JP2009121680A - 固定装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、電子装置の生産効率を効果的に高める固定装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る固定装置は、ねじ穴を有し、外表面に少なくとも二つの誘導溝が等間隔に分布されているナットと、本体部、本体部から垂直に起立する少なくとも二つの係合部、及び本体部に位置する位置限定部を備える基板であって、本体部には、本体部を上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、係合部が、貫通孔の周囲に対称に配置されている、基板とを備えており、係合部及び位置限定部によってナットを収容する収容空間が形成されており、収容空間と貫通孔とが連通されており、貫通孔とナットのねじ穴とが互いに対応されており、係合部とナットの誘導溝とが組み合わされて、収容空間に収容されたナットを緊密に係合する。
【選択図】図２

Description

本発明は、固定装置に関するものであり、特に電子装置を吊り下げるのに用いられる固定装置に関するものである。

科学技術の発展に伴って、電子装置の応用方式もだんだん広くなり、例えば、プロジェクターには、実際の使用環境で分けて前面投射型、背面投射型、天吊り投射型及び天吊り背面投射型の四つの投射方式がある。天吊り投射型及び天吊り背面投射型のプロジェクターは、特定の固定装置によって天井から吊り下げられて、天吊り投射機能と天吊り背面投射機能を実現する。公共の場にあるテレビジョンは、高い所から吊り下げられて、観衆が便利に見られるようにするが、この時も特定の固定装置を必要とする。なお、カメラやモニタなどの電子装置も特殊の応用を満足するために高い所から吊り下げられなければならなく、この時も特定の固定装置を必要とする。

固定装置を製作する方法として、例えば、電子装置のプラスチック・ハウジングを成形してから、感応加熱方式でナットを加熱し、加熱されたナットとプラスチック・ハウジングを熱粘着方式で一体に結合するか、又は電子装置のプラスチック・ハウジングを成形する前に、予めナットを金型内に配置してから射出成形し、ナットとプラスチック・ハウジングを一体に結合する方法がある。

しかし、上述の二つの方法で製作された固定装置は、成形し難く、製造時間も長く、従って電子装置の生産効率を下げる。

本発明の目的は、上述のような課題を解決し、電子装置の生産効率を効果的に高める固定装置を提供することである。

前記目的を達成するため、本発明に係る固定装置は、ねじ穴を有し、外表面に少なくとも二つの誘導溝が等間隔に分布されているナットと、本体部、本体部に直交する少なくとも二つの係合部、及び本体部に位置する位置限定部を備える基板であって、本体部には、本体部を上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、係合部が、貫通孔の周囲に対称分布されている、基板とを備えており、係合部及び位置限定部によってナットを収容する収容空間が形成されており、収容空間と貫通孔とが連通されており、貫通孔とナットのねじ穴とが互いに対応されており、係合部とナットの誘導溝とが組み合わされて、収容空間に収容されたナットを緊密に係合する。

本発明の固定装置は、係合部及び位置限定部によってナットを収容する収容空間を形成し、且つ係合部によってナットを緊密に係合するため、構造が簡便であって、従って電子装置の生産効率を効果的に高めることができる。

以下、添付図面を参照しながら本発明を詳しく説明する。

第一実施例

図１と図２を一緒に参照すると、本発明の第一実施形態に係る固定装置１００は、基板２０、及び基板２０の内部に収容されており、且つねじ穴１７を有するナット１０を備えている。

基板２０は、本体部２２、二つの係合部２４、及び位置限定部２６を備えている。本体部２２の中央に本体部２２を上下方向に貫通する貫通孔２２０が形成されており、貫通孔２２０とナット１０のねじ穴１７は、互いに対応する。本体部２２は、プロジェクターやテレビジョンのような電子装置のハウジングとすることができ、又は電子装置のハウジングとは別に形成されることもできる。二つの係合部２４は、本体部２２から垂直に立ち上がるように設置されており、且つ貫通孔２２０の周囲に対称に設けられている。二つの係合部２４は、弾性構造であって、係合部２４のそれぞれは、支持部２４０及び係合突起２４２を備えている。支持部２４０は、本体部２２から垂直に起立し、係合突起２４２は、支持部２４０の本体部２２から離れている側の一端に位置する。位置限定部２６は、貫通孔２２０の周囲に位置し且つ本体部２２から垂直に起立する二つの円弧形バッフル（ｂａｆｆｌｅ）を備えている。二つの係合部２４と位置限定部２６がナット１０を収容する収容空間２８を形成し、収容空間２８と貫通孔２２０が連通されている。

ナット１０は、第一端面１２、第二端面１４、及び外表面１６をさらに備えている。第一端面１２及び第二端面１４は、本体部２２に平行で、外表面１６は、第一端面１２及び第二端面１４に垂直な面とされている。外表面１６にはねじ穴１７に向かって窪んだ二つの誘導溝１８が対称配置されており、二つの誘導溝１８は、二つの係合部２４に対応する。本実施形態において、ナット１０は、円形ナットであるが、これに限定される訳ではなく、六角ナットのような他の形状のナットとすることができる。

図３を参照すると、貫通孔２２０の直径は、ナット１０のねじ穴１７の直径と等しい。もちろん、貫通孔２２０の直径は、ナット１０のねじ穴１７の直径よりも大きく、且つ二つの係合部２４との間の距離より小さくすることができる。

誘導溝１８及び係合部２４の数量は、本実施形態のように二つに限定される訳ではなく、三つ、又はもっと多くすることができ、複数の誘導溝１８及び複数の係合部２４の位置も、本実施形態のようにそれぞれ貫通孔２２０及びねじ穴１７に対して対称に配置されなくてもよく、ただ誘導溝１８及び係合部２４の位置が互いに対応し、且つ誘導溝１８と係合部２４が組み合わされてナット１０を基板２０に係合することができさえすればよい。

位置限定部２６を構成するバッフルの数量は、本実施形態のように二つに限定される訳ではなく、いずれの個数であることもでき、ただ位置限定部２６と係合部２４とがナット１０を収容する収容空間２８を形成することができさえすればよい。バッフルの形状は、本実施形態のように円弧形に限定される訳ではなく、係合部２４のような構造であるか、又はナット１０が六角ナットである場合、六角形の一部分とすることができ、ただナット１０を収容空間２８に緊密に収容することができさえすればよい。

図１と図２を一緒に参照すると、基板２０の上方からナット１０を収容空間２８に収容する。本体部２２がナット１０の第二端面１４を支え、且つ係合部２４の係合突起２４２がナット１０の第一端面１２に緊密に係合して、ナット１０が収容空間２８の軸方向に沿って移動しないようにする。係合部２４の支持部２４０が誘導溝１８に嵌合されており、且つナット１０の外表面１６がバッフルの内表面に当接して、ナット１０が収容空間２８の直径方向に沿って移動しないようにするとともに、ナット１０の自転を限定する。ボルト（図示せず）のねじ部が貫通孔２２０を貫いてからねじ穴１７に螺合して連接作用を実現し、即ち固定装置１００によって電子装置を高い所から吊り下げることができる。

第二実施例

図４は、本発明の第二実施形態に係る固定装置２００の構造を示す断面図である。固定装置１００と異なって、固定装置２００の位置限定部２６０は、本体部２２２に開設した円形の座ぐり穴であって、位置限定部２６０と係合部２４４とが収容空間２８０を形成する。位置限定部２６０の形状は、本実施形態のように円形に限定される訳ではなく、六角形とすることができ、ただナット１０２の形状と一致して、ナット１０２が収容空間２０８に緊密に収容されさえすればよい。

位置限定部は、第一実施形態に係るバッフル及び第二実施形態に係る座ぐり穴を結合して構成することができ、このような位置限定部及び係合部からなる収容空間は、ナットを更に緊密に収容することができる。

本発明の実施形態に係る固定装置は、係合部及び位置限定部からなる収容空間によってナットを収容し、且つ係合部によってナットを緊密に係合するため、構造が簡便であって、従って電子装置の生産効率を効果的に高めることができる。

以上、本発明をその実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定される訳ではなく、その技術的思想及び技術的範囲を逸脱しない限り、様々な変更が可能であることは言うまでもなく、本発明の権利範囲は、特許請求の範囲に基づいて決定される。

本発明の第一実施形態に係る固定装置の構造を示す立体図である。 図１に示す固定装置の立体分解図である。 図１におけるＩＩＩ−ＩＩＩ線矢視断面図である。 本発明の第二実施形態に係る固定装置の構造を示す断面図である。

符号の説明

１０、１０２ ナット
１２ 第一端面
１４ 第二端面
１６ 外表面
１７ ねじ穴
１８ 誘導溝
２０ 基板
１００ 固定装置
２２、２２２ 本体部
２４、２４４ 係合部
２６、２６０ 位置限定部
２８、２８０ 収容空間
２２０ 貫通孔
２４０ 支持部
２４２ 係合突起

Claims (9)

1. ねじ穴を有し、外表面に少なくとも二つの誘導溝が等間隔に分布されているナットと、
   本体部、前記本体部から垂直に起立する少なくとも二つの係合部、及び前記本体部に位置する位置限定部を備える基板であって、前記本体部には、前記本体部を上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記係合部が、前記貫通孔の周囲に対称に設けられている、基板と、
   前記係合部及び前記位置限定部によって前記ナットを収容する収容空間が形成されており、前記収容空間と前記貫通孔とが連通されており、前記貫通孔と前記ナットのねじ穴とが互いに対応されており、前記係合部と前記ナットの誘導溝とが組み合わされて、前記収容空間に収容されたナットを緊密に係合することを特徴とする固定装置。
2. 前記誘導溝は、前記ナットの外表面から前記ねじ穴に向かって窪んでいることを特徴とする請求項１に記載の固定装置。
3. 前記位置限定部は、前記本体部に開設された座ぐり穴であって、前記座ぐり穴と前記貫通孔とが連通されていることを特徴とする請求項１に記載の固定装置。
4. 前記位置限定部は、前記貫通孔の周囲に位置し且つ前記本体部から垂直に起立する少なくとも二つのバッフルを備えていることを特徴とする請求項１に記載の固定装置。
5. 前記位置限定部は、一つの座ぐり穴及び少なくとも二つのバッフルを備え、前記座ぐり穴と前記貫通孔が連通されており、前記バッフルは、前記貫通孔の周囲に位置し且つ前記本体部から垂直に起立することを特徴とする請求項１に記載の固定装置。
6. 前記係合部は、前記本体部から垂直に起立する支持部及び該支持部の前記本体部から離れている側の一端に位置する係合突起を備えていることを特徴とする請求項１に記載の固定装置。
7. 前記係合部は、弾性構造であることを特徴とする請求項１に記載の固定装置。
8. 前記座ぐり穴の形状と前記ナットの形状は、互いに対応することを特徴とする請求項３に記載の固定装置。
9. 前記バッフルの形状と前記ナットの形状は、互いに対応することを特徴とする請求項４に記載の固定装置。

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