JP2009120374A - 用紙処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数枚揃えられた用紙束を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送された用紙束を綴じるとともに、用紙束を綴じる際には用紙搬送路上の綴じ位置に配置され、用紙束を綴じた後に綴じ位置から退避するステープラユニット60とを備え、ステープラユニット60は、用紙束を綴じる際に用紙束を支えるユニット下部62と、このユニット下部62に設けられ、ステープラユニット60が綴じ位置に配置された際にユニット下部62から展開されて用紙束を支持し、ステープラユニット60が綴じ位置から退避した際にユニット下部62に収納される下流側棚型トレイ63とを備えた。
【選択図】図5
Description
本発明は、用紙束を形成する用紙の用紙サイズが大きい場合などであっても、用紙綴じ処理を良好に行うことを主たる目的とする。
請求項2の発明によれば、装置の外形寸法を小さくした場合であっても、例えば用紙の束ずれなどを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、用紙束綴じ手段に連動して用紙束保持部材を進退させることが可能となり、簡易な構造によってより好ましい機能を実現できる。
請求項4の発明によれば、用紙束綴じ手段からみて用紙受け入れ側の用紙保持機能を高めることが可能となり、より安定した状態にて用紙綴じ処理を行うことができる。
請求項5の発明によれば、積載部を含め装置の小型化を実現できるとともに、より安定した用紙綴じと、より良好な用紙束の積載を実現できる。
請求項7の発明によれば、用紙綴じ機能を備えた装置の、より小型化を実現できる。
図1は本実施の形態が適用される用紙処理システム1の全体構成を示した図である。図1に示す用紙処理システム1は、例えば、電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成された用紙(sheet)に対して後処理を施す用紙処理装置3とを備えている。そして、この用紙処理装置3は、画像形成装置2から出力された用紙を更に下流側に搬送する搬送装置10と、例えば端綴じ用のステープルや用紙を集めて束ねるコンパイルトレイ、用紙に折り筋を付ける折筋ユニットなどを備えた第1後処理装置30と、この第1後処理装置30の更に下流側に設けられ例えば中綴じ用のステープラを備えた第2後処理装置50とを備えている。また、用紙処理装置3は、用紙処理装置3の全体を制御する制御部20を有し、この制御部20は、例えば第1後処理装置30に設けられている。
また、第2の用紙揃え部材37は、図のU1方向に移動して用紙に接触し、図のU2方向に移動することで用紙から離間する。メインパドル36およびサブパドル37は、図のR方向に回転することで、図のS1方向に向かって搬送された用紙(sheet)を、コンパイルトレイ35上にてS2方向に押し込む。
尚、図示してはいないが、コンパイルトレイ35の用紙搬送方向に直交する方向(図2の紙面の手前側(OUT側)と奥側(IN側))には、用紙の両端(用紙搬送方向に直交する方向の両側)について位置合わせを行うためのタンパが備えられている。
図3および図4は、第2後処理装置50の排出口を用紙の排出側(図1の右側)から眺めた斜視図である。図3はステープラユニット60が用紙の搬送路上に位置する状態(綴じ位置に配置された状態)を示し、図4はステープラユニット60が用紙の搬送路上から退避している状態(綴じ位置から退避している状態)を示している。
図5は、図3および図4にて斜視図で示したステープラユニット60の動きを説明するための説明図である。図5では、ステープラユニット60のなかで支持構造であるユニット下部62を取り上げて示している。図5に示すように、用紙束綴じ手段の一つであるステープラユニット60は、第2後処理装置50の、用紙搬送方向に直交する方向の両側(図5のIN側およびOUT側)から、進退可能となっている。そして、図5に示すように、ステープラユニット60は、用紙束が搬送される用紙搬送路上の綴じ位置に配置されて、用紙束が搬送されるのを待つ。
図6は、スタッカトレイ70に用紙束を排出する場合の問題点を説明するための図である。本実施の形態における用紙処理装置3は、コンパイルトレイ35の用紙搬送方向の延長上に中綴じ用のステープラユニット60を設けている。そして、このステープラユニット60の下方にスタッカトレイ70を配置し、用紙束を開いた状態で排出している。このような構成において、スタッカトレイ70の高さの調整は上面検知センサ72により行われる。しかしながら、このスタッカトレイ70には、用紙束が開いた状態で積載されることから、折り筋を付けられた用紙束の場合には、その山部の盛り上がりが大きくなる。このとき、上面検知センサ72にて山部を検知できない場合には、用紙束の山部がステープラユニット60と接触してしまい、スタックされる用紙束の崩れなどの問題が生じる。
図7(a)、(b)は、このスタッカトレイ70の上昇/下降動作を説明するための図である。図7(a)はステープラユニット60によるステープル実行時のスタッカトレイ70の位置を示し、図7(b)はステープル後にステープラユニット60が退避し用紙束を排出するときのスタッカトレイ70の位置を示している。本実施の形態では、図7(a)に示すように、ステープラユニット60によるステープル実行時にて、排出する用紙束の冊子数(または用紙の枚数)に応じてスタッカトレイ70を下降させている。これによって、図6に示すようなステープラユニット60と用紙束との接触を防ぐことができる。一方、ステープルを終了した後、図4に示すようにステープラユニット60が第2後処理装置50の筐体内部のホームポジション位置に退避した状態にて、図7(b)に示すようにスタッカトレイ70を上昇させる。これによって、排出される用紙束が挫屈して腰砕け状態になることを防止できる。また、スタッカトレイ70上に用紙束を良好に落とすことができ、完全に落ちきらずに出口付近に残る所謂土手残りという問題を解消することが可能となる。
例えば、折り筋を付けられた用紙束の山部の盛り上がりの程度が用紙のサイズによって異なるので、この積載される用紙のサイズによって、例えばトレイ駆動用モータ71の下降のためのパルス数を変えることも有効である。例えば、用紙サイズが所定サイズ(例えば用紙搬送方向でB4サイズ)よりも小さい場合には、このサイズより大きい場合に比べて山部の影響が大きい。そこで、このB4サイズよりも小さいか否かによって下降量を制御し、B4サイズよりも小さい場合には下降ためのパルス数を増やすように制御する。
また、用紙束を構成する用紙のセット枚数に応じて、下降のためのパルス数を変えるように構成することもできる。例えば、セット枚数が3枚までの用紙束、4〜7枚までの用紙束、8〜11枚までの用紙束、11〜15枚までの用紙束など、その枚数に応じてパルス数を変更する。尚、この変更は、用紙のサイズ条件を加味して行うこともできる。
図8は、制御部20の制御下にて行われる用紙揃え処理を示したフローチャートである。用紙揃え処理に際し、まず制御部20は、用紙揃えの各種情報を取得する(ステップ101)。ここで取得される各種情報としては、用紙の種類(用紙の厚さ(坪量)等の情報を含む)、用紙サイズ、束ねる用紙の枚数、用紙束の部数、端綴じか/中綴じか、端綴じの場合のステープルの位置(中央2箇所止めか、角一箇所止めか等)、パンチ穴を空けるか否か、などの各種情報である。これらの情報は、例えば用紙処理システム1の画像形成装置2の制御部(図示せず)等から取得することができる。例えば画像形成装置2に設けられたコントロールパネル(図示せず)を介して行われたユーザ入力を画像形成装置2の制御部にて認識し、これらの情報を制御部20が画像形成装置2の制御部を介して取得する。また、制御部20が、用紙処理装置3に設けられたコントロールパネル(図示せず)によって直接、これらの情報を取得することも可能である。
折り筋のない普通の用紙(plain sheet)がコンパイルトレイ35に収容される場合に比べ、折り筋のある用紙を揃える場合には、折り筋の山折り部分が抵抗となり、用紙揃えが悪化する傾向がある。特に集積枚数が増加すると、折り筋による山が成長することから、山高部分が大きな抵抗となり、徐々に用紙揃えが悪化してしまう。そこで、本実施の形態では、折り筋がある場合にはサブパドル37の下降時間を増加させて接触機能を高めることで、良好な用紙揃えを実現している。
図9は、制御部20の制御下にて行われる中綴じのステープル処理と排出処理を示したフローチャートである。まず、ジョブのスタート時に、制御部20は、ステープラユニット60を用紙搬送路上に出す(ステップ201)。そして、図8に示す処理によってコンパイルトレイ35上にて用紙揃え処理が終了すると、第1イジェクトロール38aを下降し、図2に示すT1方向へのイジェクトロール38(第1イジェクトロール38aおよび第2イジェクトロール38b)の回転を開始する(ステップ202)。そして、ステープラユニット60のユニット上部61とユニット下部62との間に用紙束を搬送し、この搬送した用紙束の中央部(用紙搬送方向の中央部)がステープル位置に到達したことを検知して、イジェクトロール38の回転を停止し、ステープルを実行する(ステップ203)。
Claims (7)
- 複数枚揃えられた用紙束を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送された前記用紙束を綴じるとともに、当該用紙束を綴じる際には用紙搬送路上の綴じ位置に配置され、当該用紙束を綴じた後に当該綴じ位置から退避する用紙束綴じ手段と
を備え、
前記用紙束綴じ手段は、
前記用紙束を綴じる際に当該用紙束を支える支持構造と、
前記支持構造に設けられ、前記用紙束綴じ手段が前記綴じ位置に配置された際に当該支持構造から展開されて用紙束を支持し、当該用紙束綴じ手段が当該綴じ位置から退避した際に当該支持構造に収納される用紙束保持部材と
を有することを特徴とする用紙処理装置。 - 前記用紙束保持部材は、前記支持構造から展開された際、当該支持構造の位置から前記用紙束の搬送方向の下流側へ伸びることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
- 前記綴じ位置から退避した前記用紙束綴じ手段を収納する筐体を更に備え、
前記用紙束保持部材は、前記用紙束綴じ手段が前記綴じ位置から退避して前記筐体に収納される際、当該筐体の一部に当接することで前記支持構造に収納されることを特徴とする請求項1または2記載の用紙処理装置。 - 前記用紙束綴じ手段は、前記綴じ位置に配置された際に前記支持構造から展開されて前記用紙束を支持し当該支持構造の位置から当該用紙束の搬送方向の上流側へ伸びる上流側用紙束保持部材を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
- 前記用紙束綴じ手段の前記綴じ位置の下方にて用紙束を積載する積載部を更に備え、
前記積載部は、前記用紙束保持部材が前記支持構造に収納されることにより支持が開放された用紙束を積載することを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。 - 複数枚揃えられた用紙束を取得し、当該用紙束を綴じる用紙処理装置であって、
前記用紙束を綴じる際に当該用紙束を取得した所定位置に配置されて当該用紙束を支持し、当該用紙束が綴じられた後に当該所定位置から退避する支持構造と、
前記支持構造に設けられ、当該支持構造が前記所定位置に配置された際に当該支持構造から展開されて用紙束を支持し、当該支持構造が当該所定位置から退避した際に当該支持構造に収納される用紙束保持部材と
を有することを特徴とする用紙処理装置。 - 前記用紙束保持部材は、前記支持構造から展開された際、当該支持構造の位置から一方向へ伸びることを特徴とする請求項6記載の用紙処理装置。
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