JP2009113563A - 衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法 - Google Patents

衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の取付強度を確保しやすく、取付作業、取り外し作業が簡単な衝撃吸収アセンブリを提供することを課題とする。
【解決手段】衝撃吸収アセンブリ1は、基部20と複数の収容部21、22とを有する車両構造物2と、弾性変形部30と複数の差込部311、321とを有する衝撃吸収部材3と、を備える。取付前において、変形部側縁部300の方が基部側縁部200よりも曲率が小さく設定されている。取付時において、差込部311、321を収容部21、22に差し込み、変形部側縁部300を基部側縁部200に沿うように弾性変形させる。取付後において、弾性変形部30の弾性復元力により、差込部311、321と収容部21、22を圧接させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、衝突時の衝撃を吸収して車両の乗員や歩行者等を保護する衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法に関する。
例えば、特許文献1〜4には、車両のバンパービームやルーフサイドインナパネルなどに取り付けられる長尺状の衝撃吸収部材が紹介されている。衝撃吸収部材は、衝突時のエネルギーを衝撃吸収部材自らが変形することにより吸収する。このため、衝撃吸収部材をバンパービームに配置すると、衝突時に歩行者に加わる衝撃を軽減することができる。また、衝撃吸収部材をルーフサイドインナパネルに配置すると、衝突時に車両の乗員に加わる衝撃を軽減することができる。
特許文献1、2に記載の衝撃吸収部材は接着剤により、特許文献3に記載の衝撃吸収部材はクリップにより、特許文献4に記載の衝撃吸収部材は係合爪により、それぞれ、バンパービームやルーフサイドインナパネルなどの車両構造物に取り付けられている。
特開2006−62635号公報 特開2007−118931号公報 特開2001−151058号公報 特開2004−130963号公報
しかしながら、衝撃吸収部材の取付に接着剤や両面テープを用いると、所望の取付強度を確保しにくい。また、衝撃吸収部材の取付にクリップや係合爪を用いる場合、クリップや係合爪の多くはアンカー状あるいは釣り針状を呈しているため、「返し」部分の取り外し作業が困難である。また、衝撃吸収部材の取付にボルトを用いる場合、取付作業が繁雑である。
本発明の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、衝撃吸収部材が所望の取付強度を確保しやすく、衝撃吸収部材の取付作業、取り外し作業が簡単な衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の衝撃吸収アセンブリは、長手方向に延在すると共に基部側縁部を有する基部と、該基部の長手方向両端側に配置される複数の収容部と、を有する車両構造物と、該車両構造物の衝撃入力側に配置され、長手方向に延在すると共に該基部側縁部に対向する変形部側縁部を有する弾性変形部と、該弾性変形部の長手方向両端側に配置されると共に複数の該収容部に各々対向する複数の差込部と、を有する長尺状の衝撃吸収部材と、を備えてなり、取付前において、該変形部側縁部の方が該基部側縁部よりも、該衝撃入力側に対して反対側の反衝撃入力側を基準とする曲率が小さく設定されており、取付時において、該差込部を該収容部に差し込み、該変形部側縁部を該基部側縁部に沿うように弾性変形させ、取付後において、該弾性変形部の弾性変形に起因する弾性復元力により、該差込部と該収容部を圧接させることを特徴とする(請求項1に対応)。
つまり、本発明の衝撃吸収アセンブリは、車両構造物の基部の基部側縁部と、衝撃吸収部材の弾性変形部の変形部側縁部と、の曲率差に起因する弾性復元力を利用して、車両構造物に衝撃吸収部材を取り付けるものである。
ここで、「取付前において、該変形部側縁部の方が該基部側縁部よりも、該衝撃入力側に対して反対側の反衝撃入力側を基準とする曲率が小さく設定されて」いるとは、反衝撃入力側から見て、変形部側縁部の方が基部側縁部よりも、曲率(曲率は一定でなくてもよい。)が小さいことをいう。
以下、本発明の衝撃吸収アセンブリの取付前における、変形部側縁部と基部側縁部との関係について説明する。図1(a)に、変形部側縁部および基部側縁部が正の曲率を有する場合の変形部側縁部と基部側縁部との関係を模式図で示す。図1(b)に、変形部側縁部が負の曲率を有する場合の変形部側縁部と基部側縁部との関係を模式図で示す。なお、図1(a)、(b)は、変形部側縁部と基部側縁部との関係を例示するための図であり、変形部側縁部、基部側縁部の構成(例えば、長さ、形状、曲率など)を何等限定するものではない。
図1(a)に示すように、取付前において、基部100の基部側縁部(太線で示す。)100aの曲率中心は、反衝撃入力側に位置している。同様に、弾性変形部101の変形部側縁部(太線で示す。)101aの曲率中心は、反衝撃入力側に位置している。変形部側縁部101aの方が、基部側縁部100aよりも、曲率が小さく設定されている。
また、図1(b)に示すように、取付前において、基部102の基部側縁部(太線で示す。)102aは、直線状を呈している。このため、基部側縁部102aの曲率は0である。一方、弾性変形部103の変形部側縁部(太線で示す。)103aの曲率中心は、反衝撃入力側ではなく、衝撃入力側に位置している。つまり、反衝撃入力側から見て、負の曲率が設定されている。この場合も、反衝撃入力側から見ると、変形部側縁部103aの方が、基部側縁部102aよりも、曲率が小さく設定されていることになる。
このように、本発明の衝撃吸収アセンブリの取付前における、変形部側縁部と基部側縁部との関係には、図1(a)の関係にある場合のみならず、図1(b)の関係にある場合も含まれる。
本発明の衝撃吸収アセンブリによると、取付時において、差込部を収容部に差し込むことにより、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物に取り付けることができる。
また、本発明の衝撃吸収アセンブリによると、取付後において、弾性復元力により、差込部と収容部とが圧接する。このため、差込部と収容部とが分離するのを、抑制することができる。このように、本発明の衝撃吸収アセンブリによると、所望の取付強度を簡単に確保することができる。
また、本発明の衝撃吸収アセンブリによると、取り外しの際、取付の際とは逆に、差込部を収容部から引き抜くだけで、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物から取り外すことができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、複数の前記収容部は、全て交差方向収容部であり、複数の前記差込部は、全て該交差方向収容部に対向する交差方向差込部であり、取付時において、長手方向に対して交差する交差方向から該交差方向差込部を該交差方向収容部に差し込み、前記変形部側縁部を前記基部側縁部に沿うように弾性変形させる構成とする方がよい(請求項2に対応)。
本構成によると、取付時において、交差方向から交差方向差込部を交差方向収容部に差し込むことにより、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物に取り付けることができる。また、本構成によると、取付後において、弾性復元力が、交差方向に対して、交差する方向に作用する。このため、当該弾性復元力により、交差方向差込部と交差方向収容部とが、交差方向に対して交差する方向に、圧接する。したがって、交差方向差込部と交差方向収容部とが分離するのを、抑制することができる。このように、本構成によると、所望の取付強度を簡単に確保することができる。
また、本構成によると、取り外しの際、取付の際とは逆に、交差方向に交差方向差込部を交差方向収容部から引き抜くだけで、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物から取り外すことができる。
また、取り外しの際、交差方向に交差方向差込部を交差方向収容部から引き抜くだけで、弾性変形部が、自身の弾性復元力により、取付前の形状(変形部側縁部の方が基部側縁部よりも曲率が小さい形状)に復元する。この点においても、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物から取り外すことができる。
(3)好ましくは、上記(2)の構成において、前記衝撃吸収部材は、前記弾性変形部を有する長尺状の衝撃吸収体と、該衝撃吸収体に取り付けられる交差方向取付部と、前記交差方向差込部と、を有する複数の交差方向取付具と、を有している構成とする方がよい(請求項3に対応)。
本構成によると、衝撃吸収体と、交差方向差込部と、が互いに別体である。このため、交差方向差込部を有しない衝撃吸収体であっても、本発明の衝撃吸収アセンブリに組み込むことができる。したがって、本構成の衝撃吸収アセンブリは、汎用性が高い。
(4)好ましくは、上記(3)の構成において、前記衝撃吸収体は、押出成形品である構成とする方がよい(請求項4に対応)。衝撃吸収体は、長尺状を呈している。また、押出成形は、長尺物を量産するのに適している。このため、本構成によると、衝撃吸収体を簡単に作製することができる。並びに、本構成によると、衝撃吸収体の製造コストを削減することができる。
(5)好ましくは、上記(1)の構成において、複数の前記収容部は、前記基部の長手方向一端側に配置される長手方向収容部と、該基部の長手方向他端側に配置される回動方向収容部と、を有しており、複数の前記差込部は、前記弾性変形部の長手方向一端側に配置される長手方向差込部と、該弾性変形部の長手方向他端側に配置される回動方向差込部と、を有しており、取付時において、長手方向から該長手方向差込部を該長手方向収容部に差し込み、差し込んだ該長手方向差込部を基準に、該回動方向差込部を回動させ、回動方向から該回動方向差込部を該回動方向収容部に差し込み、前記変形部側縁部を前記基部側縁部に沿うように弾性変形させ、取付後において、該弾性変形部の弾性変形に起因する弾性復元力により、該長手方向差込部と該長手方向収容部、および該回動方向差込部と該回動方向収容部を圧接させる構成とする方がよい(請求項5に対応)。
本構成によると、取付時において、まず、長手方向から長手方向差込部を長手方向収容部に差し込み、次いで、差し込んだ長手方向差込部を基準に、回動方向差込部を回動させ、回動方向から回動方向差込部を回動方向収容部に差し込むことにより、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物に取り付けることができる。
また、本構成によると、取付後において、弾性復元力が、長手方向および回動方向に対して、交差する方向に作用する。このため、当該弾性復元力により、長手方向差込部と長手方向収容部とが、長手方向に対して交差する方向に、圧接する。並びに、回動方向差込部と回動方向収容部とが、回動方向に対して交差する方向に、圧接する。したがって、長手方向差込部と長手方向収容部とが分離するのを、抑制することができる。並びに、回動方向差込部と回動方向収容部とが分離するのを、抑制することができる。このように、本構成によると、所望の取付強度を簡単に確保することができる。
また、本構成によると、取り外しの際、取付の際とは逆に、まず、回動方向に回動方向差込部を回動方向収容部から引き抜き、次いで、長手方向に長手方向差込部を長手方向収容部から引き抜くだけで、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物から取り外すことができる。
また、取り外しの際、回動方向に回動方向差込部を回動方向収容部から引き抜くだけで、弾性変形部が、自身の弾性復元力により、取付前の形状(変形部側縁部の方が基部側縁部よりも曲率が小さい形状)に復元する。この点においても、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物から取り外すことができる。
(6)好ましくは、上記(5)の構成において、前記衝撃吸収部材は、前記弾性変形部を有する長尺状の衝撃吸収体と、該衝撃吸収体に取り付けられる長手方向取付部と、前記長手方向差込部と、を有する長手方向取付具と、該衝撃吸収体に取り付けられる回動方向取付部と、前記回動方向差込部と、を有する回動方向取付具と、を有している構成とする方がよい(請求項6に対応)。
本構成によると、衝撃吸収体と、長手方向差込部と、回動方向差込部と、が互いに別体である。このため、長手方向差込部あるいは回動方向差込部を有しない衝撃吸収体であっても、本発明の衝撃吸収アセンブリに組み込むことができる。したがって、本構成の衝撃吸収アセンブリは、汎用性が高い。
(7)好ましくは、上記(6)の構成において、前記衝撃吸収体は、押出成形品である構成とする方がよい(請求項7に対応)。衝撃吸収体は、長尺状を呈している。また、押出成形は、長尺物を量産するのに適している。このため、本構成によると、衝撃吸収体を簡単に作製することができる。並びに、本構成によると、衝撃吸収体の製造コストを削減することができる。
(8)好ましくは、上記(1)ないし(7)のいずれかの構成において、前記差込部および前記収容部のうち、少なくとも一方は、取付後において、該差込部と該収容部とが分離するのを抑制する爪部を有している構成とする方がよい(請求項8に対応)。
本構成によると、弾性変形部の弾性復元力により、爪部が差込方向に対して交差する方向に付勢される。このため、さらに、差込部と収容部とが分離するのを、抑制することができる。
(9)好ましくは、上記(8)の構成において、前記差込部および前記収容部のうち、少なくとも一方は、前記爪部が係合する被係合部を有している構成とする方がよい(請求項9に対応)。本構成によると、爪部と被係合部とが係合するため、さらに、差込部と収容部とが分離するのを、抑制することができる。
(10)好ましくは、上記(5)ないし(9)のいずれかの構成において、前記長手方向差込部は、前記衝撃吸収部材の長手方向一端に一つだけ配置されており、前記回動方向差込部は、該衝撃吸収部材の少なくとも長手方向他端に配置されている構成とする方がよい(請求項10に対応)。
本構成によると、衝撃吸収部材の長手方向両端を、車両構造物に取り付けることができる。このため、衝撃吸収部材の長手方向全長に亘って、所望の取付強度を確保することができる。また、衝撃吸収部材の長手方向全長に亘って、弾性変形部を設定することができる。この場合、より取付強度を高くすることができる。
また、基部側縁部と変形部側縁部と間には、前述したように曲率差が設定してある。このため、取付前における車両構造物と衝撃吸収部材との衝撃入力方向に対向する部位同士の間隔(以下、適宜、「取付前間隔」と称す。)は、基部および弾性変形部から、長手方向に遠ざかるにしたがって、大きくなる。取付前間隔が大きいほど、取付後に発生する弾性復元力が大きくなる。この点、本構成によると、取付前間隔が大きくなりやすい長手方向両端同士が接合されている。したがって、より取付強度を高くすることができる。
(11)好ましくは、上記(1)ないし(10)のいずれかの構成において、前記車両構造物は、バンパービームである構成とする方がよい(請求項11に対応)。本構成によると、衝撃吸収部材をバンパービームに堅固に取り付けることができる。
(12)また、上記課題を解決するため、本発明の衝撃吸収アセンブリの取付方法は、長手方向に延在すると共に基部側縁部を有する基部と、該基部の長手方向一端側に配置される長手方向収容部と、該基部の長手方向他端側に配置される回動方向収容部と、を有する車両構造物の、該長手方向収容部に、該車両構造物の衝撃入力側に配置され、長手方向に延在すると共に該基部側縁部に対向し、取付前において、該基部側縁部よりも、該衝撃入力側に対して反対側の反衝撃入力側を基準とする曲率が小さく設定されている変形部側縁部を有する弾性変形部と、該弾性変形部の長手方向一端側に配置される長手方向差込部と、該弾性変形部の長手方向他端側に配置される回動方向差込部と、を有する長尺状の衝撃吸収部材の、該長手方向差込部を、長手方向から差し込む長手方向差込工程と、差し込んだ該長手方向差込部を基準に、該回動方向差込部を回動させ、回動方向から該回動方向差込部を該回動方向収容部に差し込み、該変形部側縁部を該基部側縁部に沿うように弾性変形させ、該弾性変形部の弾性変形に起因する弾性復元力により、該長手方向差込部と該長手方向収容部、および該回動方向差込部と該回動方向収容部を圧接させる回動方向差込工程と、を有することを特徴とする(請求項12に対応)。
本発明の衝撃吸収アセンブリの取付方法によると、長手方向差込工程と、回動方向差込工程と、いう二つの工程を経ることで、衝撃吸収部材を車両構造物に取り付けることができる。このため、取付作業が簡単になる。
また、本発明の衝撃吸収アセンブリの取付方法によると、取付後において、弾性復元力が、長手方向および回動方向に対して、交差する方向に作用する。このため、当該弾性復元力により、長手方向差込部と長手方向収容部とが、長手方向に対して交差する方向に、圧接する。並びに、回動方向差込部と回動方向収容部とが、回動方向に対して交差する方向に、圧接する。したがって、長手方向差込部と長手方向収容部とが分離するのを、抑制することができる。並びに、回動方向差込部と回動方向収容部とが分離するのを、抑制することができる。このように、本発明の衝撃吸収アセンブリの取付方法によると、所望の取付強度を簡単に確保することができる。
また、本発明の衝撃吸収アセンブリの取付方法によると、取り外しの際、取付時とは逆に、まず、回動方向に回動方向差込部を回動方向収容部から引き抜き、次いで、長手方向に長手方向差込部を長手方向収容部から引き抜くだけで、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物から取り外すことができる。
また、取り外しの際、回動方向に回動方向差込部を回動方向収容部から引き抜くだけで、弾性変形部が、自身の弾性復元力により、取付前の形状(変形部側縁部の方が基部側縁部よりも曲率が小さい形状)に復元する。この点においても、簡単に、衝撃吸収部材を車両構造物から取り外すことができる。
本発明によると、衝撃吸収部材が所望の取付強度を確保しやすく、衝撃吸収部材の取付作業、取り外し作業が簡単な衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法を提供することができる。
以下、本発明の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[衝撃吸収アセンブリの構成]
まず、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの構成について説明する。図2に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリを備える車両前部の透過上面図を示す。図3に、同車両前部の透過斜視図を示す。なお、以下に示す図においては、車両後方から前方を見た場合を基準に、方位(左右)を定義する。図2、図3に示すように、車両9のフロントバンパー90は、バンパーフェイシア900とバンパービーム2とクラッシュボックス902とを備えている。
クラッシュボックス902は、アルミ合金製であって、後方に向かって開口する箱状を呈している。クラッシュボックス902は、車幅方向(左右方向)に離間して、合計二つ配置されている。一対のクラッシュボックス902は、各々フロントサイドメンバ903の前端に、開口が伏せられた状態で、固定されている。一対のクラッシュボックス902の前壁には、バンパービーム2の左右両端部が、各々固定されている。
バンパーフェイシア900は、オレフィン系樹脂製であって、長尺状を呈している。バンパーフェイシア900は、車幅方向に延在している。バンパーフェイシア900は、後述する衝撃吸収アセンブリ1を前方から覆っている。
衝撃吸収アセンブリ1は、バンパービーム2と衝撃吸収部材3とを備えている。すなわち、衝撃吸収アセンブリ1は、フロントバンパー90のバンパービーム2を含んで構成されている。
図4に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大斜視図を示す。図5に、図4のV−V方向断面図を示す。図6に、同衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図を示す。図7に、同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大斜視図を示す。図8に、同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図を示す。図9(a)に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの分解上面図を示す。図9(b)に、同衝撃吸収アセンブリの分解前面図を示す。
バンパービーム2は、アルミ合金製であって、長尺の四角筒状を呈している。バンパービーム2は、車幅方向(左右方向)に延設されている。バンパービーム2は、基部20と長手方向収容部21(図9においては、説明の便宜上○で示す。)と回動方向収容部22(図9においては、説明の便宜上○で示す。)とを備えている。
長手方向収容部21は、バンパービーム2の左端に配置されている。図6に示すように、長手方向収容部21には、矩形状の開口210が開設されている。開口210の左方に、後述する長手方向差込部311が収容される。
回動方向収容部22は、バンパービーム2の右端に配置されている。図8に示すように、回動方向収容部22には、矩形と線形とが連なった開口が開設されている。すなわち、回動方向収容部22は、差込部用開口部220と取付部用開口部221とを備えている。取付部用開口部221は、矩形開口状を呈している。差込部用開口部220は、左右方向に延在するスリット状を呈している。差込部用開口部220は、取付部用開口部221の右上隅から右方に連なっている。差込部用開口部220の下方であって、かつ取付部用開口部221の右方に、後述する回動方向差込部321が収容される。
基部20は、図9に示すように、長手方向収容部21と回動方向収容部22との間の左右方向略全長に亘って介在している。基部20は、前方に膨らむ弧状を呈している。基部20の前面には、基部側縁部200が配置されている。基部側縁部200の曲率は、左右方向全長に亘って一定ではない。具体的には、基部側縁部200の左右端に近い部分の方が、基部側縁部200の中央部分よりも、曲率が大きい。これらの部分の曲率中心は、いずれも基部側縁部200よりも、後方に位置している。
衝撃吸収部材3は、衝撃吸収体30と長手方向取付具31(図9においては、説明の便宜上省略して示す。)と回動方向取付具32(図9においては、説明の便宜上省略して示す。)とを備えている。
衝撃吸収体30は、樹脂製であって、押出成形により製造されている。具体的には、衝撃吸収体30は、商品名「UBEナイロン6」(宇部興産株式会社製、品番「1013IU50」))製である。衝撃吸収体30は、当該樹脂により一体形成された押出成形材を所定寸法に切断した後、所定の湾曲形状に成形加工することにより作製されている。
衝撃吸収体30は、前出図2に示すように、バンパービーム2の前面に沿って、左右方向に延在している。衝撃吸収体30全体は、本発明の「弾性変形部」に相当する。衝撃吸収体30は、略八角形筒状を呈している。衝撃吸収体30の内部には、一対のリブが張設されている。
衝撃吸収体30は、図9に示すように、前方に緩やかに膨らむ弧状を呈している。衝撃吸収体30の後面には、変形部側縁部300が配置されている。変形部側縁部300の曲率は、左右方向全長に亘って一定ではない。具体的には、変形部側縁部300の左右端に近い部分の方が、変形部側縁部300の中央部分よりも、曲率が大きい。これらの部分の曲率中心は、いずれも変形部側縁部300よりも、後方に位置している。衝撃吸収部材3をバンパービーム2に取り付ける前においては、後方から見て、全体的に、変形部側縁部300の曲率は、基部側縁部200の曲率よりも、小さく設定されている。
長手方向取付具31は、衝撃吸収体30の左端に取り付けられている。長手方向取付具31は、樹脂製であって、長手方向取付部310と長手方向差込部311(図9においては、説明の便宜上・で示す。)とを備えている。
長手方向取付部310は、図5、図6に示すように、右方に開口する断面U字状を呈している。すなわち、長手方向取付部310は、前壁310aと後壁310bとを備えている。前壁310aと後壁310bとの間、つまり長手方向取付部310のU字溝内には、衝撃吸収体30の左端の後壁が挟持されている。長手方向取付部310の後壁310bは、衝撃吸収体30の左端の後壁よりも、一段後方に突出している。長手方向取付部310の後壁310bは、開口210に収容されている。このため、長手方向取付部310の後壁310bと、バンパービーム2の前壁とは、略面一に配置されている。
長手方向差込部311は、矩形フィン状を呈している。長手方向差込部311は、長手方向取付部310の左方に延出している。長手方向差込部311は、長手方向取付部310の後壁310bよりも、一段後方に突出している。長手方向差込部311は、開口210を介して、長手方向収容部21に収容されている。後述する衝撃吸収体30の弾性復元力により、長手方向差込部311の前面は、バンパービーム2の前壁後面に、全面的に圧接している。
回動方向取付具32は、衝撃吸収体30の右端に取り付けられている。回動方向取付具32の形状は、図5、図6に示す長手方向取付具31と同様である。すなわち、回動方向取付具32は、樹脂製であって、回動方向取付部320と回動方向差込部321(図9においては、説明の便宜上・で示す。)とを備えている。
回動方向取付部320は、図8に示すように、左方に開口する断面U字状を呈している。すなわち、回動方向取付部320は、前壁320aと後壁320bとを備えている。前壁320aと後壁320bとの間、つまり回動方向取付部320のU字溝内には、衝撃吸収体30の右端の後壁が挟持されている。回動方向取付部320の後壁320bは、前出図5に示す後壁310bのように、衝撃吸収体30の右端の後壁よりも、一段後方に突出している。回動方向取付部320の後壁320bは、回動方向収容部22の取付部用開口部221に、収容されている。このため、回動方向取付部320の後壁320bと、バンパービーム2の前壁とは、略面一に配置されている。
回動方向差込部321は、矩形フィン状を呈している。回動方向差込部321は、回動方向取付部320の右方に延出している。回動方向差込部321は、回動方向取付部320の後壁320bよりも、一段後方に突出している。回動方向差込部321は、差込部用開口部220を介して、回動方向収容部22に収容されている。後述する衝撃吸収体30の弾性復元力により、回動方向差込部321の前面は、バンパービーム2の前壁後面に、全面的に圧接している。
[衝撃吸収アセンブリの取付方法]
次に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法について説明する。本実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法は、長手方向差込工程と回動方向差込工程とを有している。まず、長手方向差込工程について説明する。図10(a)に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法の長手方向差込工程初期の上方から見た模式図を示す。図10(b)に、同工程初期の前方から見た模式図を示す。図11(a)に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法の長手方向差込工程終期の上方から見た模式図を示す。図11(b)に、同工程終期の前方から見た模式図を示す。図11(c)に、図11(b)の長手方向両端部の模式図を示す。
本工程においては、図10に示すように、まず、衝撃吸収部材3(予め衝撃吸収体30に長手方向取付具31と回動方向取付具32とが取り付けられている)を、バンパービーム2に対して、長手方向差込部311が近接し回動方向差込部321が離間するように、前後方向に傾ける。この際、長手方向差込部311の左方延長線状に、長手方向収容部21が位置するように、衝撃吸収部材3を配置する。
続いて、図10中に白抜き矢印で示すように、衝撃吸収部材3を左方に動かす。そして、図11に示すように、右方から、長手方向差込部311を長手方向収容部21の開口210に差し込む(前出図6参照)。
次に、回動方向差込工程について説明する。図12(a)に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法の回動方向差込工程の上方から見た模式図を示す。図12(b)に、同工程の前方から見た模式図を示す。図12(c)に、図12(b)の長手方向両端部の模式図を示す。
図11(c)に示すように、長手方向収容部21の開口210の方が、長手方向差込部311よりも、上下方向幅が大きい。このため、長手方向収容部21内において、長手方向差込部311を、動かすことができる。
本工程においては、図11(c)中に白抜き矢印で示すように、まず、長手方向差込部311を略回動中心として、衝撃吸収部材3を、前方から見て時計回りに回動させる。続いて、図12(c)中に白抜き矢印で示すように、長手方向差込部311を略回動中心として、衝撃吸収部材3を、前方から見て反時計回りに再び回動させる。この際、図12中(a)に示すように、衝撃吸収部材3の変形部側縁部300を、バンパービーム2の基部側縁部200に、長手方向差込部311を略支点として、押し当てる。そして、変形部側縁部300の形状を基部側縁部200の形状に沿わせる。この過程で、衝撃吸収体30は弾性変形する。最後に、上方から、回動方向差込部321を回動方向収容部22に差し込む(前出図8参照)。
このようにして、本実施形態の衝撃吸収アセンブリは取り付けられる。取付後において、衝撃吸収体30は、バンパービーム2の形状に沿うように、弾性変形している。このため、当該弾性変形に対応する分だけ、衝撃吸収体30に弾性復元力が蓄積されている。蓄積された弾性復元力により、衝撃吸収体30の左右両端は、前方に付勢されている。このため、図5中に白抜き矢印で示すように、長手方向差込部311の前面はバンパービーム2の前壁後面に全面的に圧接している。並びに、回動方向差込部321の前面はバンパービーム2の前壁後面に全面的に圧接している。
[作用効果]
次に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法の作用効果について説明する。本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、取付時において、まず、右方向から長手方向差込部311を長手方向収容部21に差し込み、次いで、差し込んだ長手方向差込部311を基準に、回動方向差込部321を回動させ、回動方向から回動方向差込部321を回動方向収容部22に差し込むことにより、簡単に、衝撃吸収部材3をバンパービーム2に取り付けることができる。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、取付後において、弾性復元力が、長手方向(左右方向)および回動方向(前方から見て長手方向差込部311を略回動中心とする時計回り方向)に対して、交差する方向(前方)に作用する。このため、当該弾性復元力により、長手方向差込部311と長手方向収容部21とが、長手方向に対して交差する方向に、圧接する。並びに、回動方向差込部321と回動方向収容部22とが、回動方向に対して交差する方向に、圧接する。したがって、長手方向差込部311と長手方向収容部21とが分離するのを、抑制することができる。並びに、回動方向差込部321と回動方向収容部22とが分離するのを、抑制することができる。このように、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、所望の取付強度を簡単に確保することができる。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、取り外しの際、取付の際とは逆に、まず、回動方向に回動方向差込部321を回動方向収容部22から引き抜き、次いで、長手方向に長手方向差込部311を長手方向収容部21から引き抜くだけで、簡単に、衝撃吸収部材3をバンパービーム2から取り外すことができる。
また、取り外しの際、回動方向に回動方向差込部321を回動方向収容部22から引き抜くだけで、衝撃吸収体30が、自身の弾性復元力により、取付前の形状(変形部側縁部300の方が基部側縁部200よりも曲率が小さい形状)に復元する。この点においても、簡単に、衝撃吸収部材3をバンパービーム2から取り外すことができる。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、衝撃吸収部材3の長手方向両端を、バンパービーム2に取り付けることができる。このため、衝撃吸収部材3の長手方向全長に亘って、所望の取付強度を確保することができる。また、衝撃吸収部材3の長手方向全長に亘って、弾性変形部(衝撃吸収体30)を設定することができる。このため、より取付強度を高くすることができる。
また、基部側縁部200と変形部側縁部300と間には、前述したように曲率差が設定してある。このため、取付前におけるバンパービーム2と衝撃吸収部材3との前後方向に対向する部位同士の間隔(取付前間隔)は、前出図9に示すように、左右両端に近づくにしたがって、大きくなる。取付前間隔が大きいほど、取付後に発生する弾性復元力が大きくなる。この点、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、取付前間隔が大きくなりやすい、バンパービーム2の左端と衝撃吸収部材3の左端、およびバンパービーム2の右端と衝撃吸収部材3の右端が、それぞれ接合されている。したがって、より取付強度を高くすることができる。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、衝撃吸収体30と、長手方向差込部311と、回動方向差込部321と、が互いに別体である。このため、長手方向差込部311あるいは回動方向差込部321を有しない衝撃吸収体30であっても、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1に組み込むことができる。したがって、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1は、汎用性が高い。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、衝撃吸収体30が押出成形品である。このため、衝撃吸収体30を、簡単に作製することができる。並びに、衝撃吸収体30の製造コストを削減することができる。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、ボルト等を用いて衝撃吸収部材3をバンパービーム2に取り付ける場合と比較して、衝撃吸収体30にボルト挿通孔などを穿設する必要がない。このため、衝撃吸収体30が所望の衝撃吸収特性を確保しやすい。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1の取付方法によると、長手方向差込工程と、回動方向差込工程と、いう二つの工程を経ることで、衝撃吸収部材3をバンパービーム2に取り付けることができる。このため、取付作業が簡単になる。
<第二実施形態>
[衝撃吸収アセンブリの構成]
まず、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの構成について説明する。図13に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大斜視図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。図14に、同衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図を示す。なお、図6に対応する部位については、同じ符号で示す。図15に、同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大斜視図を示す。なお、図7に対応する部位については、同じ符号で示す。図16に、同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図を示す。なお、図8に対応する部位については、同じ符号で示す。図13〜図16に示すように、バンパービーム2の材質、形状は、第一実施形態と同様である。並びに、衝撃吸収体30の材質、形状は、第一実施形態と同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
バンパービーム2の長手方向収容部23は、バンパービーム2の左端に配置されている。図14に示すように、長手方向収容部23には、スリット230と長手方向被係合部231とが開設されている。長手方向被係合部231は、本発明の被係合部に含まれる。スリット230は、上下方向に延在している。長手方向被係合部231は、断面矩形の小孔状を呈している。長手方向被係合部231は、スリット230の左方に配置されている。スリット230の左方であって、かつ長手方向被係合部231の後方には、後述する長手方向差込部334が収容される。
回動方向収容部24は、バンパービーム2の右端に配置されている。図16に示すように、回動方向収容部24には、開口240と回動方向被係合部241とが開設されている。回動方向被係合部241は、本発明の被係合部に含まれる。開口240は、上下逆さまのL字状を呈している。回動方向被係合部241は、断面矩形の小孔状を呈している。回動方向被係合部241は、開口240のL字角部の対角位置に配置されている。開口240の右下方であって、かつ回動方向被係合部241の後方には、後述する回動方向差込部344が収容される。
衝撃吸収部材3の長手方向取付具33(図14においては、説明の便宜上透過して示す。)は、図14に示すように、衝撃吸収体30の左端に取り付けられている。長手方向取付具33は、樹脂製であって、T字部330と上方長手方向取付部331と下方長手方向取付部332と後方長手方向取付部333と長手方向差込部334とを備えている。
T字部330は、衝撃吸収体30の左端面を覆うように配置されている。T字部330は、衝撃吸収体30の後方、上方、下方に分岐して延在している。上方長手方向取付部331は、T字部330の上方分岐端に連なっている。上方長手方向取付部331は、右方に開口する断面U字状を呈している。すなわち、上方長手方向取付部331は、上方内周壁331aと上方外周壁331bとを備えている。上方内周壁331aと上方外周壁331bとの間つまり上方長手方向取付部331のU字溝内には、衝撃吸収体30の左端の上壁が挟持されている。
下方長手方向取付部332は、T字部330の下方分岐端に連なっている。下方長手方向取付部332は、右方に開口する断面U字状を呈している。すなわち、下方長手方向取付部332は、下方内周壁332aと下方外周壁332bとを備えている。下方内周壁332aと下方外周壁332bとの間つまり下方長手方向取付部332のU字溝内には、衝撃吸収体30の左端の下壁が挟持されている。
後方長手方向取付部333は、T字部330の後方分岐端に連なっている。後方長手方向取付部333は、右方に延在するフィン状を呈している。後方長手方向取付部333は、衝撃吸収体30の左端の後壁前方に挿入されている。これら、上方長手方向取付部331、下方長手方向取付部332、後方長手方向取付部333により、長手方向取付具33が、衝撃吸収体30の左端に取り付けられている。
長手方向差込部334は、矩形フィン状を呈している。長手方向差込部334は、T字部330の後方分岐端に連なっている。長手方向差込部334は、後方長手方向取付部333よりも、一段後方に突出している。長手方向差込部334の前面には、長手方向爪部334aが突設されている。長手方向爪部334aは、本発明の爪部に含まれる。長手方向爪部334aは、左方に向かって尖る三角形状を呈している。長手方向差込部334は、スリット230を介して、長手方向収容部23に収容されている。長手方向爪部334aは、長手方向被係合部231に、後方から係合している。
衝撃吸収部材3の回動方向取付具34(図16においては、説明の便宜上透過して示す。)は、衝撃吸収体30の右端に取り付けられている。回動方向取付具34の形状は、図13、図14に示す長手方向取付具33と同様である。すなわち、回動方向取付具34は、樹脂製であって、T字部340と上方回動方向取付部341と下方回動方向取付部342と後方回動方向取付部343と回動方向差込部344とを備えている。
T字部340は、衝撃吸収体30の右端面を覆うように配置されている。T字部340は、衝撃吸収体30の後方、上方、下方に分岐して延在している。上方回動方向取付部341は、T字部340の上方分岐端に連なっている。上方回動方向取付部341は、左方に開口する断面U字状を呈している。すなわち、上方回動方向取付部341は、上方内周壁341aと上方外周壁341bとを備えている。上方内周壁341aと上方外周壁341bとの間つまり上方回動方向取付部341のU字溝内には、衝撃吸収体30の右端の上壁が挟持されている。
下方回動方向取付部342は、T字部340の下方分岐端に連なっている。下方回動方向取付部342は、左方に開口する断面U字状を呈している。すなわち、下方回動方向取付部342は、下方内周壁342aと下方外周壁342bとを備えている。下方内周壁342aと下方外周壁342bとの間つまり下方回動方向取付部342のU字溝内には、衝撃吸収体30の右端の下壁が挟持されている。
後方回動方向取付部343は、T字部340の後方分岐端に連なっている。後方回動方向取付部343は、左方に延在するフィン状を呈している。後方回動方向取付部343は、衝撃吸収体30の右端の後壁前方に挿入されている。これら、上方回動方向取付部341、下方回動方向取付部342、後方回動方向取付部343により、回動方向取付具34が、衝撃吸収体30の右端に取り付けられている。
回動方向差込部344は、矩形フィン状を呈している。回動方向差込部344は、T字部340の後方分岐端に連なっている。回動方向差込部344は、後方回動方向取付部343よりも、一段後方に突出している。回動方向差込部344の前面には、回動方向爪部344aが突設されている。回動方向爪部344aは、本発明の爪部に含まれる。回動方向爪部344aは、下方に向かって尖る三角形状を呈している。回動方向差込部344は、開口240を介して、回動方向収容部24に収容されている。回動方向爪部344aは、回動方向被係合部241に、後方から係合している。
[衝撃吸収アセンブリの取付方法]
次に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法について説明する。本実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法は、第一実施形態の衝撃吸収アセンブリの取付方法と略同様である。
相違点は、回動方向差込工程の最後に、長手方向爪部334aを長手方向被係合部231に係合させる点である。並びに、回動方向差込工程の最後に、回動方向爪部344aを回動方向被係合部241に係合させる点である。
取付後において、衝撃吸収体30は、バンパービーム2の形状に沿うように、弾性変形している。このため、当該弾性変形に対応する分だけ、衝撃吸収体30に弾性復元力が蓄積されている。弾性復元力により、衝撃吸収体30の左右両端は、前方に付勢されている。このため、長手方向差込部334の前面はバンパービーム2の前壁後面に全面的に圧接している。並びに、回動方向差込部344の前面はバンパービーム2の前壁後面に全面的に圧接している。
[作用効果]
本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法は、第一実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、構成が共通する部分については、同様の作用効果を有する。また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1の長手方向差込部334には、長手方向爪部334aが配置されている。また、長手方向収容部23には、長手方向被係合部231が配置されている。取付後において、衝撃吸収体30の弾性復元力により、長手方向爪部334aは長手方向被係合部231に後方から挿入されている。このため、長手方向差込部334と長手方向収容部23とが分離しにくい。
また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1の回動方向差込部344には、回動方向爪部344aが配置されている。また、回動方向収容部24には、回動方向被係合部241が配置されている。取付後において、衝撃吸収体30の弾性復元力により、回動方向爪部344aは回動方向被係合部241に後方から挿入されている。このため、回動方向差込部344と回動方向収容部24とが分離しにくい。
<第三実施形態>
本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、第二実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、の相違点は、回動方向収容部の形状のみである。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図17に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図を示す。なお、図16に対応する部位については、同じ符号で示す。図17に示すように、回動方向収容部24の開口240は、上下逆さまのL字状ではなく、右上方から左下方に直線状に延在する斜線状を呈している。開口240は上向きの開口部分を有している。このため、回動方向差込部344を、上方から差し込むことができる。
本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法は、第二実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、構成が共通する部分については、同様の作用効果を有する。また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1の回動方向収容部24には、斜線状(直線状)の開口240が配置されている。このため、開口240の開設作業が簡単になる。
<第四実施形態>
本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、第二実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、の相違点は、長手方向収容部および回動方向収容部の構成のみである。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図18に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図を示す。なお、図14に対応する部位については、同じ符号で示す。図19に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図を示す。なお、図16に対応する部位については、同じ符号で示す。
図18に示すように、長手方向収容部25は、ポケット状を呈している。すなわち、長手方向収容部25は、バンパービーム2の前壁前面に突設されている。長手方向収容部25には、スリット状の開口250と長手方向被係合部251とが開設されている。長手方向被係合部251は、本発明の被係合部に含まれる。開口250は、右向きであって、上下方向に延在している。長手方向被係合部251は、断面矩形の小孔状を呈している。長手方向被係合部251は、長手方向収容部25の前壁に配置されている。
長手方向収容部25には、開口250を介して、長手方向差込部334が収容される。長手方向差込部334の長手方向爪部334aは、後方から長手方向被係合部251に係合する。
図19に示すように、回動方向収容部26は、ポケット状を呈している。すなわち、回動方向収容部26は、バンパービーム2の前壁前面に突設されている。回動方向収容部26には、開口260が開設されている。開口260は、上下逆さまのL字状であって、上向きおよび左向きである。回動方向被係合部261は、断面矩形の小孔状を呈している。回動方向被係合部261は、本発明の被係合部に含まれる。回動方向被係合部261は、回動方向収容部26の前壁に配置されている。
回動方向収容部26には、開口260を介して、回動方向差込部344が収容される。回動方向差込部344の回動方向爪部344aは、後方から回動方向被係合部261に係合する。
本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法は、第二実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、構成が共通する部分については、同様の作用効果を有する。また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1の長手方向収容部25および回動方向収容部26は、ポケット状を呈している。このため、さらに、長手方向差込工程において、長手方向差込部334を長手方向収容部25に差し込みやすくなる。並びに、回動方向差込工程において、回動方向差込部344を回動方向収容部26に差し込みやすくなる。
<第五実施形態>
本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、第四実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、の相違点は、長手方向差込部および回動方向差込部の構成のみである。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図20に、本実施形態の衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図を示す。なお、図18に対応する部位については、同じ符号で示す。図20に示すように、衝撃吸収体30の後壁左端からは、フィン状の長手方向差込部35が一体的に突設されている。長手方向差込部35の前面には、長手方向爪部35aが配置されている。長手方向爪部35aは、本発明の爪部に含まれる。取付後において、長手方向爪部35aは、長手方向収容部25の長手方向被係合部251に、後方から係合する。
回動方向差込部は、衝撃吸収体30の後壁右端から、右方に突設されている。回動方向差込部の形状、配置は、上記長手方向差込部35の形状、配置と同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
本実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法は、第四実施形態の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法と、構成が共通する部分については、同様の作用効果を有する。また、本実施形態の衝撃吸収アセンブリ1によると、衝撃吸収体30と長手方向差込部35と回動方向差込部とが一体に形成されている。つまり、一体物の衝撃吸収部材3が用いられている。このため、部品点数が少なくなる。
<その他>
以上、本発明の衝撃吸収アセンブリおよびその取付方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、長手方向差込部、長手方向収容部、回動方向差込部、回動方向収容部の位置、配置数は特に限定しない。例えば、回動方向差込部と回動方向収容部との組を、複数配置してもよい。こうすると、より取付強度を高くすることができる。
また、回動方向取付具32、34は、本発明の交差方向取付具として用いてもよい。並びに、回動方向収容部22、24、26は、本発明の交差方向収容部として用いてもよい。すなわち、衝撃吸収体30の長手方向両側に回動方向取付具(交差方向取付具)32を配置し、衝撃吸収体30の長手方向(左右方向)に対して、交差する方向(上下方向)から、回動方向差込部(交差方向差込部)321を回動方向収容部(交差方向収容部)22に挿入してもよい。
同様に、衝撃吸収体30の長手方向両側に回動方向取付具(交差方向取付具)34を配置し、衝撃吸収体30の長手方向(左右方向)に対して、交差する方向(上下方向)から、回動方向差込部(交差方向差込部)344を回動方向収容部(交差方向収容部)24、26に挿入してもよい。
こうすると、バンパービーム2に対して、衝撃吸収部材3全体を上方から、あるいは衝撃吸収部材3全体を下方から、あるいは衝撃吸収部材3のうち長手方向一方の交差方向取付具32、34を上方から、長手方向他方の交差方向取付具32、34を下方から、一回の工程で、取り付けることができる。このため、簡単に、衝撃吸収部材3をバンパービーム2に取り付けることができる。
また、基部をバンパービームに部分的に配置してもよい。並びに、弾性変形部を衝撃吸収部材に部分的に配置してもよい。図21に、衝撃吸収アセンブリの分解上面図を示す。図21に示すように、基部20をバンパービーム2の長手方向略中央に部分的に配置してもよい。並びに、弾性変形部30aを衝撃吸収体30の長手方向略中央に部分的に配置してもよい。そして、弾性変形部30aの左方に長手方向差込部37(説明の便宜上・で示す。)を、右方に回動方向差込部38(説明の便宜上・で示す。)を、それぞれ配置してもよい。並びに、基部20の左方に長手方向収容部27(説明の便宜上○で示す。)を、右方に回動方向収容部28(説明の便宜上○で示す。)を、それぞれ配置してもよい。
また、上記実施形態においては、略八角形筒状の衝撃吸収体30を用いた。しかしながら、衝撃吸収体30の形状は特に限定しない。三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形状としてもよい。また、真円形、楕円形、半円形などとしてもよい。
また、上記実施形態においては、UBEナイロン6製の衝撃吸収体30を用いた。しかしながら、衝撃吸収体30の材質は特に限定しない。PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネート)、PC/PBT(ポリブチレンテレフタレート)アロイ、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等を使用することができる。また、衝撃吸収体30の成形方法も特に限定しない。射出成形、ブロー成形などを用いてもよい。
また、長手方向取付具31、回動方向取付具32、長手方向取付具33、回動方向取付具34の形状、材質は特に限定しない。また、上記実施形態においては、アルミ合金製のバンパービーム2を用いたが、バンパービーム2の材質は特に限定しない。また、上記実施形態においては、本発明の車両構造物としてバンパービーム2を用いたが、ルーフサイドインナパネル、リヤバンパーのバンパービームなどを用いてもよい。また、上記第五実施形態においては、衝撃吸収体30と長手方向差込部35と回動方向差込部とを一体に形成したが、各々別体に形成して接合(溶着、接着など)してもよい。
(a)は変形部側縁部および基部側縁部が正の曲率を有する場合の変形部側縁部と基部側縁部との関係を示す模式図である。(b)は変形部側縁部が負の曲率を有する場合の変形部側縁部と基部側縁部との関係を示す模式図である。 第一実施形態の衝撃吸収アセンブリを備える車両前部の透過上面図である。 同車両前部の透過斜視図である。 同衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大斜視図である。 図4のV−V方向断面図である。 同衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図である。 同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大斜視図である。 同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図である。 (a)は同衝撃吸収アセンブリの分解上面図である。(b)は同衝撃吸収アセンブリの分解前面図である。 (a)は同衝撃吸収アセンブリの取付方法の長手方向差込工程初期の上方から見た模式図である。(b)は同工程初期の前方から見た模式図である。 (a)は同衝撃吸収アセンブリの取付方法の長手方向差込工程終期の上方から見た模式図である。(b)は同工程終期の前方から見た模式図である。(c)は(b)の長手方向両端部の模式図である。 (a)は同衝撃吸収アセンブリの取付方法の回動方向差込工程の上方から見た模式図である。(b)は同工程の前方から見た模式図である。(c)は(b)の長手方向両端部の模式図である。 第二実施形態の衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大斜視図である。 同衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図である。 同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大斜視図である。 同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図である。 第三実施形態の衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図である 第四実施形態の衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図である。 同衝撃吸収アセンブリの右端部の拡大分解斜視図を示す。 第五実施形態の衝撃吸収アセンブリの左端部の拡大分解斜視図である。 その他の実施形態の衝撃吸収アセンブリの分解上面図である。
符号の説明
1:衝撃吸収アセンブリ。
2:バンパービーム、20:基部、21:長手方向収容部、22:回動方向収容部、23:長手方向収容部、24:回動方向収容部、25:長手方向収容部、26:回動方向収容部、27:長手方向収容部、28:回動方向収容部、200:基部側縁部、210:開口、220:差込部用開口部、221:取付部用開口部、230:スリット、231:長手方向被係合部(被係合部)、240:開口、241:回動方向被係合部(被係合部)、250:開口、251:長手方向被係合部(被係合部)、260:開口、261:回動方向被係合部(被係合部)。
3:衝撃吸収部材、30:衝撃吸収体(弾性変形部)、30a:弾性変形部、31:長手方向取付具、32:回動方向取付具、33:長手方向取付具、34:回動方向取付具、35:長手方向差込部、35a:長手方向爪部(爪部)、37:長手方向差込部、38:回動方向差込部、300:変形部側縁部、310:長手方向取付部、310a:前壁、310b:後壁、311:長手方向差込部、320:回動方向取付部、320a:前壁、320b:後壁、321:回動方向差込部、330:T字部、331:上方長手方向取付部、331a:上方内周壁、331b:上方外周壁、332:下方長手方向取付部、332a:下方内周壁、332b:下方外周壁、333:後方長手方向取付部、334:長手方向差込部、334a:長手方向爪部(爪部)、340:T字部、341:上方回動方向取付部、341a:上方内周壁、341b:上方外周壁、342:下方回動方向取付部、342a:下方内周壁、342b:下方外周壁、343:後方回動方向取付部、344:回動方向差込部、344a:回動方向爪部(爪部)。
9:車両、90:フロントバンパー、900:バンパーフェイシア、902:クラッシュボックス、903:フロントサイドメンバ。
100:基部、100a:基部側縁部、101:弾性変形部、101a:変形部側縁部、102:基部、102a:基部側縁部、103:弾性変形部、103a:変形部側縁部。

Claims (12)

  1. 長手方向に延在すると共に基部側縁部を有する基部と、該基部の長手方向両端側に配置される複数の収容部と、を有する車両構造物と、
    該車両構造物の衝撃入力側に配置され、長手方向に延在すると共に該基部側縁部に対向する変形部側縁部を有する弾性変形部と、該弾性変形部の長手方向両端側に配置されると共に複数の該収容部に各々対向する複数の差込部と、を有する長尺状の衝撃吸収部材と、
    を備えてなり、
    取付前において、該変形部側縁部の方が該基部側縁部よりも、該衝撃入力側に対して反対側の反衝撃入力側を基準とする曲率が小さく設定されており、
    取付時において、該差込部を該収容部に差し込み、該変形部側縁部を該基部側縁部に沿うように弾性変形させ、
    取付後において、該弾性変形部の弾性変形に起因する弾性復元力により、該差込部と該収容部を圧接させる衝撃吸収アセンブリ。
  2. 複数の前記収容部は、全て交差方向収容部であり、
    複数の前記差込部は、全て該交差方向収容部に対向する交差方向差込部であり、
    取付時において、長手方向に対して交差する交差方向から該交差方向差込部を該交差方向収容部に差し込み、前記変形部側縁部を前記基部側縁部に沿うように弾性変形させる請求項1に記載の衝撃吸収アセンブリ。
  3. 前記衝撃吸収部材は、前記弾性変形部を有する長尺状の衝撃吸収体と、
    該衝撃吸収体に取り付けられる交差方向取付部と、前記交差方向差込部と、を有する複数の交差方向取付具と、
    を有している請求項2に記載の衝撃吸収アセンブリ。
  4. 前記衝撃吸収体は、押出成形品である請求項3に記載の衝撃吸収アセンブリ。
  5. 複数の前記収容部は、前記基部の長手方向一端側に配置される長手方向収容部と、該基部の長手方向他端側に配置される回動方向収容部と、を有しており、
    複数の前記差込部は、前記弾性変形部の長手方向一端側に配置される長手方向差込部と、該弾性変形部の長手方向他端側に配置される回動方向差込部と、を有しており、
    取付時において、長手方向から該長手方向差込部を該長手方向収容部に差し込み、差し込んだ該長手方向差込部を基準に、該回動方向差込部を回動させ、回動方向から該回動方向差込部を該回動方向収容部に差し込み、前記変形部側縁部を前記基部側縁部に沿うように弾性変形させ、
    取付後において、該弾性変形部の弾性変形に起因する弾性復元力により、該長手方向差込部と該長手方向収容部、および該回動方向差込部と該回動方向収容部を圧接させる請求項1に記載の衝撃吸収アセンブリ。
  6. 前記衝撃吸収部材は、前記弾性変形部を有する長尺状の衝撃吸収体と、
    該衝撃吸収体に取り付けられる長手方向取付部と、前記長手方向差込部と、を有する長手方向取付具と、
    該衝撃吸収体に取り付けられる回動方向取付部と、前記回動方向差込部と、を有する回動方向取付具と、
    を有している請求項5に記載の衝撃吸収アセンブリ。
  7. 前記衝撃吸収体は、押出成形品である請求項6に記載の衝撃吸収アセンブリ。
  8. 前記差込部および前記収容部のうち、少なくとも一方は、取付後において、該差込部と該収容部とが分離するのを抑制する爪部を有している請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の衝撃吸収アセンブリ。
  9. 前記差込部および前記収容部のうち、少なくとも一方は、前記爪部が係合する被係合部を有している請求項8に記載の衝撃吸収アセンブリ。
  10. 前記長手方向差込部は、前記衝撃吸収部材の長手方向一端に一つだけ配置されており、前記回動方向差込部は、該衝撃吸収部材の少なくとも長手方向他端に配置されている請求項5ないし請求項9のいずれかに記載の衝撃吸収アセンブリ。
  11. 前記車両構造物は、バンパービームである請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の衝撃吸収アセンブリ。
  12. 長手方向に延在すると共に基部側縁部を有する基部と、
    該基部の長手方向一端側に配置される長手方向収容部と、
    該基部の長手方向他端側に配置される回動方向収容部と、
    を有する車両構造物の、該長手方向収容部に、
    該車両構造物の衝撃入力側に配置され、長手方向に延在すると共に該基部側縁部に対向し、取付前において、該基部側縁部よりも、該衝撃入力側に対して反対側の反衝撃入力側を基準とする曲率が小さく設定されている変形部側縁部を有する弾性変形部と、
    該弾性変形部の長手方向一端側に配置される長手方向差込部と、
    該弾性変形部の長手方向他端側に配置される回動方向差込部と、
    を有する長尺状の衝撃吸収部材の、該長手方向差込部を、
    長手方向から差し込む長手方向差込工程と、
    差し込んだ該長手方向差込部を基準に、該回動方向差込部を回動させ、回動方向から該回動方向差込部を該回動方向収容部に差し込み、該変形部側縁部を該基部側縁部に沿うように弾性変形させ、該弾性変形部の弾性変形に起因する弾性復元力により、該長手方向差込部と該長手方向収容部、および該回動方向差込部と該回動方向収容部を圧接させる回動方向差込工程と、
    を有する衝撃吸収アセンブリの取付方法。
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