JP2009117961A - 撮像装置および光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学部品の温度上昇を防止する流路を有する撮像装置および光学機器を提供する。
【解決手段】光学系による像を撮像する光学部品51と、前記光学部品51に近接して備えられる流路56と、前記光学部品51と前記流路56との間に備えられる基板52とを含み、前記基板52の少なくとも一部は、前記流路56の壁面であることを特徴とする撮像装置
【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置および光学機器に関するものである。
撮像素子を用いるデジタルカメラ等の光学機器においては、撮像の際に撮像素子が発熱するため、撮像素子が高温になってしまう場合がある。撮像素子の温度が過剰に上昇した状態で撮影を行うと、撮像素子内に発生する暗電流(ノイズ)が増加してS/N比(シグナル/ノイズ比)を低下させ、撮像される画像の品質が劣化するという問題が発生している。
特に、近年のデジタルカメラは、動画撮影機能を重視したものや、ライブビュー機能(被写体像をリアルタイムで撮像して液晶画面表示させる機能)を搭載したものなども多く、撮像素子の発熱負荷が増加する傾向にある。したがって、撮像素子の温度上昇を抑制し、S/N比の低下を防止することが、撮像される画像の品質劣化を防止する観点から、極めて重要となっている。
撮像素子の温度上昇を防止するための従来技術としては、撮像素子が設置される基台部に、撮像素子を冷却するための流路を形成するものがある(たとえば特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術では、冷却流路と撮像素子との距離が大きく、また、基台部の撮像素子配置面と撮像素子背面との間に微少な隙間が発生するために、冷却液体と撮像素子の熱伝導が悪く、冷却効果が不十分であった。
特開平5−161043号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、その目的は、光学部品の温度上昇を防止する流路を有する撮像装置および光学機器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、
光学系による像を撮像する光学部品(51)と、
前記光学部品(51)に近接して備えられる流路(56)と、
前記光学部品(51)と前記流路(56)との間に備えられる基板(52)とを含み、
前記基板(52)の少なくとも一部は、前記流路(56)の壁面であることを特徴とする。
また、例えば、前記光学部品(51)は、前記光学系による像を撮像する撮像素子であってもよい。
また、例えば、前記基板(52)は半導体基板(70)であり、前記光学部品(51)は前記基板(52)の上に形成されていてもよい。
また、例えば、前記流路(56)には、流動する流体が備えられていてもよい。
また、例えば、前記光学部品(51)の高発熱部(51a)は、前記光学部品の低発熱部より多くの前記流体に近接していても良い。
また、例えば、前記基板(52)は、前記流路の壁面を構成する溝(52c)を有していてもよい。
また、例えば、本発明に係る撮像装置は、少なくとも一部が前記流路(56)の壁面であり、前記基板(52)に対向して配置される壁部材(54)をさらに有していてもよい。
また、例えば、前記壁部材(54)は、前記流路(56)の前記壁面の対向する面の一方を構成し、前記基板(52)は、前記流路(56)の前記壁面の対向する面の他方を構成していてもよい。
また、例えば、前記流路(56)は、前記壁部材(54)と前記基板(52)との接合によって形成されてもよい。
また、本発明に係る光学機器は、上記いずれかの撮像装置を有する。
また、本発明に係る撮像装置の製造方法は、
基板(70)の一方側(70a)に、光学系による像を撮像する光学部品(51)を形成し、
前記基板(70)の一方側とは異なる他方側(70b)に流路(56)の壁面を形成し、
前記光学部品(51)及び前記流路(56)の壁面が形成された前記基板(70)を複数に分割することを特徴とする。
なお上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の第1〜第8実施形態に係る撮像装置を備えたカメラの側方からの概略断面図、
図2は、図1に示したカメラの後方からの概略断面図、
図3は、図1に示したカメラに搭載されたポンプ機構の断面略図、
図4は、本発明の第1実施形態に係る撮像ユニットを表した斜視図、
図5は、図4に示す撮像ユニットの断面図、
図6は、図4の撮像ユニットに含まれる基板部背面の平面図、
図7は、本発明に係る撮像素子部の製造方法の一例を示す模式図、
図8は、本発明に係る撮像ユニットの製造方法の一例を示す断面模式図、
図9は、本発明の第2実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した平面図、
図10は、本発明の第3実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した断面図、
図11は、本発明の第4実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した断面図、
図12は、本発明の第5実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した断面図、
図13は、本発明の第5実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した平面図、
図14は、本発明の第6実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状および製造方法を示した概略断面図、
図15は、本発明の第7実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状および製造方法を示した概略断面図、
図16は、本発明の第8実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状および製造方法を示した概略断面図である。
第1実施形態
図1は、本発明の第1〜第8実施形態に係る撮像装置が搭載された一眼レフカメラのカメラボディ4を示したものである。カメラボディ4の筐体6には開口部8が形成されており、開口部8の周辺にはレンズマウント10が形成されている。撮影時には、開口部8を覆うように交換レンズ(不図示)が設置され、交換レンズによって導かれた撮影光が、筐体6内部に導入される。
筐体6内部には、クイックリターンミラー12,ファインダスクリーン14、ペンタプリズム16、接眼レンズ18、フォーカルプレーンシャッタ20,光学ローパスフィルタ28,撮像ユニット30および冷却ユニット32等が具備してある。撮影の際には、クイックリターンミラー12がはねあがることにより撮影光の光路上から退避し、さらに、フォーカルプレーンシャッタ20を開くことによって、撮影光が撮像ユニット30の撮像素子部50に導かれる。
なお、各部材の説明においては、撮影時において被写体光が入射する側の面を前面とし、前面と対向する面を背面とした。また、図1に示すように、被写体光が交換レンズ(不図示)から撮像素子部50に向かう方向をXの正方向、被写体光がクイックリターンミラー12からペンタプリズム16に向かう方向をZの正方向、X方向およびZ方向に垂直な方向をY方向として説明を行う。
本実施形態では、本発明に係る撮像装置を、一眼レフカメラに適用した例によって説明するが、撮像装置を適用する光学機器としてはこれに限られず、電子ビューファインダカメラ、ビデオカメラ等の他の光学機器であってもよい。
本実施形態における撮像ユニット30の前面には、偽色(色モアレ)の発生を防止する役割を有する光学ローパスフィルタ28が配置されている。さらに撮像ユニット30の背面および下方には、冷却ユニット32が配置されている。冷却ユニット32は、ポンプ機構44、放熱部42、およびこれらと撮像ユニット30を接続する接続流路46を有する。また、本実施形態に係る撮像ユニット30および冷却ユニット32には、撮像素子部50を冷却するための冷却用流体(不図示)が備えられている。
前記ポンプ機構44は、撮像ユニット30と放熱部42との間で、接続流路46を介して冷却用流体(不図示)を循環させることができる。したがって、本実施形態に係るカメラは、撮像ユニット30の撮像素子部50で発生した熱を、放熱部42から効率的に放熱することができる。
本発明に用いるポンプ機構44としては、特に限定されないが、例えば圧電素子板の機械的な運動を利用する圧電素子ポンプや、冷却用流体の気化、液化作用を利用するヒートパイプ等を用いることがきる。
本実施形態では、図3の断面略図に示す圧電ダイヤフラム型のマイクロポンプ機構44を用いている。本実施形態で用いるポンプ機構44は、図3に示すようにマイクロチャンバ95、流入口91、流出口92を備え、マイクロチャンバ95の内壁の一部に圧電ダイヤフラム96が組み込まれている。
圧電ダイヤフラム96を駆動して表面位置を移動(図中では上下)し、それにともなって弁93,94が動作する。これにより、流入口91からマイクロチャンバ95内への冷却用流体68の流入動作(図3において、圧電ダイヤフラム96が下降し、弁93が開放され、弁94が閉鎖する)と、マイクロチャンバ95内から流出口92への冷却用流体68の流出動作(図3において、圧電ダイヤフラム96が上昇し、弁93が閉鎖し、弁94が開放する)がおこなわれ、冷却用流体68を流動させることができる。
第1実施形態では、冷却用流体68として純水(HO)を使用しているが、本発明に用いる冷却用流体は、これに限定されず、例えば各種水溶液、アルコール類等の有機溶媒等の液体、もしくは気体、粉体を用いることができる。
図1に示すように、カメラボディ4の底部に配置された放熱部42は、筐体6から露出してカメラボディ4の外表面の一部を構成する放熱面42aを有している。放熱面42aを構成する場所としては特に限定されないが、撮影中において撮影者の体の一部が触れにくいカメラ底部等に形成することが、放熱効率および安全性の観点から好ましい。また、同様の理由から、放熱面42aは、放熱面42a周辺の筐体6表面に対して、筐体6内部方向へ後退させられて形成されていてもよい。また本実施形態における放熱面42aには、筐体6外部の空気との接触面積を増加させるための凹凸が形成されてもよい。
図2に示すように、放熱部42の内部には、放熱面42aに近接するように放熱流路42cが形成されている。放熱流路42cは、流路内の流体が効率よく放熱できるように、放熱部42内部を蛇行していてもよい。放熱部42を構成する材料としては、特に限定されないが、金属、半導体等の熱伝導率の高い材料を用いることが好ましい。
図4に示すように、本願発明の撮像ユニット30は、基板部52の前面(X負方向)に形成された回路部51を備える撮像素子部50と、撮像素子部50の背面を覆うように配置された流路壁部54と、撮像素子部50と流路壁部54の間に形成された吸熱流路56とからなる。
図5に示すように、撮像素子部50は、背面に溝部52cが形成されている基板部52と、当該基板部52の前面側に形成されており、撮像のための光電交換を行う回路部51とを有する。溝部52cは、基板部52の背面に対向して配置される矩形平板形状の流路壁部54とともに、吸熱流路56の流路壁を構成しており、冷却用流体(図示省略)が、当該吸熱流路56を流動することができる。
第1実施形態では、図6に示すように、溝部52cが、基板部52の背面を蛇行するように形成されている。吸熱流路56を流動する冷却用流体も、溝部52cに沿って、基板部52背面を蛇行するように流れるため、図4に示す本実施形態に係る撮像ユニット30は、基板部52および回路部51を均一に冷却することができる。
また、図5に示すように、基板部52の背面(X正方向側)に形成された溝部52cが吸熱流路56の一部を構成し、基板部52の前面側(X負方向側)に回路部51が形成されているため、吸熱流路56と回路部51との距離Dが小さい。したがって、本実施形態に係る撮像ユニット30は、回路部51と冷却用流体間の熱伝導が極めて良好であり、回路部51で発生する熱を効率的に放熱し、回路部51および基板部52を効率的に冷却することが可能である。回路部51と吸熱流路56との距離Dは、回路部51の発熱量等に応じて適切な値に設定されるが、熱伝導性の観点から好ましくは1.6mm以下、さらに好ましくは1.2mm以下に設定される。
図7および図8は、本発明の第1実施形態に係る撮像ユニット30の製造方法を説明した図である。図7(a)に示すように、シリコンウエハ70の一方の表面70aに、半導体プロセスによって、回路部51を形成する。シリコンウエハ70上には、通常複数の回路部51を形成するが(図6では9つ)、単数であってもよい。
回路部51の形成前後、または回路部51の形成と平行して、回路部51が形成される側の表面70aの反対面である他方側の表面70bに、エッチング等により溝部52cを形成する(図7(b))。シリコンウエハ70の表面70bに形成される溝部52cの形成数および形成位置は、反対面である一方の表面70aに形成される回路部51に対応している。
シリコンウエハ70の一方の表面70aに回路部51を形成し、他方の表面70bに溝部52cを形成した後、図7(c)に示すように、シリコンウエハ70を切断することによって分割し、撮像素子部50を得る。なお、シリコンウエハ70の切断は、後述の流路壁部54の固定後に行ってもよい。
図8(a)の断面図に示す撮像素子部50を用意した後、図8(b)に示すように、溝部52cが形成されている撮像素子部50の背面に、流路壁部54を固定する。流路壁部54の固定方法は、流路壁部54の材質等に応じて選択され得る。本実施形態では、予め撮像素子部50の接着面に紫外線硬化型接着剤58を塗布しておき、透明な樹脂で作製した流路壁部54と撮像素子部50とを重ね合わせた後に、流路壁部54側から紫外線を照射して固定している。なお、紫外線硬化型接着剤を用いれば、撮像素子部50の前面に形成されている回路部51が、固定時に負う熱的負荷を抑えられるという利点がある。
撮像素子部50と流路壁部54を固定することによって、冷却用液体が流通するための吸熱流路56が形成され、図8(c)に示すような撮像ユニット30を得ることができる。
図2に示すように、カメラボディ4の筐体6に配置された撮像ユニット30,ポンプ機構44および放熱部42によって、本願発明にかかる撮像装置は、図5に示す撮像素子部50の回路部51で発生した熱を、効果的に放熱することができる。また、図2に示すポンプ機構44は、カメラ本体の電源オン時に常時駆動されてもよいが、ポンプ機構44の駆動を制御する制御部(不図示)を有し、制御部によって所定のタイミングで駆動されるようにしてもよい。
この場合、ポンプ機構44によって冷却用流体を流動させるタイミングを、撮影モードと対応させてもよく、例えば、連射撮影または動画撮影のときに流体を流動させ、単写撮影のときには流体を流動させないようにしてもよい。回路部51の発熱量が大きい時にポンプ機構44を駆動させ、発熱量が小さいときは駆動を停止することによって、電力消費を抑えながら、撮像素子部50の温度上昇を抑制することができる。
また、ポンプ機構44の駆動力および駆動時間を、撮影状態に対応させてもい。例えば、撮像素子部50で発生する熱量または撮像素子部50の温度を測定するセンサを備え、当該センサ等の値に応じてポンプ機構44の駆動タイミングおよび駆動流量等を変動させてもよい。その他、回路部51が駆動している(光電変換処理を行っている)ときだけ流体を駆動させてもよく、あるいは、撮像動作の直後に、撮影枚数や回路部51の処理負荷などから算出された時間または流量に応じて、ポンプ機構44を駆動させてもよい。このような構成とすることにより、撮像素子部50の温度上昇を効果的に抑制しながら、ポンプ機構44の駆動による電力消費を低減できる。
以上のように、本願発明の第1実施形態に係る撮像素子部50は、図5に示すように、基板部52の背面(X正方向側)に形成された溝部52cが吸熱流路56の一部を構成し、基板部52の前面側(X負方向側)に回路部51が形成されているため、回路部51と吸熱流路56に備えられる冷却用流体との距離が小さく、回路部51と冷却用流体との熱伝導が良い。したがって、回路部51で発生した熱を効率的に放熱することができ、撮像素子部50の温度上昇を効果的に防止することができる。
さらに、回路部51は、基板部52上に、半導体プロセスによって基板部52と一体的に形成されている。したがって、基板部52の背面を流通する冷却用流体と、発熱部分である回路部51との間に、部材の接合部分に形成されるすき間等、熱伝導を悪化させる空隙が形成されない。そのため、この点でも、回路部51と冷却用流体との熱伝導が良く、回路部51で発生した熱をより効率的に放熱することができる。
また、本願発明の第1実施形態に係る撮像ユニット30は、撮像素子部50の背面に、溝部52cが形成されているため、回路部51と吸熱流路56との距離がさらに小さくなっており、回路部51と冷却用流体との熱伝導がきわめて良い。したがって、回路部51で発生した熱をより効率的に放熱することができ、撮像素子部50の温度上昇を効果的に防止することができる。さらに、撮像素子部50の温度上昇が抑制されることにより、回路部51内に発生する暗電流(ノイズ)が増加することを防止し、高品質の画像を安定して得ることができる。
その他、本願発明の第1実施形態に係る撮像ユニット30は、撮像素子部50の背面の基板部52と対向して配置される流路壁部54を、撮像素子部50に固定することによって、吸熱流路56を形成している。このように、本願発明の第1実施形態では、少ない部品数で吸熱流路56を有する撮像ユニット30を形成しているため、製造が容易である。
本願発明の第1実施形態に係る撮像ユニット30の製造方法では、図7に示すように、シリコンウエハ70の一方の面に回路部51を形成し、他方の面に吸熱流路56を壁面の一部を構成する溝部52cを形成したのち、シリコンウエハ70を複数に分割して撮像素子部50を得る。したがって、撮像ユニット30の製造において、機械加工や複雑な成型を必要とせず、容易に吸熱流路56を有する撮像ユニット30を得ることができる。
また、本願発明の第1実施形態に係る撮像ユニット30の製造方法では、シリコンウエハ70の一方の面に回路部51を形成し、他方の面に吸熱流路56の壁面の一部を構成する溝部52cを形成するため、回路部51と吸熱流路56との間に、熱抵抗の高い部材接続面が存在しない。したがって、撮像ユニット30によれば、回路部51で発生した熱をより効率的に放熱することができ、撮像素子部50の温度上昇を効果的に防止することができる。
その他の実施形態
図9は、本願発明の第2実施形態に係る撮像素子部50の背面を示したものである。なお第2〜第5実施形態の撮像装置における撮像素子部50以外の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、撮像素子部50の背面に形成された溝部52cが、回路部の高発熱部51aに対応する部分に偏在して形成されている。第2実施形態の回路部は、構造上もしくは制御上の要因により、回路部における他の低発熱部51bに対して発熱量の多い高発熱部51aを有している。
そこで、図9に示すように、回路部の高発熱部51aに対応する背面に、溝部52cを多く配置することによって、高発熱部51aにより多くの冷却用流体が近接するようになっている。これにより、高発熱部51aで発生する熱を効率的に放熱することができ、高発熱部51aが過剰に温度上昇することを効果的に防止することができる。
図10に示す本願発明の第3実施形態に係る撮像素子部50では、回路部51のY方向中央部付近に高発熱部51aが存在する。そのため、高発熱部51aに対応する位置に存在する溝部52cが、他の部分における溝部52cに対して、溝の深さが深くなっており、溝部52cと高発熱部51aとの距離Dが小さくなっている。また、図11に示す本実施発明の第4実施形態に係る撮像素子部50では、回路部51のY方向端部付近における2箇所に高発熱部51aが存在する。このため、当該2箇所の高発熱部51aに対応する位置の溝部52cが、他の部分における溝部52cに対して深くなっており、溝部52cと高発熱部51aとの距離Dが小さくなっている。
すなわち、本発明の第3実施形態および第4実施形態では、回路部51のうち、発熱量の大きい高発熱部51aは吸熱流路56との距離Dが小さく、発熱量の小さい低発熱部51bは吸熱流路56との距離Dが大きい。そのため、高発熱部51aは、他の部分における回路部51に対して、溝部52cを流動する冷却用流体との熱伝導が良く、高発熱部51aの熱を低発熱部51bより効率的に放熱することができる。したがって、第2実施形態と同様に、回路部51が高発熱部51aを有する場合であっても、回路部51の一部が過剰に温度上昇することを効果的に防止することができる。
図12は、本願発明の第5実施形態に係る撮像ユニット30の断面図である。第5実施形態の撮像ユニット30では、撮像素子部50の背面の溝部52cが、Y方向に広げられている。したがって、図13に示すように、第5実施形態に係る吸熱流路56は、流入部56bおよび流出部56cを備えた液層部56aを有している。本実施形態では、吸熱流路56が液層部56aを有しているため、発熱部である回路部51の面積に対して、吸熱流路56に存在する冷却用流体の量が多く、回路部51で発生する熱をより効率的に放熱することが可能である。
第1〜第5実施形態において例示したように、撮像素子部50の溝部52cおよび撮像ユニット30の吸熱流路56の形状は、回路部51の発熱状態やポンプ機構44の能力等に応じて、適宜変更することが可能である。したがって、本願発明に係る溝部52cおよび吸熱流路56の形状は、図面等によって例示された実施形態に限定されず、これらを変更した形状であっても本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
また、吸熱流路56の形成方法についても、実施形態に示す例に限定されず、様々な変更が可能である。例えば、第6実施形態に係る撮像ユニット30は、図14(a)に示すように、流路壁部54が、流路形成部材54bと封止部材54aとによって構成される。流路形成部材54bは、X方向に貫通した穴を有しており、図14(b)に示すように、前面(X負方向側)を撮像素子部50、背面(X正方向)側を封止部材54aに封止されることによって、蛇行形状の吸熱流路56を形成する。流路形成部材54bおよび封止部材54aは、接着等によって撮像素子部50に対して固定される。
また、図15に示す本願発明の第7実施形態に係る撮像ユニット30のように、流路壁部54における撮像素子部50と接合する側の面に、溝部54cが形成されていてもよい。この場合も、流路壁部54は、第6実施形態と同様に、接着剤等によって撮像素子部50の背面に対して固定され、蛇行形状の吸熱流路56が形成される。
第6および第7実施形態に係る撮像ユニット30では、撮像素子部50に溝部を形成する必要がないため、撮像素子部50の製造が容易である。
図16に示す第8実施形態に係る撮像ユニット30では、流路壁部54は、撮像素子部50と接合する側の面54faに対して反対側の面に溝部54fbが形成されている流路形成部材54fと、封止部材54aとを有する。また、流路形成部材54fはシリコンで形成されている。
第8実施形態に係る撮像ユニット30は、以下のようにして製造される。まず、回路部51が形成されている側と反対側の基板部52の一部である背面部52eを、流路形成部材54fを固定する前に、切断またはエッチング等により除去する。その後、流路形成部材54fを、前記除去後の基板部52の背面52fに、半導体常温接合によって固定する。さらに、封止部材54aを、流路形成部材54fの溝部54fbを封止するように固定する。
第8実施形態に係る撮像ユニット30の製造方法によれば、流路形成部材54fを固定する前に、基板部52の一部である背面部52eを除去しているため、吸熱流路56と回路部51の距離Dが小さい。したがって、冷却用流体と回路部51の熱伝導が良く、回路部51を効率的に冷却できる。また、流路形成部材54fと撮像素子部50とを、常温接合によって接合しているので、撮像ユニット30製造時において回路部51が受ける熱的負荷が少ない。さらに、接合によれば、接着剤を使用せず、シリコン同士が直接接合されるため、接合面での熱抵抗の上昇も抑制される。
図1は、本発明の第1〜第8実施形態に係る撮像装置を備えたカメラの側方からの概略断面図である。 図2は、図1に示したカメラに搭載されたポンプ機構の拡大模式図、 図3は、図1に示したカメラに搭載されたポンプ機構の断面略図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る撮像ユニットを表した斜視図である。 図5は、図4に示す撮像ユニットの断面図である。 図6は、図4の撮像ユニットに含まれる基板部背面の平面図である。 図7は、本発明に係る撮像素子部の製造方法の一例を示す模式図である。 図8は、本発明に係る撮像ユニットの製造方法の一例を示す断面模式図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した平面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した断面図である。 図11は、本発明の第4実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した断面図である。 図12は、本発明の第5実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した断面図である。 図13は、本発明の第5実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状を示した平面図である。 本発明の第6実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状および製造方法を示した概略断面図である。 本発明の第7実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状および製造方法を示した概略断面図である。 本発明の第8実施形態に係る撮像ユニットの流路の形状および製造方法を示した概略断面図である。
符号の説明
6… 筐体
28… 光学ローパスフィルタ
30… 撮像ユニット
42… 放熱部
44… ポンプ機構
32… 冷却ユニット
50… 撮像素子部
51… 回路部
52b… 基板部
52c… 溝部
54… 流路壁部
56… 吸熱流路
70… シリコンウエハ

Claims (11)

  1. 光学系による像を撮像する光学部品と、
    前記光学部品に近接して備えられる流路と、
    前記光学部品と前記流路との間に備えられる基板とを含み、
    前記基板の少なくとも一部は、前記流路の壁面であることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載された撮像装置であって、
    前記光学部品は、前記光学系による像を撮像する撮像素子であることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された撮像装置であって、
    前記基板は半導体基板であり、
    前記光学部品は前記基板の上に形成されていることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載された撮像装置であって、
    前記流路には、流動する流体が備えられていることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載された撮像装置であって、
    前記光学部品の高発熱部は、前記光学部品の低発熱部より多くの前記流体に近接していることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載された撮像装置であって、
    前記基板は、前記流路の壁面を構成する溝を有することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載された撮像装置であって、
    少なくとも一部が前記流路の壁面であり、前記基板に対向して配置される壁部材をさらに有することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載された撮像装置であって、
    前記壁部材は、前記流路の前記壁面の対向する面の一方を構成し、
    前記基板は、前記流路の前記壁面の対向する面の他方を構成していることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載された撮像装置であって、
    前記流路は、前記壁部材と前記基板との接合によって形成されることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置を有する光学機器。
  11. 基板の一方側に、光学系による像を撮像する光学部品を形成し、
    前記基板の一方側とは異なる他方側に流路の壁面を形成し、
    前記光学部品及び前記流路の壁面が形成された前記基板を複数に分割することを特徴とする撮像装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014233584A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 Hoya株式会社 撮像素子冷却構造
JP2018072520A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 京セラ株式会社 撮像装置および移動体

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