JP2009115605A - 校正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業で、又は自動的に緊張力検知装置を正確に校正できる校正装置の提供を課題とする。
【解決手段】グラウンドアンカー10は、コンクリート12を貫通して配置され、下端部が地盤内に埋設されると共に、上端部がコンクリート12から突出して配置されたアンカーケーブル11と、アンカーヘッド13と、アンカープレート14とを有している。緊張力検知装置は、アンカーヘッド13とコンクリート12との間に配置されるセンサープレート20と、センサープレート20に発生する歪みを検知する歪みセンサー20aとを有している。校正装置は、アンカーケーブル11に引張力を加える油圧ジャッキ21と、この油圧ジャッキ21の引張方向Xがアンカーケーブル11の中心軸線に対して傾いている場合に、この傾きを修正する傾き修正手段22とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレストレストコンクリートにおける緊張力付与や傾斜地の土留め等に使用するグラウンドアンカーの緊張力を検知する緊張力検知手段を校正するための校正装置に関する。
地盤上に敷設されたプレストレストコンクリートにおける緊張力付与や、傾斜地の土留め等に、グラウンドアンカーが使用されている。図13は、一般的なグラウンドアンカー100を示す。なお、図13中の符号101は、地表法面等に敷設されグラウンドアンカー100によって地盤側に押圧すべきコンクリート、102はコンクリート101の表面に設置されたアンカープレート、104は樹脂製のシース、106は緊張部材であるアンカーケーブル、108はアンカーケーブル106に固定されたアンカーヘッド、109はアンカーケーブル106の腐食等を防止する機能を有するキャップである。
上記コンクリート101及びアンカープレート102には、略同軸上に挿通穴が形成されている。これらの挿通穴には、シース104内に収容されたアンカーケーブル106が挿通されている。このアンカーケーブル106の下端部は、コンクリート101の下方における地中の安定地盤に埋設されたアンカー体(図示せず)に固定されている。また、コンクリート101及びアンカープレート102の挿通穴から地上側に導出されたアンカーケーブル106の上端部には、アンカーヘッド108が固定されている。
このアンカーヘッド108は、アンカーケーブル106の上端部をジャッキ等によって牽引して、緊張状態にされたアンカーケーブル106に固定され、アンカーケーブル106を介して作用する緊張力によって、アンカープレート102側に押圧固定されている。
このようなグラウンドアンカー100においては、アンカーケーブル106に付与された緊張力が経年変化によって緩み、これによって、アンカーケーブル106によるアンカープレート102の当初の押圧力が低下する虞がある。また、地盤が押されて緊張力が増加する場合がある。その場合、アンカーの設計押圧力の許容を超え、法面が崩壊する虞があり、アンカーを増やす等の対策が必要になる。そこで、定期的にアンカーケーブル106の緊張力を点検する必要がある。
従来、設置済みのグラウンドアンカーにおけるアンカーケーブルの緊張力を検出するため、各種の緊張力検知装置が提案されている。例えば、図14に示すように、アンカーケーブル123の緊張力を受圧するアンカープレート133に、アンカープレート133の曲げ歪み量を検出する歪みセンサー141が設けられ、この歪みセンサー141で検出された曲げ歪み量からアンカーケーブル123の緊張力測定装置の緊張力低下を算出する緊張力モニター装置144を備えたグラウンドアンカー緊張力検知システム110が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、図14中の符号131はコンクリート、129は地盤、127はアンカー体、135はアンカーヘッド、139はアンカーケーブル123とアンカーヘッド135との間に挿入された楔、136はキャップである。
特開2006−162511号公報
しかしながら、従来の緊張力検知装置は、歪みセンサーの校正処理が適正に行われていないことがあり、緊張力を正確に検知できないおそれがあった。例えば、特許文献1のグラウンドアンカー緊張力検知システム110を用いてグラウンドアンカーの緊張力を検知する場合、コンクリート131の表面に凹凸があると、アンカーケーブル123の緊張力によってアンカープレート133にかかる押圧力は、アンカープレート133の部位によって異なる。
このため、アンカープレート133に発生する曲げ歪みは、アンカープレート133の部位によって相違する。これにより、アンカープレート133に取り付けられた歪みセンサー141によって検知された曲げ歪みは、歪みセンサー141のアンカープレート133に対する取付部位によって相違する。
従って、グラウンドアンカー100の緊張力を測定する際に、グラウンドアンカー緊張力検知システム110などの校正処理を適切に行う必要があるが、上記のように、従来は、適切な校正処理が行われていなかった。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、グラウンドアンカーを設置した敷設部材の表面に凹凸がある場合等に、簡単な作業で又は自動的に緊張力検知装置を適切に校正できる校正装置の提供を課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、本発明は、
地盤上に敷設された敷設部材に前記地盤に対する押圧力を与えるべく緊張部材を有するグラウンドアンカーの緊張力を検知する緊張力検知手段の校正を行う校正装置であって、
前記緊張部材にその長手方向に沿って引張力を加えて前記緊張力を変化させる引張手段と、
前記引張手段における引張方向の前記緊張部材に対する傾きを修正する傾き修正手段と、 を備える。
本発明によれば、油圧ジャッキなどの引張手段を設置する敷設部材の表面に凹凸がある場合、或いは緊張部材が敷設部材の表面に対して直角に設置されていない場合でも、傾き修正手段によって引張手段の引張方向を緊張部材の中心軸線に対して平行になるように修正できるので、緊張部材によりアンカープレートにかかる緊張力を各部位で均一にでき、これにより、緊張力検知手段の校正を正確に行うことができる。
ここで、前記引張手段を前記敷設部材上に支持する支持手段を、更に備え、
前記傾き修正手段は、前記脚部の前記敷設部材との対向面に螺入されたねじ部材と、前記ねじ部材の回転を停止する回転停止部材とを有する構成にできる。この場合は、傾き修正手段の構成を簡略化できる。
また、前記引張手段を前記敷設部材上に支持する支持手段を、更に備え、
前記傾き修正手段は、前記支持手段の前記敷設部材との対向面に設けられた複数の油圧室と、前記油圧室にスライド自在に挿入されたピストンと、前記複数の油圧室を接続する油圧通路とを有する構成にできる。この場合は、自動的に引張手段の引張方向が緊張部材の中心軸線と平行になるよに修正できる。
本発明によれば、敷設部材の表面に凹凸がある場合、或いは緊張部材が敷設部材の表面に対して直角に設置されていない場合でも、簡単な作業で又は自動的に傾き修正手段によ
って、引張手段の引張方向を緊張部材の中心軸線に対して平行になるように修正できるので、アンカープレートにかかる荷重を各部位で均一にできる。これにより、緊張力検知装置の校正を正確に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を添付した図1から図12に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明に係る第1実施形態の校正装置1を示す。この校正装置1は、地盤15上に敷設された敷設部材であるコンクリート12に押圧力を与えるべく、コンクリート12を貫通して配置され、下端部が地盤15内に埋設されると共に、上端部がコンクリート12から突出して配置された緊張部材であるアンカーケーブル11と、このアンカーケーブル11の上端部に固定されたアンカーヘッド13と、このアンカーヘッド13とコンクリート12との間に配置されるアンカープレート14とを有するグラウンドアンカー10の緊張力を検知する緊張力検知装置の校正を行うものである。緊張力検知装置は、アンカーヘッド13とアンカープレート14との間に配置されたセンサープレート20と、このセンサープレート20に設けられた緊張力検知手段としての歪みセンサー20aとを有している。
この校正装置1は、アンカーケーブル11に引張力を加える引張手段としての油圧ジャッキ21と、この油圧ジャッキ21における引張方向Xのアンカーケーブル11の中心軸線に対する傾きを修正する傾き修正手段22とを備えている。油圧ジャッキ21は、支持手段であるラムチェア23によって、コンクリート12上に支持されている。このラムチェア23は、油圧ジャッキ21を取り付ける取付部24と、この取付部24をアンカーヘッド13の上側(コンクリート12の反対側)に保持するべく、アンカーヘッド13の周囲におけるコンクリート12のコンクリート表面12a上に配置される脚部24とを有している。傾き修正手段22は、ラムチェア23の脚部24におけるコンクリート12との対向面に設けられ、脚部24とコンクリート表面12aとの間隔を調整する。
傾き修正手段22は、ラムチェア23における脚部24のコンクリート12との対向面に螺入された複数のねじ部材30と、これらのねじ部材30が不用意に回転するのを防止する回転停止部材としてのナット31とを有している。ねじ部材30のコンクリート12側の先端には、フット部材32が設けられている。また、ねじ部材30のフット部材32との反対側の先端には、ねじ部材30が脚部25から抜けるのを防止する抜け止め部材33が設けられている。この抜け止め部材33は、脚部24の空洞34内に挿入されている。本実施形態では、図2に示すように、脚部24の断面が略四角形の筒状に形成されている。また、脚部24の4つの角部に、傾き修正手段22が設けられている。
ねじ部材30及びフット部材32には、図3に示すように、ねじ部材30及びフット部材32を貫通する孔35が設けられている。フット部材32の孔35内には、ねじ部材30にかかる荷重を計測するため、歪みゲージ等の荷重センサ36が設けられている。ねじ部材30の孔35内には、荷重センサ36と外部の荷重計測器(図示せず)とを接続するケーブル37が挿入されている。荷重センサ36は、孔35における内周面に貼り付けられている。
ここで、傾き修正手段22を設けなかった場合に、コンクリート12におけるコンクリート表面12aの凹凸が、歪みセンサー20aの校正に与える影響について説明する。図4は、傾き修正手段を有しない校正装置40を示す。なお、図1と同一の部分には同一の符号を付けて詳細な説明を省略する。
グラウンドアンカー10の周囲のコンクリート表面12aに部分的に凸部12bがある
場合、油圧ジャッキ21の引張方向Xがアンカーケーブル11の長手方向に平行になるように校正装置40を取り付けた場合は、ラムチェア23における脚部24の一部分がコンクリート表面12aの凸部12bに当接し、脚部24の他の部分とコンクリート表面12aとの間に隙間dが生ずる。
この状態で、油圧ジャッキ21によってアンカーケーブル11に引張力を加えると、図5に示すように、ラムチェア23及び油圧ジャッキ21が隙間d側に傾き、脚部24の凸部12bと反対側の部分がコンクリート表面12aに当接する。この場合、油圧ジャッキ21の引張方向Xは、アンカーケーブル11の中心軸線方向(長手方向)Yに対して角度θで傾く。そして、油圧ジャッキ21のアタッチメント38によって把持されているアンカーヘッド13に、図4中の時計回転方向の曲げ応力MJが作用する。
アンカーヘッド13に曲げ応力MJが作用した場合、アンカーヘッド13からセンサープレート20に作用するセンサープレート荷重FSが部位によって不均一になる。図5のように、アンカーヘッド13に図5中の時計回転方向の曲げ応力MJが作用する場合、センサープレート20の凸部12b側の部分に作用するセンサープレート荷重FSが減少し、その反対側の部分に作用するセンサープレート荷重FSが増加する。
図6は、センサープレート20の凸部12bと反対側の部分に発生する歪εと、センサープレート荷重FSとの関係を示す荷重歪関係線図41を示す。また、図7は、センサープレート20の凸部12b側の部分に発生する歪εと、センサープレート荷重FSとの関係を示す荷重歪関係線図42を示す。図6,7中の符号43は、油圧ジャッキ21の引張方向Xがアンカーケーブル11の中心軸線に対して平行な場合の荷重歪関係線図を示す。なお、歪みεは、センサープレート20内に設けられた歪みセンサー20によって検出する。また、センサープレート荷重FSは、ジャッキ荷重(引張力)FJが増加するほど減少するという関係にあり、以下の説明ではジャッキ荷重FJを用いて説明する。
図6から分かるように、センサープレート20の凸部12bと反対側の部分においては、ジャッキ荷重FJが0から徐々に増加していった場合、ジャッキ荷重FJが値FJ1に達するまでは、センサープレート20に発生する歪εが徐々に増加する。この場合、ラムチェア23及び油圧ジャッキ21が凸部12bの反対側に傾いていく。そして、ジャッキ荷重FJが荷重FJ1に達したときに、ラムチェア23の脚部24における凸部12bと反対側の部分が、コンクリート表面12aに当接する。
脚部24における凸部12bと反対側の部分が、コンクリート表面12aに当接した後、ジャッキ荷重FJが増加してもアンカーヘッド13に作用する曲げ応力MJは増加することなく、センサープレート荷重FSが減少し歪εが減少する。
ここで、センサープレート20に曲げ応力MJが作用した場合の荷重歪関係線図41と、曲げ応力MJが作用していない場合の荷重歪関係線図43とを比較すると、曲げ応力MJが作用した場合の荷重歪関係線図41の方が、曲げ応力MJが作用していない荷重歪関係線図43より上側に膨らんだ形状になっている。また、図7に示すように、センサープレート20における凸部12b側の部分においては、その荷重歪関係線図42は、荷重歪関係線図43より下側に膨らんだ形状になっている。
このように、コンクリート表面12aに凸部12bがあり、油圧ジャッキ21の引張方向Xがアンカーケーブル11の中心軸線に対して傾いている場合は、実際に緊張力が緩んだり張ったりした場合と、伽理ぶれーションの歪み特性とが異なり、正しい測定ができなくなる。
一方、アンカーケーブル11の緊張力は、図8に示すように、キャリブレーションデータに基づいて求める。図8は、センサープレート荷重FSとセンサープレート20の歪みεとの関係を示すキャリブレーションデータを示す。なお、図8の横軸はセンサープレート荷重FS、縦軸は歪みεを示す。図8中の丸印は測定データ、実線は測定データを一般化して作成したFS換算線A、破線は測定データを取得できない範囲におけるFS換算線Bを示す。
FS換算線Bは、FS換算線Aを所定の処理によって上方に延長したものである。すなわち、センサープレート20にかかるセンサープレート荷重FSを、油圧ジャッキ74のジャッキ荷重FJの操作によって、セット荷重FB(ジャッキ荷重FJが0の場合にアンカーケーブル11によってセンサープレート20にかかる荷重)より高くすることはできないので、本実施形態では、FS換算線Aにおけるセット荷重FB付近の勾配(Δε/ΔFS)で、FS換算線Aを上方に延長することにより、FS換算線Bを作成している。なお、FS換算線Aにおけるセット荷重FBのデータを解析し、高次な関数でFS換算線Bを発生することもできる。このキャリブレーションデータは、セット荷重FB以下の範囲でジャッキ荷重FJを上げ下げすることにより得られる。
このキャリブレーションデータは、キャリブレーションを行う際に、センサープレート20の全ての歪みセンサー20aに対して適用するので、センサープレート20の各部位におけるセンサープレート荷重FSを均一にして、全ての歪みセンサー20aで検出される歪みεを均一にする必要がある。
しかし、油圧ジャッキ21の引張方向Xがアンカーケーブル11の中心軸線に対して傾いている場合には、上記のようにセンサープレート20にかかるセンサープレート荷重FSが部位によって異なるので、この状態で作成したキャリブレーションデータをセンサープレート20の全ての歪みセンサー20aに対して適用することはできない。それにも拘わらず、仮に全ての歪みセンサー20aを同一のキャリブレーションデータに基づいて校正した場合は、一部又は全部の歪みセンサー20aの校正が不正確になる。
これと同様なことが、コンクリート表面12aに凹部があり、ラムチェア23にジャッキ荷重FJが作用したときに.ラムチェア23及び油圧ジャッキ21が凹部側に傾く場合や、コンクリート12のコンクリート表面12aに対して、アンカーケーブル11の中心軸線が直角に設置されていない場合にも同様に発生する。
本発明の校正装置1は、傾き修正手段22を備えることにより、コンクリート12のコンクリート表面12a上に凹凸がある場合、或いはアンカーケーブル11の中心軸線がコンクリート表面12aに対して直角に設置されていない場合でも、簡単な作業で油圧ジャッキ21の引張方向Xをアンカーケーブル11の中心軸線と平行になるように修正して、センサープレート20の各部位にかかるセンサープレート荷重FSが均一になるようにし、全ての歪みセンサー20aを1つのキャリブレーションデータに基づいて、正確に校正できるようにしたものである。
すなわち、本発明の校正装置1は、コンクリート表面12aに凸部12bがある場合、図1に示すように、修正手段22における一部のフット部材32を凸部12b上に配置する。そして、一部又は全ての傾き修正手段22におけるねじ部材30の脚部24に対する螺入深さを調整して、全ての修正手段22におけるフット部32をコンクリート表面12aに当接させる。この後、ナット31を脚部24側に締め付けることにより、ねじ部材30の不用意な回転を防止する。この調整により、油圧ジャッキ21の中心軸線、即ち油圧ジャッキの引張方向Xがアンカーケーブル11の中心軸線に対して平行になるように修正する。
これにより、ジャッキ荷重FJが作用した場合にアンカーヘッド13には曲げ応力MJが発生しないので、ジャッキ荷重FJとセンサープレート20の各部位の歪εとの関係は、センサープレート20の各部位で均一になる。従って、1つのキャリブレーションデータに基づいて全ての歪みセンサー20aのキャリブレーションを正確に行うことができる。
このように、本実施形態によれば、コンクリート表面12aに凸部12bがある場合でも、ラムチェア23や油圧ジャッキ21の取り付け状態を調整したり、ラムチェア23の脚部24とコンクリート表面12aとの間に、部分的にスペーサを挿入したりする必要がなく、傾き修正手段22におけるねじ部材30の脚部24に対する突出量を調整するという簡単な作業で、1つのキャリブレーションデータに基づいて全ての歪みセンサー20aのキャリブレーションを正確に行うことができる。
なお、上記実施形態ではコンクリート表面12aに凸部12bがある場合について説明したが、コンクリート表面12aに凹部がある場合や、アンカーケーブル11の中心軸線が、コンクリート表面12aに対して直角に設置されていないような場合でも、傾き修正手段22によって油圧ジャッキ21の引張方向Xをアンカーケーブル11の中心軸線と平行になるように修正できる。なお、傾き修正手段22は、3個以上設けるのが好ましい。
また、上記実施形態では、センサープレート20を設けこのセンサープレート20に歪みセンサー20aを設ける場合について説明したが、本発明は、センサープレート20を設けずアンカープレート14に歪みセンサーを設ける場合にも適用できる。
《第2の実施の形態》
図9は、本発明に係る第2実施形態の校正装置50を示す。なお、上記と同一の部分には同一の符号を付けて、詳細な説明を省略する。この校正装置50は、ラムチェア23の脚部24に設けられた傾き修正手段52を有している。
この傾き修正手段52は、ラムチェア23の脚部24におけるコンクリート表面12aとの対向面に設けられた油圧室としてのシリンダ部53と、このシリンダ部53内にスライド自在に挿入されたピストン54と、このピストン54の下端部に設けられたフット部材55と、シリンダ部53の内周面に設けられたシール部材56と、シリンダ部53とピストン54との隙間からシリンダ部53内に異物が入るのを防止するピストンブーツ57とを有している。傾き修正手段52は、図10に示すように、ラムチェア23における脚部24の4つの角部にそれぞれ設けられている。
図9に示すように、シリンダ部53及びピストン54は、全て同一形状で同一寸法に形成されている。フット部材55は、ピストン54の下端部に設けられた球体部58に回転自在に嵌め込まれている。また、ピストン54には、シリンダ部53から抜け出るのを防止するストッパ(図示せず)が設けられている。
また、図11に示すように、全てのシリンダ部53が脚部24に設けられた油圧通路59によって接続されている。そして、全てのシリンダ部53及び全ての油圧通路59に、油圧油が充満されている。
シリンダ部53のうち1つ以上には、図12に示すように、油圧通路59を脚部24の外側空間に連通するための給油口60が設けられている。この給油口60には、開閉自在なキャップ61が設けられている。
この校正装置50は、コンクリート表面12aに凸部12bがある場合、ジャッキ荷重が作用していない状態で、1つ又は複数の傾き修正手段52が凸部12b上に配置されたとき、全ての傾き修正手段52のピストン54の伸縮量が自動的に調整され、油圧ジャッキ21の中心軸線がアンカーケーブル11の中心軸線と平行になるように構成されている。
すなわち、ラムチェア23がコンクリート表面12a上に配置された状態で油圧ジャッキ21のジャッキ荷重FJが作用していない場合には、凸部12b上に配置された傾き修正手段52のピストン54が、凸部12bによってシリンダ部53内に押し込まれる。これにより、シリンダ部53及び油圧通路59内の油圧が上昇し、凸部12b上に配置された傾き修正手段52以外の傾き修正手段52のピストン54が押し出される。
そして、凸部12b上の傾き修正手段52を除いて、傾き修正手段52のフット部材55がコンクリート表面12aに当接したときに、ラムチェア23及び油圧ジャッキ21の重量とシリンダ部53内の油圧とのバランスがとれ、ラムチェア23及び油圧ジャッキ21の位置が保持される。この状態では、ラムチェア23の中心軸線及び油圧ジャッキ21の中心軸線が、アンカーケーブル11の中心軸線と平行になる。
この状態で、ジャッキ荷重FJが作用しても、ラムチェア23及び油圧ジャッキ21が凸部12bの反対側に傾くことはないので、アンカーヘッド13に曲げ応力MJが作用しない。従って、センサープレート20の各部位にかかるセンサープレート荷重FSが均一になるので、1つのキャリブレーションデータに基づいて、全ての歪みセンサー20aのキャリブレーションを正確に行うことができる。
また、本発明の校正装置50によれば、コンクリート表面12aに凹凸がある場合や、アンカーケーブル11の中心軸線がコンクリート表面12aに対して直角に設置されていない場合でも、油圧ジャッキ21の引張方向Xがアンカーケーブル11の中心軸線に対して平行になるように自動的に修正されるので、従来に比べて作業工数を大幅に低減できる。
本発明に係る第1実施形態の緊張力検知装置の校正装置、及び傾き修正手段を示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態の傾き修正手段の配置を示す図であり、図1のA−A断面図である。 本発明に係る第1実施形態の傾き修正手段におけるフット部に設けられた荷重センサを示す図であり、図1のB−B断面図である。 傾き修正手段がなく、ジャッキ荷重が作用していない場合の、油圧ジャッキ及びラムチェアの姿勢を示す断面図である。 傾き修正手段がなく、ジャッキ荷重が作用している場合の、油圧ジャッキ及びラムチェアの姿勢を示す断面図である。 油圧ジャッキがコンクリート表面の凸部と反対側に傾いた場合のセンサープレートにおける凸部と反対側の部分の荷重歪関係線図である。 油圧ジャッキがコンクリート表面の凸部と反対側に傾いた場合のセンサープレートにおける凸部側の部分の荷重歪関係線図である。 歪みセンサーの校正を行う場合に使用するキャリブレーションデータを示す図である。 本発明に係る第2実施形態の緊張力検知装置の校正装置、及び傾き修正手段を示す断面図である。 本発明に係る第2実施形態の傾き修正手段の配置を示す図であり、図9のC−C断面図である。 本発明に係る第2実施形態の傾き修正手段のシリンダ部及び油圧通路を示す図であり、図9のD−D断面図である。 本発明に係る第2実施形態の傾き修正手段の油圧通路の給油口を示す図であり、図11のE−E断面図である。 一般的なグラウンドアンカーを示す図である。 従来例に係るグラウンドアンカーの緊張力検出技術を示す断面図である。
符号の説明
1 校正装置
10 グラウンドアンカー
11 アンカーケーブル
12 コンクリート
12a コンクリート表面
12b 凸部
13 アンカーヘッド
14 アンカープレート
15 地盤
20 センサープレート
20a 歪みセンサー
21 油圧ジャッキ
22 傾き修正手段
23 ラムチェア
24 取付部
25 脚部
30 ねじ部材
31 ナット
32 フット部材
33 止め部材
34 空洞
35 孔
36 荷重センサ
37 ケーブル
38 アタッチメント
40 傾き修正手段のない校正装置
41,42,43 荷重歪関係線図
50 校正装置
52 傾き修正手段
53 シリンダ部
54 ピストン
55 フット部材
56 シール部材
57 ピストンブーツ
58 球体部
59 油圧通路
60 給油口
61 キャップ
100 グラウンドアンカー
101 コンクリート
102 アンカープレート
104 シース
106 アンカーケーブル
108 アンカーヘッド
110 緊張力検知システム
123 アンカーケーブル
133 アンカープレート
135 アンカーヘッド
141 センサー
144 緊張力モニター装置

Claims (3)

  1. 地盤上に敷設された敷設部材に前記地盤に対する押圧力を与えるべく、緊張部材を有するグラウンドアンカーの緊張力を検知する緊張力検知手段の校正を行う校正装置であって、
    前記緊張部材に引張力を加えて前記緊張力を変化させる引張手段と、
    前記引張手段における引張方向の前記緊張部材に対する傾きを修正する傾き修正手段と、を備える校正装置。
  2. 前記引張手段を前記敷設部材上に支持する支持手段を、更に備え、
    前記傾き修正手段は、前記支持手段における前記敷設部材との対向面に螺入されたねじ部材と、前記ねじ部材の回転を停止する回転停止部材とを有する請求項1に記載の校正装置。
  3. 前記引張手段を前記敷設部材上に支持する支持手段を、更に備え、
    前記傾き修正手段は、前記支持手段の前記敷設部材との対向面に設けられた複数の油圧室と、前記油圧室にスライド自在に挿入されたピストンと、前記複数の油圧室を接続する油圧通路とを有する請求項1に記載の校正装置。
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