JP2009118328A - 電子機器及びノイズ除去部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】信号線で生じるノイズを除去できるとともに、当該信号線に接続された装置に荷重が加わらないようにすることができる電子機器及びノイズ除去部材を提供すること。
【解決手段】回路素子が実装される回路基板5と、回路基板5と信号線46を介して接続され、かつ、回路基板5からの信号の入力及び回路基板5への信号の出力のうち少なくともいずれかを行う処理装置441とを備えた電子機器1であって、回路基板5は、信号線46が接続される接続部51と、信号線46が挿通する孔部52と、孔部52に取り付けられ、かつ、信号線46を囲んで信号線46から生じるノイズを除去するノイズ除去部材7とを有する。これによれば、ノイズ除去部材7は回路基板5に支持されるので、当該ノイズ除去部材7の荷重が信号線及び処理装置441に加わることを防ぐことができる。
【選択図】図7
【解決手段】回路素子が実装される回路基板5と、回路基板5と信号線46を介して接続され、かつ、回路基板5からの信号の入力及び回路基板5への信号の出力のうち少なくともいずれかを行う処理装置441とを備えた電子機器1であって、回路基板5は、信号線46が接続される接続部51と、信号線46が挿通する孔部52と、孔部52に取り付けられ、かつ、信号線46を囲んで信号線46から生じるノイズを除去するノイズ除去部材7とを有する。これによれば、ノイズ除去部材7は回路基板5に支持されるので、当該ノイズ除去部材7の荷重が信号線及び処理装置441に加わることを防ぐことができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、電子機器及びノイズ除去部材に関する。
従来、光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、変調された光束をスクリーン等の投射面上に拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタとして、光源から射出された光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色光に分離する分離光学装置と、当該色光ごとに設けられた光変調装置としての3つの液晶パネルと、当該各液晶パネルにより変調された色光を合成してカラー画像を形成する色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム(以下、「プリズム」と略す場合がある)とを備えた、いわゆる三板式プロジェクタが知られている。また、このような液晶パネルに画像情報を出力するとともに、プロジェクタ全体を制御する回路基板を備えたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクタでは、外部から入力した画像情報は、回路基板である制御基板により処理され、当該画像情報は、液晶パネルに接続されたフレキシブルプリント基板(FPC)等の制御用ケーブルに出力される。そして、当該液晶パネルは、入力した画像情報としての駆動信号に応じて駆動することで、当該画像情報に応じた画像が形成される。
ところで、このようなプロジェクタの駆動時には、回路基板からノイズ(電磁波)が発生する。このような電磁波が外部に漏れると、当該電磁波の影響により、プロジェクタの周囲に位置する他の機器にて誤動作及び機能低下が生じる可能性がある。このため、電磁波を外部に漏れないようにEMI(Electro-Magnetic Interference,電磁干渉)対策を施す必要があるが、前述のプロジェクタでは、回路基板から液晶パネルに延出する信号線がアンテナとなり、電磁波が外部に漏れやすい構成となっている。このような問題に対し、FPCの外周にフェライト製のノイズ除去部材を設けることで、当該信号線からノイズが外部に漏れないようにしている。
しかしながら、信号線の周囲にノイズ除去部材を設けると、当該ノイズ除去部材の荷重が信号線に加わり、液晶パネルが位置ずれを起こす要因となるという問題がある。
ここで、前述の三板式プロジェクタの場合には、各液晶パネルは、プリズム及び投射光学装置に対する適切な位置に固定される。このような液晶パネルにノイズ除去部材の重さが加わって当該液晶パネルが位置ずれを起こすと、当該液晶パネルにより形成された画像光の透過領域が他の液晶パネルにより形成された画像光の透過領域と異なってしまい、投射光学装置により投影された画像が劣化するという問題がある。このため、信号線からのノイズを除去することができるとともに、当該信号線が接続された液晶パネルに荷重が加わらないようにすることができる構成が要望されてきた。
ここで、前述の三板式プロジェクタの場合には、各液晶パネルは、プリズム及び投射光学装置に対する適切な位置に固定される。このような液晶パネルにノイズ除去部材の重さが加わって当該液晶パネルが位置ずれを起こすと、当該液晶パネルにより形成された画像光の透過領域が他の液晶パネルにより形成された画像光の透過領域と異なってしまい、投射光学装置により投影された画像が劣化するという問題がある。このため、信号線からのノイズを除去することができるとともに、当該信号線が接続された液晶パネルに荷重が加わらないようにすることができる構成が要望されてきた。
本発明の目的は、信号線で生じるノイズを除去することができるとともに、当該信号線に接続された装置に荷重が加わらないようにすることができる電子機器及びノイズ除去部材を提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明の電子機器は、回路素子が実装される回路基板と、当該回路基板と信号線を介して接続され、かつ、当該回路基板からの信号の入力及び前記回路基板への信号の出力のうち少なくともいずれかを行う処理装置とを備えた電子機器であって、前記回路基板は、前記信号線が接続される接続部と、前記信号線が挿通する孔部と、前記孔部に取り付けられ、前記信号線から生じるノイズを除去するノイズ除去部材とを有することを特徴とする。
ここで、ノイズ除去部材としては、透磁率が高く、電気抵抗の高いフェライトを有する構成を例示することができる。また、処理装置としては、電子機器がプロジェクタとして構成されている場合には、回路基板から電気信号としての画像情報に応じて入射光束を変調する液晶パネル等の光変調装置を例示することができる。
本発明によれば、信号線から生じるノイズを除去するノイズ除去部材が、回路基板の孔部に取り付けられるので、当該ノイズ除去部材の荷重が信号線に加わることを防ぐことができる。従って、信号線から生じたノイズを除去することができるので、電子機器のEMI対策を施すことができるとともに、信号線にノイズ除去部材の荷重が加わることによって処理装置に当該荷重が加わることを防ぐことができる。また、これにより、処理装置に位置ずれが生じることを防ぐことができ、当該処理装置が光変調装置である場合には、ノイズ除去部材の荷重による光変調装置の位置ずれを防止することができ、画像の劣化を防止することができる。
本発明によれば、信号線から生じるノイズを除去するノイズ除去部材が、回路基板の孔部に取り付けられるので、当該ノイズ除去部材の荷重が信号線に加わることを防ぐことができる。従って、信号線から生じたノイズを除去することができるので、電子機器のEMI対策を施すことができるとともに、信号線にノイズ除去部材の荷重が加わることによって処理装置に当該荷重が加わることを防ぐことができる。また、これにより、処理装置に位置ずれが生じることを防ぐことができ、当該処理装置が光変調装置である場合には、ノイズ除去部材の荷重による光変調装置の位置ずれを防止することができ、画像の劣化を防止することができる。
本発明では、前記ノイズ除去部材は、前記回路基板に当接する当接部を有することが好ましい。
本発明によれば、ノイズ除去部材の当接部が、回路基板に近接する方向への荷重に対して抗するので、ノイズ除去部材が当該方向に沿って回路基板から脱落することを防ぐことができる。従って、ノイズ除去部材と回路基板との係合状態を維持しやすくすることができるので、当該ノイズ除去部材の荷重が信号線及び処理装置に加わることをより確実に防ぐことができる。
本発明によれば、ノイズ除去部材の当接部が、回路基板に近接する方向への荷重に対して抗するので、ノイズ除去部材が当該方向に沿って回路基板から脱落することを防ぐことができる。従って、ノイズ除去部材と回路基板との係合状態を維持しやすくすることができるので、当該ノイズ除去部材の荷重が信号線及び処理装置に加わることをより確実に防ぐことができる。
本発明では、前記回路基板は、鉛直方向に対して交差するように配置され、前記当接部は、前記鉛直方向に対向する面に当接することが好ましい。
本発明によれば、ノイズ除去部材の当接部が、回路基板における鉛直方向に対向する面に当接するので、回路基板からのノイズ除去部材の脱落を一層確実に防止することができる。特に、ノイズ除去部材が信号線を把持し、当該信号線及び処理装置によりノイズ除去部材が鉛直方向に引かれる場合に一層効果的である。
本発明によれば、ノイズ除去部材の当接部が、回路基板における鉛直方向に対向する面に当接するので、回路基板からのノイズ除去部材の脱落を一層確実に防止することができる。特に、ノイズ除去部材が信号線を把持し、当該信号線及び処理装置によりノイズ除去部材が鉛直方向に引かれる場合に一層効果的である。
本発明では、当該電子機器は、前記ノイズ除去部材に当接して、当該ノイズ除去部材の前記孔部からの脱落を防止する押さえ部を有することが好ましい。
ここで、電子機器がプロジェクタとして構成されている場合には、当該電子機器の配置状態として、鉛直方向に沿うように設置面上に載置される正置き状態と、上下を逆にして鉛直方向に抗するように天井等に取り付けられる天吊り状態とが考えられる。このため、これらのうちのいずれかの状態に電子機器を配置した場合に、ノイズ除去部材の当接部と回路基板の実装面との当接状態が外れ、孔部からノイズ除去部材が脱落してしまうことが考えられる。
これに対し、本発明では、押さえ部により、ノイズ除去部材が回路基板の孔部から脱落することを防ぐことができる。従って、電子機器の配置状態に関らず、前述の効果を確実に奏することができる。なお、押さえ部は、常時ノイズ除去部材を押さえている必要はなく、当該ノイズ除去部材の脱落を防止することができればよい。
ここで、電子機器がプロジェクタとして構成されている場合には、当該電子機器の配置状態として、鉛直方向に沿うように設置面上に載置される正置き状態と、上下を逆にして鉛直方向に抗するように天井等に取り付けられる天吊り状態とが考えられる。このため、これらのうちのいずれかの状態に電子機器を配置した場合に、ノイズ除去部材の当接部と回路基板の実装面との当接状態が外れ、孔部からノイズ除去部材が脱落してしまうことが考えられる。
これに対し、本発明では、押さえ部により、ノイズ除去部材が回路基板の孔部から脱落することを防ぐことができる。従って、電子機器の配置状態に関らず、前述の効果を確実に奏することができる。なお、押さえ部は、常時ノイズ除去部材を押さえている必要はなく、当該ノイズ除去部材の脱落を防止することができればよい。
本発明では、前記回路基板及び前記処理装置を内部に収納する筐体を備え、前記筐体には、前記押さえ部が一体的に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、筐体に押さえ部が形成されていることにより、ノイズ除去部材を孔部に押さえる部材を別途設ける必要がない。これによれば、電子機器の部品点数の増加を抑制することができる。
本発明によれば、筐体に押さえ部が形成されていることにより、ノイズ除去部材を孔部に押さえる部材を別途設ける必要がない。これによれば、電子機器の部品点数の増加を抑制することができる。
或いは、本発明では、前記ノイズ除去部材は、前記信号線が挿通する挿通孔を有するノイズ除去部と、当該ノイズ除去部を覆い、かつ、弾性材料により形成された被覆部とを備え、前記被覆部は、前記当接部と、当該当接部が当接する前記回路基板の面とは反対側の面に当接する他の当接部とを備えることが好ましい。
本発明によれば、ノイズ除去部材が他の当接部を有していることにより、当接部と他の当接部とにより回路基板を挟むことができるので、ノイズ除去部材が孔部から脱落することを確実に防止することができる。また、被覆部により覆われるノイズ除去部が、信号線が挿通する挿通孔を有していることにより、当該ノイズ除去部が信号線を確実に囲むことができる。従って、ノイズ除去部材の荷重が信号線に加わることなく、当該信号線のノイズを確実に除去することができる。更に、当接部と他の当接部とを有する被覆部が弾性材料により形成されていることにより、孔部に対してノイズ除去部材を簡易に着脱させることができる。なお、ノイズ除去部は、フェライトにより形成することができる。
本発明によれば、ノイズ除去部材が他の当接部を有していることにより、当接部と他の当接部とにより回路基板を挟むことができるので、ノイズ除去部材が孔部から脱落することを確実に防止することができる。また、被覆部により覆われるノイズ除去部が、信号線が挿通する挿通孔を有していることにより、当該ノイズ除去部が信号線を確実に囲むことができる。従って、ノイズ除去部材の荷重が信号線に加わることなく、当該信号線のノイズを確実に除去することができる。更に、当接部と他の当接部とを有する被覆部が弾性材料により形成されていることにより、孔部に対してノイズ除去部材を簡易に着脱させることができる。なお、ノイズ除去部は、フェライトにより形成することができる。
本発明では、前記挿通孔の内側は、前記被覆部により被覆されることが好ましい。
本発明によれば、挿通孔の内側は、弾性材料により形成された被覆部により覆われるので、当該挿通孔を挿通する信号線とノイズ除去部材とを密着させることができる。これによれば、回路基板における実装面側と、当該実装面とは反対側の面側とを区画することができる。従って、回路基板の一方の側に空気を流通させる場合には、当該空気が当該一方の側から他方の側に挿通孔を介して流通することを防ぐことができるので、回路基板の各面側を熱的に区画することができるほか、当該空気に乗って塵埃等が他方の側に流入することを防ぐことができる。
本発明によれば、挿通孔の内側は、弾性材料により形成された被覆部により覆われるので、当該挿通孔を挿通する信号線とノイズ除去部材とを密着させることができる。これによれば、回路基板における実装面側と、当該実装面とは反対側の面側とを区画することができる。従って、回路基板の一方の側に空気を流通させる場合には、当該空気が当該一方の側から他方の側に挿通孔を介して流通することを防ぐことができるので、回路基板の各面側を熱的に区画することができるほか、当該空気に乗って塵埃等が他方の側に流入することを防ぐことができる。
また、本発明のノイズ除去部材は、所定の処理を実行する処理装置と信号線を介して接続される回路基板における当該信号線が挿通する孔部に取り付けられるノイズ除去部材であって、前記信号線が挿通する挿通孔と、前記回路基板に当接する当接部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、前述の電子機器と同様の効果を奏することができる。すなわち、信号線が挿通孔を挿通するので、ノイズ除去部材が信号線を確実に囲むことができ、これにより、当該信号線を電流が流れることにより生じるノイズを除去することができる。また、当接部を備えたことにより、回路基板に対してノイズ除去部材を固定することができるので、当該ノイズ除去部材の荷重が処理装置に加わることを防ぐとともに、ノイズ除去部材の回路基板からの脱落を防止することができる。
本発明によれば、前述の電子機器と同様の効果を奏することができる。すなわち、信号線が挿通孔を挿通するので、ノイズ除去部材が信号線を確実に囲むことができ、これにより、当該信号線を電流が流れることにより生じるノイズを除去することができる。また、当接部を備えたことにより、回路基板に対してノイズ除去部材を固定することができるので、当該ノイズ除去部材の荷重が処理装置に加わることを防ぐとともに、ノイズ除去部材の回路基板からの脱落を防止することができる。
〔1.第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタ1の外観構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。
本実施形態のプロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、当該変調された光束をスクリーン等の投射面上に拡大投射する電子機器である。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装ケース2と、当該外装ケース2から露出する投射レンズ3と、外装ケース2内に収納される光学ユニット4、制御基板5及び電源ユニット6を含む装置本体(図2参照)とを備える。
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタ1の外観構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。
本実施形態のプロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、当該変調された光束をスクリーン等の投射面上に拡大投射する電子機器である。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装ケース2と、当該外装ケース2から露出する投射レンズ3と、外装ケース2内に収納される光学ユニット4、制御基板5及び電源ユニット6を含む装置本体(図2参照)とを備える。
外装ケース2は、略直方体形状を有する合成樹脂製の筐体であり、角部分が曲面状に形成されている。このような外装ケース2は、当該外装ケース2の上面、左右の側面及び背面を形成するアッパーケース21と、底面を形成するロアーケース22と、正面を形成するフロントケース23とを備える。
アッパーケース21の上面21Aにおける背面側には、プロジェクタ1の起動及び調整操作を行うための操作スイッチ212が配設された操作パネル211が、左右方向に延びるように設けられている。
また、この上面21Aの正面側(図1における手前側)には、投射レンズ3の位置を調整する位置調整機構(図示省略)を構成する2つのダイアル311,321が露出している。そして、ダイアル311を手前側(Y1方向)及び背面側(Y2方向)に回動させると、投射レンズ3がそれぞれ上方向(Y4方向)及び下方向(Y3方向)に動き、ダイアル321を背面側から見て右方向(X1方向)及び左方向(X2方向)に回動させると、投射レンズ3がそれぞれ右方向(X3方向)及び左方向(X4方向)に動くこととなる。
また、この上面21Aの正面側(図1における手前側)には、投射レンズ3の位置を調整する位置調整機構(図示省略)を構成する2つのダイアル311,321が露出している。そして、ダイアル311を手前側(Y1方向)及び背面側(Y2方向)に回動させると、投射レンズ3がそれぞれ上方向(Y4方向)及び下方向(Y3方向)に動き、ダイアル321を背面側から見て右方向(X1方向)及び左方向(X2方向)に回動させると、投射レンズ3がそれぞれ右方向(X3方向)及び左方向(X4方向)に動くこととなる。
ロアーケース22の底面(設置面に対向する面)の背面側略中央には、固定脚部(図示省略)が設けられ、正面側の両端には、それぞれ、調整脚部221が設けられている。
調整脚部221は、底面から面外方向(図1における下方向)に進退自在に突出する軸状部材222(図2参照)を備えており、投射時におけるプロジェクタ1の上下方向(煽り方向)および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
調整脚部221は、底面から面外方向(図1における下方向)に進退自在に突出する軸状部材222(図2参照)を備えており、投射時におけるプロジェクタ1の上下方向(煽り方向)および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
フロントケース23の一方の端部側(図1における右側)には、投射レンズ3を露出させる開口231が形成されている。
この開口231を介して露出する投射レンズ3は、後述する光学ユニット4により形成された画像光を拡大投射する投射光学装置としての機能を具備するものであり、鏡筒31内部に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
この開口231を介して露出する投射レンズ3は、後述する光学ユニット4により形成された画像光を拡大投射する投射光学装置としての機能を具備するものであり、鏡筒31内部に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
〔プロジェクタ1の内部構成〕
図2は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。換言すると、図2は、アッパーケース21及びフロントケース23を外した状態のプロジェクタ1を示す斜視図である。
外装ケース2の内部には、前述のように、光学ユニット4と、この光学ユニット4の上方に配置される回路基板としての制御基板5と、電源ユニット6とが配置されている。
図2は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。換言すると、図2は、アッパーケース21及びフロントケース23を外した状態のプロジェクタ1を示す斜視図である。
外装ケース2の内部には、前述のように、光学ユニット4と、この光学ユニット4の上方に配置される回路基板としての制御基板5と、電源ユニット6とが配置されている。
このうち、制御基板5は、CPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。また、制御基板5は、信号線としてのフレキシブルプリント基板(FPC)46を介して、光学ユニット4の後述する液晶パネル441と接続されており、当該液晶パネル441に画像情報に係る駆動信号を出力する。なお、制御基板5の構成については、後に詳述する。
電源ユニット6は、ロアーケース22における正面側に設けられている。この電源ユニット6は、外部から供給される商用交流電流を直流変換した後、昇圧及び降圧して、当該直流電流をプロジェクタ1の各電子部品に供給する。
電源ユニット6は、ロアーケース22における正面側に設けられている。この電源ユニット6は、外部から供給される商用交流電流を直流変換した後、昇圧及び降圧して、当該直流電流をプロジェクタ1の各電子部品に供給する。
〔光学ユニット4の構成〕
図3は、光学ユニット4の光学系を示す模式図である。
光学ユニット4は、光源から射出された光束を変調して、画像情報に応じた画像光を形成する。この画像光は、投射レンズ3により投射面上に投影される。
この光学ユニット4は、図3に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、これら各装置41−44を収納配置する光学部品用筐体45とを備えている。
図3は、光学ユニット4の光学系を示す模式図である。
光学ユニット4は、光源から射出された光束を変調して、画像情報に応じた画像光を形成する。この画像光は、投射レンズ3により投射面上に投影される。
この光学ユニット4は、図3に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、これら各装置41−44を収納配置する光学部品用筐体45とを備えている。
照明光学装置41は、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域を均一に照明する。この照明光学装置41は、光源装置411、第一レンズアレイ412、第二レンズアレイ413、偏光変換素子414及び重畳レンズ415を備える。
光源装置411は、放射状の光線を射出する光源ランプ411Aと、当該光源ランプ411Aから射出された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタ411Bと、リフレクタ411Bにて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ411Cとを備えている。
光源装置411は、放射状の光線を射出する光源ランプ411Aと、当該光源ランプ411Aから射出された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタ411Bと、リフレクタ411Bにて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ411Cとを備えている。
第一レンズアレイ412及び第二レンズアレイ413は、それぞれ対応する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、第一レンズアレイ412は、光源装置411から入射した光束を複数の部分光束に分割して、第二レンズアレイ413近傍に結像させる。
第二レンズアレイ413は、光路後段に位置する重畳レンズ415とともに、第一レンズアレイ412の各小レンズから射出された像を、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる。
偏光変換素子414は、第二レンズアレイ413から入射した各部分光束を、略1種類の直線偏光光に変換する。
第二レンズアレイ413は、光路後段に位置する重畳レンズ415とともに、第一レンズアレイ412の各小レンズから射出された像を、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる。
偏光変換素子414は、第二レンズアレイ413から入射した各部分光束を、略1種類の直線偏光光に変換する。
色分離光学装置42は、2枚のダイクロイックミラー421,422及び反射ミラー423を備え、照明光学装置41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する。このような色分離光学装置42により分離された3色の色光のうち、赤色光及び緑色光は、集光レンズ419を介して赤色光用及び緑色光用の入射側偏光板442にそれぞれ入射し、青色光は、リレー光学装置43及び集光レンズ419を介して青色光用の入射側偏光板442に入射する。
リレー光学装置43は、色分離光学装置42で分離された青色光を、後述する青色光用の液晶パネル441Bまで導くものであり、入射側レンズ431、リレーレンズ433及び反射ミラー432,434を備えている。このようなリレー光学装置43が青色光の光路上に配置されているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いので光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。なお、リレー光学装置43には、3つの色光のうち青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
電気光学装置44は、入射した光束を制御基板5から入力する駆動信号に応じて変調してカラー画像に係る画像光を形成する。この電気光学装置44は、光変調装置としての3つの液晶パネル441(赤色光側の液晶パネルを441R、緑色光側の液晶パネルを441G、青色光側の液晶パネルを441Bとする)と、各液晶パネル441の光路前段側に配置される3つの入射側偏光板442と、各液晶パネル441の光路後段側に配置される3つの射出側偏光板443と、クロスダイクロイックプリズム(以下、単にプリズムと略す場合がある)444とを備える。このうち、各液晶パネル441、各射出側偏光板443及びプリズム444は、一体的に組み合わされたユニットとして構成されている。
3つの入射側偏光板442は、色分離光学装置42で分離された各色光のうち、偏光変換素子414で揃えられた偏光方向と略同一の偏光方向を有する偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収する。
3つの液晶パネル441は、本発明の処理装置に相当する。これら液晶パネル441は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、FPC46を介して制御基板5から入力する駆動信号に応じて液晶の配向状態が制御されることで、入射側偏光板442から射出された偏光光の偏光方向を変調する。
3つの射出側偏光板443は、液晶パネル441を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光(例えば、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束)を透過し、その他の光を吸収する。
3つの液晶パネル441は、本発明の処理装置に相当する。これら液晶パネル441は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、FPC46を介して制御基板5から入力する駆動信号に応じて液晶の配向状態が制御されることで、入射側偏光板442から射出された偏光光の偏光方向を変調する。
3つの射出側偏光板443は、液晶パネル441を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光(例えば、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束)を透過し、その他の光を吸収する。
プリズム444は、各射出側偏光板443から射出された変調光を合成してカラー画像を形成する色合成光学装置である。このプリズム444は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を有し、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル441Gから射出され、かつ、射出側偏光板443を介した色光を透過し、液晶パネル441R,441Bから射出され、かつ、射出側偏光板443を介した各色光を反射する。これにより、赤色光、緑色光及び青色光が合成された画像光が形成される。なお、このプリズム444は、投射レンズ3を保持する保持部材(図示省略)に設けられたプリズム載置面上に載置される。
〔制御基板5の構成〕
図4及び図5は、制御基板5を上側(電気光学装置44が位置する側とは反対側)及び下側(電気光学装置44が位置する側)から見た斜視図である。また、図6は、制御基板5に取り付けられるノイズ除去部材7の取付方向を示す斜視図である。
制御基板5は、前述のように、光学ユニット4の上方に配置される。すなわち、制御基板5は、アッパーケース21と光学ユニット4との間に、当該アッパーケース21の上面21Aに沿って配置される。
図4及び図5は、制御基板5を上側(電気光学装置44が位置する側とは反対側)及び下側(電気光学装置44が位置する側)から見た斜視図である。また、図6は、制御基板5に取り付けられるノイズ除去部材7の取付方向を示す斜視図である。
制御基板5は、前述のように、光学ユニット4の上方に配置される。すなわち、制御基板5は、アッパーケース21と光学ユニット4との間に、当該アッパーケース21の上面21Aに沿って配置される。
この制御基板5におけるアッパーケース21に対向する面は、各回路素子が実装される実装面5Aであり、当該実装面5Aは、プロジェクタ1が正置き状態とされた際には、鉛直方向に対向する面となる。このような実装面5Aには、図4〜図6に示すように、FPC46の一端が接続される接続部としての3つのコネクタ51(液晶パネル441Rから延出するFPC46が接続されるコネクタを51R、液晶パネル441Gから延出するFPC46が接続されるコネクタを51G、液晶パネル441Bから延出するFPC46が接続されるコネクタを51Bとする)(図4及び図6)が実装されている。また、制御基板5には、各コネクタ51近傍で、かつ、制御基板5の下方に配置される各液晶パネル441に対応する位置に、各FPC46がそれぞれ挿通する平面視略長円形状の3つの孔部52(図5及び図6)が形成されている。
これら孔部52には、FPC46を駆動信号(電流)が流れることによって生じるノイズを除去するノイズ除去部材7がそれぞれ設けられている。これらノイズ除去部材7は、本実施形態では、透磁率が高く、かつ、電気抵抗の高いフェライトにより形成された一体成形品である。このようなノイズ除去部材7は、図6に示すように、FPC46が挿通する挿通孔71と、孔部52内に嵌合される嵌合部72と、制御基板5の実装面5Aに当接する当接部73とを有している。
挿通孔71は、FPC46が挿通しやすいように、平面視略長円形状を有している。
嵌合部72は、孔部52に応じた形状及び寸法を有し、当該孔部52内に配置される。この嵌合部72を上下に貫通するように、挿通孔71は形成されている。
当接部73は、嵌合部72より大きな寸法を有し、嵌合部72の外側に延出するように形成されている。この当接部73が、制御基板5の実装面5Aに当接することにより、ノイズ除去部材7が制御基板5に支えられるとともに、当該ノイズ除去部材7が制御基板5における下方側、すなわち、制御基板5における電気光学装置44が位置する面5B側に脱落することが防がれる。
嵌合部72は、孔部52に応じた形状及び寸法を有し、当該孔部52内に配置される。この嵌合部72を上下に貫通するように、挿通孔71は形成されている。
当接部73は、嵌合部72より大きな寸法を有し、嵌合部72の外側に延出するように形成されている。この当接部73が、制御基板5の実装面5Aに当接することにより、ノイズ除去部材7が制御基板5に支えられるとともに、当該ノイズ除去部材7が制御基板5における下方側、すなわち、制御基板5における電気光学装置44が位置する面5B側に脱落することが防がれる。
〔ノイズ除去部材7の取付〕
図7は、プロジェクタ1を示す断面図であり、詳述すると、制御基板5、電気光学装置44及びノイズ除去部材7を示す断面図である。
ノイズ除去部材7を制御基板5の孔部52に取り付ける際には、図7に示すように、一端が液晶パネル441に接続されたFPC46の他端を、ノイズ除去部材7の下側、すなわち、当接部73が形成されていない側の端部側から挿通孔71に挿通させる。この後、嵌合部72が孔部52に嵌り込み、かつ、当接部73が制御基板5の実装面5Aに当接するように、ノイズ除去部材7を孔部52に取り付ける。そして、各FPC46の他端をコネクタ51にそれぞれ接続する。
図7は、プロジェクタ1を示す断面図であり、詳述すると、制御基板5、電気光学装置44及びノイズ除去部材7を示す断面図である。
ノイズ除去部材7を制御基板5の孔部52に取り付ける際には、図7に示すように、一端が液晶パネル441に接続されたFPC46の他端を、ノイズ除去部材7の下側、すなわち、当接部73が形成されていない側の端部側から挿通孔71に挿通させる。この後、嵌合部72が孔部52に嵌り込み、かつ、当接部73が制御基板5の実装面5Aに当接するように、ノイズ除去部材7を孔部52に取り付ける。そして、各FPC46の他端をコネクタ51にそれぞれ接続する。
ここで、アッパーケース21の内面21B(ロアーケース22に対向する面)には、図7に示すように、当該内面21Bから面外方向に突出した押さえ部213が3つ形成されている。これら押さえ部213は、それぞれ、孔部52に取り付けられたノイズ除去部材7の位置に対応するように形成されている。そして、アッパーケース21とロアーケース22とを組み合わせた場合には、当該押さえ部213がノイズ除去部材7における当接部73が形成された側を押さえ、これにより、ノイズ除去部材7の制御基板5からの脱落が防止される。
なお、これら押さえ部213は、ノイズ除去部材7に常時当接していなくてもよく、プロジェクタ1を動かした場合(例えば、プロジェクタ1を上下逆にした場合)に、ノイズ除去部材7に当接して、当該ノイズ除去部材7が制御基板5から脱落することを防止できればよい。
なお、これら押さえ部213は、ノイズ除去部材7に常時当接していなくてもよく、プロジェクタ1を動かした場合(例えば、プロジェクタ1を上下逆にした場合)に、ノイズ除去部材7に当接して、当該ノイズ除去部材7が制御基板5から脱落することを防止できればよい。
以上説明した本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果がある。
(1)FPC46が挿通する制御基板5の孔部52に、当該FPC46が挿通する挿通孔71を有するノイズ除去部材7が設けられていることにより、当該FPC46で生じるノイズを除去することができ、EMI対策を施すことができる。
(1)FPC46が挿通する制御基板5の孔部52に、当該FPC46が挿通する挿通孔71を有するノイズ除去部材7が設けられていることにより、当該FPC46で生じるノイズを除去することができ、EMI対策を施すことができる。
(2)ノイズ除去部材7は、制御基板5の実装面5Aに当接する当接部73を有しているので、ノイズ除去部材7を制御基板5に留めておくことが容易となる。ここで、プロジェクタ1が正置き状態にあるときは、制御基板5は、実装面5Aが鉛直方向に対向するように配置されている。このため、当該実装面5Aに当接する当接部73により、制御基板5からのノイズ除去部材7の鉛直方向への脱落を確実に防止することができるだけでなく、当該ノイズ除去部材7の荷重がFPC46に加わることを防ぐことができる。従って、FPC46を介してノイズ除去部材7の荷重が液晶パネル441に伝わることを防ぐことができ、プリズム444に対して液晶パネル441が位置ずれを起こすことを防ぐことができる。また、これにより、各液晶パネル441により形成され、プリズム444によって合成されるカラー画像の劣化を防止することができる。
(3)ノイズ除去部材7は、押さえ部213により、孔部52内に嵌合した状態で維持される。これによれば、プロジェクタ1が上下逆にされた場合でも、ノイズ除去部材7が制御基板5から脱落して、当該ノイズ除去部材7の荷重がFPC46に加わることを防ぐことができる。従って、プロジェクタ1の姿勢に関らず、前述の効果を確実に奏することができる。
更に、アッパーケース21に押さえ部213が形成されていることにより、ノイズ除去部材7を押さえる部材を別途設ける必要がない。従って、プロジェクタ1の部品点数の増加を抑えることができる。
更に、アッパーケース21に押さえ部213が形成されていることにより、ノイズ除去部材7を押さえる部材を別途設ける必要がない。従って、プロジェクタ1の部品点数の増加を抑えることができる。
〔2.第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態に係るプロジェクタ1Aについて説明する。
本実施形態のプロジェクタ1Aは、前述のプロジェクタ1と同様の構成を備えるが、当該プロジェクタ1では、制御基板5の孔部52に設けられたノイズ除去部材7は、アッパーケース21に形成された押さえ部213により押さえられていたが、プロジェクタ1Aでは、ノイズ除去部材8は、制御基板5を挟持するように当該制御基板5の孔部52に取り付けられる点で、当該プロジェクタ1Aとプロジェクタ1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第二実施形態に係るプロジェクタ1Aについて説明する。
本実施形態のプロジェクタ1Aは、前述のプロジェクタ1と同様の構成を備えるが、当該プロジェクタ1では、制御基板5の孔部52に設けられたノイズ除去部材7は、アッパーケース21に形成された押さえ部213により押さえられていたが、プロジェクタ1Aでは、ノイズ除去部材8は、制御基板5を挟持するように当該制御基板5の孔部52に取り付けられる点で、当該プロジェクタ1Aとプロジェクタ1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、本実施形態に係るプロジェクタ1Aの断面図であり、詳述すると、制御基板5、電気光学装置44及びノイズ除去部材8を示す断面図である。
プロジェクタ1Aは、前述のように、ノイズ除去部材7の代わりに、ノイズ除去部材8を有するほかは、プロジェクタ1と同様の構成を備えている。なお、プロジェクタ1Aのアッパーケース21には、押さえ部213は形成されていない。
プロジェクタ1Aは、前述のように、ノイズ除去部材7の代わりに、ノイズ除去部材8を有するほかは、プロジェクタ1と同様の構成を備えている。なお、プロジェクタ1Aのアッパーケース21には、押さえ部213は形成されていない。
ノイズ除去部材8は、図8に示すように、孔部52の内側に位置するノイズ除去部81と、当該ノイズ除去部81を覆う被覆部82とを備えている。
このうち、ノイズ除去部81は、前述のノイズ除去部材7と同様に、フェライトにより形成されている。そして、このノイズ除去部81は、孔部52の形状及び寸法に応じて平面視長円形状を有する筒状に形成されている。そして、ノイズ除去部81には、当該ノイズ除去部81の軸方向に沿って貫通し、内部をFPC46が挿通する挿通孔811が形成されている。
このうち、ノイズ除去部81は、前述のノイズ除去部材7と同様に、フェライトにより形成されている。そして、このノイズ除去部81は、孔部52の形状及び寸法に応じて平面視長円形状を有する筒状に形成されている。そして、ノイズ除去部81には、当該ノイズ除去部81の軸方向に沿って貫通し、内部をFPC46が挿通する挿通孔811が形成されている。
被覆部82は、ノイズ除去部81全体を覆うように、ゴム等の弾性材料により形成されており、当該被覆部82は、嵌合部821、挿通孔822及び当接部823,824を備えている。
嵌合部821は、ノイズ除去部材8が孔部52に取り付けられた際に、前述のノイズ除去部81とともに、孔部52の内側に配置される。この嵌合部821におけるノイズ除去部81の挿通孔811の内側に、FPC46が挿通する挿通孔822が形成されている。すなわち、ノイズ除去部81の挿通孔811の内側は、被覆部82により被覆され、当該挿通孔811の内側に、挿通孔822が形成されている。この挿通孔822は、FPC46の厚さ寸法及び幅寸法に応じて形成されており、当該挿通孔822内においては、被覆部82とFPC46とは互いに接触する。これにより、制御基板5における実装面5A側と、電気光学装置44が位置する面5B側とは、孔部52を介して空気が流通しないように分離される。
嵌合部821は、ノイズ除去部材8が孔部52に取り付けられた際に、前述のノイズ除去部81とともに、孔部52の内側に配置される。この嵌合部821におけるノイズ除去部81の挿通孔811の内側に、FPC46が挿通する挿通孔822が形成されている。すなわち、ノイズ除去部81の挿通孔811の内側は、被覆部82により被覆され、当該挿通孔811の内側に、挿通孔822が形成されている。この挿通孔822は、FPC46の厚さ寸法及び幅寸法に応じて形成されており、当該挿通孔822内においては、被覆部82とFPC46とは互いに接触する。これにより、制御基板5における実装面5A側と、電気光学装置44が位置する面5B側とは、孔部52を介して空気が流通しないように分離される。
当接部823,824は、挿通孔822の実装面5A側及び面5B側の開口端縁から外側に広がるように延出して形成され、制御基板5を挟持する。
具体的に、ノイズ除去部材8が孔部52に取り付けられた際に、当接部823は、実装面5A側に露出して、当該実装面5Aに当接する一方で、当接部824は、面5B側に露出して、当該面5Bに当接する。すなわち、当接部823,824は、それぞれ本発明の当接部及び他の当接部に相当する。このような当接部823,824により、ノイズ除去部材8が孔部52から脱落することが防止される。
具体的に、ノイズ除去部材8が孔部52に取り付けられた際に、当接部823は、実装面5A側に露出して、当該実装面5Aに当接する一方で、当接部824は、面5B側に露出して、当該面5Bに当接する。すなわち、当接部823,824は、それぞれ本発明の当接部及び他の当接部に相当する。このような当接部823,824により、ノイズ除去部材8が孔部52から脱落することが防止される。
以上説明した本実施系他のプロジェクタ1Aによれば、前述のプロジェクタ1が奏することのできる効果(1),(2)と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
(4)ノイズ除去部材8は、制御基板5の実装面5Aに当接する当接部823と、当該実装面5Aとは反対側の面5Bに当接する当接部824とを有し、これら当接部823,824は制御基板5を挟持する。これによれば、ノイズ除去部材8が孔部52から実装面5A側及び面5B側に脱落することを防ぐことができる。また、当接部823,824は、弾性材料により形成されているので、孔部52に対してノイズ除去部材8を簡易に着脱させることができる。
(4)ノイズ除去部材8は、制御基板5の実装面5Aに当接する当接部823と、当該実装面5Aとは反対側の面5Bに当接する当接部824とを有し、これら当接部823,824は制御基板5を挟持する。これによれば、ノイズ除去部材8が孔部52から実装面5A側及び面5B側に脱落することを防ぐことができる。また、当接部823,824は、弾性材料により形成されているので、孔部52に対してノイズ除去部材8を簡易に着脱させることができる。
〔3.実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、当接部73,823により、ノイズ除去部材7,8の制御基板5からの鉛直方向への脱落が防止されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、ノイズ除去部材は、必ずしも当接部を備えた構成でなくてもよい。例えば、ノイズ除去部材は、接着剤等により、制御基板に固定されてもよい。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、当接部73,823により、ノイズ除去部材7,8の制御基板5からの鉛直方向への脱落が防止されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、ノイズ除去部材は、必ずしも当接部を備えた構成でなくてもよい。例えば、ノイズ除去部材は、接着剤等により、制御基板に固定されてもよい。
前記第一実施形態では、当接部73は、孔部52の外周端縁を覆うように嵌合部72から延出するように形成され、当該当接部73は、制御基板5の実装面5Aに当接するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当接部73は、実装面5Aとは反対側の面5Bに当接していてもよい。また、ノイズ除去部材7の制御基板5からの脱落を防止することができるのであれば、ノイズ除去部材の形状は問わない。
前記第一実施形態では、ノイズ除去部材7の制御基板5からの脱落を防止する押さえ部213は、アッパーケース21の内面21Bに形成されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、制御基板5に別途取り付けられる部材により、ノイズ除去部材7を押さえる構成としてもよい。更には、ノイズ除去部材7は、接着剤等により、制御基板5に固定されていてもよい。
前記第二実施形態では、ノイズ除去部材8の被覆部82は、ゴムにより形成されているとしたが、本発明はこれに限らず、弾性を有していれば、合成樹脂等の他の材料により形成してもよい。
また、被覆部82は、ノイズ除去部81の開口811の内側も被覆するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、開口811の内側とFPC46との間には、所定の隙間が形成されていてもよい。
また、被覆部82は、ノイズ除去部81の開口811の内側も被覆するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、開口811の内側とFPC46との間には、所定の隙間が形成されていてもよい。
前記各実施形態では、制御基板5は、鉛直方向に交差するように配置されるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、ノイズ除去部材が取り付けられる回路基板は、鉛直方向に沿って配置されていてもよく、ノイズ除去部材が、当該回路基板に対して水平方向に沿うように取り付けられていてもよい。
前記各実施形態では、プロジェクタ1は、3つの液晶パネル441を備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
また、前記各実施形態では、光学ユニット4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
さらに、前記各実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
また、前記各実施形態では、光学ユニット4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
さらに、前記各実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記各実施形態では、光変調装置として液晶パネル441を備えたプロジェクタ1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、光束入射側及び光束射出側の偏光板442,443は省略することができる。
前記各実施形態では、処理装置として液晶パネル441を例示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、処理装置としては、制御基板5から入力する電気信号に基づいて所定の処理を実行する処理装置、及び、制御基板5に取得した情報に係る電気信号を出力する処理装置を挙げることができる。例えば、このような処理装置として、電源装置(例えば、前記各実施形態における電源ユニット6)等を例示することができる。
前記各実施形態では、電子機器としてプロジェクタ1,1Aを例示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、信号線が接続される接続部及び当該信号線が挿通する孔部を有する回路基板と、当該信号線を介して回路基板と接続され、当該回路基板からの信号の入力及び回路基板への信号の出力の少なくともいずれかを行う処理装置とを備えた電子機器であれば、本発明を適用することは可能である。
本発明は、電子機器に利用することができ、特に画像情報を処理する制御基板と、当該制御基板に信号線を介して接続され、かつ、当該制御基板から出力された画像情報に応じた画像を形成する光変調装置とを備えたプロジェクタに、好適に利用することができる。
1,1A…プロジェクタ(電子機器)、2…外装ケース(筐体)、5…制御基板(回路基板)、5A…実装面、5B…面(反対側の面)、7,8…ノイズ除去部材、46…FPC(信号線)、51…コネクタ(接続部)、52…孔部、71…挿通孔、73…当接部、81…ノイズ除去部、82…被覆部、213…押さえ部、441…液晶パネル(処理装置)、811…挿通孔、823…当接部、824…当接部(他の当接部)。
Claims (8)
- 回路素子が実装される回路基板と、当該回路基板と信号線を介して接続され、かつ、当該回路基板からの信号の入力及び前記回路基板への信号の出力のうち少なくともいずれかを行う処理装置とを備えた電子機器であって、
前記回路基板は、
前記信号線が接続される接続部と、
前記信号線が挿通する孔部と、
前記孔部に取り付けられ、前記信号線から生じるノイズを除去するノイズ除去部材とを有することを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記ノイズ除去部材は、前記回路基板に当接する当接部を有することを特徴とする電子機器。 - 請求項2に記載の電子機器において、
前記回路基板は、鉛直方向に対して交差するように配置され、
前記当接部は、前記鉛直方向に対向する面に当接することを特徴とする電子機器。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器において、
当該電子機器は、
前記ノイズ除去部材に当接して、当該ノイズ除去部材の前記孔部からの脱落を防止する押さえ部を有することを特徴とする電子機器。 - 請求項4に記載の電子機器において、
前記回路基板及び前記処理装置を内部に収納する筐体を備え、
前記筐体には、前記押さえ部が一体的に形成されていることを特徴とする電子機器。 - 請求項2又は請求項3に記載の電子機器において、
前記ノイズ除去部材は、
前記信号線が挿通する挿通孔を有するノイズ除去部と、
当該ノイズ除去部を覆い、かつ、弾性材料により形成された被覆部とを備え、
前記被覆部は、前記当接部と、当該当接部が当接する前記回路基板の面とは反対側の面に当接する他の当接部とを備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項6に記載の電子機器において、
前記挿通孔の内側は、前記被覆部により被覆されることを特徴とする電子機器。 - 所定の処理を実行する処理装置と信号線を介して接続される回路基板における当該信号線が挿通する孔部に取り付けられるノイズ除去部材であって、
前記信号線が挿通する挿通孔と、
前記回路基板に当接する当接部とを有することを特徴とするノイズ除去部材。
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