JP2009116194A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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尚志 永田
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Abstract

【課題】PSA方式の透過反射両用型液晶表示装置の製造に好適に用いられ、反射領域におけるポリマー構造物の形成を好適に行い得る製造方法を提供する。
【解決手段】本発明による液晶表示装置の製造方法は、反射領域Rに対応する領域に設けられた反射層12rを有する第1基板10と、透過領域Tおよび反射領域Rの両方に対応する領域に設けられたカラーフィルタ22を有する第2基板20とを用意する工程と、用意された第1基板10および第2基板20を用いて、液晶層30中に重合性組成物を含む液晶表示パネル100aを作製する工程と、液晶表示パネル100aの液晶層30に光を照射することによって、液晶層30中の重合性組成物を重合してポリマー構造物32を形成する工程と、を包含する。第2基板20のカラーフィルタ22は、反射領域Rに対応する領域に少なくとも1つの開口部22aを有し、ポリマー構造物32を形成する工程は、液晶層30に第1基板10側と第2基板20側の両方から光を照射することによって実行される。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶表示装置の製造方法に関し、特に、PSA方式の透過反射両用型液晶表示装置の製造方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータのディスプレイや携帯情報端末機器の表示部に用いられる表示装置として、薄型軽量の液晶表示装置が利用されている。しかしながら、従来のツイストネマチック型(TN型)やスーパーツイストネマチック型(STN型)の液晶表示装置は、視野角が狭いという欠点を有しており、それを解決するために様々な技術開発が行われている。
視野角特性が改善された液晶表示装置として、垂直配向型の液晶層を備えた配向分割型液晶表示装置が知られている。このような液晶表示装置は、VA(Vertical Alignment)モードの液晶表示装置と呼ばれる。VAモードの1つとして、特許文献1には、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モードが開示されている。MVAモードでは、液晶層を介して対向する一対の基板のそれぞれに、液晶分子の配向を規制する配向規制構造が設けられる。配向規制構造は、具体的には、凸部や、電極に形成されたスリットである。凸部やスリットのような配向規制構造が設けられていることにより、液晶層に電圧が印加されたときに、液晶分子の傾斜する方位が互いに異なる複数の領域が形成されるので、視野角特性が向上する。
また、特許文献2には、他のVAモードとして、CPA(Continuous Pinwheel Alignment)モードが提案されている。CPAモードでは、液晶層を介して対向する一対の電極の一方に開口部や切欠き部を形成し、開口部や切欠き部上に生成される斜め電界を用いて液晶分子を放射状に傾斜配向させることによって、広視野角を実現する。
さらに、特許文献3には、CPAモードにおける液晶分子の放射状傾斜配向を安定化させる技術が開示されている。この技術によれば、一方の基板に設けた配向規制構造(斜め電界を生成する電極の開口部や切欠き部)によって形成される放射状傾斜配向が、他方の基板に設けた配向規制構造(例えば凸部)によって安定化される。
一方、液晶分子のプレチルト角およびプレチルト方向を規定するためのポリマー構造物を形成する方式が特許文献4や特許文献5などに提案されている。この方式はPSA(Polymer-Sustained Alignment)方式と呼ばれる。ポリマー構造物は、予め液晶層に混入しておいた重合性組成物を、液晶層に電圧が印加された状態で光重合や熱重合することによって形成される。このようなポリマー構造物をVAモードの液晶表示装置に設けることにより、配向の安定性や応答特性を向上させることができる。
光重合によってポリマー構造物を形成する場合、液晶層へは、アクティブマトリクス基板側から紫外光が照射される。これは、カラーフィルタ基板(対向基板とも呼ばれる。)側から紫外光を照射すると、カラーフィルタによって紫外光が吸収されて十分な量の紫外光が液晶層に到達せず、ポリマー構造物の形成を十分に行うことができないからである。
また、ポリマー構造物を形成した後、さらに液晶層への光の照射を行うことによって、液晶層中に残存している重合性組成物の濃度を低減することが好ましい。残存している重合性組成物は、液晶表示装置の信頼性低下の原因となるため、このような二次的な光の照射(以下では「二次照射」とも呼ぶ。)を行うことにより、信頼性が向上する。この二次照射の際にも、ポリマー構造物の形成の際の光の照射と同様の理由から、アクティブマトリクス基板側から紫外光を照射することが好ましい。
特開平11−242225号公報 特開2003−43525号公報 特開2002−202511号公報 特開2003−279993号公報 特開2003−307720号公報
しかしながら、透過モードでの表示と反射モードでの表示の両方が可能な透過反射両用型液晶表示装置では、上述したようにアクティブマトリクス基板側から液晶層に紫外光を照射しても、ポリマー構造物の形成や重合性組成物の濃度の低減を好適に行うことができない。透過反射両用型液晶表示装置のアクティブマトリクス基板は、反射モードで表示を行う領域(反射領域)に、光を反射する反射層(典型的には電極としても機能する反射電極)を有しているため、この反射層によって紫外光が反射されてしまい、反射領域の液晶層に十分な量の紫外光が到達しないためである。照射時間を長くすることにより、ポリマー構造物の形成や重合性組成物の濃度の低減を行うことも考えられるが、その場合には生産性が低下してしまう。このように、従来は、透過反射両用型液晶表示装置にPSA方式を採用することが困難であった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、PSA方式の透過反射両用型液晶表示装置の製造に好適に用いられ、反射領域におけるポリマー構造物の形成を好適に行い得る製造方法を提供することにある。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、第1基板と、第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた垂直配向型の液晶層とを含む液晶表示パネルを備え、マトリクス状に配列された複数の画素を有し、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1基板側から入射する光を用いて透過モードの表示を行う透過領域と、前記第2基板側から入射する光を用いて反射モードの表示を行う反射領域とを有し、前記液晶表示パネルは、前記液晶層に含まれる液晶分子の配向方向を規定するためのポリマー構造物を有する、液晶表示装置の製造方法であって、前記反射領域に対応する領域に設けられた反射層を有する前記第1基板と、前記透過領域および前記反射領域の両方に対応する領域に設けられたカラーフィルタを有する前記第2基板と、を用意する工程と、用意された前記第1基板および前記第2基板を用いて、前記液晶層中に重合性組成物を含む前記液晶表示パネルを作製する工程と、前記液晶表示パネルの前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中の重合性組成物を重合して前記ポリマー構造物を形成する工程と、を包含し、前記第2基板の前記カラーフィルタは、前記反射領域に対応する領域に少なくとも1つの開口部を有し、前記ポリマー構造物を形成する工程は、前記液晶層に前記第1基板側と前記第2基板側の両方から光を照射することによって実行される。
ある好適な実施形態において、本発明による液晶表示装置の製造方法は、前記ポリマー構造物を形成する工程の後に、前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中に残存している重合性組成物の濃度を低減させる工程をさらに包含し、前記重合性組成物の濃度を低減させる工程は、前記液晶層に前記第1基板側と前記第2基板側の両方から光を照射することによって実行される。
あるいは、本発明による液晶表示装置の製造方法は、第1基板と、第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた垂直配向型の液晶層とを含む液晶表示パネルを備え、マトリクス状に配列された複数の画素を有し、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1基板側から入射する光を用いて透過モードの表示を行う透過領域と、前記第2基板側から入射する光を用いて反射モードの表示を行う反射領域とを有し、前記液晶表示パネルは、前記液晶層に含まれる液晶分子の配向方向を規定するためのポリマー構造物を有する、液晶表示装置の製造方法であって、前記反射領域に対応する領域に設けられた反射層を有する前記第1基板と、前記透過領域および前記反射領域の両方に対応する領域に設けられたカラーフィルタを有する前記第2基板と、を用意する工程と、用意された前記第1基板および前記第2基板を用いて、前記液晶層中に重合性組成物を含む前記液晶表示パネルを作製する工程と、前記液晶表示パネルの前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中の重合性組成物を重合して前記ポリマー構造物を形成する工程と、前記ポリマー構造物を形成する工程の後に、前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中に残存している重合性組成物の濃度を低減させる工程と、を包含し、前記第2基板の前記カラーフィルタは、前記反射領域に対応する領域に少なくとも1つの開口部を有し、前記重合性組成物の濃度を低減させる工程は、前記液晶層に前記第1基板側と前記第2基板側の両方から光を照射することによって実行される。
ある好適な実施形態において、前記第1基板は、前記複数の画素のそれぞれに対応する領域ごとに設けられた透明電極と反射電極とを有し、前記反射電極が前記反射層として機能する。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、第1基板側から入射する光を用いて透過モードの表示を行う透過領域と、第2基板側から入射する光を用いて反射モードの表示を行う反射領域とを有する透過反射両用型液晶表示装置の製造方法であり、より具体的には、液晶表示パネルが液晶分子の配向方向を規定するためのポリマー構造物を有するPSA方式の透過反射両用型液晶表示装置の製造方法である。
本発明による製造方法によれば、第2基板として、カラーフィルタの反射領域に対応する領域に開口部が形成された基板を用意し、液晶層に第1基板側と第2基板側の両方から光を照射することによってポリマー構造物の形成を行うので、反射領域の液晶層にも十分に光を照射することができ、反射領域におけるポリマー構造物の形成を好適に行うことができる。そのため、反射領域における配向の安定性や応答特性を十分に向上させることができる。このように、本発明による製造方法は、PSA方式の透過反射両用型液晶表示装置の製造に好適に用いられ、反射領域におけるポリマー構造物の形成を好適に行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1および図2に、本実施形態におけるCPAモードの液晶表示装置100を示す。図1は、液晶表示装置100の1つの画素に対応した領域を模式的に示す平面図である。図2は、図1中の2A−2A’線に沿った断面図であり、液晶層に電圧が印加されていない状態(しきい値電圧未満の電圧が印加されている状態)を示している。
液晶表示装置100は、液晶表示パネル100aを備えている。液晶表示パネル100aは、アクティブマトリクス基板(第1基板)10と、アクティブマトリクス基板10に対向するカラーフィルタ基板(第2基板)20と、アクティブマトリクス基板10とカラーフィルタ基板20との間に設けられた垂直配向型の液晶層30とを含んでいる。
また、液晶表示装置100は、マトリクス状に配列された複数の画素を有している。複数の画素のそれぞれは、アクティブマトリクス基板10側から入射する光(バックライトからの光)を用いて透過モードの表示を行う透過領域Tと、カラーフィルタ基板20側から入射する光(周囲光)を用いて反射モードの表示を行う反射領域Rとを有している。
アクティブマトリクス基板10は、透明基板(例えばガラス基板やプラスチック基板)11と、透明基板11上に設けられた画素電極12とを有する。画素電極12は、複数のサブ画素電極12aを有している。なお、本実施形態では、3つのサブ画素電極12aを有する画素電極12を例示しているが、1つの画素電極12に含まれるサブ画素電極12aの個数はこれに限定されるものではない。また、各サブ画素電極12aの形状も、例示しているような円弧状の角部を有する略矩形に限定されるものではなく、高い回転対称性を有する形状(略正方形や略長方形、略円形等)が好適に用いられる。
複数のサブ画素電極12aのうち、一部のサブ画素電極12aは、光を透過する導電材料(例えばITO)から形成された透明電極12tであり、残りのサブ画素電極12aは、高い光反射率を有する導電材料(例えばアルミニウム)から形成された反射電極12rである。透明電極12tによって透過領域Tが規定され、反射電極12rによって反射領域Rが規定される。なお、反射モードの表示を行うためには、アクティブマトリクス基板10が、反射領域Rに対応する領域に光を反射する反射層を有していればよく、必ずしも本実施形態のように画素電極12の一部(反射電極12r)が反射層として機能しなくてもよい。つまり、反射領域Rに対応する領域にも透明電極を設け、それとは別途に、電極として機能しない反射層を設けてもよい。
ここでは図示しないが、アクティブマトリクス基板10は、さらに、画素電極12に電気的に接続されたTFT、TFTに走査信号を供給する走査配線、TFTに映像信号を供給する信号配線、補助容量を形成するための補助容量配線等を含んでいる。画素電極12は、これらの配線群やTFTを覆う層間絶縁膜13上に形成されている。
カラーフィルタ基板20は、透明基板21(例えばガラス基板やプラスチック基板)と、透明基板21上に設けられたカラーフィルタ22と、カラーフィルタ22上に設けられた対向電極23とを有する。画素電極12が複数の画素のそれぞれに配置されているのに対し、対向電極23は、典型的には、すべての画素電極12に対向する1つの透明導電膜として形成される。
カラーフィルタ22は、透過領域Tおよび反射領域Rの両方にわたって設けられている。ただし、本実施形態におけるカラーフィルタ22は、反射領域Rに対応する領域に少なくとも1つの(図2では複数の)開口部22aを有している。
アクティブマトリクス基板10および対向基板20の液晶層30側の表面には、垂直配向膜(不図示)が設けられている。また、典型的には、アクティブマトリクス基板10およびカラーフィルタ基板20の外側に、位相差板や偏光板が設けられる。
垂直配向型の液晶層30は、負の誘電異方性を有する液晶分子31を含み、必要に応じてさらにカイラル剤を含んでいる。液晶層30内の液晶分子31は、液晶層30に電圧が印加されていないときに、垂直配向膜の表面に対してほぼ垂直に配向する。ただし、本実施形態では、後述するポリマー構造物が設けられているので、液晶分子31は垂直配向膜の表面に対して厳密に90°の角度では配向しない。
なお、図2には、透過領域Tと反射領域Rとで液晶層30の厚さ(セルギャップ)がほぼ同じ構成を示しているが、透過モードの表示に用いられる光(液晶層30を一回だけ通過する)と反射モードの表示に用いられる光(液晶層30を二回通過する)との光路長の差を小さくするために、反射領域Rの液晶層30の厚さが透過領域Tの液晶層30の厚さよりも小さい(もっとも好ましくは1/2)構成(「マルチギャップ構造」と呼ばれる。)とすることが好ましい。マルチギャップ構造を実現するためには、アクティブマトリクス基板10またはカラーフィルタ基板20の反射領域Rに対応する領域に、液晶層30の厚さを調整するための層(液晶層厚調整層)を形成すればよい。液晶層厚調整層は、例えば、透明な樹脂材料から形成される。
図3および図4に、画素電極12と対向電極23との間に所定の電圧(しきい値電圧以上の電圧)が印加されたときの液晶分子31の配向状態を示す。画素電極12と対向電極23との間に所定の電圧が印加されると、図3および図4に示すように、各サブ画素電極12a上に液晶ドメインが形成される。液晶ドメイン内で液晶分子31は放射状に傾斜した配向(放射状傾斜配向)をとる。
サブ画素電極12aごとに、放射状傾斜配向をとる液晶ドメインが形成されるのは、サブ画素電極12aが独立した島に近い外縁を有し、このサブ画素電極12aのエッジ部に生成される斜め電界の配向規制力が液晶分子31に作用するからである。サブ画素電極12aのエッジ部に生成される電界は、サブ画素電極12aの中心に向かって傾斜し、液晶分子31を放射状に傾斜配向させるように作用する。
また、本実施形態では、カラーフィルタ基板20に、放射状傾斜配向を安定化させるための凸部24が設けられている。凸部24は、液晶ドメインの中心に対応する領域(つまり各サブ画素電極12aの中心に対応する領域)に配置されている。凸部24は、透明な誘電体材料(例えば樹脂)から形成されている。なお、必ずしも凸部24を設ける必要はなく、各画素内に設けられた複数の凸部24の一部あるいはすべてを省略してもよい。また、凸部24に代えて、他の配向規制構造(例えば対向電極23に形成した開口部など)を設けてもよい。
さらに、液晶表示装置100の液晶層30は、図2中に模式的に示しているように、液晶分子31の配向方向を規定するためのポリマー構造物32を含んでいる。ポリマー構造物32は、液晶層30を構成する液晶材料に重合性組成物(重合性を有するモノマーやオリゴマー)を予め混入しておき、この重合性組成物を光重合することによって垂直配向膜上に形成される。ポリマー構造物32は、電圧印加時と同じように液晶分子31を配向させる配向規制力を有しており、ポリマー構造物32周辺の液晶分子31は、電圧無印加状態においても、電圧印加時の傾斜方向と同じ方向にプレチルトしている。つまり、ポリマー構造物32が形成されていることによって、液晶分子31は、電圧無印加状態においても、電圧印加時の放射状傾斜配向と整合するようにプレチルト方位を規定されている。そのため、配向の安定性や応答特性が向上する。
続いて、図5(a)〜(d)を参照しながら、本実施形態における液晶表示装置100の製造方法を説明する。
まず、図5(a)に示すように、反射領域Rに対応する領域に設けられた反射層(反射電極12r)を有するアクティブマトリクス基板10と、透過領域Tおよび反射領域Rの両方に対応する領域に設けられたカラーフィルタ22を有するカラーフィルタ基板20とを用意する。アクティブマトリクス基板10およびカラーフィルタ基板20を作製するに際しては、公知の種々の手法を用いることができるが、カラーフィルタ基板20を作製するときには、カラーフィルタ22の反射領域Rに対応する領域に少なくとも1つの開口部22aを形成しておく。開口部22a内には、典型的には、無色透明な誘電体層(例えば樹脂層)が形成されている。
次に、図5(b)に示すように、用意されたアクティブマトリクス基板10およびカラーフィルタ基板20を用いて、液晶表示パネル100aを作製する。液晶表示パネル100aは、液晶層30中に重合性組成物を含んでいる。重合性組成物としては、PSA方式のポリマー構造物の形成に用いられる種々の材料(例えば特開2003−307720号公報に開示されている材料)を用いることができる。
続いて、図5(c)に示すように、液晶表示パネル100aの液晶層30に光(典型的には紫外光)を照射することによって、液晶層30中の重合性組成物を重合してポリマー構造物32を形成する。この工程(一次照射工程)は、液晶層30に所定の電圧(しきい値以上の電圧)を印加した状態で行われる。また、この工程は、図5(c)に示しているように、液晶層30にアクティブマトリクス基板10側とカラーフィルタ基板20側の両方から光を照射することによって実行される。光の照射強度および照射時間は、用いる重合性組成物に応じて適宜設定される。
その後、図5(d)に示すように、液晶層30に光(典型的には紫外光)を照射することによって、液晶層30中に残存している重合性組成物の濃度を低減させる。この工程(二次照射工程)も、液晶層30にアクティブマトリクス基板10側とカラーフィルタ基板20側の両方から光を照射することによって実行される。二次照射工程は、液晶層30に電圧を印加していない状態で行われる。また、典型的には、二次照射工程における光の照射強度は、一次照射工程における光の照射強度の20%〜50%程度であり、二次照射工程における光の照射時間は、一次照射工程における光の照射時間の5倍〜50倍程度である。
このようにして、図2に示したようにポリマー構造物32を含むCPAモードの液晶表示装置100が得られる。本実施形態の製造方法によれば、カラーフィルタ22の反射領域Rに対応する領域に開口部22aが形成されたカラーフィルタ基板20を用意し、液晶層30にアクティブマトリクス基板10側とカラーフィルタ基板20側の両方から光を照射することによってポリマー構造物32の形成(一次照射工程)を行うので、反射領域Rの液晶層30にも十分に光を照射することができ、反射領域Rにおけるポリマー構造物32の形成を好適に行うことができる。そのため、反射領域Rにおける配向の安定性や応答特性を十分に向上させることができる。反射領域R内に設けられる開口部22aの個数や大きさ、配置等は、後述するような好適な反射特性、すなわち、所望の反射率と色純度とを得られるように適宜設定される。なお、反射特性(反射領域Rの光学特性)は、反射領域Rにおいてカラーフィルタ22が実際に形成されている領域と開口部22aとの面積比率によって決定されるが、反射領域Rの液晶層30に効率よく光を照射するためには、比較的小さな複数の開口部22aを散在させることが好ましい。例えば、カラーフィルタ22の加工精度に応じて、極力小さい開口部22aを多数設けたり、細い筋状の開口部22aを長く設けたりすることが好ましい。
また、本実施形態のように、液晶層30中に残存している重合性組成物の濃度を低減させる工程(二次照射工程)についても、液晶層30にアクティブマトリクス基板10側とカラーフィルタ基板20側の両方から光を照射することによって行うことにより、反射領域Rの液晶層30に二次照射光を十分に照射することができ、残存する重合性組成物を効率よく低減することができる。そのため、残存している重合性組成物に起因する信頼性の低下を抑制したり、二次照射時間の増大による生産性の低下を回避したりすることが可能になる。
なお、一般的に、透過反射両用型の液晶表示装置においては、透過領域と反射領域とで表示光がカラーフィルタを通過する回数が異なる(透過領域では1回であるのに対して反射領域では2回)ので、透過領域および反射領域の両方で明るく、且つ、色純度が高い表示を行うことが難しいという問題がある。透過領域での色純度が最適となるようにカラーフィルタの光学濃度を比較的濃く設定すると、反射領域を通過する光はカラーフィルタによって過度に吸収されるので反射領域での表示が暗くなってしまうし、他方、反射領域での表示が明るくなるようにカラーフィルタの光学濃度を比較的薄く設定すると、透過領域での色純度が低くなってしまうからである。
本実施形態のカラーフィルタ基板20のように、カラーフィルタ22が反射領域Rに対応する領域に開口部22aを有していると、反射領域Rを通過する光の一部が開口部22a(つまりカラーフィルタ22の形成されていない領域)を通過するので、反射領域Rにおける透過率を向上することができる。そのため、透過領域Tおよび反射領域Rの両方で明るく、且つ、色純度が高い表示を行うことができる。
なお、本実施形態では、CPAモードの液晶表示装置100を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、垂直配向型の液晶層を備え、液晶層に電圧が印加されたときに液晶分子の傾斜する方位が互いに異なる複数の領域が形成される(つまり配向分割型の)液晶表示装置に広く用いることができ、例えばMVAモードの液晶表示装置にも好適に用いられる。
本発明によると、PSA方式の透過反射両用型液晶表示装置の製造に好適に用いられ、反射領域におけるポリマー構造物の形成を好適に行い得る製造方法が提供される。
本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100を模式的に示す図であり、1つの画素に対応した領域を示す平面図である。 本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100を模式的に示す図であり、図1中の2A−2A’線に沿った断面図である。 液晶表示装置100において液晶層に電圧が印加されたときの液晶分子の配向状態を模式的に示す平面図である。 液晶表示装置100において液晶層に電圧が印加されたときの液晶分子の配向状態を模式的に示す断面図であり、図3中の4A−4A’線に沿った断面図である。 (a)〜(d)は、液晶表示装置100の製造工程を模式的に示す工程断面図である。
符号の説明
10 アクティブマトリクス基板(第1基板)
11 透明基板
12 画素電極
12a サブ画素電極
12t 透明電極
12r 反射電極
13 層間絶縁膜
20 カラーフィルタ基板(第2基板)
21 透明基板
22 カラーフィルタ
22a 開口部
23 対向電極
24 凸部
30 液晶層
31 液晶分子
32 ポリマー構造物
100 液晶表示装置
100a 液晶表示パネル
T 透過領域
R 反射領域

Claims (4)

  1. 第1基板と、第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた垂直配向型の液晶層とを含む液晶表示パネルを備え、
    マトリクス状に配列された複数の画素を有し、
    前記複数の画素のそれぞれは、前記第1基板側から入射する光を用いて透過モードの表示を行う透過領域と、前記第2基板側から入射する光を用いて反射モードの表示を行う反射領域とを有し、
    前記液晶表示パネルは、前記液晶層に含まれる液晶分子の配向方向を規定するためのポリマー構造物を有する、液晶表示装置の製造方法であって、
    前記反射領域に対応する領域に設けられた反射層を有する前記第1基板と、前記透過領域および前記反射領域の両方に対応する領域に設けられたカラーフィルタを有する前記第2基板と、を用意する工程と、
    用意された前記第1基板および前記第2基板を用いて、前記液晶層中に重合性組成物を含む前記液晶表示パネルを作製する工程と、
    前記液晶表示パネルの前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中の重合性組成物を重合して前記ポリマー構造物を形成する工程と、を包含し、
    前記第2基板の前記カラーフィルタは、前記反射領域に対応する領域に少なくとも1つの開口部を有し、
    前記ポリマー構造物を形成する工程は、前記液晶層に前記第1基板側と前記第2基板側の両方から光を照射することによって実行される、液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記ポリマー構造物を形成する工程の後に、前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中に残存している重合性組成物の濃度を低減させる工程をさらに包含し、
    前記重合性組成物の濃度を低減させる工程は、前記液晶層に前記第1基板側と前記第2基板側の両方から光を照射することによって実行される、請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 第1基板と、第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた垂直配向型の液晶層とを含む液晶表示パネルを備え、
    マトリクス状に配列された複数の画素を有し、
    前記複数の画素のそれぞれは、前記第1基板側から入射する光を用いて透過モードの表示を行う透過領域と、前記第2基板側から入射する光を用いて反射モードの表示を行う反射領域とを有し、
    前記液晶表示パネルは、前記液晶層に含まれる液晶分子の配向方向を規定するためのポリマー構造物を有する、液晶表示装置の製造方法であって、
    前記反射領域に対応する領域に設けられた反射層を有する前記第1基板と、前記透過領域および前記反射領域の両方に対応する領域に設けられたカラーフィルタを有する前記第2基板と、を用意する工程と、
    用意された前記第1基板および前記第2基板を用いて、前記液晶層中に重合性組成物を含む前記液晶表示パネルを作製する工程と、
    前記液晶表示パネルの前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中の重合性組成物を重合して前記ポリマー構造物を形成する工程と、
    前記ポリマー構造物を形成する工程の後に、前記液晶層に光を照射することによって、前記液晶層中に残存している重合性組成物の濃度を低減させる工程と、を包含し、
    前記第2基板の前記カラーフィルタは、前記反射領域に対応する領域に少なくとも1つの開口部を有し、
    前記重合性組成物の濃度を低減させる工程は、前記液晶層に前記第1基板側と前記第2基板側の両方から光を照射することによって実行される、液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記第1基板は、前記複数の画素のそれぞれに対応する領域ごとに設けられた透明電極と反射電極とを有し、
    前記反射電極が前記反射層として機能する、請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
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