JP2009123840A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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剛史 原田
Junichi Shibata
潤一 柴田
Akira Ueki
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Abstract

【課題】配線層に空隙部を設けた半導体装置における配線間容量を確実に低減できるようにする。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板101の上に形成された第1絶縁膜102と、該第1絶縁膜102に選択的に形成された複数の配線108とを有している。第1絶縁膜102における複数の配線108のうちの一部の配線同士の間の領域にはエアギャップ102cが形成されており、第1絶縁膜102におけるエアギャップ102cの底部及び該エアギャップ102cと隣接する配線108の下側部分の誘電率は、第1絶縁膜102におけるエアギャップ102cと隣接しない配線108の下側部分の誘電率よりも低い。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、互いに隣接する配線同士の間に空隙部(エアギャップ)が設けられた配線構造を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体集積回路素子の微細化に伴い、素子間又は素子内を結ぶ配線の間隔が小さくなってきている。このため配線間の容量が増大して、信号の伝搬速度の低下を引き起こすという問題が顕在化している。
そこで、非特許文献1に示されているように、配線間にエアギャップを形成して配線間容量を低減する方法が検討されている。以下、非特許文献1に示されている半導体装置の製造方法を図5〜図7を参照しながら説明する。
まず、図5(a)に示すように、半導体基板1の上に第1絶縁膜2を堆積する。
次に、図5(b)に示すように、リソグラフィ法により、第1絶縁膜2の上に、配線形成パターンを有する第1レジストパターン3を形成する。
次に、図5(c)に示すように、第1レジストパターン3をマスクとしたドライエッチングにより、第1絶縁膜2に複数の配線溝2aを形成する。このとき、各配線溝2aの底部には、ドライエッチングによるダメージ層2Aが形成される。
次に、図5(d)に示すように、第1レジストパターン3をアッシング及び洗浄により除去する。
次に、図6(a)に示すように、第1絶縁膜2の上に各配線溝2aを含む全面にわたってバリア膜6及び銅(Cu)膜7を順次堆積する。その後、化学機械研磨(CMP)法により、第1絶縁膜2の上の配線溝2aを除く領域に堆積されたバリア膜6及び銅膜7を除去することにより、側面及び底面がバリア膜6により覆われ且つ銅膜7からなる配線8を形成する。
次に、図6(b)に示すように、リソグラフィ法により、第1絶縁膜2の上に複数の配線8のうちの一部の配線間の第1絶縁膜2を選択的に開口する開口パターンを有する第2レジストパターン9を形成する。
次に、図6(c)に示すように、第2レジストパターン9をマスクとしたドライエッチングにより、第1絶縁膜2における複数の配線8のうちの一部の配線8同士の間の領域を除去することにより、ギャップ2bを形成する。このとき、ギャップ2bの底部には、ドライエッチングによるダメージ層2Bが形成される。
次に、図6(d)に示すように、第2レジストパターン9をアッシング及び洗浄により除去する。
次に、図7に示すように、化学気相堆積(CVD)法により、第1絶縁膜2の上に各配線8及びギャップ2bを含む全面にわたって第2絶縁膜12を堆積する。これにより、各ギャップ2bの上部が第2絶縁膜12により覆われる結果、それぞれエアギャップ2cが形成される。
LG.Gosset,"General review of issues and perspectives for advanced copper interconnections using air gap as ultra-low K material",Proc. IITC2003
しかしながら、本願発明者らは、前記従来の半導体装置の製造方法を種々検討した結果、以下のような問題があることを見いだしている。
第1に、図6(d)で示す工程において、第2レジストパターン9を除去する際に、洗浄液によりダメージ層2A、2Bが侵食されてしまうという問題がある。ダメージ層2A、2Bが浸食されることにより、図8に示すように、配線8がバリア膜6と共に第1絶縁膜2から剥離して、半導体装置の歩留まりが低下する。
第1の問題は、配線幅の縮小及び低誘電率絶縁膜の導入が進むにつれて、より顕著になってきている。例えば、第1絶縁膜2に炭素含有酸化シリコン(SiOC)膜を用いた場合に、ダメージ層2A、2BとしてSiO層が形成される。従って、例えば第2レジストパターン9を除去する際に、フッ化水素(HF)を含む薬剤を用いると、フッ化水素はSiOを容易に溶解するため、ダメージ層2A、2Bが浸食されることになる。特に、配線8の幅が100nm以下の場合には、ダメージ層2Aの侵食が配線8の下側部分の全域に及ぶため、配線8が剥離してしまう。
なお、これと同様の問題は、空孔を導入したSiOC膜や、有機系の絶縁膜、例えばSiLK、FLARE、ポリイミド、ベンゾシクロブテン(BCB)又はフッ素含有炭化水素等においても発生する。
第2に、図6(d)に示した工程で使用される洗浄液を調整して、ダメージ層2A、2Bを残存させたとすると、配線8における配線間容量が増大してしまうという問題が生じる。これは、ダメージ層2Bの誘電率が相対的に高い物質により構成されていることに起因する。
本発明は、前記の問題を解決し、配線層に空隙部を設けた半導体装置の配線間容量を確実に低減できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体装置及びその製造方法を、配線が形成された絶縁膜における配線同士の間に形成される空隙部の底部及び該空隙部と隣接する配線の下側部分の組成を改質する構成とする。すなわち、誘電率が低い組成(低誘電率絶縁体からなる層間絶縁膜が有する誘電率と同程度の誘電率を有する組成)に改質する構成、又は機械強度が高い層に改質する構成、又は洗浄液に不溶な層に改質する構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置は、半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、第1絶縁膜に選択的に形成された複数の配線とを備え、第1絶縁膜における複数の配線のうちの一部の配線同士の間の領域には空隙部が形成されており、第1絶縁膜における空隙部の底部及び該空隙部と隣接する配線の下側部分の誘電率は、第1絶縁膜における空隙部と隣接しない配線の下側部分の誘電率よりも低いことを特徴とする。
本発明の半導体装置によると、第1絶縁膜における空隙部の底部及び該空隙部と隣接する配線の下側部分の誘電率が、第1絶縁膜における空隙部と隣接しない配線の下側部分の誘電率よりも低いため、配線間容量が増大することがない。
本発明の半導体装置は、第1絶縁膜の上に形成され、複数の配線及び空隙部を覆う第2絶縁膜をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第2絶縁膜にも他の配線を形成できるため、多層配線構造を実現することができる。
また、本発明の半導体装置は、少なくとも各配線の上面と第2絶縁膜の間に形成され、各配線を保護する保護膜をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、保護膜により、製造時の配線に対するダメージが防止されるため、配線の信頼性、ひいては半導体装置の信頼性を向上することができる。
本発明の半導体装置において、第1絶縁膜の誘電率は、酸化シリコンの誘電率よりも低いことが好ましい。
このようにすると、互いに隣接する配線同士の間に空隙部が形成されない領域においても、配線間容量を抑えることができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に第1絶縁膜を形成する工程(a)と、工程(a)よりも後に、第1絶縁膜に複数の配線溝を選択的に形成する工程(b)と、工程(b)よりも後に、配線溝に導電性材料を埋め込むことにより、複数の配線を形成する工程(c)と、工程(c)よりも後に、第1絶縁膜における配線同士の間の領域を除去することにより、配線同士の間に空隙部を形成する工程(d)と、工程(d)よりも後に、第1絶縁膜における配線の下側部分を空隙部を介して改質する工程(e)とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法によると、第1絶縁膜における配線同士の間の領域を除去することにより、配線同士の間に空隙部を形成し、その後、第1絶縁膜における配線の下側部分を空隙部を介して改質するため、例えばレジストパターンの除去時に用いる薬液により配線部分が第1絶縁膜から剥離することがない。その上、通常、誘電率が高くなるダメージ層の誘電率が低くなるため、空隙部を挟んで隣接する配線の配線間容量が増大することもない。
本発明の半導体装置の製造方法において、工程(e)は、第1絶縁膜における配線の下側部分の誘電率を小さくする工程であることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法は、工程(e)において、第1絶縁膜における空隙部の底部をも改質することが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法において、工程(e)は、第1絶縁膜における空隙部の底部の誘電率を小さくする工程であることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法は、工程(e)よりも後に、第1絶縁膜の上に、第2絶縁膜を複数の配線及び空隙部を覆うように形成する工程(f)をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第2絶縁膜にも他の配線を形成できるため、多層配線構造を実現することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、工程(c)と工程(d)との間に、少なくとも配線の上に該配線を保護する保護膜を形成する工程(g)をさらに備えていることが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、工程(e)と工程(f)との間に、少なくとも配線の上に該配線を保護する保護膜を形成する工程(g)をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、保護膜により、製造時の配線に対するダメージが防止されるため、配線の信頼性、ひいては半導体装置の信頼性を向上することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、工程(d)は、第1絶縁膜の上における複数の配線のうちの少なくとも一部の配線同士の間の領域に開口部を有するマスクパターンを形成する工程と、形成されたマスクパターンを用いて第1絶縁膜を選択的に除去する工程とを含むことが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法において、第1絶縁膜の誘電率は、酸化シリコンの誘電率よりも低いことが好ましい。
このようにすると、互いに隣接する配線同士の間に空隙部が形成されない領域においても、配線間容量を抑えることができる。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、配線間の空隙部の底部及び該空隙部と隣接する配線の下側部分の絶縁膜を改質するため、配線層に空隙部を設けた半導体装置を確実に得ることができる。
(一実施形態)
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る半導体装置の要部の断面構成を示している。図1に示すように、例えばシリコン(Si)からなる半導体基板101の主面上には、炭素含有酸化シリコン(SiOC)からなる第1絶縁膜102が形成されている。第1絶縁膜102の上部には、側面及び底面がバリア膜106により覆われた銅(Cu)膜107からなる複数の配線108が互いに間隔をおいて形成されている。ここで、バリア膜106は銅原子の拡散を防止又は抑制できればよく、例えば、タンタル(Ta)若しくは窒化タンタル(TaN)又はこれらの積層膜を用いることができる。
複数の配線108の一部には、第1絶縁膜102における一部の配線108同士の間が除去されてなるエアギャップ(空隙部)102cが形成されている。
第1絶縁膜102の上には、各配線108及びエアギャップ102cを覆うように、SiOCからなる第2絶縁膜112が形成されている。
また、第1絶縁膜102におけるエアギャップ102cの底部には第2改質層102Dが形成され、エアギャップ102cと隣接する配線108の下側部分には第1改質層102Cが形成されている。なお、エアギャップ102cが設けられない、すなわちエアギャップ102cと隣接しない配線108の下側部分には、第1ダメージ層102Aが残存している。本実施形態の場合は、第1ダメージ層102Aは、第1絶縁膜102を構成するSiOCに含まれるSi−CH結合の一部が、Si−OH結合に置換されて形成されている。
ここで、第1改質層102C及び第2改質層102Dの誘電率は、後述するように、第1ダメージ層102Aよりも低い。
なお、図示はしていないが、半導体基板101にはトランジスタ等の複数の機能素子が形成されている。
以下、前記のように構成された半導体装置におけるエアギャップを有する半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図2〜図4は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板101の主面上に、CVD法により、膜厚が100nm〜500nm程度のSiOCからなる第1絶縁膜102を堆積する。
次に、図2(b)に示すように、リソグラフィ法により、第1絶縁膜102の上に、配線形成パターンを有する第1レジストパターン103を形成する。
次に、図2(c)に示すように、第1レジストパターン103をマスクとしたドライエッチングにより、第1絶縁膜102に複数の配線溝102aを形成する。このドライエッチングにより、各配線溝102aの底部には、誘電率が相対的に高い、すなわち誘電率が少なくともSiOCよりも高い第1ダメージ層102Aが形成される。
次に、図2(d)に示すように、第1レジストパターン103をアッシング及び洗浄により除去する。
次に、図3(a)に示すように、スパッタ法及びめっき法により、第1絶縁膜102の上に各配線溝102aを含む全面にわたってバリア膜106及び銅膜107を順次堆積する。その後、化学機械研磨(CMP)法により、第1絶縁膜102の上の配線溝102aを除く領域に堆積されたバリア膜106及び銅膜107を除去することにより、側面及び底面がバリア膜106により覆われ且つ銅膜107からなる配線108を形成する。
次に、図3(b)に示すように、リソグラフィ法により、第1絶縁膜102の上に複数の配線108のうちの一部の配線間の第1絶縁膜102を選択的に開口する開口パターンを有する第2レジストパターン109を形成する。
次に、図3(c)に示すように、第2レジストパターン109をマスクとしたドライエッチングにより、第1絶縁膜102における複数の配線108のうちの一部の配線108同士の間の領域を除去することにより、ギャップ102bを形成する。このドライエッチングにより、ギャップ102bの底部には、誘電率が相対的に高い、すなわち誘電率が少なくともSiOCよりも高い第2ダメージ層102Bが形成される。
次に、図3(d)に示すように、第2レジストパターン109をアッシングにより除去する。
次に、図4(a)に示すように、第2レジストパターン109が除去された第1絶縁膜102をダメージ回復用の薬剤にさらす。これにより、第1絶縁膜102におけるギャップ102bと隣接する配線108の下側部分に形成された第1ダメージ層102A及び第1絶縁膜102におけるギャップ102bの底部に形成された第2ダメージ層102Bに薬剤が浸透して、第1ダメージ層102A及び第2ダメージ層は、それぞれ誘電率が相対的に低い第1改質層102C及び第2改質層102Dとなる。この後、アッシング後に残留したポリマー等を除去するために、適切な薬液を用いて洗浄を行う。具体的には、HFやNHFを含む薬液を使用する。これらの物質は、SiOを溶解するため、これらの物質を含む薬液を用いて洗浄を行う際に、ダメージ層の回復の効果が際立つ。なお、SiOを溶解するような薬液であればこれらの物質に限られることはない。
ここで、各改質層102C、102Dは、各ダメージ層102A、102Bに含まれるSi−OH結合の一部がSi−CH結合に再置換される。その結果、各改質層102C、102Dの誘電率は、各ダメージ層102A、102Bの誘電率よりも低くなるため、このダメージ回復処理により、ギャップ102bを挟んで対向する配線108同士の間の配線間容量は低下する。なお、ダメージ回復用の薬剤の好ましい形態は後述する。
次に、図4(b)に示すように、CVD法により、第1絶縁膜102の上に各配線108及びギャップ102bを含む全面にわたって第2絶縁膜112を堆積する。これにより、各ギャップ102bの上部が第2絶縁膜112により覆われて、それぞれエアギャップ102cが形成される。ここで、ダメージ回復処理について、ダメージ層を誘電率が低い層に改質する具体例を述べたが、洗浄液に不溶な層に改質することができれば、これ以外の層に改質しても構わない。例えば、機械的強度の高い層に改質しても構わない。
以下、ダメージ回復用の薬剤の好ましい形態について説明する。ダメージ回復用の薬剤は、[化1]又は[化2]に示す構造を有する物質を含むことが好ましい。なぜなら、[化1]に示す構造を有する物質は、[化3]に示す反応によってSi−OH基をSi−CH基に置換する作用がある。また、[化2]に示す構造を有する物質は、[化4]に示す反応によってSi−OH基をSi−CH基に置換する作用があるためである。
Figure 2009123840
Figure 2009123840
Figure 2009123840
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これらの反応は、[化1]又は[化2]に示した構造を有する物質を含む薬剤をスピンコート法等の方法により、半導体基板101、すなわち第1絶縁膜102の上に塗布することによって実現できる。なお、この反応の際には、実用的な反応速度を得るために、半導体基板101の温度を300℃より高く且つ400℃未満の範囲に設定することが好ましい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。
例えば、本実施形態においては、第1絶縁膜102における配線108の下側部分及びギャップ102bの底部の両方にダメージ層102A、102Bが形成されるとしているが、一般に、配線溝102aを形成するためのドライエッチングの条件と、ギャップ102bを形成するためのドライエッチングの条件とは異なるため、いずれか一方にしかダメージ層が形成されない場合がある。このような場合においても、本発明が有効であることは明らかである。
また、本実施形態においては、第1絶縁膜102及び第2絶縁膜112を形成する絶縁膜にSiOCを用いたが、SiOCに代えて、空孔を導入したSiOC膜、又は有機系の絶縁膜(SiLK、FLARE、ポリイミド、BCB若しくはフッ素含有炭化水素等)を用いることもできる。なお、有機系絶縁膜を用いた場合は、ダメージ回復用の薬剤は、各材料に応じて適当な薬剤を選択する必要があることはいうまでもない。
また、本実施形態においては、配線108の上に第2絶縁膜112を直接に堆積しているが、配線108の信頼性、すなわちEM(electro-migration)、SM(stress-migration)及びTDDB(time dependent dielectric breakdown)等を向上させるために、少なくとも配線108の上に、窒化シリコン(SiN)、炭化窒化シリコン(SiCN)又は炭化酸化シリコン等の適当な保護膜を介在させて第2絶縁膜112を堆積してもよい。
なお、この保護膜は、図3(a)に示した配線形成工程の直後に堆積してもよく、また、図4(a)に示したギャップ形成工程の直後に堆積してもよい。前者の場合は、ギャップ102bを形成する際には、第2レジストパターン109をマスクとしたドライエッチングにより、保護膜に続いて第1絶縁膜102が除去されることになる。
また、保護膜は、配線108の表面に選択的に形成される金属膜又は金属合金膜であってもよい。そのような膜としては、W膜、Co膜、CoWP膜、CoBP膜、Ni膜又はCuSiN膜等が挙げられる。
また、本実施形態においては、配線間容量を低くするために、配線108同士の間にエアギャップ102cを形成しているが、誘電率が低い絶縁膜をエアギャップ102cの内部に埋め込んでもよい。なお、この誘電率が低い絶縁膜として、[化1]又は[化2]に示すような構造を有する物質を含んでいてもよい。これにより、本発明の効果をより確実に得ることができる。
また、本実施形態においては、エアギャップ102cの形成領域を規制するために、レジストによるマスクパターン(第2レジストパターン109)を用いているが、半導体装置の回路レイアウトによっては、このマスクパターンが不要な場合がある。なお、レジストによるマスクパターンに代えて、金属又は絶縁性材料からなるマスクパターンを用いることができる。
また、本実施形態においては、配線108を第1絶縁膜102の1層にのみ形成しているが、2層以上の多層配線にも容易に適用できる。さらに、本実施形態においては、いわゆるシングルダマシン法により配線108を形成しているが、いわゆるデュアルダマシン法により配線108を形成することもできる。
また、本実施形態においては、配線108の配線材料として銅を用いたが、配線材料は特に限定されず、例えば銅(Cu)、銀(Ag)若しくはアルミニウム(Al)、又はこれらの合金等を用いることができる。
また、本発明は、配線108の幅が100nm以下の場合に特に有効であることは、上記の説明より明らかである。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態に変形して適用可能である。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、半導体装置の配線間容量を確実に低減でき、エアギャップが設けられた配線構造を有する半導体装置及びその製造方法等に有用である。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の要部を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の要部を示す工程順の断面図である。 (a)〜(d)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の要部を示す工程順の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の要部を示す工程順の断面図である。 (a)〜(d)は従来の半導体装置の製造方法の要部を示す工程順の断面図である。 (a)〜(d)は従来の半導体装置の製造方法の要部を示す工程順の断面図である。 従来の半導体装置の製造方法の要部を示す一工程の断面図である。 従来の半導体装置の製造方法における問題点を示す断面図である。
符号の説明
101 半導体基板
102 第1絶縁膜
102a 配線溝
102b ギャップ
102c エアギャップ(空隙部)
102A 第1ダメージ層
102B 第2ダメージ層
102C 第1改質層
102D 第2改質層
103 第1レジストパターン
106 バリア膜
107 銅膜
108 配線
109 第2レジストパターン
112 第2絶縁膜

Claims (13)

  1. 半導体基板の上に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜に選択的に形成された複数の配線とを備え、
    前記第1絶縁膜における前記複数の配線のうちの一部の配線同士の間の領域には空隙部が形成されており、
    前記第1絶縁膜における前記空隙部の底部及び前記空隙部と隣接する配線の下側部分の誘電率は、前記第1絶縁膜における前記空隙部と隣接しない配線の下側部分の誘電率よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1絶縁膜の上に形成され、前記複数の配線及び空隙部を覆う第2絶縁膜をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 少なくとも前記各配線の上面と前記第2絶縁膜の間に形成され、前記各配線を保護する保護膜をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1絶縁膜の誘電率は、酸化シリコンの誘電率よりも低いことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板の上に第1絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記工程(a)よりも後に、前記第1絶縁膜に複数の配線溝を選択的に形成する工程(b)と、
    前記工程(b)よりも後に、前記配線溝に導電性材料を埋め込むことにより、複数の配線を形成する工程(c)と、
    前記工程(c)よりも後に、前記第1絶縁膜における前記配線同士の間の領域を除去することにより、前記配線同士の間に空隙部を形成する工程(d)と、
    前記工程(d)よりも後に、前記第1絶縁膜における前記配線の下側部分を前記空隙部を介して改質する工程(e)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記工程(e)は、前記第1絶縁膜における前記配線の下側部分の誘電率を小さくする工程であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記工程(e)において、前記第1絶縁膜における前記空隙部の底部をも改質することを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記工程(e)は、前記第1絶縁膜における前記空隙部の底部の誘電率を小さくする工程であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(e)よりも後に、前記第1絶縁膜の上に、第2絶縁膜を前記複数の配線及び空隙部を覆うように形成する工程(f)をさらに備えていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記工程(c)と前記工程(d)との間に、少なくとも前記配線の上に該配線を保護する保護膜を形成する工程(g)をさらに備えていることを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記工程(e)と前記工程(f)との間に、少なくとも前記配線の上に該配線を保護する保護膜を形成する工程(g)をさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記工程(d)は、
    前記第1絶縁膜の上における前記複数の配線のうちの少なくとも一部の配線同士の間の領域に開口部を有するマスクパターンを形成する工程と、
    形成された前記マスクパターンを用いて前記第1絶縁膜を選択的に除去する工程とを含むことを特徴とする請求項5〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1絶縁膜の誘電率は、酸化シリコンの誘電率よりも低いことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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