JP2009122846A - 火災警報器 - Google Patents

火災警報器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009122846A
JP2009122846A JP2007294554A JP2007294554A JP2009122846A JP 2009122846 A JP2009122846 A JP 2009122846A JP 2007294554 A JP2007294554 A JP 2007294554A JP 2007294554 A JP2007294554 A JP 2007294554A JP 2009122846 A JP2009122846 A JP 2009122846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
phenomenon
time
fire alarm
alarm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007294554A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5133031B2 (ja
Inventor
Mitsuteru Nishida
光輝 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
New Cosmos Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Cosmos Electric Co Ltd filed Critical New Cosmos Electric Co Ltd
Priority to JP2007294554A priority Critical patent/JP5133031B2/ja
Publication of JP2009122846A publication Critical patent/JP2009122846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5133031B2 publication Critical patent/JP5133031B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)

Abstract

【課題】煙やCOなどの火災に起因する現象の複合的な発生度合いに基づいて火災発生の判定条件を調整し、喫煙などの非火災とタバコの不始末などによる火災をできるだけ正確にかつ早期に識別できる火災警報器を提供する。
【解決手段】火災警報器1は、CO検出部10によるCO濃度と煙検出部20による煙濃度とを火災警報判定条件に基づいて評価して火災警報報知コマンドを出力する評価部31と、CO濃度がCO濃度警戒しきい値を超える第1時点と煙濃度が煙濃度警戒しきい値を超える第2時点との間の経過時間である参照時間と、第2時点以降のCO濃度の検出値である参照検出値とに基づいて火災警報判定条件を調整する火災警報判定条件調整部33とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、煙やCOや熱などの火災に起因する現象を検出する複数の火災現象検出部と、これらの火災現象検出部によって検出された検出結果に基づいて火災発生を判定し、火災警報を報知する複合型の火災警報器に関する。
火災における死者の発生要因として最も多いのがタバコの不始末による火災である。この場合、大量のCOガスの発生を伴う燻焼火災となることが多い。
従来の複合型火災警報器の1つとして、煙感知部と、CO感知部と、煙感知部及びCO感知部の各出力の組み合わせから火災、非火災、火災注意などの状態を判別する感知状態判別部とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この複合型火災警報器では、感知状態判別部が火災状態を判定した場合には火災発生を報知する。火災注意状態を判定した場合にはその火災注意状態に割り当てられている判定値を積算していき、その積算値が所定のしきい値を超えると、火災可能性ありを報知する。しかしながら、感知状態判別部における状態判定条件は固定されたままなので、煙の発生度合いやCOの発生度合いが微妙に異なる、喫煙と火災とを正確に識別することは難しい。
従来の複合型火災警報器の他の1つとして、煙感知部の出力値が第1レベルから第2レベルに達するまでの経過時間を計測し、この経過時間に応じて警報報知猶予時間としての蓄積時間及び煙感知部とCO感知部との出力値を変更し、この変更された蓄積時間と出力値とに基づいて火災判定を行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この複合型火災警報器では、火災判定のための判定条件がその都度変更される。しかし、煙感知部の出力値といった単独の火災現象の測定値の経時的変化だけで判定条件を変更しているので、煙及びCOの両者の複合的な発生度合いは考慮されておらず、やはり喫煙と火災とを正確に識別することは難しい。
特開2006−146843号公報(段落番号0006−0010、図2) 特開2006−146738号公報(段落番号0006−0016、図2)
上記実状に鑑み、本発明の課題は、煙やCOなどの火災に起因する現象の複合的な発生度合いに基づいて火災発生の判定条件を調整し、喫煙などの非火災とタバコの不始末などによる火災をできるだけ正確にかつ早期に識別できる火災警報器を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明による火災警報器は、火災に起因する第1現象を検出する第1火災現象検出部と、前記第1現象とは異なる第2現象を検出する第2火災現象検出部と、前記第1火災現象検出部の検出信号に対応する第1現象検出値と前記第2火災現象検出部の検出信号に対応する第2現象検出値とを火災警報判定条件に基づいて評価して火災警報報知コマンドを出力する評価部と、前記第1現象検出値が前記第1現象の警戒しきい値を超える第1時点と前記第2現象検出値が前記第2現象の警戒しきい値を超える第2時点との間の経過時間である参照時間と、前記第2時点以降の第1現象の検出値である参照検出値とに基づいて前記火災警報判定条件を調整する火災警報判定条件調整部とを備えている。ここで、参照検出値としての用いられる前記第1現象の検出値は前記第2時点以降で検出されたものであればよいが、好ましくは、前記第2時点以降でその都度検出された検出値、つまり現時点の検出値が採用されるとよい。しかしながら、前記第2時点において検出された検出値を固定値として採用することも可能である。
この構成によれば、火災に起因する第1の現象に対する検出値がその警戒しきい値を超える第1時点から火災に起因する第2の現象に対する検出値がその警戒しきい値を超える第2時点までの経過時間である参照時間と、前記参照検出値としての前記第1の現象に対する検出値とから火災警報判定条件が調整される。つまり、火災に起因する2つの現象の複合的な発生度合いに基づいて火災警報を報知するかどうかの判定条件を調整しているので、非火災と火災とをできるだけ正確にかつ早期に識別することが可能となる。なお、火災に起因する現象としては、CO濃度の変化、煙濃度の変化、温度変化などが挙げられるが、検知すべく火災種の優先度に応じてそれらから最適なものを選び出すとよい。
なお、特殊な火災では、第1の現象に対する検出値がその警戒しきい値を超えないまま、第2の現象に対する検出値がその警戒しきい値を超えることも考えられる。このようなケースに対処するため、本発明では、前記参照時間として、所定の最短時間、好ましくは零が設定される。
特に喫煙などの非火災とタバコの不始末などによる燻焼火災とを識別するためには、その火災に起因する現象として、煙濃度の変化とCO濃度との変化が重要な役割を果たすことが、経験的かつ実験的に明らかになっている。従って、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記第1火災現象検出部がCOを検出するCO検出部として構成され、前記第2火災現象検出部が煙を検出する煙検出部として構成されている。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記火災警報判定条件の1つが前記第2現象のための警報しきい値であり、前記第2現象の検出値が前記警報しきい値を超えた場合に火災警報報知コマンドが出力される。この構成では、火災警報報知コマンドを出力するかどうかを判定するために第2現象の検出値とその警報しきい値とが比較される。予め前記参照時間と前記参照検出値とに基づいてこの警報しきい値が調整されているので、火災に起因する2つの現象の複合的な発生度合いを考慮した火災判定が可能となる。この参照時間と参照検出値との任意の組み合わせと、第2現象のための警報しきい値との間の関係は実験的かつ統計的な手法によって求めることができる。その際、この警報しきい値を導くための、参照時間と参照検出値との2つのパラメータからなる関数を作り出しておくと便利である。この関数を登録しておけば、求められた参照時間と参照検出値とから演算によって第2現象のための警報しきい値を得ることができる。さらに好適には、参照時間及び前記参照検出値、第2現象のための警報しきい値の関係をテーブル化して登録しておけば、演算を必要とせずに、求めるべき警報しきい値を引き出すことができる。
さらなる前記火災警報判定条件の1つとして、前記第2時点を始点として前記火災警報報知コマンドが出力されるまでのカウントダウン時間としての蓄積時間を、前記第2現象のための警報しきい値とともに、あるいは単独で採用することができる。つまり、前記火災警報判定条件の1つを、前記第2時点を始点として前記火災警報報知コマンドが出力されるまでのカウントダウン時間としての蓄積時間とし、好ましくは、前記第2時点からの経過時間が前記警戒しきい値を超える検出値が検出される状態が続いたまま、前記蓄積時間を超えた場合を火災警報報知コマンドが出力される要件とする。この場合でも、この蓄積時間を導くための、参照時間及び参照検出値の2つのパラメータからなる関数を作り出しておくと便利である。さらに、この関数自体を登録しておくか、又は参照時間及び前記参照検出値と関数値としての参照時間との関係をテーブル化して登録しておくと好都合である。
以下、本発明の実施形態の1つを図面に基づいて説明する。この実施形態では、火災に起因する第1現象としてCO濃度を、第2現象として煙濃度を採用し、火災発生を判定して火災警報を報知する最終的な判定条件として煙濃度が蓄積時間にわたって警報しきい値を超えることが採用されている。そのような火災警報器1は、図1に示すように、COを検出するCO検出部10(第1火災現象検出部)と、煙を検出する煙検出部20(第2火災現象検出部)と、CO検出部10の検出信号に対応するCO検出値としてのCO濃度と煙検出部20の検出信号に対応する煙検出値としての煙濃度とを評価して火災発生を判定するコントローラ30と、コントローラ30から出力される火災警報報知コマンドに基づいてブザーやランプや音声出力器などの警報手段50を駆動する警報駆動部40とを備えている。
CO検出部10は熱線型半導体式センサによって構成されている。熱線型半導体式センサは、例えば、白金・パラジウム・白金−パラジウム合金等の貴金属線材に、酸化インジウム・酸化タングステン・酸化スズ等の金属酸化物を主成分とする金属酸化物半導体を塗布して覆い、乾燥後焼結成形してあるガス感応部を備えている。CO検出部10による検出信号から第1現象検出値としてのCO検出値が生成される。ここでは、CO検出値としてCO濃度が用いられているが、検出信号からCO検出値への変換は、CO検出部10側で行われてもよいし、コントローラ30側で行われてもよい。
煙検出部20は煙感知機能を有する例えば散乱光式煙センサによって構成されている。散乱光式煙センサは発光部と受光部(図外)とからなり、発光部からの光が煙粒子にあたると生じる散乱現象を利用し、受光部の受光素子が散乱光を受けて生じる光電流の変化、つまり透過光量の変化を検出する。煙検出部20による検出信号から第2現象検出値としての煙検出値が生成される。ここでは、煙検出値として煙濃度(単位距離当たりの減光率)が用いられているが、検出信号から煙検出値への変換は、煙検出部20側で行われてもよいし、コントローラ30側で行われてもよい。
コントローラ30は実質的にはマイコンによって構成され、種々の機能が作り出される。特に本発明に関係する機能としては、CO濃度(CO検出値)と煙濃度(煙検出値)とを火災警報判定条件に基づいて評価して火災警報報知コマンドを出力する評価部31と、CO濃度がCO濃度警戒しきい値を超える第1時点:t1と煙濃度が煙濃度警戒しきい値を超える第2時点:t2との間の経過時間である参照時間:ΔT(=t2−t1)などの時間を管理する時間管理部32と、前記参照時間と前記第2時点以降のCO濃度である参照検出値:Xt2とに基づいて前記評価部31で用いられる火災警報判定条件を調整設定する火災警報判定条件調整部33とが挙げられる。前記CO濃度警戒しきい値と煙濃度警戒しきい値とは、不揮発性メモリ等に予め記憶されているが、必要に応じて書き換え可能である。
例えば、非常に短期間に煙濃度が上昇した場合などで、CO濃度がCO濃度警戒しきい値を超えない状態で、煙濃度が煙濃度警戒しきい値を超えた場合には、「t2−t1」という演算ができないので、時間管理部32は参照時間を最短時間、ここでは零に設定する(ΔT=0)。
この実施の形態では、火災警報判定条件として、警報しきい値:w2以上の煙濃度の発生と、この発生の許容時間である蓄積時間:CTが採用されているが、これらの判定条件は、上記参照時間:ΔTと参照検出値:Xt2の組み合わせによって決定される。つまり、参照時間と参照検出値とをパラメータとして煙濃度の警報しきい値:W2を導出する関数をF、参照時間と参照検出値とをパラメータとして蓄積時間:CTを導出する関数をGとすると、
w2=F(ΔT,Xt2)
CT=G(ΔT,Xt2)
という関係式で表される。関数Fと関数Gとは、実験的かつ統計的な手法によって得ることができる。この実施の形態では、火災警報判定条件調整部33は、得られた関数Fによる参照時間と参照検出値と警報しきい値との関係、及び、関数Gによる参照時間と参照検出値と蓄積時間との関係を、それぞれテーブル化して登録している。
図2には、煙濃度の警報しきい値(単位は%/m)に関するテーブルの一例が示されている。標準的な煙濃度の警報しきい値は10%/m程度であるが、参照時間が1分より短くCO濃度が110ppm以上の場合、及び参照時間が1分以上で500分未満の場合、火災の可能性が大きいとして、煙濃度の警報しきい値を標準値より下げて、早期の火災報知を図っている。特に、参照時間が5分以上で500分未満でありかつCO濃度が110ppm以上の場合、火災の可能性が最も高いとして、煙濃度の警報しきい値を7.5%/mまで下げている。
図3には、蓄積時間(単位は秒)に関するテーブルの一例が示されている。標準的な蓄積時間は15秒程度であるが、参照時間が1分より短くCO濃度が110ppm以上の場合、参照時間が1分以上で5分未満でありかつCO濃度が110ppm以上の場合、及び参照時間が5分以上で500分未満の場合、火災の可能性が大きいとして、蓄積時間を小さくして、早期の火災報知を図っている。特に、参照時間が1分以上で500分未満でありかつCO濃度が110ppm以上の場合、火災の可能性が最も高いとして、蓄積時間を5秒まで短縮している。
図4のグラフには、実験結果に基づいた、蒲団燻焼時のCO濃度の変化曲線が実線で、煙濃度の変化曲線が破線で示されている。横軸は経過時間(秒)を示し、左縦軸は煙濃度(%/m)を、右縦軸はCO濃度(ppm)を示している。このグラフを用いてコントローラ30の動作を以下に詳しく説明する。評価部31は、得られたCO濃度がCO濃度警戒しきい値:u(ここでは100ppm)に、煙濃度が煙濃度警戒しきい値:w1(ここでは5%/m)に達しないかどうかをチェックしている。時間管理部32は、CO濃度がCO濃度警戒しきい値に達した時点(第1時点)の経過時間:t1と、煙濃度が煙濃度警戒しきい値に達した時点(第2時点)の経過時間:t2との差(t2−t1)から参照時間:ΔTを求める。第1時点なしで第2時点だけが得られた場合には、ΔT=0とする。図4ではΔTは約12分となっている。火災警報判定条件調整部33は、時間管理部32から得られる参照時間:ΔTと評価部31から得られる第2時点以降のCO濃度:Xt2を用いて、図2と図3で示されたテーブルから、煙濃度警報しきい値:w2=7.5%/mと、蓄積時間:CT=5秒を決定し、調整された火災警報判定条件として評価部31に転送する。このようにして設定された火災警報判定条件に基づいて、評価部31は煙濃度と蓄積時間とをチェックし、火災警報判定条件が満たされた段階で、火災警報報知コマンドを警報駆動部40に出力する。
上述したように構成された火災警報器1の制御の流れを図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、初期設定として、CO濃度がCO濃度警戒しきい値に達した際にONとなるT1フラグに「0」をセットし、煙濃度が煙濃度警戒しきい値に達した際にONとなるT2フラグに「0」をセットしておく(#02)。次に、最新のCO濃度:Xを取得する(#04)。このCO濃度:XとCO濃度警戒しきい値:uを比較して(#06)、X<uならば(#06Yes分岐)、T1フラグに「0」をセットして(#08)、ステップ#16に進む。X<uが成立しない場合(#06No分岐)、T1フラグの内容がチェックされ(#10)、T1フラグが「0」ならば(#10Yes分岐)、第1時点変数:t1にその時点の経過時間、例えば現在時刻を代入し(#12)、T1フラグに「1」をセットして(#14)、ステップ#16に進む。T1フラグが「0」でない場合(#10No分岐)、そのままステップ#16に進む。
ステップ#16において最新の煙濃度を取得する(#16)。この煙濃度:Yと煙濃度警戒しきい値:w1を比較して(#18)、Y<w1ならば(#18Yes分岐)、T2フラグに「0」をセットして(#20)、警報リセット処理に入る(#22)。この警報リセット処理では、現在まだ警報処理がなされていない場合にはそのままなにも行われずにステップ#04に戻る。現在警報処理がなされている場合にはもはや火災がないと見なされるとして警報処理が停止され、ステップ#04に戻る。
Y<w1が成立しない場合(#18No分岐)、さらにT2フラグの内容がチェックされる(#24)。T2フラグが「0」でないならば(#24No分岐)、既に煙濃度が煙濃度警戒しきい値に達しており、警戒態勢となっていることから、そのまま、この後で説明するステップ#36に進む。T2フラグが「0」ならば(#24Yes分岐)、ここで第2時点が発生したとして、T2フラグに「1」をセットする(#26)。続いて、T1フラグの内容もチェックされる(#28)。T1フラグが「0」でないならば(#28Yes分岐)、既に第1時点が発生しているので、第2時点変数:t2にその時点の経過時間、例えば現在時刻を代入し(#30)、演算式:ΔT=t2−t1から参照時間:ΔTを求める(#32)。ステップ#04で得られた直前のCO濃度:Xを参照検出値とし、この参照検出値:Xとステップ#32で得られた参照時間:ΔTとを用いて、図2に示されたようなテーブルを参照して煙濃度警報しきい値:w2を決定し(#36)、さらに図3に示されたようなテーブルを参照して蓄積時間:CTを決定する(#38)。
火災警報判定条件としての煙濃度警報しきい値:w2と蓄積時間:CTが決定されると、ステップ#40以下のルーチンで、警戒態勢において、最終的に火災警報を報知するかどうかの判定が行われる。まず、第1火災警報判定条件のチェックとして、最新の煙濃度:Yと煙濃度警報しきい値:w2を比較する(#40)。Y<w2ならば(#40Yes分岐)、火災警報判定条件が満たされていないとして、タイマーフラグに「0」をセットして(#41a)、タイマーをリセットする(#41b)。さらに、前述した警報リセット処理を経て(#42)、ステップ#4に戻る。Y<w2が成立しない場合(#40No分岐)、第1火災警報判定条件は満たされたとして、さらに第2火災警報判定条件のチェックルーチンに入る。まずは、既にこの第2火災警報判定条件のチェックルーチンに入っているかどうかをチェックするため、タイマーフラッグの内容を調べる(#43)。タイマーフラグが「0」ならば(#43Yes分岐)、第2火災警報判定を開始するために、タイマーをスタートし(#43a)、タイマーフラグに「1」をセットする(#43b)。タイマーフラグが「1」ならば(#43No分岐)、既に第2火災警報判定を開始しているので、ステップ#43aと#43bの処理はジャンプする。次に、ステップ#43aでスタートさせたタイマーのタイマー時間と蓄積時間:CTを比較する(#44)。タイマー時間>CTが成立していなければ(#44No分岐)、第2火災警報判定条件が満たされていないとして、前述した警報リセット処理を経て(#42)、ステップ#4に戻る。タイマー時間>CTが成立すると最新の煙濃度:Yが蓄積時間以上継続して煙濃度警報しきい値:w2に達したことになるので(#44Yes分岐)、第1と第2の火災警報判定条件は満たされたとして、警報処理に入る(#46)。この警報処理では、評価部31から火災警報報知コマンドを警報駆動部40に出力され、ブザー、ランプ、音声出力器などの警報手段50を通じて火災警報が報知される。この警報処理は、警報リセット処理に入るまで続けられる。
上述した火災警報器1では、CO濃度と煙濃度の各の所定値への移行時間(参照時間)とCO濃度の変動(参照検出値)とによって火災警報判定条件を変更するので、火災状況に応じた適切な火災警報判定条件を利用することができ、正確に、早期の火災警報を報知することが可能となる。
〔別実施形態〕
上述した実施形態では、その都度の参照時間と参照検出値によって調整される火災警報判定条件は、煙濃度警報しきい値:w2と蓄積時間:CTであったが、火災警報判定条件を煙濃度警報しきい値:w2だけにしたり、蓄積時間:CTだけにしたりすることも可能である。先の第1の実施形態での火災警報器1における制御の流れと、火災警報判定条件を煙濃度警報しきい値:w2だけにした第2の実施形態での火災警報器1における制御の流れとにおいて、異なるところが図6に示されている。この第2の実施形態では、蓄積時間:CTを用いた火災警報判定は行われないので、図5におけるステップ#38の蓄積時間:CTを算定する処理は省略される。そして、ステップ#40で、Y<w2ならば(#40Yes分岐)、第1の実施形態と同様に、火災警報判定条件が満たされていないとして、前述した警報リセット処理を経て(#42)、ステップ#4に戻る。Y<w2が成立しなかった場合、最新の煙濃度:Yが煙濃度警報しきい値:w2に達したことになるので(#40No分岐)、火災警報判定条件が満たされたとして、直ちに警報処理に入る(#46)。
また、先の実施形態での火災警報器1における制御の流れと、火災警報判定条件を蓄積時間:CTだけにした第3の実施形態での火災警報器1における制御の流れが図7に示されている。この第2の実施形態では、煙濃度警報しきい値:w2として固定された所定値を用いるので、図5におけるステップ#36の煙濃度警報しきい値:w2を算定する処理は省略され、その代わりに、初期設定としてステップ#02で煙濃度警報しきい値:w2に所定値がセットされる。
本発明は、煙やCOなどの火災に起因する複数の現象を検出し、これらの現象の検出値の挙動に基づいて火災警報判定条件を調整し、調整された火災警報判定条件に基づき火災警報を報知する火災警報器に利用できる。
本発明による火災警報器の第1の実施形態における機能ブロック図 参照測定値と参照時間とから煙濃度の警報しきい値を決定するテーブルを説明する説明図 参照測定値と参照時間とから蓄積時間を決定するテーブルを説明する説明図 蒲団燻焼時のCO濃度の変化曲線と煙濃度の変化曲線を示すグラフ 第1実施形態における火災警報器の動作を示すフローチャート 第2実施形態における火災警報器の動作を示す部分フローチャート 第3実施形態における火災警報器の動作を示す部分フローチャート
符号の説明
1:火災警報器
10:CO検出部(第1火災現象検出部)
20:煙検出部部(第2火災現象検出部)
30:コントローラ
31:評価部
32:時間管理部
33:火災警報判定条件調整部
40:警報駆動部
50:警報手段

Claims (6)

  1. 火災に起因する第1現象を検出する第1火災現象検出部と、
    前記第1現象とは異なる第2現象を検出する第2火災現象検出部と、
    前記第1火災現象検出部の検出信号に対応する第1現象検出値と前記第2火災現象検出部の検出信号に対応する第2現象検出値とを火災警報判定条件に基づいて評価して火災警報報知コマンドを出力する評価部と、
    前記第1現象検出値が前記第1現象の警戒しきい値を超える第1時点と前記第2現象検出値が前記第2現象の警戒しきい値を超える第2時点との間の経過時間である参照時間と、前記第2時点以降の第1現象の検出値である参照検出値とに基づいて前記火災警報判定条件を調整する火災警報判定条件調整部と、
    を備える火災警報器。
  2. 前記火災警報判定条件の1つが前記第2現象のための警報しきい値であり、前記第2現象の検出値が前記警報しきい値を超えた場合に前記火災警報報知コマンドが出力される請求項1に記載の火災警報器。
  3. 前記警報しきい値は前記参照時間と前記参照検出値との関数値であり、この関数値はテーブル化され登録されている請求項2に記載の火災警報器。
  4. 前記火災警報判定条件の1つが、前記第2時点を始点として前記火災警報報知コマンドが出力されるまでのカウントダウン時間としての蓄積時間であり、前記第2時点からの経過時間が前記蓄積時間を超えた場合に火災警報報知コマンドが出力される請求項1〜3のいずれか一項に記載の火災警報器。
  5. 前記蓄積時間は前記参照時間と前記参照検出値との関数値であり、この関数値はテーブル化され登録されている請求項4に記載の火災警報器。
  6. 前記第1火災現象検出部がCOを検出するCO検出部であり、前記第2火災現象検出部が煙を検出する煙検出部である請求項1〜5のいずれか一項に記載の火災警報器。
JP2007294554A 2007-11-13 2007-11-13 火災警報器 Active JP5133031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294554A JP5133031B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 火災警報器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294554A JP5133031B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 火災警報器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009122846A true JP2009122846A (ja) 2009-06-04
JP5133031B2 JP5133031B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40814951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007294554A Active JP5133031B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 火災警報器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5133031B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010134396A1 (ja) 2009-05-21 2010-11-25 日産自動車株式会社 運転支援装置、及び運転支援方法
CN116665397A (zh) * 2023-08-01 2023-08-29 中国科学技术大学 火灾烟雾报警方法及报警装置、报警器与可读存储介质
CN116740886A (zh) * 2023-08-10 2023-09-12 安徽中科久安新能源有限公司 一种储能用火灾显示报警系统及方法
JP7404042B2 (ja) 2019-11-22 2023-12-25 能美防災株式会社 火災感知器及び火災感知システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104183080B (zh) * 2014-08-29 2016-08-24 武汉理工大学 一种烟感火灾探测方法及装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163635A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Osaka Gas Co Ltd 警報装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163635A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Osaka Gas Co Ltd 警報装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010134396A1 (ja) 2009-05-21 2010-11-25 日産自動車株式会社 運転支援装置、及び運転支援方法
JP7404042B2 (ja) 2019-11-22 2023-12-25 能美防災株式会社 火災感知器及び火災感知システム
CN116665397A (zh) * 2023-08-01 2023-08-29 中国科学技术大学 火灾烟雾报警方法及报警装置、报警器与可读存储介质
CN116665397B (zh) * 2023-08-01 2023-09-26 中国科学技术大学 火灾烟雾报警方法及报警装置、报警器与可读存储介质
CN116740886A (zh) * 2023-08-10 2023-09-12 安徽中科久安新能源有限公司 一种储能用火灾显示报警系统及方法
CN116740886B (zh) * 2023-08-10 2023-11-07 安徽中科久安新能源有限公司 一种储能用火灾显示报警系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5133031B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7642924B2 (en) Alarm with CO and smoke sensors
JP5133031B2 (ja) 火災警報器
JPH0535980A (ja) 複合式火災判断方法
JP2010033517A (ja) 警報器
JP2006065656A (ja) 警報装置
JP4989109B2 (ja) 火災報知器
JP4326463B2 (ja) 警報装置
JP4927652B2 (ja) 火災・非火災判別装置および火災警報器
JP2007249623A (ja) 火災警報器
JP4958661B2 (ja) 火災・非火災判別装置および火災・非火災判別方法並びに火災警報器
JP4996381B2 (ja) 火災警報器
JP2007280326A (ja) 火災警報器
JP5120688B2 (ja) 火災・非火災判別装置および火災・非火災判別方法並びに火災警報器
JPH1063965A (ja) 火災報知設備
JP2006146738A (ja) 複合式火災警報器
JP5242286B2 (ja) 室内異常監視警報システム
JP5134295B2 (ja) 火災・非火災判別装置および火災・非火災判別方法並びに火災警報器
JP2007305114A (ja) 警報器
JP4615298B2 (ja) 複合式火災警報器
JP2009020796A (ja) 火災警報器
JP5548415B2 (ja) 火災警報器
JP5995496B2 (ja) 火災警報器及び火災判断方法
JP5350868B2 (ja) ガス警報器
JP5337209B2 (ja) 火災報知器
JP4005502B2 (ja) 消火システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5133031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250