JP2009113231A - 画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラム - Google Patents

画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009113231A
JP2009113231A JP2007285960A JP2007285960A JP2009113231A JP 2009113231 A JP2009113231 A JP 2009113231A JP 2007285960 A JP2007285960 A JP 2007285960A JP 2007285960 A JP2007285960 A JP 2007285960A JP 2009113231 A JP2009113231 A JP 2009113231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
side edge
unit
recording
edge detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007285960A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Okawa
研一 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007285960A priority Critical patent/JP2009113231A/ja
Publication of JP2009113231A publication Critical patent/JP2009113231A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

【課題】調整モードに設定するためのユーザの作業を不要とすることが可能な画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】記録媒体側端検出部9による記録媒体の側端の検出についての調整を行うか否かの判定を、過去の記録媒体に対する記録処理の履歴に基づいて行い、その判定結果に従って当該調整を行う側端検出部制御部17を少なくとも備えて画像記録装置1を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙やフィルム等の記録媒体にインクを吐出して画像を記録する画像記録技術に関し、特に画像記録装置における記録媒体の側端検出の技術に関する。
従来、紙、フィルム等の記録媒体に対して画像記録するインクジェット方式の画像記録装置は、ファクシミリ、複写機などの出力装置の記録方式として多く用いられている。この記録方式は、記録ヘッド(ノズル列)に形成された複数のインク吐出口であるノズルから、画像データに基づいてインクを吐出し、そのインク滴を記録媒体に定着させて記録処理を行うものである。
画像記録装置の形態としては、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向(主走査方向)に往復移動する可動部に記録ヘッドを搭載した所謂シリアルスキャン方式のものや、記録媒体の幅方向に記録素子が配列されている記録ヘッドを有するフルライン方式のものなどがある。
近年、画像記録装置の用途の多様化によって、A4版、B4版、官製葉書サイズ等の定型サイズのみならず、定形外の記録媒体への記録処理を要望するニーズに加え、画像の回りに白枠等がない、すなわち記録媒体の端部にまで画像が記録される、所謂縁なし記録のニーズも高まってきている。
縁なし記録を行う画像記録装置では、発光部(発光素子)と受光部(受光素子)とを含む光学式センサで記録媒体の側端部の位置を検出し、検出した端部位置に基づいて画像記録領域の制御を行っている。
図10は、記録媒体側端検出部の検出出力と記録媒体の側端部検出位置との関係を例示した図である。
記録媒体側端検出部9である光学センサは、発光部からの光が記録媒体31で反射して受光部に届くと、その光量に応じた大きさの検出出力を受光部の素子毎に出力する。
図10において、記録媒体31が存在しない場合には、発光部からの光が受光部に届かないので、記録媒体側端検出部9の検出出力は(a)の直線で示されるような特性になり、受光素子の位置に拘らず一定の低出力レベルとなる。これに対し、記録媒体31が存在する場合には、記録媒体側端検出部9の検出出力は(b)や(c)の曲線で示されるような特性になり、記録媒体31が存在する範囲に配置されている受光素子の出力レベルが上昇する。
ここで、端部検出閾値Vthを設定しておくと、記録媒体側端検出部9の検出出力の特性が例えば(b)の曲線のようであれば、記録媒体31の側端部位置をPaとして正しく検出できる。
しかし、記録媒体側端検出部9である光学センサの経年変化や汚れ等の原因により、記録媒体側端検出部9の検出出力レベルが低下して例えば(b)の曲線から(c)の曲線のようになると、記録媒体31の側端部位置をPbと誤検出してしまう。この場合には、Pbが実際の記録媒体31の側端部位置と異なるため、画像記録領域の制御を適正に行うことができない。
このような誤検出を回避するためには、例えば、記録媒体側端検出部9の検出出力から記録媒体31の側端部を検出するための条件を調整する必要がある。
記録媒体の側端部の誤検出を回避することが可能な画像記録装置として、例えば特許文献1には、ユーザのパネル操作によるセンサの調整モードを有しており、この調整モードの下で調整用に用紙を実際に搬送させて、搬送状態を検出する給紙センサの閾値と、用紙の種類を検出するOHPセンサの閾値と、用紙のサイズを検出する紙幅(サイズ)センサの閾値と、を変更することのできる画像形成装置が開示されている。
特開平5−22497号公報
しかしながら、特許文献1の画像形成装置は、センサの調整を実施する時期の判断をユーザに依存しているため、センサの調整が必要なタイミングにもかかわらずセンサ未調整のまま使用される虞がある。このため、記録媒体が存在しない領域に画像記録を行ってしまうといった不具合が生じることがあり得る。
また、特許文献1の画像形成装置は、センサの調整を行う際には、ユーザが画像形成装置の動作モードをセンサの調整モードに設定する必要がある。このため、例えば画像形成装置をユーザから離れた場所に設置した場合には、動作モードをセンサの調整モードに設定するための作業が煩雑となる。
そこで本発明は、前述した課題に鑑み、調整モードに設定するためのユーザの作業を不要とすることが可能な画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラムの提供を目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の態様のひとつである画像記録装置は、搬送されるシート状の記録媒体の側端を検出する記録媒体側端検出部を少なくとも備え、当該記録媒体側端検出部の検出情報と、通知される画像データとに基づいて画像記録部が当該記録媒体上へインクを吐出して記録処理を行う画像記録装置において、記録媒体側端検出部による記録媒体の側端の検出についての調整を行うか否かの判定を、過去の記録媒体に対する記録処理の履歴に基づいて行い、当該判定結果に従って当該調整を行う側端検出部制御部を少なくとも備える、ことを特徴とする。
また、本発明の別の態様のひとつである画像記録装置の調整方法は、搬送されるシート状の記録媒体の側端を検出する記録媒体側端検出部を少なくとも備え、当該記録媒体側端検出部の検出情報と、通知される画像データとに基づいて画像記録部が当該記録媒体上へインクを吐出して記録処理を行う画像記録装置の調整方法であって、記録媒体側端検出部による記録媒体の側端の検出についての調整を行うか否かの判定を、過去の記録媒体に対する記録処理の履歴に基づいて行う工程と、判定の結果に従って調整を行う工程と、を少なくとも有する、ことを特徴とする。
また、本発明のさらなる別の態様のひとつであるプログラムは、搬送されるシート状の記録媒体の側端を検出する記録媒体側端検出部を少なくとも備え、当該記録媒体側端検出部の検出情報と、通知される画像データとに基づいて画像記録部が当該記録媒体上へインクを吐出して記録処理を行う画像記録装置を調整するための制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、記録媒体側端検出部による記録媒体の側端の検出についての調整を行うか否かの判定を、過去の記録媒体に対する記録処理の履歴に基づいて行う処理と、判定の結果に従って調整を行う処理と、を演算処理装置に行わせる、ことを特徴とする。
本発明によれば、調整モードに設定するためのユーザの作業を不要とすることが可能な画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の構成図であり、図2は本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の配置図である。
画像記録装置1(1A)は、図1に示されるように、給送部2,2−1乃至2−nと、搬送機構5と、記録媒体先端検出部8と、記録媒体側端検出部9と、画像記録部10と、排出部13と、制御部16と、を少なくとも備える。
給送部2,2−1乃至2−nは、給送トレイ3,3−1乃至3−nと、給送機構4,4−1乃至4−nと、を少なくとも備える。ここで、給送トレイ3,3−1乃至3−nは、記録媒体31,31−1乃至31−nを収容する。また、給送機構4,4−1乃至4−nは、例えば給送ローラから成り、給送トレイ3,3−1乃至3−nに収容された記録媒体31,31−1乃至31−nをレジストローラ対22に搬送する。
制御部16は、所定のタイミングで給送機構4,4−1乃至4−nの駆動制御を行う。給送機構4,4−1乃至4−nは、記録媒体31,31−1乃至31−nを1枚ずつ給送トレイ3,3−1乃至3−nから繰り出し、回動していないレジストローラ対22へ搬送する。また、制御部16は、レジストローラ対22の回動の制御も行う。レジストローラ対22は、給送機構4,4−1乃至4−nにより搬送されてきた記録媒体31の斜行を補正した上で、その記録媒体31を搬送機構5へ搬送する。
なお、本第1実施形態に係る画像記録装置1(1A)は、複数の給送部2,2−1乃至2−nを備えていることにより、給送部2−2乃至2−nからレジストローラ対22までの距離が長いため、2次給送ローラ対21を設けている。2次給送ローラ対21は、給送機構4−2乃至4−nから給送された記録媒体31−2乃至31−nをレジストローラ対まで搬送する。
搬送機構5は、駆動ローラ23及び従動ローラ24と、搬送部材25と、搬送駆動部6と、搬送情報生成部7と、を備えている。ここで、駆動ローラ23及び従動ローラ24は、搬送方向に離間して配置されている。搬送部材25は無端の搬送ベルトであり、駆動ローラ23と従動ローラ24とに回動可能に架設されている。搬送駆動部6は駆動ローラ23を回動させる。搬送情報生成部7は従動ローラ24に設けられており、記録媒体31の搬送量を表している搬送情報を生成して制御部16へ通知する。
記録媒体先端検出部8及び記録媒体側端検出部9は、どちらも搬送部材25と対向するように配置されている。記録媒体先端検出部8は、レジストローラ対22により搬送された記録媒体31の先端部を検出するものであり、例えば光学式の透過センサ、光学式の反射型センサ、又は静電容量型センサ等を用いて構成する。また、記録媒体側端検出部9は、レジストローラ対22により搬送された記録媒体31の側端部を検出するものであり、例えば、ラインセンサ又はイメージセンサ等の側端検出センサ9aと、側端検出センサ9aの下方を照明する照明部9bと、を有している。
制御部16は、搬送駆動部6を制御して駆動ローラ23を回動させると共に、不図示の吸引ファンを駆動させて負圧を発生させて、レジストローラ対22から搬送された記録媒体31を搬送部材25上に吸着させて排出部13へ搬送する。
排出部13は、排出駆動部と排出ローラ対とから成る排出機構14と、排出トレイ15と、を少なくとも備えている。排出部13は、搬送部材25により搬送された記録媒体31を排出機構14により排出して排出トレイ15に収容する。
本実施形態に係る画像記録装置1(1A)の制御部16には、記録処理(画像記録)に関する情報であるジョブ情報が上位装置32より通知される。この上位装置32は、例えばLAN(Local Area Network)等を介して画像記録装置1(1A)に接続される、ユーザにより操作されるホストコンピュータである。
ユーザにより指定されて上位装置32から送られてくるジョブ情報には、画像データの他に、記録処理を行う記録媒体の種類、その記録媒体のサイズ、記録枚数、記録面数(片面・両面)等の情報が含まれている。
制御部16は、例えば制御機能及び演算機能を有するMPU(Micro Processor Unit:演算処理装置)及び制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やMPUのワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)等からなる処理回路、及び画像記録装置1(1A)の制御に関する設定値等を記憶しておく不揮発性メモリを少なくとも有する。
画像記録装置1(1A)の制御部16では、例えば記憶部18を前述したRAMと不揮発性メモリとにより構成する。また、画像記録装置1(1A)の制御部16では、例えばMPUが制御プログラムを実行することで側端検出部制御部17を構成し、この制御プログラムを例えばROMに予め記憶させておく構成とする。
なお、側端検出部制御部17は、例えば制御部16の演算処理装置が制御するハードウェアとしての信号処理回路として構成してもよい。
制御部16は、上位装置32から受信したジョブ情報に含まれている画像データを例えばRAMに記憶し、後述するタイミングで、その画像データをRAMから読み出して画像記録部10へ転送し記録処理を行わせる。
記憶部18には、記録媒体31の側端検出閾値と、給送部2からの累積給送回数と、最も直近に記録処理を終了した日時とを表している情報が少なくとも記憶されている。
側端検出部制御部17は、記録処理に先だって、上位装置32から受信したジョブ情報に基づいて、給送部2−1乃至2−nに収容されている記録媒体31−1乃至3−nの種類に対応する側端検出閾値を記憶部18から読み出す。そして、側端検出部制御部17は、記録媒体先端検出部8が記録媒体31−1乃至31−nの先端を検出した後に、記録媒体側端検出部9が検出した側端検出情報と、記憶部18から読み出した閾値とに基づいて、レジストローラ対22から搬送された記録媒体31の側端位置の検出処理を開始する。制御部16は、その検出結果に基づいて、後述するノズル列12からインクを吐出するノズルを決定する。
画像記録部10は、例えばピエゾ素子(PZT)から成るノズル列12と、ノズル列駆動部11と、を備えており、搬送部材25と対向するように配置されている。なお、ノズル列12は、記録媒体31の幅方向にライン上に配列して成る少なくとも1つのノズルを有する。
制御部16は、記録媒体先端検出部8による記録媒体先端検出タイミングと、搬送情報生成部7から通知される搬送情報と、記録媒体側端検出部9による記録媒体31の側端位置検出結果に基づいて、ノズル列駆動部11を駆動して、ノズル列12から記録媒体31上にインク滴を吐出させて記録処理を行わせる。
この他に、側端検出部制御部17は、上位装置32からジョブ情報を新たに受信する度に、最も直近に最後に記録処理を終了した日時の情報と累積給送回数の情報とを記憶部18から読み出して、記録媒体側端検出部9の調整が必要か否かを判定する。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1(1A)における記録媒体側端検出部9の調整のための制御の概要について、図3A及び図3Bを用いて説明する。
なお、この図3A及び図3Bの説明では、上位装置32から受信したジョブ情報と、ジョブ情報を受信したときの画像記録装置1(1A)の状態は、それぞれ以下に示すものであったと仮定する。

<ジョブ情報>
記録媒体31のサイズ :A4
記録媒体31の種類 :普通紙
記録処理面 :片面
記録処理枚数 :10枚

<画像記録装置1(1A)の状態>
給送トレイ3−1内の記録媒体31−1の種類 :普通紙
累積給送回数 :995回
記録媒体側端検出部9の調整を必要とする給送回数 :1000回
最後(最も直近)に記録処理が終了した日時 :11月2日14時00分
ジョブ情報の受信日時 : 1月3日10時00分
記録媒体側端検出部9の調整を必要とする放置時間 :288時間(12日)

なお、上記の画像記録装置1(1A)の状態は記憶部18に記憶されており、制御部16は、この記憶内容の更新を行う。
図3Aは、記録媒体側端検出部9の調整が行われる場合の第一の例を示しており、画像記録装置1の放置時間(記録処理が最も直近に行われてから後の経過時間)に基づいて記録媒体側端検出部9の調整が必要か否かを判定する場合を示している。
側端検出部制御部17は、時刻Ta1においてジョブ情報を上位装置32から受信すると、最後に記録処理が終了した日時を記憶部18から読み出し、この日時からジョブ情報の受信日時までの経過時間が、記録媒体側端検出部9の調整を必要とする放置時間を超過したか否かを判定する。上記の例では、図3Aに示されている放置日数は13日目であり、記録媒体側端検出部9の調整を必要とする放置時間である288時間(すなわち放置日数12日)を超過している。従って、側端検出部制御部17は、当該ジョブ情報に応じて行われるジョブの開始に先立って、時刻Ta2において記録媒体側端検出部9の調整を開始する。
この調整では、まず、制御部16が、記録媒体31を給送トレイ3−1から1枚だけ給送する。そして、側端検出部制御部17が、記録媒体側端検出部9から出力される側端検出情報(側端検出信号値)に基づいて、記録媒体側端検出部9の調整処理を行う。具体的には、側端検出センサ9aのゲイン調整や照明部9bの照度調整を行った上で、給送された記録媒体31についての側端検出閾値の再決定を行い、決定した側端検出閾値を記憶部18に記憶する。
この記録媒体側端検出部9の調整が終了すると、制御部16が、時刻Ta3において、上位装置32から受信したジョブ情報に応じて行う記録処理を開始する。
図3Bは、記録媒体側端検出部9の調整が行われる場合の第二の例を示しており、給送部2の給送回数に基づいて記録媒体側端検出部9の調整処理の実行が必要か否かを判定する場合を示している。
側端検出部制御部17は、時刻Tb1において上位装置32からジョブ情報を受信すると、最後に記録処理が終了した日時を記憶部18から読み出し、この日時からジョブ情報の受信日時までの経過時間が、記録媒体側端検出部9の調整を必要とする放置時間を超過したか否かを判定する。上記の例では、経過時間は20時間であり、記録媒体側端検出部9の調整を必要とする放置時間(288時間)を未だ経過していないので、この判定結果により記録媒体側端検出部9の調整が開始されることはない。
次に、側端検出部制御部17は、給送トレイ3−1からの記録媒体31の給送に先立って、累積給送回数を記憶部18から読み出し、読み出した累積給送回数が記録媒体側端検出部9の調整を必要とする給送回数に到達したか否かを判定する。上記の例では、累積給送回数(995回)が記録媒体側端検出部9の調整を必要とする給送回数(1000回)に到達していないので、この判定結果により記録媒体側端検出部9の調整が開始されることはない。
次に、制御部16は、時刻Tb2において、記録媒体31を給送トレイ3−1から1枚給送させ記録処理を開始すると共に、累積給送回数を1回増加させる。そして、側端検出部制御部17が、記録媒体側端検出部9の調整開始のための前述した判定を再度行う。
以上の側端検出部制御部17による記録媒体側端検出部9の調整開始のための判定と制御部16による記録媒体31の給送部2からの給送処理とが5回繰り返されると、累積給送回数は1000回となる。側端検出部制御部17は、このときには、累積給送回数が記録媒体側端検出部9の調整を必要とする給送回数に到達したと判定する。
制御部16は、この判定結果が得られたときには、記録媒体31の給送トレイ3−1からの新たな給送処理を一時停止するが、既に給送済みである記録媒体31に対する記録処理は継続する。
その後、制御部16は、給送済みの記録媒体31の排出部13への排出を時刻Tb3において全て完了する。すると、制御部16は、記録媒体側端検出部9の調整のために、記録媒体31を給送トレイ3−1から1枚だけ給送する。
ここで、側端検出部制御部17は、記録媒体側端検出部9から出力される側端検出情報(側端検出信号値)に基づいて、記録媒体側端検出部9の調整処理を行う。具体的には、側端検出センサ9aのゲイン調整や照明部9bの照度調整を行った上で、給送された記録媒体31についての側端検出閾値の再決定を行い、決定した側端検出閾値を記憶部18に記憶する。
制御部16は、時刻Tb4において記録媒体側端検出部9の調整が終了すると、給送トレイ3−1からの記録媒体31の給送を再開し、ジョブ情報における記録処理枚数の要求に応じるべく、残り5枚の記録媒体31に記録処理を行い、その後にジョブを終了する。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1(1A)で行われる、記録媒体側端検出部9の調整のための制御方法及びプログラムについて説明する。
図4及び図5は、本実施形態に係る画像記録装置1(1A)の制御部16により行われる側端検出部制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。
図4及び図5に示した処理は、制御部16のROMに予め記憶させておいた制御プログラムをMPUが読み出して実行することにより実現されるものであり、制御部16は、この制御プログラムをMPUが実行することで、側端検出部制御部17として機能する。
制御部16は、図4の処理を開始すると、まずステップSa1において、全てのジョブ実行中フラグを「0」に初期化する処理を行う。ここで、ジョブ実行中フラグとは、上位装置32から受け取るジョブ情報応じて行うジョブ(ここでは記録処理)のうち実行中であるものを示すフラグであり、このフラグが「1」に設定されている場合には、当該フラグに対応する記録処理が実行中であることを示している。
次に、制御部16は、ステップSa2において、ジョブ情報を上位装置32から受信したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、ジョブ情報を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSa3に処理を進める。一方、制御部16は、ジョブ情報を受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、ジョブ情報を受信するまで(判定結果がYesとなるまで)、このステップSa2の処理を繰り返す。
次に、制御部16は、ステップSa3において、最後に記録処理が終了した日時と記録媒体側端検出部9の調整を必要とする放置時間とを記憶部18から読み出し、最後に記録処理が終了した日時から現在(すなわちジョブ情報の受信日時)までの経過時間が、当該放置時間を超過したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、当該経過時間が当該放置時間を未だ超過していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、ステップSa4に処理を進め、当該経過時間が当該放置時間を超過したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSa13に処理を進める。
次に、制御部16は、ステップSa4において、累積給送回数と記録媒体側端検出部9の調整を必要とする給送回数とを記憶部18から読み出し、当該累積給送回数が当該給送回数に到達したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、当該累積給送回数が当該給送回数に到達したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSa12に処理を進め、当該累積給送回数が当該給送回数に未だ到達していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、ステップSa5に処理を進める。
次に、制御部16は、ステップSa5において、前述したジョブ実行中フラグのうち「1」に設定されているものが存在するか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、「1」に設定されているジョブ実行中フラグが存在しないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはステップSa6に処理を進め、「1」に設定されているジョブ実行中フラグが存在すると判定したとき(判定結果がYesのとき)にはステップSa8に処理を進める。
次に、制御部16は、ステップSa6において、記憶部18に記憶されている側端検出閾値のうち、これより実行するジョブ(記録処理)に対応するジョブ情報に示されている記録媒体31の種類に対応するものを読み出し、その閾値を変数Vthに設定する処理を行う。
次に、制御部16は、ステップSa7において、これより実行するジョブに対応するジョブ実行中フラグを「1」に設定する処理を行う。
次に、制御部16は、ステップSa8において、給送部2−1乃至2−nに収容されている記録媒体31−1乃至31−nのうち、これより実行するジョブに対応するジョブ情報に示されている種類及びサイズに合致するものを1枚給送すると共に、記録処理を画像記録部10に行わせる処理を実行する。なお、制御部16は、このとき、記憶部18に記憶されている各種情報のうち、累積給送回数と最後に記録処理が終了した日時との情報を更新する処理も併せて行う。
次に、制御部16は、ステップSa9において、ステップSa8の処理により実行中のジョブ(画像記録部10に行わせている記録処理)が完了したか否かを判定する処理を行。ここで、制御部16は、実行中のジョブが完了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはステップSa10に処理を進める。一方、制御部16は、実行中のジョブが完了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはステップSa4に処理を戻して上述した処理を繰り返す。
次に、制御部16は、ステップSa10において、処理が完了したジョブに対応するジョブ実行中フラグを「0」に設定する処理を行う。
次に、制御部16は、ステップSa11において、ステップSa2の処理によって上位装置32から受信した全てのジョブ情報について、対応するジョブ(記録処理)が完了したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、全てのジョブが完了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、この側端検出部制御処理を終了する。一方、制御部16は、未完のジョブが残っていると判定したとき(判定結果がNoのとき)には、ステップSa4へと処理を戻して上述した処理を繰り返す。
ところで、制御部16が、前述したステップSa4において、累積給送回数が記録媒体側端検出部9の調整を必要とする給送回数に到達したと判定したとき(ステップSa4の判定処理の結果がYesであったとき)には、制御部16は、ステップSa12において、記録処理が既に開始されている記録媒体31の排出部13への排出が全て完了したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、排出が全て完了していると判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSa13に処理を進める。一方、制御部16は、排出されていない記録媒体31が残っていると判定したとき(判定結果がNoのとき)には、排出が全て完了するまで(判定結果がYesとなるまで)、このステップSa12の処理を繰り返す。
次に、制御部16は、ステップSa13において、図5に処理内容が示されているサブルーチンαを実行し、その後はステップSa5に処理を戻して上述した処理を行う。
ここで、サブルーチンαの処理内容について、図5に沿って説明する。サブルーチンαは、記録媒体側端検出部9の調整を実際に行うための処理である。
制御部16は、サブルーチンαの実行を開始すると、まずステップSb1において、給送部2−1乃至2−nに収容されている記録媒体31−1乃至31−nのうち、これより実行するジョブに対応するジョブ情報に示されている種類及びサイズに合致するものを1枚給送する処理を行う。
次に、制御部16は、ステップSb2において、記録媒体側端検出部9から出力される側端検出情報(側端検出信号値)に基づいて、記録媒体側端検出部9の調整処理を開始する。すなわち、制御部16は、側端検出信号値を増大させるための側端検出センサ9aのゲイン調整や照明部9bの照度調整を行うと共に、給送されている記録媒体31についての側端検出閾値を、これらの調整後に得られた側端検出信号値と側端検出センサ9aの位置関係とに基づいて再決定する処理を開始する。
次に、制御部16は、ステップSb3において、ステップSb2の処理により記録媒体側端検出部9の調整処理が開始されてからの経過時間が、予め定められている所定時間を経過したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、当該経過時間が当該所定時間を経過していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはステップSb4に処理を進め、当該経過時間が当該所定時間を経過したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはステップSb6に処理を進める。
次に、制御部16は、ステップSb4において、ステップSb2の処理により開始させた記録媒体側端検出部9の調整処理が終了したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、記録媒体側端検出部9の調整処理が終了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはステップSb5に処理を進める。一方、制御部16は、記録媒体側端検出部9の調整処理が終了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはステップSb3へと処理を戻して上述した処理を繰り返す。
なお、記録媒体側端検出部9の調整処理が終了したか否かは、例えば、次のようにして行う。すなわち、調整を行った結果、側端検出センサ9aであるラインセンサを構成する各光学素子の位置の全域において、側端検出信号値が予め定められている所定値以上とすることができ、且つ、各光学素子の位置と側端検出信号値との関係が、側端検出閾値を明瞭に決定し得る単調変化特性とすることができた場合には、制御部16は、記録媒体側端検出部9の調整処理が終了したと判定するようにする。
次に、制御部16は、ステップSb5において、終了した記録媒体側端検出部9の調整処理によって再決定された側端検出閾値を、給送部2−1乃至2−nのうち、ステップSb1の処理により給送した記録媒体31を収容していたものに対応する側端検出閾値として、記憶部18に記憶する処理を行い、その後はステップSb7に処理を進める。
ところで、制御部16が、前述したステップSb3において、記録媒体側端検出部9の調整処理が開始されてからの経過時間が、予め定められている所定時間を経過したと判定したとき(ステップSb3の判定処理の結果がYesであったとき)には、制御部16は、ステップSb6において、前述の所定時間を経過しても記録媒体側端検出部9の調整処理が終了できなかったので、エラー処理の実行を指示する処理を行い、その後はステップSb7に処理を進める。
次に、制御部16は、ステップSb7において、ステップSb1の処理により給送した記録媒体31の排出部13への排出が完了したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、当該記録媒体31の排出が完了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSb8に処理を進める。一方、制御部16は、当該記録媒体31の排出が完了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、排出が完了するまで(判定結果がYesとなるまで)、このステップSb7の処理を繰り返す。
次に、制御部16は、ステップSb8において、エラー処理の実行が指示されていたか否か(すなわちステップSb6の処理が実行されていたか否か)を判定する処理を行う。ここで、制御部16は、エラー処理の実行が指示されていたと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、この側端検出部制御処理を直ちに終了する。一方、制御部16は、エラー処理の実行が指示されていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、ステップSb9に処理を進める。
次に、制御部16は、ステップSb9において、記憶部18に記憶されている各種情報のうち、最後に記録処理が終了した日時の情報を初期化して現在日時の情報とする処理を行う。
次に、制御部16は、ステップSb10において、記憶部18に記憶されている各種情報のうち、累積給送回数の情報を「0回」に初期化する処理を行い、その後は、図4のステップSa5に処理を進めて、記録処理を開始する。
以上までの処理が側端検出部制御処理である。この処理を制御部16が行うことにより、記録媒体側端検出部9による記録媒体31の側端の検出についての調整を、過去の記録媒体31に対する記録処理の履歴に基づいて行うこと、より具体的には、画像記録装置1(1A)の放置時間(すなわち、記録媒体31に対する記録処理が最も直近に行われてから後の経過時間)若しくは記録媒体31に対する記録処理の度数(すなわち、記録処理のために行われた給送部2による記録媒体31の給送回数)に基づいて行うことが、本実施形態に係る画像記録装置1(1A)において可能になる。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、記録媒体粉等が側端検出センサ9aへ付着する等の原因により、記録媒体側端検出部9の検出出力が変化しても、記録媒体側端検出部9の調整の要否の判定を、過去の記録媒体31に対する記録処理の履歴に基づいて行うので、適切な時期に記録媒体側端検出部9の調整を行うことができる。
なお、本実施形態においては、累積給送回数を1回ずつ加算するようにしているが、記録媒体31の種類に応じ、例えば記録媒体粉が発生し易いものについては、加算する値を大きくして、記録媒体側端検出部9の調整頻度を高めるようにしてもよい。
また、本実施形態では、画像記録装置1に排出部13を1つのみ備えた構成としているが、この代わりに、記録媒体側端検出部9の調整のために使用する記録媒体31のための専用の排出部を別に設けるようにして、記録処理した記録媒体31と混在しないようにしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の構成図であり、図7は本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の配置図である。
本実施形態に係る画像記録装置1(1B)の構成は、反転経路部26を更に備えている点のみにおいて、前述した第1実施形態の画像記録装置1(lA)の構成と異なっている。以下の本実施形態の説明では、第1実施形態の画像記録装置1(lA)に対し相違する点を中心に説明する。
反転経路部26は、経路切替部27と、反転搬送駆動部28と、給送位置検出部29と、を少なくとも備えている。ここで、経路切替部27は、記録媒体31の搬送経路を切り替える。反転搬送駆動部28は、記録媒体31の搬送方向を切り替える。また、給送位置検出部29は、記録媒体31が反転経路を通過してレジストローラ対22の手前に到達したことを検出する。つまり、本来、反転経路部26は、記録媒体31の両面に記録処理を行うべく、記録媒体31の片面に対する記録処理を終えた後の記録媒体31を反転して画像記録部10へ再度給送するために、画像記録装置1(1B)に備えられているものである。
経路切替部27は、画像記録部10の下を通過した記録媒体31の以降の搬送経路を、反転経路と排出部13とのどちらかに切り替える片面両面切替部27aと、反転搬送駆動部28に到達した記録媒体31の搬送経路を、レジストローラ対22側に切り替える反転切替部27bとから成る。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1(1B)における記録媒体側端検出部9の調整のための制御の概要について説明する。
今、制御部16が、給送トレイ3−1に収容されている記録媒体31−1を給送するジョブ情報を上位装置32から受信した場合を想定する。
このとき、側端検出部制御部17は、前述した第1実施形態と同様にして、記録媒体側端検出部9の調整が必要か否かを判定する。
ここで、記録媒体側端検出部9の調整が必要であると側端検出部制御部17が判定したときには、制御部16は、記録媒体側端検出部9の調整に使用する記録媒体31−1を給送トレイ3−1から1枚だけ給送する。
そして、側端検出部制御部17は、記録媒体側端検出部9から出力される側端検出情報(側端検出信号値)に基づいて、記録媒体側端検出部9の調整処理を行う。具体的には、側端検出センサ9aのゲイン調整や照明部9bの照度調整を行った上で、給送された記録媒体31についての側端検出閾値の再決定を行い、決定した側端検出閾値を記憶部18に記憶する。
以上のようにして記録媒体側端検出部9の調整が終了すると、制御部16は、片面両面切替部27aを制御して記録媒体31−1の搬送経路を切り替えて、記録媒体側端検出部9の調整用に給送した記録媒体31−1を排出部13に排出することなく、反転経路部26に搬送する。
その後、記録媒体31−1の後端が反転切替部27bを通過した後に、制御部16は、反転切替部27bを制御して記録媒体31−1の搬送経路をレジストローラ対22の方向に切り替えると共に、反転搬送駆動部28を制御して逆方向に回動させる。
ここで、反転搬送駆動部28により搬送された記録媒体31−1の到達を給送位置検出部29が検出すると、制御部16は、レジストローラ対22を駆動させて記録媒体31−1を搬送機構5へ搬送して記録処理を画像記録部10に行わせる。以降、制御部16は、ジョブ情報に指定されていた処理枚数の記録処理を行うべく、給送トレイ3−1から記録媒体31−1の給送を行う。
以上のように、本実施形態では、記録媒体側端検出部9の調整に使用した記録媒体31を記録処理に再使用するので、記録媒体31を有効に使用することができる。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1(1B)で行われる、記録媒体側端検出部9の調整のための制御方法及びプログラムについて説明する。
図8及び図9は、本実施形態に係る画像記録装置1(1B)の制御部16により行われる側端検出部制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。
図8及び図9に示した処理は、制御部16のROMに予め記憶させておいた制御プログラムをMPUが読み出して実行することにより実現されるものであり、制御部16は、この制御プログラムをMPUが実行することで、側端検出部制御部17として機能する。
制御部16は、図8の処理を開始すると、まず、ステップSc1からステップSc7にかけての処理を行うが、これらの処理は、図4に示した第1実施形態での側端検出部制御処理におけるステップSa1からステップSa7にかけての処理と同一であるので、これらの処理についての説明は省略する。
制御部16は、ステップSc1からステップSc7にかけての処理に続き、ステップSc8において、記録媒体31が反転経路部26の給送位置(給送位置検出部29が記録媒体31を検出する位置)に存在するか否かを給送位置検出部29の検出出力に基づいて判定する処理を行う。ここで、制御部16は、記録媒体31が反転経路部26の給送位置に存在すると判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSc9に処理を進め、記録媒体31が反転経路部26の給送位置に存在しないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、ステップSc10に処理を進める。
次に、制御部16は、ステップSc9において、反転経路部26の前述した給送位置から記録媒体31を給送して、記録処理を画像記録部10に行わせる処理を実行し、その後はステップSc11に処理を進める。
一方、制御部16は、ステップSc10では、給送部2−1乃至2−nに収容されている記録媒体31−1乃至31−nのうち、これより実行するジョブに対応するジョブ情報に示されている種類及びサイズに合致するものを1枚給送すると共に、記録処理を画像記録部10に行わせる処理を実行する。
なお、制御部16は、前述したステップSc9若しくはステップSc10を実行したときに、記憶部18に記憶されている各種情報のうち、累積給送回数と最後に記録処理が終了した日時との情報を更新する処理も併せて行う。
この後、制御部16は、前述したステップSc9若しくはステップSc10に続いてステップSc11からステップSc13にかけての処理を順に行うが、これらの処理は、図4に示した第1実施形態での側端検出部制御処理におけるステップSa9からステップSa11にかけての処理とそれぞれ同一であるので、これらの処理についての説明は省略する。
ところで、制御部16が、ステップSc4において、累積給送回数が記録媒体側端検出部9の調整を必要とする給送回数に到達したと判定したとき(ステップSc4の判定処理の結果がYesであったとき)には、制御部16は、ステップSc14において、記録処理が既に開始されている記録媒体31の排出部13への排出が全て完了したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、排出が全て完了していると判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSc15に処理を進める。一方、制御部16は、排出されていない記録媒体31が残っていると判定したとき(判定結果がNoのとき)には、排出が全て完了するまで(判定結果がYesとなるまで)、このステップSc15の処理を繰り返す。
次に、制御部16は、ステップSc15において、図9に処理内容が示されているサブルーチンβを実行し、その後はステップSc5に処理を戻して上述した処理を行う。
ここで、サブルーチンβの処理内容について、図9に沿って説明する。サブルーチンβは、記録媒体側端検出部9の調整を実際に行うための処理である。
制御部16は、サブルーチンβの処理を開始すると、まず、ステップSd1からステップSd6にかけての処理を行うが、これらの処理は、図5に示した第1実施形態でのサブルーチンαにおけるステップSb1からステップSb6にかけての処理と同一であるので、これらの処理についての説明は省略する。
制御部16は、ステップSd1からステップSd6にかけての処理に続き、ステップSd7において、片面両面切替部27aを制御し、記録媒体31の搬送経路を切り替えて反転経路部26に搬送させる処理を行う。
次に、制御部16は、ステップSd8において、ステップSd7の処理により反転経路部26に搬送された記録媒体31が、反転経路部26の前述した給送位置に到達したか否かを、給送位置検出部29の検出出力に基づいて判定する処理を行う。ここで、制御部16は、記録媒体31が給送位置へ到達したと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、ステップSd9に処理を進める。一方、制御部16は、記録媒体31が給送位置へ到達していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、記録媒体31が給送位置へ到達するまで(判定結果がYesとなるまで)、このステップSd8の処理を繰り返す。
この後、制御部16は、ステップSd9からステップSd11にかけての処理を順に行い、その後に図8のステップSc5に処理を進めて、記録処理を開始するが、これらの処理は、図5に示した第1実施形態でのサブルーチンαにおけるステップSb8からステップSb10にかけての処理とそれぞれ同一であるので、これらの処理についての説明は省略する。
以上までの処理が側端検出部制御処理である。この処理を制御部16が行うことにより、記録媒体側端検出部9による記録媒体31の側端の検出についての調整を、過去の記録媒体31に対する記録処理の履歴に基づいて行うこと、より具体的には、画像記録装置1(1B)の放置時間(すなわち、記録媒体31に対する記録処理が最も直近に行われてから後の経過時間)若しくは記録媒体31に対する記録処理の度数(すなわち、記録処理のために行われた給送部2による記録媒体31の給送回数)に基づいて行うことが、本実施形態に係る画像記録装置1(1B)において可能になる。また、この処理を制御部16が行うことにより、記録媒体側端検出部9の調整に使用した記録媒体31の記録処理での再使用が、本実施形態に係る画像記録装置1(1B)において可能になる。
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、適切な時期に記録媒体側端検出部9の調整を行うことができるだけではなく、記録媒体側端検出部9の調整に使用した記録媒体31を、反転経路を用いて搬送させることで記録処理に再使用するので、記録媒体31を無駄なく有効に使用することができる。
なお、本実施形態において、記録媒体側端検出部9の調整に使用した記録媒体31が反転経路部26の前述した給送位置に到達するのを待つことなく、その後に記録処理する記録媒体31を給送部3から給送するようにしてもよい。なお、このようにする場合には、反転経路部26の給送位置から給送される記録媒体31と、給送部3から給送される記録媒体31とが重複しないように制御部16が給送制御を行うことで、合計の記録処理時間の短縮が可能である。
以上、本発明の実施形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。例えば、前述した本発明の各実施形態に示された全体構成から幾つかの構成要素を削除してもよいし、更には各実施形態の異なる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の配置図である。 記録媒体側端検出部の調整が行われる場合の第一の例を示す図である。 記録媒体側端検出部の調整が行われる場合の第二の例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る側端検出部制御処理の処理内容をフローチャートで示した図(その1)である。 本発明の第1実施形態に係る側端検出部制御処理の処理内容をフローチャートで示した図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の配置図である。 本発明の第2実施形態に係る側端検出部制御処理の処理内容をフローチャートで示した図(その1)である。 本発明の第2実施形態に係る側端検出部制御処理の処理内容をフローチャートで示した図(その2)である。 光学センサの検出出力と記録媒体の側端部検出位置との関係を例示した図である。
符号の説明
1(1A、lB) 画像記録装置
2,2−1乃至2−n 給送部
3,3−1乃至3−n 給送トレイ
4,4−1乃至4−n 給送機構
5 搬送機構
6 搬送駆動部
7 搬送情報生成部
8 記録媒体先端検出部
9 記録媒体側端検出部
9a 側端検出センサ
9b 照明部
10 画像記録部
11 ノズル列駆動部
12 ノズル列
13 排出部
14 排出機構
15 排出トレイ
16 制御部
17 側端検出部制御部
18 記憶部
21 2次給送ローラ対
22 レジストローラ対
23 駆動ローラ
24 従動ローラ
25 搬送部材
26 反転経路部
27 経路切替部
27a 片面両面切替部
27b 反転切替部
28 反転搬送駆動部
29 給送位置検出部
31,31−1乃至31−n…記録媒体
32 上位装置

Claims (15)

  1. 搬送されるシート状の記録媒体の側端を検出する記録媒体側端検出部を少なくとも備え、当該記録媒体側端検出部の検出情報と、通知される画像データとに基づいて画像記録部が当該記録媒体上へインクを吐出して記録処理を行う画像記録装置において、
    前記記録媒体側端検出部による前記記録媒体の側端の検出についての調整を行うか否かの判定を、過去の前記記録媒体に対する記録処理の履歴に基づいて行い、当該判定結果に従って当該調整を行う側端検出部制御部を少なくとも備える、ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記側端検出部制御部を少なくとも備える制御部を更に備え、
    前記制御部は、演算処理装置と当該演算処理装置に実行させる制御プログラムが予め記憶されているプログラム記憶部とを少なくとも備えて構成され、前記演算処理装置で前記制御プログラムを実行させることにより前記側端検出部制御部として機能する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、前記記録処理の履歴を示す情報を少なくとも記憶するための記憶部を更に備える、ことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録処理の履歴は、前記記録媒体に対する前記記録処理の度数を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 積載した前記記録媒体を1枚ずつ給送する給送部を更に備え、
    前記給送部による給送回数を前記記録媒体に対する前記記録処理の度数とみなす、ことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録処理の履歴は、前記記録処理が最も直近に行われてから後の経過時間を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 前記側端検出部制御部は、最も直近に行われた前記記録処理の終了日時に基づいて前記経過時間を求める、ことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記記録媒体側端検出部に対する調整は、当該記録媒体側端検出部が前記記録媒体の側端の検出の判定に使用する閾値の変更を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  9. 前記記録媒体側端検出部は、前記記録媒体の側端を照明するための光源を少なくとも備え、
    前記記録媒体側端検出部に対する調整は、前記光源に対する明るさの調整を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  10. 搬送される前記記録媒体の側端を前記記録媒体側端検出部が検出した後の当該記録媒体を前記画像記録部へ再度給送するための経路部を更に備え、
    前記記録媒体側端検出部が前記調整のために前記側端を検出した当該記録媒体は、前記経路部により前記画像記録部へ再度給送されて前記記録処理が行われる、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  11. 前記経路部は、前記記録媒体の両面に前記記録処理を行うべく当該記録媒体の片面に対する前記記録処理を終えた後の当該記録媒体を反転して前記画像記録部へ再度給送するための反転経路部を含む、ことを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 搬送されるシート状の記録媒体の側端を検出する記録媒体側端検出部を少なくとも備え、当該記録媒体側端検出部の検出情報と、通知される画像データとに基づいて画像記録部が当該記録媒体上へインクを吐出して記録処理を行う画像記録装置の調整方法であって、
    前記記録媒体側端検出部による前記記録媒体の側端の検出についての調整を行うか否かの判定を、過去の前記記録媒体に対する記録処理の履歴に基づいて行う工程と、
    前記判定の結果に従って前記調整を行う工程と、を少なくとも有する、ことを特徴とする画像記録装置の調整方法。
  13. 前記記録媒体側端検出部が前記調整のために前記側端を検出した前記記録媒体を前記画像記録部へ前記記録処理のために再度給送する工程を更に有する、ことを特徴とする請求項12に記載の画像記録装置の調整方法。
  14. 搬送されるシート状の記録媒体の側端を検出する記録媒体側端検出部を少なくとも備え、当該記録媒体側端検出部の検出情報と、通知される画像データとに基づいて画像記録部が当該記録媒体上へインクを吐出して記録処理を行う画像記録装置を調整するための制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    前記記録媒体側端検出部による前記記録媒体の側端の検出についての調整を行うか否かの判定を、過去の前記記録媒体に対する記録処理の履歴に基づいて行う処理と、
    前記判定の結果に従って前記調整を行う処理と、を前記演算処理装置に行わせる、ことを特徴とするプログラム。
  15. 搬送される前記記録媒体の側端を前記記録媒体側端検出部が検出した後の当該記録媒体を前記画像記録部へ再度給送するための経路部に当該記録媒体を再度給送させる処理と、
    前記経路部により再度給送された前記記録媒体に対し前記画像記録部に前記記録処理を行わせる処理と、を更に前記演算処理装置に行わせる、ことを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
JP2007285960A 2007-11-02 2007-11-02 画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラム Withdrawn JP2009113231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285960A JP2009113231A (ja) 2007-11-02 2007-11-02 画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285960A JP2009113231A (ja) 2007-11-02 2007-11-02 画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009113231A true JP2009113231A (ja) 2009-05-28

Family

ID=40780925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007285960A Withdrawn JP2009113231A (ja) 2007-11-02 2007-11-02 画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009113231A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118891A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Honda Research Inst Europe Gmbh 追跡モデル化レベルの知識ベースの自律的適応を用いた多物体追跡
JP2012016958A (ja) * 2011-10-24 2012-01-26 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置
JP2012091511A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Xerox Corp 印刷システムにおける基板媒体見当合わせシステムおよび方法
US8277041B2 (en) 2009-11-04 2012-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
JP2013063553A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置
JP2016023014A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
JP2016064663A (ja) * 2015-11-19 2016-04-28 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP2017140854A (ja) * 2017-05-11 2017-08-17 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
CN111862154A (zh) * 2020-07-13 2020-10-30 中移(杭州)信息技术有限公司 机器人视觉跟踪方法、装置、机器人及存储介质

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8277041B2 (en) 2009-11-04 2012-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
JP2011118891A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Honda Research Inst Europe Gmbh 追跡モデル化レベルの知識ベースの自律的適応を用いた多物体追跡
JP2012091511A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Xerox Corp 印刷システムにおける基板媒体見当合わせシステムおよび方法
JP2013063553A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置
JP2012016958A (ja) * 2011-10-24 2012-01-26 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置
JP2016023014A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
US9427977B2 (en) 2014-07-17 2016-08-30 Kyocera Document Solutions Inc. Ink-jet recording apparatus that ensures accurate position detection of widthwise end portion of recording medium
JP2016064663A (ja) * 2015-11-19 2016-04-28 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP2017140854A (ja) * 2017-05-11 2017-08-17 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
CN111862154A (zh) * 2020-07-13 2020-10-30 中移(杭州)信息技术有限公司 机器人视觉跟踪方法、装置、机器人及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009113231A (ja) 画像記録装置、画像記録装置の調整方法及びプログラム
CN108572523B (zh) 图像形成装置
EP2952356A1 (en) Printing apparatus, control method for printing apparatus, and storage medium
JP2006218850A (ja) 記録装置
JP2010082828A (ja) 画像記録装置
US7971952B2 (en) Image recording apparatus and recording medium conveyance method executed by image recording apparatus
JP5825999B2 (ja) シート給送装置
JP7327054B2 (ja) 画像形成装置
JP6172668B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP4724586B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置制御方法
JP6631700B2 (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JP2005263396A (ja) 自動原稿給送装置、これを用いた画像形成装置
JP2011190006A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP5506424B2 (ja) 画像形成装置およびシート供給装置
JP6740625B2 (ja) 搬送装置
JP2015182850A (ja) 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP4128658B2 (ja) 光学的イメージ読取装置
JP7227750B2 (ja) シート積載装置及び画像形成システム
JP4403898B2 (ja) 画像形成装置
WO2022181404A1 (ja) シート搬送装置、画像読取装置、画像形成装置
JP2004051340A (ja) 紙搬送装置、紙搬送方法、原稿搬送装置及び画像形成装置
JP2011156876A (ja) 記録装置
JP4337487B2 (ja) 画像形成装置
JP4404680B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、および記録媒体
JP5294808B2 (ja) 印刷装置の搬送機構

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110104