JP2009121175A - 作業用機械における干渉防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 油圧ショベル等の作業用機械において、アタッチメントの位置検出に基づいて運転室とアタッチメントとの干渉を防止する干渉防止制御を行なうにあたり、アタッチメントの大小に関わらず確実な干渉防止を行えるようにすると共に、干渉防止制御領域が広範囲になって作業効率が低下してしまうことを防止する。
【解決手段】運転室4に、アタッチメントまでの距離を検出する距離センサ15と、該距離センサ15の検出方向を変位させるべく距離センサを回転させるモータ16と、距離センサ15の回転角度を検出する角度センサ17とを用いて構成される位置検出装置13を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】運転室4に、アタッチメントまでの距離を検出する距離センサ15と、該距離センサ15の検出方向を変位させるべく距離センサを回転させるモータ16と、距離センサ15の回転角度を検出する角度センサ17とを用いて構成される位置検出装置13を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、油圧ショベル等の作業用機械において、運転室とアタッチメントとの干渉を防止するための作業用機械における干渉防止装置の技術分野に属するものである。
一般に、作業用機械のなかには、例えば油圧ショベルのように、運転室と、先端部にアタッチメントが装着された変姿自在な作業装置とを備えたものがあるが、このものでは、作業装置の姿勢によっては作業中にアタッチメントが運転室に接触してしまう惧れがあり、そこで、従来から、運転室とアタッチメントとの干渉を防止するための干渉防止装置が知られている。
この様な干渉防止装置としては、作業装置の姿勢を複数の角度センサを用いて検出し、該検出結果からアタッチメント位置を演算して、該アタッチメントの進入禁止領域内への侵入を防止する構成のもの(例えば、特許文献1参照。)や、運転室が移動自在に設けられていても、これに対応して進入禁止領域を補正できる構成のもの(例えば、特許文献2参照。)、或いは、アタッチメントが運転室に近接した状態を検出する近接センサを設けて、該近接センサの検出に基づいてアタッチメントと運転室との干渉を防止するように構成したもの(例えば、特許文献3参照。)がある。
特開平8−333767号公報
特許第3310783号公報
特開2001−64992号公報
この様な干渉防止装置としては、作業装置の姿勢を複数の角度センサを用いて検出し、該検出結果からアタッチメント位置を演算して、該アタッチメントの進入禁止領域内への侵入を防止する構成のもの(例えば、特許文献1参照。)や、運転室が移動自在に設けられていても、これに対応して進入禁止領域を補正できる構成のもの(例えば、特許文献2参照。)、或いは、アタッチメントが運転室に近接した状態を検出する近接センサを設けて、該近接センサの検出に基づいてアタッチメントと運転室との干渉を防止するように構成したもの(例えば、特許文献3参照。)がある。
しかるに、前記特許文献1、2のものは、実際のアタッチメントの位置を直接検出するのではなく、予め作成されたデータに基づき作業装置の姿勢からアタッチメント位置を演算するものであるから、例えば、ユーザー側でアタッチメントを大型のものに交換したような場合、演算では運転室に干渉しないアタッチメント位置であっても実際には干渉してしまう惧れがあり、問題になる。このような惧れを回避するためには、最も大型のアタッチメントを想定してデータを作成すればよいが、そうすると、小型のアタッチメントを装着した場合、実際のアタッチメント位置が侵入禁止領域に接近していなくても干渉防止装置が働いてしまうことになって、作業効率が低下するという問題が生じる。
これに対し、特許文献3のものは、近接センサによりアタッチメントを直接検出するものであるから、前記特許文献1、2のような問題は生じないが、このものは、アタッチメントの位置を検出するのではなく、アタッチメントが近接センサの検出範囲内に侵入した場合に干渉防止制御を行なう構成になっている。このため、近接センサの検出範囲により干渉防止制御領域が決まることになるが、近接センサの検出範囲が干渉防止制御に必要な領域の全域をカバーするためには、近接センサの検出範囲を広くするか、近接センサを複数設置する必要が生じる。しかるに、近接センサの検出範囲を広くすると干渉防止制御領域が広範囲になって、作業効率の低下を招来する。一方、近接センサを複数設置する場合には、コストが高くなるという問題があるうえ、複数の近接センサによって形成される干渉防止制御領域の外側境界線は凹凸状となり、このため、例えば油圧ショベルにおいて、干渉防止制御領域の外側境界線に沿うようにしながらブームを上動させるような場合に、スムーズな動作を行えないという問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題がある。
これに対し、特許文献3のものは、近接センサによりアタッチメントを直接検出するものであるから、前記特許文献1、2のような問題は生じないが、このものは、アタッチメントの位置を検出するのではなく、アタッチメントが近接センサの検出範囲内に侵入した場合に干渉防止制御を行なう構成になっている。このため、近接センサの検出範囲により干渉防止制御領域が決まることになるが、近接センサの検出範囲が干渉防止制御に必要な領域の全域をカバーするためには、近接センサの検出範囲を広くするか、近接センサを複数設置する必要が生じる。しかるに、近接センサの検出範囲を広くすると干渉防止制御領域が広範囲になって、作業効率の低下を招来する。一方、近接センサを複数設置する場合には、コストが高くなるという問題があるうえ、複数の近接センサによって形成される干渉防止制御領域の外側境界線は凹凸状となり、このため、例えば油圧ショベルにおいて、干渉防止制御領域の外側境界線に沿うようにしながらブームを上動させるような場合に、スムーズな動作を行えないという問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、運転室と、先端部にアタッチメントが装着された変姿自在な作業装置とを備えてなる作業用機械において、前記アタッチメントの位置検出に基づいて運転室とアタッチメントとの干渉を防止する干渉防止制御を行なうにあたり、運転室に、アタッチメントまでの距離を検出する距離センサと、該距離センサの検出方向を変位させるべく距離センサを回転させる回転機構と、距離センサの回転角度を検出する角度センサとを用いて構成される位置検出装置を設け、該位置検出装置によりアタッチメントの運転室に対する相対位置を検出する構成にしたことを特徴とする作業用機械における干渉防止装置である。
請求項1の発明とすることにより、位置検出装置は、距離センサと角度センサとによって実際のアタッチメントの位置を直接検出することになり、而して、例えばユーザー側でアタッチメントを大型のものや小型のものに交換したような場合であっても、信頼性の高い干渉防止制御を行うことができる。しかも、位置検出装置はアタッチメントの位置を検出するものであって、検出範囲によって干渉防止制御領域を決めるものではないから、干渉防止制御領域が必要以上に広範囲になったり、干渉防止制御領域の境界線が凸凹してスムーズな動作が妨げられてしまうようなことがなく、作業効率の向上に貢献できる。さらに、位置検出装置は運転室に設けられているから、例えば運転室が昇降する構造のものであっても、常に運転室に対するアタッチメントの相対位置を検出できると共に、運転室の移動量を検出するセンサや演算手段を必要とせず、コスト的にも有利となる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1の機体本体は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3から構成されると共に、該上部旋回体3の前半側左部には、運転室4が昇降装置5を介して昇降自在に配設されている。
また、6は前記上部旋回体3に装着される作業装置であって、該作業装置6は、前記運転室4の右方側に基端部が上下揺動自在に支持されるブーム7、該ブーム7の先端部に前後揺動自在に支持されるアーム8、該アーム8の先端部に装着されるアタッチメント9等から構成されると共に、作業装置6の姿勢は、上記ブーム7、アーム、アタッチメント9をそれぞれ揺動せしめるブームシリンダ10、アームシリンダ11、バケットシリンダ12の伸縮作動に基づいて変姿するように構成されている。尚、図1では、作業装置6の先端部に装着されるアタッチメント9としてリフティングマグネットを示したが、該リフティングマグネットに限定されることなく、バケット、グラップル、或いは破砕機等の各種アタッチメントが、作業内容に応じて適宜装着される。
一方、13は前記アタッチメント9の位置を検出する位置検出装置であって、該位置検出装置13は、前記運転室4の前面部の右側上部にブラケット14を介して取付けられているが、このものは、後述する距離センサ15、該距離センサ15を回転させるモータ(本発明の回転機構を構成する)16、距離センサ15の回転角度を検出する角度センサ17等を用いて構成されている。
前記距離センサ15は、レーザーセンサや超音波センサ等から構成されており、レーザーや超音波を発射する送信器と、発射されたレーザーや超音波が物体に当たったときの反射を受信する受信器とを備えている。この距離センサ15は、モータ16の駆動で軸芯周り方向に回転する回転体16aに取り付けられていて、その検出方向が前方、上方、後方、下方と360度変位するようになっている。さらに、該距離センサ15の回転角度は、モータ16の回転角度を検出するロータリエンコーダ等の角度センサ17によって検出されるように構成されている。尚、距離センサ15の検出可能距離は、後述する干渉注意領域Cよりも少し外方まで検出できる距離に設定される。
そして、前記距離センサ15および角度センサ17によって、運転室4に対するアタッチメント9の相対位置を検出することができる。つまり、アタッチメント9が距離センサ15の検出範囲内に入ると、距離センサ15から発射されたレーザや超音波がアタッチメント9に当って反射し、該反射が距離センサ15によって受信されることでアタッチメント9までの距離が検出されると共に、上記反射を受信したときの距離センサ15の回転角度が、角度センサ17によって検出される。そして、上記距離センサ15によって検出された位置検出装置13からアタッチメント9までの距離Daと、該検出されたときの距離センサ15の回転角度θとによって、位置検出装置13に対するアタッチメント9の位置が特定され、これにより、運転室4に対するアタッチメント7の相対位置を検出することができる(図4参照)。
ここで、本実施の形態において、距離センサ15は、前述したように、運転室4の前面部の右側上部に設けられていると共に、モータ16駆動により360度回転するように構成されていて、運転室4の近傍に位置するアタッチメント9の全移動範囲を検出できるようになっているが、距離センサ15の回転角度θによっては(例えば、検出方向が後方を向くとき)、アタッチメント9の移動範囲外に位置する物体や、運転室4自体が検出されてしまうことになる。このため、距離センサ15の回転角度θが、後述する干渉防止制御に必要な所定角度αの範囲外の場合には、後述する制御部18において物体の検出を無効にするように構成されており、これによって、距離センサ15の事実上の検出方向は、干渉防止制御に必要な所定角度α内に制限されるようになっている(図4参照)。
尚、本実施の形態のように距離センサ15を360度回転させるのではなく、干渉防止制御に必要な所定角度αの範囲内で回転(揺動)させるように構成することもできる。この場合には、例えばモータ16の出力軸と回転体16aとをリンクを介して連結することで、回転体16aを所定角度αの範囲内で往復回転(揺動)させるように構成すれば良い。
尚、本実施の形態のように距離センサ15を360度回転させるのではなく、干渉防止制御に必要な所定角度αの範囲内で回転(揺動)させるように構成することもできる。この場合には、例えばモータ16の出力軸と回転体16aとをリンクを介して連結することで、回転体16aを所定角度αの範囲内で往復回転(揺動)させるように構成すれば良い。
次いで、作業装置6を変姿せしめるブームシリンダ10、アームシリンダ11、バケットシリンダ12の油圧回路について、図5に基づいて説明すると、該図5において、19、20は上記シリンダ10、11、12の油圧供給源となる油圧ポンプ、21はパイロット圧の油圧供給源となるパイロットポンプ、22は油タンクである。
また、23、24、25は、前記ブームシリンダ10、アームシリンダ11、バケットシリンダ12に対する圧油供給排出制御をそれぞれ行なうブーム用、アーム用、バケット用のコントロールバルブであって、これら各コントロールバルブ23、24、25は、伸長側、縮小側の各パイロットポート23a、23b、24a、24b、25a、25bにパイロット圧が供給されていない状態では、各シリンダ10、11、12に対する圧油供給および油排出を行なわない中立位置Nに位置しているが、伸長側パイロットポート23a、24a、25aにパイロット圧が供給されることにより、油圧ポンプ19、20からの供給圧油を各シリンダ10、11、12のヘッド側油室に供給する一方、ロッド側油室からの排出油を油タンク22に流す伸長側位置Xに切換り、また、縮小側パイロットポート23b、24b、25bにパイロット圧が供給されることにより、油圧ポンプ19、20からの供給圧油を各シリンダ10、11、12のロッド側油室に供給する一方、ヘッド側油室からの排出油を油タンク22に流す縮小側位置Yに切換るように構成されている。
さらに、26、27、28は操作具操作に基づいて前記ブーム用、アーム用、バケット用のコントロールバルブ23、24、25のパイロットポート23a、23b、24a、24b、25a、25bにそれぞれパイロット圧を出力するブーム用、アーム用、バケット用のパイロットバルブであって、各パイロットバルブ26、27、28は、伸長側パイロットバルブ26X、27X、28Xと縮小側パイロットバルブ26Y、27Y、28Yとから構成される。
一方、29、30は制御部18からの指令で作動する第一、第二電磁比例減圧弁であって、第一電磁比例減圧弁29は、パイロットポンプ21からブーム用伸長側、縮小側パイロットバルブ26X、26Yおよびバケット用伸長側、縮小側パイロットバルブ28X、28Yに至る第一パイロット油路R1に配されている。また、第二電磁比例減圧弁30は、アーム用伸長側パイロットバルブ27Xからアーム用コントロールバルブ24の伸長側パイロットポート24aに至る第二パイロット油路R2に配されている。
前記第一、第二電磁比例減圧弁29、30は、後述する干渉防止制御が実行されていない場合には、第一、第二パイロット油路R1、R2を全開するように制御される。これにより、ブーム用、アーム用、バケット用操作具を伸長側、縮小側に操作すると、該操作具操作量に対応するパイロット圧がブーム用、アーム用、バケット用コントロールバルブ23、24、25の伸長側、縮小側パイロットポート23a、23b、24a、24b、25a、25bに入力され、而してブームシリンダ10、アームシリンダ11、バケットシリンダ12は、操作具の操作量に応じた作動速度で伸縮する。一方、干渉防止制御が実行されると、後述するように、第一、第二電磁比例減圧弁29、30は、第一、第二パイロット油路R1、R2を絞るように、或いは閉じるように制御される。これにより、ブーム用コントロールバルブ23の伸長側、縮小側パイロットポート23a、23b、アーム用コントロールバルブ24の伸長側パイロットポート24a、バケット用コントロールバルブ25の伸長側、縮小側パイロットポート25a、25bに入力されるパイロット圧が減圧、或いはパイロット圧の入力が停止され、而して、ブームシリンダ10、アームシリンダ11(伸長作動のみ)、バケットシリンダ12は、作動速度が減速、或いは作動停止するようになっている。
尚、アーム8は、アームシリンダ11が縮小すると機体前方側に揺動し(アームアウト)、これによりアタッチメント9は運転室4から遠ざかる方向に移動する。このため、アームシリンダ11の縮小側回路には、前記第一、第二電磁比例減圧弁29、30のように制御部18からの指令で作動するバルブは配されておらず、これにより、アームシリンダ11の縮小作動は、干渉防止制御が実行されていても、操作具操作に対応して行なわれるように構成されている。
尚、アーム8は、アームシリンダ11が縮小すると機体前方側に揺動し(アームアウト)、これによりアタッチメント9は運転室4から遠ざかる方向に移動する。このため、アームシリンダ11の縮小側回路には、前記第一、第二電磁比例減圧弁29、30のように制御部18からの指令で作動するバルブは配されておらず、これにより、アームシリンダ11の縮小作動は、干渉防止制御が実行されていても、操作具操作に対応して行なわれるように構成されている。
次いで、前記制御部18の行なう干渉防止制御について、図6に示す制御ブロック図に基づいて説明する。ここで、制御部18は、マイクロコンピュータ等を用いて構成されるものであって、入力側に、前述した位置検出装置13の距離センサ15および角度センサ17が接続される一方、出力側に、前記第一、第二電磁比例減圧弁29、30、およびブザーやランプ等からなる警報器31が接続されている。さらに、該制御部18には、侵入禁止領域Aのデータが予め入力されているが、該侵入禁止領域Aは、アタッチメント9が運転室4に干渉してしまうことを防止するべく侵入してはならない領域として予め設定される領域である(図4参照)。尚、前述したように、距離センサ15の回転角度θが干渉防止制御に必要な所定角度αの範囲外の場合には、距離センサ15および角度センサ17からの検出信号は無効になるように設定されている。
扨、前記制御部18は、まず、角度センサ17により検出された距離センサ15の回転角度θを、限界距離設定器32に入力する。該限界距離設定器32は、距離センサ15の回転角度θと、位置検出装置13から侵入禁止領域Aの外側境界線Lまでの距離Do(該距離Doを、以下、限界距離Doと称する)との関係を示す関数テーブルを有しており、該関数テーブルを用いて、アタッチメント9が検出されたときの距離センサ15の回転角度θにおける限界距離Doを求める。そして、該限界距離設定器32により求められた限界距離Doは、減算器33に出力される。
前記減算器33は、距離センサ15により検出されたアタッチメント9の距離(位置検出装置13からアタッチメント9までの距離)Daと、前記限界距離Doとを入力し、アタッチメント9の距離Daから限界距離Doを減じることで、侵入防止領域Aの外側境界線Lからアタッチメント9までの距離ΔD(ΔD=Da−Do)を求める。そして、該距離ΔDを、バルブ出力設定器34および警報出力設定器35に出力する。
前記バルブ出力設定器34は、前記侵入禁止領域Aの外側境界線Lからアタッチメント9までの距離ΔDに基づいて、第一電磁比例減圧弁29および第二電磁比例減圧弁30に対する制御信号を設定して出力する。この場合、侵入禁止領域Aの外側境界線Lからアタッチメント9までの距離ΔDが、予め設定される第一閾値ΔD1を越える(ΔD>ΔD1)場合には、アタッチメント9が干渉防止制御領域Bの外方に位置しているとして、第一、第二電磁比例減圧弁29、30に対し、第一、第二パイロット油路R1、R2を全開させる制御信号を出力する。一方、前記距離ΔDが第一閾値ΔD1以下(ΔD≦ΔD1)の場合には、アタッチメント9が干渉防止制御領域B内に位置しているとして、第一、第二電磁比例減圧弁29、30に対し、第一、第二パイロット油路R1、R2を絞る制御信号を出力する。この場合、距離ΔDが小さくなるほど絞り量が大きくなり、距離ΔDが「0」になる直前には第一、第二パイロット油路R1、R2を閉じるように制御信号が出力される。これにより、ブームシリンダ10、アームシリンダ11(伸長側のみ)、バケットシリンダ12は、アタッチメント9が侵入禁止領域Aの外側境界線Lに近づくほどの作動速度が減速し、侵入禁止領域Aの外側境界線Lに達する直前で停止するように制御され、この様にして干渉防止制御が実行される。
ここで、前記干渉防止制御領域Bは、アタッチメント9の侵入禁止領域Aへの侵入を禁止するべく、ブームシリンダ10、アームシリンダ11(伸長側のみ)、バケットシリンダ12を減速、或いは停止させる干渉防止制御が実行される領域として予め設定される領域であって、侵入禁止領域Aの外側に設けられる(図4参照)。
ここで、前記干渉防止制御領域Bは、アタッチメント9の侵入禁止領域Aへの侵入を禁止するべく、ブームシリンダ10、アームシリンダ11(伸長側のみ)、バケットシリンダ12を減速、或いは停止させる干渉防止制御が実行される領域として予め設定される領域であって、侵入禁止領域Aの外側に設けられる(図4参照)。
一方、警報出力設定器35は、前記侵入禁止領域Aの外側境界線Lからアタッチメント9までの距離ΔDに基づいて、警報器31に対するON−OFF信号を設定して出力する。この場合、侵入禁止領域Aの外側境界線Lからアタッチメント9までの距離ΔDが、予め設定される第二閾値ΔD2(該第二閾値ΔD2は、前記第一閾値ΔD1よりも大きく(ΔD2>ΔD1)設定される)を越える(ΔD>ΔD2)場合には、アタッチメント9が干渉注意領域Cの外方に位置しているとして、警報器31に対しOFF信号を出力する。一方、前記距離ΔDが第二閾値ΔD2以下(ΔD≦ΔD2)の場合には、アタッチメント9が干渉注意領域C内或いは干渉防止制御領域B内に位置しているとして、警報器31に対しON信号を出力する。これにより、アタッチメント9が干渉注意領域C内或いは干渉防止制御領域Bに位置している場合には、ブザーやランプ等からなる警報器31から警報が出力されるように構成されている。
ここで、前記干渉注意領域Cは、オペレータに干渉防止の注意を促す領域として予め設定される領域であって、前記干渉防止制御領域Bの外側に設けられる(図4参照)。
ここで、前記干渉注意領域Cは、オペレータに干渉防止の注意を促す領域として予め設定される領域であって、前記干渉防止制御領域Bの外側に設けられる(図4参照)。
また、前記制御部18の制御をフローチャートで表すと、図7に示すように、まず、距離センサ15および角度センサ17の検出信号が読み込まれ(ステップS1)、次いで、これら検出信号に基づいて、アタッチメント9が干渉防止領域B内に位置しているか否かが判断される( ステップS2)。
前記ステップS2の判断で「YES」、つまり、アタッチメント9が干渉防止制御領域B内に位置していると判断された場合には、ブームシリンダ10、アームシリンダ11(伸長側のみ)、バケットシリンダ12の作動速度を減速、或いは停止させるための制御指令が、第一、第二電磁比例減圧弁29、30に出力される(ステップS3)。この場合、アタッチメント9が侵入禁止領域Aの外側境界線Lに近づくほど各シリンダ10、11、12の作動速度が減速し、侵入禁止領域Aの外側境界線Lに達する直前には作動停止するように制御される。
さらに、アタッチメント9が干渉防止領域B内に位置していると判断された場合、警報器31に対し、警報出力の指令が出力される(ステップS4)。該ステップS4の処理後は、前記ステップS1に戻る。
一方、前記ステップS2の判断で「NO」、つまり、アタッチメント9が干渉防止領域B内に位置していないと判断された場合には、続けて、アタッチメント9が干渉注意領域C内に位置しているか否かが判断される(ステップS5)。
前記ステップS5の判断で「YES」、つまり、アタッチメント9が干渉注意領域C内に位置していると判断された場合には、警報器31に対し、警報出力の指令が出力される(ステップS6)。
一方、前記ステップS5の判断で「NO」、つまりアタッチメント9が干渉注意領域C内に位置していないと判断された場合、或いは前記ステップS6の処理後は、前記ステップS1に戻る。
而して、アタッチメント9が干渉防止制御領域B内に侵入すると、制御部18の行なう干渉防止制御によって、ブームシリンダ10、アームシリンダ11(伸長側のみ)、バケットシリンダ12の作動が減速、停止して、アタッチメント9が侵入禁止領域Aに侵入してしまうことを防止すると共に、アタッチメント9が上記干渉防止領域B内或いは該干渉防止領域Bよりも外側の干渉注意領域C内に侵入している場合には、警報器31から警報が出力されて、オペレータに注意を促すようになっている。
叙述の如く構成された本形態において、制御部18は、位置検出装置13により検出されるアタッチメント9の位置に基づいて、運転室4とアタッチメント9との干渉を防止するべく干渉防止制御を行なうことになるが、上記位置検出装置13は、運転室4に設けられていると共に、アタッチメント9までの距離を検出する距離センサ15と、該距離センサ15の検出方向を変位させるべく距離センサ15を回転させるモータ16と、距離センサ15の回転角度を検出する角度センサ17とを用いて構成されている。そして、上記距離センサ15によって検出されたアタッチメント9までの距離Daと、該検出されたときの距離センサ15の回転角度θとによって、位置検出装置13に対するアタッチメント9の位置が特定され、これによって、運転室4に対するアタッチメント9の相対位置が検出されることになる。
つまり、前記位置検出装置13は、距離センサ15と角度センサ17とによって実際のアタッチメント9の位置を直接検出することになり、而して、ユーザー側で作業内容に応じてアタッチメント9を大型のものに交換した場合であっても、該アタッチメント9が侵入禁止領域A内に侵入してしまうことを確実に防止できる。また、アタッチメント9を小型のものに交換した場合に、該アタッチメント9が侵入禁止領域Aから離れているのに干渉防止制御が働いてアタッチメント9の作動が停止してしまうような不具合も回避でき、よって、アタッチメント9の大きなに関わらず、適切な干渉防止制御を確実に行えることになる。
しかも、前記位置検出装置13はアタッチメント9の位置を検出するものであって、検出範囲によって侵入禁止領域Aや干渉防止制御領域Bを決めるものではないから、侵入禁止領域Aや干渉防止制御領域Bが必要以上に広くなったり、侵入禁止領域Aや干渉防止制御領域Bの境界線が凸凹してスムーズな動作が妨げられてしまうようなことがなく、作業効率の向上に貢献できる。
さらに、前記位置検出装置13は運転室4に設けられているから、本実施の形態のように運転室4が昇降するものであっても、常に運転室4に対するアタッチメント9の相対位置を検出できることになって、信頼性の高い干渉防止制御を行うことができる。しかも、運転室4の移動量を検出するセンサや演算手段を必要としないから、コスト的にも有利である。
また、前記位置検出装置13は、アタッチメント9以外のものであっても、検出範囲内に侵入する物体があれば該物体の位置を検出する。このため、アタッチメント9に、該アタッチメントから横方向或いは縦方向にはみ出す状態で物体が積載(吸着、吊持、把持等を含む)されている場合には、該物体の位置が位置検出装置13により検出されて、干渉防止制御が実行されることになる。而して、アタッチメント9に積載されている物体を含めた状態でアタッチメント9と運転室4との干渉防止ができることになって、さらに確実な干渉防止制御を行うことができる。
尚、本実施の形態は、上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、位置検出装置の設置箇所や設置個数は適宜変更することができ、例えば、図8に示す第二の実施の形態の如く、位置検出装置13を運転室4の前面部の左右両側上部に設置した場合には、アタッチメントが左右方向にオフセットする構造の作業装置であっても、アタッチメントの位置検出を行なうことができる。さらにこのものでは、アタッチメントに積載された物体が長尺物であったり、右側部分が運転室4に近接するように屈曲したクランク形状のものであっても、該アタッチメントに積載された物体の検出も確実に行うことができる。
また、図9に示す第三の実施の形態の如く、位置検出装置13を運転室4の左右側面部に設置すれば、運転室4だけでなく、機体本体全体とアタッチメントとの干渉防止も可能となる。
さらに、図10に示す第四の実施の形態の如く、検出方向が前後上下方向を向く位置検出装置13だけでなく、左右上下方向を向く位置検出装置32を設置することにより、上部旋回体の旋回時における運転室4と建屋等の建造物との干渉防止制御を行なうことも、可能となる。
さらにまた、本発明は、油圧ショベルに限定されることなく、運転室とアタッチメントが干渉する惧れのある種々の作業用機械に実施できることは勿論である。
また、図9に示す第三の実施の形態の如く、位置検出装置13を運転室4の左右側面部に設置すれば、運転室4だけでなく、機体本体全体とアタッチメントとの干渉防止も可能となる。
さらに、図10に示す第四の実施の形態の如く、検出方向が前後上下方向を向く位置検出装置13だけでなく、左右上下方向を向く位置検出装置32を設置することにより、上部旋回体の旋回時における運転室4と建屋等の建造物との干渉防止制御を行なうことも、可能となる。
さらにまた、本発明は、油圧ショベルに限定されることなく、運転室とアタッチメントが干渉する惧れのある種々の作業用機械に実施できることは勿論である。
4 運転室
6 作業装置
9 アタッチメント
13 位置検出装置
15 距離センサ
16 モータ
17 角度センサ
6 作業装置
9 アタッチメント
13 位置検出装置
15 距離センサ
16 モータ
17 角度センサ
Claims (1)
- 運転室と、先端部にアタッチメントが装着された変姿自在な作業装置とを備えてなる作業用機械において、前記アタッチメントの位置検出に基づいて運転室とアタッチメントとの干渉を防止する干渉防止制御を行なうにあたり、運転室に、アタッチメントまでの距離を検出する距離センサと、該距離センサの検出方向を変位させるべく距離センサを回転させる回転機構と、距離センサの回転角度を検出する角度センサとを用いて構成される位置検出装置を設け、該位置検出装置によりアタッチメントの運転室に対する相対位置を検出する構成にしたことを特徴とする作業用機械における干渉防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007297895A JP2009121175A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 作業用機械における干渉防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007297895A JP2009121175A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 作業用機械における干渉防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009121175A true JP2009121175A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40813618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007297895A Withdrawn JP2009121175A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 作業用機械における干渉防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009121175A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-11-16 JP JP2007297895A patent/JP2009121175A/ja not_active Withdrawn
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