JP4716925B2 - オフセット式油圧ショベルの干渉防止装置 - Google Patents

オフセット式油圧ショベルの干渉防止装置 Download PDF

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Description

本発明はオフセット式作業機を備えた建設機械の干渉防止装置に係わり、特に、オフセット式作業機の作業具と運転室部(キャブ)との干渉を防止するオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置に関する。
オフセット式油圧ショベルは、ロアブーム、アッパブーム、シリンダステー、アーム、作業具(バケット)からなるオフセット式作業機を備え、アッパブームのオフセット操作によりアームをロアブームに対して平行移動させることにより掘削範囲を広くすることができるとともに、狭所での掘削作業が可能になるという利点がある。しかし、オフセット式油圧ショベルでは、アームがロアブームに対して平行移動するため、作業機の姿勢によっては作業機(特に作業具であるバケット)がキャブに衝突(干渉)するおそれがある。そこで、オフセット式油圧ショベルでは、作業具(バケット)とキャブとの干渉を防止するため干渉防止装置を備えるのが一般的である(特許文献1)。この干渉防止装置においては、キャブ前面の前側に減速領域及び停止領域を予め設定しておき、例えばロアブームの上げ操作により作業具(バケット)がキャブ前面に向けて動くよう操作したとき、作業具(バケット)が減速領域に侵入するとロアブームの上げ速度を減速し、作業具(バケット)が停止領域に到達するとロアブームを停止させるようロアブームの駆動装置を制御する。これにより作業具(バケット)がキャブ前面の前側に設定された停止領域を超えてキャブ側に移動することが防止され、作業具(バケット)とキャブの干渉が防止できる。
特許第2571299号公報
しかしながら、上記従来技術には次のような問題点がある。
オフセット式油圧ショベルの干渉防止装置では、作業機が機械本体に対し前後方向に動かされる操作で、作業具(バケット)がキャブの右側面側方の領域を通過するときは、作業具(バケット)がキャブと干渉するおそれがないため、干渉防止制御を行っておらず、キャブ右側面側方は非干渉領域となっている。
一方、作業具(バケット)がキャブ前面に向けて動かされるときは、上記のように干渉防止装置が機能し、作業具(バケット)が減速領域に侵入すると作業機が減速し、作業具(バケット)が停止領域に到達すると作業機が停止する。このような干渉防止制御に対して、作業具(バケット)が減速領域に侵入したときの減速・停止を回避するため、運転者は、作業具がキャブ前面の減速領域に侵入した後、例えばロアブームの上げ操作により作業具をキャブ前面方向に動かしたまま、オフセット右動作(即ちキャブ前面側からキャブ横方向への動作)を行い、作業具を減速領域からキャブ右側方に退避させる場合がある。このように操作したとき、キャブ右側面側方は非干渉領域であるため、作業具が減速領域から出た直後に前後方向への動作が許可されることとなり、運転者の意図しない作業機の急激な速度変化或いはショックが発生し、作業具(バケット)に積載された土砂などがこぼれ落ちたり、車体全体が激しく揺れ動く減少が発生していた。その結果、作業効率が低下したり、運転者への不安感を増大させるという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実惰に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業具を減速領域から退避させた際の運転者の意図しない作業機の速度変化を回避し、運転者に不安感を与えることなく、作業能率を維持しつつ適切に制御することができるオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、運転室部を有する機械本体と、この機械本体に上下方向に回動可能に取り付けられたオフセット式作業機とを備え、前記オフセット式作業機は、前記機械本体に上下方向に回動可能に取り付けられたロアブーム、このロアブームの先端側に左右方向に回動可能に取り付けられたアッパーブーム、このアッパーブームの先端側に左右方向に回動可能に取り付けられたシリンダステー、このシリンダステーの先端側に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム、このアームの先端側に上下方向に回動可能に取り付けられた作業具を有するオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置において、前記運転室部の前面前側に減速領域及び停止領域を予め設定しておき、前記ロアブームの上げ操作により前記オフセット式作業機の作業具が前記減速領域に侵入すると前記ロアブームの上げ速度を減速し、前記作業具が前記停止領域に到達すると前記ロアブームを停止させるよう前記ロアブームの駆動装置を制御する第1制御手段と、前記ロアブームの上げ操作により前記作業具が前記減速領域に侵入した後、前記アッパブームのオフセット操作により前記作業具が前記運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避したときは、前記ロアブームの上げ速度が徐々に指令速度に復帰するよう前記ロアブームの駆動装置を制御する第2制御手段とを備えるものとする。
このように第1制御手段に加えて第2制御手段を設け、ロアブームの上げ操作により作業具が減速領域に侵入した後、アッパブームのオフセット操作により作業具が運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避したときは、ロアブームの上げ速度が徐々に指令速度に復帰するようロアブームの駆動装置を制御することにより、作業具を減速領域から運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避させた際の運転者の意図しない作業機の速度変化(ショック)を回避し、運転者に不安感を与えることなく、作業能率を維持しつつ適切に制御することができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第1制御手段は、前記ロアブームの上げ操作がなくなるとその制御を解除する。
これにより作業具が運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避した後、ロアブームの上げ操作を一旦停止させると、その後は、運転者の意図通りに機敏な作業機の動作を行うことができ、操作性と作業効率を向上することができる。
(3)また、上記(1)において、好ましくは、前記第2制御手段は、前記作業具が前記減速領域に侵入した後、前記運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避したかどうかを監視し、前記運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避すると、ショック低減処理の実行を指令するショック低減管理手段と、このショック低減管理手段によりショック低減処理の実行が指令されると、前記ロアブームの上げ速度を徐々に指令速度に復帰させるショック低減処理を行うショック低減処理手段とを有する。
これにより作業具を減速領域から運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避させた際の運転者の意図しない作業機の速度変化(ショック)を回避し、運転者に不安感を与えることなく、作業能率を維持しつつ適切に制御することができる。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記ショック低減管理手段は、前記ショック低減処理の実行の指令中に前記ロアブームの上げ操作がなくなるとその指令を解除し、前記ショック低減処理手段は、前記ショック低減処理を解除する。
これにより作業具が運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避した後、ロアブームの上げ操作を一旦停止させると、その後は、運転者の意図通りに機敏な作業機の動作を行うことができ、操作性と作業効率を向上することができる。
本発明によれば、作業具がキャブ前面に向けて動かされるとき、作業具が減速領域に侵入すると作業機が減速し、停止領域に到達すると作業機が停止するため、作業具が運転室部側に更に侵入することを防止できる。また、作業機の停止前は、減速領域により作業機は減速するため、作業機をショックなく停止することができ、作業具内に積載された土砂等がこぼれ落ちることなく作業機を停止させることが可能である。
また、作業具が減速領域に侵入した後、オフセット操作により作業具が運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避したときは、作業機の動作速度が徐々に指令速度に復帰するため、運転者の意図しない作業機の速度変化(ショック)を回避し、運転者に不安感を与えることなく、作業能率を維持しつつ適切に制御することができる。
更に、作業具が運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避した後、ロアブームの上げ操作を一旦停止させると、その後は、運転者の意図通りに機敏な作業機の動作を行うことができ、操作性と作業効率を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施の形態に係わる干渉防止装置が搭載されるオフセット式油圧ショベルの外観を示す図であり、図1は側面図、図2は上面図である。
図1及び図2において、1はオフセット式油圧ショベルであり、このオフセット式油圧ショベル1は、下部走行体2、上部旋回体3、オフセット式作業機4を有し、下部走行体2と上部旋回体3は機械本体を構成し、上部旋回体3は内部に運転室を備えたキャブ3aを備えている。キャブ3aは、上部旋回体3の中心より左前側に位置し、オフセット式作業機4は上部旋回体3の中心付近前側の位置で上下方向に回動可能に取り付けられている。
オフセット式作業機4は、オフセットブーム10とアーム11と作業具であるバケット12とを備え、オフセットブーム10は、上部旋回体3に上下方向に回動可能に取り付けられたロアブーム14、このロアブーム14の先端に左右方向に回動可能に取り付けられたアッパーブーム15、このアッパーブーム15の先端に左右方向に回動可能に取り付けられたシリンダステー16を有し、アーム11はシリンダステー16の先端に上下方向に回動可能に取り付けられ、バケット12はアーム11の先端に上下方向に回動可能に取り付けられている。ロアブーム14の上端側面とシリンダステー16の側面はロッド17により連結され、平行リンク機構を構成している。
下部走行体2は左右の履帯2a,2bを備え、この左右の履帯2a,2bは左右の走行モータ21a,21bにより駆動される。上部旋回体3は下部走行体2上に回転可能に搭載され、旋回モータ22により下部走行体2上を旋回する。ロアブーム14、アッパブーム15、アーム11、バケット12はそれぞれブームシリンダ23、オフセットシリンダ24、アームシリンダ25、バケットシリンダ26により駆動される。シリンダステー16は、アッパブーム15の水平方向の回動時、ロッド17が構成する平行リンク機構によりロアブーム14に対して平行移動する。
本実施の形態に係わる干渉防止装置は、上記のようなオフセット式油圧ショベルにおけるオフセット式作業機4の操作時に、バケット12がキャブ3aに干渉(衝突)するのを防止するためのものであり、キャブ3aの周囲にはその干渉防止装置により減速領域Rと停止領域Sとが設定されている。この減速領域Rと停止領域Sは、キャブ3aの前面前側に設定されたものであり、キャブ3aの右側面側方にも図示しない減速領域及び停止領域が設定されている。減速領域R及び停止領域Sは、ロアブーム14の上げ動作(ブーム上げ)又はアーム11の引き動作(アームクラウド)又はそれらの両方により、バケット12がキャブ前方の位置からキャブ3aに向けて動くよう操作されたときにバケット12とキャブ3aとの干渉を防止するためのものである。キャブ3aの右側面側方に設定された図示しない減速領域及び停止領域は、アッパブーム15のオフセット操作によりバケット12がキャブ右側側方の位置からキャブ3aに向かって動くよう操作されたときにバケット12とキャブ3aとの干渉を防止するためのものである。
オフセット式作業機4のロアブーム14、アッパブーム15、アーム11のそれぞれの回動支点には、キャブ干渉防止装置のセンサとしての、ロアブーム14、アッパブーム15、アーム11の回動角を検出する角度センサ31,32,33が設けられている。
図3は、上記オフセット式油圧ショベルの油圧駆動回路とその制御システムを示す図である。
図3において、41は図示しないエンジンにより駆動されるメインの油圧ポンプであり、油圧ポンプ41から吐出された圧油は流量制御弁42〜48を介して各種アクチュエータ(ブームシリンダ23、オフセットシリンダ24、アームシリンダ25、バケットシリンダ26、旋回モータ22,左右走行モータ21a,21b)に導かれる。流量制御弁42〜48は電磁制御弁であり、それぞれ、電磁駆動部(ソレノイド)42a,42b〜48a,48bを有している。各種アクチュエータ(ブームシリンダ23、オフセットシリンダ24、アームシリンダ25、バケットシリンダ26、旋回モータ22,左右走行モータ21a,21b)に対しては、それらの操作手段として、電気レバー装置52〜58が設けられている。電気レバー装置52〜58からの操作信号(電気信号)は、角度センサ31,32,33からの角度信号(電気信号)とともに、制御ユニット61に入力される。制御ユニット61は、それらの信号に基づいて所定の演算処理を行い、流量制御弁42〜48の電磁駆動部(ソレノイド)42a,42b〜48a,48bに制御信号(電気信号)を出力する。ロアブーム14の流量制御弁42及びブームシリンダ23は、ロアブーム14の駆動装置を構成する。その他の流量制御弁43〜48及びアクチュエータ24〜26,22,21a,21bの組み合わせもそれぞれの関連部分の駆動装置を構成する。
図4は、制御ユニット61の内部構成を示す図である。制御ユニット61は、マイクロコンピュータで構成され、入力部63、中央処理装置(CPU)64と、リードオンリーメモリ(ROM)65と、ランダムアクセスメモリ(RAM)66と、出力部67とを有している。入力部63は電気レバー装置52〜58からの操作信号と角度センサ31,32,33からの角度信号を入力し、A/D変換を行う。ROM65には制御プログラムが記憶され、CPU64はROM65に記憶された制御プログラムに従って入力部63より取り入れた信号に対して所定の演算処理を行う。RAM66は演算途中の数値を一次的に記憶する。出力部67はCPU64の演算結果に応じた出力用の制御信号を作成し、流量制御弁42〜48の電磁駆動部(ソレノイド)42a,42b〜48a,48bにその制御信号を出力する。
図5は、制御ユニット61のROM65に記憶された制御プログラムのうち、ロアブーム14用の電気レバー装置52からの操作信号に係わる処理機能の概要を示す機能ブロック図である。
図5において、制御ユニット61は、信号処理部61a、バケット位置計算部61b、干渉防止制限値計算部61c、ショック低減管理部61d、ショック低減処理部61e、最小値選択部61f、ブーム上げ指令値出力部61g、ブーム下げ指令値出力部61hの各処理機能を有している。
信号処理部61aはロアブーム用の電気レバー装置52からの操作信号を入力し、この操作信号がブーム上げの操作信号であるときはブーム上げ操作値vを計算し、操作信号がブーム下げの操作信号であるときはブーム下げ操作値wを計算する。
バケット位置計算部61bは、角度センサ31,32,33からの角度信号を入力し、角度センサ31,32,33により検出したロアブーム14、アッパブーム15、アーム11の回動角とROM65に記憶してある各フロント部材の寸法等からバケット12の位置を計算する。この場合、バケット12の位置としては、例えば、アーム11の先端部におけるバケット12の回動支点を中心にしたバケット幅方向中央におけるバケット先端までの半径の仮想円上のキャブ3aに最も近い点の位置を計算する。
干渉防止制限値計算部61cは、まず、バケット位置計算部61bにおいて計算したバケット12の位置(上記の例では仮想円上のキャブ3aに最も近い点の位置)がブーム上げ操作に対するキャブ3aの右側面側方の非干渉領域にあるかどうかを判断する。
図6は、ブーム上げ操作時の非干渉領域と減速領域及び停止領域を示す図であり、非干渉領域を符号F1,F2で表し、減速領域を符号Rで表し、停止領域を符号Sで表している。前述したように、キャブ3aの前面前側には減速領域Rと停止領域Sが設定されている。キャブ3aの前面前側において、減速領域Rの更に前方は非干渉領域F1となっている。減速領域R及び停止領域Sは、キャブ3aの右側面を超えてその側方に所定距離gだけ延長して設定されている。この所定距離gは、バケット位置をバケット幅方向中央に規定しているため、バケット12が非干渉領域F2を通るときのバケット12の幅と安全性を考慮したものである。その結果、キャブ3aの右側面側方には、キャブ3aから所定距離gをおいて、非干渉領域F2が形成されている。
干渉防止制限値計算部61cは、バケット位置計算部61bにおいて計算したバケット12の位置がキャブ3aの右側面側方の非干渉領域F2にあるかどうかを判断し、バケット位置がキャブ3aの右側面側方の非干渉領域F2にある場合は、干渉防止制御が不要であるので、干渉防止制御のための制限値rとして最大値rmaxを出力する。この最大値rmaxは信号処理部61aで生成されるブーム上げの操作値vの最大値vmaxに対応している。バケット位置がキャブ3aの右側面側方の非干渉領域F2にない場合は、干渉防止制御のための制限値rの計算を次のように行う。
まず、バケット位置計算部61bにおいて計算したバケット12の位置(上記の例では仮想円上のキャブ3aに最も近い点の位置)からバケット12とキャブ3aの前面との間の距離Dを計算する。次に、この距離Dを、予め設定した距離と制限値のテーブルに参照して干渉防止制御のための制限値rを計算する。このテーブルはROM65に記憶されている。
図7は、干渉防止制限値計算部61cにおける距離と制限値のテーブルの一例を示す図である。図中、横軸は干渉防止制限値計算部61cで演算される距離Dであり、縦軸は干渉防止制御の制限値rである。制限値rの最大値rmaxは、信号処理部61aで生成されるブーム上げの指令値vの最大値vmaxに対応している(rmax=vmax)。図7に示す距離と制限値のテーブルにおいて、距離と制限値の関係は、距離Dが第1設定値D1以上であるときは制限値rが最大(rmax)であり、距離Dが第1設定値D1より小さくなると制限値rは最大値rmaxから次第に小さくなり、距離Dが第2設定値D2に達すると制限値rは0となるように設定されている。第1及び第2設定値D1,D2間の領域は減速領域Rに相当し、第2設定値D2以下の領域は停止領域Sに相当し、第1設定値D1以上の領域は非干渉領域F1に相当する。
ショック低減管理部61d及びショック低減処理部61eは、バケット12がキャブ前方の減速領域R或いは停止領域Sに侵入した後、キャブ右側面側方の非干渉領域F2へ退避したときに、ショック低減処理を実行するためのものであり、本発明により追加された機能である。
ショック低減管理部61dは、信号処理部61aで計算されたブーム上げの操作値vとバケット位置計算部61bで計算されたバケット12の位置情報とを入力し、ショック低減処理を実行するかどうかを判断する。その判断結果はショック低減処理部61eに出力される。ショック低減処理部61eは、干渉防止制限値計算部61cで計算された制限値rとショック低減管理部61dからの判断結果の情報とを入力し、ショック低減管理部61dでの判断結果がショック低減処理の実行でない場合は、干渉防止制限値計算部61cからの制限値rをそのまま出力し、ショック低減管理部61dでの判断結果がショック低減処理の実行である場合は、干渉防止制限値計算部61cからの制限値rに対してショック低減制御の補正を行い、補正後の値uを出力する。
最小値選択部61fは信号処理部61aで計算されたブーム上げの操作値vとショック低減処理部61eを経由した干渉防止制限値計算部61cからの制限値r或いは当該制限値のショック低減制御の補正値uの小さい方の値を選択し、これをブーム上げ指令値cとする。
ブーム上げ指令値出力部61gは、最小値選択部61fで選択したブーム上げ指令値を制御信号に変換し、流量制御弁42の電磁駆動部42aに出力する。
ブーム下げ指令値出力部61hは、信号処理部61aにおいて計算したブーム下げ操作値を制御信号に変換し、流量制御弁42の電磁駆動部42bに出力する。
ショック低減管理部61dの処理(ショック低減管理処理)の詳細を図8及び図9と前述した図6を用いて説明する。図8はショック低減管理処理での判断結果に基づく状態遷移を示す図であり、図9はショック低減管理部61dの処理内容を示すフローチャートである。
ショック低減管理部61dは、初期状態として、電源がONされた場合は通常制御モード300に遷移する(ステップS100→S102)。通常制御モード300では、ショック低減処理部61eに停止命令を指令する。その結果、ショック低減処理は実行されず、ショック低減処理部61eは信号処理部61aからのブーム上げの操作値vをそのまま出力する。
図6に実線Aで示すように、バケット12がキャブ前方の非干渉領域F1に位置している状態から、ブーム上げ操作によりキャブ3aに接近して減速領域Rに侵入し、その後オフセット右動作により減速領域Rからキャブ右側方の非干渉領域F2へ退避した場合を考える。この場合、ショック低減管理部61dでは、バケット位置計算部61bからのバケット12の位置情報に基づいてバケット12の移動軌跡を把握しており、バケット12がキャブ前方の減速領域Rに侵入すると通常制御モード300における遷移条件が成立し、通常制御モード300からショック低減待機モード301へと遷移する(ステップS104→S106)。ショック低減待機モード301では、バケット12がその後どのような軌跡をたどるかを監視しており、このモード301ではショック低減処理を実行せず、待機状態になっている。その後、バケット12がキャブ右側方の非干渉領域F2に退避すると、モード301における遷移条件が成立し、ショック低減実行モード302へと遷移する(ステップS102→S110→S112)。一方、バケット12がキャブ前方の非干渉領域F1に退避した場合は、通常制御モード300に復帰する(ステップS108→S102)。ショック低減実行モード302では、ショック低減処理部61eにショック低減処理の実行指令を出力し、一旦減速したバケットの動作がブーム上げ操作値vにより動作するときのショックを低減する処理を行う。ただし、このままの状態では作業機4の動作が緩慢になったままであり、機敏な動作ができなくなる。そこで、ショック低減実行モード302では、ブーム上げ操作がなくなくなると通常制御モード300に戻るようにしている(ステップS114→S102)。これによりショック低減処理は解除され、その後は、運転者の意に即した機敏な作業機4の動作を行うことができる。
図10はショック低減処理部61eの処理内容を示すフローチャートである。ショック低減処理部61eは、ショック低減管理部61dからショック低減処理の実行指令があるかどうかを監視し(ステップS202)、ショック低減処理の実行指令がないときは、干渉防止制限値計算部61cで計算された制限値rをそのまま出力し(ステップS204)、ショック低減管理部61dからショック低減処理の実行指令がある場合は、干渉防止制限値計算部61cからの制限値rに対してショック低減制御の補正を行い、補正後の値uを出力する(ステップS205)。
ショック低減処理部61eにおけるショック低減制御の補正は次のように行う。
ショック低減処理開始時に干渉防止制限値計算部61cで計算された制限値をr0、サイクルタイム毎の制限値の補正量(増分)をΔu、補正制限値の前回値をu(−1)とすると、下記の計算1及び2を行う。
1.第1サイクルタイム
u=r0+Δu ・・・(1)
2.第2サイクルタイム以降
u=u(−1)+Δu ・・・(2)
つまり、第1サイクルタイムでは、干渉防止制限値計算部61cで計算された制限値r0に制限値の補正量Δuを加算してショック低減制御の補正制限値uを求め、出力する。第2サイクルタイム以降は、前回のサイクルタイムで計算された補正制限値u(−1)に制限値の補正量Δuを加算して新たな補正制限値uを求め、その補正制限値uを出力する。
以上は制御ユニット61のロアブーム14の操作信号に係わる処理機能である。アーム11の操作信号及びアッパブーム15の操作信号(オフセット操作信号)に対しては、従来の干渉防止制御と同様の処理機能が備えられている。この処理機能は、例えば、図5の信号処理部61a、バケット位置計算部61b、干渉防止制限値計算部61c、最小値選択部61f、ブーム上げ指令値出力部61g、ブーム下げ指令値出力部61hに相当する処理機能である。この場合、アーム11の操作信号に係わる処理機能では、干渉防止制限値計算部において、ロアブーム14の操作信号に係わる干渉防止制限値計算部61cと同様、バケット12の位置からバケット12とキャブ3aの前面との間の距離を計算し、この距離を、予め設定した距離と制限値のテーブルに参照して干渉防止制御のための制限値を計算する。オフセット操作信号に係わる処理機能では、干渉防止制限値計算部において、バケット12の位置からバケット12とキャブ3aの右側面との間の距離を計算し、この距離を、予め設定した距離と制限値のテーブルに参照して干渉防止制御のための制限値を計算する。なお、アーム11の操作信号に係わる処理機能においては、ロアブーム14の操作信号の処理機能と同様、ショック低減管理部61d及びショック低減処理部61eに相当する処理部を設けてもよい。
上記以外の操作信号に対しては、図5の信号処理部61a、ブーム上げ指令出力部61g、ブーム下げ指令出力部61hと同様の処理機能が備えられている。
また、以上において、制御ユニット61の図5に示すバケット位置計算部61b、干渉防止制御制限値計算部61c、最小値選択部61fの処理機能は、キャブ3aの前面前側に減速領域R及び停止領域Sを予め設定しておき、ロアブーム14の上げ操作によりオフセット式作業機4のバケット12(作業具)が減速領域Rに侵入するとロアブーム14の上げ速度を減速し、バケット12が停止領域Sに到達するとロアブーム14を停止させるようロアブーム14の駆動装置である流量制御弁42及びブームシリンダ23を制御する第1制御手段を構成し、制御ユニット61の図5に示すショック低減管理部61d、ショック低減処理部61e及び最小値選択部61fは、ロアブーム14の上げ操作によりバケット12が減速領域Rに侵入した後、アッパブーム15のオフセット操作によりバケット12がキャブ右側面側方の非干渉領域F2に退避したときは、ロアブーム14の上げ速度が徐々に指令速度に復帰するようロアブーム14の駆動装置である流量制御弁42及びブームシリンダ23を制御する第2制御手段を構成する。
次に、以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。
電気レバー装置52の操作レバーをブーム上げ方向に操作したとき、制御ユニット61はバケット12の通過領域に応じてそれに対応した指令値を演算し、対応する制御信号をロアブーム14用の流量制御弁42の電磁駆動部42aに出力する。
まず、バケット12が非干渉領域F1にあるときは、運転者の操作に何ら制限を与えることなく、電気レバー装置52からの操作信号に応じた指令値cにより流量制御弁42を制御し、その指令値cに応じた流量ブームシリンダ23に供給され、ロアブーム14を動作させる。
バケット12が減速領域Rに侵入すると、干渉防止制限値計算部61bでは、上述したようにバケット位置に応じた制限値rを計算する。このとき、ショック低減管理部61dcdはショック低減待機モード301に遷移しており、ショック低減処理部61eにショック低減処理の停止命令を指令し、ショック低減処理部61eは干渉防止制限値計算部61bからの制限値rをそのまま出力する。最小値選択部61fはその制限値rと信号処理部61aからのブーム上げ操作値vの小さい方を選択し、操作値vを制限値r以下に制限する。つまり、操作値vが制限値rよりも小さいときは、操作値vを選択して指令値cとして出力し、操作値vが制限値rより大きくなると、制限値rを選択して指令値cとして出力する。これにより図6の実線Bで示すように、バケット12が減速領域Rに侵入した場合は、運転者の意に反し、ブームシリンダ23に供給される圧油の流量が減少し、ロアブーム14の動作速度が減少する。バケット12が停止領域Sまで到達すると、制限値rが0となるため、流量制御弁42は閉じられ、ブームシリンダ23への圧油の供給が停止する。この結果、ロアブーム14が停止し、バケット12がキャブ3a側に更に侵入することを防止できる。また、バケット12の停止前は、減速領域Rによりロアブーム14は減速するため、ロアブーム14はショックなく停止する。このため、バケット12内に積載された土砂等がこぼれ落ちることなくバケット12を停止させることが可能である。
一方、図6の実線Aで示すように、バケット12が減速領域Rに侵入した後、オフセット右動作により減速領域Rからキャブ右側方の非干渉領域F2へ退避するよう操作した場合は、図5のショック低減管理部61dではショック低減実行モード302に遷移して、ショック低減処理部61eにショック低減処理の実行を指令し、ショック低減処理部61eでは、上述したように上記の(1)式及び(2)式によりショック低減制御のための補正制限値uを計算し、最小値選択部61fでは、その補正制限値uがブーム上げの操作値vよりも小さい間はその補正制限値uを出力し、補正制限値uが操作値vと等しいか、それより大きくなると操作値vを選択し、これを指令値cとして出力する。
図11、図12及び図13は、それぞれ、バケット12が減速領域Rに侵入した後、非干渉領域F2へ退避した場合の干渉防止制御制限値計算部61cで計算される制限値rの変化、ショック低減処理部61eの出力値の変化、最小値選択部61fの出力値の変化を示す図である。
干渉防止制御制限値計算部61cでは、バケット12が非干渉領域F2に退避するまでは、図11の実線A1で示すように時間の経過とともに(キャブ3aに近づくにしたがって)減少する制限値rを計算し、ショック低減処理部61eでは図12の実線A1で示すようにその制限値rをそのまま出力し、最小値選択部61fでは図13の実線A1で示すように操作値vに代え、その制限値rを選択し、指令値cとして出力する(図13)。
バケット12が時刻T0で非干渉領域F2に退避すると(減速領域Rの外に出ると)、干渉防止制御制限値計算部61cで計算される制限値rは図11の実線C1で示すように最大値rmaxとなる。一方、ショック低減処理部61eでは時刻T0でショック低減管理部51dによりショック低減処理の実行が指令され、上記(1)式及び(2)式により補正制限値uの計算を行い、その補正制限値uを出力する。その結果、ショック低減処理部61eの出力値(補正制限値u)は、図12に実線B1,C1で示すように、時刻T0の制限値r0から時間の経過とともに補正量Δuに応じて徐々に増加し、最大値umaxで一定となる。補正制限値uの最大値umaxは制限値rの最大値rmaxに一致している。最小値選択部61fでは、補正制限値uが操作値vより小さい間は、図13に実線B1出示すように補正制限値uを選択し、指令値cとして出力する。補正制限値uが操作値vと等しいか、それより大きくなると、図13に実線C2で示すように操作値vを選択し、これを指令値cとして出力する。図13に制限値を補正しない従来の指令値の変化を一点鎖線で示している。
以上のようにバケット12が減速領域Rに侵入した後、キャブ右側方の非干渉領域F2へ退避した場合は、干渉防止制限値計算部61cからの制限値rがショック低減処理部61eにより制限値r0から徐々に増加するよう補正され、最小値選択部61でその補正制限値uが選択される結果、一旦減速したロアブーム14の上げ動作は操作値v相当の速度まで徐々に増速し、ロアブーム14が減速後、操作値vに復帰するときのショックを低減することができる。これにより運転者の意図しない作業機4の速度変化(ショック)を回避し、運転者に不安感を与えることなく、作業能率を維持しつつ適切に制御することができる。
また、ショック低減処理部61eによるショック低減処理中に、運転者がブーム上げ操作を一旦止めると、ショック低減管理部61dは通常制御モード300に復帰し、ショック低減処理部61eではショック低減処理を解除するため、その後は、運転者の意に即した機敏な作業機4の動作を行うことができる。
以上はロアブーム14の上げ動作(ブーム上げ)のみでバケット12がキャブ前面に向けて動かされるよう操作した場合の作業機の動作である。バケット12をキャブ前面に向けて動かされる操作としては、ロアブーム14の上げ動作(ブーム上げ)とアーム11の引き動作(アームクラウド)を併用する場合がある。この場合も、バケット12が減速領域Rに侵入すると作業機4が減速し、停止領域Sに到達すると作業機4が停止するため、バケット12がキャブ3aと干渉することを防止できるとともに、作業機4をショックなく停止することができる。また、バケット12が減速領域Rに侵入した後、バケット12がキャブ右側方の非干渉領域F2へ退避するようアッパブーム15をオフセット操作した場合は、上記と同様に、作業機4の動作速度が徐々に指令速度に復帰するため、運転者の意図しない作業機4の速度変化(ショック)を回避し、運転者に不安感を与えることなく、作業能率を維持しつつ適切に制御することができる。
また、アーム11の操作信号の処理機能に、ロアブーム14の操作信号の処理機能と同様、ショック低減管理部61d及びショック低減処理部61eに相当する処理部を設けた場合は、ロアブーム14の上げ動作(ブーム上げ)とアーム11の引き動作(アームクラウド)を併用してケット12をキャブ前面に向けて動かすよう操作した場合において、バケット12が減速領域Rに侵入した後、アーム引き(アームクラウド)の操作を止めずにバケット12がキャブ右側方の非干渉領域F2へ退避するようアッパブーム15をオフセット操作した場合は、ロアブーム14だけでなくアーム11の動作速度も徐々に増速するよう処理されるため、運転者の意図しない作業機4の速度変化(ショック)を回避し、運転者に不安感を与えることなく、作業能率を維持しつつ適切に制御することができる。
なお、以上の実施の形態では、図5のショック低減処理部61eにおいて、バケット12が減速領域Rに侵入した後、キャブ右側方の非干渉領域F2へ退避したときの補正制限値uの変化量、つまり退避後の操作値の指令速度への復帰速度をサイクルタイム毎の増分Δu(時間の関数)として求めたが、非干渉領域F2に退避した地点からの距離の関数として求めてもよいし、ロアブーム14の角度の関数として求めてもよく、この場合も、サイクルタイム毎の増分Δu(時間の関数)を用いた場合と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、オフセット式油圧ショベルの油圧駆動回路とその制御システムにおいて、操作レバー装置を電気レバー装置とし、かつ流量制御弁42〜48を電磁駆動方式とし、電気レバー装置の操作信号(電気信号)を制御ユニット61で処理して、流量制御弁42〜48を制御する電気制御駆動方式としたが、操作レバー装置を油圧パイロット式とし、流量制御弁を油圧操作方式とした油圧駆動回路を採用してもよく、この場合も、例えば特許第3468331号公報の図8に示すように、ロアブームの上げ操作側のパイロットライン、アームの引き動作側のパイロットライン、アッパブームのオフセット左操作側のパイロットラインに電磁比例減圧弁を配置し、その電磁比例減圧弁を制御することで上記と同様の干渉防止制御及びショック低減処理の制御を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係わる干渉防止装置が搭載されるオフセット式油圧ショベルの外観を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係わる干渉防止装置が搭載されるオフセット式油圧ショベルの外観を示す上面図である。 上記オフセット式油圧ショベルの油圧駆動回路とその制御システムを示す図である。 制御ユニットの内部構成を示す図である。 制御ユニットのROMに記憶された制御プログラムのうち、ロアブーム用の電気レバー装置に係わる処理機能の概要を示す機能ブロック図である。 ブーム上げ操作時の非干渉領域と減速領域及び停止領域を示す図である。 干渉防止制限値計算部における距離と制限値のテーブルの一例を示す図である。 ショック低減管理部における判断結果に基づくショック低減管理処理の状態遷移を示す図である。 ショック低減管理部の処理内容を示すフローチャートである。 ショック低減処理部の処理内容を示すフローチャートである。 バケットが減速領域に侵入した後、非干渉領域へ退避した場合の干渉防止制御制限値計算部で計算される制限値の変化を示す図である。 バケットが減速領域に侵入した後、非干渉領域へ退避した場合のショック低減処理部の出力値の変化を示す図である。 バケットが減速領域に侵入した後、非干渉領域へ退避した場合の最小値選択部の出力値の変化を示す図である。
符号の説明
1 オフセット式油圧ショベル
2 下部走行体
2a,2b 履帯
3 上部旋回体
3a キャブ
4 オフセット式作業機
10 オフセットブーム
11 アーム
12 バケット
14 ロアブーム
15 アッパーブーム
16 シリンダステー
17 ロッド
21a,21b 走行モータ
22 旋回モータ
23 ブームシリンダ
24 オフセットシリンダ
25 アームシリンダ
26 バケットシリンダ
31,32,33 角度センサ
41 メイン油圧ポンプ
42〜48 流量制御弁
42a,42b〜48a,48b 電磁駆動部(ソレノイド)
52〜58 電気レバー装置
61 制御ユニット
61a 信号処理部
61b バケット位置計算部
61c 干渉防止制限値計算部
61d ショック低減管理部
61e ショック低減処理部
61f 最小値選択部
61g ブーム上げ指令値出力部
61h ブーム下げ指令値出力部
300 通常制御モード
301 ショック低減待機モード
302 ショック低減実行モード
R 減速領域
S 停止領域
F1 非干渉領域
F2 非干渉領域
D1 第1設定値
D2 第2設定値

Claims (4)

  1. 運転室部を有する機械本体と、この機械本体に上下方向に回動可能に取り付けられたオフセット式作業機とを備え、前記オフセット式作業機は、前記機械本体に上下方向に回動可能に取り付けられたロアブーム、このロアブームの先端側に左右方向に回動可能に取り付けられたアッパーブーム、このアッパーブームの先端側に左右方向に回動可能に取り付けられたシリンダステー、このシリンダステーの先端側に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム、このアームの先端側に上下方向に回動可能に取り付けられた作業具を有するオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置において、
    前記運転室部の前面前側に減速領域及び停止領域を予め設定しておき、前記ロアブームの上げ操作により前記オフセット式作業機の作業具が前記減速領域に侵入すると前記ロアブームの上げ速度を減速し、前記作業具が前記停止領域に到達すると前記ロアブームを停止させるよう前記ロアブームの駆動装置を制御する第1制御手段と、
    前記ロアブームの上げ操作により前記作業具が前記減速領域に侵入した後、前記アッパブームのオフセット操作により前記作業具が前記運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避したときは、前記ロアブームの上げ速度が徐々に指令速度に復帰するよう前記ロアブームの駆動装置を制御する第2制御手段とを備えることを特徴とするオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置。
  2. 請求項1記載のオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置において、
    前記第2制御手段は、前記ロアブームの上げ操作がなくなると自身の制御を解除することを特徴とするオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置。
  3. 請求項1記載のオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置において、
    前記第2制御手段は、前記作業具が前記減速領域に侵入した後、前記運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避したかどうかを監視し、前記運転室部の右側面側方の非干渉領域に退避すると、ショック低減処理の実行を指令するショック低減管理手段と、このショック低減管理手段によりショック低減処理の実行が指令されると、前記ロアブームの上げ速度を徐々に指令速度に復帰させるショック低減処理を行うショック低減処理手段とを有することを特徴とするオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置。
  4. 請求項3記載のオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置において、
    前記ショック低減管理手段は、前記ショック低減処理の実行の指令中に前記ロアブームの上げ操作がなくなるとその指令を解除し、前記ショック低減処理手段は、前記ショック低減処理を解除することを特徴とするオフセット式油圧ショベルの干渉防止装置。
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