JP2008227939A - 撮像素子モジュール及びそれを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、簡易な構成で、高効率な熱移送を実現して、冷却効率の高効率化を図り得、且つ、設計を含む製作の自由度の向上を図り得るようにすることにある。
【解決手段】機器筐体24に収容されるFPC基板13に開口部131を設けて、この開口部131に対して撮像素子10の絶縁シート101を対向させてFPC基板13に搭載し、その絶縁シート101に対してFPC基板13の開口部131を通して熱的に結合され、且つFPC基板13と熱的に結合される流体循環路20が内装された第1及び第2の放熱部材17,19を配して、その流体循環路20に作動流体を圧電型ポンプ23により強制的に循環供給して熱伝導により熱を均一的に分散するように構成したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】機器筐体24に収容されるFPC基板13に開口部131を設けて、この開口部131に対して撮像素子10の絶縁シート101を対向させてFPC基板13に搭載し、その絶縁シート101に対してFPC基板13の開口部131を通して熱的に結合され、且つFPC基板13と熱的に結合される流体循環路20が内装された第1及び第2の放熱部材17,19を配して、その流体循環路20に作動流体を圧電型ポンプ23により強制的に循環供給して熱伝導により熱を均一的に分散するように構成したものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えば撮像素子一体型レンズ交換式やカメラヘッドユニット等の電子カメラ装置を含む電子機器に係り、特に、その撮像素子モジュールの冷却構造に関する。
一般に、この種の電子機器においては、電子部品である撮像素子や、制御回路を構成するCPU(中央演算装置)を内装する場合、防塵性を持たせたうえで、その熱対策を採ることが要請されている。このうち熱対策は、防塵性を高めると、電子部品の温度が上昇して、雑音レベルが上がると、電子カメラ装置の場合、画質の劣化を招くために、最近の撮像素子やCPUの高性能化により、特に、重要な課題の一つとなっている。
そこで、このような放熱構造としては、液体冷却方式や空冷却方式の例えば特許文献1〜8が提案されている。
特許文献1には、回路基板上に搭載されている集積回路素子の表面に冷却板を接触させ、微細の冷媒流路に冷却水などを供給し、冷却板を水冷させる液体冷却方式の構成が開示されている。そして、この冷却板と集積回路素子との間である熱接合部に熱伝導性の優れたコンパウンド等の熱伝導性可変形物質を介在させ、接触面積を増大させることにより、熱伝導性を良好とする試しも実施されている。
具体的には、セラミック板等の回路基板の一面側に多数の集積回路素子が搭載されている。そして、回路基板に設置される液体冷却モジュールは、冷媒流路から冷媒が供給される冷却板と、集積回路素子の表面との間に熱伝導性の優れたコンパウンド等の熱伝導性可変形物質が介在されており、スプリングのバネ圧により、冷却板と集積回路素子との熱接合を良好なものにしている。また、液体供給手段は、冷媒流路につなぐ冷媒供給管と、開閉弁と、メカニカルポンプを備えている。
また、特許文献2は、カメラボディ内の本体構造体に組み込まれ、撮影レンズを支持するボディ側マウントと、本体構造体の開口部に光軸に沿って配されるシャッタと、撮像ユニット等からなる空気冷却方式を採用した撮像装置が開示されている。即ち、撮像ユニットは、本体構造体に固定支持される撮像素子固定板、光学ローパスフィルタ、保護ガラス、ベアチップタイプの撮像素子が設けられ、撮像素子が、その非撮像面側表面に対して放熱板を構成する撮像素子固定板が接着固定されてボディ側マウントの表面から撮像素子の撮像面(光電変換面)までの光軸方向の距離を精度よく組み付けられる。そして、撮像素子は、その駆動に伴い発生した熱が、撮像素子固定板を介して放熱されることで、温度上昇が抑えられている。
また、特許文献3には、パッケージ、リードフレーム、カバーガラス等から成る撮像素子を回路基板上に実装して、回路基板に設けた開口部と、パッケージの裏面に可塑性シートを介在してペルチェ素子等の冷却素子の吸熱面を当接させた撮像素子揺動方式の手ブレ補正機能付き撮像ユニットが開示されている。このパッケージの裏面と、冷却素子の吸熱面との間に小型放熱部材を配置し、筐体側に大型放熱部材を配置して、両者の間を熱伝達部材で熱的に結合される。
特開平02−143152号公報
特開2006−332894号公報
特開2006−174226号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、メカニカルポンプからの冷媒液を導くための冷媒流路を必要とする構成上、冷媒液の流速損失により、冷却効率が劣るという問題を有する。また、冷媒流路の配置スペースがそれぞれ必要となることで、その設計の自由度が劣るうえ、機器筐体が大型となるという問題を有する。
また、特許文献2の構成では、撮像素子からの熱が熱輸送される放熱部材の放熱面積により、その放熱効率が決まるために、放熱量を高めると、機器筐体が大型となるという問題を有する。また、高速駆動する撮像素子の温度上昇に十分な放熱面積を確保することが困難なために、撮像素子近傍の温度と放熱板全体の温度との温度差がなくなる飽和状態下となる。従って、撮像素子近傍の発熱温度をさらに下げることができない、いわゆる撮像素子近傍に、熱の淀みが起こり、その熱抵抗が大きいことで、放熱部材への効率的な熱輸送が困難であるという問題も有する。
また、特許文献3の構成では、ペルチェ素子をパッケージ型撮像素子の下面に配して、撮像素子を、ペルチェ素子を挟んで回路基板に搭載し、このペルチェ素子及び回路基板を介して放熱板に接合する構成のために、その組立作業が非常に面倒なうえ、その取付け精度により、放熱効率が低下されるという問題を有する。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、高効率な熱移送を実現して、冷却効率の高効率化を図り得、且つ、設計を含む製作の自由度の向上を図り得るようにした撮像素子モジュール及びそれを用いた電子機器を提供することを目的とする。
この発明は、機器筐体に収容される開口部の設けられた印刷配線基板と、この印刷配線基板上の開口部に絶縁シートが対向されて該印刷配線基板に搭載される撮像素子と、この撮像素子の絶縁シートに対して前記印刷配線基板の開口部を通して熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材と、前記放熱部材に支持され、前記流体循環路内に作動流体を循環供給して熱移送する流体循環手段とを備えて撮像素子モジュールを構成した。
上記構成によれば、放熱部材には、印刷配線基板に搭載した撮像素子の熱が、その絶縁シートから印刷配線基板の開口部を通り熱放射により熱移送されると共に、印刷配線基板より熱伝導(伝導伝熱)により熱移送され、その熱が流体循環路に循環供給される作動流体により全体に分散されて熱分布が均一に設定される。
また、放熱部材は、例えば熱的に結合されて組付けられる第1放熱部である放熱フィン(後述する図6に示す放熱フィン341や図7に示す放熱フィン430および図8示す放熱フィン541や放熱フィン562)と熱伝導材(図7に示す熱伝導材46a)であり、第2の放熱部は、放熱フィン(図6に示す放熱フィン342)または熱伝導材(図7に示す熱伝導材46bや図8に示す熱伝導材57)である。このような複数の放熱部を熱的に結合することにより、放熱部材による冷却効果が向上することができる。
これにより、撮像素子の熱を含む印刷配線基板の熱を効率良く放熱部材を介して放熱することができて、高効率な冷却が実現され、しかも、その熱設計を含む製作の自由度の向上が図れる。
また、この発明は、撮像レンズを有する機器筐体と、この機器筐体に収容されるものであって、開口部を有した印刷配線基板に対して該開口部に絶縁シートを対向させて撮像素子を搭載し、前記印刷配線基板の開口部を通して熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材を熱的に結合させて配置し、前記流体循環路内に対して流体循環手段を介して作動流体を循環供給してなる撮像素子モジュールとを備えて電子機器を構成した。
上記構成によれば、撮像素子モジュールの放熱部材には、印刷配線基板に搭載した撮像素子の熱が、その絶縁シートから印刷配線基板の開口部を通り熱放射により熱移送されると共に、印刷配線基板より熱伝導により熱移送され、その熱が流体循環路に循環供給される作動流体により全体に分散されて熱分布が均一に設定される。
これにより、撮像素子の熱を含む印刷配線基板の熱を効率良く放熱部材を介して放熱することができて、高効率な冷却が実現され、しかも、その熱設計を含む製作の自由度の向上が図れる。
以上述べたように、この発明によれば、簡易な構成で、高効率な熱移送を実現して、冷却効率の高効率化を図り得、且つ、熱設計を含む製作の自由度の向上を図り得るようにした撮像素子モジュール及びそれを用いた電子機器を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態に係る撮像素子モジュール及びそれを用いた電子機器について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る撮像素子モジュール1を示すもので、撮像素子10は、その背面の絶縁シート101に例えば赤外線反射部材である熱反射部材11が接合されて、例えばセラミック製のパッケージ本体12内に収容配置される。この熱反射部材11は、例えばアルミニウム材で、鏡面仕上げされて形成され、その表面に金属箔や金属酸化物や赤外線カットフィルタ等がコーティング、または白色塗料のシートが接合されて、放射率が0.1〜0.6以下の表面処理が形成される。これにより、熱反射部材11は、撮像素子10からの熱を赤外線として放射し、外部からの赤外線を反射することから、放射熱による撮像素子10の再温度上昇を抑えることができる。
上記パッケージ本体12には、放熱用開口部121が熱反射部材11に対向して設けられる。このパッケージ本体12は、その開口部121が、例えば弾性変形自在なフレキシブル印刷配線基板(以下、FPC基板と記す)13に設けられた放熱用開口部131に対向されて該FPC基板13に搭載されて、リードフレーム122は、半田付けで接合される。そして、このパッケージ本体12は、その撮像素子10にボンディングワイヤ14を介して電気的に接続されたリードフレーム122の配置される側部と、直交する上記パッケージ本体12の下面と上記FPC基板13との隙間を有する両側部が、図2に示すように熱伝導性の優れた接着剤151を用いて上記FPU基板13とパッケージ本体12の側部との間に接着されて、上記パッケージ本体12から外部に放出する放熱及び対流熱を遮断することができる。その結果、パッケージ本体12の上面部に保護ガラス16が接続されて撮像素子10が密閉収容されて、撮像素子10の受光面上に埃等が付着することを防ぐことができる。
上記FPC基板13には、例えば4個の挿通凹部132が設けられ、この挿通凹部132に、放熱部材を構成する第1の放熱部材17に設けられた突部171が挿通されて上記パッケージ本体12に隣接して立設している。その結果、上記パッケージ本体12から外部へ放出する対流熱を吸収でき、パッケージ本体12からその周辺の放熱する熱を吸収できる。放熱部材17への熱伝導の効率をより向上させるためには、パッケージ本体12と接合することもできる。さらに、この突部171に赤外線を吸収する熱吸収シート174を接合することにより、パッケージ本体12に向かう赤外線を吸収することができ、パッケージ本体12の再温度上昇を抑制することができる。この第1の放熱部材17は、銅、アルミニウム合金等の金属材料で形成される。
また、上記第1の放熱部材17には、例えば上段に位置する上記パッケージ本体12の開口部121と下段に位置するFPC基板13の開口部131との段差部に矩形または円形状で、銅またはアルミニウム合金材料あるいは熱伝導性ゴムのパッケージ本体接合部172が熱伝導性のよい接着剤で接合されている。このパッケージ本体接合部172の上面は、パッケージ本体12の下面とは熱的に結合している。その結果、パッケージ本体12の伝導熱はパッケージ本体接合部172に熱伝導されて第1の放熱部材17に熱移送される。
パッケージ本体接合部172は、熱吸収材18と熱反射部材11との空間を有しない形状とし、熱吸収材18と熱反射部材11を省くことで、上記パッケージ本体12の下段に設けた開口部121と嵌合させて熱的に結合すると共に、パッケージ本体接合部172の上面はパッケージ本体12の絶縁シート面とは熱的に結合することもできる。このようにすると、パッケージ本体12内で発生する熱がパッケージ本体接合部172に放射及び対流のない熱伝導によって第1の放熱部材17に熱移送することが可能となる。
上記第1の放熱部材17には、例えば赤外線吸収部材である熱吸収材18が、上記FPC基板13の開口部131に位置するように設けられる。この熱吸収材18は、例えばアルミニウム材で形成して、その表面側に黒色アルマイト処理、スプライン加工、砂目処理(赤外線が反射しないように規則性あるいは不規則に凹凸を形成)等を施して0.9以上の放射率で、赤外線の反射率が低く熱吸収性を高めた処理面が形成される。これにより、熱吸収材18は、外部からの赤外線を効率よく吸収して、外部への赤外線の放射を最小限に抑えることが可能となる。
なお、上記熱吸収材18としては、例えば第1の放熱部材17の熱反射部材11に対向する部位に、上述した表面処理を施して、該第1の放熱部材17で直接的に構成するようにしても良い。
また、第1の放熱部材17には、その熱吸収材18と逆側の背面に第2の放熱部材19が接合される。この第2の放熱部材19は、例えば板厚が1mm〜2mmの場合、エッチング等の手法により0.5mm〜1.0mm程度の深さ寸法の溝が形成され、この溝の中間部には、さらに小径な微細溝が形成される。そして、第2の放熱部材19の形成面には、上記第1の放熱部材17の背面に接合されて相互間に後述する微細流路部201を有する流体循環路20が埋設される如く設けられる。
第2の放熱部材19の背面側には、第1及び第3の放熱部材17,22に蓄熱する熱を熱伝導により放出し、第1及び第3の放熱部材17,22の放熱面積を、十分に広く採る補助放熱板を備えている。また、第2の放熱部材19の背面側には、中空形状の凸部191が設けられ、この凸部191内には、熱伝導材21が収容されて、その開口側先端部に第3の放熱部材22が、例えばカシメ加工により圧着されて該熱伝導材21が密閉収容される。
この第3の放熱部材22は、例えば第1及び第2の放熱部材17,19と同材料で形成される。そして、上記熱伝導材21は、第1乃至第3の放熱部材17,19,22より熱伝導性の優れたグラファイトカーボン材、シリコンゲル、金属発泡材、各種の多孔質結晶体、グラファイトシート等の材料で形成される。
第2の放熱部材19には、その背面側に流体循環手段を構成する例えば特開2003−28068号等に開示される周知の圧電型ポンプ23が配置され、この圧電型ポンプ23の流体入口231及び出口232が上記流体循環路20に連結される。この流体循環路20は、例えば図3に示すように上記撮像素子10の背面側を囲んで巻き回し形成されており、純水、アルコール等の作動流体が密閉収容される。
これにより、流体循環路20は、上記圧電型ポンプ23が駆動されると、該作動流体が循環供給され、上記撮像素子10及びFPC基板13から熱を受熱して、その熱を第1乃至第3の放熱部材17,19,22に熱伝導して分散させて全体を均一な温度に設定する。この際、作動流体は、流体循環路20の2経路に分離された微細流路部201で流速が高められ、流路内を均一な速度で移動して高効率な熱移送が実現できる。
この2経路に分離された微細流路201間の土手の突起部202は、第2の放熱部材19と同一の板厚で、上記第1の放熱部材17に接合されており、第2の放熱部材19との(例えば、一方の第1の放熱部材17に突起した細径の複数からなる位置決めピン20eを形成し、他方の第2の放熱部材19には複数からなる位置決め穴20fを形成し、この両者を嵌合する。)位置決め手法で、第1の放熱部材17と第2の放熱部材19を接合すると、微細流路201が形成される。
なお、圧電ポンプ23の駆動方法としては、例えばその圧電振動子の駆動周波数を制御して、その送り回数を制御して行われ、第2の放熱部材19に対する熱的な平衡を持たせて、その圧電定数を大きくして、その変位量を大きくするように駆動される。これにより、圧電素子23の送り回数を制御する駆動回路が不要となる。
即ち、図示しない温度センサを備え、この温度センサによって、撮像素子10の温度を一定時間毎に検出し、検出信号に基づいて動作時間を、例えば図示しないタイマーにより選択制御する。具体的には、予め上記撮像素子10の温度と駆動周波数の動作時間との関係をメモリに記憶して、撮像素子10の温度上昇が始まり、所定時間が経過した状態で、上記温度センサ(図示せず)の検出信号に基づいて上記メモリの記憶情報から圧電ポンプ23の駆動時間、停止時間を制御する。これにより、電池の消費電力の軽減を図ることが可能となる。
また、上記第1の放熱部材17には、筐体結合部173が設けられ、この筐体結合部173は、例えば上記FPC基板13に設けられた挿通孔133に挿通されて機器筐体24に熱的に結合される。これにより、第1の放熱部材17は、熱移送された熱の一部を、機器筐体24に熱移送して、該機器筐体24から排熱することで、撮像素子10の熱制御を実行する。
上記FPC基板13は、例えばその挿通凹部132の近傍で、上記第1の放熱部材17に対して熱伝導性の高い接着剤152を用いて接合されて上記FPC基板13とパッケージ本体12の浮き上がりによる撮像素子10の受光面が光軸方向へ変動することを防ぐことができる。
また、図示されていないが、FPC基板13上にグランド端子を設けて、このグランド端子と第1の放熱部材17上に突起するピン接合で熱的に接合する。このようにFPC基板13上に発生する熱を第1の放熱部材17に伝熱することで、FPC基板13の温度上昇を抑えることができ、さらにFPC基板13の浮き上がりを防止することもできる。また、図示されていないが、パッケージ本体12と第1の放熱部材17の突部171との間に熱伝導性の高い接着剤で固着してもよい。
上記構成により、撮像素子10が駆動されて発熱すると、その熱は、そのパッケージ本体12及びFPC基板13から第1の放熱部材17に熱伝導により熱移送される。同時に、FPC基板13の他の電子部品からの熱が、該FPC基板13を介して第1の放熱部材17に熱伝導により熱移送される。
また、上記撮像素子10で発生した熱は、絶縁シート101を通して直接的に熱反射部材11に熱移送され、この熱反射部材11で赤外線として放射されて熱吸収材18を介して第1の放熱部材17に熱移送される。さらに、撮像素子10からの熱の一部は、パッケージ本体12の側壁から放熱され、その熱が、第1の放熱部材17の突部171に対流伝熱されて該第1の放熱熱部材17に熱移送される。
この際、第1及び第2の放熱部材17,19で構成される流体循環路20には、作動流体が圧電型ポンプ23を介して循環供給されることで、熱移送された熱が、熱伝導材21と協働して第1乃至第3の放熱部材17,19,22全体に効率よく熱伝導されて温度分布が均一に設定される。これにより、3つの形態で第1の放熱部材17に熱移送された熱が効率よく機器筐体24に熱伝導され、外部への高効率な排熱が可能となる。この結果、撮像素子10及FPC基板13に搭載される他の電子部品の熱のよどみがなくなり、高効率な冷却が行われる。
このように、上記撮像素子モジュール1は、機器筐体24に収容されるFPC基板13に開口部131を設けて、この開口部131に対して撮像素子10の絶縁シート101を対向させてFPC基板13に搭載し、その絶縁シート101に対してFPC基板13の開口部131を通して熱的に結合され、且つFPC基板13と熱的に結合される流体循環路20が内装された第1及び第2の放熱部材17,19を配して、その流体循環路20に作動流体を圧電型ポンプ23により強制的に循環供給して熱伝導により熱を均一的に分散するように構成した。
これによれば、第1の放熱部材17には、FPC基板13に搭載した撮像素子10の熱が、その絶縁シート101からFPC基板13の開口部131を通り熱放射により熱移送されると共に、FPC基板13より熱伝導により熱移送される。すると、この熱は、第1及び第2の放熱部材17,19に埋設された流体循環路20に循環供給される作動流体により全体に分散されて該第1及び第2の放熱部材17,19の熱分布が均一に設定される。これにより、撮像素子10の熱を含むFPC基板13の熱を効率良く放熱部材を介して放熱することができて、高効率な冷却が実現され、しかも、その熱設計を含む製作の自由度の向上が図れる。
なお、上記流体循環路20の製造方法としては、その他、例えば図4に示すように製造してもよい。即ち、上記第2の放熱部材19には、中心部に凹部20cを有した溝20aを上記圧電型ポンプ23の流体入口231及び出口232に対応して例えばエッチング処理等により形成する。
また、第1の放熱部材17には、上記第2の放熱部材17の溝20aより小径な溝20bを有した凸部20dを、上記凹部20cに対応して突出して形成する。そして、これら第1及び第2の放熱部材17,19は、その第2の放熱部材19の凹部20c内に第1の放熱部材17の凸部20dが収容されて積重されて接合される。これにより、第1及び第2の放熱部材17,19間には、その溝20a、20bにより、上記微細流路部201を有した流体循環路20が形成される。
また、第1の放熱部材17には、位置決めピン20eを設け、第2の放熱部材19には、位置決め穴20fを形成し、第1の放熱部材1の位置決めピン20eを第2の放熱部材19の位置決め穴20fに嵌合させて積層すると、溝20a,20bの周辺に破線で示す凹部20cで囲まれた微細流路201となる。
次に、上記撮像素子モジュール1の使用形態について説明する。例えば上記撮像素子モジュール1は、携帯型電子機器を構成する、例えば図5に示す一眼レフ用電子カメラのカメラ筐体であるカメラ本体91に内装されて使用に供される。但し、この図5においは、上記図1及び図2と同一部分について、同一符合を付して詳細な説明を省略する。
即ち、一眼レフ用電子カメラは、カメラ本体91に撮像光学系、ファインダー光学系、焦点検出光学系が配置される。このうち撮像光学系は、光路の順に撮影レンズ群92a、ハーフミラー92b、反射ミラー54で構成される。
この撮影レンズ群92aは、マウントを介してカメラ本体91に着脱自在に組付けられる。ハーフミラー92bは、撮影レンズ群92aからの光路を上記撮像素子モジュール1fの方向とファインダー光学系とに分割するように構成される。また、このハーフミラー92bは、上記シャッタ88と連動して持ち上がるクイックリターンミラーで構成されている。
反射ミラー92cは、撮影レンズ群92aからの光を焦点検出光学系に導くように構成されている。また、反射ミラー92cは、ハーフミラー92bと連動して持ち上がるように構成され、持ち上げられたときに光路から外れて撮影レンズ群92aからの光が撮像素子モジュール1fに導かれて、撮影レンズ群92aからの光路を撮像素子モジュール方向と焦点検出光学系とに切替え設定される。
焦点検出光学系は、撮影レンズ群92aの結像面と等価な予定結像面92d近傍に配置されたコンデンサーレンズ93aと、このコンデンサーレンズ93aからの光を折曲げてカメラ本体91内でコンパクトに収めるための反射ミラー93bと、縦横方向にそれぞれ一対の開口絞りを持つ開口絞り群93cと、再結像レンズ93dが開口絞り93cに対応して一体形成された再結像光学系93eとの組み合わせと、光電変換素子列93fとで構成されている。
また、一対の開口絞り93cと対応する一対の再結像レンズ93dとの組み合わせにおいて、それぞれの開口絞り93cの中心及びそれに対応する再結像レンズ93dは、撮影レンズ群92aの光軸から偏心している。ファインダー光学系は、ハーフミラー92bで反射された方向の光路上において撮影レンズ群92aの結像面と等価な予定結像面に配置されたスクリーン94aと、ペンタダハプリズム94bと、接眼レンズ94cとで構成されている。
このように上記撮像素子モジュール1は、カメラ本体91内に組付けることで、上述したように高効率な冷却を実現したうえで、その熱設計を含む製作の自由度の向上を図ることが可能となる。
なお、上記実施の形態では、弾性変形自在なFPC基板13を用いて構成した場合について説明したが、これに限ることなく、その他、ハードタイプの印刷配線基板を用いて構成することも可能で、同様に有効な効果が期待される。
また、この発明は、上記補助放熱板の放熱構造に限ることなく、その他、例えば図6、図7、図8、図8乃至図10にそれぞれ示すように構成してよく、上記実施の形態による放熱構造と同様に有効な効果を期待することができる。但し、この図6乃至図8においては、上記図1乃至図4と同一部分について同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図6に示す放熱構造は、いわゆるベアチップタイプの撮像素子10aを用いて構成したもので、FPC基板13には、撮像素子10aの下面に接合された熱伝導性の高い絶縁シート101aを囲む開口部131が形成される。そして、この絶縁シート101a及び開口部131の背面側には、例えば銅等の金属材料製の放熱部材で構成する支持枠30が対向配置される。この絶縁シート101aと支持枠30とは、熱伝導性の高い接着剤で接合する。
また、図示していないが、FPC基板13上にグランド端子を設けて、このグランド端子と支持枠30に突起されたピン接合で熱的に接合する。このようにFPC基板13上に発生する熱を支持枠30に熱伝導することで、FPC基板13上の温度上昇を抑えることができ、FPC基板13の浮き上がりを防止することもできる。さらに、図示されていないが、パッケージ本体12と第1の放熱部材17の突部171との間に熱伝導性の高い接着剤で固着してもよい。
支持枠30には、凹部301が設けられ、この凹部301には、例えば銅等の金属材料製の第1及び第2の放熱部材31,32が、パッキン部材33を介在して熱的に結合されて密閉収容される。
第1の放熱部材31には、その一方面に例えば0.5mm〜1.0mm程度の溝が、例えばエッチング処理により上記撮像素子10aに対向して形成され、この一方面に第2の放熱部材32が、例えば拡散接合や半田付け等の手法により接合されて相互間に上記流体循環路20が埋設する如く設けられる。この流体循環路20には、上記第2の放熱部材32上に設置される上記圧電型ポンプ23の流体入口231及び出口232が連結される。
上記第1の放熱部材31は、上記FPC基板13の背面側が載置されて該FPC基板13及び撮像素子10aの支持手段を構成し、その端部に上記機器筐体21に熱的に結合される突部311が設けられる。
支持枠30には、その略中央部に例えば銅等の金属材料製の第1の放熱フィン34が、例えば紫外線硬化型接着剤を用いて接合され、この第1の放熱フィン34と上記第2の放熱部材32との間には、パッキン部材33が介在されて密閉されて組付けられる。第1の放熱フィン34は、凹状に形成され、その外壁に複数の突起部341が形成され、例えばそのX及びY方向の壁面に排気孔342(図6においては、図の都合上、Y方向のみを図示)が形成される。そして、この第1の放熱フィン34内には、外周部に複数の突起部351の設けられた例えば銅等の金属材料製の第2の放熱フィン35が収容される。この第2の放熱フィン35には、そのY方向に挿通された排気孔352が形成される。
この放熱構造においては、放熱面積を、十分に広く採ることができ、しかも、その広い放熱面全体に対して、撮像素子10a及びFPC基板13からの熱を、流体循環路20により効率よく熱伝導して熱を分散することができるため、さらに、高効率な冷却を行うことが可能となる。
なお、上記支持枠30には、例えば上述した圧電型ポンプ駆動用の温度センサ36が搭載され、この温度センサ36で支持枠30の温度を検出することで、上述したように圧電型ポンプ23の駆動制御が行われる。
また、図7に示す放熱構造は、支持枠を構成する例えば銅等の金属材料製の第1の放熱部材40の一方面に溝を、例えばエッチング処理等により形成して、この第1の放熱部材40の溝上には、上記撮像素子10aに熱的に結合される例えば銅等の金属材料製の第2の放熱部材41がパッキン部材42を介在して密閉構造に接合されて、相互間に流体循環路20が形成される。この第1の放熱部材40の背面には、例えば外周壁に複数の突起部430が設けられた例えば銅等の金属材料製の凹状の放熱フィン43がパッキン部材42を介在して接合される。
放熱フィン43には、その開口側に例えば銅等の金属材料製の第3の放熱部材44が閉塞されて配され、この第3の放熱部材43は、上記第1の放熱部材40に接合される。上記放熱フィン43には、その内壁に案内溝431が開口側から底面側に至って形成され、この案内溝431には、空気抜き孔451の設けられた例えば金属材料製の押圧板45が、シリコングリス等の熱伝導材46を介在して移動自在に収容される。
また、放熱フィン43には、その底面部に中空状のグリス収容部432が設けられ、このグリス収容部432には、上記シリコングリス等の熱伝導材46が収容される。このグリス収容部432には、その案内溝431に収容した押圧板45に対向して螺子孔433及び挿通孔434が設けられる。
グリス収容部432の螺子孔433には、挿通孔434に挿通された螺子部材47がパッキン部材42を介在して螺着されて、該螺子部材47の先端部が押圧板45の一方面に係合されている。これにより、押圧板45は、螺子部材47が螺子孔433に対して螺合調整されると、該螺子部材47により押圧されて案内溝431に沿って移動案内され、放熱フィン43内の熱伝導材46を所望の圧力で第3の放熱部材44に圧接されて密着される。この際、熱伝導材46内に混入された空気は、押圧板45の空気抜き孔451から排出され、熱伝導材46が所望の熱伝導特性を有して配置される。ここで、例えば変形として、放熱フィン43の底面部に中空状にシリコン収納部432を設け、パッキン部材42で封した構造としたが、熱伝導材を用いず、パッキン部材42を圧縮コイルばねに置き換えて構成することも可能である。
図8に示す放熱構造は、例えば銅等の金属材料製の第1の放熱部材50の一方面に溝を、例えばエッチング処理等により形成して、この第1の放熱部材50の溝上に、上記撮像素子10aに熱的に結合される例えば銅等の金属材料製の第2の放熱部材51を密閉構造に接合し、相互間に上記流体循環路20が形成される。この第1の放熱部材50の背面には、放熱部材を構成する例えば銅等の金属材料製の支持枠52がパッキン部材53を介して密閉構造に接合される。
この支持枠52には、開口部521が上記流体循環路20に対応して設けられ、この開口部521には、有低筒状の例えば銅等の金属材料製の放熱フィン54が内装される。この放熱フィン54の底面外壁には、グラファイトシート等の熱伝導材55が、上記流体循環路20に対向して上記第1の放熱部材50に熱的に結合されて設けられ、その底面内壁に複数の突起部541が設けられる。
また、放熱フィン54には、その先端部に空気抜き孔561の設けられた例えば銅等の金属材料製の押圧板56がシリコングリス等の熱伝導材57を挟んで移動自在に挿通されて組付けられる。この押圧板56には、複数の突起部562が上記放熱フィン54の複数の突起部541に対向して設けられ、この各突起部562が熱伝導材57内に収容配置される。
この押圧板56には、一端部に係止部563が設けられ、この係止部563が、上記支持枠52に設けられた取付台58の係止凹部581に係止される。また、押圧板56には、その他端部に挿通部564が設けられ、この挿通部564に対して、螺子部材59が挿通されて該螺子部材59が上記支持枠52に螺着されて組付け配置される。
図9及び図10に示す放熱構造は、上記撮像素子10a及びFPC基板13は、支持枠を構成する例えば銅等の金属材料製の第1の放熱材60の一方面に熱的に結合されて支持される。この第1の放熱部材60には、その背面側の他方面に溝が、例えばエッチング処理等により形成され、この第1の放熱部材60の溝上には、例えば銅等の金属材料製の第2の放熱部材61が密閉構造に接合されて相互間に上記流体循環路20が形成される。この第2の放熱部材61には、その一方面に流体流入部及び流出部611,612が設けられ、この流体流入部611及び流出部612には、上記流体循環路20の流体入口231及び出口232に連結されている。
ここで、図10に示す破線は、流体循環路20の他の実施例である。流体入口231と流体出口232のそれぞれに作動流体を貯める幅広い第1及び第2の貯水部233,234が形成されている。この第1及び第2の貯水部233,234間を複数(例えば、5本)の流体循環路20が形成されている。圧電型ポンプ23の駆動により、同時に複数の長さの短い流体循環路20に作動流体が熱移動する。その結果、流体循環路20内における作動流体の熱移動を頻繁に行うことができるため、撮像素子10aの温度上昇を抑えた冷却が可能となる。
また、第2の放熱部材61の他方面には、例えば銅等の金属材料製の第3の放熱部材62がグラファイトシート等の熱伝導材63を介在して接合される。ここで、この第3の放熱部材62は、上記第1の放熱部材60の他方面に対してパッキン部材64を介して圧接されて密閉構造に組付けられる。
第3の放熱部材62には、その他方面にフィン構造の複数の突起部621が設けられ、この突起部621の間には、上記圧電型ポンプ23が撮像素子10aの撮像面のXY面に対して例えば45度傾斜して配置される(図10参照)。この圧電型ポンプ23の流体入口231及び出口232は、第3の放熱部材62に挿通されて第2の放熱部材61の流体流入部611及び流出部612に連結される。このように圧電型ポンプ23を撮像素子10aの撮像面に対して傾斜させて配置することにより、配置スペースの有効利用が可能となり、小形化の促進が図れ、しかも熱伝導面積の向上を図ることが可能となり、さらに冷却効率の向上を図ることができる。
なお、この放熱構造においては、上記流体潤滑路20が形成される第1及び第2の放熱部材60,61を、利用して撮像素子10a及びFPC基板13を支持する放熱構造に変えて、例えば図11に示すように撮像素子10a及びFPC基板13を、例えば銅等の金属材料製の支持枠65に熱的に結合して配して、この支持枠65に対して流体潤滑路20が形成される例えば銅等の金属材料製の第1及び第2の放熱部材66,67を熱的に結合させるように構成してもよい。
この第1及び第2の放熱部材66,67は、支持枠65に接合して熱的に結合し、この支持枠65には、グラファイトシート等の熱伝導材68を介して第3の放熱部材69が接合される。この際、第3の放熱部材69は、支持枠65に対してパッキン部材651を介して密閉構造に組付けられる。
また、上記流体潤滑路20としては、その他、図12、図13に示すように構成してもよい。
図12では、撮像素子10(10a)及びFPC基板13に熱的に結合される積層構造の第1及び第2の放熱部材70,71の一方に第1及び第2の圧電型ポンプ23a,23bを配置して、この第1及び第2の圧電型ポンプ23a,23b間を上述したようにエッチング処理等により形成した流体循環路73,74で直列状に配管接続する。そして、第1の圧電型ポンプ23aから第2の圧電型ポンプ23bへの流体潤滑路73の中間部には、例えば円形状の微細流路部731が設けられる。
また、第1の圧電型ポンプ23aと微細流路部731との中間部の流体循環路73には、第3の放熱部材75が熱的に結合されて配置される。これにより、流体潤滑路73,74を長く設定したうえで、作動流体の高効率な流束が確保され、さらに冷却効率の向上を図ることが可能となる。
図13では、例えば撮像素子10(10a)の撮像面に対応して2つの領域に分割し、その領域毎に第1及び第2の圧電型ポンプ80,81が配置される。この第1及び第2の圧電型ポンプ80,81は、上記撮像素子10(10a)に熱的に結合されて放熱部材82に、撮像素子の各領域に対応して搭載される。
この放熱部材82は、例えば第1及び第2の放熱部821,822が積重されて形成され、そのうち例えば第1の放熱部821には、上述したように溝がエッチング処理等により第1及び第2の圧電型ポンプ80,81に対応して2系統形成される。そして、この第1の放熱部821の2系統の溝上には、第2の放熱部822が積重されて接合されて第1及び第2の流体循環路83,84が上記第1及び第2の圧電型ポンプ80,81に対応して形成される。
この第1及び第2の流体循環路83,84には、上記第1及び第2の圧電型ポンプ80,81が連結され、各圧電型ポンプ80,81により作動流体が循環供給される。また、第1及び第1の流体循環路83,84の中間部には、流速制御用の小径な微細流路部831,841が設けられ、この微細流路部831,841で作動流体の流速が所望の値に設定される。
さらに、上記第1及び第2の流体循環路83,84には、例えば第1及び第2の圧電型ポンプ80,81の流体出口あるいは流体入口側に図示しない流体タンクが配置され、この流体タンクを経由して作動流体が循環供給される。
この場合、例えば流体タンクの下面側に放熱構造を組付けることが可能となる。このように、流体タンクを備えることで、長期間に亘り、安定した高効率な冷却効果を実現することが可能となる。
また、流体タンクを流体循環路に連結配置する構成は、上記いずれの実施の形態においても、適用可能で、同様の効果が期待される。
なお、上記実施の形態では、撮像素子10(10a)の撮像面を2つの領域に分割した場合を代表して説明したが、これに限ることなく、例えばFPC基板13を含む範囲を2つ以上の領域に分割して領域毎に冷却するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、撮像素子モジュール1を一眼レフ用電子カメラに組み込んだ場合について、代表して説明したが、これに限ることなく、その他、撮像素子10,10aの内蔵される各種の電子機器に適用することが可能であり、同様に有効な効果を期待することができる。
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、この発明は、上記各実施の形態によれば、その他、次のような構成を得ることもできる。
(付記1)
機器筐体に収容される開口部の設けられた印刷配線基板と、
この印刷配線基板上の開口部に絶縁シートが対向されて該印刷配線基板に搭載される撮像素子と、
この撮像素子の絶縁シートに対して前記印刷配線基板の開口部を通じて放射、対流伝導および/または伝熱伝導による熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱伝導による熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材と、
前記放熱部材に支持され、前記流体循環路内に作動流体を循環供給して熱移送する流体循環手段と、
を具備することを特徴とする撮像素子モジュール。
機器筐体に収容される開口部の設けられた印刷配線基板と、
この印刷配線基板上の開口部に絶縁シートが対向されて該印刷配線基板に搭載される撮像素子と、
この撮像素子の絶縁シートに対して前記印刷配線基板の開口部を通じて放射、対流伝導および/または伝熱伝導による熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱伝導による熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材と、
前記放熱部材に支持され、前記流体循環路内に作動流体を循環供給して熱移送する流体循環手段と、
を具備することを特徴とする撮像素子モジュール。
(付記2)
撮像レンズを有する機器筐体と、
この機器筐体に収容されるものであって、開口部を有した印刷配線基板に対して該開口部に絶縁シートを対向させて撮像素子を搭載し、前記印刷配線基板の開口部を通じて放射、対流伝導および/または伝熱伝導による熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱伝導による熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材を熱的に結合させて配置し、前記流体循環路内に対して流体循環手段を介して作動流体を循環供給してなる撮像素子モジュールと、
を具備することを特徴とする電子機器。
撮像レンズを有する機器筐体と、
この機器筐体に収容されるものであって、開口部を有した印刷配線基板に対して該開口部に絶縁シートを対向させて撮像素子を搭載し、前記印刷配線基板の開口部を通じて放射、対流伝導および/または伝熱伝導による熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱伝導による熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材を熱的に結合させて配置し、前記流体循環路内に対して流体循環手段を介して作動流体を循環供給してなる撮像素子モジュールと、
を具備することを特徴とする電子機器。
1…撮像素子モジュール、10,10a…撮像素子、101,101a…絶縁シート、11…熱反射部材、12…パッケージ本体、121…開口部、122…リードフレーム、13…FPC基板、131…開口部、132…挿通凹部、133…挿通孔、14…ボンディングワイヤ、151,152…接着剤、16…保護ガラス、17…第1の放熱部材、171…突部、172…パッケージ本体接合部、173…筐体結合部、174…熱吸収シート、18…熱吸収材、19…第2の放熱部材、191…凸部、20…流体循環路、201…微細流路部、20a,20b…溝、20c…凹部、20d…凸部、20e…位置決めピン、20f…位置決め穴、21…熱伝導材、22…第3の放熱部材、23…圧電型ポンプ、231…流体入口、232…流体出口、233…第1の貯水部、234…第2の貯水部、24…機器筐体、30…支持枠、301…凹部、31…第1の放熱部材、311…突部、32…第2の放熱部材、33…パッキン部材、34…第1の放熱フィン、341…突起部、342…排気孔、35…第2の放熱フィン、351…突起部、352…排気孔、36…温度センサ、40…第1の放熱部材、41…第2の放熱部材、42…パッキン部材、43…放熱フィン、430…突起部、431…案内溝、432…グリス収容部、433…螺子孔、434…挿通孔、44…第3の放熱部材、45…押圧板、451…空気抜き孔、46a,46b…熱伝導材、47…螺子部材、50…第1の放熱部材、51…第2の放熱部材、52…支持枠、521…開口部、53…パッキン部材、54…放熱フィン、541…突起部、55…熱伝導材、56…押圧板、561…空気抜き孔、562…突起部、563…係止部、564…挿通部、57…熱伝導材、58…取付台、581…係止凹部、59…螺子部材、60,66…第1の放熱部材、61,67…第2の放熱部材、611…流体流入部、612…流体流出部、62…第3の放熱部材、621…突起部、63…熱伝導材、64…パッキン部材、65…支持枠、23a,23b…第1及び第2の圧電型ポンプ、70,71…第1及び第2の放熱部材、73,74…流体循環路、731…微細流路部、82…放熱部材、80,81…第1及び第2の圧電型ポンプ、83,84…第1及び第2の流体循環路、831,841…微細流路部、91…カメラ本体。
Claims (12)
- 機器筐体に収容される開口部の設けられた印刷配線基板と、
この印刷配線基板上の開口部に絶縁シートが対向されて該印刷配線基板に搭載される撮像素子と、
この撮像素子の絶縁シートに対して前記印刷配線基板の開口部を通して熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材と、
前記放熱部材に支持され、前記流体循環路内に作動流体を循環供給して熱移送する流体循環手段と、
を具備することを特徴とする撮像素子モジュール。 - 前記放熱部材には、複数の流体循環路が形成されることを特徴とする請求項1記載の撮像素子モジュール。
- 前記放熱部材に設けた流体循環路は、前記撮像素子を囲んで設けられることを特徴とする請求項2記載の撮像素子モジュール。
- 前記放熱部材の流体循環路中で、前記撮像素子に対向した位置に微細流路部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の撮像素子モジュール。
- 前記放熱部材の流体循環路には、流体貯水部が設けられることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか記載の撮像素子モジュール。
- 前記流体循環手段は、圧電型ポンプで構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の撮像素子モジュール。
- 前記圧電型ポンプは、流体流出口及び流体流入口が前記撮像素子の撮像面をXY平面として、該撮像面に対して傾斜させて配置されることを特徴とする請求項6記載の撮像素子モジュール。
- 前記放熱部材は、前記流体循環路が埋設される基板支持部と、該基板支持部に熱的に結合される放熱部とで形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の撮像素子モジュール。
- 前記放熱部は、熱的に結合されて組み付けられる第1の放熱部と第2の放熱部で形成されることを特徴とする請求項8記載の撮像素子モジュール。
- 前記第1及び第2の放熱部には、放熱フィンまたは熱伝導材が設けられることを特徴とする請求項9記載の撮像素子モジュール。
- 前記第1及び第2の放熱部は、熱伝導性の優れた熱伝導材が介在されて熱的に結合されることを特徴とする請求項9又は10記載の撮像素子モジュール。
- 撮像レンズを有する機器筐体と、
この機器筐体に収容されるものであって、開口部を有した印刷配線基板に対して該開口部に絶縁シートを対向させて撮像素子を搭載し、前記印刷配線基板の開口部を通して熱的に結合され、且つ前記印刷配線基板と熱的に結合される流体循環路が埋設された放熱部材を熱的に結合させて配置し、前記流体循環路内に対して流体循環手段を介して作動流体を循環供給してなる撮像素子モジュールと、
を具備することを特徴とする電子機器。
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JP2018107564A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 京セラ株式会社 | 撮像装置 |
CN109143728A (zh) * | 2018-08-22 | 2019-01-04 | 湖北鑫美企业发展股份有限公司 | 一种露天监控摄像机用led补光灯 |
JP2019050418A (ja) * | 2018-11-29 | 2019-03-28 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
WO2023014040A1 (ko) * | 2021-08-03 | 2023-02-09 | 주식회사 뷰웍스 | 이미지 센서 어셈블리 |
-
2007
- 2007-03-13 JP JP2007063773A patent/JP2008227939A/ja active Pending
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