JP2009121237A - キック始動式自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【課題】無段変速機又は車体フレームにスイングアームを介して後輪が取付けられたキック始動式自動二輪車において、メインスタンドを格納した状態でのキックペダルによるエンジン始動を防止する。
【解決手段】キックペダル51に、アーム部131に対してペダル部132とは反対方向に延びる当接部133が設けられ、メインスタンド37を立てて車体を支持した状態から跳ね上げた状態にして、エンジン31で駆動される後輪を接地させたときに、キックされたキックペダル51の当接部133がメインスタンド37の一部と当たるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】キックペダル51に、アーム部131に対してペダル部132とは反対方向に延びる当接部133が設けられ、メインスタンド37を立てて車体を支持した状態から跳ね上げた状態にして、エンジン31で駆動される後輪を接地させたときに、キックされたキックペダル51の当接部133がメインスタンド37の一部と当たるようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、キック始動式自動二輪車の改良に関するものである。
無段変速機が搭載され、エンジンをキックペダルで始動する形式の自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
このような自動二輪車では、キック始動時に後輪が接地していると、スロットルグリップの回動位置によってはエンジンが始動した際に後輪に大きな駆動力が伝わることがある。
このような自動二輪車では、キック始動時に後輪が接地していると、スロットルグリップの回動位置によってはエンジンが始動した際に後輪に大きな駆動力が伝わることがある。
このときの自動二輪車の運転者が意図しない発進を防止するために、特許文献1においては、後輪を接地させた状態、即ちメインスタンドを跳ね上げて格納した状態では、キックされたキックペダルがメインスタンドに係合し、キックペダルの回動を阻止している。
特公平2−14991号公報
特開2007−170569公報
特許文献1の第2図、第4図を以下に説明する。
縦に延びるエンジン9の後部に自動無段変速機ケース10が一体的に連結されてスイング式エンジンユニット8が構成され、自動変速機ケース10の後端に後輪11が取付けられ、エンジン9の左側にキックアーム40、エンジン9の下部にメインスタンド25がそれぞれ回動自在に取付けられている。
縦に延びるエンジン9の後部に自動無段変速機ケース10が一体的に連結されてスイング式エンジンユニット8が構成され、自動変速機ケース10の後端に後輪11が取付けられ、エンジン9の左側にキックアーム40、エンジン9の下部にメインスタンド25がそれぞれ回動自在に取付けられている。
メインスタンド25の脚部26,26の一方に側方に延びる足掛け突起31が設けられ、キックアーム40にキックペダル41及び下方に突出する係合突起42が設けられている。
メインスタンド25が格納された状態では、キックアーム40のキックペダル41を踏み込んでエンジン25を始動させようとすると、キックペダル41の係合突起42がメインスタンド25の足掛け突起31に係合し、キックアーム40の回動が阻止され、エンジン9が始動できなくなる。
特許文献2の第1図〜第3図を以下に説明する。
自動二輪車のメインフレーム7の下部には、シリンダブロック22及びシリンダヘッド23がほぼ水平まで前傾姿勢にされたエンジンEと、無段変速機からなる動力伝達装置Tとで構成されたパワーユニットPが取付けられ、このパワーユニットPの後端部に回動自在にスイングアーム12が取付けられ、このスイングアーム12の後端部に後輪WRが取付けられている。
動力伝達装置Tの後部右側からキック軸95が突出し、このキック軸95にキックペダル96が取付けられている。
自動二輪車のメインフレーム7の下部には、シリンダブロック22及びシリンダヘッド23がほぼ水平まで前傾姿勢にされたエンジンEと、無段変速機からなる動力伝達装置Tとで構成されたパワーユニットPが取付けられ、このパワーユニットPの後端部に回動自在にスイングアーム12が取付けられ、このスイングアーム12の後端部に後輪WRが取付けられている。
動力伝達装置Tの後部右側からキック軸95が突出し、このキック軸95にキックペダル96が取付けられている。
特許文献1のようなスクータ型の自動二輪車では、スイング式エンジンユニット8の後端に後輪11が取付けられているため、エンジン9から後輪11までの距離が短くなり、メインスタンド25は、後輪11との干渉を防ぐためにスイング式パワーユニット8の前端寄りに設けられる。
この結果、メインスタンド25と、エンジン9の左側方に設けられたキックアーム40との前後方向の位置が近くなり、インスタンド25の足掛け突起31とキックアーム40とを係合させることは容易であるが、特許文献2のような自動二輪車では、後輪WRがパワーユニットPの後端部にスイングアーム12を介して取付けられているために、メインスタンドは車体の前後をバランス良く支持するためにより後輪WR側に配置されるので、メインスタンドとキックペダル96とが前後方向に大きく離れることになる。
更に、メインスタンドとキックペダル96との間にサイドスタンドが配置されている場合には、メインスタンドとキックペダル96とが前後方向に加えて車幅方向にも大きく離れることになり、メインスタンドでキックペダル96の回動を阻止することが難しくなる。
本発明の目的は、無段変速機又は車体フレームにスイングアームを介して後輪が取付けられたキック始動式自動二輪車において、メインスタンドを格納した状態でのキックペダルによるエンジン始動を防止することにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームに、エンジン及びこのエンジンの後部に一体的に連結された無段変速機からなるパワーユニットが支持され、車体フレームにスイングアームを介して支持される後輪とメインスタンドとが取付けられ、パワーユニットの側部にキックペダルが取付けられ、平面視でこれらのメインスタンド及びキックペダルのそれぞれの間にサイドスタンドが配置され、メインスタンドに、車体フレームに回動自在に支持された軸支部とこの軸支部から延ばされた脚部とこの脚部から車体側方に延びる足掛け部とを備え、キックペダルに、パワーユニット側の回動軸に取付けられたアーム部とこのアーム部に取付けられたペダル部とを備えたキック始動式自動二輪車において、キックペダルに、アーム部に対してペダル部とは反対方向に延びる当接部が設けられ、メインスタンドを立てて車体を支持した状態から跳ね上げた状態にして、エンジンで駆動される後輪を接地させたときに、キックされたキックペダルの当接部がメインスタンドの一部と当たるようにしたことを特徴とする。
作用として、車体フレームに取付けられたメインスタンドと、パワーユニットの側部に取付けられたキックペダルとの距離が大きく離れ、且つメインスタンドとキックペダルとの間にサイドスタンドが配置されたレイアウトを有する自動二輪車において、キックペダルに、アーム部に対してペダル部とは反対方向に延びる当接部を設けることで、運転者がペダル部に足を掛けてキックペダルをキックするときに、当接部が車体内方に突出し、当接部をメインスタンドの一部に当てることが可能になる。
請求項2に係る発明は、メインスタンドの脚部に当接部が当接可能な枝部を備えることを特徴とする。
作用として、メインスタンドの脚部に枝部を設けることで、キックペダルをキックするときにキックペダルの当接部を枝部に容易に当てることが可能になる。
作用として、メインスタンドの脚部に枝部を設けることで、キックペダルをキックするときにキックペダルの当接部を枝部に容易に当てることが可能になる。
請求項3に係る発明は、運転者が足を掛けるためにエンジンの下部から側方に延びるステップバーが設けられ、アーム部に、キックペダルをキックしたときにステップバーとの干渉を避けるための屈曲部が設けられていることを特徴とする。
作用として、キックペダルをキックして、キックペダルが回動範囲の終点に達した場合でも、アーム部に設けられた屈曲部はステップバーに干渉しない。
作用として、キックペダルをキックして、キックペダルが回動範囲の終点に達した場合でも、アーム部に設けられた屈曲部はステップバーに干渉しない。
請求項4に係る発明は、屈曲部が、ステップバーに掛けた運転者の足を避けるように曲げられていることを特徴とする。
作用として、アーム部の屈曲部を、側面視で回動軸から斜め上方に延ばし、途中で折り曲げて後方に延びるようにキック方向に開く「くの字」状に形成すれば、アーム部の高さが抑えられ、アーム部が、ステップバーに掛けた運転者の足に干渉しない。
作用として、アーム部の屈曲部を、側面視で回動軸から斜め上方に延ばし、途中で折り曲げて後方に延びるようにキック方向に開く「くの字」状に形成すれば、アーム部の高さが抑えられ、アーム部が、ステップバーに掛けた運転者の足に干渉しない。
請求項5に係る発明は、キックペダルの回動軸が、無段変速機の左側に突出するとともに無段変速機に設けられた従動軸の下方に設けられていることを特徴とする。
作用として、無段変速機の従動軸の下方にキックペダルの回動軸を設けることで、キックペダルのペダル部の位置をより低くすることが可能になり、運転者がペダル部に足を掛けやすくなり、更に、キックしやすくなる。
作用として、無段変速機の従動軸の下方にキックペダルの回動軸を設けることで、キックペダルのペダル部の位置をより低くすることが可能になり、運転者がペダル部に足を掛けやすくなり、更に、キックしやすくなる。
請求項1に係る発明では、キックペダルに、アーム部に対してペダル部とは反対方向に延びる当接部が設けられ、メインスタンドを立てて車体を支持した状態から跳ね上げた状態にして、エンジンで駆動される後輪を接地させたときに、キックされたキックペダルの当接部がメインスタンドの一部と当たるようにしたので、レイアウト上、メインスタンドとキックペダルとの位置が車両前後方向に大きく離れ、且つメインスタンドとキックペダルとの間にサイドスタンドが配置されている場合でも、跳ね上げて格納状態にされたメインスタンドの一部にキックペダルの当接部を当てるようにして、キックペダルの回動を阻止することができ、キックによるエンジン始動を防止し、自動二輪車の意図せぬ発進を回避することができる。
請求項2に係る発明では、メインスタンドの脚部に当接部が当接可能な枝部を備えるので、メインスタンドとキックペダルとが離れていても、当接部と枝部とでメインスタンドの跳ね上げ時にキックペダルによる始動を容易に防止することができる。
請求項3に係る発明では、運転者が足を掛けるためにエンジンの下部から側方に延びるステップバーが設けられ、アーム部に、キックペダルをキックしたときにステップバーとの干渉を避けるための屈曲部が設けられているので、キックペダルの十分な回動範囲を確保しつつステップバーとキックペダルとの干渉を避けることができる。
請求項4に係る発明では、屈曲部が、ステップバーに掛けた運転者の足を避けるように曲げられているので、キックペダルの十分な回動範囲を確保しつつキックペダルが乗車した運転者の足に当たらないようにすることができる。
請求項5に係る発明では、キックペダルの回動軸が、無段変速機の左側に突出するとともに無段変速機に設けられた従動軸の下方に設けられているので、キックペダルの回動軸が無段変速機の従動軸の下方に設けられることで、キックペダルの位置をより低くすることができ、キックを容易に行うことができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10に骨格となる車体フレーム11を備え、車体フレーム11は、前端を構成するヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるメインフレーム13と、このメインフレーム13の後部から後方斜め上方に延びる左右一対のシートレール14,16(手前側の符号14のみ示す。)と、メインフレーム13の後端及びシートレール14,16の後端のそれぞれを連結する左右一対のサブフレーム17,18(手前側の符号17のみ示す。)と、メインフレーム13の後端部(シートレール14,16及びサブフレーム17,18のそれぞれとメインフレーム13との連結部の間の部分)から下方に延びるピボットプレート21とからなる。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10に骨格となる車体フレーム11を備え、車体フレーム11は、前端を構成するヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるメインフレーム13と、このメインフレーム13の後部から後方斜め上方に延びる左右一対のシートレール14,16(手前側の符号14のみ示す。)と、メインフレーム13の後端及びシートレール14,16の後端のそれぞれを連結する左右一対のサブフレーム17,18(手前側の符号17のみ示す。)と、メインフレーム13の後端部(シートレール14,16及びサブフレーム17,18のそれぞれとメインフレーム13との連結部の間の部分)から下方に延びるピボットプレート21とからなる。
自動二輪車10は、上記車体フレーム11と、ヘッドパイプ12に回転自在に支持されたステアリング軸25と、このステアリング軸25の上端に取付けられたバーハンドル26と、ステアリング軸25の下端に取付けられたフロンとフォーク27と、このフロンとフォーク27の下端に取付けられた前輪28と、メインフレーム13の下部及びピボットプレート21の前部で支持されたパワーユニット30と、ピボットプレート21にピボット軸32を介してスイング自在に取付けられたスイングアーム33と、このスイングアーム33の後端部に回転自在に取付けられた後輪34と、サブフレーム17,18のシートレール14,16への接続部とスイングアーム33とに渡して取付けられた左右一対のリヤクッションユニット36,36(手前側の符号36のみ示す。)と、ピボットプレート21の下端部に回動自在に取付けられたメインスタンド37と、パワーユニット30の下部左側に回動自在に取付けられたサイドスタンド38と、パワーユニット30の底部に取付けられたステップバー41とからなる。
パワーユニット30は、エンジン31と、このエンジン31の後部に一体的に連結された無段変速機43とからなる駆動源であり、エンジン31は、前方にほぼ水平に延びるシリンダ部44を備え、このシリンダ部44の一部を構成するシリンダヘッド45の上部に吸気装置46が接続され、シリンダヘッド45の下部に排気装置47が接続されている。
無段変速機43の側方には、エンジン31を始動させるキックペダル51が配置されている。
吸気装置46は、シリンダヘッド45側から順に接続された吸気マニホールド53、スロットルボディ54、コネクティングチューブ55、エアクリーナ56からなる。
排気装置47は、シリンダヘッド45側から順に接続された排気管57、マフラ58からなる。
吸気装置46は、シリンダヘッド45側から順に接続された吸気マニホールド53、スロットルボディ54、コネクティングチューブ55、エアクリーナ56からなる。
排気装置47は、シリンダヘッド45側から順に接続された排気管57、マフラ58からなる。
図中の符号65はハンドルカバー、66は車体前部カバー、67はヘッドランプ、68はフロントフェンダ、71はシート、72はサイドカバー、73はテールランプ、74はリヤフェンダ、76は同乗者用ステップである。
図2は本発明に係る自動二輪車の要部を示す側面図であり、メインフレーム13に左右一対のエンジンハンガ81,81(手前側の符号81のみ示す。)が取付けられ、パワーユニット30に備えるクランクケース83の上部及び後部にそれぞれパワーユニット側取付部83a,83b,83cが形成され、これらのパワーユニット側取付部83a,83b,83cがエンジンハンガ81,81及びピボットプレート21に取付けられている。
無段変速機43は、エンジン31のクランク軸85に取付けられた駆動プーリ86と、クランクケース83に回転自在に取付けられた従動軸87と、この従動軸87に取付けられた従動プーリ88と、これらの駆動プーリ86及び従動プーリ88のそれぞれに渡して掛けられたベルト91と、従動軸87に減速ギヤ(不図示)を介して連結された出力軸92とからなる。
出力軸92にはドライブギヤ93が取付けられ、このドライブギヤ93と後輪34(図1参照)に一体的に設けられたドリブンギヤ94(図1参照)とにチェーン96(図1参照)が掛け渡されている。
メインスタンド37は、ピボットプレート21の下端部に支軸101を介して取付けられた筒状の軸支部102と、この軸支部102から延ばされた左右一対の脚部103,104(手前側の符号103のみ示す。)と、一方の脚部103にほぼ側方に延びるように取付けられた足掛け部106及び枝部107と、脚部103,104を立てられた状態又は跳ね上げて格納された状態に付勢するためにピボットプレート21側と脚部104とに掛け渡された引張コイルばね(不図示)とからなり、図2では、メインスタンド37が立てられた状態を示している。このとき、図1に示すように、後輪34は地面110から浮いた状態になっている。図2に戻って、符号111,112は左右の脚部103,104を連結する連結板及び連結パイプ、113は脚部103と足掛け部106とに渡された補強板である。
サイドスタンド38は、クランクケース83の左側下部に取付けられたベース部材115に支軸116を介して回動自在に取付けられた軸支部117と、この軸支部117に取付けられたアーム部118と、ベース部材115に設けられたピン121及びアーム部118に設けられたばね掛け部122のそれぞれに掛け渡された引張コイルばね123とからなり、図2では、サイドスタンド38が跳ね上げられて格納された状態を示している。なお、118aはアーム部118の先端に設けられた折曲げ部であり、接地する部分である。
ステップバー41は、その両端部に、運転者が足を載せる左右一対のゴム製のステップ本体125,125(手前側の符号125のみ示す。)を備える。
キックペダル51は、クランクケース83の内側から延びてクランクケース83の左方に突出するキック軸127に取付けられたアーム部131と、このアーム部131に所定の角度範囲で回動自在に取付けられたペダル部132と、このペダル部132に一体に且つアーム部131に対してペダル部132とは反対の側に設けられた当接部133とからなる。
キックペダル51は、クランクケース83の内側から延びてクランクケース83の左方に突出するキック軸127に取付けられたアーム部131と、このアーム部131に所定の角度範囲で回動自在に取付けられたペダル部132と、このペダル部132に一体に且つアーム部131に対してペダル部132とは反対の側に設けられた当接部133とからなる。
キック軸127は、複数のギヤを介してクランク軸85に連結され、キックペダル51を踏み込むことで、キック軸127が回動し、この回動により複数のギヤを介してクランク軸85が回転し、エンジン31が始動する。
キックペダル51のアーム部131は、キック軸127に近い位置に設けられた第1屈曲部131aと、この第1屈曲部131aよりもキック軸127から遠い位置に設けられた第2屈曲部131bとを備える。
第1屈曲部131aは、運転者がステップバー41、詳しくは、ステップバー41のステップ本体125に足を載せたときに足がアーム部131に干渉しないように折り曲げられた部分である。
第2屈曲部131bは、ペダル部132の位置を調整するために設けられた部分である。
第2屈曲部131bは、ペダル部132の位置を調整するために設けられた部分である。
当接部133は、ペダル部132の延長線上に形成された延長部133aと、この延長部133aからアーム部131に沿うようにキック軸127側にほぼ直角に曲げられた第1曲げ部133bと、この第1曲げ部133bからアーム部131に接近するように斜めに曲げられた第2曲げ部133cとからなる。
ペダル部132及び当接部133は、エンジン始動時以外は、運転者の邪魔にならないように図に示したようにキック軸127に直交する平面にほぼ沿うように格納されている。
以上に述べたキック始動式自動二輪車の作用を次に説明する。
図3は本発明に係るキック始動式自動二輪車のキックペダルの作用を示す第1作用図である。
エンジンを始動する場合には、キックペダル51のペダル部132を手前側に回動させてペダル部132が水平になるようにし、ペダル部132に足135を掛け、図の矢印の向きに踏み降ろす。図中の51Aは踏み降ろされる途中のキックペダル、51Bは踏み降ろされて回動範囲の終点に達したキックペダルを示している。(キックペダル51A,51Bはキックペダル51と同一のものであるが、説明の都合上、符号を変えている。)
このとき、キックペダル51は、メインスタンド37、サイドスタンド38の手前側を干渉なく踏み降ろされる。
図3は本発明に係るキック始動式自動二輪車のキックペダルの作用を示す第1作用図である。
エンジンを始動する場合には、キックペダル51のペダル部132を手前側に回動させてペダル部132が水平になるようにし、ペダル部132に足135を掛け、図の矢印の向きに踏み降ろす。図中の51Aは踏み降ろされる途中のキックペダル、51Bは踏み降ろされて回動範囲の終点に達したキックペダルを示している。(キックペダル51A,51Bはキックペダル51と同一のものであるが、説明の都合上、符号を変えている。)
このとき、キックペダル51は、メインスタンド37、サイドスタンド38の手前側を干渉なく踏み降ろされる。
このときにエンジンが始動しても、図1に示したように、メインスタンド37が起立した状態にあり、後輪34は接地していないため、エンジン31から無段変速機43を介して後輪34に駆動力が伝わっても、後輪34は空転するだけであり、車両が発進することはない。
図4は本発明に係るキック始動式自動二輪車の作用を示す第2作用図であり、図2でエンジン31が始動した後に、メインスタンド37を跳ね上げて所定位置に格納させた状態を示している。これで、自動二輪車10の走行状態に移ることができる。
図5は本発明に係るキック始動式自動二輪車のメインスタンド及びキックペダルの作用を示す第3作用図である。
例えば、キックによるエンジン始動時にメインスタンド37が跳ね上げられた状態にあると、矢印で示すように、足135でキックペダル51を踏んだときに、キックペダル51の当接部133が図の51Cの位置でメインスタンド37の枝部107に干渉する。(キックペダル51Cはキックペダル51と同一のものであるが、説明の都合上、符号を変えている。)
この状態を次図で詳細に説明する。
例えば、キックによるエンジン始動時にメインスタンド37が跳ね上げられた状態にあると、矢印で示すように、足135でキックペダル51を踏んだときに、キックペダル51の当接部133が図の51Cの位置でメインスタンド37の枝部107に干渉する。(キックペダル51Cはキックペダル51と同一のものであるが、説明の都合上、符号を変えている。)
この状態を次図で詳細に説明する。
図6は本発明に係るキック始動式自動二輪車のキックペダルの作用を示す第4作用図(平面図)である。
踏み降ろした直後のキックペダル51の当接部133は、メインスタンド37の枝部107の先端部に当たる。この結果、キックペダル51の回動が阻止されるとともに、キックペダル51を踏み降ろすときの抵抗感によってメインスタンド37が格納状態にあることが運転者に認識される。
踏み降ろした直後のキックペダル51の当接部133は、メインスタンド37の枝部107の先端部に当たる。この結果、キックペダル51の回動が阻止されるとともに、キックペダル51を踏み降ろすときの抵抗感によってメインスタンド37が格納状態にあることが運転者に認識される。
このように、メインスタンド37とキックペダル51とが前後方向に大きく離れ、即ち、キック軸127に対してメインスタンド37が車両後方に大きい距離L1(L1はメインスタンド37の支軸101とキック軸127との距離)だけ離れ、キックペダル51のペダル部132よりも車両後方に後輪34の前端34aが位置し、更に、メインスタンド37とキックペダル51との間にサイドスタンド38が配置されることでメインスタンド37とキックペダル51とが車幅方向に大きく離れ、メインスタンド37の足掛け部106とキックペダル51とが前後方向に離れているような自動二輪車10(図1参照)では、従来のように、メインスタンドの足掛け部にキックペダルを当てることは難しい。
そこで、本発明では、スクータ型自動二輪車とは異なる自動二輪車10において、メインスタンド37に側方にほぼ直線状に延びる枝部107を設け、キックペダル51に当接部133を設けることで、当接部133を枝部107に当てて、キックペダル51の回動をメインスタンド37で容易に阻止することができる。
しかも、枝部107の先端部107aが当接部133に当たる位置とメインスタンド37の支軸101との距離L2は、足掛け部106の先端部106aと支軸101との距離L3よりも短いため、メインスタンド37を格納状態へ付勢する引張コイルばねの弾性力に抗して当接部133を押し下げる際に、足掛け部106でメインスタンド37を回動させるために必要なモーメントよりも、枝部107でメインスタンド37を回動させるために必要なモーメントの方が大きくなり、キックペダル51の回動をメインスタンド37でより確実に阻止することができる。
また、当接部133は、アーム部131に対してペダル部132とは反対方向に延びるため、ペダル部132に足を掛けるときには当接部133が車体内方を向くため、特別に当接部133を車体内方に向ける操作を必要としない。
更に、当接部133に第2曲げ部133cを形成することで、当接部133と、格納状態にあるサイドスタンド38の折曲げ部118aとの干渉を防止することができる。
更に、当接部133に第2曲げ部133cを形成することで、当接部133と、格納状態にあるサイドスタンド38の折曲げ部118aとの干渉を防止することができる。
図7は本発明に係るキック始動式自動二輪車のキックペダルの作用を示す第5作用図であり、図3に示されたキックペダル51Bとステップバー41との位置関係を示している。即ち、回動範囲の終点までキックされたキックペダル51Bには第1屈曲部131aが設けられることで、キックペダル51Bとステップバー41との干渉を防止することができる。
以上の図2、図6に示したように、本発明は、車体フレーム11に、エンジン31及びこのエンジン31の後部に一体的に連結された無段変速機43からなるパワーユニット30が支持され、車体フレーム11にスイングアーム33を介して支持される後輪34(図1参照)とメインスタンド37とが取付けられ、パワーユニット30の側部にキックペダル51が取付けられ、平面視でこれらのメインスタンド37及びキックペダル51のそれぞれの間にサイドスタンド38が配置され、メインスタンド37に、車体フレーム11に回動自在に支持された軸支部102とこの軸支部102から延ばされた脚部103,104とこれらの脚部103,104から車体側方に延びる足掛け部106とを備え、キックペダル51に、パワーユニット30側の回動軸としてのキック軸127に取付けられたアーム部131とこのアーム部131に取付けられたペダル部132とを備えたキック始動式自動二輪車10(図1参照)において、キックペダル51に、アーム部131に対してペダル部132とは反対方向に延びる当接部133が設けられ、メインスタンド37を立てて車体を支持した状態から跳ね上げた状態にして、エンジン31で駆動される後輪34を接地させたときに、キックされたキックペダル51の当接部133がメインスタンド37の一部と当たるようにしたので、レイアウト上、メインスタンド37とキックペダル51との位置が車両前後方向に大きく離れ、且つメインスタンド37とキックペダル51との間にサイドスタンド38が配置されている場合でも、跳ね上げて格納状態にされたメインスタンド37の一部にキックペダル51の当接部133を当てるようにして、キックペダル51の回動を阻止することができ、キックによるエンジン始動を防止し、自動二輪車10の運転者が意図せぬ発進を回避することができる。
また本発明は、メインスタンド37の脚部103に当接部133が当接可能な枝部107を備えるので、メインスタンド37とキックペダル51とが離れていても、当接部133と枝部107とでメインスタンド37の跳ね上げ時にキックペダル51による始動を容易に防止することができる。
更に本発明は、図2及び図7に示したように、運転者が足135を掛けるためにエンジン31の下部から側方に延びるステップバー41が設けられ、アーム部131に、キックペダル51をキックしたときにステップバー41との干渉を避けるための屈曲部としての第1屈曲部131aが設けられているので、キックペダル51の十分な回動範囲を確保しつつステップバー41とキックペダル51との干渉を避けることができる。
また本発明は、図2に示したように、第1屈曲部131aが、ステップバー41に掛けた運転者の足135を避けるように曲げられているので、キックペダル51の十分な回動範囲を確保しつつキックペダル51が乗車した運転者の足135に当たらないようにすることができる。
更に、キックペダル51のキック軸127が、無段変速機43の左側に突出するとともに無段変速機43に設けられた従動軸87の下方に設けられているので、キックペダル51の位置をより低くすることができ、キックを容易に行うことができる。
尚、本実施形態では、図2に示したように、キックペダル51の当接部133をペダル部132に一体に形成したが、これに限らず、キックペダル51のアーム部131に車体内方に突出するように設けてもよい。
本発明は、スクータ型以外の自動二輪車に好適である。
10…自動二輪車、11…車体フレーム、30…パワーユニット、31…エンジン、33…スイングアーム、34…後輪、37…メインスタンド、38…サイドスタンド、41…ステップバー、43…無段変速機、51…キックペダル、87…従動軸、102…軸支部、103,104…脚部、106…足掛け部、107…枝部、131…アーム部、131a…屈曲部(第1屈曲部)、132…ペダル部、133…当接部。
Claims (5)
- 車体フレームに、エンジン及びこのエンジンの後部に一体的に連結された無段変速機からなるパワーユニットが支持され、前記車体フレームにスイングアームを介して支持される後輪とメインスタンドとが取付けられ、前記パワーユニットの側部にキックペダルが取付けられ、平面視でこれらのメインスタンド及びキックペダルのそれぞれの間にサイドスタンドが配置され、前記メインスタンドに、前記車体フレームに回動自在に支持された軸支部とこの軸支部から延ばされた脚部とこの脚部から車体側方に延びる足掛け部とを備え、前記キックペダルに、前記パワーユニット側の回動軸に取付けられたアーム部とこのアーム部に取付けられたペダル部とを備えたキック始動式自動二輪車において、
前記キックペダルに、前記アーム部に対して前記ペダル部とは反対方向に延びる当接部が設けられ、
前記メインスタンドを立てて前記車体を支持した状態から跳ね上げた状態にして、前記エンジンで駆動される後輪を接地させたときに、キックされた前記キックペダルの前記当接部が前記メインスタンドの一部と当たるようにしたことを特徴とするキック始動式自動二輪車。 - 前記メインスタンドの前記脚部に前記当接部が当接可能な枝部を備えることを特徴とする請求項1記載のキック始動式自動二輪車。
- 運転者が足を掛けるために前記エンジンの下部から側方に延びるステップバーが設けられ、前記アーム部に、前記キックペダルをキックしたときに前記ステップバーとの干渉を避けるための屈曲部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のキック始動式自動二輪車。
- 前記屈曲部は、前記ステップバーに掛けた運転者の足を避けるように曲げられていることを特徴とする請求項3記載のキック始動式自動二輪車。
- 前記キックペダルの前記回動軸は、前記無段変速機の左側に突出するとともに無段変速機に設けられた従動軸の下方に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のキック始動式自動二輪車。
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Cited By (2)
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JP2010236373A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
JP2014162433A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両 |
-
2007
- 2007-11-09 JP JP2007292594A patent/JP2009121237A/ja active Pending
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