JP2009121668A - コネクタ - Google Patents
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- F16L2201/10—Indicators for correct coupling
Abstract
【解決手段】コネクタ10は、コネクタ本体20とパイプリテーナ30とチェッカー40を備える。コネクタ本体20とチェッカー40との間には、チェッカー40を仮止め位置に係合し、正規位置に挿入されたパイプ50のフランジ51によって係合が解除されることでチェッカー40を本止め位置へ押動可能とする第1の係合手段(27,45)を設けるとともに、仮止め位置から本止め位置に押動されたチェッカー40を本止め位置に係合する第2の係合手段(28,45)を設ける。パイプリテーナ30とチェッカー40との間には、チェッカー40が本止め位置に押動されたときにパイプリテーナ30の係合解除方向の操作を禁止する操作禁止手段(35,46)を設ける。
【選択図】図1
Description
図10に示すように、コネクタ110は、外周面に突出するフランジ151を有するパイプ150を挿入可能に形成されたコネクタ本体120と、そのコネクタ本体120に挿入されるパイプ150のフランジ151に弾性変形を利用して抜け止め可能に係合するパイプリテーナ130とを備えている。パイプリテーナ130は、拡径方向に弾性変形可能なCリング状に形成されたリテーナ本体131と、そのリテーナ本体131の内周面に突出された一対の抜止突起132とを有している。パイプリテーナ130はコネクタ本体120に弾性変形を利用して外嵌され、かつ、抜止突起132がコネクタ本体120に設けられた窓孔121を通じてコネクタ本体120内に突出される。
本発明が解決しようとする課題は、パイプの接続作業時においてコネクタ本体にチェッカーを取付ける必要がなく、また、パイプリテーナの係合解除方向への不用意な操作を禁止することにより、パイプの抜け止め性を向上することのできるコネクタを提供することにある。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたコネクタは、外周面に突出するフランジを有するパイプを挿入可能に形成されたコネクタ本体と、前記コネクタ本体に外嵌されかつ該コネクタ本体に前記パイプが正規位置に挿入されたときに前記フランジに弾性変形を利用して抜け止め可能に係合するパイプリテーナと、前記コネクタ本体に対して前記パイプが正規位置に挿入されているか否かを検知するチェッカーとを備える。前記コネクタ本体と前記チェッカーとの間には、前記チェッカーを仮止め位置に係合し、かつ、前記コネクタ本体の正規位置に挿入された前記パイプのフランジによって前記係合が解除されることで前記チェッカーを本止め位置へ押動可能とする第1の係合手段を設けるとともに、前記仮止め位置から前記本止め位置に押動された前記チェッカーを本止め位置に係合する第2の係合手段を設ける。前記パイプリテーナと前記チェッカーとの間には、前記チェッカーが本止め位置に押動されたときに前記パイプリテーナの係合解除方向の操作を禁止する操作禁止手段を設ける。このように構成すると、コネクタ本体にチェッカーが第1の係合手段の係合により予め仮止めされるため、パイプの接続作業時においてコネクタ本体にチェッカーを取付ける必要がない。また、コネクタ本体にパイプが正規位置に挿入されたときは、パイプのフランジにパイプリテーナが弾性変形を利用して係合することでコネクタ本体にパイプが抜け止めされるとともに、チェッカーが本止め位置に押動可能となる。しかし、コネクタ本体にパイプが正規位置に挿入されないときは、前記第1の係合手段の係合が解除されないため、チェッカーを本止め位置へ押動することができない。したがって、コネクタ本体の正規位置にパイプが挿入されているか否かを容易に判断することができる。また、チェッカーを本止め位置に押動すると、コネクタ本体にチェッカーが第2の係合手段の係合により本止めされる。これとともに、操作禁止手段によりパイプリテーナの係合解除方向の操作が禁止されるため、パイプの抜け止め性を向上することができる。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。なお、図1はコネクタを示す斜視図、図2は同じく側断面図、図3は同じくパイプ挿入側から見た正面図、図4は図2のIV−IV線矢視断面図である。
図1に示すように、コネクタ10は、コネクタ本体20とパイプリテーナ30とチェッカー40とを備えている(図2参照)。また、コネクタ10に接続されるパイプ50は、例えば金属製で、ほぼ丸パイプ状に形成されている。パイプ50の先端面から所定間隔を隔てた位置の外周面上には、バルジ加工により円環状に突出するバルジ部からなるフランジ51が形成されている。以下、コネクタ本体20、パイプリテーナ30、チェッカー40について順に説明する。なお、図1において、コネクタ本体20に対する装着前におけるパイプリテーナ30及びチェッカー40が二点鎖線30,40で付記されている。
まず、図2に示す状態から、コネクタ本体20のパイプ接続部21のパイプ挿入孔23内にパイプ50を挿入する。このとき、パイプ50のフランジ51がパイプリテーナ30の両抜止突起33(詳しくは、テーパ面33a)の大径側に当接する。さらに、パイプ50が押込まれると、フランジ51が両抜止突起33を摺動していくにともない、リテーナ本体31の弾性変形を利用して両抜止突起33が径方向外方へ拡開される。そして、フランジ51が両抜止突起33の相互間を通過すると、リテーナ本体31の弾性復元により、両抜止突起33がパイプ挿入孔23内へ突出されることによって、該抜止突起33がフランジ51(詳しくは、前側面)に係合することで、パイプ50が抜け止めされる(図5参照)。これとともに、パイプ50のフランジ51がブッシュ64の前端面に当接又は近接することにより、パイプ50がコネクタ本体20の正規位置に挿入されたことになる。この状態では、図5に示すように、パイプ50は、ブッシュ64、前側のOリング63、スペーサ62及び後側のOリング61を順次通過し、そのパイプ50の先端部がコネクタ本体20の後側の孔部23b内に達する。これにともない、パイプ50の外周面に両Oリング61,63が弾性的に接触することにより、コネクタ本体20とパイプ50との相互間がシールされる。なお、図5はパイプを正規位置に挿入した状態のコネクタを示す側断面図、図6は図5のVI−VI線矢視断面図である。
また、チェッカー40を、コネクタ本体20に対する径方向のスライドによって仮止め位置から本止め位置へ移動させることができる。
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図9はコネクタを示す側断面図である。
図9に示すように、本実施例は、前記実施例1(図1参照)におけるパイプリテーナ30の両ロックピン35を省略している。また、チェッカー40において、ロック凹部46を省略し、基板部41に前方へ突出する遮蔽部47を設けたものである。遮蔽部47は、コネクタ本体20にチェッカー40を本止めしたときに、パイプリテーナ30の両操作部32に覆い被さるように形成されており、パイプリテーナ30の操作部32に対する係合解除方向の操作を不能とする。なお、遮蔽部は、本明細書でいう「操作禁止手段」に相当する。
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図11はコネクタを示す斜視図、図12は同じく側断面図、図13は図12のXIII−XIII線矢視断面図である。
これにより、両検知爪45が両検知孔27から両逃がし孔201内に移動される結果、両検知孔27に対する両検知爪45の係合すなわち仮止めが解除される。このとき、パイプ50のフランジ51で押動された両検知爪45がブッシュ64の前端面に当接又は近接することにより、パイプ50がコネクタ本体20の正規位置に挿入されたことになる。
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図15はコネクタを示す側断面図、図16は図15のXVI−XVI線矢視断面図である。
20 コネクタ本体
27 検知孔
28 係合突起(抜止部)
30 パイプリテーナ
35 ロックピン(被ロック凸部)
40 チェッカー
45 検知爪
46 ロック凹部
47 遮蔽部
50 パイプ
51 フランジ
201 逃がし孔
202 支軸部(支持部)
301 軸受部
Claims (9)
- 外周面に突出するフランジを有するパイプを挿入可能に形成されたコネクタ本体と、
前記コネクタ本体に外嵌されかつ該コネクタ本体に前記パイプが正規位置に挿入されたときに前記フランジに弾性変形を利用して抜け止め可能に係合するパイプリテーナと、
前記コネクタ本体に対して前記パイプが正規位置に挿入されているか否かを検知するチェッカーと
を備え、
前記コネクタ本体と前記チェッカーとの間には、前記チェッカーを仮止め位置に係合し、かつ、前記コネクタ本体の正規位置に挿入された前記パイプのフランジによって前記係合が解除されることで前記チェッカーを本止め位置へ押動可能とする第1の係合手段を設けるとともに、前記仮止め位置から前記本止め位置に押動された前記チェッカーを本止め位置に係合する第2の係合手段を設け、
前記パイプリテーナと前記チェッカーとの間には、前記チェッカーが本止め位置に押動されたときに前記パイプリテーナの係合解除方向の操作を禁止する操作禁止手段を設けた
ことを特徴とするコネクタ。 - 請求項1に記載のコネクタであって、
前記操作禁止手段が、前記パイプリテーナの両端部に設けられた一対の被ロック凸部と、前記チェッカーに設けられかつ前記一対の被ロック凸部に係合するロック凹部とにより構成されていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項1に記載のコネクタであって、
前記操作禁止手段が、前記チェッカーに設けられかつ前記パイプリテーナの操作部に対する係合解除方向の操作を不能とする遮蔽部により構成されていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のコネクタであって、
前記第1の係合手段が、前記コネクタ本体に設けられた検知孔と、前記チェッカーに設けられかつ前記仮止め位置において前記検知孔に係合されるとともに前記コネクタ本体の正規位置に挿入された前記パイプのフランジによって前記検知孔に対する係合が解除される検知爪とにより構成されていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項4に記載のコネクタであって、
前記第2の係合手段が、前記チェッカーの検知爪と、前記コネクタ本体に設けられかつ前記本止め位置において前記検知爪が係合される抜止部とにより構成されていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項4又は5に記載のコネクタであって、
前記コネクタ本体の正規位置に挿入された前記パイプのフランジによって前記チェッカーの検知爪が径方向外方へ押動されることによって、前記コネクタ本体の検知孔に対する前記検知爪の係合が解除される構成としたことを特徴とするコネクタ。 - 請求項4又は5に記載のコネクタであって、
前記コネクタ本体の正規位置に挿入された前記パイプのフランジによって前記チェッカーの検知爪が該パイプの挿入方向前方へ押動されることによって、前記コネクタ本体の検知孔に対する前記検知爪の係合が解除される構成としたことを特徴とするコネクタ。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載のコネクタであって、
前記チェッカーが、前記コネクタ本体に対する径方向のスライドによって仮止め位置から本止め位置へ移動する構成としたことを特徴とするコネクタ。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載のコネクタであって、
前記チェッカーが、前記コネクタ本体の側部に設けられた支持部を支点とする回動によって仮止め位置から本止め位置へ移動する構成としたことを特徴とするコネクタ。
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