JP2009119648A - 板状材料、及びこれを用いた開きドア取付用縦枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定止具に対して十分な保持力があり、コストを低減し得る板状材料、及び該板状材料を用いた製造コストの安価な開きドア取付用縦枠を提供する。
【解決手段】板状材料10は、ケナフボード11の表裏両面に、パーティクルボード層12,13を積層して構成され、パーティクルボード層12,13のそれぞれは、略同厚さとされるとともに、前記ケナフボード11よりも厚さが大とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状材料、及びこれを用いた開きドア取付用縦枠に関し、詳しくは、住居の内装建材や家具等に使用される板状材料、及び該板状材料を用いた開きドア取付用縦枠に関する。
住居の内装建材や家具等に使用される板状材料として、無垢の木材やラワン合板等が汎用されている。これらは、木ネジや釘等の保持力に優れているが、比較的高価であるとともに、木質資源の不足等の問題から近年では、木材小片に接着剤を混合して熱圧成形されたパーティクルボード等が汎用されている。
また、下記特許文献1では、大断面集成材の代替品を提供すべく、竹や建築廃材等を有効活用した複合木質基材が提案されている。
この特許文献1に記載の複合木質基材は、木、竹、建築廃材等の原材を繊維長手方向に割裂して乾燥した後、接着剤を塗布した細割材を、その長手方向に並置してなる単層を水平方向及び垂直方向に複数接合するとともに、各細割材を加圧状態で接着剤によって固化・結合して芯材を形成している。また、この芯材の表裏面に、合板や中密度繊維板、或いは薄物パーティクルボードを表層材として、接着剤を介して貼着して上記複合木質基材を形成している。
このものでは、ポーラスを有し、外観が良好ではない上記芯材の表裏面に、上記表層材を貼着することで、表面平滑性に優れ、表面化粧が容易になる、とされている。
特開2000−117709号公報
ところで、住居の内装建材や家具等に使用される板状材料は、互いの連結・接合のために木ネジや釘、タッカー等の固定止具によって固定され、特に、組み付け後や施工後に開閉動作を伴う部位に使用される場合は、固定止具の保持力が重要となる。
上記したようなパーティクルボードは、無垢の木材や合板等に比べて、安価ではあるが、無垢の木材や合板等に比べて、固定止具の保持力が低いという問題があった。
また、上記特許文献1に記載の複合木質基材では、竹や建築廃材等の有効活用が図れるとともに表面平滑性に優れるとされているものの、固定止具の保持力等に対する考慮がなされておらず、更なる改良が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、固定止具に対して十分な保持力があり、コストを低減し得る板状材料、及び該板状材料を用いた製造コストの安価な開きドア取付用縦枠を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る板状材料は、ケナフボードの表裏両面に、パーティクルボード層を積層して構成され、前記パーティクルボード層のそれぞれは、略同厚さとされるとともに、前記ケナフボードよりも厚さが大とされていることを特徴とする。
ここに、前記板状材料は、住居の内装建材や家具等に使用でき、内壁材や床材、天井材、戸枠材、扉材、踏板材、棚、キッチンや洗面台のキャビネット、各種家具の構成部材等に使用できる。
本発明の前記板状材料においては、表層側の前記パーティクルボード層の表側に、中密度繊維板を更に積層したものとしてもよい。
ここに、中密度繊維板は、密度が0.35g/cm以上、0.80g/cm未満とされた、いわゆるMDF(Medium Density Fiberboard)であり、中質繊維板と呼ばれることもある。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る開きドア取付用縦枠は、請求項1または2に記載の板状材料で構成されていることを特徴とする。
本発明に係る前記板状材料では、芯材となる中間層よりも厚さを大とした表裏層を、無垢の木材やラワン合板と比べて、安価なパーティクルボード層で構成し、該表裏層よりも厚さを小とした中間層として、ケナフボードを使用しているので、安価かつ強度の高い板状材料となる。特に、芯材となる中間層のケナフボードによって、木ネジや釘、タッカー等の固定止具の保持力が高まることから、木ネジや釘等で連結される部位にも使用できる。また、その中間層のケナフボードによって、板状材料全体の成形後の変形を防止できる。また、その表裏両面に略同厚さのパーティクルボード層を積層しているので、反り等を防止でき、寸法安定性に優れた板状材料となる。
本発明に係る前記板状材料において、表層側の前記パーティクルボード層の表側に、中密度繊維板を更に積層したものとすれば、表層側のパーティクルボード層を、硬質のケナフボードと中密度繊維板(MDF)とで挟むことで、例えば、開閉動作に伴い木ネジや釘等に作用する荷重を、硬質のケナフボードと中密度繊維板とで分散、吸収でき、木ネジや釘等の傾きやぐらつき等を防止できる。
本発明に係る前記開きドア取付用縦枠は、前記した板状材料で構成されているので、特に、木ネジや釘等によって丁番等を介して開きドアを開閉自在に支持する戸枠の縦枠の釘や木ネジの保持力を高めることができる。これにより、使用している際に、丁番が外れて開きドアが外れるようなことを防止できる。また、前記のように、安価な板状材料を用いることで、固定止具の保持力を阻害することなく、製造コストの安価なものとなる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る板状材料を模式的に示す概略断面図である。
図例の板状材料10は、芯材となる中間層のケナフボード11と、その表裏両面に積層された表裏層を構成するパーティクルボード層12,13とを備えている。
これらパーティクルボード層12,13のそれぞれ厚さt2は、略同厚さとされており、ケナフボード11の厚さt1よりも大とされている。
これらそれぞれのボード11,12,13の厚さt1,t2の関係は、使用される部位や、打ち込まれる釘、あるいはねじ込まれる木ネジの長さ等に応じて、適宜、設計可能であるが、板状材料10を低コストのものとするため、パーティクルボード層12,13の厚さt2が、ケナフボード11の厚さt1の倍以上とすることが好ましく、例えば、2倍〜3倍程度としてもよい。
上記板状材料10は、住居の内装建材や家具等に使用でき、内壁材や床材、天井材、戸枠材、扉材、踏板材、棚、キッチンや洗面台のキャビネット、各種家具の構成部材等に使用できる。特に、後記するように釘や木ネジ等の固定止具の保持力が高いので、板状材料同士が、そのような固定止具で連結されて、使用時に開閉動作等を伴う箇所に用いるようにしてもよい。
上記ケナフボード11は、例えば、以下のように製造される。
アオイ科の1年生草本であるケナフの靭皮を、繊維径が20μm〜500μm、好ましくは、50μm〜100μm程度となるように解繊し、繊維長が6mm以上となるように切断して堆積、積層し、長繊維マット体とする。この繊維長は、例えば、100mm〜2000mm程度の長さとしてもよい。長繊維マット体とする際、ケナフ長繊維のそれぞれが、ほぼ一方向に配向するようにしたり、ほぼ直交する二方向に配向するようにしたりしてもよい。また、上記長繊維マット体に多数のニードルによってパンチング処理を施し、長繊維同士を絡み合わせるようにしてもよい。
次いで、上記長繊維マット体に、接着剤を均一に分散させて熱プレス機に導入し、熱プレス(加熱圧縮)を行い、密度が0.35g/cm〜1.20g/cm程度、好ましくは、0.50g/cm〜1.00g/cm程度となるようにして製造したケナフ長繊維ボードをケナフボード11としてもよい。
このようなケナフボード11の厚さt1は、釘や木ネジ等の保持力を高めるために、2mm以上とすることが好ましく、また、板状材料10の全体を低コストとするために5mm以下とすることが好ましい。
尚、上記した接着剤を長繊維マット体に分散させる方法は、液状の接着剤に上記長繊維マット体を浸漬させ、ローラ等で絞って混合量を調整して混合させたり、粉末状の接着剤を混合して分散させたり、スプレー塗布により混合、分散させたりしてもよい。
また、接着剤の混合量は、ケナフボード11の総重量に対して、5重量%〜30重量%程度、好ましくは、10重量%〜20重量%としてもよい。
また、接着剤としては、ユリア樹脂系や、ユリア・メラミン共縮合樹脂系、フェノール樹脂系、イソシアネート樹脂系等の熱硬化性樹脂接着剤としてもよい。
また、熱圧成形の条件は、特に限定されないが、例えば、温度120℃〜190℃程度、プレス圧が1.0〜4.0MPa程度の条件下で、所定時間、プレスするようにしてもよい。プレス時間は、板厚や成型後のケナフボード11の密度等に応じて、適宜、設定される。
上記パーティクルボード層12,13は、JIS A 5908に準拠したパーティクルボードであって、木材小片に接着剤を均一に分散混合して、熱圧成形された木質のパーティクルボードで構成されている。
これらパーティクルボード層12,13を構成する木質のパーティクルボードを、ケナフボード11の表裏面に積層貼着して、板状材料10が形成される。
ケナフボード11へのパーティクルボード層12,13の貼着は、例えば、前記同様の接着剤等を介してなされる。
上記したケナフボード11の厚さt1を3mmとし、パーティクルボード層12,13の厚さt2をそれぞれ9mmとして厚さ21mmとされた板状材料10に対して、呼び径2.7mm、長さ16mmの木ネジを垂直にねじ込み、固定状態とされた板状材料10に対して、該木ネジを垂直に引き抜き、それに要した最大荷重を測定したところ、木ネジ保持力は、1292Nであった。
また、前記同様の木ネジ保持力を、厚さ21mmのラワン合板に対して測定したところ、1266Nであり、厚さ21mmの木材小片からなるパーティクルボードに対して測定したところ、750Nであった。
これより、本実施形態に係る板状材料10は、ラワン合板と略同等の木ネジ保持力を有し、パーティクルボードよりも高い木ネジ保持力を有することが示された。
以上のように、本実施形態に係る板状材料10は、芯材となる中間層よりも厚さt2を大とした表裏層を、無垢の木材やラワン合板と比べて、安価なパーティクルボード層12,13で構成し、該表裏層よりも厚さt1を小とした中間層として、ケナフボード11を使用しているので、安価かつ強度の高い板状材料となる。特に、芯材となる中間層のケナフボード11によって、木ネジや釘、タッカー等の固定止具の保持力が高まることから、木ネジや釘等で連結される部位にも使用できる。また、その中間層のケナフボード11によって、板状材料10全体の成形後の変形を防止できる。また、その表裏両面に略同厚さのパーティクルボード層12,13を積層しているので、反り等を防止でき、寸法安定性に優れた板状材料10となる。
また、本実施形態では、ケナフボード11を、繊維長が6.00mm以上とされたケナフ長繊維を絡み合わせて形成しているので、それら長繊維が絡み合い、打ち込まれた釘やねじ込まれた木ネジの保持力をより効果的に高めることができる。
尚、上記板状材料10の両面あるいは片面に、化粧単板をさらに貼着したり、合成樹脂系化粧シートや化粧フィルムを貼着したり、化粧塗装を施すようにしても良い。
また、上記ケナフボード11としては、上記したケナフ長繊維ボードに代えて、ケナフの芯部をハンマーミルなどで小片に粉砕し、該小片に接着剤を均一に分散させて熱圧成形したケナフパーティクルボードとしてもよい。
あるいは、このようなケナフパーティクルボードの表裏面に、上記したケナフ長繊維ボードを貼着一体化してケナフボード11を構成するようにしてもよい。
このようなケナフボードとしては、特開2000−246709号公報に開示がある。
次に、本発明に係る開きドア取付用縦枠の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図2は、本実施形態に係る開きドア取付用縦枠を用いた戸枠を示す概略分解斜視図、図3は、同戸枠の概略分解平面図、図4は、同実施形態に係る開きドア取付用縦枠を示し、図2におけるX−X線矢視に対応させた概略横断面図である。
尚、図2における各部材の破断部のハッチングは、図4のハッチングと対応させておらず、模式的に示している。
本実施形態に係る開きドア取付用縦枠10Aは、図2及び図3に示すように、戸枠1に用いられており、この戸枠1は、開きドア取付用縦枠10Aと、ラッチ受け側縦枠10Bと、横枠10Cとを備えている。
これら縦枠10A,10Bは、内壁5に開設された開口部の両内側面5aに沿って固着され(図4参照)、横枠10Cは、該開口部の天面に固着されるものである。
開きドア取付用縦枠10Aは、図4に示すように、前記第1実施形態で説明した板状材料10と同様、芯材をなす中間層のケナフボード11Aの表裏両面に、パーティクルボード層12A,13Aを積層して構成されており、これら表裏のパーティクルボード層12A,13Aのそれぞれ厚さt2Aは、略同厚さとされており、ケナフボード11Aの厚さt1Aよりも大とされている。本実施形態では、パーティクルボード層12A,13Aのそれぞれ厚さt2Aを約9.0mmとし、ケナフボード11Aの厚さt1Aを約3.0mmとしている。
さらに、本実施形態では、表層側のパーティクルボード層12Aの表側に中密度繊維板(MDF)14が、前記したような接着剤等を介して積層形成されている。
上記MDF14は、JIS A 5905に準拠したMDFであって、6mm未満の木材の短繊維片に接着剤を均一に分散混合して、熱圧成形された木質のMDFとされており、その厚さは、約3.0mmである。尚、後記するようにねじ込まれた木ネジ4を中間層のケナフボード11Aとによって効果的に保持するために、MDF14の層厚は、2.0mm〜5.0mm程度としてもよい。
このようなMDF14は、上記のような木質短繊維片に接着剤を混合して熱圧成形されるため、緻密で表面平滑性に優れ、また、パーティクルボード層12A,13Aよりも曲げ強さや剥離強さが高くなっている。
該MDF14の裏面側には、折り曲げ用及び面取り状の傾斜面10cを形成するためのV字状の切込み溝が長手方向に沿って切削形成されている。
積層形成されたケナフボード11A及びパーティクルボード層12A,13Aからなる板状体に、上記MDF14を該切込み溝に沿って折り曲げて、接着剤等を介して積層一体化する。本実施形態では、表層側のパーティクルボード層12Aの表側、該板状体の長手方向に沿った両端面、及び裏層側のパーティクルボード層13Aの長手方向に沿った両端部表面の一部に亙って、MDF14が積層、固着されている。
前記のようにMDF14が積層された開きドア取付用縦枠10Aは、戸当り部材6を固着させるための凹溝10aが長手方向に沿って凹設され、丁番3を取付けるための木ネジ4をねじ込む際の案内穴10bが適所に設けられている。また、上記MDF14が折り曲げられて形成された傾斜面10cが表面側両端部に長手方向に沿って形成されている。
また、開きドア取付用縦枠10Aの上端部には、戸枠1を組み付ける際に木ネジ及び組立ブッシュが挿通、ねじ込まれる挿通孔10dが2箇所に板厚方向に沿って開設されている。
ラッチ受け側縦枠10Bは、上記開きドア取付用縦枠10Aと同様の積層構造とされ、凹溝10a、傾斜面10c及び挿通孔10dを有している。
また、開きドア2のラッチを受け入れるラッチ受け金具を取付けるためのラッチ受け部10fが形成されている。
横枠10Cは、上記開きドア取付用縦枠10Aと同様の積層構造とされ、凹溝10aが形成されている。
また、幅方向に沿った両端面には、組立ブッシュが嵌挿される嵌挿穴10eが、上記した挿通孔10dに対応させた位置に設けられている。
上記した戸枠1の各縦枠10A,10B、及び横枠10Cは、横枠10Cの嵌挿穴10eに組立ブッシュを嵌挿させ、該組立ブッシュの一部を各縦枠10A,10Bの挿通孔10dに嵌合させた状態で、木ネジをねじ込んで組み付けられる。
上記のように組み付けられた戸枠1は、各縦枠10A,10Bが内壁5に開設された開口部の両内側面5aに沿って固着され、横枠10Cが該開口部の天面に固着される。開口部に固着された状態で、丁番3の戸枠側ハネ3aに開設された孔と、開きドア取付用縦枠10Aの案内穴10bとを整合させ、木ネジ4をねじ込んで、丁番3を開きドア取付用縦枠10Aに固着させる。
次いで、丁番3の開きドア側ハネ3bを開きドア2の端面に木ネジ等で固着させ、これにより、開きドア2が戸枠1に開閉自在に支持される。
尚、開きドア取付用縦枠10Aの表面側から垂直にねじ込まれた木ネジ4の先端が裏層側のパーティクルボード層13Aに至るよう、各層厚及び木ネジ4の長さが適宜、設定される。すなわち、木ネジ4の先端部がケナフボード11Aを突き抜けるよう、各層厚及び木ネジ4の長さが適宜、設定される。
上記のように戸枠1に開閉自在に支持された開きドア2は、丁番3のヒンジピン3cを支点として回動することで、その開閉がなされる。このような開きドア2の開閉動作及び開きドア2の自重に伴い、開きドア2と開きドア取付用縦枠10Aとを丁番3を介して連結する木ネジ4には、垂直方向への引張り力のみならず、下斜め方向や手前斜め方向等の方向への引張り力が作用する。
このような場合にも、本実施形態では、木ネジ4は、開きドア取付用縦枠10Aの中間層のケナフボード11Aによって、強固に保持され、また、パーティクルボード層12Aを介して表層側に存在するMDF14によって、開きドア2の開閉動作に伴う木ネジ4の傾きやぐらつきを防止できる。よって、使用している際に、丁番3が外れて開きドア2が外れるようなことを、前記第1実施形態で説明した板状材料10に比べて、より効果的に防止できる。
すなわち、木ネジ4の先端部あるいは中間部が中間層のケナフボード11Aによって強固に保持されるとともに、パーティクルボード層12Aよりも高い剥離強さ及び曲げ強度を有するMDF14によって木ネジ4の後端部が保持されるので、開きドア2の開閉動作に伴い木ネジ4に作用する荷重を分散、吸収でき、使用している際に、丁番3が外れて開きドア2が外れるようなことを防止できる。
尚、本実施形態では、戸枠1のラッチ受け側縦枠10B及び横枠10Cを、開きドア取付用縦枠10Aと同様のケナフボード11A、パーティクルボード層12A,13A及びMDF14からなる積層構造の板状材料としているが、いずれか一方、あるいはいずれも異なる板状材料、例えば、安価な木質のパーティクルボードから構成される板状材料としてもよい。
また、上記した各縦枠10A、10B及び横枠10Cの少なくとも施工された状態における表面側に露出する外周面には、化粧単板をさらに貼着したり、合成樹脂系化粧シートや化粧フィルムを貼着したり、化粧塗装を施すようにしても良い。
本発明に係る板状材料の一実施形態を模式的に示す概略断面図である。 本発明に係る開きドア取付用縦枠の一実施形態を示し、該開きドア取付用縦枠を用いた戸枠を示す概略分解斜視図である。 同戸枠の概略分解平面図である。 同実施形態に係る開きドア取付用縦枠を示し、図2におけるX−X線矢視に対応させた概略横断面図である。
符号の説明
2 開きドア
10,10A,10B,10C 板状材料
10A 開きドア取付用縦枠
11,11A ケナフボード
12,12A,13,13A パーティクルボード層
14 MDF(中密度繊維板)
t1,t1A ケナフボードの厚さ
t2,t2A パーティクルボード層の厚さ

Claims (3)

  1. ケナフボードの表裏両面に、パーティクルボード層を積層して構成され、
    前記パーティクルボード層のそれぞれは、略同厚さとされるとともに、前記ケナフボードよりも厚さが大とされていることを特徴とする板状材料。
  2. 請求項1において、
    表層側の前記パーティクルボード層の表側には、中密度繊維板が更に積層されていることを特徴とする板状材料。
  3. 請求項1または2に記載の板状材料で構成されていることを特徴とする開きドア取付用縦枠。
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