JP2009119096A - 固形石鹸吊り下げ具の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固形石鹸の泡立てを促進させると共に水切れを良くするための固形石鹸吊り下げ具の製造方法を提供する。
【解決手段】固形石鹸吊り下げ具の製造方法において、(a)固形石鹸を吊り下げるための吊り下げ手段の一方の端部に、前記固形石鹸の保持手段を設ける工程と、(b)前記吊り下げ手段の前記保持手段を設けた側の端部と前記保持手段とを、筒状のネット内に挿入する工程と、(c)前記筒状のネットの、前記吊り下げ手段及び保持手段の挿入側の端部を、前記吊り下げ手段を中心軸として窄めて前記吊り下げ手段に固定することで、スカート形状の泡立て用ネットを形成する工程と、の各工程を有し、前記スカート形状の泡立て用ネットの内側に前記保持手段により保持した固形石鹸を、前記吊り下げ手段により吊り下げて使用可能にしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、固形石鹸の泡立てを促進させると共に水切れを良くするための固形石鹸吊り下げ具の製造方法に関する。
従来から、固形石鹸は多くの場合、石鹸皿や石鹸箱等の石鹸置きに入れて使用されている。しかし、固形石鹸は水に溶けやすく、石鹸が溶け出した石鹸水には石鹸の成分である脂肪酸や人の皮脂、皮膚の蛋白成分等、細菌が好む成分が多く含まれているため、石鹸置きにおいては、細菌が繁殖しやすい。
このため、例えば病院等の医療機関では院内感染防止等の観点から固形石鹸は推奨されておらず、現在では液体石鹸が主流となっていた。
しかしながら、上述した液体石鹸は固形石鹸に比べて経済的ではないという問題を有している。これは、液体石鹸の約70%が水分であるのに対し、固形石鹸の水分は約12%であること、さらに固形石鹸の方が石鹸分(界面活性剤)を多く含んでいることからも明らかである。そのため、固形石鹸を衛生的に保つ方策がこれまで検討されてきた。
一方、固形石鹸をネットに入れて使用することも従来から行われていた(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1には、固形石鹸を収納する袋状の内側ネットと、この内側ネットの外側面を覆うように設けられた外側ネットの二重構造からなり、内側ネットの閉塞部側の外側ネットの端部を内側ネットに拘束しない構成とする固形石鹸収納用ネットが開示されている。
実用新案登録第3109976号公報
しかし、特許文献1に開示された石鹸収納用ネットは、もっぱら泡立ちの向上を図るためになされた発明であり、本発明のように固形石鹸を吊り下げて使用する用途は考慮されていなかった。その実施例3における紐も、固形石鹸が固形石鹸収納ネットから抜け出ないように確実に保持するためのものである。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて、固形石鹸の泡立てを促進させると共に簡単な構造で石鹸の水切れを良くし、その溶出を防いで衛生的に保持でき、かつ石鹸を使い切った後も石鹸を入れ替えて何度も使用することができる固形石鹸吊り下げ具の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、(a)固形石鹸を吊り下げるための吊り下げ手段の一方の端部に、前記固形石鹸の保持手段を設ける工程と、(b)前記吊り下げ手段の前記保持手段を設けた側の端部と前記保持手段とを、筒状のネット内に挿入する工程と、(c)前記筒状のネットの、前記吊り下げ手段及び保持手段の挿入側の端部を、前記吊り下げ手段を中心軸として窄めて前記吊り下げ手段に固定することで、スカート形状の泡立て用ネットを形成する工程と、の各工程を有し、前記スカート形状の泡立て用ネットの内側に前記保持手段により保持した固形石鹸を、前記吊り下げ手段により吊り下げて使用可能にしたことを特徴とする固形石鹸吊り下げ具の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決するために、(a)固形石鹸を吊り下げるための吊り下げ手段の一方の端部に、前記固形石鹸の保持手段を設ける工程と、(b)筒状のネットを内側から外側に反転させるように二つ折りにする工程と、(c)前記吊り下げ手段の前記保持手段を設けた側の端部と前記保持手段とを、前記二つ折りした筒状のネット内に、その二つ折りした筒状のネットの折目と逆側から挿入する工程と、(d)前記二つ折りした筒状のネットの、前記吊り下げ手段及び保持手段の挿入側の端部を、前記吊り下げ手段を中心軸として窄めて前記吊り下げ手段に固定することで、スカート形状の泡立て用ネットを形成する工程と、の各工程を有し、前記スカート形状の泡立て用ネットの内側に前記保持手段により保持した固形石鹸を、前記吊り下げ手段により吊り下げて使用可能にしたことを特徴とする固形石鹸吊り下げ具の製造方法を提供する。
ここで、前記吊り下げ手段は、紐、リング、フック、吸盤の何れか一つ又は複数の組み合わせから構成されるのが好適である。また、前記保持手段は、フック、ホック、ボタン、紐の何れかであるのが良い。
なお、前記石鹸収納用ネットと前記泡立て用ネットの少なくとも一方には、光触媒とアパタイトの複合体粒子が含まれるようにする。
ここで、前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子とする。または、アパタイトの結晶構造中に光触媒が置換された複合体粒子とする。
そして、前記光触媒は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムの何れか一つ又は複数を主成分とするのが好ましい。さらに、前記アパタイトは、フッ化アパタイト又は水酸化アパタイトとするのが好適である。
このように、本発明の固形石鹸吊り下げ具の製造方法によれば、簡易な工程で固形石鹸の水切れを良くし、その溶出を防ぐ固形石鹸吊り下げ具を製造することができる。これにより、固形石鹸から細菌の棲み処となる石鹸水を出さず、清潔に保持することができる。
また、固形石鹸吊り下げ具から固形石鹸を容易に取り外すことができる構造としたことにより、固形石鹸を使い切っても新しい固形石鹸に取り換えることができる。即ち、固形石鹸吊り下げ具は捨てることなく何度でも使用することができるため経済的である。さらに、いつでも固形石鹸を交換可能なため、浴用石鹸、手洗い石鹸、洗顔石鹸等、使用する時と場所によって固形石鹸のみを代えて様々な用途で使用することができる。
また、泡立て用ネットで固形石鹸が包まれているため、泡立ちが良くなり、洗浄力が高くなる。さらに、きめ細かい泡が立つまでの時間も通常より早くなり簡便である。
また、吊り下げて使用するため、固形石鹸を落として転がしてしまう心配もなく、常に決まった場所に保持できる。
また、光触媒及びアパタイトの複合体を泡立て用ネットに含有させることにより、抗菌効果を付与することができる。さらに、この光触媒及びアパタイトの複合体は、固形石鹸の洗浄力、消臭力も向上させる。しかも、光触媒及びアパタイトの複合体によるこれらの効果は半永久的に継続するため、固形石鹸を常に衛生的に保持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の全体概略図である。この図に示すように、本発明の固形石鹸吊り下げ具10は、蛇口やフック等に吊り下げるための吊り下げ手段としての吊り下げ紐11と、この吊り下げ紐11に接合部14においてスカート形状に接合され固定されている、石鹸の泡立ちを良くするための泡立て用ネット13とからなる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の使用方法について説明するための模式図であり、図2(a)はその固形石鹸吊り下げ具に吊り下げられる固形石鹸収納具の外観、図2(b)は固形石鹸収納具を固形石鹸吊り下げ具に吊り下げた際の外観を示す図である。
これらの図に示すように、固形石鹸吊り下げ具10は、固形石鹸収納具20をフック12により泡立て用ネット13の内側に吊り下げて使用する。固形石鹸収納具20は固形石鹸収納用ネット22に固形石鹸21が収納されたものであり、これを本発明の固形石鹸吊り下げ具10に吊り下げることにより、固形石鹸21の泡立ちと水切れを良くすることができる。なお、固形石鹸収納具20には、フック12に引掛けるための被保持手段(ここではフック用穴23)が設けられているものとする。
以下、上記の固形石鹸吊り下げ具の製造工程について、図3を用いて詳細に説明する。
まず、図3(a)に示すように、吊り下げ紐31の端部にフック32を設ける。ここで、吊り下げ紐31は好ましくは防水性を有する素材よりなり、図1及び図2に示すように輪状にして、蛇口やフック等に引掛けて使用できるように構成する。また、固形石鹸収納具20の保持手段としてのフック32は、固形石鹸収納具20の着脱が容易でかつ使用時に脱落することがないよう、バネ等で閉じてリング状になる仕組みのものを用いる。例えば、レバースナップ、ミニゴコス、カニカン、ナスカン等を用いるのが好適である。
次に、図3(b)に示すように、筒状のネット33A内に、吊り下げ紐31のフック32側を挿入する。この筒状のネット33Aは、ポリエチレン等の合成樹脂製のネットから構成されるのが好適である。また、この筒状のネット33Aには、予め光触媒及びアパタイトの複合体を含ませるのが好適である。この光触媒及びアパタイトの複合体の抗菌効果により、固形石鹸21を細菌から守ることができるだけでなく、さらに細菌の栄養源となる皮脂や皮膚の蛋白成分自体も分解することができる。また、有害物質等の吸着、分解効果により洗浄力も向上し、併せて消臭を行うこともできる。
次いで、図3(c)に示すように、筒状のネット33Aの、吊り下げ紐31を挿入した側の端部を窄め、その状態で吊り下げ紐31に接合して固定し、スカート形状の泡立て用ネット33とする。これにより固形石鹸吊り下げ具30が完成する。このとき接合部34は、紐や糸、テグス等で縛着して閉じ合わせても良いし、その他、縫合、熱着、溶着、圧着等によっても良い。
このように、本実施形態の固形石鹸吊り下げ具によれば、固形石鹸の水切れを良くし、その溶出を防ぐことができる。従って、細菌の棲み処となる石鹸水を出さず、固形石鹸を清潔に保持することができる。
また、固形石鹸吊り下げ具から固形石鹸を容易に取り外すことができる構造としたことにより、固形石鹸を使い切っても新しい固形石鹸に取り換えることができる。即ち、固形石鹸吊り下げ具は捨てることなく何度でも使用することができるため経済的である。さらに、いつでも固形石鹸を交換可能なため、浴用石鹸、手洗い石鹸、洗顔石鹸等、使用する時と場所によって固形石鹸のみを代えて様々な用途で使用することができる。
また、泡立て用ネットで固形石鹸が包まれているため、泡立ちが良くなり、洗浄力が高くなる。さらに、きめ細かい泡が立つまでの時間も通常より早くなり簡便である。
また、吊り下げて使用するため、固形石鹸を落として転がしてしまう心配もなく、常に決まった場所に保持できる。
また、光触媒及びアパタイトの複合体を泡立て用ネットに含有させることにより、抗菌効果を付与することができる。さらに、この光触媒及びアパタイトの複合体は、固形石鹸の洗浄力、消臭力も向上させる。しかも、光触媒及びアパタイトの複合体によるこれらの効果は半永久的に継続するため、固形石鹸を常に衛生的に保持することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態として、固形石鹸吊り下げ具の泡立て用ネットが二重のネットより構成される例について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の製造工程を示す図である。
まず、図4(a)に示すように、吊り下げ紐41の端部にフック42を設ける。なお、吊り下げ紐41及びフック42の詳細については第1の実施形態と同様のものとする。
次に、図4(b)に示すように、長尺の筒状のネットを中央から折り返して、二つ折りした筒状のネット43Aとし、この二つ折りした筒状のネット43A内に、吊り下げ紐41のフック42側を挿入する。このとき、二つ折りした筒状のネット43Aの吊り下げ紐41を挿入する側に、二つ折りした筒状のネット43Aの端部側43Bが来るようにする。なお、図4(b)において43Cは二つ折りした筒状のネット43Aの折り目側(輪側)を表している。ここで用いる筒状のネットは、第1の実施形態同様にポリエチレン等の合成樹脂製のネットから構成されるのが好適である。また、この筒状のネットには、予め光触媒及びアパタイトの複合体を含ませるのが好適である。
次いで、図4(c)に示すように、二つ折りした筒状のネット43Aの、吊り下げ紐41を挿入した側の端部43Bを絞り、吊り下げ紐41に接合して、スカート形状の泡立て用ネット43とする。これにより固形石鹸吊り下げ具40が完成する。このとき接合部44は、紐や糸、テグス等で縛着して閉じ合わせても良いし、その他、縫合、熱着、溶着、圧着等によっても良い。
〔第3の実施形態〕
上記の実施形態では、吊り下げ手段として吊り下げ紐を用いたが、これに代えて様々な吊り下げ手段を用いることができる。図5は本発明の第3の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具において、様々な吊り下げ手段の例を示す模式図である。
図5(a)では、吊り下げ手段51として、吊り下げ紐51A及びこの吊り下げ紐51Aに連結される洋灯吊り型フック51Bを用いる例を示している。図5(b)では、吊り下げ手段61として、吊り下げ紐61A及びこの吊り下げ紐61Aに連結される吊り下げ輪61Bを用いる例を示している。図5(c)では、吊り下げ手段71として、吊り下げ紐71A及びこの吊り下げ紐71Aに連結される吸盤71Bを用いる例を示している。
このように、種々の吊り下げ手段を用いることが可能である。
〔第4の実施形態〕
上記の実施形態では、固形石鹸収納具の保持手段としてフックを用いるようにしたが、これもまた様々な保持手段に代えることができる。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の保持手段と被保持手段の例を示す模式図である。
図6(a)では、吊り下げ紐81の端部に、保持手段として凹ホック82を設けている。これに対応して固形石鹸収納具20には被保持手段として凸ホック83が設けられている。双方のホック82、83を止着することにより固形石鹸収納具20を保持する。なお、凹ホックと凸ホックは、保持手段と被保持手段とで逆に設けられても良い。
図6(b)では、吊り下げ紐91の端部に、保持手段としてボタン92を設けている。これに対応して固形石鹸収納具20には被保持手段としてボタンホール93が設けられている。ボタン92をボタンホール93に掛けて止着することにより固形石鹸収納具20を保持する。なおここでも、ボタンとボタンホールは保持手段と被保持手段とで逆に設けられても良い。
図6(c)では、吊り下げ紐101の端部に、保持手段として紐102を設けている。これに対応して固形石鹸収納具20には被保持手段として紐103が設けられている。これらの紐102,103を互いに結ぶことにより固形石鹸収納具20を保持する。
次に、本発明において用いる光触媒及びアパタイトの複合体について説明する。
図7は、本発明の固形石鹸吊り下げ具の製造方法に係る光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する模式図である。
まず、本発明に用いられるアパタイトとは、M,Z,Xを任意の元素として、M10(ZO462の組成を有する鉱物群であり、日本名ではリン灰石と呼ばれている。ここで、前記のMとZの主成分はそれぞれカルシウムとリンであるが、M,Z,Xは種々の元素で比較的容易に置換することができる。Mにカルシウム、Zにリン、Xにフッ素が主成分として入ると、フッ化アパタイト(フルオロアパタイト)となる。また、Mにカルシウム、Zにリン、Xに水酸基が入ると、水酸化アパタイト(ハイドロキシアパタイト)となる。
このアパタイトは、汚れや臭い、細菌等を吸着保持する機能を有する。例えば窒素酸化物や過酸化脂質、アンモニアやアルデヒド類、大腸菌等の細菌やウィルスを吸着できる。
一方、光触媒は、光が照射された際の酸化還元作用により、上記のアパタイトが吸着した汚れや臭い、細菌等を分解除去する作用を有する。
本発明の固形石鹸吊り下げ具では、このような光触媒とアパタイトを、被覆(光触媒をアパタイトで被覆)、置換(アパタイトの結晶構造中に光触媒を置換)等の方法により複合化し添加する。それにより、アパタイトと光触媒双方の作用を連携させ、優れた抗菌、洗浄、消臭効果を発揮させることができる。
例えば、光触媒は、光を当てることにより非常に強い酸化力を生じ、接触してくる有害化学物質や細菌、カビ、臭い、汚れ等を分解し、炭酸ガスなどに分解し除去することができるが、物質や菌等を引き寄せたり多量に吸着する作用はないため、光触媒表面に接触した物質しか分解できず、また、光が当たらなければ機能することができない。一方で、アパタイトもタンパク質や物質の吸着能に優れ大量に吸着することができるが、それらの分解能がないため一定の吸着量を超えれば飽和してしまいそれ以上は吸着できなくなってしまう。
しかし、光触媒とアパタイトを複合化させると、図7(a)に示すように、光が当たらなくても物質を吸着でき、さらに図7(b)に示すように、光がある時にアパタイトが吸着した物質を光触媒が分解するため、吸着機能がその都度再生する。さらに、光触媒は有機物を分解するために一定の時間を必要とするが、アパタイトは吸着した物質を逃さないため、確実に分解することができるという効果もある。このため、本発明の固形石鹸吊り下げ具は、わずかな光でも優れた抗菌、洗浄、消臭効果を発揮することができる。
また、光触媒をアパタイトと複合させるもう一つのメリットとして、光触媒による基材の分解を防ぐことが挙げられる。光触媒は、プラスチックや繊維、樹脂等の有機系の基材に混合させると、その強力な酸化作用で基材自体を分解し劣化させてしまうという問題点を有していた。しかし、アパタイトと複合させることによりアパタイトが光触媒と基材とのスペーサーの役割を果たすため、光触媒は直接基材に触れず基材を傷めることがなくなる。そのため本発明では、ネットの基材となる合成樹脂に光触媒を含ませてもこれを劣化させることがない。
なお、本発明に用いるアパタイトとしては、上記のフッ化アパタイト、水酸化アパタイトのほか、塩化アパタイト、炭酸アパタイト、炭酸化水酸アパタイト等が好適である。
さらに、本発明に用いる光触媒としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウム等が好適である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、固形石鹸の泡立てを促進させると共に水切れを良くするための固形石鹸吊り下げ具の製造方法に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の全体概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の使用方法について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の製造工程を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の製造工程を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具において、様々な吊り下げ手段の例を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る固形石鹸吊り下げ具の保持手段と被保持手段の例を示す模式図である。 本発明の固形石鹸吊り下げ具の製造方法に係る光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する模式図である。
符号の説明
10、30、40 固形石鹸吊り下げ具
11、31、41、51A、61A、71A、81、91、101 吊り下げ紐
12、32、42 フック
13、33、43 泡立て用ネット
14、34、44 接合部
20 固形石鹸収納具
21 固形石鹸
22 固形石鹸収納用ネット
23 フック用穴
33A、43A 筒状のネット
43B 二つ折りした筒状のネットの端部側
43C 二つ折りした筒状のネットの折目側(輪側)
51、61、71 吊り下げ手段
吊り下げ紐
51B 洋灯吊り型フック
61B 吊り下げ輪
71B 吸盤
82 凹ホック
83 凸ホック
92 ボタン
93 ボタンホール
102,103 紐

Claims (9)

  1. (a)固形石鹸を吊り下げるための吊り下げ手段の一方の端部に、前記固形石鹸の保持手段を設ける工程と、
    (b)前記吊り下げ手段の前記保持手段を設けた側の端部と前記保持手段とを、筒状のネット内に挿入する工程と、
    (c)前記筒状のネットの、前記吊り下げ手段及び保持手段の挿入側の端部を、前記吊り下げ手段を中心軸として窄めて前記吊り下げ手段に固定することで、スカート形状の泡立て用ネットを形成する工程と、
    の各工程を有し、
    前記スカート形状の泡立て用ネットの内側に前記保持手段により保持した固形石鹸を、前記吊り下げ手段により吊り下げて使用可能にしたことを特徴とする固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  2. (a)固形石鹸を吊り下げるための吊り下げ手段の一方の端部に、前記固形石鹸の保持手段を設ける工程と、
    (b)筒状のネットを内側から外側に反転させるように二つ折りにする工程と、
    (c)前記吊り下げ手段の前記保持手段を設けた側の端部と前記保持手段とを、前記二つ折りした筒状のネット内に、その二つ折りした筒状のネットの折目と逆側から挿入する工程と、
    (d)前記二つ折りした筒状のネットの、前記吊り下げ手段及び保持手段の挿入側の端部を、前記吊り下げ手段を中心軸として窄めて前記吊り下げ手段に固定することで、スカート形状の泡立て用ネットを形成する工程と、
    の各工程を有し、
    前記スカート形状の泡立て用ネットの内側に前記保持手段により保持した固形石鹸を、前記吊り下げ手段により吊り下げて使用可能にしたことを特徴とする固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  3. 前記吊り下げ手段が、紐、リング、フック、吸盤の何れか一つ又は複数の組み合わせから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  4. 前記保持手段が、フック、ホック、ボタン、紐の何れかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  5. 前記泡立て用ネットには、光触媒とアパタイトの複合体粒子が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  6. 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする請求項5に記載の固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  7. 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトの結晶構造中に光触媒が置換された複合体粒子であることを特徴とする請求項5に記載の固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  8. 前記光触媒が、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムの何れか一つ又は複数を主成分とすることを特徴とする請求項6又は7に記載の固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
  9. 前記アパタイトが、フッ化アパタイト又は水酸化アパタイトであることを特徴とする請求項6又は7に記載の固形石鹸吊り下げ具の製造方法。
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