JP2009123152A - 表示装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像が表示されている表示領域に対して操作者が描画内容を入力する操作を行うと、操作者により描画内容が入力された表示領域において、画像が表示されている領域と描画内容が入力された領域とが重なっている状態を表す重なり状態を判定し、判定した重なり状態に対応付けて表示形態特定テーブルに記述された表示形態を特定し、特定した表示形態で描画内容を表示させる。
【選択図】図9
Description
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、表示手段に表示されている画像と、操作者がその表示手段に対して描画した内容とをそれぞれ視認しやすくすることを目的とする。
これにより、表示手段に表示されている画像と、操作者がその表示手段に対して描画した内容とをそれぞれ視認しやすくすることができる。
これにより、操作者が入力した描画内容に外接する領域と、表示領域において画像が表示されていない余白領域又は画像が表示されている画像領域とが重なっている面積の広狭に応じた表示形態で、入力された描画内容を表示することができる。
これにより、表示領域において前記描画内容が入力された描画位置と、表示領域に画像が表示されている表示位置とが一致する数の大小に応じた表示形態で、入力された描画内容を表示することができる。
これにより、操作者が入力した描画内容に外接する領域と、表示領域において画像が表示されていない余白領域又は画像が表示されている画像領域とが重なっている面積の広狭、及び、表示領域において前記描画内容が入力された描画位置と、表示領域に画像が表示されている表示位置とが一致する数の大小に応じた表示形態で、入力された描画内容を表示することができる。
これにより、操作者が複数の描画内容を続けて入力した場合にも、それらを同一の表示形態で表示することができる。
これにより、表示領域において前記画像が表示されている領域と描画内容が入力された領域とが重なっている度合いが大きい場合には、入力された描画内容を描画された位置に表示し、その度合いが小さい場合には、入力された描画内容を縮小又は描画された位置から移動させて表示することができる。
これにより、操作者は、複数の描画内容を続けて入力している場合に、その複数の描画内容が入力し終わる前に入力途中の描画内容を視認することができる。
これにより、表示手段に表示されている画像と、操作者がその表示手段に対して描画した内容とをそれぞれ視認しやすくすることができる。
図1は、本実施形態に係る表示装置1の外観を示す図である。この表示装置1は、小型且つ軽量に構成されたいわゆる電子ペーパーであり、画像データに基づいて画像を表示する機能のほかに、操作者が描画した内容をも表示する機能を備えている。よって、表示装置1の操作者は、例えば文書などが表示された表示領域Fの表面をスタイラスペン2を用いてなぞることにより、表示領域Fに所望の文字や図形などを描き込むことができる。
「余白領域重なり率」は、操作者の操作によって入力された描画内容の描画領域が、記憶性表示体14の余白領域とどのくらい重なっているかを示す値である。この「余白領域重なり率」が高ければ、描画内容のほとんどが余白領域に描き込まれていることを意味する。この場合、描画内容と表示画像とが重なっている部分については、操作者が誤って描き込んでしまった可能性が高いといえる。一方、「余白領域重なり率」が低ければ、入力された描画内容のほとんどが表示画像上に描き込まれていることを意味する。この場合、描画内容と表示画像とが重なっている部分については、操作者が故意に描き込んだ可能性が高いといえる。図3の例では、描画領域と余白領域とが重なっている面積の広狭として3種類を想定している。具体的には、余白領域重なり率が80%以上の場合には、その重なり度合いが「高」と判定され、50%以上80%未満の場合には、その重なり度合いが「中」と判定され、50%未満の場合には、その重なり度合いが「低」と判定される。
次に、図4は、CPU11が実行する手順を示すフロー図である。この図4を参照して、表示装置1の動作について説明する。
操作者は、まず、スタイラスペン2を用いて、記憶性表示体14の表示領域に文書等の画像を表示させるための操作を行う。この操作に応じて、CPU11は、図示せぬ補助記憶装置などから画像データを読み出し、これを表示制御部15に供給して、記憶性表示体14の表示領域に上記画像データに応じた画像を表示させる(ステップS100)。
(描画内容が入力された領域と表示画像の領域との重なりの度合いが大きい場合)
例えば、図5に示した画像Pが記憶性表示体14の表示領域Fに表示された状態で、操作者がスタイラスペン2をペンダウンさせて、この画像Pの周囲に枠画像を描き始めた場合を想定する。
このようにしてステップS170の処理が終了すると、CPU11は、再びステップS120の処理に戻り、操作者によって再びペンダウンされるまで待機する。
次に、図5に示した画像Pが記憶性表示体14の表示領域Fに表示された状態で、操作者がスタイラスペン2をペンダウンさせて、この画像Pの下方に「☆ポイント」という文字画像を描き始めた場合を想定する。
このようにしてステップS170の処理が終了すると、CPU11は、再びステップS120の処理に戻り、操作者によって再びペンダウンされるまで待機する。
次に、図5に示した画像Pが記憶性表示体14の表示領域Fに表示された状態で、操作者がスタイラスペン2をペンダウンさせて、この画像Pにかかるように「ポイント→」という文字画像を描き始めた場合を想定する。
このようにしてステップS170の処理が終了すると、CPU11は、再びステップS120の処理に戻り、操作者によって再びペンダウンされるまで待機する。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態において、「第3表示形態」が特定された場合には、入力された描画内容が所定の縮小率で縮小されて表示されていたがこれに限らない。この「第3表示形態」によって特定される表示形態は、入力された描画内容が表示画像と重ならないような表示形態であればよい。例えば、「第3表示形態」が特定された場合に、入力された描画内容が最も近い余白領域に移動されて表示されてもよい。図9に示した例を用いて具体的に説明すると、CPU11は、図9(a)に示した軌跡R2に応じた「☆ポイント」という文字画像を、そのままの大きさで軌跡R2の位置よりも下方、すなわち余白領域S4内に納まる位置移動させて表示させる。このとき、CPU11は、「☆ポイント」という描画内容の位置及び描画領域の大きさと、余白位置リストにある余白領域の位置及び大きさとを比較して、描画領域の大きさよりも大きく且つ描画領域に近い位置にある余白領域を選択し、その余白領域に描画内容を表示させる。この構成でも、上述した実施形態と同様に、操作者が描画した内容と記憶性表示体14に表示されている画像とをそれぞれ視認しやすくすることができる。
上述した実施形態において、「第3表示形態」が特定された場合には、入力された描画内容が所定の縮小率で縮小されて表示されていた。これに対し、CPU11が、入力された描画内容を余白領域内に収めるための最大の縮小率(最も高い縮小率)を算出し、この描画内容を算出した縮小率で縮小して表示させてもよい。この縮小率は、RAM13に記録された描画データが表す描画内容のサイズと、余白位置リストに記述されている余白領域の位置座標から算出される余白領域の大きさとに基づいて算出することができる。これにより、「第3表示形態」が特定された場合には、入力された描画内容の大きさによらず、その描画内容を余白領域内に収めて表示させることができる。ただし、算出した縮小率が低すぎる場合には、入力された描画内容が非常に小さく表示されることになる。特に、図9や図10に示したような文字画像が入力された場合には、縮小率が低くなると文字を視認するのが困難になる。したがって、CPU11は、算出した縮小率が所定の閾値よりも低くなる場合には、入力された描画内容を縮小せずに、そのまま表示させてもよい。
上述した実施形態において、CPU11は、ステップS170の処理が終了した後に、ステップS120の処理に戻っていた。これに対し、CPU11は、ステップS170の処理が終了すると、ステップS110の処理に戻って余白位置リストを更新してもよい。この場合、余白位置リストには、ステップS170において描画内容が入力された領域が除外された余白領域の位置座標が記述される。この構成によれば、例えばある操作者が描画内容を入力した後に、別の操作者がその描画内容に重ねて別の描画内容を描き込んだとしても、「第3表示形態」が特定されるようになる。これにより、既に入力された描画内容と、その後に入力された描画内容とをそれぞれ視認しやすくすることができる。
上述した実施形態では、描画内容の入力が終了したと判定された後に、その描画内容が表示されていた。これに対し、描画内容の入力が終了したと判定されるまでは、描画されている途中の内容を例えば画素単位で描画された位置にそのまま表示させてもよい。この場合、描画内容の入力が終了したと判定されると、上述した実施形態と同様にして、ステップS150以降の処理が行われる。この構成によれば、操作者は、描画途中の内容を視認することができる。
上述した実施形態において、CPU11は、スタイラスペン2がタッチパネル16の表面から離されて、数秒間が経過した時に所定単位の描画内容の入力が終了したと判定していた。つまり、CPU11は、操作者が複数の描画内容を入力した場合には、その複数の描画内容に含まれるある描画内容の入力を終了してから次の描画内容の入力を開始するまでの時間を計測し、複数の描画内容の各々について計測した時間がそれぞれ所定期間に収まる場合には、その複数の描画内容をひとまとまりの描画内容として取り扱っていた。これに対し、CPU11は、他の条件に基づいて、所定単位の描画内容の入力が終了したか否かを判定してもよい。例えば、CPU11は、スタイラスペン2がタッチパネル16の表面から離された場合に、所定単位の描画内容の入力が終了したと判定してもよい。あるいは、CPU11は、操作者の操作によって指定されている間、例えば、表示装置1に設けられた描き込みボタンがOFFにされた場合に、所定単位の描画内容の入力が終了したと判定してもよい。
上述した実施形態では、ROM12に記憶されている表示形態特定テーブルTの一例として、図3に示した表示形態特定テーブルTを挙げて説明したがこれに限らない。表示形態特定テーブルTの内容は、適宜決められればよい。また、表示装置1がフラッシュメモリなどの読み書き可能な不揮発性記憶手段を備えている場合には、表示形態特定テーブルTがこの不揮発性記憶手段に記憶されていてもよい。この場合、操作者は、スタイラスペン2などを用いて、表示形態特定テーブルTの内容を書き換えることができる。あるいは、ROM12に記憶されたプログラムに表示形態特定テーブルが記述されており、プログラムの実行時にはその表示形態特定テーブルがCPU11によって不揮発性記憶手段に書き込まれて使用されてもよい。
上述した実施形態では、余白領域重なり率と表示画像重なり率とに基づいて、表示形態情報が特定されていた。これに対し、余白領域重なり率又は表示画像重なり率のいずれかに基づいて、表示形態情報が特定されてもよい。
まず、表示画像重なり率に基づいて表示形態情報を特定する場合の一例を挙げる。例えば、表示画像重なり率が「90%以上」のときに「第1表示形態」が特定され、「10%未満」のときに「第3表示形態」が特定される構成でもよい。この場合、表示形態特定テーブルにおいては、表示画像重なり率「90%以上」と「第1表示形態」、表示画像重なり率「10%未満」と「第3表示形態」とが対応付けられる。これにより、描画内容と表示画像との重なり度合いが大きければ「第1表示形態」で描画内容を表示させ、描画内容と表示画像との重なり度合いが小さければ「第3表示形態」で描画内容を表示させることができる。
ただし、余白領域重なり率のみに基づいて表示形態情報を特定する場合、例えば図7に示したように「企業Aから・・・」という表示画像の下方に表示画像に少しだけ重なるように傾斜した二重のアンダーラインが引かれたときには、その二重のアンダーラインと表示画像とが少ししか重なっていないにもかかわらず、「余白領域重なり率」が低くなってしまう。この場合には、入力された描画内容がそのまま表示される「第1表示形態」が特定され、入力された描画内容が縮小されずに表示画像と重なったまま表示されてしまう。このような事態を避けたい場合には、上述した実施形態のように、余白領域重なり率と表示画像重なり率とに基づいて、表示形態情報を特定する構成が有用である。
上述した実施形態では、「余白領域重なり率」に基づいて、入力された描画内容の表示形態情報を特定していたが、これに限らない。例えば、操作者の操作によって入力された描画内容の描画領域が、記憶性表示体14において画像が表示されている画像領域とどのくらい重なっているかを表す「描画領域の表示画像重なり率」に基づいて、表示形態が特定されてもよい。この場合には、この「描画領域の表示画像重なり率」が高ければ、「余白領域重なり率」が低いときに特定されていた表示形態情報が特定され、「描画領域の表示画像重なり率」が低ければ、「余白領域重なり率」が高いときに特定されていた表示形態情報が特定される。この構成によれば、表示画像の位置のみを把握していれば足りるため、余白位置リストの作成を行わなくて済む。
つまり、CPU11は、操作者の操作によって入力された描画内容と、画像が表示されていない余白領域又は画像が表示されている画像領域とが重なっている面積の広狭により、重なり状態を判定すればよい。
上述した実施形態では、CPU11が図4に示した処理を行っていたが、この処理をCPU11に代えて表示制御部15が行ってもよい。また、上述した実施形態において、表示装置1のCPU11が実行するプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、インターネットなどのネットワーク経由で表示装置1にダウンロードさせることも可能である。即ち、本発明をプログラムとして実現することもできる。
Claims (8)
- 表示領域に画像を表示する表示手段と、
画像が表示されている前記表示領域に対して操作者が描画内容を入力する操作を受け付ける入力手段と、
前記表示領域において前記画像が表示されている領域と前記描画内容が入力された領域とが重なっている状態を表す複数の重なり状態と、前記表示領域において前記描画内容を表示するときの複数の表示形態とをそれぞれ対応付けて記憶した記憶手段と、
操作者により描画内容が入力された前記表示領域における前記重なり状態を判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した重なり状態に対応付けて前記記憶手段に記憶された表示形態を特定し、特定した表示形態で前記描画内容を前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記判定手段は、前記表示領域において前記描画内容が入力された描画位置を含む、当該描画内容に外接する領域と、前記表示領域において前記画像が表示されていない余白領域又は前記画像が表示されている画像領域とが重なっている面積の広狭により、前記重なり状態を判定する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 前記判定手段は、前記表示領域において前記描画内容が入力された描画位置と、前記表示領域に画像が表示されている表示位置とが一致する数の大小により、前記重なり状態を判定する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 前記判定手段は、前記表示領域において前記描画内容が入力された描画位置を含む、当該描画内容に外接する領域と、前記表示領域において前記画像が表示されていない余白領域又は前記画像が表示されている画像領域とが重なっている面積の広狭、及び、前記表示領域において前記描画内容が入力された描画位置と、前記表示領域に画像が表示されている表示位置とが一致する数の大小により、前記重なり状態を判定する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 前記判定手段は、操作者が複数の描画内容を入力する場合に、当該複数の描画内容に含まれる第1の描画内容の入力を終了してから第2の描画内容の入力を開始するまでの時間を計測し、当該複数の描画内容の各々について計測した当該時間がそれぞれ所定時間に収まる場合には、当該複数の描画内容が入力された領域と前記画像が表示されている領域との重なり状態を判定する
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 前記記憶手段は、
重なり状態として、重なっている度合いが大きいほうから順に、第1の重なり状態、第2の重なり状態及び第3の重なり状態を記憶しており、
前記第1の重なり状態に対応する表示形態として、入力された前記描画内容を描画された位置に表示させる第1の表示形態を記憶し、
前記第2の重なり状態に対応する表示形態として、入力された前記描画内容を操作者により選択された表示形態で表示させる第2の表示形態を記憶し、
前記第3の重なり状態に対応する表示形態として、入力された前記描画内容を縮小又は描画された位置から移動させて表示させる第3の表示形態を記憶する
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の表示装置。 - 前記表示制御手段は、
前記複数の描画内容について前記判定手段による判定がなされるまでは、当該複数の描画内容を描画された位置に表示させ、
前記複数の描画内容について前記判定手段による判定がなされると、前記判定手段が判定した重なり状態に対応付けて前記記憶手段に記憶された表示形態を特定し、特定した表示形態で当該複数の描画内容を表示させる
ことを特徴とする請求項5記載の表示装置。 - 表示領域に画像を表示する表示手段と、記憶手段とを備えるコンピュータを、
画像が表示されている前記表示領域に対して操作者が描画内容を入力する操作を受け付ける入力手段と、
前記表示領域において前記画像が表示されている領域と前記描画内容が入力された領域とが重なっている状態を表す複数の重なり状態と、前記表示領域において前記描画内容を表示するときの複数の表示形態とをそれぞれ対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記表示領域における前記重なり状態を判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した重なり状態に対応付けて前記記憶手段に記憶された表示形態を特定し、特定した表示形態で前記描画内容を前記表示手段に表示させる表示制御手段と
して機能させるためのプログラム。
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