JP2009111847A - ケースの防水構造及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上ケース10は、枠材11と、窓材14と、窓部シール材15及びキー部シール材とから構成される。枠材11には、表示部が設けられ位置に開口、及びキー操作部が設けられる位置に貫通孔16が設けられる。開口の内縁部にはゴム等の弾性材からなる窓部シール材15を設けて開口の内部に窓材14を固定する。貫通孔16は、枠材11の背面側からゴム等の弾性材からなるキー部シール材により塞がれる。
【選択図】図1
Description
また、両面テープで貼り付ける方法では、筐体、両面テープ及び窓材を重ね合わせるため、厚さが大きくなり、筐体をコンパクトにすることができなかった。
図1は本発明の第1の実施形態に係る電子機器として、携帯電話機1を示す斜視図であり、図2は携帯電話機1の分解斜視図であり、図3は携帯電話機1を図1のIII−III切断線において切断した状態を示す斜視図である。携帯電話機1は、上ケース10と、下ケース20と、Oリング31と、上ケース10と下ケース20とを締結する締結ネジ30と、等から概略構成される。
上ケース10のインサート成形には、図4(a)〜(d)に示すように、下型枠40及び上型枠50を用いる。下型枠40の上面及び上型枠50の下面には、窓部シール材15を形成するための環状の溝41,51が設けられている。さらに、キー部シール材13もインサート成形により一体に形成する場合には、下型枠40の上面及び上型枠50の下面に、キー部シール材13を形成するための凹部(図示せず)をそれぞれ形成する。
まず、図4(a)に示すように、溝41の上に窓材14の外周部が配置されるように、下型枠40の上に窓材14を載置する。また、溝41の上に枠材11の開口17の周縁部が配置されるように、下型枠40の上に枠材11を載置する。
その後、図4(c)に示すように、溝41,51に窓部シール材15の原料となる弾性体材料15aを注入し、固化させる。キー部シール材13もインサート成形により一体に形成する場合には、キー部シール材13を形成するための凹部にも弾性体材料を注入し、固化させる。
以上により、図5に示すような上ケース10が完成する。
なお、図5においては、窓部シール材15が上ケース10の前面側及び背面側に突出する形状であったが、上型枠50から溝51を省略することで、図6に示すように、窓部シール材15を背面側のみに突出した形状としてもよい。このように成型することで、上ケース10の前面を平坦に形成し、上ケース10の厚さを低減することができる。
あるいは、下型枠40から溝41を省略するとともに、上型枠50から溝51を省略することで、図7に示すように、窓部シール材15を前面及び背面のいずれにも突出しない形状としてもよい。このように成型することで、上ケース10の両面を平坦に形成し、上ケース10の厚さをさらに低減することができる。
また、図8に示すように、窓材14の表面に樹脂フィルム14aを張り、枠材11、窓材14、樹脂フィルム14a及び窓部シール材15をインサート成形により一体に形成してもよい。なお、樹脂フィルム14aとしてはガラス破損時の飛散防止用の保護フィルムや覗き見防止用のフィルム等を用いることができる。
また、上記実施形態においては、枠材11、窓材14、及び窓部シール材15をインサート成形により一体に形成したが、本発明はこれに限らず、図9に示すように、窓材14と一体に形成された表示装置22そのものを枠材11の開口17の内部に配置し、枠材11、表示装置22、及び窓部シール材15をインサート成形により一体に形成してもよい。この表示装置22には、タッチセンサ等の入力装置が組み込まれていてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図10は本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機101の分解斜視図である。なお、第1実施形態の携帯電話機1と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
上ケース110のインサート成形には、図12(a)〜(d)に示すように、下型枠140及び上型枠150を用いる。下型枠140の上面及び上型枠150の下面には、窓部シール材115を形成するための環状の溝141,151が設けられている。また、下型枠140の上面には、溝141よりも外側に、ケース間シール材112を形成するための環状の溝142が設けられている。さらに、キー部シール材113もインサート成形により一体に形成する場合には、下型枠140の上面及び上型枠150の下面に、キー部シール材113を形成するための凹部(図示せず)をそれぞれ形成する。
まず、図12(a)に示すように、溝141の上に窓材114の外周部が配置されるように、下型枠140の上に窓材114を載置する。また、溝141の上に枠材111の開口117の周縁部が配置され、かつ枠材111の外周部が溝142の上に配置されるように、下型枠140の上に枠材111を載置する。
その後、図12(c)に示すように、溝141,142,151にケース間シール材112及び窓部シール材115の原料となる弾性体材料112a,115aを注入し、固化させる。キー部シール材113もインサート成形により一体に形成する場合には、キー部シール材113を形成するための凹部にも弾性体材料を注入し、固化させる。
以上により、図11に示すような上ケース110が完成する。
なお、図11においては、窓部シール材115が上ケース110の前面側及び背面側に突出する形状であったが、上型枠150から溝151を省略することで、図13に示すように、窓部シール材115を背面側のみに突出した形状としてもよい。このように成型することで、上ケース110の前面を平坦に形成し、上ケース110の厚さを低減することができる。
あるいは、下型枠140から溝141を省略するとともに、上型枠150から溝151を省略することで、図14に示すように、窓部シール材115を前面及び背面のいずれにも突出しない形状としてもよい。このように成型することで、上ケース110の両面を平坦に形成し、上ケース110の厚さをさらに低減することができる。
10,110 上ケース
11,111 枠材
13,113 キー部シール材
14,114 窓材
14a 樹脂フィルム
15,115 窓部シール材
16,116 貫通孔
17,117 開口
18 アクチュエータ
20,120 下ケース
22,122 表示装置
30,130 締結ネジ
31 Oリング
40,140 下型枠
50,150 上型枠
Claims (5)
- 開口部を有する枠材と、前記開口部内に配置される窓材と、前記開口部の内周面と前記窓材の外周面との間に充填される弾性材とからなることを特徴とするケースの防水構造。
- 前記弾性材はインサート成形により充填されることを特徴とする請求項1に記載のケースの防水構造。
- 前記枠材の外周部には、環状のシール材が設けられ、
前記シール材は前記弾性材とともにインサート成形により形成されることを特徴とする請求項2に記載のケースの防水構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の防水構造を備え、
前記ケースの内部には前記窓材と対向して表示装置が配置されることを特徴とする電子機器。 - 前記窓材の内側面には前記窓材を振動させるアクチュエータが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
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