JP2009120324A - 被記録材搬送装置、記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録装置において、記録実行前の被記録材に付着している紙粉等の異物に起因した記録精度の低下を低減させる。
【解決手段】 異物除去ローラ56は、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52より搬送方向Yの上流側で記録紙Pに接する位置に配設される。記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物は、搬送駆動ローラ51より上流側で異物除去ローラ56により除去される。除去された紙粉等の異物は、異物収容部57に落下し、吸着部材58に吸着されて保持される。記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物の一部が除去できずに搬送駆動ローラ51の外周面に付着してしまっても、搬送駆動ローラ51の外周面と異物除去ローラ56とが接している部分において除去することができる。
【選択図】図3
【解決手段】 異物除去ローラ56は、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52より搬送方向Yの上流側で記録紙Pに接する位置に配設される。記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物は、搬送駆動ローラ51より上流側で異物除去ローラ56により除去される。除去された紙粉等の異物は、異物収容部57に落下し、吸着部材58に吸着されて保持される。記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物の一部が除去できずに搬送駆動ローラ51の外周面に付着してしまっても、搬送駆動ローラ51の外周面と異物除去ローラ56とが接している部分において除去することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、所定の搬送方向へ被記録材を搬送する被記録材搬送装置及び被記録材搬送装置を備えた記録装置に関する。
いわゆるインクジェットプリンタやレーザプリンタ等の記録装置において記録を実行する被記録材としては、普通紙、写真用紙、光沢紙、マット紙等のプリンタ用紙が一般的に使用される。このようなプリンタ用紙は、用紙の裁断等の製造工程において発生した紙粉が付着していることがある。また、記録実行前の被記録材には、ユーザが被記録材を収容袋等から取り出してプリンタに載置する過程等において、例えば埃や微少なゴミ等の異物が付着してしまう虞がある。
記録実行前の被記録材に付着している紙粉或いは埃や微少なゴミ等の異物は、記録装置において被記録材への記録を実行する際に、記録精度を低下させる要因となる。つまり、記録装置内に設けられた搬送手段で被記録材を搬送しながら記録を実行する際に、搬送手段と被記録材との接触面に紙粉や異物等が多数介在していると、その接触面における摩擦力が低下し、その接触面において被記録材の滑りが生じてしまう。それによって、被記録材の搬送誤差が生ずることとなるため、記録装置において、被記録材に対する記録精度が低下してしまうことになる。
このような課題を解決可能な従来技術の一例としては、例えば、ローラ対からなる搬送手段のローラ周面に薄板状の弾性材からなる紙粉除去部材を圧接することによって、そのローラ周面に付着した紙粉を除去するようにした紙送り装置が公知である(例えば、特許文献1を参照)。つまり、この公知の紙送り装置は、搬送手段のローラ周面に付着した紙粉を除去する手段を設けることによって、紙粉に起因した記録精度の低下の虞を低減させることができる、というものである。
特開平10−203672号公報
しかしながら、例えば、ローラ対からなる搬送手段においては、搬送中の被記録材との接触面において被記録材に付着していた紙粉等がローラ周面に付着すると、その時点で、ローラ周面と被記録材との接触面に紙粉が介在した状態になる。そのため、その時点で紙粉等に起因した被記録材の滑りが生じてしまうことになる。そして、上記の特許文献1に開示されている従来技術においては、搬送ローラ対のローラ周面に付着した後の紙粉等を除去することはできるが、被記録材に付着している紙粉が搬送ローラ対の周面に付着することは防止することができない。このようなことから、上記の特許文献1に開示されている従来技術においては、記録実行前の被記録材に付着している紙粉等の異物に起因した記録精度の低下が依然として生じてしまう虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、記録装置において、記録実行前の被記録材に付着している紙粉等の異物に起因した記録精度の低下を低減させることにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、所定の搬送方向へ被記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接する位置に配設される異物除去部材と、を備えた被記録材搬送装置である。
このように、搬送手段より搬送方向上流側で被記録材に接する位置に異物除去部材を配設することによって、被記録材が搬送手段に接する前に、被記録材に対して異物除去部材を摺接係合させることができる。それによって、被記録材が搬送手段に接する前に、その被記録材に付着している紙粉等の異物を除去することができるので、被記録材に付着している紙粉等の異物が搬送手段に付着してしまう虞を低減させることができる。
これにより、本発明の第1の態様に記載の被記録材搬送装置によれば、被記録材搬送装置において、被記録材に付着している紙粉等の異物が搬送手段に付着してしまう虞を低減させることができるので、記録実行前の被記録材に付着している紙粉等の異物に起因した記録精度の低下を低減させることができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材は、前記搬送手段の駆動力源の駆動力を利用して当該被記録材の搬送方向と逆方向へ回転する、ことを特徴とした被記録材搬送装置である。
異物除去部材は、搬送手段より搬送方向上流側で被記録材に接している状態で、搬送方向と逆方向へ回転する。それによって、異物除去部材を回転させずに固定した場合と比較して、より効率的に異物を除去することができるとともに、より強い異物除去力を被記録材に作用させることができる。
すなわち、本発明の第2の態様に記載の被記録材搬送装置によれば、異物除去部材を回転させずに固定した場合と比較して、異物除去部材による異物除去能力をより高めることができるので、被記録材に付着している紙粉等の異物の一部が除去されないまま搬送手段に付着してしまう虞をより低減させることができるという作用効果が得られる。また、異物除去部材は、搬送手段の駆動力源の駆動力を利用して回転するので、異物除去部材の専用の駆動力源を別個に設ける必要がない。したがって、被記録材に接した状態の異物除去部材を搬送方向と逆方向へ回転させる被記録材搬送装置を低コストに実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の被記録材搬送装置において、前記搬送手段は、前記駆動力源の駆動力で当該被記録材の搬送方向へ回転する搬送駆動ローラと、前記搬送駆動ローラに押圧された状態で従動回転可能に軸支された搬送従動ローラとを有し、前記異物除去部材は、前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接するとともに、少なくとも前記搬送駆動ローラ又は前記搬送従動ローラのいずれか一方にも接する位置に配設される、ことを特徴とした被記録材搬送装置である。
このような特徴によって、本発明の第3の態様に記載の被記録材搬送装置は、上流側で被記録材から除去できずに搬送駆動ローラ又は搬送従動ローラに付着してしまった紙粉等の異物も除去することができる。したがって、本発明の第3の態様に記載の被記録材搬送装置によれば、被記録材に付着している紙粉等の異物を搬送手段に接する前に除去できることに加えて、異物除去部材で除去されずに搬送駆動ローラ又は搬送従動ローラに付着してしまった紙粉等の異物をも除去することができるという作用効果が得られる。
本発明の第4の態様は、前述した第3の態様に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材は、前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接するとともに、前記搬送駆動ローラ又は前記搬送従動ローラのうち、より外周面に異物が付着し易い方にも接する位置に配設される、ことを特徴とした被記録材搬送装置である。
ここで、より外周面に異物が付着し易いローラとは、搬送駆動ローラと搬送従動ローラとを相対的に比較して、例えば、外周面の目がより粗い等、外周面の摩擦係数がより大きい方のローラである。つまり、搬送駆動ローラの外周面と搬送従動ローラの外周面とが直接当接した状態で搬送駆動ローラを回転させると、ローラの外周面に付着している紙粉等の異物は、その当接面において、より外周面の摩擦係数が大きい方のローラへ付着し易くなる。
したがって、例えば被記録材の搬送前又は搬送後は、搬送駆動ローラの外周面と搬送従動ローラの外周面とが直接当接した状態にあるので、その状態で搬送駆動ローラを回転させることによって、搬送駆動ローラ及び搬送従動ローラの外周面に付着している紙粉等の異物を、より外周面に異物が付着し易い方のローラへ集約させることができる。そして、異物除去部材は、より外周面に異物が付着し易い方のローラに接する位置に配設されるので、より外周面に異物が付着し易い方のローラに集約された紙粉等の異物は、異物除去部材により除去されることになる。
これにより、本発明の第4の態様に記載の被記録材搬送装置によれば、被記録材に付着している紙粉等の異物を搬送手段に接する前に除去できることに加えて、搬送手段に接する前に除去できずに搬送駆動ローラ及び搬送従動ローラに付着してしまった紙粉等の異物を、一の異物除去部材で両方とも除去することができるという作用効果が得られる。
本発明の第5の態様は、前述した第3の態様に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材は、前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接するとともに、前記搬送駆動ローラにも接する位置に配設される、ことを特徴とした被記録材搬送装置である。
紙粉等の異物に起因した被記録材の滑りは、特に駆動力源の駆動力で回転する搬送駆動ローラと被記録材との当接面において生じやすい。したがって、異物除去部材を搬送駆動ローラにも接する位置に配設し、搬送駆動ローラの外周面に付着した紙粉等の異物を除去できるようにすることによって、紙粉等の異物に起因した被記録材の滑りを効果的に低減させることができる。
本発明の第6の態様は、前述した第1〜第5の態様のいずれかに記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材に帯電した静電気を除去する静電気除去手段を備えている、ことを特徴とした被記録材搬送装置である。
異物除去部材と被記録材とが摺接する際には、その摺接部分における摩擦によって、その被記録材に静電気が帯電することがある。被記録材に静電気が帯電すると、その静電気により生ずる吸着力によって、被記録材に付着している紙粉等の異物が除去しにくくなる。そのため、被記録材に付着している紙粉等の異物を異物除去部材で確実に除去することができない虞が生ずる。
また、異物除去部材と被記録材とが摺接する際には、その摺接部分における摩擦によって、異物除去部材に静電気が帯電することもある。異物除去部材に静電気が帯電すると、その静電気により生ずる吸着力によって、被記録材から除去した紙粉等の異物が異物除去部材に付着したまま再び被記録材に接することとなる。そのため、異物除去部材で被記録材から除去した紙粉等の異物が異物除去部材を介して被記録材に再度付着してしまう虞が生ずる。
本発明の第6の態様に記載の被記録材搬送装置によれば、異物除去部材に帯電した静電気を除去することができるとともに、異物除去部材と被記録材とが接している部分において、被記録材に帯電した静電気も異物除去部材を介して除去することができる。それによって、静電気による吸着力が被記録材に生ずること及び異物除去部材に生ずることを防止することができる。したがって、静電気によって被記録材に付着している紙粉等の異物が除去しにくくなることを防止することができる。また、異物除去部材で被記録材から除去した紙粉等の異物が異物除去部材を介して被記録材に再度付着してしまう虞を低減させることができる。
本発明の第7の態様は、前述した第1〜第6の態様のいずれかに記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材はブラシ状である、ことを特徴とした被記録材搬送装置である。
このように、異物除去部材をブラシ状の形状にすることによって、異物除去部材による異物除去能力をより高めることができるとともに、異物除去部材と被記録材との周接部分において被記録材に傷が付いてしまう虞を低減させることができる。
このように、異物除去部材をブラシ状の形状にすることによって、異物除去部材による異物除去能力をより高めることができるとともに、異物除去部材と被記録材との周接部分において被記録材に傷が付いてしまう虞を低減させることができる。
本発明の第8の態様は、前述した第1〜第7の態様のいずれかに記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材で除去した異物が収容される異物収容部を備えている、ことを特徴とした被記録材搬送装置である。
このように、異物除去部材で除去した異物が収容される異物収容部を設けることによって、紙粉等の異物が記録装置内部に飛散してしまう虞を低減させることができる。それによって、異物除去部材で除去した紙粉等の異物が記録実行中の被記録材の記録面に付着してしまったり記録装置の故障の原因となってしまったりすることを未然に防止することができる。
このように、異物除去部材で除去した異物が収容される異物収容部を設けることによって、紙粉等の異物が記録装置内部に飛散してしまう虞を低減させることができる。それによって、異物除去部材で除去した紙粉等の異物が記録実行中の被記録材の記録面に付着してしまったり記録装置の故障の原因となってしまったりすることを未然に防止することができる。
本発明の第9の態様は、前述した第1〜第8の態様のいずれかに記載の被記録材搬送装置と、前記被記録材搬送装置により搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段と、を備えた記録装置である。
本発明の第9の態様に記載の記録装置によれば、被記録材搬送装置により搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段を備えた記録装置において、前述した第1〜第8の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
本発明の第9の態様に記載の記録装置によれば、被記録材搬送装置により搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段を備えた記録装置において、前述した第1〜第8の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<インクジェットプリンタの概略構成>
まず、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ50の概略構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の側断面図である。図2は、インクジェットプリンタ50の一部を拡大図示した斜視図であり、図3は、その側断面図である。
まず、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ50の概略構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の側断面図である。図2は、インクジェットプリンタ50の一部を拡大図示した斜視図であり、図3は、その側断面図である。
インクジェットプリンタ50は、記録紙Pをインクジェットプリンタ50の内部へ給送するための自動給送装置70を備えている。また、インクジェットプリンタ50は、プラテン53に支持されている「被記録材」としての記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する「搬送手段」としての搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52を備えている。さらに、インクジェットプリンタ50は、プラテン53に支持されている記録紙Pの記録面にインクを噴射する「記録実行手段」としての記録ヘッド63を備えている。さらに、インクジェットプリンタ50は、記録実行後の記録紙Pを搬送方向Yへ排出するための排出駆動ローラ54及び排出従動ローラ55を備えている。
自動給送装置70は、ホッパ71、エッジガイド72、案内部材73、給送用ローラ74及び分離パッド75を備えている。ホッパ71は、給送する記録紙Pが載置され、給送用ローラ74の回転に連動して動作する揺動機構(図示せず)により、給送用ローラ74へ向けて揺動する。それによって、ホッパ71に載置されている記録紙Pを給送用ローラ74の外周面に付勢して係合させることができる。また、ホッパ71には、対をなす対称構造のエッジガイド72が記録紙Pの幅方向X(搬送方向Yと交差する方向)へスライド変位可能に配設されている。
給送用ローラ74は、給送用ローラ軸741に一体的に配設されており、図示していない給送用モータの回転力で給送用ローラ軸741が回転することによって回転する。分離パッド75は、公知の分離手段である。給送用ローラ74の外周面と分離パッド75とで挟持された複数の記録紙Pは、分離パッド75の分離面の摩擦抵抗によって、給送用ローラ74の外周面に接している記録紙Pが他の記録紙Pから分離される。そして、最上位の記録紙Pは、給送用ローラ74の回転により、案内部材73に案内されながら搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接面へ向けて給送される。
搬送駆動ローラ51は、表面に高摩擦被膜が施されており、図示していない「駆動力源」としての搬送用モータの駆動力が伝達されて搬送方向Yへ回転する。搬送従動ローラ52は、2つずつ従動ローラホルダ521に軸支されており、ねじりコイルばね523のばね力によって搬送駆動ローラ52の外周面に押圧付勢されている。複数の従動ローラホルダ521は、図面をより観やすくするため一部図示を省略しているが、インクジェットプリンタ50の筐体フレームに支持されている軸体522に軸支された状態で隣接して並設されている。自動給送装置70により給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ所定の搬送量でプラテン53上を搬送される。
記録ヘッド63は、キャリッジ62の底部に配設されている。記録ヘッド63のヘッド面には、インクを噴射するための多数の噴射ノズルが配設されている。キャリッジ62は、記録ヘッド63のヘッド面とプラテン53上の記録紙Pの記録面とが略平行となる状態を維持しつつ記録紙Pの幅方向Xへ往復動可能に、キャリッジガイド軸61に支持されている。
プラテン53は、記録紙Pの搬送方向Yに沿って形成された多数のプラテンリブ531を有している。複数のプラテンリブ531は、図示の如く幅方向Xへ離間して並設されている。プラテン53上を搬送される記録紙Pは、このプラテンリブ531の頂部で裏面側から支持される。記録ヘッド63のヘッド面と記録紙Pの記録面との間隔は、このプラテンリブ531の頂部によって規定される。また、プラテンリブ531の周囲には、インク吸収材532が配設されている。インク吸収材532は、記録紙Pの四辺に余白なく記録を実行する際に記録ヘッド63から記録紙Pの外側に打ち捨てられたインクを吸収し、保持する。
プラテン53上を搬送される記録紙Pは、キャリッジ62が搬送方向Yと略直交する方向へ往復動しながら記録ヘッド63のヘッド面から記録紙Pの記録面へインクを噴射する動作と、搬送駆動ローラ51の駆動回転により搬送方向Yへ所定の搬送量で記録紙Pを搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、記録面への記録が実行される。インク噴射後の記録紙Pは、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持され、排出駆動ローラ54の駆動回転により搬送方向Yへ搬送されて排出される。
<本発明に係る「被記録材搬送装置」の第1実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第1実施例について、引き続き図1〜図3を参照しながら説明する。
本発明に係る「被記録材搬送装置」は、記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する「搬送手段」としての搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52と、その搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52より搬送方向Yの上流側で記録紙Pに接する位置に配設される「異物除去部材」としての異物除去ローラ56とを備えている。
つづいて、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第1実施例について、引き続き図1〜図3を参照しながら説明する。
本発明に係る「被記録材搬送装置」は、記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する「搬送手段」としての搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52と、その搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52より搬送方向Yの上流側で記録紙Pに接する位置に配設される「異物除去部材」としての異物除去ローラ56とを備えている。
異物除去ローラ56は、搬送駆動ローラ51と略平行に配設される軸体561と、軸体561に周設された弾性材562とを有している。異物除去ローラ56は、弾性材562の外周面が幅方向Xの全幅に亘って記録紙Pの裏面に接することができるように設けられている。記録紙Pの裏面に付着している紙粉等の異物は、この異物除去ローラ56によって掻き取るように除去され、記録紙Pの裏面が搬送駆動ローラ51に接する前に記録紙Pから除去することができる。それによって、記録紙Pの裏面に付着している紙粉等の異物が搬送駆動ローラ51に付着してしまう虞を低減させることができる。
尚、弾性材562は、例えば柔らかいスポンジ材等、搬送方向Yへ搬送中の記録紙Pに接することで記録紙Pに付着している紙粉等の異物を除去可能であり、かつ記録紙Pとの接触面に傷等が付かないような適度な柔らかさのある材料が好ましい。
尚、弾性材562は、例えば柔らかいスポンジ材等、搬送方向Yへ搬送中の記録紙Pに接することで記録紙Pに付着している紙粉等の異物を除去可能であり、かつ記録紙Pとの接触面に傷等が付かないような適度な柔らかさのある材料が好ましい。
また、異物除去ローラ56は、搬送駆動ローラ51にも接する位置に配設されている。それによって、上流側で記録紙Pから除去できずに搬送駆動ローラ51に付着してしまった紙粉等の異物も異物除去ローラ56で除去することができる。紙粉等の異物に起因した搬送中の記録紙Pの滑りは、特に搬送用モータの駆動力で回転する搬送駆動ローラ51と記録紙Pとの当接面において生じやすいため、このように、搬送駆動ローラ51の外周面に付着した紙粉等の異物も異物除去ローラ56で除去できるようにすることによって、紙粉等の異物に起因した搬送中の記録紙Pの滑りを効果的に低減させることができる。
そして、搬送駆動ローラ51には歯車511が一体に設けられており、異物除去ローラ56の軸体561には歯車563が一体に設けられており、この歯車511と歯車563とが歯車係合している。したがって、図示していない搬送用モータの回転駆動力によって搬送駆動ローラ51が符号Aで示した方向へ回転すると、その搬送駆動ローラ51の回転によって、搬送従動ローラ52が符号Bで示した方向へ回転するとともに、異物除去ローラ56は符号Cで示した方向へ回転する。つまり、異物除去ローラ56は、図示していない搬送用モータの回転駆動力を利用して記録紙Pの搬送方向Yと逆方向へ回転する。それによって、異物除去ローラ56を回転させずに固定した場合と比較して、より効率的に異物を除去することができるとともに、より強い異物除去力を記録紙Pに作用させることができる。
尚、異物除去ローラ56の回転と搬送駆動ローラ51の回転とは、接触部分における相対的な回転速度差がより大きくなるようにするのが好ましい。例えば、搬送駆動ローラ51の歯車511と異物除去ローラ56の歯車563との歯車比を大きく設定することで、搬送駆動ローラ51と異物除去ローラ56との相対的な回転速度差を大きくすることができる。それによって、異物除去ローラ56の回転による搬送駆動ローラ51に付着した紙粉等の異物の除去をより効率的に行うことができる。
さらに、本発明に係る「被記録材搬送装置」は、異物除去ローラ56で除去した異物が収容される異物収容部57を備えている。異物収容部57は、搬送駆動ローラ51及び異物除去ローラ56の下側に設けられている。異物収容部57の内側には、全幅に亘って異物除去ローラ56の周面に摺接する薄板状の異物分離材571が配設されている。記録紙Pの裏側から除去されて異物除去ローラ56の周面に付着した紙粉等の異物は、この異物分離材571によって異物除去ローラ56から掻き取られるように分離され、異物収容部57の底部へ落下する。
このような異物収容部57を設けることによって、異物除去ローラ56で除去した紙粉等の異物が、記録実行中の記録紙Pの記録面に付着してしまったりインクジェットプリンタ50の故障の原因となってしまったりすることを未然に防止することができる。尚、異物収容部57の底部には、異物収容部57の底部へ落下した紙粉等の異物を吸着保持する、PEG(ポリエチレングリコール)等を含浸させた吸着部材58が配設されている。
つづいて、図4〜図6を参照しながら、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第1実施例についてさらに説明する。
図4は、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図であり、搬送駆動ローラ51による記録紙Pの搬送が開始される前の状態を図示したものである。
記録紙Pへの記録実行時には、自動給送装置70から給送される記録紙Pの先端が搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接面に到達する前に、搬送駆動ローラ51の駆動回転を開始する。搬送駆動ローラ51の外周面に押圧された状態の搬送従動ローラ52は、その搬送駆動ローラ51の回転によって、符号Bで示した方向へ従動回転する。また、高摩擦被膜が施されている搬送駆動ローラ51の外周面は、外周面の目が粗いため、搬送従動ローラ52のなめらかな外周面より紙粉等の異物が付着し易い。
記録紙Pへの記録実行時には、自動給送装置70から給送される記録紙Pの先端が搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接面に到達する前に、搬送駆動ローラ51の駆動回転を開始する。搬送駆動ローラ51の外周面に押圧された状態の搬送従動ローラ52は、その搬送駆動ローラ51の回転によって、符号Bで示した方向へ従動回転する。また、高摩擦被膜が施されている搬送駆動ローラ51の外周面は、外周面の目が粗いため、搬送従動ローラ52のなめらかな外周面より紙粉等の異物が付着し易い。
したがって、このとき搬送従動ローラ52の外周面に付着している紙粉等の異物は、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接部分において、より紙粉等の異物が付着し易い搬送駆動ローラ51の外周面に付着する。つまり、搬送駆動ローラ51の外周面と搬送従動ローラ52の外周面とが直接当接した状態で搬送駆動ローラ51を回転させることによって、搬送従動ローラ52の外周面に付着している紙粉等の異物を、より外周面に異物が付着し易い搬送駆動ローラ51へ集約させることができる。
そして、異物除去ローラ56は、搬送駆動ローラ51の外周面に接する位置に配設されており、搬送駆動ローラ51の駆動回転によって、符号Cで示した方向へ回転する。それによって、搬送駆動ローラ51の外周面に集約された紙粉等の異物は、異物除去ローラ56によって除去される。除去された紙粉等の異物は、異物収容部57に落下し(符号D)、吸着部材58に吸着されて保持される。このようにして、記録紙Pへの記録を実行する前に、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52に紙粉等の異物が付着していても異物除去ローラ56で除去することができる。
また、自動給送装置70から給送される記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接部分に到達する前に、その上流側に配設されている異物除去ローラ56に接する。したがって、記録紙Pの裏面が搬送駆動ローラ51の外周面に接する前に、その記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物を異物除去ローラ56で除去することができる。除去された紙粉等の異物は、異物収容部57に落下し(符号D)、吸着部材58に吸着されて保持される。
さらに、異物除去ローラ56は、金属の軸体561がインクジェットプリンタ50の筐体フレームに電気的に接続されている。つまり、異物除去ローラ56は、フレームグランド(FG)に接続されているので、異物除去ローラ56に帯電した静電気を除去することができる(静電気除去手段)。また、異物除去ローラ56と記録紙P及び搬送駆動ローラ51の外周面とが接している部分において、記録紙Pに帯電した静電気及び搬送駆動ローラ51に帯電した静電気も異物除去ローラ56を介して除去することができる。すなわち、静電気による吸着力が記録紙Pに生ずること、搬送駆動ローラ51の外周面に生ずること及び異物除去ローラ56に生ずることを防止することができる。
したがって、その静電気により生ずる吸着力によって記録紙Pに付着している紙粉等の異物が除去しにくくなることを防止することができる。また、その静電気により生ずる吸着力によって搬送駆動ローラ51の外周面に付着した紙粉等の異物が除去しにくくなることを防止することができる。さらに、異物除去ローラ56で記録紙P及び搬送駆動ローラ51の外周円から除去した紙粉等の異物が、その静電気により生ずる吸着力によって異物除去ローラ56を介して記録紙Pや搬送駆動ローラ51の外周面に再度付着してしまう虞を低減させることができる。さらに、記録紙Pに帯電した静電気を除去することによって、いわゆるインクミストが記録紙Pに静電気で吸着されてしまうことも防止することができる。
図5は、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図であり、搬送駆動ローラ51の駆動回転により記録紙Pが搬送されている状態を図示したものである。
搬送駆動ローラ51の駆動回転により記録紙Pが搬送されている間は、記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物が搬送駆動ローラ51より上流側で異物除去ローラ56により除去される。除去された紙粉等の異物は、異物収容部57に落下し(符号D)、吸着部材58に吸着されて保持される。また、記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物の一部が除去できずに搬送駆動ローラ51の外周面に付着してしまっても、搬送駆動ローラ51の外周面と異物除去ローラ56とが接している部分において除去することができる。
搬送駆動ローラ51の駆動回転により記録紙Pが搬送されている間は、記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物が搬送駆動ローラ51より上流側で異物除去ローラ56により除去される。除去された紙粉等の異物は、異物収容部57に落下し(符号D)、吸着部材58に吸着されて保持される。また、記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物の一部が除去できずに搬送駆動ローラ51の外周面に付着してしまっても、搬送駆動ローラ51の外周面と異物除去ローラ56とが接している部分において除去することができる。
図6は、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第1実施例を模式的に図示した側面図であり、記録紙Pの後端が搬送駆動ローラ51を通過した後の状態を図示したものである。
記録紙Pの表面側に付着している紙粉等の異物は、異物除去ローラ56で直接除去することはできない。そのため、記録紙Pの表面側に付着している紙粉等の異物は、そのまま記録紙Pに付着したまま記録が実行されるか、或いは搬送従動ローラ52の外周面に付着することとなる。
記録紙Pの表面側に付着している紙粉等の異物は、異物除去ローラ56で直接除去することはできない。そのため、記録紙Pの表面側に付着している紙粉等の異物は、そのまま記録紙Pに付着したまま記録が実行されるか、或いは搬送従動ローラ52の外周面に付着することとなる。
そこで、記録紙Pの後端が搬送駆動ローラ51を通過し、搬送駆動ローラ51の外周面と搬送従動ローラ52の外周面とが直接当接した状態になった後も、そのまま搬送駆動ローラ51の駆動回転を一定時間継続させる。それによって、前述したように、搬送従動ローラ52の外周面に付着している紙粉等の異物を、より外周面に異物が付着し易い搬送駆動ローラ51へ集約させることができる。そして、搬送駆動ローラ51の外周面に集約された紙粉等の異物は、異物除去ローラ56によって除去され、異物収容部57に落下し(符号D)、吸着部材58に吸着されて保持される。
以上説明したように、本発明に係る「被記録材搬送装置」によれば、記録実行前の記録紙Pに付着している紙粉等の異物に起因した記録精度の低下を低減させることができる。
また、異物除去ローラ56は、記録紙Pの搬送方向Yと逆方向(符号Cで示した方向)へ回転する。それによって、異物除去ローラ56を回転させずに固定した場合と比較して、異物除去ローラ56による異物除去能力をより高めることができるので、記録紙Pに付着している紙粉等の異物の一部が除去されないまま搬送駆動ローラ51に付着してしまう虞をより低減させることができる。
さらに、異物除去ローラ56は、図示していない搬送用モータの回転駆動力を利用して回転するので、異物除去ローラ56の専用の駆動力源を別個に設ける必要がない。したがって、記録紙Pに接した状態の異物除去ローラ56を搬送方向Yと逆方向へ回転させる「被記録材搬送装置」を低コストに実現することができる。
<本発明に係る「被記録材搬送装置」の第2実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第2実施例について、図7を参照しながら説明する。
つづいて、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第2実施例について、図7を参照しながら説明する。
図7は、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第2実施例を模式的に図示した側面図である。
第2実施例は、異物除去ローラ56の軸体561にブラシ状の弾性材562が周設されている。このように、異物除去ローラ56をブラシ状の形状にすることによって、異物除去ローラ56による異物除去能力をより高めることができる。また、異物除去ローラ56と記録紙Pとの周接部分において記録紙Pに傷が付いてしまう虞を低減させることもできる。尚、それ以外の構成は第1実施例と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
第2実施例は、異物除去ローラ56の軸体561にブラシ状の弾性材562が周設されている。このように、異物除去ローラ56をブラシ状の形状にすることによって、異物除去ローラ56による異物除去能力をより高めることができる。また、異物除去ローラ56と記録紙Pとの周接部分において記録紙Pに傷が付いてしまう虞を低減させることもできる。尚、それ以外の構成は第1実施例と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
<本発明に係る「被記録材搬送装置」の第3実施例>
つづいて、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第3実施例について、図8を参照しながら説明する。
つづいて、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第3実施例について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本発明に係る「被記録材搬送装置」の第3実施例を模式的に図示した側面図である。
第3実施例は、第1実施例に加えて、搬送従動ローラ52の搬送方向Yの上流側にも異物除去ローラ59が配設された構成を有している。この搬送従動ローラ52の上流側に配設された異物除去ローラ59は、搬送駆動ローラ51の上流側に配設された異物除去ローラ56と全く同じ構成を有しており、複数の搬送従動ローラ52と略平行に配設される軸体591と、軸体591に周設された弾性材562とを有している。金属の軸体591は、インクジェットプリンタ50の筐体フレームに電気的に接続されている。異物除去ローラ59は、弾性材592の外周面が幅方向Xの全幅に亘って記録紙Pの表面に接することができるように設けられている。記録紙Pに表面に付着している紙粉等の異物は、この異物除去ローラ59によって掻き取るように除去され、記録紙Pの表面が搬送従動ローラ52に接する前に記録紙Pから除去することができる。
第3実施例は、第1実施例に加えて、搬送従動ローラ52の搬送方向Yの上流側にも異物除去ローラ59が配設された構成を有している。この搬送従動ローラ52の上流側に配設された異物除去ローラ59は、搬送駆動ローラ51の上流側に配設された異物除去ローラ56と全く同じ構成を有しており、複数の搬送従動ローラ52と略平行に配設される軸体591と、軸体591に周設された弾性材562とを有している。金属の軸体591は、インクジェットプリンタ50の筐体フレームに電気的に接続されている。異物除去ローラ59は、弾性材592の外周面が幅方向Xの全幅に亘って記録紙Pの表面に接することができるように設けられている。記録紙Pに表面に付着している紙粉等の異物は、この異物除去ローラ59によって掻き取るように除去され、記録紙Pの表面が搬送従動ローラ52に接する前に記録紙Pから除去することができる。
また、異物除去ローラ59は、搬送従動ローラ52にも接する位置に配設されている。それによって、搬送従動ローラ52に付着した紙粉等の異物も異物除去ローラ59で除去することができる。さらに、異物除去ローラ59は、図示していない搬送用モータの回転駆動力によって搬送駆動ローラ51が符号Aで示した方向へ回転すると、その搬送駆動ローラ51の回転によって、符号Eで示した方向へ回転する。つまり、異物除去ローラ59は、異物除去ローラ56と同様に、図示していない搬送用モータの回転駆動力を利用して記録紙Pの搬送方向Yと逆方向へ回転する。
搬送駆動ローラ51の駆動回転により記録紙Pが搬送されている間は、記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物が搬送駆動ローラ51より上流側で異物除去ローラ56により除去される。同時に、記録紙Pの表面側に付着している紙粉等の異物が搬送従動ローラ52より上流側で異物除去ローラ59により除去される。除去された紙粉等の異物は、異物収容部57に落下し(符号D)、吸着部材58に吸着されて保持される。
また、記録紙Pの裏面側に付着している紙粉等の異物の一部が除去できずに搬送駆動ローラ51の外周面に付着してしまっても、搬送駆動ローラ51の外周面と異物除去ローラ56とが接している部分において除去することができる。同様に、記録紙Pの表面側に付着している紙粉等の異物の一部が除去できずに搬送従動ローラ52の外周面に付着してしまっても、搬送従動ローラ52の外周面と異物除去ローラ59とが接している部分において除去することができる。
このように、搬送駆動ローラ51の上流側と搬送従動ローラ52の上流側とに、それぞれ異物除去ローラ56及び異物除去ローラ59を配設することによって、記録紙Pの表面及び裏面に付着している紙粉等を両方とも除去することができる。それによって、記録実行前の記録紙Pに付着している紙粉等の異物に起因した記録精度の低下をさらに低減させることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、55 排出従動ローラ、56、59 異物除去ローラ、57 異物収容部、58 吸着部材、61 キャリッジガイド軸、62 キャリッジ、63 記録ヘッド、70 自動給送装置、71 ホッパ、72 エッジガイド、73 案内部材、74 給送用ローラ、75 分離パッド、FG フレームグランド、P 記録紙、X 記録紙の幅方向、Y 記録紙の給送方向及び搬送方向
Claims (9)
- 所定の搬送方向へ被記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接する位置に配設される異物除去部材と、を備えた被記録材搬送装置。 - 請求項1に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材は、前記搬送手段の駆動力源の駆動力を利用して当該被記録材の搬送方向と逆方向へ回転する、ことを特徴とした被記録材搬送装置。
- 請求項1又は2に記載の被記録材搬送装置において、前記搬送手段は、前記駆動力源の駆動力で当該被記録材の搬送方向へ回転する搬送駆動ローラと、前記搬送駆動ローラに押圧された状態で従動回転可能に軸支された搬送従動ローラとを有し、
前記異物除去部材は、前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接するとともに、少なくとも前記搬送駆動ローラ又は前記搬送従動ローラのいずれか一方にも接する位置に配設される、ことを特徴とした被記録材搬送装置。 - 請求項3に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材は、前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接するとともに、前記搬送駆動ローラ又は前記搬送従動ローラのうち、より外周面に異物が付着し易い方にも接する位置に配設される、ことを特徴とした被記録材搬送装置。
- 請求項3に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材は、前記搬送手段より搬送方向上流側で当該被記録材に接するとともに、前記搬送駆動ローラにも接する位置に配設される、ことを特徴とした被記録材搬送装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材に帯電した静電気を除去する静電気除去手段を備えている、ことを特徴とした被記録材搬送装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材はブラシ状である、ことを特徴とした被記録材搬送装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の被記録材搬送装置において、前記異物除去部材で除去した異物が収容される異物収容部を備えている、ことを特徴とした被記録材搬送装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の被記録材搬送装置と、
前記被記録材搬送装置により搬送される被記録材に記録を実行する記録実行手段と、を備えた記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007295995A JP2009120324A (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 被記録材搬送装置、記録装置 |
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JP2007295995A JP2009120324A (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 被記録材搬送装置、記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009120324A true JP2009120324A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40812921
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JP2007295995A Withdrawn JP2009120324A (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 被記録材搬送装置、記録装置 |
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JP (1) | JP2009120324A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013220531A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-28 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
Citations (4)
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JPH06286899A (ja) * | 1993-04-02 | 1994-10-11 | Canon Inc | シート搬送装置 |
-
2007
- 2007-11-14 JP JP2007295995A patent/JP2009120324A/ja not_active Withdrawn
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