JP2013040306A - 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク - Google Patents

活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク Download PDF

Info

Publication number
JP2013040306A
JP2013040306A JP2011179571A JP2011179571A JP2013040306A JP 2013040306 A JP2013040306 A JP 2013040306A JP 2011179571 A JP2011179571 A JP 2011179571A JP 2011179571 A JP2011179571 A JP 2011179571A JP 2013040306 A JP2013040306 A JP 2013040306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curable composition
active ray
actinic ray
ray curable
disclosed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011179571A
Other languages
English (en)
Inventor
So Noguchi
宗 野口
Tamotsu Ariga
保 有賀
Masayuki Shoshi
正幸 所司
Okitoshi Kimura
興利 木村
Shinya Senoo
晋哉 妹尾
Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
Masayuki Koyano
正行 小谷野
Takao Hiraoka
孝朗 平岡
Tsutomu Maekawa
勉 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011179571A priority Critical patent/JP2013040306A/ja
Publication of JP2013040306A publication Critical patent/JP2013040306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

【課題】高速硬化が可能で硬化反応が停止しにくい活性光線硬化組成物の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表される塩基反応性化合物及び光塩基発生剤を含む活性光線硬化組成物。
Figure 2013040306

上記式中、Aは脂環式構造又は複素環式構造を表し、置換基を有していても良い。前記複素環式構造が環構成原子として酸素原子を含む活性光線硬化組成物。更に光ラジカル重合開始剤を含む活性光線硬化組成物。更に、ラジカル重合性化合物を含む活性光線硬化組成物。前記ラジカル重合性化合物が多官能モノマーである活性光線硬化組成物。前記活性光線硬化組成物を含む活性光線硬化型インクジェット用インク。
【選択図】なし

Description

本発明は、活性光線硬化組成物及び該組成物を用いた活性光線硬化型インクジェット用インクに関する。
活性光線硬化組成物として、ラジカル反応性(重合性)化合物と光ラジカル重合開始剤からなる組成物は広く知られている。このラジカル重合性硬化組成物は、高速で硬化する反面、光照射により発生するラジカルが空気中の酸素により直ぐに失活して反応が停止してしまうという問題があった。その場合、VOC(揮発性有機化合物)である低分子量のラジカルモノマーが残留することになり、安全性等に問題が生じることになる。
また、カチオン反応性(重合性)化合物と光酸発生剤からなる組成物も知られている。この組合せでは、反応活性種である強酸が酸素による阻害を受けないため(水分や塩基による阻害は受けるが)、光照射後も反応が進行(後硬化)し、残留モノマーを低減できる特徴がある。しかし、強酸が存在するため、硬化物周辺の腐食、変性等の問題が生じることがあった。
またアニオン反応性(重合性)化合物と光塩基発生剤からなる組成物も知られている。この組合せでは、カチオン系の場合と同様に、光照射後も反応が進行することに加えて、弱塩基を使えるため、腐食、変性等の問題が生じにくい。しかし、この系は、反応速度が非常に遅く、高速硬化が求められる用途では、使いにくいという問題があった。
なお、本発明で用いるのと同一又は類似の化合物を用いた技術は公知であるが(特許文献1、非特許文献1など)、本発明とはモノマーの使用形態、用途などが異なる。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、高速硬化が可能で硬化反応が停止しにくい活性光線硬化組成物の提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜6)の発明によって解決される。
1) 下記一般式(1)で表される塩基反応性化合物及び光塩基発生剤を含むことを特徴とする活性光線硬化組成物。
Figure 2013040306
上記式中、Aは脂環式構造又は複素環式構造を表し、置換基を有していても良い。
2)前記複素環式構造が環構成原子として酸素原子を含むことを特徴とする1)に記載の活性光線硬化組成物。
3) 更に光ラジカル重合開始剤を含むことを特徴とする1)又は2に記載の活性光線硬化組成物。
4) 更に、ラジカル重合性化合物を含むことを特徴とする1)〜3)のいずれかに記載の活性光線硬化組成物。
5) 前記ラジカル重合性化合物が多官能モノマーであることを特徴とする4)に記載の活性光線硬化組成物。
6) 1)〜5)のいずれかに記載の活性光線硬化組成物を含むことを特徴とする活性光線硬化型インクジェット用インク。
本発明によれば、高速硬化が可能で硬化反応が停止しにくい活性光線硬化組成物を提供することができる。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
前述したように、ラジカル反応性化合物は高速で硬化する半面、反応を完全に進行することが難しく、VOC等の問題が生じる。一方、アニオン反応性化合物は、後硬化が期待できるのでVOC等の問題が生じにくくなるが、反応が遅い。
そこで、硬化速度の非常に速いラジカル反応と、反応速度は遅いが後硬化がありVOC等の問題を生じにくいアニオン反応を組み合わせれば、お互いの欠点を補えることになる。
本発明は、アニオン反応性を有すると同時にラジカル反応性も有する化合物を用いることにより、上記2種類の反応の組み合わせを実現したものである。
本発明の活性光線硬化組成物は、下記一般式(1)で表される塩基反応性化合物を含むことを特徴とする。
Figure 2013040306
上記式中、Aは脂環式構造又は複素環式構造を表し、アルキル基等の置換基を有していても良い。
具体的には、Aは4〜6員環であり、環はアルキル基を有していても良く、該アルキル基の炭素数は1〜6が好ましい。また、複素環式構造における炭素原子以外の環構成元素としては酸素原子が好ましい。
具体例としては以下のようなものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2013040306
これらの塩基反応性化合物と光塩基発生剤を組み合わせると、活性光線照射により生成した塩基がトリガーとなり、塩基反応性化合物が反応して硬化することとなる。またその塩基は、アルカリ金属やアルキルリチウム等の非常に強い塩基ではなく、アミン、アミジン、グアニジン、ホスファゼン等の有機塩基で良いため、所謂有機塩基を発生する光塩基発生剤と組み合わせることができる。その結果、硬化組成物周辺の腐食、変性等の問題を回避することができる。
光塩基発生剤は、各種公知の化合物を用いることができるが、好ましくは、オキシムエステル類、4級アンモニウム塩類、アシル化合物類、カルバメート類、アミノアセトフェノン類、等を用いる。
前記塩基反応性化合物のうち環構成原子として酸素原子を含むもので、ラジカル反応性もあるものは、光ラジカル重合開始剤を添加することにより、硬化速度の高速化を達成することができる。光ラジカル重合開始剤は、各種公知の化合物を用いることができるが、好ましくは、ベンゾフェノン類、アルキルフェノン類、アシルホスフィンオキシド類、オキシフェニル酢酸エステル類、ベンゾインエーテル類、オキシムエステル類、チオキサントン類、等を用いることができる。
また、その他のラジカル重合性化合物、特に多官能モノマーを用いれば、より高速に硬化できるようになる。
前記ラジカル重合性化合物の具体例としては、ビニル化合物、(メタ)アクリレート化合物、クロトン酸化合物、アクリルアミド化合物等が挙げられるが、硬化速度の面から、(メタ)アクリレート化合物、(メタ)アクリルアミド化合物が好ましい。
さらに、本発明の活性光線硬化組成物には、必要に応じて各種公知の着色剤、増感剤、粘度調整剤、界面活性剤等を添加することができる。
また、上述の活性光線硬化組成物の用途は、一般に光硬化材料が用いられている分野であれば特に限定されないが、活性光線硬化型インクジェット用インクとして用いることが好ましい。
インクジェット用インクとして用いる場合の着色剤としては、各種公知の染料及び顔料を用いることができ、顔料を用いた場合には、必要に応じて分散剤等を用いても良い。
着色剤としては、耐光性に優れ、色再現性に富んだものが好ましく、硬化反応に影響を及ぼさず、重合を阻害しないものが好ましい。
本発明のインクジェット用インクを適用できるインク受容体としては、普通紙、コート紙等の紙類、非浸透性のプラスチックや金属、ガラス等の各種公知のものが挙げられる。
本発明の活性光線硬化組成物に対し、活性光線を照射する光源としては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、LED等、各種公知のものを使用できる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1〜8、比較例1〜2
表1の実施例及び比較例の各欄に示す組成比の材料を混合撹拌して活性光線硬化組成物を調製した。また、実施例5、6及び比較例2では更に顔料を加えて混合撹拌し、活性光線硬化型インクジェット用インクを調製した。表中の( )内の数値は重量部である。
顔料としては次のものを用いた。
・CB:カーボンブラック顔料、チバ・ジャパン社製:MICROLITH Black C−K)
・Blue:チバ・ジャパン社製:MICROLITH Blue 4G−K

また、モノマーとしては、前述した(A−1)〜(A−4)、(A−11)、下記(B−1)〜(B−6)、及び(D−1)の化合物を用い、光塩基発生剤としては、下記(C−1)、(C−2)の化合物を用い、光ラジカル重合開始剤としては、下記(C−3)、(C−4)の化合物を用いた。
Figure 2013040306
実施例及び比較例の各インクをスライドガラスに塗布した後、水銀ランプ(HOYA−SCHOTT製:EX−250、25mW/cm)により光照射を行い、硬化性を評価した。比較評価は表面タック性により行った。表面タック(粘つき)は、測定後のサンプルを指触することにより行った。結果を表1に示す。
Figure 2013040306
上記比較例1、2は、一般式(1)(2)と異なる構造のモノマーのため、粘つきが残り、十分に硬化していないことが分かった。
特開2002−328475号公報
Polymer Preprints,Japan Vol.58,No.2(2009)、p.2429

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表される塩基反応性化合物及び光塩基発生剤を含むことを特徴とする活性光線硬化組成物。
    Figure 2013040306
    上記式中、Aは脂環式構造又は複素環式構造を表し、置換基を有していても良い。
  2. 前記複素環式構造が環構成原子として酸素原子を含むことを特徴とする請求項1に記載の活性光線硬化組成物。
  3. 更に光ラジカル重合開始剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の活性光線硬化組成物。
  4. 更に、ラジカル重合性化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の活性光線硬化組成物。
  5. 前記ラジカル重合性化合物が多官能モノマーであることを特徴とする請求項4に記載の活性光線硬化組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の活性光線硬化組成物を含むことを特徴とする活性光線硬化型インクジェット用インク。
JP2011179571A 2011-08-19 2011-08-19 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク Pending JP2013040306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011179571A JP2013040306A (ja) 2011-08-19 2011-08-19 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011179571A JP2013040306A (ja) 2011-08-19 2011-08-19 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013040306A true JP2013040306A (ja) 2013-02-28

Family

ID=47888985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011179571A Pending JP2013040306A (ja) 2011-08-19 2011-08-19 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013040306A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081308A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 株式会社リコー 活性光線硬化組成物、並びにこれを用いた活性光線硬化型インクジェットインク組成物及び活性光線硬化型接着剤組成物
WO2020004306A1 (ja) * 2018-06-28 2020-01-02 富士フイルム株式会社 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、パターン形成方法、電子デバイスの製造方法、樹脂

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006075646A1 (ja) * 2005-01-12 2006-07-20 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. 化合物、重合体および光学部品
WO2006115112A1 (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nissan Chemical Industries, Ltd. 重合性液晶化合物及びそれを含有する重合性液晶組成物並びにそれらを用いて得られる重合体
JP2009124096A (ja) * 2007-10-23 2009-06-04 Hitachi Chem Co Ltd 粘接着シート
WO2010064631A1 (ja) * 2008-12-02 2010-06-10 和光純薬工業株式会社 光塩基発生剤

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006075646A1 (ja) * 2005-01-12 2006-07-20 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. 化合物、重合体および光学部品
WO2006115112A1 (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nissan Chemical Industries, Ltd. 重合性液晶化合物及びそれを含有する重合性液晶組成物並びにそれらを用いて得られる重合体
JP2009124096A (ja) * 2007-10-23 2009-06-04 Hitachi Chem Co Ltd 粘接着シート
WO2010064631A1 (ja) * 2008-12-02 2010-06-10 和光純薬工業株式会社 光塩基発生剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081308A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 株式会社リコー 活性光線硬化組成物、並びにこれを用いた活性光線硬化型インクジェットインク組成物及び活性光線硬化型接着剤組成物
WO2020004306A1 (ja) * 2018-06-28 2020-01-02 富士フイルム株式会社 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、パターン形成方法、電子デバイスの製造方法、樹脂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6183642B2 (ja) 活性光線硬化組成物、並びにこれを用いた活性光線硬化型インクジェット印刷用インク組成物及び活性光線硬化型接着剤組成物
JP5844416B2 (ja) 感光性組成物の光硬化物の製造方法
JP4667145B2 (ja) 光硬化型樹脂組成物及びそれからなるプラスチック用樹脂組成物
JP2013216728A (ja) 活性光線硬化組成物、活性光線硬化型インクジェット印刷用インク組成物、活性光線硬化型接着剤組成物および活性光線硬化組成物の安定化方法
JP2012167271A (ja) 感光性組成物
JP2012053465A (ja) 感光性組成物
JP2012167262A (ja) 感光性組成物
JP2011202160A (ja) 活性光線硬化型インク組成物、活性光線硬化型インクジェットインク組成物及びその印刷方法
JP5989469B2 (ja) 感光性組成物
JP2012168526A (ja) 感光性組成物
JP2003212975A (ja) 硬化性組成物。
JP2013040306A (ja) 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク
JP5842459B2 (ja) 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク
JP2012167263A (ja) マイクロ波硬化型組成物
JP6252977B2 (ja) 活性光線硬化組成物、並びにこれを用いた活性光線硬化型インクジェットインク組成物及び活性光線硬化型接着剤組成物
JP2014105305A (ja) 硬化性組成物、活性光線硬化型インクジェット組成物および活性光線硬化型接着剤組成物
JP5490588B2 (ja) インクジェット印刷インク用重合性化合物及びインク組成物
JP2012167266A (ja) 感光性組成物
JP2013216775A (ja) 活性光線硬化組成物及び活性光線硬化型インクジェット用インク
JP2016155999A (ja) 感光性組成物の製造方法
JP6071104B2 (ja) 活性光線硬化組成物、活性光線硬化型インクジェット組成物、および活性光線硬化型接着剤組成物
TWI545125B (zh) An aluminum chelate and a process for the preparation thereof, and a photohardenable ink containing the aluminum chelate
JP5113857B2 (ja) 塗料組成物およびこの塗料組成物を用いた硬化塗膜形成性方法
JP2012167265A (ja) 感光性組成物
CN109400639A (zh) 一种含硅硫杂蒽酮类光引发剂及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150414