JP5250054B2 - ヘッドレスト構造 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員の頭部を支えるヘッドレストの位置を調整できるヘッドレスト構造に関する。
下記特許文献1のヘッドレストでは、シートの背もたれに保持ロッドが固定されている。保持ロッドには、所定間隔毎に凹部が形成されており、保持ロッドにヘッドレストが移動可能に支持されている。ヘッドレスト内には、スプリングが設けられており、スプリングの両端部が保持ロッドの凹部と噛み合うことで、ヘッドレストが保持ロッドに保持されている。
また、ヘッドレスト内には、スライド部が設けられている。スライド部を移動させると、スライド部の突起部が、スプリングの両端部を直接押圧する。これにより、スプリングが弾性変形されると共に、スプリングと凹部との係合が解除されて、ヘッドレストの保持ロッドに対する移動が可能になる。
ここで、このヘッドレストでは、上述のように、スプリングの両端部をスライド部の突起部が直接押圧する構造であるため、部品数が増加して構造が複雑化するという問題がある。
特表2006−520226号公報
本発明は、上記事実を考慮し、構造が複雑化することなくヘッドレストの位置を調整できるヘッドレスト構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載のヘッドレスト構造は、車両の乗員が着座するシートのシートバックの上部に取付けられ、乗員の頭部を支えるヘッドレストをヘッドレスト上下方向に移動可能に支持する一対の支持部と、前記一対の支持部の少なくとも何れか一方に設けられ、前記ヘッドレストのヘッドレスト上下方向の位置を調整するための溝部と、長尺状に形成され、前記ヘッドレスト内に設けられると共に、一端部と他端部との間に一体に設けられて前記一対の支持部に対して直交する方向に配置されると共に前記溝部に係合して前記ヘッドレストのヘッドレスト上下方向への移動を阻止する係合部を有し、前記一端部が前記係合部に対して前記溝部の開口側とは反対側に配置されると共に長手方向に移動可能に支持され、かつ前記他端部が前記支持部に対して前記溝部の開口側とは反対側の位置において長手方向に移動不能に支持され、前記一端部に前記他端部側への荷重が付与された際に前記溝部から離間する方向へ湾曲するように弾性変形されることで前記係合部が溝部から離間する方向へ変位して前記係合部の前記溝部への係合状態が解除される阻止部材と、を備えている。
請求項1に記載のヘッドレスト構造では、シートバックの上部に一対の支持部が取付けられており、支持部はヘッドレストをヘッドレスト上下方向に移動可能に支持している。この一対の支持部の少なくとも何れか一方には、ヘッドレストのヘッドレスト上下方向の位置を調整するための溝部が設けられている。
また、ヘッドレスト内には、長尺状の阻止部材が設けられており、阻止部材の一端部と他端部との間に係合部が一体に設けられている。係合部は一対の支持部に対して直交する方向に配置されており、係合部が溝部に係合して、ヘッドレストのヘッドレスト上下方向の移動が阻止される。このため、ヘッドレストが支持部の所定の位置に保持される。
ここで、阻止部材の一端部は、阻止部材の長手方向に移動可能に支持されており、阻止部材の他端部は、阻止部材の長手方向に移動不能に支持されている。また、阻止部材の一端部に他端部側への荷重が付与された際には、阻止部材が溝部から離間する方向へ湾曲するように弾性変形されることで、係合部が溝部から離間する方向へ変位して、係合部の溝部への係合状態が解除される。
これにより、阻止部材の一端部を他端部側へ押すことによって、係合部の溝部への係合が解除されるため、係合部を溝部から直接解除させるための部品を設ける必要がなくなる。また、阻止部材の一端部が係合部に対して溝部の開口側とは反対側に配置されると共に、阻止部材の他端部が支持部に対して溝部の開口側とは反対側の位置において長手方向に移動不能に支持されている。このため、阻止部材の一端部に他端部側への荷重が付与された際に、阻止部材が溝部の開口側へ確実に変位される。
請求項2に記載のヘッドレスト構造は、請求項1に記載のヘッドレスト構造において、前記阻止部材は棒状のばね材で形成されている。
請求項3に記載のヘッドレスト構造は、請求項1又は請求項2に記載のヘッドレスト構造において、前記ヘッドレスト内に設けられ、前記阻止部材が弾性変形される際に前記係合部の変位を案内する案内部を備えている。
請求項3に記載のヘッドレスト構造では、阻止部材が弾性変形される際に、ヘッドレスト内に設けられた案内部が係合部の変位を案内する。
請求項に記載のヘッドレスト構造は、請求項1〜請求項の何れか一項に記載のヘッドレスト構造において、前記ヘッドレストの外周部に設けられると共に、前記阻止部材の前記一端部に連結され、押圧操作可能に設けられた操作部材を備えている。
請求項に記載のヘッドレスト構造では、ヘッドレストの外周部に操作部材が設けられているため、乗員が、操作部材を押圧操作しつつ、ヘッドレストを把持してヘッドレストの位置を調整できる。
請求項1に記載のヘッドレスト構造によれば、構造が複雑化することなくヘッドレストの位置を調整でき、阻止部材の一端部が他端部側へ押された際に、係合部を溝部から確実に解除できる。
請求項2に記載のヘッドレスト構造によれば、阻止部材が棒状のばね材で形成されているため、阻止部材を簡単な構造にできる。
請求項3に記載のヘッドレスト構造によれば、係合部が再び溝部に係合される際に、係合部を溝部に確実に係合できる。
請求項に記載のヘッドレスト構造によれば、ヘッドレストの位置を調整する際の操作性を向上できる。
本発明の実施の形態に係るヘッドレスト構造が適用された車両用シートを示す車両左前方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に用いられる車両用シートの要部を示す車両左前方から見た斜視図である。 (A)は、操作ノブが押圧操作されてワイヤの第1凹部及び第2凹部への係合が解除された際を示す車両下方から見た断面図(図4の3−3線断面図)であり、(B)は、ワイヤが第1凹部及び第2凹部に係合された際を示す車両下方から見た断面図(図4の3−3線断面図)である。 図1において示されるヘッドレストとシートバックとを示す車両左方から見た断面図(図1の4−4線断面図)である。
図1には、本発明の実施の形態に係るヘッドレスト構造10が適用された車両用シート12が車両左前方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方(車幅方向一側)を矢印RHで示し、車両上方を矢印UPで示す。
この図に示されるように、車両用シート12は、乗員が着座するシートクッション14とシートバック16とを備えている。シートバック16は、シートクッション14の車両後方の端部に起立した状態で配置されている。
図2に示す如く、シートバック16内には、シートバックフレーム18が設けられている。シートバックフレーム18は、略板状の下部フレーム20を備えており、下部フレーム20はシートバックフレーム18の車両下方の部分に配置されている。下部フレーム20の車両上方には、断面略コ字形状に屈曲された一対のサイドフレーム22が設けられており、各サイドフレーム22は下部フレーム20に連結されている。シートバックフレーム18の上方の部分には、略円筒状の上部フレーム24が設けられており、上部フレーム24は車両前方から見て略コ字形状に屈曲されている。上部フレーム24の両端部は、一対のサイドフレーム22にそれぞれ固定されている。
図2及び図4に示す如く、シートバックフレーム18の上方には、金属により製作された円筒状のステー26(広義には、「支持部材」として把握される要素である)が設けられている。ステー26は車両前方から見て略コ字形状に屈曲されており、ステー26の両端部は、上部フレーム24の長手方向中間部に固定されている。ステー26は、上部フレーム24の長手方向中間部から車両上方に延設されると共に、シートバック16に対して車両上方に突出されている。また、ステー26の一端からステー26の長手方向中間部までは、支持部としての第1支持部28とされており、ステー26の他端からステー26の長手方向中間部までは、支持部としての第2支持部30とされている。
第1支持部28には、車両前方の部分において、車両左方から見て断面略台形状の溝部としての第1凹部28Aが複数(本実施の形態では6つ)設けられており、第1凹部28Aは車両前方に開口されている。
第2支持部30には、車両前方の部分において、車両左方から見て断面略台形状の溝部としての第2凹部30Aが複数(本実施の形態では6つ)設けられており、第2凹部30Aは車両前方に開口されている。また、各第2凹部30Aの車両上下方向の位置は、それぞれ各第1凹部28Aの車両上下方向の位置と同じ位置に設定されている。
シートバック16の車両上方にはヘッドレスト32が設けられており、ヘッドレスト32内には、前述したステー26が配置されている。ヘッドレスト32の上下方向は車両上下方向に一致されており、ヘッドレスト32はステー26によって車両上下方向にスライド移動可能に支持されている。
ヘッドレスト32の車両前方の部分には、前側クッション34が設けられており、ヘッドレスト32の車両後方の部分には、後側クッション36が設けられている。前側クッション34と後側クッション36とは被覆部材38によって被覆されている。
図3(A)及び(B)にも示す如く、前側クッション34と後側クッション36との間には、有底略トラック形筒状のステーカバー40(広義には「案内部材」として把握される要素である)が設けられている。ステーカバー40は、車両下方に向けて開口されて、前側クッション34と後側クッション36とによって狭持されている。ステーカバー40の車両下方の部分には、略直方体状のフランジ部42が一体に設けられており、フランジ部42には、断面円形状の複数(本実施の形態では10個)の取付螺子部44が貫通形成されている。取付螺子部44には、内周部において、雌螺子が形成されている。
また、フランジ部42の下面には、中央部において、後述するワイヤ68を収容するための断面略台形状のワイヤ収容部46が凹状に形成されており、案内部としての底面46Aが車両前後方向に沿って配置されている。底面46Aには、断面略トラック形状のステー収容部48が凹状に形成されており、ステー収容部48内には、前述したステー26が車両上下方向に摺動可能に収容されている。これにより、上述したように、ヘッドレスト32がステー26に車両上下方向にスライド移動可能に支持されている。
さらに、フランジ部42の下面には、車両左方の部分において、後述する操作ノブ86の筒部90を収容するための上側凹部50が設けられており、上側凹部50は車両左方から見て断面半円状に形成されている。上側凹部50はワイヤ収容部46と連通されると共に、フランジ部42の車両左側面において開口されている。
ワイヤ収容部46には、上側凹部50とワイヤ収容部46との間において、第1摺動面52が設けられており、第1摺動面52は車両左右方向に沿って配置されている。また、ワイヤ収容部46には、車両左後方の部分において、第2摺動面54が設けられており、第2摺動面54は第1摺動面52と平行に配置されている。さらに、ワイヤ収容部46には、第1摺動面52と第2摺動面54との間において、ストッパ面56が設けられており、ストッパ面56は車両前後方向に沿って配置されている。また、ワイヤ収容部46の底面46Aには、車両右後方の部分において、円柱状の支軸部58が設けられており、支軸部58は底面46Aに対して車両下方に突出されている。
図2及び図4に示す如く、ステーカバー40の車両下方には、略直方体状のワイヤ土台60(広義には「保持部材」として把握される要素である)が設けられており、案内部としての上面60Aがワイヤ収容部46の底面46Aと平行に配置されている。ワイヤ土台60には、ステーカバー40の取付螺子部44に対応する位置において、断面円形状の複数(本実施の形態では10個)の取付孔62が貫通形成されている。また、各取付孔62の車両下方には、断面円形状のザグリ部64が設けられている。ザグリ部64は、取付孔62に対して拡径にされると共に、取付孔62と同軸上に配置されて、取付孔62に連通している。各取付孔62には、略円柱状の螺子66が挿通されており、螺子66が取付螺子部44に螺合することで、ワイヤ土台60がステーカバー40に固定されている。
ワイヤ土台60には、中央部において、断面略トラック形状の挿通孔(図示省略)が貫通形成されており、挿通孔内にステー26が挿通されている。これにより、ヘッドレスト32が車両上下方向に移動される際には、ステーカバー40と共にワイヤ土台60が車両上下方向へ移動される。また、ワイヤ土台60には、ステーカバー40の上側凹部50に対向する位置において、車両左方から見て断面半円状の下側凹部(図示省略)が設けられている。
図3(A)及び(B)に示す如く、ステーカバー40のワイヤ収容部46内には、阻止部材としての断面円形棒状のワイヤ68が収容されており、ワイヤ68は弾性を有するばね材により製作されている。
ワイヤ68の車両左方の端部70(一端部)には、第1摺動部72が設けられており、第1摺動部72は、車両左右方向に沿った状態で、ステーカバー40の上側凹部50とワイヤ土台60の下側凹部との間に配置されている。第1摺動部72の先端部は、ステーカバー40の車両左側面に対して車両左方に突出されており、第1摺動部72の先端部には、後述する操作ノブ86に嵌入されるノブ取付部74が設けられている。ノブ取付部74は、略U字形状に屈曲されて、折り返されている。
ワイヤ68の端部70には、第1摺動部72の車両右方の端において、ストッパ部76が設けられており、ストッパ部76は第1摺動部72の車両右方の端から車両後方に延設されている。また、ワイヤ68の端部70には、傾斜部78が設けられており、傾斜部78は車両左方に向かうに従い車両後方に傾斜されている。傾斜部78はストッパ部76に接続されており、傾斜部78とストッパ部76との接続部は、湾曲される共に、第2摺動部80とされている。
第1摺動部72はステーカバー40の第1摺動面52に摺動可能に当接されており、第2摺動部80はワイヤ土台60の第2摺動面54に摺動可能に当接されている。これにより、ワイヤ68の端部70が、ステーカバー40によって車両左右方向に移動可能に支持されている。また、ストッパ部76はステーカバー40のストッパ面56に当接されており、これにより、ワイヤ68の車両左方向への移動が規制されている。
ワイヤ68の車両右方の端部80(他端部)には、傾斜部82が設けられており、傾斜部82は、車両右方に向かうに従い車両後方に傾斜されている。傾斜部82の先端部には、固定部84が設けられており、固定部84は略U字形状に屈曲されている。固定部84の内周部には、ステーカバー40の支軸部58が嵌入されており、固定部84の外周部は、ワイヤ収容部46の内周面の車両右後方部に当接されている。このため、固定部84の車両左右方向への移動が規制されており、ワイヤ68の端部80が、ステーカバー40によって車幅方向に移動不能に支持されている。
ワイヤ68の端部70と端部80との間には、長尺状の係合部84が一体に設けられている。係合部84は、ステー26の第1支持部28及び第2支持部30に直交されると共に車両左右方向に沿って配置されて、ステー26の第1凹部28A及び第2凹部30Aに係合されている。このため、ヘッドレスト32の車両上下方向の移動がワイヤ68によって阻止されて、ヘッドレスト32がステー26に所定の位置に保持されている。
また、ワイヤ68は、ワイヤ収容部46の底面46Aとワイヤ土台60の上面60Aとの間に配置されており、底面46Aと上面60Aとによって、ワイヤ68(係合部84)の車両上下方向の移動が規制されている(図4参照)。さらに、ワイヤ68は自然状態(ワイヤ68に荷重が付与されていない状態)でステーカバー40に支持されている。
図1〜図3(A)及び(B)に示す如く、ステーカバー40の車両左方には、操作ノブ86が設けられている。操作ノブ86は略円板状のノブ部88を備えており、ノブ部88には、車両右方の部分において、略円筒状の筒部90が設けられている。筒部90内には、ワイヤ68のノブ取付部74が嵌入されて、操作ノブ86がワイヤ68に取付られている。また、筒部90は、ステーカバー40の上側凹部50とワイヤ土台60の下側凹部との間に、車両左右方向に摺動可能に収容されており、ノブ部88がヘッドレスト32の車両左側面から露出されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態のヘッドレスト構造10が適用された車両用シート12では、ヘッドレスト32内にステーカバー40が設けられており、ステーカバー40にワイヤ68が支持されている。ワイヤ68の係合部84はステー26の第1凹部28A及び第2凹部30Aに係合されており、ヘッドレスト32の車両上下方向の移動がワイヤ68(係合部84)によって阻止されて、ヘッドレスト32がステー26に所定の位置に保持されている(図3(B)参照)。
ヘッドレスト32の車両上下方向の位置を調整(変更)する際には、操作ノブ86のノブ部88を車両右方向へ押圧操作する。
ノブ部88を車両右方向へ押圧すると、ワイヤ68の車両左方の端部70(一端部)に、車両右方に向かう方向の荷重が付与される。ところで、ワイヤ68の車両右方端部80(他端部)の固定部84はステーカバー40の支軸部58及びワイヤ収容部46の内周面に移動不能に支持されている。このため、ワイヤ68には、両端部において、互いに向かい合う方向の荷重が付与される。
ノブ部88を車両右方向へさらに押圧すると、ワイヤ68の第1摺動部72及び第2摺動部80がそれぞれステーカバー40の第1摺動面52上及び第2摺動面54上を車両右方向へ摺動すると共に、ワイヤ68が車両前方に湾曲するように弾性変形される。これにより、ワイヤ68の係合部84がステーカバー40の第1凹部28A及び第2凹部30Aから離間する方向へ変位して、係合部84の第1凹部28Aと第2凹部30Aとの係合状態が解除される(図3(A)参照)。これにより、ヘッドレスト32の車両上下方向の移動が許可される。
この状態で、ヘッドレスト32を車両上下方向へスライド移動させて、操作ノブ86の押圧を解除する。この際には、ワイヤ68は自然状態に戻ろうとするため、ワイヤ68の第1摺動部72及び第2摺動部80が、それぞれステーカバー40の第1摺動面52上及び第2摺動面54上を車両左方向へ摺動すると共に、ワイヤ68の係合部84が第1凹部28A及び第2凹部30Aへ接近する方向へ変位する。この後に、係合部84が対応する第1凹部28A及び第2凹部30Aに係合されることで、ヘッドレスト32の車両上下方向の移動が阻止される。これにより、ヘッドレスト32の車両上下方向の位置が変更されて、ヘッドレスト32がステー26に保持される。
ここで、ワイヤ68の端部70は、ステーカバー40によって車両左右方向(ワイヤ68の長手方向)に移動可能に支持されており、ワイヤ68の端部80は、ステーカバー40によって車両左右方向に移動不能に支持されている。また、操作ノブ86が押圧されて、ワイヤ68の端部70に車両右方への荷重が付与された際には、ワイヤ68が車両前方へ湾曲するように弾性変形されることで、ワイヤ68の係合部84が第1凹部28A及び第2凹部30Aから離間する方向へ変位して、係合部84の第1凹部28A及び第2凹部30Aへの係合状態が解除される。
このため、係合部84を第1凹部28A及び第2凹部30Aから直接解除させるための部品を設けることなく、係合部84の第1凹部28A及び第2凹部30Aへの係合を解除できる。したがって、ヘッドレスト32の構造を複雑化することなくヘッドレスト32の車両上下方向の位置を調整できる。
さらに、係合部84を第1凹部28A及び第2凹部30Aから直接解除させるための部品を設ける必要がないため、ワイヤ68に不要な抵抗力が発生しない。これにより、操作ノブ86を円滑に操作することができる。
また、ワイヤ68は棒状のばね材で形成されているため、ワイヤ68を簡単な構造にできる。
さらに、ワイヤ68が弾性変形される際に、ワイヤ収容部46の底面46A及びワイヤ土台60の上面60Aが係合部84の車両上下方向への移動を規制している。このため、係合部84が第1凹部28A及び第2凹部30Aから離間する方向へ変位する際に、底面46A及び上面60Aが係合部84の変位を案内する。これにより、係合部84が再び第1凹部28A及び第2凹部30Aに係合される際に、係合部84を第1凹部28A及び第2凹部30Aに確実に係合できる。
また、ワイヤ68の傾斜部78は、車両左方に向かうに従い車両後方に傾斜されており、ワイヤ68の傾斜部82は、車両右方に向かうに従い車両後方に傾斜されている。このため、ワイヤ68の端部70及端部80が、係合部84に対して第1凹部28A及び第2凹部30Aの開口側とは反対側に配置されている。これにより、ワイヤ68の端部70に車両右方の荷重が付与された際には、係合部84が車両前方へ確実に変位される。したがって、操作ノブ86が車両右方に押圧された際に、係合部84を第1凹部28A及び第2凹部30Aから確実に解除できる。
さらに、ヘッドレスト32内には、操作ノブ86が設けられており、操作ノブ86のノブ部88がヘッドレスト32の車両左側面から露出されている。このため、乗員が、ノブ部88を押圧操作しつつ、ヘッドレスト32を把持して、ヘッドレスト32の車両上下方向の位置を調整できる。これにより、ヘッドレスト32の車両上下方向の位置を調整する際の操作性を向上できる。
なお、本実施の形態では、ワイヤ68が自然状態でステーカバー40に支持されている。これに替えて、ワイヤ68が弾性変形された状態でステーカバー40に支持されて、ステー26の第1凹部28A及び第2凹部30Aに係合されてもよい。
また、本実施の形態では、ワイヤ68が断面円形棒状の弾性を有するばね材によって製作されている。これに替えて、ワイヤ68を長尺板状の弾性を有するばね材によって製作されてもよい。
さらに、本実施の形態では、ワイヤ68の端部70及び端部80が、係合部84に対して第1凹部28A及び第2凹部30Aの開口側と反対側に配置されている。これに替えて、ワイヤ68の端部70及び端部80が、屈曲されずに車両左右方向に沿って配置されてもよい。
また、本実施の形態では、操作ノブ86のノブ部88がヘッドレスト32の車両左側面から露出されている。これに替えて、操作ノブ86のノブ部88を被覆部材38によって被覆して、被覆部材38に目印となるマークを印刷又は貼り付けてもよい。
さらに、本実施の形態では、第1支持部28に複数の第1凹部28Aが設けられており、第2支持部30に複数の第2凹部30Aが設けられている。これに替えて、第1支持部28及び第2支持部30の何れか一方に、それぞれ第1凹部28A及び第2凹部30Aが設けられてもよい。
また、本実施の形態では、第1支持部28及び第2支持部30には、車両前方の部分において、それぞれ第1凹部28A及び第2凹部30Aが設けられており、第1凹部28A及び第2凹部30Aは車両前方に開口されている。これに替えて、第1支持部28及び第2支持部30の車両後方の部分に、それぞれ第1凹部28A及び第2凹部30Aを設けて、第1凹部28A及び第2凹部30Aが車両後方に開口されてもよい。この場合には、ステーカバー40のワイヤ収容部46、上側凹部50、ワイヤ68、及びワイヤ土台60の上側凹部が第1支持部28及び第2支持部30の軸線を通過する車幅方向に沿った面に対して対称な位置に配置される。
さらに、本実施の形態では、前側クッション34と後側クッション36との間に、ステーカバー40及びワイヤ土台60が配置されており、前側クッション34と後側クッション36とが被覆部材38によって被覆されている。これに替えて、前側クッション34及び後側クッション36を一体にすると共に、一体化された前側クッション34及び後側クッション36をステーカバー40、ワイヤ土台60、及び被覆部材38と一体成形させてもよい。この場合には、例えば、前側クッション34及び後側クッション36を製作する金型の内部に被覆部材38を配置させると共に、被覆部材38の内側にワイヤ68を収容したステーカバー40及びワイヤ土台60を配置させる。さらに、被覆部材38とステーカバー40及びワイヤ土台60との間に発泡材を注入させて、この発泡材を発泡させることで、一体化された前側クッション34及び後側クッション36とステーカバー40、ワイヤ土台60、及び被覆部材38とを一体成形させてもよい。
12 車両用シート(シート)
16 シートバック
28 第1支持部(支持部)
28A 第1凹部(溝部)
30 第2支持部(支持部)
30A 第2凹部(溝部)
32 ヘッドレスト
46A 底面(案内部)
60A 上面(案内部)
68 ワイヤ(阻止部材)
70 端部(一端部)
80 端部(他端部)
84 係合部
86 操作ノブ(操作部材)

Claims (4)

  1. 車両の乗員が着座するシートのシートバックの上部に取付けられ、乗員の頭部を支えるヘッドレストをヘッドレスト上下方向に移動可能に支持する一対の支持部と、
    前記一対の支持部の少なくとも何れか一方に設けられ、前記ヘッドレストのヘッドレスト上下方向の位置を調整するための溝部と、
    長尺状に形成され、前記ヘッドレスト内に設けられると共に、一端部と他端部との間に一体に設けられて前記一対の支持部に対して直交する方向に配置されると共に前記溝部に係合して前記ヘッドレストのヘッドレスト上下方向への移動を阻止する係合部を有し、前記一端部が前記係合部に対して前記溝部の開口側とは反対側に配置されると共に長手方向に移動可能に支持され、かつ前記他端部が前記支持部に対して前記溝部の開口側とは反対側の位置において長手方向に移動不能に支持され、前記一端部に前記他端部側への荷重が付与された際に前記溝部から離間する方向へ湾曲するように弾性変形されることで前記係合部が溝部から離間する方向へ変位して前記係合部の前記溝部への係合状態が解除される阻止部材と、
    を備えたヘッドレスト構造。
  2. 前記阻止部材は棒状のばね材で形成された請求項1に記載のヘッドレスト構造。
  3. 前記ヘッドレスト内に設けられ、前記阻止部材が弾性変形される際に前記係合部の変位を案内する案内部を備えた請求項1又は請求項2に記載のヘッドレスト構造。
  4. 前記ヘッドレストの外周部に設けられると共に、前記阻止部材の前記一端部に連結され、押圧操作可能に設けられた操作部材を備えた請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のヘッドレスト構造。
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