JP2009119013A - ヘッドレスト及び車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーの後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができるヘッドレスト及び車両用シートを得る。
【解決手段】シートバック14の上部にヘッドレスト16が設けられており、ヘッドレスト16は、上部側のクッション部20と、クッション部20の下部に取付けられた左右一対の棒状のヘッドレストステー18と、を備えている。ヘッドレストステー18は、棒状部材の軸方向下部に対して軸方向上部がシート後方側へ湾曲するように形成されている。シートバック14の上部には、ヘッドレストステー18を上下方向にスライド可能に支持すると共に、ヘッドレストステー18を所定のスライド高さで保持する保持装置22が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】シートバック14の上部にヘッドレスト16が設けられており、ヘッドレスト16は、上部側のクッション部20と、クッション部20の下部に取付けられた左右一対の棒状のヘッドレストステー18と、を備えている。ヘッドレストステー18は、棒状部材の軸方向下部に対して軸方向上部がシート後方側へ湾曲するように形成されている。シートバック14の上部には、ヘッドレストステー18を上下方向にスライド可能に支持すると共に、ヘッドレストステー18を所定のスライド高さで保持する保持装置22が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、シートバックの上部に設けられたヘッドレスト及びこのヘッドレストを備えた車両用シートに関する。
下記特許文献1には、ヘッドレストのステーを構成する左右一対の脚部のうち、一方の脚部が他方の脚部に対して前方側へ所定角度だけ変位した状態で延長された構造が開示されている。この構造では、ステーの両脚部をその弾性に抗して前後方向の変位状態から強制変形させながら、両保持筒内に挿入することにより、ステーの両脚部を保持筒の内周面に圧接させ、ヘッドレストのガタ付きを抑制している。
特開2007−202988号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、ステーを保持筒の上方にスライドさせてヘッドレストを引き上げたときに、乗員の後頭部とヘッドレストのパッド前面との距離が近くなるために座り心地が悪くなり、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、ユーザーの後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができるヘッドレスト及び車両用シートを得ることが目的である。
請求項1の発明は、ユーザーが着座するシートクッションの後端側に設けられたシートバックの上部に取付けられるヘッドレストであって、シート上部側に設けられたクッション部と、前記クッション部の下部に取付けられ、前記シートバックにその上下方向に沿ってスライド可能に支持されると共に、ヘッドレストの前記シートバックへの正規組付状態で下部側に対して上部側がシート後方側へ湾曲するように形成されたヘッドレストステーと、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のヘッドレストにおいて、前記ヘッドレストステーがシート幅方向に配置された複数の棒状部材からなり、前記棒状部材の軸方向下部に対して軸方向上部が後方側に湾曲するように形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る車両用シートは、乗員が着座するシートクッションの車両後端側に設けられたシートバックと、前記シートバックの上部に設けられた請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストと、前記シートバックに設けられ、前記ヘッドレストステーが挿入されて所定のスライド高さで保持される保持部と、を有することを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、シートクッションの後端側に設けられたシートバックに、ヘッドレストのシートバックへの正規組付状態で下部側に対して上部側が後方側へ湾曲するように形成されたヘッドレストステーが支持されており、ヘッドレストステーが上下方向に沿ってスライドする。ヘッドレストステーはクッション部の下部に取付けられており、ヘッドレストステーを上下方向に沿ってスライドさせることで、クッション部の高さが変更される。ヘッドレストステーは下部側に対して上部側がシート後方側へ湾曲するように形成されているので、ヘッドレストの使用時にヘッドレストステーを上方側へスライドさせてクッション部を引き上げると、ヘッドレストステーを直線状に形成した場合に比べてクッション部が後退(後方側へ移動)する。これにより、ユーザーがシートクッションに着座したときに、ユーザーの後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができる。このため、クッション部が近いことによる煩わしさや圧迫感が防止又は低減され、座り心地が良いものとなる。
請求項2記載の本発明によれば、ヘッドレストステーがシート幅方向に配置された複数の棒状部材からなり、棒状部材の軸方向下部に対して軸方向上部が後方側に湾曲するように形成されているので、ヘッドレストステーを上方側へスライドさせてその位置で保持させたときにクッション部がより一層安定化すると共に、ユーザーの後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができる。
請求項3記載の本発明によれば、シートクッションの車両後端側に設けられたシートバックの上部に、請求項1に記載のヘッドレストが設けられており、シートバックに設けられた保持部にヘッドレストステーが挿入され、所定のスライド高さで保持される。ヘッドレストステーは下部側に対して上部側が後方側へ湾曲するように形成されているので、ヘッドレストステーを上方側へスライドさせてクッション部を引き上げたときに、ヘッドレストステーを直線状に形成した場合に比べてクッション部が後退(後方側へ移動)する。これにより、乗員(ユーザー)がシートクッションに着座したときに、乗員の後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができ、クッション部が近いことによる煩わしさや圧迫感が防止又は低減され、座り心地が良いものとなる。
以上説明したように、請求項1記載のヘッドレストは、シートクッションに着座したユーザーの後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載のヘッドレストは、ヘッドレストステーを上方側へスライドさせてその位置で保持させたときにクッション部がより一層安定化するという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用シートは、シートクッションに着座した乗員(ユーザー)の後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係るヘッドレストを搭載した車両用シートの一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両用シートの側面図が示されている。この図に示されるように、車両用シート10は、乗員が着座可能なシートクッション12と、シートクッション12の車両前後方向の後端部に上下方向に沿って設けられたシートバック14と、シートバック14の上部に設けられた鞍型のヘッドレスト16と、を含んで構成されている。ヘッドレスト16は、車両幅方向に沿って配置された左右一対の棒状のヘッドレストステー18と、ヘッドレストステー18の上端部に取付けられたクッション部20と、を備えている。なお、図1では、左右一対のヘッドレストステー18の一方のみが示されている。
シートバック14の上部には、ヘッドレストステー18を軸方向(上下方向)にスライド可能に支持すると共に、ヘッドレストステー18を所定のスライド高さで保持する保持装置22が設けられている。保持装置22は、一般的なスプリングロック方式であり、ヘッドレストステー18に設けられた複数の切り欠き(図示省略)のいずれか1つに挿入されることによってヘッドレストステー18を所定のスライド高さで保持するようになっている。ヘッドレストステー18がカーブしていることにより、保持装置22でヘッドレストステー18を保持する際に押し付け力が増すと共に、保持装置22の挿入孔との隙間を減らすことができる。また、シートバック14の保持装置22の下部側には、ヘッドレストステー18の下部側が挿入される開口部(図示省略)が設けられている。この開口部はヘッドレストステー18の径よりも大きい空間であり、ヘッドレストステー18を支持するものではない。
ヘッドレストステー18は、断面形状が略円形に形成された棒状部材からなり、ヘッドレスト16のシートバック14への正規組付状態で棒状部材の軸方向下部に対して軸方向上部が車両後方側へ湾曲するように形成されている。クッション部20は、車両側面視にて略L字状に折り曲げられており、一端部側が乗員の後頭部と対向する前面部20Aとなり、他端部側がヘッドレストステー18の上端部が取付けられる取付部20Bとなっている。シートバック14の上部の車両前方側には、クッション部20の取付部20Bが格納される切り欠き部14Bが形成されており、この切り欠き部14Bの壁部に上記の保持装置22が配設されている。なお、本実施形態では、シートバック14の上部に切り欠き部14Bが設けられているが、この構成に限らず、切り欠き部14Bが無くシートバック14の上部が略平面状の構成でもよい。
ヘッドレストステー18は、シート側方から見て僅かにカーブした形状をなしており、シートバック14の上方側へスライドさせて引き出したときに、ヘッドレストステーを直線状の棒状部材で形成した場合の軸線L(図3参照)に比べて、ヘッドレストステー18の上部側が車両後方側へ後退するように構成されている。これによって、ヘッドレストステー18をシートバック14の上方側へスライドさせてクッション部20を使用位置にしたときに、ヘッドレストステーを直線状の棒状部材で形成した場合に比べて、クッション部20が車両後方側へ後退するようになっている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
シートバック14の上部には、ヘッドレストステー18が上下方向にスライド可能に設けられており、ヘッドレストステー18を所定の高さにスライドさせて保持装置22で固定することができる。図2に示されるように、ヘッドレストステー18を最下部までスライドさせたときは、クッション部20の取付部20Bがシートバック14の切り欠き部14Bに格納され、クッション部20の前面部20Aがシートバック14の前面に対して突出した状態となる。
図3に示されるように、乗員が車両用シート10のシートクッション12に着座したとき、乗員の頭部の位置に合わせてヘッドレストステー18を上方側へスライドさせることで、クッション部20の高さを調整することができる。その際、ヘッドレストステー18は軸方向下部に対して軸方向上部が車両後方側へ湾曲するように形成されているので、ヘッドレストステー18を上方側へスライドさせてクッション部20を引き上げたときに、ヘッドレストステー18を直線状に形成した場合の軸線Lに比べてヘッドレストステー18の上端部が車両後方側の位置となり、クッション部20が車両後方側へ後退する。これにより、乗員の後頭部とクッション部20の前面との距離D1を大きくすることができる。このため、ヘッドレスト16の使用時にクッション部20が近いことによる煩わしさや圧迫感が防止又は低減され、車両用シート10の座り心地が良好となる。
また、車両用シート10では、ヘッドレスト16が使用位置でないことを乗員が認識できるようにするため、クッション部20を最下部にスライドさせたときの鉛直線と乗員の身体の中心線との角度αと、クッション部20を上方側の使用位置にスライドさせたときの鉛直線と乗員の身体の中心線との角度βを、β−α≧10°の関係を満たすように設定することが望ましい。この関係に設定した際に、クッション部20の車両前後方向の厚さを増しても、ヘッドレストステー18の湾曲形状を調整することで、乗員の後頭部とクッション部20の前面との距離D1を所定値以上に確保することができる。
一方、図4及び図5に示される車両用シート100のように、ヘッドレスト102のヘッドレストステー104を直線状に形成した場合には、ヘッドレストステー104を上方側へスライドさせてクッション部20を引き上げたときに、図3の場合と比べて、乗員の後頭部とクッション部20の前面との距離D2が小さくなる。特に、β−α≧10°に設定した場合にクッション部20の車両前後方向の厚さを増すと、乗員の後頭部とクッション部20の前面との距離D2が更に小さくなり、ヘッドレスト102の使用時にクッション部20が近いことによる煩わしさや圧迫感があり、座り心地の良さが低下する。これに対して、本実施形態の車両用シート10では、ヘッドレスト16の使用時に乗員の後頭部とクッション部20の前面との距離D1を大きくすることができ、クッション部20が近いことによる煩わしさや圧迫感が防止又は低減される。
なお、上述した実施形態では、ヘッドレストステー18の湾曲形状は図1に限定されず、クッション部20の車両前後方向の厚さに応じて他の湾曲形状に設定してもよい。
また、上述した実施形態では、ヘッドレストステー18は、車両幅方向に2本設けられているが、これに限定されず、ヘッドレストステーは1本でも3本以上設けてもよい。また、ヘッドレストステー18の形状は、断面形状が円形の棒状部材であるが、これに限定されず、他の構成でもよい。
さらに、上述した実施形態は車両用シート10であるが、他の用途に用いられるシートに本発明を適用することもできる。本発明を適用することで、シートクッションに着座したユーザーの後頭部とヘッドレストのクッション部の前面との距離を大きくすることができる。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 ヘッドレスト
18 ヘッドレストステー
20 クッション部
22 保持装置(保持部)
12 シートクッション
14 シートバック
16 ヘッドレスト
18 ヘッドレストステー
20 クッション部
22 保持装置(保持部)
Claims (3)
- ユーザーが着座するシートクッションの後端側に設けられたシートバックの上部に取付けられるヘッドレストであって、
シート上部側に設けられたクッション部と、
前記クッション部の下部に取付けられ、前記シートバックにその上下方向に沿ってスライド可能に支持されると共に、ヘッドレストの前記シートバックへの正規組付状態で下部側に対して上部側がシート後方側へ湾曲するように形成されたヘッドレストステーと、
を有することを特徴とするヘッドレスト。 - 前記ヘッドレストステーがシート幅方向に配置された複数の棒状部材からなり、前記棒状部材の軸方向下部に対して軸方向上部が後方側に湾曲するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。
- 乗員が着座するシートクッションの車両後端側に設けられたシートバックと、
前記シートバックの上部に設けられた請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストと、
前記シートバックに設けられ、前記ヘッドレストステーが挿入されて所定のスライド高さで保持される保持部と、
を有することを特徴とする車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007295744A JP2009119013A (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | ヘッドレスト及び車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007295744A JP2009119013A (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | ヘッドレスト及び車両用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009119013A true JP2009119013A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40811847
Family Applications (1)
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JP2007295744A Pending JP2009119013A (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | ヘッドレスト及び車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009119013A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102837627A (zh) * | 2011-06-24 | 2012-12-26 | 铃木株式会社 | 头枕支撑结构 |
US9511696B2 (en) | 2015-05-06 | 2016-12-06 | Daimay North America Automotive, Inc. | Rotatable headrest assembly |
-
2007
- 2007-11-14 JP JP2007295744A patent/JP2009119013A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102837627A (zh) * | 2011-06-24 | 2012-12-26 | 铃木株式会社 | 头枕支撑结构 |
DE102012013114A1 (de) | 2011-06-24 | 2012-12-27 | Suzuki Motor Corporation | Kopfstützen-tragestruktur |
DE102012013114B4 (de) * | 2011-06-24 | 2014-10-23 | Suzuki Motor Corporation | Kopfstützen-tragestruktur |
US9511696B2 (en) | 2015-05-06 | 2016-12-06 | Daimay North America Automotive, Inc. | Rotatable headrest assembly |
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