JP2023144468A - 建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2023144468A
JP2023144468A JP2022051446A JP2022051446A JP2023144468A JP 2023144468 A JP2023144468 A JP 2023144468A JP 2022051446 A JP2022051446 A JP 2022051446A JP 2022051446 A JP2022051446 A JP 2022051446A JP 2023144468 A JP2023144468 A JP 2023144468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
hydraulic
lowering operation
control device
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022051446A
Other languages
English (en)
Inventor
雄一郎 藤田
Yuichiro Fujita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2022051446A priority Critical patent/JP2023144468A/ja
Publication of JP2023144468A publication Critical patent/JP2023144468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

【課題】打付作業以外の作業を行っている際の操作性を低下させることなく、打付作業時の機体の跳ね上がりを抑止することが可能な建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械を提供する。【解決手段】油圧制御装置100Aは、油圧ポンプ11と、ブームシリンダ7と、ブーム操作装置20と、カット弁52と、制御部90とを備える。カット弁52は、油圧ポンプ11から吐出される作動油がブームシリンダ7に供給されることを許容する供給位置と前記作動油がブームシリンダ7に供給されることを規制する規制位置との間で切換可能とされる。制御部90は、ブーム操作装置20に下げ操作が入力されると、前記下げ操作がバケット6を地面に打ち付ける打付作業に対応するか否かを判定し、前記打付作業に対応する場合はカット弁52を前記規制位置に設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、ブームシリンダの駆動を制御する油圧制御装置およびこれを備えた建設機械に関するものである。
従来、機体と、当該機体に装着された作業アタッチメントを有する建設機械が知られている。特許文献1には、このような建設機械として、前記作業アタッチメントが、機体に起伏可能に支持されたブームと、前記ブームの先端部に回動可能に支持されたアームと、前記アームの先端部に回動可能に支持されたバケットとを含むものが開示されている。また、当該油圧ショベルは、バケットの背面を地面に叩きつけることで地面の締固めを行う土羽打ち作業時に機体の跳ね上がりを防止する機構を有している。当該機体の跳ね上がりは、バケットが地面に強く打ち付けられた場合に、機体が反力によって大きく跳ね上がる現象である。
具体的に、特許文献1では、油圧ショベルが、通常作業状態と打付作業状態との間で切換可能な作業切換スイッチを有する。作業切換スイッチが通常作業状態に設定された状態で、作業者がブーム下げ動作を指示すると、ブームシリンダのヘッド室から作動油が排出されるとともに油圧ポンプからロッド室に作動油が供給されることで、ブーム下げ速度が加速される。一方、作業切換スイッチが打付作業状態に設定された状態で、作業者がブーム下げ動作を指示すると、ブームシリンダのヘッド室から作動油が排出される一方、ロッド室に供給される作動油の一部がブリード開口からタンクに排出されることで、ブーム下げ速度が減速され、機体の跳ね上がりを防止する。
特許第3115205号公報
特許文献1に記載された技術では、作業切換スイッチが打付作業状態に設定されると、常に作動油の一部がブリード開口から排出されるため、実際には打付作業を行っていないにも関わらずブーム下げ速度が低下し、作業者が感じる油圧ショベルの操作性が悪いという問題があった。
本発明の目的は、打付作業以外の作業を行っている際の操作性を低下させることなく、打付作業時の機体の跳ね上がりを抑止することが可能な建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械を提供することにある。
本発明により提供されるのは、ブームと当該ブームに装着される作業部材とを含む建設機械の油圧制御装置である。当該油圧制御装置は、油圧ポンプと、ブームシリンダと、ブーム操作装置と、切換弁と、制御部とを備える。前記ブームシリンダは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けることにより前記ブームにブーム下げ動作とブーム上げ動作とを行わせるように作動する。前記ブーム操作装置は、前記ブーム下げ動作に対応する下げ操作及びブーム上げ動作に対応する上げ操作をそれぞれ受け付ける。前記切換弁は、作動油が前記油圧ポンプから前記ブームシリンダに供給されることを許容する供給位置と前記供給位置よりも前記ブームシリンダへの作動油の最大供給量を小さくする規制位置との間で切換可能である。前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されると、当該下げ操作が前記作業部材を地面に打ち付ける打付作業に対応するか否かを判定し、前記打付作業に対応する場合は前記切換弁を前記規制位置に設定する。
本構成によれば、ブーム操作装置に入力される下げ操作が打付作業に対応する場合には、制御部が切換弁を規制位置に設定するため、作業部材が地面に接触すると油圧ポンプから吐出される作動油のブームシリンダへの供給量が規制される。この結果、ブームシリンダへの積極的な作動油の供給によって作業部材が大きな駆動力で地面に押し付けられることがないため、その反動で建設機械の機体が跳ね上がることやオペレータが大きな衝撃を感じることが抑止される。また、入力された下げ操作が打付作業に対応する場合に制御部が切換弁を規制位置に設定するため、機体の持上げ作業のような他の作業の場合には制御弁が切換弁を供給位置に設定することが可能であり、大きな駆動力で作業部材を用いた作業を行うことができる。したがって、打付作業および上記の他の作業のいずれの場合にも切換弁を一括して規制位置に設定する場合と比較して、各作業における操作性が低下することを抑止することができる。
上記の構成において、前記切換弁は、前記規制位置において、前記油圧ポンプから吐出された作動油が前記ブームシリンダに供給されることを阻止することが望ましい。
本構成によれば、ブーム操作装置に入力される下げ操作が打付作業に対応する場合には、作動油のブームシリンダへの供給が阻止されるため、建設機械の機体が跳ね上がることやオペレータが大きな衝撃を感じることが更に抑止される。
上記の構成において、前記制御部は、前記下げ操作が前記打付作業に対応すると判定し前記切換弁を前記規制位置に設定した後、前記ブーム操作装置への前記下げ操作の入力が解除されると、前記切換弁を前記供給位置に設定することが望ましい。
本構成によれば、下げ操作が入力されることに伴って切換弁を規制位置に設定したのち上げ操作が入力されると、制御部が切換弁を供給位置に設定するため、ブームシリンダへの作動油の供給によってブーム上げ動作を行うことができる。このため、機体の跳ね上がりを抑止しながらブームを上げ下げすることが可能となり、作業部材を地面に繰り返し打ち付けることが可能となる。
上記の構成において、前記ブームの速度を検出可能な速度検出部を更に備え、前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されるとともに、前記速度検出部によって検出される前記ブームの下方向の速度が予め設定された速度閾値よりも大きな速度からゼロまで低下した場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定することが望ましい。
本構成によれば、作業部材が地面に打ち付けられる現象を、ブームの速度の変化によって精度良く検出し、オペレータが打付作業を行っていると判定することができる。
上記の構成において、前記ブームの加速度を検出可能な加速度検出部を更に備え、前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されるとともに、少なくとも前記加速度検出部によって検出される前記ブームの加速度の向きが下方向から上方向に反転した場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定することが望ましい。
本構成によれば、作業部材が地面に打ち付けられる現象を、ブームの加速度の向きによって精度良く検出し、オペレータが打付作業を行っていると判定することができる。
上記の構成において、前記制御部は、前記ブームの加速度が反転することに加え、前記加速度検出部によって検出される前記ブームの前記上方向の加速度の大きさが予め設定された加速度閾値よりも大きい場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定することが望ましい。
本構成によれば、機体の持上げ作業時などに、作業部材を静かに地面に押し付けた際のブームの加速度の向きの反転に基づいて誤って切換弁を規制位置に設定することを防止することができる。
上記の構成において、前記ブームシリンダは、シリンダ本体と、前記シリンダ本体をヘッド室とロッド室とに仕切る仕切部を含み前記シリンダ本体に対して相対移動可能なピストンロッドとを有し、前記油圧ポンプにより吐出される作動油を前記ヘッド室に受け入れることで前記ブームに前記ブーム上げ動作を行わせるように前記ピストンロッドが前記シリンダ本体に対して伸長することが可能である一方、前記油圧ポンプにより吐出される作動油を前記ロッド室に受け入れることで前記ブームに前記ブーム下げ動作を行わせるように前記ピストンロッドが前記シリンダ本体に対して収縮することが可能であり、前記ロッド室の圧力を検出することが可能な圧力検出部を更に備え、前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されるとともに、前記圧力検出部によって検出される前記ロッド室の圧力が予め設定された圧力閾値を超えた場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定することが望ましい。
本構成によれば、作業部材が地面に打ち付けられる現象を、ブームシリンダのロッド室の圧力変化によって精度良く検出し、オペレータが打付作業を行っていると判定することができる。
上記の構成において、前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力された後、前記ブーム下げ動作における前記ブームの速度を減速させるための減速操作が前記ブーム操作装置に入力されると、前記下げ操作が前記打付作業に対応しないと判定することが望ましい。
本構成によれば、ブーム操作装置に下げ操作が入力された後、ブームの下げ速度を減速させるような操作が入力された場合には、オペレータが実行しようとする作業が打付作業とは異なる作業であると早期に判定することができる。
上記の構成において、前記打付作業の判定に応じた前記切換弁の切換設定を指示するためのオン状態と、前記切換弁の切換設定を阻止するためのオフ状態とに切換可能な実行スイッチを更に備えることが望ましい。
本構成によれば、油圧制御装置が実行スイッチを備えているため、非熟練者が建設機械を操作する場合には実行スイッチをオン状態にすることで、機体の跳ね上がりやショックを抑止しながら、打付作業を行うことができる。また、熟練者が建設機械を操作する場合には、実行スイッチをオフ状態にして、自らの感覚で打付作業を行うことができる。
また、本発明によって提供されるのは建設機械であって、当該建設機械は、機体と、当該機体に起伏可能に支持されるブームと、当該ブームに装着される作業部材と、上記に記載の建設機械の油圧制御装置とを備える。
本構成によれば、建設機械において打付作業以外の作業を行っている際の操作性を低下させることなく、打付作業時の機体の跳ね上がりを抑止することができる。
本発明によれば、打付作業以外の作業を行っている際の操作性を低下させることなく、打付作業時の機体の跳ね上がりを抑止することが可能な建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る油圧制御装置を備える建設機械を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る油圧制御装置の回路図である。 本発明の一実施形態に係る油圧制御装置の制御部のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る油圧制御装置における制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る油圧制御装置を備える建設機械におけるブーム下げ速度の推移を示すグラフである。 本発明の第1変形実施形態に係る油圧制御装置を備える建設機械におけるブームシリンダのロッド圧の推移を示すグラフである。 本発明の第2変形実施形態に係る油圧制御装置を備える建設機械におけるブームシリンダの加速度の推移を示すグラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る油圧制御装置100Aが搭載される油圧ショベル100(建設機械)を示す。この油圧ショベル100は、走行面上を走行可能なクローラ式の下部走行体1と、前記走行面に対して垂直な旋回中心軸まわりに旋回可能となるように下部走行体1の上に搭載される上部旋回体2(機体)と、この上部旋回体2に搭載される作業アタッチメント3と、を備える。当該作業アタッチメント3は、前記上部旋回体2に起伏可能に支持されるブーム4と、当該ブーム4の先端に回動可能に連結されるアーム5と、当該アーム5の先端に回動可能に連結されるバケット6(作業部材)とを備える。上部旋回体2は、旋回フレーム2Sと、キャブ2Aとを有する。また、バケット6は、底面6Sを有する。
前記油圧ショベル100は、前記上部旋回体2に対して前記ブーム4を起伏動作させるように作動するブームシリンダ7と、当該ブーム4に対して前記アーム5を回動動作させるように作動するアームシリンダ8と、当該アーム5に対して前記バケット6を回動動作させるように作動するバケットシリンダ9と、を備える。
図2は、本実施形態に係る油圧制御装置100Aの回路図である。図2に示すように、当該油圧制御装置100Aは、第1油圧ポンプ11(油圧ポンプ)と、第2油圧ポンプ12と、タンクTと、図略のパイロットポンプと、前記ブームシリンダ7と、前記アームシリンダ8と、ブーム制御弁40と、アーム制御弁41と、合流制御弁42と、ブーム操作装置20と、アーム操作装置30と、カット弁52と、メータアウト弁53と、補給弁61と、チェック弁62と、複数の検出部と、制御部90とを備える。なお、図2では、バケットシリンダ9の図示を省略している。また、前記油圧制御装置100Aは、ブームシリンダ回路L1と、アームシリンダ回路L2と、合流回路L3と、補給回路L5と、メータアウト回路L6と、を有する。
前記ブームシリンダ回路L1は、前記第1油圧ポンプ11から吐出される作動油を前記ブームシリンダ7に供給するための油路である。当該ブームシリンダ回路L1は、前記第1油圧ポンプ11と前記ブームシリンダ7とを接続する。
前記アームシリンダ回路L2は、前記第2油圧ポンプ12から吐出される作動油を前記アームシリンダ8に供給するための油路である。当該アームシリンダ回路L2は、前記第2油圧ポンプ12と前記アームシリンダ8とを接続する。
前記合流回路L3は、前記第1油圧ポンプ11から吐出される作動油を前記アームシリンダ8に合流させるための油路である。当該合流回路L3は、前記第1油圧ポンプ11と前記アームシリンダ8とを接続する。当該合流回路L3は、前記ブームシリンダ回路L1から分岐し、前記アームシリンダ8に接続されているが、前記アームシリンダ回路L2に接続されていてもよい。
前記補給回路L5は、前記ブームシリンダ7のロッド室7rが負圧になった場合に、前記タンクTから作動油を前記ブームシリンダ7のロッド室7rに供給するための油路である。当該補給回路L5は、前記ブームシリンダ7のロッド室7rとタンクTとを接続する。
前記メータアウト回路L6は、前記ブームシリンダ7のヘッド室7hから排出される作動油(排出油)をタンクTに戻すための油路である。当該メータアウト回路L6は、ブームシリンダ7、前記ブーム制御弁40およびタンクTを接続する。
前記第1油圧ポンプ11は、主として、前記ブームシリンダ7を作動させるための作動油を吐出する。前記第2油圧ポンプ12は、前記アームシリンダ8を作動させるための作動油を吐出する。前記第1及び第2油圧ポンプ11,12、並びに前記パイロットポンプは、図略のエンジンによって駆動される。
前記ブームシリンダ7は、前記第1油圧ポンプ11により吐出される作動油の供給を受けることによりブーム4にブーム下げ動作とブーム上げ動作とを行わせるように作動するアクチュエータである。ブームシリンダ7は、シリンダ本体7Aと、前記シリンダ本体7Aをヘッド室7hとロッド室7rとに仕切る仕切部7c(ピストン部)を含みシリンダ本体7Aに対して相対移動可能なピストンロッド7Bとを有する。ブームシリンダ7では、第1油圧ポンプ11により吐出される作動油をヘッド室7hに受け入れることでブーム4に前記ブーム上げ動作を行わせるようにピストンロッド7Bがシリンダ本体7Aに対して伸長することが可能である一方、第1油圧ポンプ11により吐出される作動油をロッド室7rに受け入れることでブーム4に前記ブーム下げ動作を行わせるようにピストンロッド7Bがシリンダ本体7Aに対して収縮することが可能である。
前記アームシリンダ8は、前記第2油圧ポンプ12により吐出される作動油の供給を受けることにより前記アーム5にアーム押し動作とアーム引き動作とを行わせるように作動するアクチュエータである。アームシリンダ8も、シリンダ本体と、前記シリンダ本体をヘッド室8hとロッド室8rとに仕切る仕切部(ピストン部)を含み、シリンダ本体に対して相対移動可能なピストンロッドとを有する。
前記ブーム制御弁40は、前記第1油圧ポンプ11と前記ブームシリンダ7との間に介在し、当該第1油圧ポンプ11から当該ブームシリンダ7に供給される作動油の流量を変化させるように開閉動作する。具体的に、当該ブーム制御弁40は、ブーム下げパイロットポート40a及びブーム上げパイロットポート40bを有するパイロット操作式の3位置方向切換弁からなり、前記ブームシリンダ回路L1に配置されている。
前記ブーム制御弁40は、前記ブーム下げ及び前記ブーム上げパイロットポート40a,40bの何れにもパイロット圧が入力されないときは中立位置P1に保たれ、前記第1油圧ポンプ11と前記ブームシリンダ7との間を遮断する。なお、前記ブームシリンダ回路L1のうち、前記第1油圧ポンプ11と前記ブーム制御弁40との間の部位(具体的には、前記第1油圧ポンプ11と前記カット弁52との間の部位)には、図略のリリーフ弁が配置されている。
前記ブーム制御弁40は、前記ブーム下げパイロットポート40aにブーム下げパイロット圧が入力されると、そのブーム下げパイロット圧の大きさに対応したストロークで前記中立位置P1からブーム下げ位置P2に切り換えられる。これにより、前記第1油圧ポンプ11から前記ブームシリンダ7のロッド室7rに前記ストロークに応じた流量で作動油が供給されることを許容するとともに、当該ブームシリンダ7のヘッド室7hから作動油が排出されることを許容するように、開弁する。これにより、前記ブームシリンダ7は前記ブーム下げパイロット圧に対応した速度で前記ブーム下げ方向に駆動される。
前記ブーム制御弁40は、前記ブーム上げパイロットポート40bにブーム上げパイロット圧が入力されると、そのブーム上げパイロット圧の大きさに対応したストロークで前記中立位置P1からブーム上げ位置P3に切り換えられる。これにより、前記第1油圧ポンプ11から前記ブームシリンダ7のヘッド室7hに前記ストロークに応じた流量で作動油が供給されることを許容するとともに、当該ブームシリンダ7のロッド室7rから作動油が排出されることを許容するように、開弁する。これにより、前記ブームシリンダ7は前記ブーム上げパイロット圧に対応した速度で前記ブーム上げ方向に駆動される。
前記アーム制御弁41は、前記第2油圧ポンプ12と前記アームシリンダ8との間に介在し、当該第2油圧ポンプ12から当該アームシリンダ8に供給される作動油の流量を変化させるように開閉動作する。具体的に、当該アーム制御弁41は、アーム押しパイロットポート41a及びアーム引きパイロットポート41bを有するパイロット操作式の3位置方向切換弁からなり、前記アームシリンダ回路L2に配置されている。
前記合流制御弁42は、前記アーム押し動作及び前記アーム引き動作において、前記第2油圧ポンプ12からの作動油に加えて前記第1油圧ポンプ11からの作動油を前記アームシリンダ8に供給するためものである。前記合流制御弁42は、前記第1油圧ポンプ11と前記アームシリンダ8との間に介在し、当該第1油圧ポンプ11から当該アームシリンダ8に供給される作動油の流量を変化させるように開閉動作する。具体的に、当該合流制御弁42は、アーム押しパイロットポート42a及びアーム引きパイロットポート42bを有するパイロット操作式の3位置方向切換弁からなり、前記合流回路L3に配置されている。
前記アーム制御弁41は、前記アーム押し及びアーム引きパイロットポート41a,41bの何れにもパイロット圧が入力されないときは中立位置P1に保たれ、前記第2油圧ポンプ12と前記アームシリンダ8との間を遮断する。同様に、前記合流制御弁42は、前記アーム押し及びアーム引きパイロットポート42a,42bの何れにもパイロット圧が入力されないときは中立位置P1に保たれ、前記第1油圧ポンプ11と前記アームシリンダ8との間を遮断する。なお、前記アームシリンダ回路L2のうち前記第2油圧ポンプ12と前記アーム制御弁41との間の部位には図略のリリーフ弁が配置されている。
前記アーム制御弁41は、前記アーム押しパイロットポート41aにアーム押しパイロット圧が入力されるとそのアーム押しパイロット圧の大きさに対応したストロークで前記中立位置P1からアーム押し位置P2に切換えられる。これにより、前記第2油圧ポンプ12から前記アームシリンダ8のロッド室8rに前記ストロークに応じた流量で作動油が供給されることを許容するとともに、当該アームシリンダ8のヘッド室8hからタンクに作動油が戻ることを許容するように、開弁する。同様に、前記合流制御弁42は、前記アーム押しパイロットポート42aにアーム押しパイロット圧が入力されるとそのアーム押しパイロット圧の大きさに対応したストロークで前記中立位置P1からアーム押し位置P2に切換えられる。これにより、前記第1油圧ポンプ11から前記アームシリンダ8のロッド室8rに前記ストロークに応じた流量で作動油が供給されることを許容するとともに、当該アームシリンダ8のヘッド室8hからタンクに作動油が戻ることを許容するように、開弁する。これにより、前記アームシリンダ8は前記アーム押しパイロット圧に対応した速度で前記アーム押し方向に駆動される。
前記アーム制御弁41は、前記アーム引きパイロットポート41bにアーム引きパイロット圧が入力されるとそのアーム引きパイロット圧の大きさに対応したストロークで前記中立位置P1からアーム引き位置P3に切換えられる。これにより、前記第2油圧ポンプ12から前記アームシリンダ8のヘッド室8hに前記ストロークに応じた流量で作動油が供給されることを許容するとともに、当該アームシリンダ8のロッド室8rからタンクに作動油が戻ることを許容するように、開弁する。同様に、前記合流制御弁42は、前記アーム引きパイロットポート42bにアーム引きパイロット圧が入力されるとそのアーム引きパイロット圧の大きさに対応したストロークで前記中立位置P1からアーム引き位置P3に切換えられる。これにより、前記第1油圧ポンプ11から前記アームシリンダ8のヘッド室8hに前記ストロークに応じた流量で作動油が供給されることを許容するとともに、当該アームシリンダ8のロッド室8rからタンクに作動油が戻ることを許容するように、開弁する。これにより、前記アームシリンダ8は前記アーム引きパイロット圧に対応した速度で前記アーム引き方向に駆動される。
前記ブーム操作装置20は、前記ブーム4に前記ブーム下げ動作及び前記ブーム上げ動作をそれぞれ行わせるためのブーム下げ操作(下げ操作)及びブーム上げ操作(上げ操作)を受け、当該操作に対応するパイロット圧が前記ブーム制御弁40に対して前記パイロットポンプから入力されることを許容するように作動する。具体的に、当該ブーム操作装置20は、ブーム操作レバー21と、ブームパイロット弁22(リモコン弁)と、を有する。
前記ブーム操作レバー21は、オペレータによる前記ブーム下げ操作及び前記ブーム上げ操作を受けて回動することが可能な部材である。前記ブーム下げ操作及び前記ブーム上げ操作は、前記ブーム操作レバー21を互いに逆向きに回動させる操作である。
前記ブームパイロット弁22は、前記ブーム操作レバー21に与えられる前記ブーム上げ操作及び前記ブーム下げ操作の一方の操作に連動して開弁することにより、前記ブーム制御弁40のパイロットポート40a,40bのうち前記一方の操作の方向に対応するパイロットポートに対して当該一方の操作の操作量に対応した大きさのパイロット圧が前記パイロットポンプから入力されることを許容する。
前記アーム操作装置30は、前記アーム5に前記アーム押し動作及び前記アーム引き動作をそれぞれ行わせるためのアーム押し操作及びアーム引き操作を受け、当該操作に対応するパイロット圧が前記アーム制御弁41及び前記合流制御弁42に対して前記パイロットポンプからそれぞれ入力されることを許容するように作動する。具体的に、当該アーム操作装置30は、アーム操作レバー31と、アームパイロット弁32(リモコン弁)と、を有する。
前記アーム操作レバー31は、オペレータによる前記アーム押し操作及び前記アーム引き操作を受けて回動することが可能な部材である。前記アーム押し操作及び前記アーム引き操作は前記アーム操作レバー31を互いに逆向きに回動させる操作である。
前記アームパイロット弁32は、前記アーム操作レバー31に与えられる前記アーム押し操作及び前記アーム引き操作の一方の操作に連動して開弁することにより、前記アーム制御弁41のパイロットポート41a,41bのうち前記一方の操作の方向に対応するパイロットポートに対して当該一方の操作の操作量に対応した大きさのパイロット圧が前記パイロットポンプから入力されることを許容し、さらには、前記合流制御弁42のパイロットポート42a,42bのうち前記一方の操作の方向に対応するパイロットポートに対して当該一方の操作の操作量に対応した大きさのパイロット圧が前記パイロットポンプから入力されることを許容する。
前記カット弁52は、前記第1油圧ポンプ11からの作動油がブームシリンダ7に供給されること、詳しくは、作動油がブームシリンダ7の供給側のポートに導入されることを許容する供給位置P6(供給位置)と、前記第1油圧ポンプ11からの作動油がブームシリンダ7の供給側のポートに導入されることを阻止する遮断位置P7(規制位置)との間で開閉動作することが可能(切換可能)なように構成されている。当該カット弁52は、前記ブームシリンダ回路L1のうち前記第1油圧ポンプ11と前記ブーム制御弁40との間に配置されている。
本実施形態では、前記カット弁52は、ソレノイド52aを有する電磁弁により構成される。当該カット弁52は、前記制御部90から前記ソレノイド52aに入力される電気信号Bに基づいて前記供給位置P6と前記遮断位置P7との間で開閉動作する。当該カット弁52は、前記供給位置P6と前記遮断位置P7とを切り換えるオンオフ制御を行うことが可能な電磁弁であってもよく、前記供給位置P6と前記遮断位置P7との間で当該カット弁52の開度を比例的に制御可能な電磁比例弁であってもよい。また、カット弁52は、パイロットポートを有し、当該パイロットポートに入力されるパイロット圧に応じて、供給位置P6と前記遮断位置P7との間で開閉動作するものでもよい。この場合、カット弁52とパイロット油源との間には不図示の電磁弁が配置され、当該電磁弁に入力される指令信号に応じて、前記パイロット圧が変化し、カット弁52の位置が切り換えられてもよい。この場合、カット弁52および前記電磁弁が本発明の切換弁を構成する。
前記メータアウト弁53は、前記ブームシリンダ7から排出される作動油がタンクTに戻ることを許容する許容位置P9と、前記ブームシリンダ7から排出される作動油がタンクTに戻ることを阻止する遮断位置P8との間で開閉動作することが可能なように構成されている。当該メータアウト弁53は、前記メータアウト回路L6に配置されている。
本実施形態では、前記メータアウト弁53は、ソレノイド53aを有する電磁弁により構成される。当該メータアウト弁53は、前記制御部90から前記ソレノイド53aに入力される電気信号に基づいて前記許容位置P9と前記遮断位置P8との間で開閉動作する。当該メータアウト弁53は、前記許容位置P9と前記遮断位置P8とを切り換えるオンオフ制御を行うことが可能な電磁弁であってもよく、前記許容位置P9と前記遮断位置P8との間で当該メータアウト弁53の開度を比例的に制御可能な電磁比例弁であってもよい。
前記補給弁61は、前記ブームシリンダ7のロッド室7rが負圧になった場合に、前記タンクTから前記ブームシリンダ7に向けた作動油の流れを許容する一方、その逆向きの作動油の流れを規制するチェック弁である。当該補給弁61は、前記補給回路L5に配置されている。
前記チェック弁62は、前記第2油圧ポンプ12から前記アーム制御弁41向けた作動油の流れを許容する一方、その逆向きの作動油の流れを規制するチェック弁である。当該チェック弁62は、前記アームシリンダ回路L2に配置されている。
前記複数の検出部は、ブーム操作検出部23と、アーム操作検出部33と、速度検出部26と、を含む。
前記ブーム操作検出部23は、前記ブーム操作装置20が前記ブーム下げ操作を受けたことを検出可能に構成される。具体的に、前記ブーム操作検出部23は、前記ブームパイロット弁22から前記ブーム制御弁40のブーム下げパイロットポート40aに向けて出力される前記ブーム下げパイロット圧を検出可能な圧力センサ(ブームパイロット圧センサ)により構成される。当該ブーム操作検出部23は、前記ブーム下げパイロット圧に対応する電気信号であるパイロット圧検出信号Aを生成して前記制御部90に入力する。
前記アーム操作検出部33は、前記アーム操作装置30が前記アーム押し操作を受けたことを検出可能に構成される。具体的に、前記アーム操作検出部33は、前記アームパイロット弁32から前記アーム制御弁41及び前記合流制御弁42の前記アーム押しパイロットポート41aに向けて出力される前記アーム押しパイロット圧を検出可能な圧力センサ(アームパイロット圧センサ)により構成される。当該アーム操作検出部33は、前記アーム押しパイロット圧に対応する電気信号であるパイロット圧検出信号Cを生成して前記制御部90に入力する。
前記速度検出部26は、前記ブーム下げ動作の速度の指標となる速度指標値を検出可能に構成される。具体的に、前記速度検出部26は、例えば、前記ブームシリンダ7に設けられるストロークセンサ又はポテンショセンサにより構成される。前記ストロークセンサ又は前記ポテンショセンサは、前記ブームシリンダ7の縮み速度を検出することができる。前記ブーム下げ動作は、前記ブームシリンダ7が縮むことにより行われるため、当該縮み速度は、前記ブーム下げ動作の速度の指標となる。当該速度検出部26は、前記ブーム下げ動作の速度に対応する電気信号である速度検出信号を生成して前記制御部90に入力する。
本実施形態では、前記油圧制御装置100Aは、圧力センサ24をさらに備える。前記圧力センサ24は、前記ブームシリンダ7のロッド室7rの圧力(前記ブームシリンダ7のロッド圧)を検出可能であり、例えば、ブームシリンダ回路L1のうちロッド室7rとタンクTとの間の部位に配置されている。当該圧力センサ24は、ロッド室7rの圧力に対応する電気信号である圧力検出信号Dを生成して前記制御部90に入力する。
図3は、本実施形態に係る油圧制御装置100Aの制御部90のブロック図である。
制御部90は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されている。制御部90は、前記CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、バルブ制御部91、演算部92、判定部93および記憶部94の各機能部を備えるように機能する。これらの機能部は、実体を有するものではなく、前記制御プログラムによって実行される機能の単位に相当する。なお、制御部90のすべてまたは一部は、油圧ショベル100内に設けられるものに限定されず、油圧ショベル100がリモート制御される場合には、油圧ショベル100とは異なる位置に配置されても良い。また、前記制御プログラムは遠隔地のサーバ(管理装置)やクラウドなどから油圧ショベル100内の制御部90に送信され実行されるものでもよいし、前記サーバやクラウド上で前記制御プログラムが実行され、生成された指令信号が油圧ショベル100に送信されるものでもよい。
バルブ制御部91は、カット弁52およびメータアウト弁53に指令信号を入力して、各弁の開弁を制御する。特に、バルブ制御部91は、少なくともブーム操作装置20に前記ブーム下げ操作が入力されると、当該入力されたブーム下げ操作がバケット6を地面に向かって打ち付ける打付作業に対応するものであるか否かを判定し、前記打付作業に対応すると判定すると、カット弁52を前記遮断位置P7に設定するための前記指令信号をカット弁52に入力する。
演算部92は、制御部90が実行する各種の処理において必要とされる演算処理を実行する。判定部93は、制御部90が実行する各種の処理において必要とされる判定処理を実行する。記憶部94は、制御部90が実行する各種の処理において必要とされるパラメータ、閾値を記憶する。
また、油圧ショベル100は、入力部35と、アングルセンサ36とを更に備える(図3)。入力部35は、キャブ2A(図1)内に配置されており、オペレータが油圧ショベル100を操作するための各種の情報を受け付ける。一例として、入力部35は、後記の打付作業アシスト処理を実行するためのスイッチ機能(実行スイッチ)を有している。アングルセンサ36は、ブーム4、アーム5およびバケット6の各回動軸に設けられており、各部材の回動角度を検出する。検出された角度は制御部90に入力され、演算部92によって作業アタッチメント3の姿勢が演算される。
図4は、本実施形態に係る油圧制御装置100Aにおける制御部90が実行する打付作業アシスト処理を示すフローチャートである。打付作業とは、バケット6の底面6S(図1)を地面に向かって打ち付けることで地面を締め固めて整地する作業(土羽打ち作業)を含む。また、打付作業は、地面に刺された杭の上端をバケット6の底面6Sによって地面に向かって打ち付け、杭を地面に打ち込む作業(杭打ち作業)なども含む。制御部90は、このような打付作業時に、油圧ショベル100の機体が跳ね上がることを抑止し作業性を向上させるために、打付作業アシスト処理を実行する。
オペレータが入力部35に含まれる実行スイッチをオン状態に切り換えることで、打付作業アシスト処理の実行を指示すると、制御部90が図4のフローを実行する。なお、制御部90は、前記スイッチがオフされるまで、図4のフローを繰り返す。
打付作業アシスト処理が開始されると、制御部90の判定部93は、オペレータがブーム操作装置20のブーム操作レバー21を通じてブーム下げ操作を入力したか否かを判定する(ステップS1)。この際、判定部93は、ブーム操作検出部23の検出結果に基づいて、上記の判定を実行する。なお、ブーム操作レバー21にブーム下げ操作が入力されていない場合(ステップS1でNO)、制御部90は図4のフローを一旦終了する(END)とともに、再びステップS1から開始する。
一方、ステップS1においてブーム操作レバー21にブーム下げ操作が入力されている場合(ステップS1でYES)、判定部93は、ブーム下げ減速操作が入力されたか否かを判定する(ステップS2)。このブーム下げ減速操作とは、ステップS1において確認されたブーム下げ操作に対して、ブーム4の下げ速度を減速させる、すなわち、ブーム操作レバー21を中立位置に向かって戻すような操作が入力されることを意味する。通常、土羽打ち作業などでは、バケット6の底面6Sを地面に対して所定の高さに配置した後、地面に打ち付けるまでの間は、ブーム下げ操作を減速することはない。逆に、機体持ち上げ作業のように、バケット6の底面6Sを地面に静かに接地させた後、大きな駆動力でブーム下げ操作を実行して機体を持ち上げる際には、バケット6の底面6Sを静かに地面に接地させるために、ブーム下げ減速操作が入力されることが多い。
本実施形態では、上記のような観点から、判定部93は、ステップS1に加えて、ステップS2においてブーム下げ減速操作が入力されていない場合(ステップS2でYES)に、ステップS3に進む。
この場合、判定部93は速度検出部26の検出結果から、ブーム下げ速度がゼロか否かを判定する(ステップS3)。ここで、ブーム下げ速度がゼロの場合(ステップS3でYES)、ブーム下げ操作によってバケット6の底面6Sが地面に打ち付けられたことを意味する。このため、判定部93は、ステップS1からステップS3までの間に、速度検出部26によって連続的に検出され記憶部94に記憶されたブーム下げ速度Vの最大値Vmaxと、予め設定された速度閾値Vlimitとの大小関係を判定する(ステップS4)。速度閾値Vlimitは、油圧ショベル100の仕様に応じて設定され、記憶部94に記憶されている。速度閾値limitは、打付作業のためにバケット6の底面6Sを地面に打ち付ける際のブーム下げ操作の平均的な最大速度に対応して設定されている。
ステップS4において、Vlimit<Vmaxの場合(ステップS4でYES)、バルブ制御部91がカット弁52に指令信号を入力し、カット弁52を遮断位置P7(図2)に切り換える。なお、メータアウト弁53は、ブーム下げ操作が入力された際に許容位置P9に設定されている。
図5は、本実施形態に係る油圧制御装置100Aを備える油圧ショベル100におけるブーム下げ速度の推移を示すグラフである。図5では、ブーム下げ操作を受け、時間とともにブーム下げ速度が増した後、バケット6の底面6Sが地面に当接することで、ブーム下げ速度がVmaxから急激にゼロに至る様子が示されている。本実施形態では、このブーム下げ速度の変化量ΔVが上記のVlimitよりも大きい場合に、オペレータが所定の速度でバケット6の底面6Sを地面に打ち付けようとしている、すなわち、打付作業を実行しようとしていると判断している。
上記のように、カット弁52が閉じられると、第1油圧ポンプ11から吐出された作動油がブーム制御弁40を通じて、ブームシリンダ7のロッド室7rに流入することが阻止される一方、ブームシリンダ7のヘッド室7hから排出された作動油は、ブーム制御弁40、メータアウト弁53を経由してタンクTに流入する。したがって、打付作業のためのブーム下げ操作に対応して、主に作業アタッチメント3の自重によってバケット6の底面6Sが地面に打ち付けられた直後にブーム4が大きな駆動力で更に下げられることがなく、その反動で機体が大きく跳ね上がることが抑止される。
ステップS5においてカット弁52が閉じられると、判定部93はブーム操作検出部23の検出結果から、ブーム下げ操作の有無を判定する。ここで、ブーム下げ操作が継続して入力されている場合(ステップS6でNO)、制御部90はステップS5、S6を繰り返す。
一方、ステップS6においてブーム下げ操作がない場合、換言すれば、ブーム操作レバー21が中立位置に戻された場合、または、次の打付作業のためにブーム上げ操作を受け付けた場合、バルブ制御部91はカット弁52を供給位置P6に切り換えて開弁する(ステップS7)。この結果、ブーム上げ操作が入力された場合には、通常のように、第1油圧ポンプ11から吐出された作動油は、ブーム制御弁40を経由して、ブームシリンダ7のヘッド室7hに流入させることができる。すなわち、本実施形態では、バケット6を用いた打付作業における、1回毎の打ち付け動作に対応して、カット弁52をそれぞれ閉じる制御を行っている。したがって、バケット6の底面6Sが地面に打ち付けられるたびに、ブームシリンダ7への過剰な作動油の流入を阻止し、油圧ショベル100の機体が受ける反動を抑えることができる。
なお、ステップS2においてブーム減速操作が入力されている場合(ステップS2でNO)、ステップS3でブーム下げ速度がゼロに至っていない場合(ステップS3でNO)、ステップS4でVlimit≧Vmaxの場合(ステップS4でNO)のそれぞれの場合には、制御部90は現在のフローにおいてカット弁52を閉じることなく、図4のフローをステップS1から繰り返す。この中には、オペレータがバケット6の底面6Sを静かに地面に当接させた後、ブーム下げ操作を大きく入力することで、機体を持ち上げる機体持ち上げ作業も含まれる。この場合、カット弁52が開弁されているため、第1油圧ポンプ11が吐出する作動油をブームシリンダ7のロッド室7rに積極的に流入させ、作業アタッチメント3を支点として大きな駆動力で機体を持ち上げることができる。
以上のように、本実施形態では、制御部90がブーム操作装置20に入力されるブーム下げ操作が打付作業に対応するか否かを判定し、打付作業の場合にはカット弁52を規制位置に設定するため、バケット6の底面6Sが地面に接触したのち、第1油圧ポンプ11から吐出される作動油がブームシリンダ7に供給されることが阻止される。この結果、前記作動油の供給によって大きな駆動力でバケット6が地面に押し付けられることがないため、その反動で油圧ショベル100の機体が跳ね上がることやオペレータが大きな衝撃を感じることが抑止される。また、入力されたブーム下げ操作が打付作業に対応する場合にカット弁52を規制位置に設定するため、機体の持上げ作業のような他の作業の場合には必要に応じて第1油圧ポンプ11の作動油をブームシリンダ7に供給し、大きな駆動力で作業を行うことができる。したがって、打付作業および上記の他の作業のいずれの場合にもカット弁52を一括して規制位置に設定する場合と比較して、各作業における操作性が低下することを抑止することができる。
また、本実施形態では、制御部90は、ブーム操作装置20に入力された操作が前記打付作業に対応すると判定しカット弁52を前記遮断位置P7に設定した後、ブーム操作装置20への前記ブーム下げ操作の入力が解除されると、カット弁52を供給位置P6に設定するための指令信号をカット弁52に入力する(供給位置に設定する)。
このような構成によれば、ブーム下げ操作が入力されカット弁52を遮断位置P7に設定したのち、ブーム上げ操作が入力されるとカット弁52を供給位置P6に設定するため、ブームシリンダ7への作動油の供給によってブーム上げ動作を安定して行うことができる。このため、バケット6によって地面を繰り返し打ち付ける場合でも、機体の跳ね上がりなどを抑止しながらブーム4の上げ下げを行うことができる。
更に、本実施形態では、制御部90は、ブーム操作装置20にブーム下げ操作が入力されるとともに、速度検出部26によって検出されるブーム4の下方向の速度が予め設定された速度閾値Vlimitよりも大きな速度からゼロまで低下した場合に、入力されたブーム下げ操作が打付作業に対応すると判定する。
このような構成によれば、バケット6が地面に打ち付けられる現象を、ブーム4の速度によって精度良く検出し、オペレータが打付作業を行っていると判定することができる。なお、ブーム4の下方向の速度が速度閾値Vlimitよりも小さい場合には、カット弁52が開放されたままであっても、ブーム4の下げ速度が小さいため、機体の跳ね上がりは生じにくい。換言すれば、本実施形態では、機体の跳ね上がりが発生しやすい、ブーム下げ速度が大きい場合にカット弁52を閉じることで、機体の跳ね上がりを過不足なく防止することができる。
また、本実施形態では、前記制御部は、ブーム下げ操作が入力されたか否かに加え、前記ブーム下げ動作におけるブーム4の速度を減速させるためのブーム下げ減速操作がブーム操作装置20に入力されると、前記ブーム下げ操作が打付作業に対応しないと判定する。
このような構成によれば、ブーム操作装置20にブーム下げ操作が入力された後、ブーム4の下げ速度を減速させるような操作が入力された場合には、オペレータが実行しようとする作業が打付作業とは異なる作業であると早期に判定することができる。
更に、本実施形態では、図2に示すように、アームシリンダ8に対して第2油圧ポンプ12に加え、第1油圧ポンプ11からも作動油を供給することができる。一方、カット弁52は、いわゆるメータインカット弁として、ブームシリンダ回路L1から合流回路L3が分岐する分岐点よりもブーム制御弁40側の位置に配置されている。このため、ブーム4およびアーム5の複合操作が入力されている場合であっても、ブーム4の動作が打付作業に対応する場合には、第1油圧ポンプ11の作動油をアームシリンダ8に供給しつつ、カット弁52を閉じることができる。このため、上記のような複合操作時においても、打付作業に伴う機体の跳ね上がりを抑止することができる。
また、本実施形態では、入力部35が、実行スイッチを含む。当該実行スイッチは、打付作業アシスト処理、すなわち、打付作業の判定処理に伴うカット弁52の切り換えが必要であることおよび不要であることに関する情報を選択的に受け付ける。換言すれば、前記実行スイッチは、前記打付作業の判定に応じたカット弁52の切換設定を指示するためのオン状態と、カット弁52の切換設定を阻止するためのオフ状態とに切換可能である。そして、前記実行スイッチがオン、すなわち、カット弁52の切り換えが必要であることに関する情報が前記実行スイッチに入力されている場合に、制御部90が打付作業アシスト処理を実行する。
このような構成によれば、油圧制御装置100Aが実行スイッチを備えているため、非熟練者が油圧ショベル100を操作する場合には実行スイッチを通じて打付作業の判定を必要とすることで、機体の跳ね上がりやショックを抑止しながら、打付作業を行うことができる。また、熟練者が油圧ショベル100を操作する場合には、実行スイッチをオフ状態にして自らの感覚で打付作業を行うことができる。
なお、本実施形態では、前述のように、制御部90はアングルセンサ36(図3)の検出結果によって作業アタッチメント3の姿勢情報を取得することができる。作業アタッチメント3のアーム5が図1に示すような鉛直姿勢の場合と比較して、図1よりもアーム5が前方に水平に延びた姿勢では、車体の跳ね上がりが生じにくい。このため、制御部90は、作業アタッチメント3の姿勢に応じて、打付作業を判定する閾値の大きさを変更してもよい。例えば、アーム5が前方に水平に延びた姿勢の場合には、前述のVlimitを大きくすることでカット弁52を閉じる確率を下げても良い。換言すれば、図1のような鉛直姿勢の場合には、車体が跳ね上がる可能性が高いため、Vlimitは小さく(厳しく)設定することが望ましい。後記の変形実施形態においても同様である。また、アングルセンサ36に代えて、ブームシリンダ7、アームシリンダ8およびバケットシリンダ9のストロークをそれぞれ検出するストロークセンサの検出結果によって、作業アタッチメント3の姿勢情報が取得されてもよい。
以上、本発明に係る油圧制御装置100Aおよびこれを備えた油圧ショベル100について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば以下のような変形実施形態をとることができる。
(1)図6は、本発明の第1変形実施形態に係る油圧制御装置100Aを備える油圧ショベル100におけるブームシリンダ7のロッド圧の推移を示すグラフである。先の実施形態では、図4のステップS3、S4において、ブーム下げ速度を用いて打付作業を判定する態様にて説明したが、これに代えて、ブームシリンダ7のロッド室7rの圧力に基づいて打付作業を判定するものでもよい。バケット6の底面6Sが地面に打ち付けられると、図6に示すように瞬間的にロッド室7rの圧力が上昇する。したがって、判定部93は、ブーム操作装置20にブーム下げ操作が入力されるとともに、圧力センサ24(図2、圧力検出部)によって検出されるロッド室7rの圧力が予め設定された圧力閾値Plimitを超えた場合に、ブーム操作レバー21入力されたブーム下げ操作が打付作業に対応すると判定してもよい。
このような構成によれば、バケット6が地面に打ち付けられる現象を、ブームシリンダ7のロッド室7rの圧力変化によって精度良く検出し、オペレータが打付作業を行っていると判定することができる。
(2)図7は、本発明の第2変形実施形態に係る油圧制御装置100Aを備える油圧ショベル100におけるブームシリンダ7の加速度の推移を示すグラフである。図3に示される速度検出部26が加速度センサ(加速度検出部)の場合、その検出結果を積分することでブーム下げ速度を取得することができる。一方、本変形実施形態では、前記加速度センサが検出するブームの加速度に基づいて、打付作業を判定する。具体的に、バケット6の底面6Sが地面に打ち付けられると、図6に示すように瞬間的にブーム4の加速度がプラス側(下向き)からマイナス側(上向き)に変化する。したがって、判定部93は、ブーム操作装置20にブーム下げ操作が入力されるとともに、少なくとも前記加速度センサによって検出されるブーム4の加速度の向きが下方向から上方向に反転した場合に、ブーム操作レバー21に入力されたブーム下げ操作が打付作業に対応すると判定することができる。
このような構成によれば、バケット6が地面に打ち付けられる現象を、ブーム4の加速度の向きによって精度良く検出し、オペレータが打付作業を行っていると判定することができる。
なお、判定部93は、ブーム4の加速度が上記のように反転することに加え、反転後に加速度センサによって検出されるブーム4の前記上方向の加速度の大きさ(絶対値)が、予め設定された加速度閾値Alimitよりも大きい場合に、ブーム操作レバー21に入力されたブーム下げ操作が打付作業に対応すると判定するものでもよい。
このような構成によれば、機体の持上げ作業時に、バケット6を静かに地面に押し付けた際のブーム4の加速度の向きの反転に基づいて誤ってカット弁52を規制位置に設定することを防止することができる。
なお、上記の変形実施形態では、ブーム4の加速度を用いて打付作業を判定する態様にて説明したが、加速度の代わりにブーム4の躍度(加速度の微分、単位時間あたりの加速度の変化率)を用いるものでもよい。更に、上記で説明した、速度、加速度、躍度、ロッド圧などを組み合わせて、打付作業をより精度良く判定するものでもよい。
(3)また、上記の各実施形態では、図4のステップS2においてブーム下げ減速操作が入力されていないことを条件として、ブーム操作レバー21に入力された操作が打付作業に対応すると判定する態様にて説明したが、ブーム下げ減速操作に関する判定処理を行うことなく、ブーム下げ操作の入力のみによってブーム下げ速度などの次のステップに進む態様でもよい。
(4)前記実施形態では、前記油圧制御装置が第1油圧ポンプ11と第2油圧ポンプ12とを備えているが、本発明はこれに限られず、第1油圧ポンプ11及び第2油圧ポンプ12の一方が省略されてもよい。かかる場合、他方の油圧ポンプから吐出される作動油が前記ブームシリンダ7に供給されるとともに前記アームシリンダ8に供給される。
また、先の実施形態では、カット弁52の規制位置として、ブームシリンダ7への作動油の供給が完全に阻止される態様にて説明したが、供給位置よりもブームシリンダ7への作動油の最大供給量が小さく設定される態様でもよい。この場合も、ブーム操作装置20に入力されるブーム下げ操作が打付作業に対応する場合には、制御部90がカット弁52を規制位置に設定するため、バケット6が地面に接触したのち第1油圧ポンプ11から吐出される作動油のブームシリンダ7への供給量が規制される。この結果、ブームシリンダ7への積極的な作動油の供給によってバケット6が大きな駆動力で地面に押し付けられることがないため、その反動で油圧ショベル100の機体が跳ね上がることやオペレータが大きな衝撃を感じることが抑止される。
(5)また、作業アタッチメント3の先端アタッチメントは、バケットに限られず、例えばグラップル、圧砕機、ブレーカ、フォークなどの他の先端アタッチメントであってもよい。また、本発明の油圧制御装置が搭載される建設機械は、前記油圧ショベルに限られず、他の建設機械であってもよい。
(6)先の実施形態では、機体が下部走行体1であるが、前記機体は下部走行体1のように走行可能なものに限定されず、特定の場所に設置されて上部旋回体2を支持する基台であってもよい。
1 下部走行体
100 油圧ショベル
100A 油圧制御装置
11 第1油圧ポンプ(油圧ポンプ)
12 第2油圧ポンプ
2 上部旋回体(機体)
20 ブーム操作装置
21 ブーム操作レバー
22 ブームパイロット弁
23 ブーム操作検出部
24 圧力センサ(圧力検出部)
26 速度検出部(速度検出部、加速度検出部)
2A キャブ
2S 旋回フレーム
3 アタッチメント
35 入力部(実行スイッチ)
36 アングルセンサ
4 ブーム
40 ブーム制御弁
41 アーム制御弁
42 合流制御弁
5 アーム
52 カット弁(切換弁)
53 メータアウト弁
6 バケット(作業部材)
6S 底面
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
90 制御部
91 バルブ制御部
92 演算部
93 判定部
94 記憶部
T タンク

Claims (10)

  1. ブームと当該ブームに装着される作業部材とを含む建設機械の油圧制御装置であって、
    油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから作動油の供給を受けることにより前記ブームにブーム下げ動作とブーム上げ動作とを行わせるように作動するブームシリンダと、
    前記ブーム下げ動作に対応する下げ操作及びブーム上げ動作に対応する上げ操作をそれぞれ受け付けるブーム操作装置と、
    作動油が前記油圧ポンプから前記ブームシリンダに供給されることを許容する供給位置と前記供給位置よりも前記ブームシリンダへの作動油の最大供給量を小さくする規制位置との間で切換可能な切換弁と、
    前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されると、当該下げ操作が前記作業部材を地面に打ち付ける打付作業に対応するか否かを判定し、前記打付作業に対応すると判定した場合は前記切換弁を前記規制位置に設定する制御部と、
    を備える建設機械の油圧制御装置。
  2. 前記切換弁は、前記規制位置において、前記油圧ポンプから吐出された作動油が前記ブームシリンダに供給されることを阻止する、請求項1に記載の建設機械の油圧制御装置。
  3. 前記制御部は、前記下げ操作が前記打付作業に対応すると判定し前記切換弁を前記規制位置に設定した後、前記ブーム操作装置への前記下げ操作の入力が解除されると、前記切換弁を前記供給位置に設定する、請求項1または2に記載の建設機械の油圧制御装置。
  4. 前記ブームの速度を検出可能な速度検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されるとともに、前記速度検出部によって検出される前記ブームの下方向の速度が予め設定された速度閾値よりも大きな速度からゼロまで低下した場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  5. 前記ブームの加速度を検出可能な加速度検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されるとともに、少なくとも前記加速度検出部によって検出される前記ブームの加速度の向きが下方向から上方向に反転した場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  6. 前記制御部は、前記ブームの加速度が反転することに加え、前記加速度検出部によって検出される前記ブームの前記上方向の加速度の大きさが予め設定された加速度閾値よりも大きい場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定する、請求項5に記載の建設機械の油圧制御装置。
  7. 前記ブームシリンダは、シリンダ本体と、前記シリンダ本体をヘッド室とロッド室とに仕切る仕切部を含み前記シリンダ本体に対して相対移動可能なピストンロッドとを有し、前記油圧ポンプにより吐出される作動油を前記ヘッド室に受け入れることで前記ブームに前記ブーム上げ動作を行わせるように前記ピストンロッドが前記シリンダ本体に対して伸長することが可能である一方、前記油圧ポンプにより吐出される作動油を前記ロッド室に受け入れることで前記ブームに前記ブーム下げ動作を行わせるように前記ピストンロッドが前記シリンダ本体に対して収縮することが可能であり、
    前記ロッド室の圧力を検出することが可能な圧力検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力されるとともに、前記圧力検出部によって検出される前記ロッド室の圧力が予め設定された圧力閾値を超えた場合に、前記入力された下げ操作が前記打付作業に対応すると判定する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  8. 前記制御部は、前記ブーム操作装置に前記下げ操作が入力された後、前記ブーム下げ動作における前記ブームの速度を減速させるための減速操作が前記ブーム操作装置に入力されると、前記下げ操作が前記打付作業に対応しないと判定する、請求項1乃至6の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  9. 前記打付作業の判定に応じた前記切換弁の切換設定を指示するオン状態と、前記切換弁の切換設定を阻止するオフ状態とに切換可能な実行スイッチを更に備える、請求項1乃至8の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  10. 機体と、
    当該機体に起伏可能に支持されるブームと、
    当該ブームに装着される作業部材と、
    請求項1乃至9の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置と、
    を備える、建設機械。
JP2022051446A 2022-03-28 2022-03-28 建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械 Pending JP2023144468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022051446A JP2023144468A (ja) 2022-03-28 2022-03-28 建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022051446A JP2023144468A (ja) 2022-03-28 2022-03-28 建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023144468A true JP2023144468A (ja) 2023-10-11

Family

ID=88253293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022051446A Pending JP2023144468A (ja) 2022-03-28 2022-03-28 建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023144468A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6564548B2 (en) Speed control apparatus of working vehicle and speed control method thereof
JP5388787B2 (ja) 作業機械の油圧システム
EP2072691B1 (en) Shock absorption device and control method thereof for small swing radius excavator
CN111201351B (zh) 挖土机
JP6731373B2 (ja) 建設機械
KR102107579B1 (ko) 건설 기계의 유압 구동 장치
EP2461044A1 (en) Hydraulic drive for construction machine
JP4213473B2 (ja) 流体圧回路
WO2009104449A1 (ja) 作業機械における干渉防止制御装置
WO2019182128A1 (ja) ショベル
JP2000282513A (ja) 作業機械の器具を制御する方法および装置
EP3604690B1 (en) Construction machinery
JP7305968B2 (ja) 作業機械における油圧シリンダの駆動装置
WO2007116896A1 (ja) 作業機械及び負荷の急速ドロップ方法
US11585068B2 (en) Boom control system for a construction machine
JP6615137B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2023144468A (ja) 建設機械の油圧制御装置およびこれを備えた建設機械
CN109996924B (zh) 工程机械
WO2022014606A1 (ja) 作業機械
JP7338292B2 (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP6882214B2 (ja) 建設機械
JP5272211B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JP4716925B2 (ja) オフセット式油圧ショベルの干渉防止装置
US20240150995A1 (en) Construction Machine
JP7406042B2 (ja) 作業機械