JP2009089821A - 固形石鹸収納ネットの製造方法及び固形石鹸収納ネット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で固形石鹸の水切れを良くし、かつ固形石鹸を使い切った後も石鹸を入れ替えて何度も使用することができる固形石鹸収納ネットの製造方法及び固形石鹸収納ネットを提供する。
【解決手段】(a)筒状のネットの中央より端部側に、固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、(b)前記固形石鹸出し入れ口が設けられた筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記固形石鹸出し入れ口が設けられていない方の前記筒状ネットの端部側に来るように配置する工程と、(c)前記二つ折りにした紐の端部と前記筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、(d)前記筒状ネットの前記固形石鹸出し入れ口側の端部を閉じ合わせて固形石鹸収納部を形成する工程と、(e)前記紐の輪側の前記筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、の各行程を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、固形石鹸を衛生的に保持できる固形石鹸収納ネットの製造方法及び固形石鹸収納ネットに関するものである。
従来、使いかけの固形石鹸は、石鹸皿や石鹸箱等の石鹸置きに入れて保存するのが通常であった。
しかし、このような石鹸置きは細菌が非常に繁殖しやすいことが知られている。というのも、固形石鹸は水に溶けやすく、この石鹸が溶け出した石鹸水には石鹸の成分である脂肪酸や人の皮脂、皮膚の蛋白成分等、細菌が好む成分が多く含まれているためである。それ故、例えば病院等の医療機関では院内感染防止等の観点から固形石鹸は推奨されておらず、現在では液体石鹸が主流となっていた。
一方、特許文献1には、固形石鹸を収納する袋状の内側ネットと、この内側ネットの外側面を覆うように設けられた外側ネットの二重構造からなり、内側ネットの閉塞部側の外側ネットの端部を内側ネットに拘束しない構成とする固形石けん収納用ネットが開示されている。
実用新案登録第3109976号公報
しかしながら、上述した液体石鹸は固形石鹸に比べて経済的ではないという問題を有している。これは、液体石鹸の約70%が水分であるのに対し、固形石鹸の水分は約12%であること、さらに固形石鹸の方が石鹸分(界面活性剤)を多く含んでいることからも明らかである。
そのため、固形石鹸を衛生的に保つ方策がこれまで検討されてきた。
なお、特許文献1に開示された固形石けん収納用ネットは、もっぱら泡立ちの向上を図るためになされた考案であり、本発明のように固形石鹸を吊り下げて使用する用途は考慮されていなかった。その実施例3(請求項3)における紐も、固形石鹸が固形石鹸収納ネットから抜け出ないように確実に保持するためのものでしかない(段落〔0010〕、〔0027〕参照)。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて、簡単な構造で固形石鹸の水切れを良くし、その溶出を防いで衛生的に保持でき、かつ固形石鹸を使い切った後も石鹸を入れ替えて何度も使用することができる固形石鹸収納ネットの製造方法及び固形石鹸収納ネットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、(a)筒状のネットの中央より端部側に、固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、(b)前記固形石鹸出し入れ口が設けられた筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記固形石鹸出し入れ口が設けられていない方の前記筒状ネットの端部側に来るように配置する工程と、(c)前記二つ折りにした紐の端部と前記筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、(d)前記筒状ネットの前記固形石鹸出し入れ口側の端部を閉じ合わせて固形石鹸収納部を形成する工程と、(e)前記紐の輪側の前記筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、(a)筒状のネットを内側から外側に反転させるように二つ折りにする工程と、(b)前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのない端部側に、固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、(c)前記二つ折りの筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記二つ折りの筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのある端部側に来るように配置する工程と、(d)前記二つ折りにした紐の端部と前記二つ折りの筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、(e)前記二つ折りの筒状ネットの、前記固形石鹸出し入れ口側の端部を閉じ合わせて固形石鹸収納部を形成する工程と、(f)前記紐の輪側の前記二つ折りの筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法を提供する。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、(a)筒状のネットの端部に、固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、(b)前記固形石鹸出し入れ口が設けられた筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記固形石鹸出し入れ口が設けられていない方の前記筒状ネットの端部側に来るように配置する工程と、(c)前記二つ折りにした紐の端部と前記筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、(d)前記紐の輪側の前記筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、(a)筒状のネットを内側から外側に反転させるように二つ折りにする工程と、(b)前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのない方の端部に固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、(c)前記二つ折りの筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記二つ折りの筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのある端部側に来るように配置する工程と、(d)前記二つ折りにした紐の端部と前記二つ折りの筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、(e)前記紐の輪側の前記二つ折りの筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法を提供する。
ここで、前記固形石鹸出し入れ口を止着する手段は、ファスナー、面ファスナー、ホック、ボタンのうちの何れかより構成されるのが好適である。
さらに、前記筒状ネットは伸縮性を有するネットからなるようにしても良い。
なお、前記筒状ネットには、光触媒とアパタイトの複合体粒子が含まれていることが望ましい。
その前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子とするのが好ましい。あるいは、アパタイトの結晶構造中に光触媒が置換された複合体粒子としても良い。
そして、前記光触媒は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムの何れか一つ又は複数を主成分とするのが好適である。
また、前記アパタイトは、フッ化アパタイト又は水酸化アパタイトとするのが良い。
さらに本発明は、上記課題を解決するために、上記の固形石鹸収納ネットの製造方法により製造されたことを特徴とするネット入り固形石鹸を提供するものである。
本発明によれば、固形石鹸の水切れを良くし、その溶出を防ぐことができる。従って、細菌の棲み処となる石鹸水を出さず、固形石鹸を清潔に保持することができる。
また、固形石鹸収納部に固形石鹸出し入れ口を設けたことにより、固形石鹸収納ネットを使い捨てすることなく何度でも使用することができる。即ち、固形石鹸を使い切っても新しい固形石鹸を入れ替えて何度でも使用することができ、経済的である。また、使用中の固形石鹸が小さくなり使いづらくなったら新しい固形石鹸を追加しても良い。さらに、いつでも中の固形石鹸を交換可能なため、浴用石鹸、手洗い石鹸、洗顔石鹸等、使用する場所によって収納する固形石鹸の種類を変えることもできる。
また、固形石鹸収納部のネットで固形石鹸を包み、さらに折り返しネットで覆うことにより、固形石鹸の泡立ちが良くなり、洗浄力が高くなる。さらに、きめ細かい泡が立つまでの時間も通常より早くなり簡便である。
また、固形石鹸がネットに包まれているため使用の際に石鹸が手から滑ることがない。さらに、吊り下げ部により吊り下げて使用するため、固形石鹸を落として転がしてしまう心配もなく、常に決まった場所に保持できる。
また、ネットに収納されているため、固形石鹸が使用するにつれて小さくなっても最後まで使い切ることができる。
また、光触媒及びアパタイトの複合体をネットに塗布することにより、抗菌効果を付与することができる。さらに、この光触媒及びアパタイトの複合体は、固形石鹸の洗浄力、消臭力も向上させる。しかも、光触媒及びアパタイトの複合体によるこれらの効果は半永久的に継続するため、固形石鹸を常に衛生的に保持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの、固形石鹸を収納した際の外観を示す全体概略図、図2はその縦断面図である。
これらの図に示すように、固形石鹸収納ネット10は、固形石鹸1を収納する固形石鹸収納部11と、この固形石鹸収納部11の外側周囲をスカート状に覆い、固形石鹸1の泡立ちを良くするために設けられる折り返しネット12と、全体をフック等に吊り下げるための吊り下げ紐13からなる。
固形石鹸収納部11は、その下部が接合部14、その上部が吊り下げ紐固定部15によって閉じられることにより固形石鹸1を収納、保持している。さらに、その固形石鹸収納部11の側面には、固形石鹸1を出し入れするための固形石鹸出し入れ口16が設けられている。
この固形石鹸出し入れ口16は、図1に示すようにファスナーよりなるのが好適であるが、その他、面ファスナーやホック、ボタン等で構成しても良い。
以下、その製造工程について具体的に説明する。
図3及び図4は、本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図である。
まず、図3(a)に示すような筒状ネット12Aを用意する。
次に、図3(b)に示すように、筒状ネット12Aの中央より端部側の側面にファスナーを設け、固形石鹸出し入れ口16とする。この固形石鹸出し入れ口16の位置と大きさは、固形石鹸1の大きさ、及び接合部14と吊り下げ紐固定部15の位置を考えて適宜設定する。
次いで、図3(c)に示すように、二つ折りにした吊り下げ紐13を筒状ネット12Aの筒内に挿入する。その際、二つ折りにした吊り下げ紐13の端部側が筒状ネット12Aの中央側、二つ折りにした吊り下げ紐13の輪側が筒状ネット12Aの、固形石鹸出し入れ口16を設けた側とは反対の端部側に来るように配置する。
次に、図4(a)に示すように、吊り下げ紐13の端部と筒状ネット12Aを閉じ合わせて固定し、吊り下げ紐固定部15とする。吊り下げ紐13の輪側に位置する筒状ネット12Aが、折り返しネット12となる。このとき、吊り下げ紐固定部15は、紐や糸、テグス等で縛ることで閉じ合わせても良いし、その他、縫合、熱着、溶着、圧着等によっても良い。
次いで、図4(b)に示すように、固形石鹸出し入れ口16を設けた側の筒状ネット12Aの端部を閉じ合わせて接合し、固形石鹸収納部11を形成する。このとき、接合部14は、紐や糸、テグス等で縛ることで閉じ合わせても良いし、その他、縫合、熱着、溶着、圧着等によっても良い。
最後に、図4(c)に示すように、折り返しネット12を固形石鹸収納部11側に折り返して、固形石鹸収納部11の外側をスカート状に覆うことで、固形石鹸収納ネット10が完成する。
なお、固形石鹸収納部11と折り返しネット12を構成する筒状ネット12Aは、ポリエチレン等の合成樹脂よりなるのが好適である。また、伸縮性を有する素材(例えば、ナイロン等のストッキング素材)を使用すれば、固形石鹸1の大きさに合わせて伸縮し、固形石鹸1が使用により少しずつ小さくなっても最後までこれにフィットして使いやすい固形石鹸収納ネット10とすることができる。
さらに、この筒状ネット12Aには光触媒及びアパタイトの複合体を塗布するのが好適である。そうすればこの光触媒及びアパタイトの複合体の抗菌効果により、固形石鹸1を細菌から守ることができるだけでなく、さらに細菌の栄養源となる皮脂や皮膚の蛋白成分自体も分解することができる。さらに、有害物質等の吸着、分解効果により洗浄力も向上し、併せて消臭を行うこともできる。
吊り下げ紐13は、好ましくは防水性を有する素材より成り、図に示すように輪状にしてフックや蛇口等に引掛けて使用できるように構成する。あるいは、輪状にする代わりにフックや吸盤等を取り付けるようにしても良い。
上記のように構成したので、この第1の実施形態によれば、固形石鹸の水切れを良くし、その溶出を防ぐことができる。従って細菌の棲み処となる石鹸水を出さず、固形石鹸を清潔に保持することができる。
また、固形石鹸収納部に固形石鹸出し入れ口を設けたことにより、固形石鹸収納ネットを使い捨てすることなく何度でも使用することができる。即ち、固形石鹸を使い切っても新しい固形石鹸を入れ替えて何度でも使用することができ、経済的である。また、使用中の固形石鹸が小さくなり使いづらくなったら新しい固形石鹸を追加しても良い。さらに、いつでも中の固形石鹸を交換可能なため、浴用石鹸、手洗い石鹸、洗顔石鹸等、使用する場所によって収納する固形石鹸の種類を変えることもできる。
また、固形石鹸収納部のネットで固形石鹸を包み、さらに折り返しネットで覆うことにより、固形石鹸の泡立ちが良くなり、洗浄力が高くなる。さらに、きめ細かい泡が立つまでの時間も通常より早くなり簡便である。
また、固形石鹸がネットに包まれているため、使用の際に石鹸が手から滑ることがない。さらに、吊り下げ紐により吊り下げて使用するため、固形石鹸を落として転がしてしまう心配もなく、常に決まった場所に保持できる。
また、固形石鹸をネットに収納しているため、固形石鹸が使用するにつれて小さくなっても最後まで使い切ることができる。
また、光触媒及びアパタイトの複合体をネットに塗布することにより、抗菌効果を付与することができる。さらに、この光触媒及びアパタイトの複合体は、固形石鹸の洗浄力、消臭力も向上させる。しかも、光触媒及びアパタイトの複合体によるこれらの効果は半永久的に継続するため、固形石鹸を常に衛生的に保持することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
図5は、本発明の第2の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの、固形石鹸を収納した際の縦断面図である。
この図に示すように、本実施形態では、固形石鹸収納部21及び折り返しネット22を構成するネットを二重に設ける。
以下、その製造工程について具体的に説明する。
図6及び図7は、本発明の第2の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図である。
まず、図6(a)に示すような長尺の筒状ネット22Aを用意する。
次に、図6(b)に示すように、長尺の筒状ネット22Aを中心から二つに折り返す(二つ折りにした筒状ネット22B)。
次いで、図6(c)に示すように、二つ折りにした筒状ネット22Bの中央より端部側(折り目のない端部側)の側面にファスナーを設け、固形石鹸出し入れ口26とする。この固形石鹸出し入れ口26の位置と大きさは、固形石鹸1の大きさ、及び接合部24と吊り下げ紐固定部25の位置を考えて適宜設定する。
次いで、図6(d)に示すように、二つ折りにした吊り下げ紐23を二つ折りにした筒状ネット22Bの筒内に挿入する。その際、二つ折りにした吊り下げ紐23の端部側が二つ折りにした筒状ネット22Bの中央側に、二つ折りにした吊り下げ紐23の輪側が、二つ折りにした筒状ネット22Bの、固形石鹸出し入れ口26を設けた側とは反対の端部側(折り目のある端部側)に来るように配置するのが好ましい。
次に、図7(a)に示すように、吊り下げ紐23の端部と二つ折りにした筒状ネット22Bを閉じ合わせて固定し、吊り下げ紐固定部25とする。吊り下げ紐23の輪側に位置する筒状ネット22Bが、折り返しネット22となる。このとき、吊り下げ紐固定部25は、紐や糸、テグス等で縛ることで閉じ合わせても良いし、その他、縫合、熱着、溶着、圧着等によっても良い。
次いで、図7(b)に示すように、固形石鹸出し入れ口26を設けた側の筒状ネット22Bの端部を閉じ合わせて接合し、固形石鹸収納部21を形成する。このとき、接合部24は、紐や糸、テグス等で縛ることで閉じ合わせても良いし、その他、縫合、熱着、溶着、圧着等によっても良い。
最後に、図7(c)に示すように、折り返しネット22を固形石鹸収納部21側に折り返して、固形石鹸収納部21の外側をスカート状に覆うことで、固形石鹸収納ネット20が完成する。
このように構成することにより、上述した第1の実施形態の効果に加えて、固形石鹸の泡立ちをさらに良くできるという効果を奏する。きめの細かい泡で皮膚を洗浄すると、泡が毛穴や皮膚の皺等まで深く入り込み、通常の泡よりも汚れがよく落ちることが知られているが、本実施形態によれば、ネットを二重に構成したことによりネットが空気をより多く含むことができるため、きめ細かい泡を簡単に素早く泡立てることが可能となり、洗浄力を向上させることができる。
〔第3の実施形態〕
図8は、本発明の第3の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの、固形石鹸を収納した際の外観を示す全体概略図である。
この図に示すように、本実施形態では、固形石鹸出し入れ口を固形石鹸収納部の接合部と兼ねて設ける。
以下、その製造工程について具体的に説明する。
図9及び図10は、本発明の第3の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図である。
まず、図9(a)に示すような筒状ネット32Aを用意する。
次に、図9(b)に示すように、筒状ネット32Aの片側端部に一対の凹ホック36A及び凸ホック36Bをそれぞれ設けて、開閉可能な固形石鹸出し入れ口36とする。
次いで、図9(c)に示すように、二つ折りにした吊り下げ紐33を筒状ネット32Aの筒内に挿入する。その際、二つ折りにした吊り下げ紐33の端部側が筒状ネット32Aの中央側、二つ折りにした吊り下げ紐33の輪側が筒状ネット32Aの、固形石鹸出し入れ口36を設けた側とは反対の端部側に来るように配置する。
次に、図10(a)に示すように、吊り下げ紐33の端部と筒状ネット32Aを閉じ合わせて固定し、吊り下げ紐固定部35とする。吊り下げ紐33の輪側に位置する筒状ネット32Aが、折り返しネット32となる。このとき、吊り下げ紐固定部35は、紐や糸、テグス等で縛ることで閉じ合わせても良いし、その他、縫合、熱着、溶着、圧着等によっても良い。
次いで、図10(b)に示すように、折り返しネット32を固形石鹸収納部31側に折り返して固形石鹸収納部31の外側をスカート状に覆うことで、固形石鹸収納ネット30が完成する。
図10(c)は、固形石鹸出し入れ口36の凹ホック36A及び凸ホック36Bを閉じた状態を示している。
なお、ここでは固形石鹸出し入れ口36をホックからなるようにしたが、ホックを用いる代わりに面ファスナーやボタン、ファスナーを用いても良い。
また、ここでは固形石鹸収納部31及び折り返しネット32を構成するネット32Aを一重にする例を示したが、第2の実施形態と同様に二重に設けるようにしても良い。
このように構成することにより、上述した第1の実施形態に比べて構造を簡略化することができる。それにより工程も単純化し、低コスト化を実現することができる。
次に、本発明において用いる光触媒及びアパタイトの複合体について説明する。
図11は、本発明の固形石鹸収納ネットの製造方法及び固形石鹸収納ネットに係る光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する模式図である。
まず、本発明に用いられるアパタイトとは、M,Z,Xを任意の元素として、M10(ZO462の組成を有する鉱物群であり、日本名ではリン灰石と呼ばれている。ここで、前記のMとZの主成分はそれぞれカルシウムとリンであるが、M,Z,Xは種々の元素で比較的容易に置換することができる。Mにカルシウム、Zにリン、Xにフッ素が主成分として入ると、フッ化アパタイト(フルオロアパタイト)となる。また、Mにカルシウム、Zにリン、Xに水酸基が入ると、水酸化アパタイト(ハイドロキシアパタイト)となる。
このアパタイトは、汚れや臭い、細菌等を吸着保持する機能を有する。例えば窒素酸化物や過酸化脂質、アンモニアやアルデヒド類、大腸菌等の細菌やウィルスを吸着できる。
一方、光触媒は、光が照射された際の酸化還元作用により、上記のアパタイトが吸着した汚れや臭い、細菌等を分解除去する作用を有する。
本発明の固形石鹸収納ネットの製造方法及び固形石鹸収納ネットでは、このような光触媒とアパタイトを、被覆(光触媒をアパタイトで被覆)、置換(アパタイトの結晶構造中に光触媒を置換)等の方法により複合化し添加する。それにより、アパタイトと光触媒双方の作用を連携させ、優れた抗菌、洗浄、消臭効果を発揮させることができる。
例えば、光触媒は、光を当てることにより非常に強い酸化力を生じ、接触してくる有害化学物質や細菌、カビ、臭い、汚れ等を分解し、炭酸ガスなどに分解し除去することができるが、物質や菌等を引き寄せたり多量に吸着する作用はないため、光触媒表面に接触した物質しか分解できず、また、光が当たらなければ機能することができない。一方で、アパタイトもタンパク質や物質の吸着能に優れ大量に吸着することができるが、それらの分解能がないため一定の吸着量を超えれば飽和してしまいそれ以上は吸着できなくなってしまう。
しかし、光触媒とアパタイトを複合化させると、図11(a)に示すように、光が当たらなくても物質を吸着でき、さらに図11(b)に示すように、光がある時にアパタイトが吸着した物質を光触媒が分解するため、吸着機能がその都度再生する。さらに、光触媒は有機物を分解するために一定の時間を必要とするが、アパタイトは吸着した物質を逃さないため、確実に分解することができるという効果もある。このため、本発明の固形石鹸収納ネットは、わずかな光でも優れた抗菌、洗浄、消臭効果を発揮することができる。
また、光触媒をアパタイトと複合させるもう一つのメリットとして、光触媒による基材の分解を防ぐことが挙げられる。光触媒は、プラスチックや繊維、樹脂等の有機系の基材に混合させると、その強力な酸化作用で基材自体を分解し劣化させてしまうという問題点を有していた。しかし、アパタイトと複合させることによりアパタイトが光触媒と基材とのスペーサーの役割を果たすため、光触媒は直接基材に触れず基材を傷めることがなくなる。そのため本発明では、ネットの基材となる合成樹脂に光触媒を塗布してもこれを劣化させることがない。
なお、本発明に用いるアパタイトとしては、上記のフッ化アパタイト、水酸化アパタイトのほか、塩化アパタイト、炭酸アパタイト、炭酸化水酸アパタイト等が好適である。
さらに、本発明に用いる光触媒としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウム等が好適である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、固形石鹸を衛生的に保持できる固形石鹸収納ネットの製造方法及びネット入り固形石鹸に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの、固形石鹸を収納した際の外観を示す全体概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの、固形石鹸を収納した際の縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図(その1)である。 本発明の第1の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図(その2)である。 本発明の第2の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの、固形石鹸を収納した際の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図(その1)である。 本発明の第2の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図(その2)である。 本発明の第3の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの、固形石鹸を収納した際の外観を示す全体概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図(その1)である。 本発明の第3の実施形態に係る固形石鹸収納ネットの製造工程を説明するための模式図(その2)である。 本発明の固形石鹸収納ネットの製造方法及び固形石鹸収納ネットに係る光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する模式図である。
符号の説明
1 固形石鹸
10、20、30 固形石鹸収納ネット
11、21、31 固形石鹸収納部
12、22、32 折り返しネット
12A、32A 筒状ネット
13、23、33 吊り下げ紐
14、24 接合部
15、25、35 吊り下げ紐固定部
16、26、36 固形石鹸出し入れ口
22A 長尺の筒状ネット
22B 二つ折りにした筒状ネット
36A 凹ホック
36B 凸ホック

Claims (12)

  1. (a)筒状のネットの中央より端部側に、固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、
    (b)前記固形石鹸出し入れ口が設けられた筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記固形石鹸出し入れ口が設けられていない方の前記筒状ネットの端部側に来るように配置する工程と、
    (c)前記二つ折りにした紐の端部と前記筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、
    (d)前記筒状ネットの前記固形石鹸出し入れ口側の端部を閉じ合わせて固形石鹸収納部を形成する工程と、
    (e)前記紐の輪側の前記筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、
    を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法。
  2. (a)筒状のネットを内側から外側に反転させるように二つ折りにする工程と、
    (b)前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのない端部側に、固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、
    (c)前記二つ折りの筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記二つ折りの筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのある端部側に来るように配置する工程と、
    (d)前記二つ折りにした紐の端部と前記二つ折りの筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、
    (e)前記二つ折りの筒状ネットの、前記固形石鹸出し入れ口側の端部を閉じ合わせて固形石鹸収納部を形成する工程と、
    (f)前記紐の輪側の前記二つ折りの筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、
    を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法。
  3. (a)筒状のネットの端部に、固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、
    (b)前記固形石鹸出し入れ口が設けられた筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記固形石鹸出し入れ口が設けられていない方の前記筒状ネットの端部側に来るように配置する工程と、
    (c)前記二つ折りにした紐の端部と前記筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、
    (d)前記紐の輪側の前記筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、
    を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法。
  4. (a)筒状のネットを内側から外側に反転させるように二つ折りにする工程と、
    (b)前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのない方の端部に固形石鹸出し入れ口を設ける工程と、
    (c)前記二つ折りの筒状ネットの筒内に、二つ折りにした紐を挿入し、当該紐の端部側が前記二つ折りの筒状ネットの中央側、前記紐の輪側が前記二つ折りの筒状ネットの折り返しのある端部側に来るように配置する工程と、
    (d)前記二つ折りにした紐の端部と前記二つ折りの筒状ネットを閉じ合わせて固定する工程と、
    (e)前記紐の輪側の前記二つ折りの筒状ネットを、前記固形石鹸収納部側に折り返す工程と、
    を備えることを特徴とする固形石鹸収納ネットの製造方法。
  5. 前記固形石鹸出し入れ口を止着する手段が、ファスナー、面ファスナー、ホック、ボタンのうちの何れかより構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の固形石鹸収納ネットの製造方法。
  6. 前記筒状ネットが伸縮性を有するネットからなることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の固形石鹸収納ネットの製造方法。
  7. 前記筒状ネットに、光触媒とアパタイトの複合体粒子が含まれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載の固形石鹸収納ネットの製造方法。
  8. 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする請求項7に記載の固形石鹸収納ネットの製造方法。
  9. 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトの結晶構造中に光触媒が置換された複合体粒子であることを特徴とする請求項7に記載の固形石鹸収納ネットの製造方法。
  10. 前記光触媒が、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムの何れか一つ又は複数を主成分とすることを特徴とする請求項8又は9に記載の固形石鹸収納ネットの製造方法。
  11. 前記アパタイトが、フッ化アパタイト又は水酸化アパタイトであることを特徴とする請求項8又は9に記載の固形石鹸収納ネットの製造方法。
  12. 請求項1乃至11の何れかの項に記載された固形石鹸収納ネットの製造方法により製造されたことを特徴とする固形石鹸収納ネット。
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