JP2009111250A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受光量を増大させる。
【解決手段】撮像部100において、半導体基板11に受光部12が、各画素部10毎に形成され、それらの上層に、透明膜部13が形成される。透明膜部13のうち第2透明膜部13B内には、受光部12の上方において、透明膜部13に比し屈折率の高い領域である高屈折率部15が各画素部10毎に形成される。高屈折率部15の側壁15bは透明膜部13に囲まれ、底部15aは、受光部12の受光面12aよりも高い位置に位置する。層内レンズ14は、高屈折率部15の底部15aと受光部12の受光面12aとの間に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、入射した光を受光部に導く固体撮像装置及びその製造方法に関する。
従来、固体撮像装置(乃至固体撮像素子)においては、性能を向上させる上で、次の2つのポイントが重要とされる。1つは、入射光を光センサ部である受光部に効率よく集めることである。もう1つは、隣の画素部との干渉を低減することである。
下記特許文献1の固体撮像装置では、これら2つのポイントを考慮し、受光部の上方に形成される透明膜において、受光部の上方に、周辺よりも屈折率の高い透明膜を形成するという工夫がなされている。以降、このような構造を「井戸型構造」と呼称し、特に受光部の上方に設けられた、周辺よりも屈折率の高い透明膜の領域を、「井戸構造内部領域」と呼称する。
図8(a)、(b)は、上記「井戸型構造」が採用された従来の固体撮像装置の一例を示す1画素部の縦断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、半導体基板(以下、単に「基板」という)11に、受光部12が、各画素部毎に形成される。受光部12及び基板11の上層に、透明膜部13が形成されている。透明膜部13内において、受光部12の上方には、透明膜部13よりも屈折率が高い高屈折率部115が形成される。透明膜部13の上層に、カラーフィルタ16が配設され、カラーフィルタ16の上に、マイクロレンズ17が配設される。
これらの例では、上記した「井戸構造内部領域」に高屈折率部115が相当し、「周辺」の領域に、透明膜部13が相当する。また、同図(a)の例と同図(b)の例とでは、高屈折率部115の深さが異なる。同図(a)の例では、高屈折率部115の底部が受光部12の上面である受光面と同じ位置となっている。一方、同図(b)の例では、高屈折率部115の底部が受光部12の受光面よりも高い位置となっている。
このような井戸型構造を採用することで、下記特許文献1に示されるように、本来、受光部12に到達しない光を、高屈折率部115とその周辺の屈折率の低い透明膜部13との間の境界で反射させることができ、受光部12に光を導くことができる。その結果、受光量、乃至受光効率を向上させるとともに、隣接する画素との干渉を低減させることができる。
特開2003−046074号公報
しかしながら、近年、固体撮像装置においては、各画素部のさらなる微細化が求められており、微細化が進むことで、各画素部内に上記井戸型構造を作製することが困難になってくることが予想される。各画素部のさらなる微細化に伴い井戸型構造の作製を難しくする要因として、主に以下に示す2つの要因が考えられる。
まず、1つ目の要因は、井戸構造内部領域のアスペクト比が大きくなることである。各画素部を微細化するに伴い、井戸構造内部領域のアスペクト比(図8(a)、(b)における「深さD/幅W」)が大きくなる。現在、一般的に使用されている井戸型構造形成プロセスでは、アスペクト比が大きくなるほど、井戸構造内部領域への屈折率の高い物質の埋め込みが困難である。これは、屈折率の高い物質の埋め込み時にボイド(空隙)が発生し、内部の均一性が保てなくなる恐れがあるからである。
2つ目の要因は、暗電流の増加である。井戸型構造を作製することで暗電流が増加することが明らかとなっており、各画素部を微細化することでS/N比が悪くなることが予想される。
井戸型構造の作製を容易にするためには、単純には、井戸構造内部領域のアスペクト比を、屈折率の高い物質の埋め込みが十分できるくらいの小さいアスペクト比に設定するのがよい。例えば、図8(b)に示すように、井戸構造内部領域である高屈折率部115を形成する際、その底部の位置を、受光部12の受光面に到達する前に止め、すなわち、浅く形成する。このような構成によれば、井戸型構造が受光部の受光面に届く前に止めることになり、同時に暗電流の増加を防ぐことが可能である。また、S/N比を悪化させない井戸型構造となる。
しかしながら、井戸構造内部領域の底部を受光面から離した位置に形成するため、井戸構造内部領域の底部と受光面との隙間から光が漏れることが考えられ、受光量が低下することが懸念される。例えば、図8(b)に示す入射光線18(18A、18B)のうち、入射光線18Bについては、高屈折率部115の底部と受光部12との隙間から、側方に外れ、受光面に到達しない。このような状況になると、集光効率を高めて受光量を増大させるという、井戸型構造を採用した意義を、打ち消してしまうおそれがある。
本発明の目的は、受光量を増大させることができる固体撮像装置及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の固体撮像装置は、基板に設けられ、2次元的に複数配列された受光部と、前記基板において前記受光部の上層に形成された透明膜部と、底部及び側壁を有し、前記透明膜部よりも屈折率が高く、前記受光部に対応し、対応する受光部の上方において前記透明膜部の中に形成され、前記透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する受光部の受光面よりも高い位置に位置するように設けられた高屈折率部と、前記受光部に対応して設けられ、前記透明膜部の中における、対応する受光部の受光面と対応する前記高屈折率部の前記底部との間に設けられた層内レンズとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項2の固体撮像装置は、基板に設けられ、2次元的に複数配列された受光部と、前記基板において前記受光部の上層に形成された透明膜部と、底部及び側壁を有し、前記透明膜部よりも屈折率が高く、前記受光部に対応し、対応する受光部の上方において前記透明膜部内に形成され、前記透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する受光部の受光面よりも高い位置に位置するように設けられた高屈折率部と、前記受光部に対応して設けられ、対応する高屈折率部内において該高屈折率部の前記底部上に設けられた層内レンズとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項5の固体撮像装置の製造方法は、受光部を基板に2次元的に複数配列するように形成する第1工程と、前記基板において前記受光部の上層に第1透明膜部を形成する第2工程と、前記受光部に対応させて前記第1透明膜部の上に層内レンズを形成する第3工程と、前記第1透明膜部及び前記層内レンズの上に、前記第1透明膜部と同じ物質でなる第2透明膜部を堆積させる第4工程と、底部及び側壁を有し、前記第1透明膜部及び前記第2透明膜部よりも屈折率が高い高屈折率部を、前記受光部に対応させて、対応する受光部の上方において前記第2透明膜部の中に形成する工程であって、前記第2透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する層内レンズの上端よりも高い位置に位置するようにすることで、前記層内レンズが、前記第2透明膜部の中における、前記対応する受光部の受光面と前記対応する高屈折率部の前記底部との間に配置されるようにする第5工程とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項6の固体撮像装置の製造方法は、受光部を基板に2次元的に複数配列するように形成する第1工程と、前記基板において前記受光部の上層に第1透明膜部を形成する第2工程と、前記受光部に対応させて前記第1透明膜部の上に層内レンズを形成する第3工程と、前記第1透明膜部及び前記層内レンズの上に、前記第1透明膜部と同じ物質でなる第2透明膜部を堆積させる第4工程と、底部及び側壁を有し、前記第1透明膜部及び前記第2透明膜部よりも屈折率が高い高屈折率部を、前記受光部に対応させて、対応する受光部の上方において前記第2透明膜部の中に形成する工程であって、前記第2透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する層内レンズの下端と同じ位置に位置するようにすることで、前記層内レンズが、対応する高屈折率部の中において該高屈折率部の前記底部上に配置されるようにする第5工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、受光量を増大させることができる。
請求項4によれば、入射方向の差を考慮して、配置位置に応じた側に層内レンズをシフトさせることで、画素部の位置の違いによる受光量の差を小さくすることができる。
請求項7によれば、製造が容易である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の撮像部の平面図である。この固体撮像装置は、撮像部100を有し、この撮像部100が、複数の画素部10が2次元的に配列される領域を提供する。図1(a)では、図示の便宜上、画素部10の数は少ないが、実際にはこれよりはるかに多数である。
図1(b)は、図1(a)のA−A線に沿う1つの画素部10の断面図である。この図では、例えば、撮像部100のうち画素部10が配設されている領域の中心P0に位置する画素部10Aの構成を示す。他の画素部10(画素部10Bを含む)の構成は基本的に同様であり、後述する層内レンズ14の配置位置だけが異なる。以降、上下方向については、図1(b)を基準とし、入射光線18(18A、18B)は上方から入射するものとする。
図1(b)に示すように、撮像部100には、シリコン基板等の半導体基板(以下、単に「基板」という)11が設けられ、半導体基板11に、光センサである受光部12が、各画素部10毎に形成される。受光部12の上面である受光面12aは半導体基板11の上面と面一になっている。そして、これらの上層に、下側の第1透明膜部13A及び上側の第2透明膜部13Bとでなる透明膜部13が形成されている。第1透明膜部13Aと第2透明膜部13Bとは、同じ物質で形成されて一体の透明膜部13となっている。ただし、後述する製造工程との関係上、分けて呼称することがある。
第2透明膜部13B内には、受光部12の上方において、高屈折率部15が各画素部10毎に形成される。第2透明膜部13B内において、高屈折率部15を避けた適所に、電気信号を送るための配線19が設けられる。第2透明膜部13Bの上面と高屈折率部15の上面とは面一になっており、それらの上層に、カラーフィルタ16が配設される。さらに、カラーフィルタ16の上に、マイクロレンズ17が各画素部10毎に配設される。マイクロレンズ17は、その大きさが、1つの画素部に収まる程度であり、対応する受光部12に効率的に入射光を導く。
受光部12としては、例えば基板11にイオン注入をすることによって形成されたn型領域を用いることができる。受光部12は、その受光面12a入射した光を感知し電荷を発生させる。透明膜部13は、光学的に透明で屈折率の低い領域であり、例えばその屈折率は1.45程度である。透明膜部13としては、例えば二酸化珪素(SiO2)を用いることができる。
この固体撮像装置においては、「井戸型構造」が採用され、「井戸構造内部領域」に該当する高屈折率部15が、透明膜部13に対して井戸のごとく彫り込まれたような形状となっている。従って、高屈折率部15の側壁15bは、透明膜部13(第2透明膜部13B)に囲まれている。高屈折率部15の底面である底部15aは、透明膜部13(第1透明膜部13A)に接している。高屈折率部15の「周辺」の領域に、透明膜部13が該当する。
高屈折率部15は、光学的に透明で、透明膜部13に比し屈折率の高い領域であって、その屈折率は、例えば、1.9程度である。高屈折率部15としては、例えば窒化シリコン(SiN)を用いることができる。高屈折率部15の水平断面形状及びその大きさは、受光部12の受光面12aとほぼ同じである。高屈折率部15の底部15aは、受光部12の受光面12aよりも高い位置に位置する。
また、第1透明膜部13A内には、受光部12の上方において、層内レンズ14が、各画素部10毎に形成される。層内レンズ14は、少なくともその周辺を構成する物質(この実施の形態では、透明膜部13)よりも高い屈折率を有する。この実施の形態では、層内レンズ14は上方に凸である凸レンズとして構成され、その下面(下端)から頂部(上端)までの厚みが高さHである(図1(b)参照)。
層内レンズ14は、高屈折率部15の底部15aと受光部12の受光面12aとの間に位置する。詳細には、層内レンズ14の下面は、受光面12aよりも高く、且つ、層内レンズ14の頂部は、底部15aよりも低い位置に位置する。
特に、中心の画素部10A(図1(a)、(b)参照)については、受光部12の中心P1と層内レンズ14の光学中心位置P2とは一致している。層内レンズ14の大きさは、受光部12とほぼ同程度以上とするのが望ましい。
かかる構成において、シミュレーションとして、各種条件の下で入射光に対する受光部12での受光量を測定した結果を説明する。そのシミュレーションでは、入射光の波長を0.55μm、受光部12の深さを5.0μmとし、中心の画素部10Aにおいて、受光面12aに到達した光がすべて受光されたものと考え、その受光量の計算を行った。
図2(a)は、層内レンズ14の高さHを異ならせたときの光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。縦軸が受光量、横軸が入射光の入射角を示す。同図(a)における数字は、左のものが層内レンズ14の屈折率(2.1)を示し、右のもの(0.1〜0.5)が高さH(μm)を表す。層内レンズ14の屈折率は、ここに例示したもの以外のもの(例えば、1.8〜2.0)でも試した。
図2(b)は、井戸型、井戸型(深さ半分)、及び本実施の形態における層内レンズ14を設けた構成(屈折率2.1、高さH=0.2)のそれぞれについて、光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。縦軸及び横軸は図2(a)と同じものを示す。図2(b)において、井戸型は、従来の図8(a)に示す構成であり、井戸型(深さ半分)は、図8(b)に示す構成である。
図2(c)は、本実施の形態において層内レンズ14の屈折率及び高さHを異ならせたときの評価の一覧を示した図である。図2(c)の一覧において、二重丸は、受光特性が大きく向上したことを示しており、白丸は、受光特性がやや向上したことを示している。
図2(b)からわかるように、層内レンズ14を、高屈折率部15の底部15aと受光部12の受光面12aとの間に形成したことで、従来の構成に比し、入射光の入射角が0〜14°の間で受光量が増大している。また、図2(a)、(c)からわかるように、層内レンズ14を、屈折率=1.8または1.9で高さH=0.3としたときが、最も受光量が多い。
次に、本実施の形態の固体撮像装置の製造方法を説明する。
図3(a)〜(c)、図4(a)、(b)は、固体撮像装置の撮像部100の製造段階を示す1つの画素部10に相当する部分の模式的断面図である。
まず、イオン注入等によって、基板11に、各画素部10毎に受光部12を形成する(図3(a)参照:第1工程)。次に、受光部12が形成された基板11の上に第1透明膜部13Aを形成する(図3(b)参照;第2工程)。このときの第1透明膜部13Aの高さで、後に配置したい層内レンズ14の配置高さが定まる。
次に、第1透明膜部13Aの上に、層内レンズ14を形成する(図3(c)参照;第3工程)。層内レンズ14は、特開2006−310826号公報等に示されるような公知の形成手法にて行うことができる。例えば、層内レンズ14のレンズ材を堆積させ、その上にレジストを目的のレンズ形状にパターニングし、その後、ドライエッチングによりレジストによるレンズ形状をレンズ材の膜に転写する。
次に、図4(a)に示すように、第1透明膜部13Aの上に層内レンズ14が形成されたものの上層に、第2透明膜部13Bを堆積させる(第4工程)。これにより、第1透明膜部13Aと第2透明膜部13Bとで一体の透明膜部13が形成される。さらに、配線19を設ける。
次に、透明膜部13に対してエッチングにより高屈折率部15を形成する(第5工程)。図4(b)に示すように、エッチングによって高屈折率部15をどこまで深く形成(埋め込み)するかはある程度調節自在である。本実施の形態では、少なくとも、高屈折率部15の底部15aが層内レンズ14の頂部に達する前の段階で埋め込みを止めることで、図1(b)に示す構成を実現することができる。
なお、ここで例示した製造方法は一例であり、画素部10を構成する各構成要素、条件、層内レンズ14の形状、各構成要素の材料及び作製方法も、例示したものに限定されるものではない。従って、構成要素、条件の変更及び追加、または構成要素の材料の変更、さらには作製方法、作製順序を変えても良い。
このようにして製造される図1(b)に示す構成により、例えば、入射光線18のうち、比較的大きな角度で入射した入射光線18Bについても、受光面12aに到達させることができる。すなわち、仮に、層内レンズ14がないとすると、入射光線18Bは、図1(b)に示すように、入射光線18B1となって漏れるおそれがあった。しかし、層内レンズ14を設けたので、入射光線18Bは、層内レンズ14で屈折して、入射光線18B2となって受光面12aに到達する。しかも、従来と同様に、高屈折率部15の側壁15bが透明膜部13に囲まれている構成において、底部15aが受光部12の受光面12aよりも高い位置にあるので、S/N比の悪化回避は確保されている。
図5は、撮像部100のうち画素部10が配設されている領域の中心P0から離間して配置された画素部10B(図1(a)参照)の断面図である。同図に示すように、画素部10Bでは、中心の画素部10Aに比し、層内レンズ14の位置がシフトしている点だけが異なる。受光部12に対する層内レンズ14のシフトの方向は、領域の中心P0から遠い側である。
その他の画素部10についても、その配置位置に応じて層内レンズ14のシフト方向及びシフト量が異なる。具体的には、各層内レンズ14のうち、その配置位置が、領域の中心P0に対して離れている層内レンズ14ほど、その光学中心位置P2が、対応する受光部12の中心P1に対して、領域の中心P0から遠い側に大きくシフトしている。
領域の中心P0から離れた画素部10に入射する入射光は、入射角が大きくなる。そのため、上記のような層内レンズ14のシフト配置によって、入射光を矯正し、受光部12に効率的に導くことができる。
本実施の形態によれば、層内レンズ14を、高屈折率部15の底部15aと受光部12の受光面12aとの間に形成したので、各画素部10内での光漏れを抑制して集光効率を高めることができ、受光量を増大させることができる。また、各画素部10の配置位置に応じた層内レンズ14のシフト配置によって、画素部10の位置の違いによる受光量の差を小さくすることができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の撮像部の1つの画素部の断面図である。本実施の形態では、層内レンズ14と高屈折率部15の底部15aとの相対的位置関係が第1の実施の形態とは異なり、層内レンズ14は、透明膜部13ではなく高屈折率部15内に形成されている。その他の構成は第1の実施の形態のものと同じである。
同図に示すように、高屈折率部15の底部15aと層内レンズ14の下面との位置が一致しており、層内レンズ14は、対応する高屈折率部15の底部15a上に設けられる。
この固体撮像装置の製造方法は、透明膜部13及び配線19を設ける工程までは、第1の実施の形態と同じである(図3(a)〜(c)、図4(c)参照)。しかし、その後の、エッチングによって高屈折率部15を形成する工程(図4(b)参照)において、高屈折率部15の形成深さが異なる。
すなわち、層内レンズ14が持つエッチングストッパの機能を利用して、井戸構造内部領域である高屈折率部15を形成する。エッチングを行っていくと、層内レンズ14がエッチングストッパとして機能するので、層内レンズ14の下面の位置に、高屈折率部15の底部15aの位置が自然に一致する。特に、層内レンズ14が受光部12と同程度の大きさであるので、エッチングストッパの役割を担うだけの十分な大きさを持つ。
かかる構成において、シミュレーションとして、各種条件の下で入射光に対する受光部12での受光量を測定した結果を説明する。シミュレーションの条件は、第1の実施の形態におけるものと同じである。
図7(a)は、本実施の形態における層内レンズ14の高さHを異ならせたときの光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。縦軸が受光量、横軸が入射光の入射角を示す。同図(a)における数字は、左のものが層内レンズ14の屈折率(2.1)を示し、右のもの(0.1〜0.5)が高さH(μm)を表す。層内レンズ14の屈折率は、ここに例示したもの以外のもの(例えば、1.8〜2.0)でも試した。
図7(b)は、井戸型、井戸型(深さ半分)、及び本実施の形態における層内レンズ14を設けた構成(屈折率2.1、高さH=0.4)のそれぞれについて、光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。縦軸及び横軸は図7(a)と同じものを示す。図7(b)において、井戸型は、従来の図8(a)に示す構成であり、井戸型(深さ半分)は、図8(b)に示す構成である。
図7(c)は、本実施の形態において層内レンズ14の屈折率及び高さHを異ならせたときの評価の一覧を示した図である。図7(c)の一覧において、二重丸は、受光特性が大きく向上したことを示しており、白丸は、受光特性がやや向上したことを示している。
図7(b)からわかるように、層内レンズ14を、高屈折率部15内において底部15aの上に形成したことで、従来の構成に比し、入射光の入射角が0〜12°の間で受光量が増大している。また、図7(a)、(c)からわかるように、層内レンズ14を、屈折率=2.1で高さH=0.4または0.5としたときが、最も受光量が多い。
本実施の形態によれば、受光量を増大させることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、高屈折率部15を形成する際、層内レンズ14を、エッチングストッパとして利用できるので、製造が容易である。特に、層内レンズ14が上方に凸であって、下面が平坦であるので、層内レンズ14の下面に高屈折率部15の底部15aの位置を合わせることが容易である。
なお、層内レンズ14のシフト配置(図5参照)は、第2の実施の形態にも適用可能である。
なお、撮像部100のうち画素部10が配設される領域中の各画素部10の位置に応じて、層内レンズ14の配置だけでなく、層内レンズ14の構成自体(例えば高さH、形状、物性値等)も異ならせてもよい。さらには、各画素部10おける光の入射条件や、対応する高屈折率部15の構成に応じて、層内レンズ14の構成を異ならせてもよい。
なお、構成を簡単にする観点からは、すべての画素部10において層内レンズ14のシフト配置を廃止してもよい。
なお、第1、第2の実施の形態において、受光量を増大させる観点に限って言えば、層内レンズ14を下方に凸、または上下双方に凸のレンズとしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の撮像部の平面図(図(a))、図(a)のA−A線に沿う1つの画素部の断面図(図(b))である。 図(a)は、層内レンズの高さを異ならせたときの光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。図(b)は、井戸型、井戸型(深さ半分)、及び本実施の形態における層内レンズを設けた構成のそれぞれについて、光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。図(c)は、層内レンズの屈折率及び高さを異ならせたときの評価の一覧を示した図である。 固体撮像装置の撮像部の製造段階を示す1つの画素部に相当する部分の模式的断面図である。 固体撮像装置の撮像部の製造段階を示す1つの画素部に相当する部分の模式的断面図である。 撮像部のうち画素部が配設されている領域の中心から離間して配置された画素部の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置の撮像部の1つの画素部の断面図である。 図(a)は、本実施の形態における層内レンズの高さを異ならせたときの光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。図(b)は、井戸型、井戸型(深さ半分)、及び本実施の形態における層内レンズを設けた構成のそれぞれについて、光の入射角に対する受光量の関係を示す図である。図(c)は、層内レンズの屈折率及び高さを異ならせたときの評価の一覧を示した図である。 「井戸型構造」が採用された従来の固体撮像装置の一例を示す1画素部の縦断面図((a)、(b))である。
符号の説明
10 画素部
11 半導体基板
12 受光部
12a 受光面
13 透明膜部
13A 第1透明膜部
13B 第2透明膜部
14 層内レンズ
15 高屈折率部
15a 底部
15b 側壁
100 撮像部
P0 領域の中心
P1 中心
P2 光学中心位置

Claims (7)

  1. 基板に設けられ、2次元的に複数配列された受光部と、
    前記基板において前記受光部の上層に形成された透明膜部と、
    底部及び側壁を有し、前記透明膜部よりも屈折率が高く、前記受光部に対応し、対応する受光部の上方において前記透明膜部の中に形成され、前記透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する受光部の受光面よりも高い位置に位置するように設けられた高屈折率部と、
    前記受光部に対応して設けられ、前記透明膜部の中における、対応する受光部の受光面と対応する前記高屈折率部の前記底部との間に設けられた層内レンズとを有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 基板に設けられ、2次元的に複数配列された受光部と、
    前記基板において前記受光部の上層に形成された透明膜部と、
    底部及び側壁を有し、前記透明膜部よりも屈折率が高く、前記受光部に対応し、対応する受光部の上方において前記透明膜部の中に形成され、前記透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する受光部の受光面よりも高い位置に位置するように設けられた高屈折率部と、
    前記受光部に対応して設けられ、対応する高屈折率部の中において該高屈折率部の前記底部上に設けられた層内レンズとを有することを特徴とする固体撮像装置。
  3. 前記層内レンズは、上方に向かって凸の凸レンズであることを特徴とする請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 前記層内レンズのうち、その配置位置が、前記基板における前記複数の受光部が配列された領域の中心に対して離れている層内レンズほど、その光学中心位置が、対応する受光部の中心に対して、前記領域の中心から遠い側に大きくシフトしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 受光部を基板に2次元的に複数配列するように形成する第1工程と、
    前記基板において前記受光部の上層に第1透明膜部を形成する第2工程と、
    前記受光部に対応させて前記第1透明膜部の上に層内レンズを形成する第3工程と、
    前記第1透明膜部及び前記層内レンズの上に、前記第1透明膜部と同じ物質でなる第2透明膜部を堆積させる第4工程と、
    底部及び側壁を有し、前記第1透明膜部及び前記第2透明膜部よりも屈折率が高い高屈折率部を、前記受光部に対応させて、対応する受光部の上方において前記第2透明膜部の中に形成する工程であって、前記第2透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する層内レンズの上端よりも高い位置に位置するようにすることで、前記層内レンズが、前記第2透明膜部の中における、前記対応する受光部の受光面と前記対応する高屈折率部の前記底部との間に配置されるようにする第5工程とを有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  6. 受光部を基板に2次元的に複数配列するように形成する第1工程と、
    前記基板において前記受光部の上層に第1透明膜部を形成する第2工程と、
    前記受光部に対応させて前記第1透明膜部の上に層内レンズを形成する第3工程と、
    前記第1透明膜部及び前記層内レンズの上に、前記第1透明膜部と同じ物質でなる第2透明膜部を堆積させる第4工程と、
    底部及び側壁を有し、前記第1透明膜部及び前記第2透明膜部よりも屈折率が高い高屈折率部を、前記受光部に対応させて、対応する受光部の上方において前記第2透明膜部の中に形成する工程であって、前記第2透明膜部により前記側壁が囲まれると共に、前記底部が前記対応する層内レンズの下端と同じ位置に位置するようにすることで、前記層内レンズが、対応する高屈折率部の中において該高屈折率部の前記底部の上に配置されるようにする第5工程とを有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  7. 前記第5工程において、前記高屈折率部は、エッチングを行うことにより形成され、その際、前記層内レンズをエッチングストッパとして利用することで、前記底部の位置を前記対応する層内レンズの下端と同じ位置に位置させることを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置の製造方法。
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