JP2009119522A - 材料の応力歪関係予測方法、材料の加工方法および材料の応力歪関係予測装置 - Google Patents

材料の応力歪関係予測方法、材料の加工方法および材料の応力歪関係予測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プレス加工する材料に前加工を実際に施すことによって、前記材料の材料特性を正確に予測する。
【解決手段】材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1の加工ストロークと加工力との関係と、前記第2の加工ストロークと加工力との関係とを用いて、前記同種の材料における応力と歪との関係を予測する応力歪関係予測段階とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、材料の応力歪関係予測方法、材料の加工方法および材料の応力歪関係予測装置に係り、特に、材料に打ち抜き加工、成型加工等を施したときの加工ストロークと加工力とを用いて、前記材料の応力と歪との関係を取得するものに関する。
現在、金属板のプレス加工は、自動車や電機・家電製品、事務機器などの工業製品から、鍋、飲料缶などの身近な日用品の製造にいたるまで広い分野で多用されている。金属板のプレス加工は、プレス機械および型工具を使用して金属板に塑性変形を与え、所要の形状、寸法の製品や部品を得るものである。
プレス加工では、下型に素材金属板を置いて上型を押し込むことで、金属板を容易に所要の形状寸法にすることができるので、生産効率が良く、製品を大量生産するときに使われている。なお、代表的なプレス加工として、深絞り加工、張り出し加工、せん断加工、曲げ加工がある。
なお、上述した従来の技術に関連する特許文献として、たとえば、特許文献1を掲げることができる。
特開2001−198622号公報
ところで、金属板のプレス加工は用途が広く、また、プレス加工した後にスプリングバックが生じ成形品の寸法精度が悪くなる。成形品の寸法精度を良好な状態で確保するためには、材料特性を把握したうえで、プレス加工に使用するパンチのストローク等の加工条件を決定する必要がある。
金属材料の特性を調べる方法として、従来は、事前に金属材料に引張り試験を行なっている。しかし、事前に行なう引張り試験は、オフラインで行なっているので、換言すれば、プレス加工の対象となる材料と同種の材料を用い前もって引っ張り試験を行っているので、精度良く引っ張り試験を行なっても、たとえばロット毎に材料が持っている個体差により、個々の材料の特性に僅かなばらつきが生じてしまい、精度のよいプレス加工を行なうことが困難である。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、プレス加工する材料に前加工を実際に施すことによって、前記材料の材料特性を正確に予測することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第1の加工ストロークと加工力との関係と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第2の加工ストロークと加工力との関係とを用いて、前記同種の材料における応力と歪との関係を予測する応力歪関係予測段階とを有する材料の応力歪関係予測方法である。
請求項2に記載の発明は、材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第1の加工ストロークと加工力との関係における加工力と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第2の加工ストロークと加工力との関係における加工力とを、加工ストロークの値をそろえて比較して、加工ストロークと加工力の差との関係を取得する加工ストローク加工力差取得段階と、前記加工ストローク加工力差取得段階で取得した加工ストロークと加工力の差との関係を用いて、前記同種の材料の応力と歪との関係を予測する応力歪関係予測段階とを有する材料の応力歪関係予測方法である。
請求項3に記載の発明は、材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記材料の応力と歪との関係における歪の変域で、お互いが異なる歪の値を複数設定する歪値設定段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記歪値設定段階で設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算し取得するストローク値取得段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得段階と、前記歪値設定段階で設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に前記第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得段階と、前記第2の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得段階と、前記第1の加工力差取得段階で取得した各加工力差の値を、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で変化させた応力の変化量で除して、加工力差と応力変化量との比を1組求める加工力差・応力変化量比取得段階と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階、前記第2の加工力値取得段階、前記第1の加工力差取得段階、前記加工力差・応力変化量比取得段階の各段階を、前記歪値設定段階で取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比で構成される影響係数を求める影響係数取得段階と、前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第3の加工ストローク加工力関係取得段階で求めた加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得段階と、前記第3の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に求める第2の加工力差取得段階と、前記影響係数取得段階で求めた影響係数と、前記第2の加工力差取得段階で求めた各加工力の差とを用いて、前記歪値設定段階で設定した各歪値毎に、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得段階と、前記応力値変化量取得段階で取得した各応力の変化量と、第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した応力と歪との関係とから前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得段階とを有する材料の応力歪関係予測方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の材料の応力歪関係予測方法を用いて取得した前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を用いて、前記同種の材料に第2のプレス加工を施す加工段階を有することを特徴とする材料の加工方法である。
請求項5に記載の発明は、平板状で帯状に形成されている金属材料における引っ張り応力と歪との関係に基づいて、前記金属材料と同種の材料にパンチを用いた打ち抜き加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を、有限要素法を用いて計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記金属材料の応力と歪との関係における歪のほぼ全変域にわたって、所定の間隔をあけてほぼ万遍なくお互いが異なる歪の値を設定する歪値設定段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記歪値設定段階で設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算し取得するストローク値取得段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得段階と、前記歪値設定段階で設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記金属材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて、前記金属材料と同種の材料に前記パンチを用いた打ち抜き加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得段階と、前記第2の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得段階と、前記第1の加工力差取得段階で取得した各加工力差の値を、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で変化させた応力の変化量で除して、加工力差と応力変化量との1組の比を行列の1列として求める加工力差・応力変化量比取得段階と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階、前記第2の加工力値取得段階、前記第1の加工力差取得段階、前記加工力差・応力変化量比取得段階の各段階を、前記歪値設定段階で取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比によって行列として構成される影響係数を求める影響係数取得段階と、前記パンチを用いた打ち抜き加工を前記金属材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第3の加工ストローク加工力関係取得段階で求めた加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得段階と、前記第3の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に1列の行列として求める第2の加工力差取得段階と、前記第2の加工力差取得段階で求めた1列の行列に、前記影響係数取得段階で求めた影響係数の逆行列を掛けて、前記歪値設定段階で設定した各歪値毎に、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した引っ張り応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得段階と、前記応力値変化量取得段階で取得した各応力の変化量と前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した引っ張り応力と歪との関係とから前記同種の材料における実際の引っ張り応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得段階とを有する材料の応力歪関係予測方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の材料の応力歪関係予測方法を用いて取得した前記同種の金属材料における実際の引っ張り応力と歪との関係を用いて、前記同種の材料に曲げ加工を施す加工段階を有する材料の加工方法である。
請求項7に記載の発明は、材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料にプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得手段と、前記材料の応力と歪との関係における歪の変域で、お互いが異なる歪の値を複数設定する歪値設定手段と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記歪値設定手段が設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算して取得するストローク値取得手段と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得手段と、前記歪値設定手段が設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に前記プレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得手段と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得手段と、前記第2の加工力値取得手段が取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得手段が取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得手段と、前記第1の加工力差取得手段が取得した各加工力差値を、前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段で変化させた応力の変化量で除して、加工力差と応力変化量との1組の比を求める加工力差・応力変化量比取得手段と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段、前記第2の加工力値取得手段、前記第1の加工力差取得手段、前記加工力差・応力変化量比取得手段の各手段による動作を、前記歪値設定手段が取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比で構成される影響係数を求める影響係数取得手段と、前記プレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得手段と、前記第3の加工ストローク加工力関係取得手段が求めた加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得手段と、前記第3の加工力値取得手段が取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得手段が取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値毎に求める第2の加工力差取得手段と、前記影響係数取得手段が求めた影響係数と、前記第2の加工力差取得手段が求めた各加工力の差とを用いて、前記歪値設定手段が設定した各歪値毎に、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段で使用した応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得手段と、前記応力値変化量取得手段が取得した各応力の変化量と前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段で使用した応力と歪との関係から前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得手段とを有する材料の応力歪関係予測装置である。
請求項8に記載の発明は、材料に第1のプレス加工を実際にするときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して求め、この求めた加工ストロークと加工力との関係から、前記材料の応力と歪との関係を求め、この求めた材料の応力と歪との関係を用いて、前記材料に第2のプレス加工を施す材料の加工方法である。
本発明によれば、プレス加工する材料に前加工を実際に施すことによって、前記材料の材料特性を正確に予測することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係る金属材料Wの応力歪関係予測方法とこの方法を用いてなされる金属材料Wの曲げ加工の概要を示す図である。
曲げ加工は、材料(素材)として薄い平板状の金属材料(たとえば、板厚1.2mmのSPCC)Wを用意し(図1(a))、この金属材料Wにたとえはパンチ加工により貫通孔Hを設け(図1(b))、貫通孔Hを設けた金属材料WをダイDとパンチPとで挟み込んで曲げ加工を行い(図1(c))、製品もしくは部品(半製品)を得るためになされるものである(図1(d))。
金属材料Wの応力歪関係予測方法について説明する。
図2は、金属材料Wの応力歪関係予測方法について概略的に説明する図である。
金属材料Wの応力歪関係予測方法では、まず、予め取得した金属材料の応力(垂直応力)σと歪(垂直歪)εとの関係(図2(a)のグラフG21)に基づいて、前記金属材料と同種の金属材料Wに第1のプレス加工(たとえば、パンチを用いた打ち抜き加工;図1において貫通孔Hを形成する加工)をするときに得られるであろう加工ストローク(たとえば図1のダイDに対するパンチPの相対的な位置)Sと加工力Fとの関係(図2(b)に示すグラフG22)を、たとえば有限要素法(FEM)を用いて計算し(弾塑性解析し)取得する。なお、図2(a)のグラフG21のもとになった金属材料であるが、図1に示す金属材料Wと同じ材質であればよく同形状である必要はない。
また、有限要素法を用いる方法は公知の方法であるので本件明細書では、詳しい説明は省略するが、以下、概要を示す。
図15(b)は、FEM汎用コードELFENを用いて弾塑性解析を行うときの解析モデルを示している。図15(b)は一点鎖線CLにおいて2次元軸対称であり、パンチPaとダイDaと板押さえHaは剛体とし、パンチPaとダイDaと板押さえHaの摩擦には、クーロン摩擦を仮定してある。金属材料Wは板厚t(たとえば、1.53mm)のspccである。機械特性(金属材料Wの特性)として、引っ張り試験で得られた応力−歪曲線(応力歪線図)を用いる。パンチPaの肩半径Rp、ダイ肩半径Rd、クリアランスCと摩擦係数μの解析条件を図15(a)に示してある。
前述した加工ストロークSと加工力Fとの関係(図2(b)のG22)を取得した後、前記第1のプレス加工(貫通孔Hを形成する加工)を金属材料(図2(a)のグラフG21のもとになった材料と材質が同じであり形状が同じである材料)Wに実際に施したときにおける加工ストロークSと加工力Fとの関係(加工ストローク加工力線図;図2(b)のグラフG23)を実際に測定して取得する。
続いて、この測定して取得した第1の加工ストロークSと加工力Fとの関係(図2(b)のグラフG23)における加工力Fと、前記計算して取得した加工ストロークSと加工力Fとの関係(図2(b)のG22)における加工力Fとを、加工ストロークSの値をそろえて比較して、加工ストロークSと加工力Fの差ΔFとの関係を計算して取得する。
なお、加工力Fの差ΔFも、加工力の場合と同様にして加工ストロークSの変化に応じて変化するようになっている。たとえば、図2(b)を参照するに、ストロークSが0.1mmであるときにおける加工力Fの差ΔFは、3kN程度であり、ストロークSが0.2mmになると、加工力Fの差ΔFは、2kN程度になる。
続いて、前記取得した加工ストロークSと加工力Fの差ΔFとの関係を用いて、金属材料Wの応力σと歪εとの関係(図2(a)のグラフG24)を予測する。
この予測は、たとえば、前記取得した加工ストロークSと加工力Fの差ΔFとの関係を用いて、前記予め取得した材料の応力σと歪εとの関係(図2(a)のグラフG21)における応力σに対する金属材料Wの応力の変化量Δσと歪εとの関係を計算して求め、この求めた応力σの変化量(差)Δσと歪εとの関係における応力σの変化量Δσを、歪εの値をそろえて、前記予め取得した材料の応力σと歪εとの関係(図2(a)のグラフG21)における応力σに加えることにより、実際に図1に示す加工の対象となる金属材料Wの応力σと歪εとの関係(図2(a)のグラフG24)を予測するものである。
金属材料Wの応力歪関係(応力歪図)の予測方法について例を掲げてさらに詳しく説明する。
図3〜図12は、金属材料Wの応力歪関係予測方法について詳しく説明する図である。
まず、薄い平板状で帯状に形成されている金属材料における引っ張り応力と歪との関係(応力歪図;図3〜図7、図12に示すグラフG31;図2(a)のグラフG21に相当するグラフ)に基づいて、前記金属材料と同種の材料(図1に示す金属材料Wに相当)にパンチを用いた打ち抜き加工をするときに得られるであろう加工ストロークSと加工力(パンチが金属材料Wから受ける反力)Fとの関係(加工ストローク加工力線図;図8〜図11に示すグラフG81;図2(b)のグラフG22に相当するグラフ)を、有限要素法を用いて計算し取得する。
なお、図3〜図7のグラフG31で示す応力歪図は、前述したように予め取得してあるものであり、帯状の金属材料にこの長手方向の引っ張り荷重を加えたときにおける前記金属材料に発生する引っ張り応力と歪との関係を示すものである。図3等に示すグラフG31で示す応力歪図であるが、前記金属材料の試験片を作って実際に測定して求めてもよいし、便覧等の公知資料から取得してもよい。また、図3等に示すグラフG31で示す応力歪図は、前記金属材料に加えられる外力の対する前記金属材料の応力が、「0」のときから破壊強さに至るまでのものであるが、前記金属材料の弾性変形領域の一部と塑性変形領域の一部とを含んでいるものであってもよい。
また、図8〜図11に示す加工ストロークSは、パンチPにより薄い板状の金属材料Wに貫通孔Hをあけるパンチ加工をするときにおけるダイDや金属材料Wに対するパンチPの相対的な移動量である。加工ストロークSは、前記金属材料の応力σと歪εとの関係(図3等の示すグラフG31)における歪εに、所定の関係を保ちつつ対応しているのである。すなわちたとえば、図3等における歪εが0.05である場合、加工ストロークSは、図8等に示すように、0.05mmになっている。また、同様にして、図3等における歪εが0.15、0.25、0.35である場合、加工ストロークSは、図8等に示すように、0.15mm、0.25mm、0.35mmになっている。なお、図3等における歪εが0.05、0.15、0.25、0.35である場合、図8等に示す加工ストロークSが、別の値、たとえば、0.1mm、0.22mm、0.36mm、0.43mmというようになる場合もある。
続いて、前記金属材料の応力σと歪εとの関係(図3に示すグラフG31)における歪εのほぼ全変域にわたって、所定の間隔をあけてほぼ万遍なくお互いが異なる歪εの値を設定する。たとえば、歪εのほぼ全変域(0〜0.4)において所定の間隔をあけてほぼ万遍なくお互いが異なる歪εの値を設定する。図3では、歪εの値として0.05、0.15、0.25、0.35(グラフG31の各点P31、P32、P33、P34における歪εの値)を設定してある。
続いて、図8等に示す加工ストロークSと加工力Fとの関係において、前記設定した各歪εの値(図3に示す歪εの各値0.05、0.15等)に対応する加工ストロークの各値を、たとえば有限要素法を用いて計算し取得する。このようにして取得された加工ストロークの各値は、図8〜図11では、前述したように、0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmになる。
続いて、図8等に示す加工ストロークSと加工力Fとの関係(グラフG81)において、前記計算して取得した各ストローク値Sに対応した加工力の各値を求める。すなわち、加工ストロークの各値0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmに対応する加工力Fの各値を、グラフG81に基づいて求める。
(1)続いて、図3で示すようい設定した設定した1つの歪εの値(たとえば、0.05)に対する(対応する)応力σの値であって前記金属材料の応力と歪との関係(図3等に示すグラフG31)から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係(図4に示すグラフG41、図5に示すグラフG51、図6に示すグラフG61、図7に示すグラフG71)に基づいて、金属材料(図3に示すグラフG31のもとになった材料と同種の材料)WにパンチPを用いた打ち抜き加工をするときに得られるであろう加工ストロークSと加工力Fとの関係を、前述したようにたとえば有限要素法を用いて計算し取得する。
すなわち、図3に示す点P31における応力σの値(歪εの値0.05に対応する応力σの値)を、図4に示すように、15.51MPa(Δσ)だけ仮想的に僅かな値だけ増やす(減らしてもよい)。15.51MPaの値は、たとえば、点P31における応力σの5%程度の値である。応力σの値の僅かな増加は、点P31の近傍(たとえば、歪εが0〜0.1である区間)において行われる。応力σの値の変化量は、点P31から離れるしたがって徐々に小さくなっている。また、応力σの値を変化させたときにおける応力歪線図は、点P31の近傍においてグラフG41のようになる。点P31から離れたところでは、グラフG41はグラフG31に重なっている。また、図4に示すグラフG41に基づいて、図8に示すグラフG82を、前述したようにたとえば有限要素法を用い計算して求める。グラフG82は、加工ストロークSが0.05である箇所とこの近傍では、グラフG81に対して離れている。一方、加工ストロークSが0.05から離れたところ(たとえば、加工ストロークSが0.15よりも大きいところ)では、グラフG82はグラフG81の近くに位置しており、重なっているように見える。
(2)続いて、図8のグラフG82に示す加工ストロークSと加工力Fとの関係において、各加工ストロークSの値0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmに対応した加工力Fの各値を求める。
(3)この求めた加工力Fの各値と、図8のグラフG81に示す各加工ストロークSの値0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmに対応した加工力Fの各値との差ΔFを計算して求める。このようにして求められた加工力Fの差ΔFは、図8に示すように、ΔF=969.55kN(加工ストロークSの値0.05mmに対応して加工力差)、ΔF=267.45kN(加工ストロークSの値0.15mmに対応して加工力差)、ΔF=169.85kN(加工ストロークSの値0.25mmに対応して加工力差)、ΔF=113.65kN(加工ストロークSの値0.35mmに対応して加工力差)になる。
Figure 2009119522
このようにして求められた加工力Fの差ΔFの各値ΔF、ΔF、ΔF、ΔFを、4列1行の行列で表すと、上記数式f1aのようになる。
(4)続いて、各加工力の差の各値ΔF、ΔF、ΔF、ΔFを、図4に示すように僅かに増加させた応力の変化量Δσで除して、加工力Fの差ΔFの各値ΔF、ΔF、ΔF、ΔFと応力の変化量Δσとの比(1組の比)を行列の1列として求める。このようにして求められた1組の比を行列は、上記数式f1bのようになる。
同様にして、上述した(1)、(2)、(3)、(4)における各値の取得を、歪εの値が0.15の場合においても順に行い(図5、図9参照)、次に示す数式f2a、f2bを得る。
Figure 2009119522
同様にして、上述した(1)、(2)、(3)、(4)における各値の取得を、歪εの値が0.25の場合においても順に行い(図6、図10参照)、次に示す数式f3a、f3bを得る。
Figure 2009119522
同様にして、上述した(1)、(2)、(3)、(4)における各値の取得を、歪εの値が0.35の場合においても順に行い(図7、図11参照)、次に示す数式f4a、f4bを得る。
Figure 2009119522
このようにして、複数組の加工力Fの差ΔFと応力σの変化量Δσとの比によって行列として構成される影響係数Aを求める。影響係数Aは、次に示す数式f5のようになる。
Figure 2009119522
数式f1a、f1b、f2a、f2b、f3a、f3b、f4a、f4bにより、加工力Fの差ΔFと影響係数Aと応力σの変化量Δσとの関係は、次に示す数式f6のようになる。たとえば、1つの加工力の差ΔFは、重ね合わせの原理で表すことができ、ΔF=(∂F/∂σ)・Δσ+(∂F/∂σ)・Δσ+(∂F/∂σ)・Δσ+(∂F/∂σ)・Δσになる。ΔF、ΔF、ΔFにおいても同様である。
Figure 2009119522
続いて、パンチPを用いた打ち抜き加工を金属材料(図3に示すグラフG31のもとになった金属材料と材質が同じである材料。なお、板厚等の形状が同じであってもよい。)Wに実際に施したときにおける加工ストロークSと加工力Fとの関係(加工ストローク加工力線図;図2の(b)のグラフG23に相当するグラフ)を測定して取得する。
続いて、金属材料Wに実際に施したときにおける加工ストロークSと加工力Fとの関係において、図8等に示す加工ストロークSの各値0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmに対応した加工力の各値を求める。すなわち、図2(b)のグラフG23に相当するグラフにおける加工ストロークSの各値0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmに対応した加工力の各値を求める。
Figure 2009119522
続いて、図8等に示すグラフG81(図2(b)に示すグラフG22に相当するグラフ)の加工ストロークSの各値0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmに対応した加工力の各値と、図2(b)に示すグラフG23に相当するグラフにおける加工ストロークSの各値0.05mm、0.15mm、0.25mm、0.35mmに対応した加工力Fの各値との差の各値ΔFを、1列の行列として求める(数式f7のΔF、ΔF、ΔF、ΔFが記載されている列を参照)。
続いて、前記求めた1列の行列(数式f7のΔF、ΔF、ΔF、ΔFが記載されている列)に、影響係数Aの逆行列を掛けて、歪εの値(0.05、0.15、0.25、0.35)毎に、図2(a)におけるグラフG21で示す引っ張り応力σと歪εとの関係に対する応力σの変化量(図12に示すグラフG121とG31との差)Δσを計算して求める(数式f7のΔσ、Δσ、Δσ、Δσが記載されている列を参照)。
続いて、前記計算して求めた応力σの変化量Δσと、図2(a)におけるグラフG21で示す引っ張り応力σと歪εとの関係とから金属材料Wにおける実際の引っ張り応力と歪との関係を計算して(計算により予測して)取得する。すなわち、図2(a)のグラフG24(図12のグラフG121)を求める。
なお、上述したようにして取得した金属材料Wのおける実際の引っ張り応力と歪との関係(図2(a)のグラフG24)を用いて、金属材料Wに、たとえばプレスブレーキを用いて、図1(c)に示すような曲げ加工を施すようにしてもよい。この場合、図1(c)に示すパンチPのストローク(金属材料Wに曲げ加工するときにおけるダイDに対するパンチPの相対的な移動量)を、図2(a)のグラフG24に示す関係を用いて補正するものとする。このように補正することにより、金属材料Wの正確な曲げ加工をすることができる。
上述した予測方法(図2(a)のグラフG24や図12のグラフG121に示す関係を求める方法)によれば、金属材料Wの応力σと歪εとの関係に基づいて金属材料Wに第1のプレス加工(パンチを用いた打ち抜き加工)をするときに得られるであろう第1の加工ストロークSと加工力Fとの関係を計算し取得し、前記第1のプレス加工を金属材料Wに実際に施したときにおける第2の加工ストロークSと加工力Fとの関係を測定して取得し、前記第1の加工ストロークSと加工力Fとの関係における加工力と、前記第2の加工ストロークSと加工力Fとの関係における加工力とを、加工ストロークSの値をそろえて比較して、加工ストロークSと加工力Fの差ΔFとの関係を取得し、この取得した加工ストロークSと加工力Fの差ΔFとの関係を用いて、金属材料Wの応力σと歪εとの関係を予測するので、金属材料Wの材料特性(応力σと歪εとの関係)を正確に予測することができる。
また、金属材料Wに前加工であるパンチを用いた打ち抜き加工を実際に施すことによって得られた正確な材料特性を用いて、金属材料Wに曲げ加工をするので、金属材料Wの正確な曲げ加工を行なうことができる。さらに、曲げ加工を施す金属材料Wのロットが変わって、材料特性がわずかに変化しても、正確な材料特性を得ることができ、金属材料Wの正確な曲げ加工を行なうことができる。
ところで、図2(a)のグラフG24に示す関係を用いて、曲げ加工(たとえば図1参照)ではなく、深絞り加工、張り出し加工、せん断加工等を採用し、これらの加工に使用する工具のストロークの補正をしてもよい。
また、図3〜図12および数式f1a、f1b〜f7を用いた上記説明では、説明の便宜のために歪εの値として4つのもの(Δσ、Δσ、Δσ、Δσ)を用いているが、歪εの値として4つ以上のn(nは自然数)個のもの(Δσ、Δσ、Δσ、Δσ、・・・Δσ)を採用してもよい。nの数を増やしていけば、一層精度良く図2(a)のグラフG24や図12のグラフG121を求めることができる。この場合、前述した数式f7に対応する応力の増加量と影響係数と加工力の増加量との関係は、次に示す数式f8のようになる。なお、数式f8では、Δσ等の添え字が「0」から始まっている。
Figure 2009119522
ところで、上記説明では、Δσを僅かに増加(Δσ等を僅かな大きさのプラス値)してあるが、Δσを僅かに減少させてもよい。
また、図13、図4〜図7では、Δσをσの5%程度増加しているが、図14に示すように、Δσと隣のσi+1とσとの差(σとσi−1との差でもよい)をΔσとして採用してもよい。
また、上記説明では、金属材料を例に掲げて説明したが、金属材料に限る必要はなく、金属材料と同様に塑性変形する材料等であってもよい。また、図1(c)に示す加工として、パンチを用いた打ち抜き加工を採用したが、打ち抜き加工に代えてせん断加工等によって材料の一部を分離する加工を採用してもよいし、または、曲げ加工等の材料の一部を分離しない塑性加工等のプレス加工を採用してもよい。
すなわち、上述した材料の応力歪関係予測方法は、予め取得した材料の応力と歪との関係に基づいて前記材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記材料の応力と歪との関係における歪の変域でお互いが異なる歪の値を複数設定する歪値設定段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において前記歪値設定段階で設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算し取得するストローク値取得段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得段階と、前記歪値設定段階で設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて前記材料に前記第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を(前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階と同様にして)計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得段階と、前記第2の加工力値取得段階で取得した各加工力値と前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得段階と、前記第1の加工力差取得段階で取得した各加工力差値を前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で変化させた応力の変化量で除して加工力差と応力変化量との1組の比を求める加工力差・応力変化量比取得段階と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階,前記第2の加工力値取得段階,前記第1の加工力差取得段階,前記加工力差・応力変化量比取得段階の各段階を前記歪値設定段階で取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比で構成される影響係数を求める影響係数取得段階と、前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料(前記材料の材質が同じであり形状が同じである材料)に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第3の加工ストローク加工力関係取得段階で求めた加工ストロークと加工力との関係において前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得段階と、前記第3の加工力値取得段階で取得した各加工力値と前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に求める第2の加工力差取得段階と、前記影響係数取得段階で求めた影響係数と前記第2の加工力差取得段階で求めた各加工力の差とを用いて前記歪値設定段階で設定した各歪値毎に前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得段階と、前記応力値変化量取得段階で取得した各応力の変化量と第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した応力と歪との関係とから前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得段階とを有する材料の応力歪関係予測方法の例である。
また、上記材料の応力歪関係予測方法を用いて得られた材料の応力歪関係を用いて、前記同種の材料に第2のプレス加工を施すようにしてもよい。
また、上述した実施形態に係るものを、材料の応力歪関係予測装置として把握してもよい。
この予測装置は、材料にプレス加工を行う曲げ加工機等の制御装置の一部を構成していてもよいし、前記制御装置とは別個に存在していてもよい。
前記材料の応力歪関係予測装置は、材料の応力と歪との関係に基づいて前記材料と同種の材料にプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得手段と、前記材料の応力と歪との関係における歪の変域でお互いが異なる歪の値を複数設定する歪値設定手段と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において前記歪値設定手段が設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算して取得するストローク値取得手段と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得手段と、前記歪値設定手段が設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて前記材料と同種の材料に前記プレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段と同様にして計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得手段と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において前記第1のストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得手段と、前記第2の加工力値取得手段が取得した各加工力値と前記第1の加工力値取得手段が取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得手段と、前記第1の加工力差取得手段が取得した各加工力差値を前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段で変化させた応力の変化量で除して加工力差と応力変化量との1組の比を求める加工力差・応力変化量比取得手段と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段,前記第2の加工力値取得手段,前記第1の加工力差取得手段,前記加工力差・応力変化量比取得手段の各手段による動作を前記歪値設定手段が取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比で構成される影響係数を求める影響係数取得手段と、前記プレス加工を前記材料と同種の材料(前記材料の材質が同じであり形状が同じである材料)に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得手段と、前記第3の加工ストローク加工力関係取得手段が求めた加工ストロークと加工力との関係において前記第1のストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得手段と、前記第3の加工力値取得手段が取得した各加工力値と前記第1の加工力値取得手段が取得した各加工力値との差の各値を前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値毎に求める第2の加工力差取得手段と、前記影響係数取得手段が求めた影響係数と前記第2の加工力差取得手段が求めた各加工力の差とを用いて前記歪値設定手段が設定した各歪値毎に前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段で使用した応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得手段と、前記応力値変化量取得手段が取得した各応力の変化量と前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段で使用した応力と歪との関係から前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得手段とを有する材料の応力歪関係予測装置として把握することができる。
なお、前記材料の応力歪関係予測装置は、ハードウェア資源として、CPU、メモリ、タッチパネルやUSB端子等で構成されている情報入力手段、LCDやUSB端子等で構成されている情報出力手段を備えているものとする。
そして、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段における材料の応力と歪との関係は、たとえば前記情報入力手段によってなされ、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段における加工ストロークと加工力との関係の取得等は、前記メモリに予め格納されているプログラムに基づきCPUよってなされるようになっている。
また、歪値設定手段における歪値の設定は、前記メモリに予め格納されているプログラムに基づきCPUよってなされるようになっている。なお、歪値の設定を、前記情報入力手段を介して行なってもよい。
また、前記ストローク値取得手段における加工ストローク値の取得、前記第1の加工力値取得手段における加工力の取得、前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段における加工ストロークと加工力との関係の取得、前記第2の加工力値取得手段にける加工力値の取得、前記第1の加工力差取得手段における加工力の差の取得、前記加工力差・応力変化量比取得手段における加工力差と応力変化量と比の取得、前記影響係数取得手段における影響係数の取得は、前記メモリに予め格納されているプログラムに基づきCPUによってなされるようになっている。
また、前記第3の加工ストローク加工力関係取得手段における加工ストロークと加工力との関係の取得は、パンチ加工機等のプレス加工機に設けられているストローク検出装置(たとえばリニアエンコーダ等、ダイに対するパンチの相対的な位置を検出可能な装置)、パンチ加工機等のプレス加工機に設けられパンチ等の工具に発生する加工力を測定することができる歪ゲージ等の加工力検出センサを用い、前記情報入力手段を介してなされるようになっている。
また、前記第3の加工力値取得手段における加工力の取得、前記第2の加工力差取得手段における加工力の差の取得、前記応力値変化量取得手段における応力の変化量の取得、前記応力歪関係取得手段における応力と歪との関係の取得は、前記メモリに予め格納されているプログラムに基づきCPUよってなされるようになっている。
なお、上述した実施形態で示した材料の応力歪関係予測方法は、材料の応力と歪との関係に基づいて前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を実際に測定して取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第1の加工ストロークと加工力との関係と前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第2の加工ストロークと加工力との関係とを用いて前記同種の材料における応力と歪との関係を予測する応力歪関係予測段階とを有する材料の応力歪関係予測方法の例である。
また、上述した実施形態で示した材料の加工方法は、材料を実際に第1のプレス加工するときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して求め、この求めた加工ストロークと加工力との関係から前記材料の応力と歪との関係を求め、この求めた材料の応力と歪との関係を用いて、前記材料に第2のプレス加工を施す材料の加工方法の例である。
本発明の実施形態に係る金属材料Wの応力歪関係予測方法とこの方法を用いてなされる金属材料Wの曲げ加工の概要を示す図である。 金属材料Wの応力歪関係予測方法について概略的に説明する図である。 予め取得した金属材料の応力歪図を示す図である。 予め取得した金属材料の応力歪図において、歪ε=0.05における応力σを僅かに増加した状態を示す図である。 予め取得した金属材料の応力歪図において、歪ε=0.15における応力σを僅かに増加した状態を示す図である。 予め取得した金属材料の応力歪図において、歪ε=0.25における応力σを僅かに増加した状態を示す図である。 予め取得した金属材料の応力歪図において、歪ε=0.35における応力σを僅かに増加した状態を示す図である。 図4に示す関係に体操した加工ストロークと加工力との関係を示す図である。 図5に示す関係に体操した加工ストロークと加工力との関係を示す図である。 図6に示す関係に体操した加工ストロークと加工力との関係を示す図である。 図7に示す関係に体操した加工ストロークと加工力との関係を示す図である。 図3で示した予め取得した金属材料の応力歪図(グラフG31)と、影響係数Aを用いて求めた金属材料の応力歪図(グラフG121)とを示す図である。 応力σの変化量Δσをσの5%増加する場合を示す図である。 応力σの変化量Δσとして、隣のσi+1とσとの差を用いる場合を示す図である。 FEM汎用コードELFENを用いて弾塑性解析を行うときの解析モデル等を示す図である。
符号の説明
W 金属材料
H 貫通孔
P パンチ
D ダイ
A 影響係数
ΔF 加工力の差
Δσ 応力の差

Claims (8)

  1. 材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第1の加工ストロークと加工力との関係と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第2の加工ストロークと加工力との関係とを用いて、前記同種の材料における応力と歪との関係を予測する応力歪関係予測段階と;
    を有することを特徴とする材料の応力歪関係予測方法。
  2. 材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第1の加工ストロークと加工力との関係における加工力と、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した第2の加工ストロークと加工力との関係における加工力とを、加工ストロークの値をそろえて比較して、加工ストロークと加工力の差との関係を取得する加工ストローク加工力差取得段階と;
    前記加工ストローク加工力差取得段階で取得した加工ストロークと加工力の差との関係を用いて、前記同種の材料の応力と歪との関係を予測する応力歪関係予測段階と;
    を有することを特徴とする材料の応力歪関係予測方法。
  3. 材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記材料の応力と歪との関係における歪の変域で、お互いが異なる歪の値を複数設定する歪値設定段階と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記歪値設定段階で設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算し取得するストローク値取得段階と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得段階と;
    前記歪値設定段階で設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に前記第1のプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得段階と;
    前記第2の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得段階と;
    前記第1の加工力差取得段階で取得した各加工力差の値を、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で変化させた応力の変化量で除して、加工力差と応力変化量との比を1組求める加工力差・応力変化量比取得段階と;
    前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階、前記第2の加工力値取得段階、前記第1の加工力差取得段階、前記加工力差・応力変化量比取得段階の各段階を、前記歪値設定段階で取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比で構成される影響係数を求める影響係数取得段階と;
    前記第1のプレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第3の加工ストローク加工力関係取得段階で求めた加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得段階と;
    前記第3の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に求める第2の加工力差取得段階と;
    前記影響係数取得段階で求めた影響係数と、前記第2の加工力差取得段階で求めた各加工力の差とを用いて、前記歪値設定段階で設定した各歪値毎に、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得段階と;
    前記応力値変化量取得段階で取得した各応力の変化量と、第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した応力と歪との関係とから前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得段階と;
    を有することを特徴とする材料の応力歪関係予測方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の材料の応力歪関係予測方法を用いて取得した前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を用いて、前記同種の材料に第2のプレス加工を施す加工段階を有することを特徴とする材料の加工方法。
  5. 平板状で帯状に形成されている金属材料における引っ張り応力と歪との関係に基づいて、前記金属材料と同種の材料にパンチを用いた打ち抜き加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を、有限要素法を用いて計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記金属材料の応力と歪との関係における歪のほぼ全変域にわたって、所定の間隔をあけてほぼ万遍なくお互いが異なる歪の値を設定する歪値設定段階と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記歪値設定段階で設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算し取得するストローク値取得段階と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得段階と;
    前記歪値設定段階で設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記金属材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて、前記金属材料と同種の材料に前記パンチを用いた打ち抜き加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得段階と;
    前記第2の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得段階と;
    前記第1の加工力差取得段階で取得した各加工力差の値を、前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階で変化させた応力の変化量で除して、加工力差と応力変化量との1組の比を行列の1列として求める加工力差・応力変化量比取得段階と;
    前記第2の加工ストローク加工力関係取得段階、前記第2の加工力値取得段階、前記第1の加工力差取得段階、前記加工力差・応力変化量比取得段階の各段階を、前記歪値設定段階で取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比によって行列として構成される影響係数を求める影響係数取得段階と;
    前記パンチを用いた打ち抜き加工を前記金属材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得段階と;
    前記第3の加工ストローク加工力関係取得段階で求めた加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得段階で取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得段階と;
    前記第3の加工力値取得段階で取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得段階で取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得段階で取得した各ストローク値毎に1列の行列として求める第2の加工力差取得段階と;
    前記第2の加工力差取得段階で求めた1列の行列に、前記影響係数取得段階で求めた影響係数の逆行列を掛けて、前記歪値設定段階で設定した各歪値毎に、前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した引っ張り応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得段階と;
    前記応力値変化量取得段階で取得した各応力の変化量と前記第1の加工ストローク加工力関係取得段階で使用した引っ張り応力と歪との関係とから前記同種の材料における実際の引っ張り応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得段階と;
    を有することを特徴とする材料の応力歪関係予測方法。
  6. 請求項5に記載の材料の応力歪関係予測方法を用いて取得した前記同種の金属材料における実際の引っ張り応力と歪との関係を用いて、前記同種の材料に曲げ加工を施す加工段階を有することを特徴とする材料の加工方法。
  7. 材料の応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料にプレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第1の加工ストローク加工力関係取得手段と;
    前記材料の応力と歪との関係における歪の変域で、お互いが異なる歪の値を複数設定する歪値設定手段と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記歪値設定手段が設定した各歪の値に対応する加工ストロークの各値を計算して取得するストローク値取得手段と;
    前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第1の加工力値取得手段と;
    前記歪値設定手段が設定した1つの歪値に対する応力の値であって前記材料の応力と歪との関係から得られる応力の値を僅かに変化させたときに得られる応力と歪との関係に基づいて、前記材料と同種の材料に前記プレス加工をするときに得られるであろう加工ストロークと加工力との関係を計算し取得する第2の加工ストローク加工力関係取得手段と;
    前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段が取得した加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第2の加工力値取得手段と;
    前記第2の加工力値取得手段が取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得手段が取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値毎に計算して求める第1の加工力差取得手段と;
    前記第1の加工力差取得手段が取得した各加工力差値を、前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段で変化させた応力の変化量で除して、加工力差と応力変化量との1組の比を求める加工力差・応力変化量比取得手段と;
    前記第2の加工ストローク加工力関係取得手段、前記第2の加工力値取得手段、前記第1の加工力差取得手段、前記加工力差・応力変化量比取得手段の各手段による動作を、前記歪値設定手段が取得した各歪値毎に順に繰り返して求められる複数組の加工力差と応力変化量との比で構成される影響係数を求める影響係数取得手段と;
    前記プレス加工を前記材料と同種の材料に実際に施したときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して取得する第3の加工ストローク加工力関係取得手段と;
    前記第3の加工ストローク加工力関係取得手段が求めた加工ストロークと加工力との関係において、前記第1のストローク値取得手段が取得した各ストローク値に対応した加工力の各値を求める第3の加工力値取得手段と;
    前記第3の加工力値取得手段が取得した各加工力値と、前記第1の加工力値取得手段が取得した各加工力値との差の各値を、前記ストローク値取得手段が取得した各ストローク値毎に求める第2の加工力差取得手段と;
    前記影響係数取得手段が求めた影響係数と、前記第2の加工力差取得手段が求めた各加工力の差とを用いて、前記歪値設定手段が設定した各歪値毎に、前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段で使用した応力と歪との関係に対する応力の変化量を計算して求める応力値変化量取得手段と;
    前記応力値変化量取得手段が取得した各応力の変化量と前記第1の加工ストローク加工力関係取得手段で使用した応力と歪との関係から前記同種の材料における実際の応力と歪との関係を計算して取得する応力歪関係取得手段と;
    を有することを特徴とする材料の応力歪関係予測装置。
  8. 材料に第1のプレス加工を実際にするときにおける加工ストロークと加工力との関係を測定して求め、この求めた加工ストロークと加工力との関係から、前記材料の応力と歪との関係を求め、この求めた材料の応力と歪との関係を用いて、前記材料に第2のプレス加工を施すことを特徴とする材料の加工方法。
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