、東都化成株式会社製YH−434、三菱ガス化学株式会社製TETRAD−X,TETRAD−C、住友化学株式会社製ELM−120等が挙げられる。複素環含有エポキシ樹脂としては、チバスペシャリティーケミカルズ社製アラルダイトPT810等の、UCC社製ERL4234,4299,4221,4206等が挙げられる。キサンテン型エポキシ樹脂としては、大日本インキ化学工業株式会社製EXA−7335、EXA−7337が挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、単独で又は2種類以上を組み合わせても、使用することができる。
また、本発明において、高接着力を付与するためには、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及びフェノールノボラック型エポキシ樹脂を使用することが好ましい。
本発明の(b)熱重合性成分の使用量は、(a)成分100重量部に対して、5〜250重量部が好ましい。この範囲にあると、弾性率及び成型時のフロー性抑制が確保でき、また高温での取り扱い性も十分に得られる。10〜100重量部がより好ましく、20〜50重量部が特に好ましい。
(エポキシ樹脂硬化剤)
エポキシ樹脂を使用する際は、エポキシ樹脂硬化剤を使用することが好ましい。エポキシ樹脂硬化剤としては、通常用いられている公知の硬化剤を使用することができ、例えば、アミン類、ポリアミド、酸無水物、ポリスルフィド、三フッ化ホウ素、ビスフェノールA、ビスフェノールF,ビスフェノールSのようなフェノール性水酸基を1分子中に2個以上有するビスフェノール類、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂又はクレゾールノボラック樹脂等のフェノール樹脂などが挙げられる。特に吸湿時の耐電食性に優れる点で、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂又はクレゾールノボラック樹脂などのフェノール樹脂が好ましい。
前記フェノール樹脂硬化剤の中で好ましいものとしては、例えば、大日本インキ化学工業株式会社製、商品名:フェノライトLF2882、フェノライトLF2822、フェノライトTD−2090、フェノライトTD−2149、フェノライトVH−4150、フェノライトVH4170、明和化成株式会社製、商品名:H−1、ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名:エピキュアMP402FPY、エピキュアYL6065、エピキュアYLH129B65及び三井化学株式会社製、商品名:ミレックスXL、ミレックスXLC、ミレックスRN、ミレックスRS、ミレックスVR等が挙げられる。
発明において吸湿時の耐電食性を付与するためには、エポキシ樹脂硬化剤の使用量は、エポキシ樹脂のエポキシ基1個当たりフェノール性水酸基の当量比が0.5〜1.5の範囲であることが好ましく、0.8〜1.2であることがより好ましい。これは当量比が大き過ぎても、また、逆に小さ過ぎても樹脂の硬化(橋かけ)が不十分になり、ガラス転移温度が上がらず、硬化剤の耐湿性や高温の電気特性などが劣る。
(放射線照射によって塩基とラジカルを発生する化合物)
(c)放射線照射によって塩基とラジカルを発生する化合物(以下、光塩基発生剤という)は、一般的にはα−アミノケトン化合物と呼ばれるものである。このような化合物は、例えば、J.Photopolym.Sci.Technol.,Vol.13,No12001等に記載されているもので、紫外線を照射すると次式のように反応する。
Figure 2009124096
放射線照射する前は、α−アミノケトン化合物にラジカルが存在しないため、光反応性モノマーの重合反応は起きない。また、立体障害のため熱硬化性樹脂の硬化も促進しない。しかし、放射線照射するとα−アミノケトン化合物の解離が起こり、ラジカルの発生に伴い、光反応性モノマーの重合反応が起こる。また、α−アミノケトン化合物の解離により、立体障害が低下し活性化したアミンが存在するようになる。そのため、アミンが熱硬化性樹脂の硬化促進作用を有するようになり、以後加熱により硬化促進作用が働くと類推される。このような作用により、放射線照射する以前には、ラジカルや活性化したアミンが存在しないため、室温での保存安定性に非常に優れている粘接着シートを提供することができる。また、放射線照射により生じるラジカル及びアミンの構造によって光反応性モノマーやエポキシ樹脂の硬化速度が変化するので、適宜、光塩基発生剤を決定することができる。
光塩基発生剤としては、例えば、2−メチル−1(4−(メチルチオ)フェニル−2−モルフォリノプロパン−1−オン(Ciba Speciality Chemicals社製イルガキュア907)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1−オン(Ciba Speciality Chemicals社製社製イルガキュア369)、ヘキサアリールビスイミダゾール誘導体(ハロゲン、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基等の置換基がフェニル基に置換されても良い)、ベンゾイソオキサゾロン誘導体等を用いることができる。
上記の光塩基発生剤のほかに、光フリース転位、光クライゼン転位やクルチウス転位、スチーブンス転位によって塩基を発生させる方法を用いることができる。
光塩基発生剤は、分子量500以下の低分子化合物として用いるほか、高分子の主鎖及び側鎖に導入した化合物を用いても良い。この場合の分子量としては、粘接着剤としての粘接着性、流動性の観点から、重量平均分子量1000〜100000が好ましく、より好ましくは5000〜30000である。
本発明の粘接着シートに於いて、光塩基発生剤の使用量は、好ましくは、(a)成分100重量部に対して、0.1〜20重量部、より好ましくは0.5〜15重量部であり、さらに好ましくは、1〜5重量部である。0.1重量部より少ないと反応性が悪く残存モノマーが残ってしまう可能性があるほか、20重量部より多いと、重合反応による分子量増加が上手に機能せず、低分子量成分が多く存在し、耐リフロー性に影響を及ぼす可能性がある。
(放射線重合化合物)
本発明の粘接着シートに用いる粘接着層は(d)放射線重合化合物を含む。耐リフロー性の観点から、放射線照射後の重合物に耐熱性があるのが好ましい。放射線重合化合物の具体例としては、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、イソシアヌル酸EO変性トリアクリレートのような多官能アクリレート等を挙げることができ、これらの光反応性モノマーは、単独で又は2種類以上を組み合わせても、使用することができる。放射線照射後の残存モノマーの観点から、多官能であるものでも、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートやジペンタエリスリトールペンタアクリレートなどが好ましい。具体的には新中村化学社製:A−DPH、A−9300等がある。放射線重合化合物の含有量は、粘接着剤成分全量の20%重量以下とする。ウエハリング貼り付け性が適度であり、また、紫外線照射後のウエハリングはく離性も良好となり、さらに、熱履歴後の流動性を維持できるからである。
(フィラー)
本発明の粘接着シートを形成する粘接着層には、その取り扱い性向上、熱伝導性向上、溶融粘度の調整及びチキソトロピック性付与などを目的として、フィラーを添加することもできる。フィラーとしては、特に制限はなく、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ほう酸アルミウイスカ、窒化ほう素、結晶性シリカ、非晶性シリカ等が挙げられ、フィラーの形状は特に制限されるものではない。これらのフィラーは単独で又は二種類以上を組み合わせて使用することができる。
中でも、熱伝導性向上のためには、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ほう素、結晶性シリカ、非晶性シリカ等が好ましい。また、溶融粘度の調整やチキソトロピック性の付与の目的には、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、結晶性シリカ、非晶性シリカなどが好ましい。フィラーの使用量は、粘接着層100重量部に対して1〜20重量部が好ましい。1重量部未満だと添加効果が得られない傾向があり、20重量部を超えると、接着剤層の貯蔵弾性率の上昇、接着性の低下、ボイド残存による電気特性の低下等の問題を起こす傾向がある。
(カップリング剤)
また、本発明の粘接着シートを形成する粘接着層には、異種材料間の界面結合を良くするために、各種カップリング剤を添加することもできる。カップリング剤としては、例えば、シラン系、チタン系、アルミニウム系等が挙げられ、中でも効果が高い点でシラン系カップリング剤が好ましい。上記シラン系カップリング剤としては、特に制限はなく、例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキシシランなどを使用することができ、単独で又は二種類以上を組み合わせて使用することができる。
上記カップリング剤の使用量は、その効果や耐熱性及びコストの面から、(a)熱可塑性樹脂100重量部に対して、0.001〜10重量部とするのが好ましい。
(イオン捕捉剤)
本発明の粘接着シートを形成する粘接着層には、イオン性不純物を吸着して、吸湿時の絶縁信頼性をよくするために、さらにイオン捕捉剤を添加することもできる。このようなイオン捕捉剤としては、特に制限はなく、例えば、トリアジンチオール化合物、ビスフェノール系還元剤等の、銅がイオン化して溶け出すのを防止するため銅害防止剤として知られる化合物、ジルコニウム系、アンチモンビスマス系マグネシウムアルミニウム化合物等の無機イオン吸着剤などが挙げられる。
上記イオン捕捉剤の使用量は、添加による効果や耐熱性、コスト等の点から、粘接着層100重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましい。
(溶剤)
粘接着性成分をワニス化するための溶剤としては、有機溶媒であれば特に限定されないが、フィルム作製時の揮発性などを沸点から考慮して決めることができる。具体的には、例えば、メタノール、エタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン等の比較的低沸点の溶媒は、フィルム作製時にフィルムの硬化が進まない点で好ましい。また、塗膜性を向上させるなどの目的では、例えば、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、シクロヘキサノンなどの比較的高沸点の溶媒を使用することが好ましい。これらの溶媒は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
粘接着層の厚みは、特に制限はないが、5〜250μmが好ましい。5μmより薄いと応力緩和効果が乏しくなる傾向があり、250μmより厚いと経済的でなくなる上に、半導体装置の小型化の要求に応えられない。
支持基材の厚みは、特に制限はないが、5〜250μmが好ましい。5μmより薄いとダイシング時の支持基材への切込みした際に、支持基材が切れてしまう恐れがある、250μmより厚いと経済的でなくなるため好ましくない。
粘接着層と支持基材の合計の厚みとしては10〜500μmが好ましく、10〜255μmがより好ましい。支持基材は粘接着層と同じかやや厚めに設定すると作業性がよく、使用する条件や装置等によって適宜決定することができる。また、本発明の粘接着シートは、所望の厚さを得るために、粘接着シートの粘接着層側に、別途作成した粘接着剤を2枚以上貼り合わせることもできる。この場合には、粘接着層同士の剥離が発生しないような貼り合わせ条件が必要である。
以上説明したような構成の粘接着シートに放射線照射すると、放射線照射後には基材の接着力は大きく低下し、容易に半導体素子に粘接着層を保持したまま該粘接着シートの基材フィルムからピックアップすることができる。また、本発明の粘接着シートに用いる支持基材としては、ピックアップ性やダイシング性さらには転写性等の点で支持基材の25℃における弾性率が10〜2000MPaであるものが好ましい。10MPaより小さいと支持基材としての性能を維持できない傾向があり、2000MPaより大きいと転写が難しくなる傾向があるため、その後のピックアップ性に影響を及ぼす可能性がある。上記弾性率は、ダイシング性の観点で50〜1000MPaであることがより好ましく、100〜500MPaであることが特に好ましい。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
HTR−860P−3(ナガセケムテックス株式会社製商品名、グリシジル基含有アクリルゴム、分子量80万、Tg−7℃)70重量部、HTR−860P−3(ナガセケムテックス株式会社製商品名、グリシジル基含有アクリルゴム、分子量30万、Tg−7℃)30重量部、YDCN−703(東都化成株式会社製商品名、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量210)27.2重量部、プライオーフェンLF2882(大日本インキ化学工業株式会社製商品名、ビスフェノールAノボラック樹脂)15.3重量部、A−DPH(新中村化学工業株式会社製商品名、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)30重量部、イルガキュア907(チバスペシャリティーケミカルズ社製商品名、2−メチル−1(4−(メチルチオ)フェニル−2−モルフォリノプロパン−1−オン:I−907)1.5重量部、シクロヘキサノンを加えて攪拌混合し、真空脱気した。この接着剤ワニスを、厚さ38μmの表面離型処理ポリエチレンテレフタレート(帝人株式会社製、テイジンテトロンフィルム:A−31)上に塗布し、100℃で30分間加熱乾燥し粘接着層25μmの粘接着シートを得た。この粘接着シートの粘接着層側に、厚さ100μmの光透過性の支持基材(ロンシール社製、軟質ポリオレフィンフィルム:POF−120A)を40℃でラミネートすることにより保護フィルム(表面離型処理ポリエチレンテレフタレート)、粘接着層、及び光透過性の支持基材からなる粘接着シートを作製した。結果を表1に示す。
(実施例2)
粘接着成分の(b)熱重合性成分のエポキシ樹脂YDCN−703をE1032−H60(ジャパンエポキシレジン株式会社製商品名、高純度特殊多官能エポキシ樹脂、エポキシ当量169、軟化点:53℃)22.0重量部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
(実施例3)
粘接着成分の(b)熱重合性成分のエポキシ樹脂YDCN−703をYX−4000(ジャパンエポキシレジン株式会社製商品名、結晶性エポキシ樹脂、エポキシ当量199、軟化点:50℃以上)25.9重量部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
(比較例1)
粘接着成分の(b)熱重合性成分のエポキシ樹脂YDCN−703をYDF−8170C(東都化成株式会社製商品名、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量157、軟化点:−15℃)20.4重量部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
(比較例2)
粘接着成分の(b)熱重合性成分のエポキシ樹脂YDCN−703をN−730(大日本インキ工業株式会社製、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量175、軟化点:50℃未満)22.8重量部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
(比較例3)
粘接着成分の配合において、(b)熱重合性成分を添加しなかった以外は実施例1と同様の操作を行った。
(比較例4)
粘接着成分の光反応性モノマーであるA−DPHを30重量部から70重量部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
実施例及び比較例の評価は、以下の評価方法を用いた。
(1)リングフレーム貼付性
保護フィルムを剥離し、粘接着シートをリングフレームに常温(25℃)で貼付け、粘接着シートとの貼付性を確認した。
○:リングフレームと貼付性OK
×:リングフレームと貼付性NG
(2)ダイシング性
保護フィルムを剥離し、粘接着シートを厚さ280μmのシリコンウエハ上に貼付け、粘接着シート付きシリコンウエハをダイシング装置上に載置した。次いで、半導体ウエハをダイシング装置上に固定して、20mm/secの速度で3.2mm×3.2mmにダイシングした後に、粘着力が弱いために粘接着シート上から剥離する半導体チップの個数を計測することにより評価した。
○:チップ飛び5%未満
×:チップ飛びが5%以上あるもの
(3)ピックアップ性
保護フィルムを剥離し、粘接着シートを厚さ280μmのシリコンウエハ上に貼付け、シリコンウエハをダイシング装置上に固定して、20mm/secの速度で3.2mm×3.2mmにダイシングした後に、フュージョン社製露光機(AEL―1B/M)を使用して、照度15mW/cmの地点に照射体を置き、粘接着シートの基材フィルム側から20秒照射し、粘接着層付き半導体チップを光透過性の支持基材からピックアップができるかを評価した。
○:ほぼ全てのチップがピックアップ可能
△:ダイシングしたチップの50〜90%がピックアップ可能なもの
×:ダイシングしたチップのピックアップ可能なチップが50%以下のもの
(4)リングフレーム剥離性
保護フィルムを剥離し、粘接着シートをリングフレームに常温(25℃)で貼付け、粘接着シートとの貼付性を確認したサンプルを常温で2週間放置した後、フュージョン社製露光機(AEL―1B/M)を使用して、照度15mW/cmの地点に照射体を置き、粘接着シートの基材フィルム側から20秒照射し、リングフレームから粘接着シートを剥離し、リングフレームへの粘接着剤残りを調べ評価した。
○:リングフレームへの粘接着剤残りがない。
×:リングフレームへの粘接着剤残りが存在。
(5)熱履歴後(170℃1時間)埋込性
粘接着シートの保護フィルムを剥離し、半導体チップを配線基板に粘接着シートを100℃−200gf−1secの条件でダイボンディングした後、ワイヤーボンドの熱履歴に相当する170℃1時間を与え、封止剤(日立化成製:CEL−9700−HF10)を用いて所定の形状にモールドした後、175℃5h加熱硬化しパッケージとした。硬化後のパッケージを超音波顕微鏡で視察し、画像処理により以下の式を用いて埋込性(%)を算出した。
埋込性(%)=(チップ面積−基板とフィルムとが剥離している箇所の面積)/(チップ面積)×100
○:埋込性が99〜100%
△:埋込性が90〜99%
×:埋込性が90%以下
Figure 2009124096
本発明の光硬化型の粘接着シートは、半導体プロセス工程において問題なく使用でき、ダイアタッチ後のワイヤーボンド熱履歴後の基板配線段差埋込性を保持し、耐リフロークラック性に優れ、且つ、リングフレームへの粘接着剤残りを無くすことが出来るため、電子材料を固定するための粘接着樹脂として好適に使用することができる。
これに対して、(b)成分の軟化点が本願発明範囲外である比較例1及び2のシートによると、リングフレーム剥離性が非常に劣る。また、(b)成分を含まず(d)成分の含有量が本願発明範囲外である比較例3のシートによると、埋込性が非常に劣る。さらに、(d)成分の含有量が本願発明範囲外である比較例4のシートによると、リングフレーム剥離性及び埋込性が非常に劣る。

Claims (1)

  1. (a)熱可塑性樹脂、(b)軟化点が50℃以上の熱重合性成分、(c)放射線照射によって塩基とラジカルを発生する化合物、及び(d)粘接着成分全量の20重量%以下の放射線重合化合物、を含む粘接着成分から形成される粘接着層と、支持基材とを有してなるダイシング及びダイボンディング用の粘接着シート。
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