JP2009111137A - 熱電変換部材の配列方法 - Google Patents

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拓志 木太
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真祈 渡辺
Kazuo Ebisumori
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Abstract

【課題】熱電変換部材の高密度な配列及び精密な位置決めを同時に達成できる、熱電変換部材の配列方法を提供する。
【解決手段】熱電変換素子または当該熱電変換素子の電極から選ばれる熱電変換部材を、当該熱電変換部材を接合すべき最終基板又は一時的に載置する仮の基板から選ばれる基板上に配列する方法であって、端面部の一部を切り欠いた形状を有する位置決め切欠き部を備えた熱電変換部材、及び、前記位置決め切欠き部と係合する位置決め枠を、複数の前記熱電変換部材と同時に係合することが可能な所定配置で複数設けた位置決め治具を用意し、前記基板上に、複数の前記熱電変換部材及び前記位置決め治具を、この順序又は逆の順序で載置し、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合することで、位置決めを行なうことを特徴とする、熱電変換部材の配列方法。
【選択図】図6

Description

本発明は、熱電変換部材の高密度な配列及び精密な位置決めが可能な、熱電変換部材の配列方法に関する。
熱電変換は、熱と電気とが互いに変換される現象であり、モーターなどの動力を介在させることなく熱と電気が直に変換されることから、この現象を利用した熱電変換素子の開発は、近年省エネルギーの観点から注目を集めている。
熱電変換素子の1種である発電素子は、固体の両端に温度差を与えた際起電力が生じるゼーベック効果を利用したものであり、ごみ焼却場や発電所から生じる廃熱や地熱等の熱エネルギーから電力を直接取り出せる点で、産業全体のエネルギー利用効率を高める役割を果たしている。
また、他の熱電変換素子の1種である加熱・冷却素子は、固体の両端に電位差を与えた際温度差が生じるペルチエ効果を利用したものであり、騒音や振動を生じることなく加熱又は冷却が可能であることから、家庭用の電子機器に用いられている。
熱電変換素子にはその用途から、高い導電率、大きな熱起電力、低い熱伝導率の3つを併せ持つ材料、すなわち、電気はよく通すが熱は伝えない材料を用いることが好ましい。その観点から、通常熱電変換素子には良導体と絶縁体の中間の性質を持つ半導体が用いられる。
実用的には、p型熱電変換素子及びn型熱電変換素子を交互に配置し、直列に配線することによって、発電出力又は加熱・冷却出力の増大を図る。図23は一般的な熱電変換モジュールの層構成を模式的に示した図である。図23に示すように、熱電変換モジュール100は、升目状に交互に配置されたp型熱電変換素子1又はn型熱電変換素子2を、一対の電極3によって挟持し、さらに当該挟持物を電極3の両側から基板4で挟持したものから成る。この時前記電極3をそれぞれ対応する熱電変換素子に接合することで、全ての熱電変換素子が電気的に直列に配線され、端の電極5から導線を引き電源又は電源を必要とする機器に接続することができる。
発電装置として用いる場合は、2枚の前記基板4に温度差をかけることにより、各素子に起電力が生じ、電流が流れる。加熱・冷却装置として用いる場合は、2枚の端の電極5に電位差を与えることにより、各素子の両端で温度差が生じ、その結果2枚の基板4の温度差に作用し、加熱又は冷却が可能になる。
前記端の電極5を延長し、他の熱電変換モジュールと接続することで、発電出力又は加熱若しくは冷却出力を増加させることもできる。
図23に示されているように、前記p型熱電変換素子1及び前記n型熱電変換素子2は常に隣り合っている。仮に前記p型熱電変換素子1と隣り合う前記n型熱電変換素子2同士が接触した状態で前記電極3と接合された場合、その接触箇所で電気的短絡が生じ、想定出力を下回る出力しか得ることができない。また、前記電極3同士の接触によっても、同様の短絡が生じ得る。従って、熱電素子又はその電極の精密な配列は、出力維持には不可欠である。さらに、素子の高充填化が出力増加につながることから、熱電変換素子の精密な配列には工夫が必要であった。
上記課題を踏まえ、組み立て時の熱電変換素子の位置ずれを防止する技術がこれまでに報告されている。特許文献1は、一対の熱交換ブロックの間に格子状枠体を介在させ、当該枠体の各空間部に熱電モジュールを収容することにより、熱電発電装置の組み立て時に、熱電モジュールの位置ずれを防止することを開示している。
特開平11−274576号公報
しかし、特許文献1で開示された発明においては、熱電発電装置完成時において発電に寄与しない格子状枠体を熱電モジュール間に介在させているため、当該枠体が占める幅だけ熱電モジュールの間隔が空いてしまい、その分だけ発電出力が低減してしまうことになる。熱電モジュールの高密度化を図り出力を向上させるためには、熱電モジュールの位置ずれを防止するための技術に根本的な改良が必要であった。
高い発電出力を得るための熱電モジュールの組み立てには、熱電変換部材の精確な配列方法及び完成時における高密度な配列が不可欠である。本発明は、高精度且つ高密度な熱電変換部材の配列方法を提供することを目的とする。
本発明の熱電変換部材の配列方法は、熱電変換素子または当該熱電変換素子の電極から選ばれる熱電変換部材を、当該熱電変換部材を接合すべき最終基板又は一時的に載置する仮の基板から選ばれる基板上に配列する方法であって、端面部の一部を切り欠いた形状を有する位置決め切欠き部を備えた熱電変換部材、及び、前記位置決め切欠き部と係合する位置決め枠を、複数の前記熱電変換部材と同時に係合することが可能な所定配置で複数設けた位置決め治具を用意し、前記基板上に、複数の前記熱電変換部材及び前記位置決め治具を、この順序又は逆の順序で載置し、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合することで、位置決めを行なうことを特徴とする。
このような構成の熱電変換部材の配列方法は、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合することによって当該熱電変換部材の位置決めを行うことができるため、前記熱電変換部材間の少なくとも一か所の距離を、当該距離を規制している前記位置決め冶具の前記位置決め枠の幅よりも狭く設定することができる。従って、前記熱電変換部材の高密度な配列を損なうことなく、精確な位置決めをすることができる。
本発明の熱電変換部材の配列方法は、前記位置決め切欠き部は、前記熱電変換部材の端面部の外周の少なくとも一部を切り欠いた先細り形状を有し、且つ、前記位置決め治具は、前記位置決め枠に囲まれた前記位置決め穴を有し、前記基板上に、複数の前記熱電変換部材を、当該熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を設けた端面を上方に向けて載置し、前記熱電変換部材の上に前記位置決め治具を被せ、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させた後、前記位置決め治具を取り外すことが好ましい。
このような構成の熱電変換部材の配列方法は、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させることによって、前記熱電変換部材の精密な位置決めをすることができる。また、発電性能に関与することのない前記位置決め冶具が位置決め後に除去できることにより、従来の位置決め方法のように、熱電変換モジュール完成時に冶具が当該モジュール内又は当該モジュール間に残ることが無く、無駄のない前記熱電変換部材の配列が可能になる。さらに、一度作製した前記位置決め冶具は、熱電モジュールの組み立て工程において繰り返し使用することができ、製造コストを低減することができる。
本発明の熱電変換部材の配列方法は、前記基板上に、前記位置決め治具を、当該位置決め治具の前記位置決め穴を設けた面を上方に向けて載置し、前記位置決め治具の上に複数の前記熱電変換部材を載置し、その上にさらに第二の基板を載置し、当該第二の基板を載置する前、途中又は後に前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させた後、前記熱電変換部材と前記位置決め治具の位置を上下反転し、前記第一の基板と前記位置決め治具を取り外すことが好ましい。
このような構成の熱電変換部材の配列方法は、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させることによって、前記熱電変換部材の精密な位置決めをすることができる。また、発電性能に関与することのない前記位置決め冶具が位置決め後に上下反転をすることで除去することができることにより、従来の位置決め方法のように、熱電変換モジュール完成時に冶具が当該モジュール内又は当該モジュール間に残ることが無く、無駄のない前記熱電変換部材の配列が可能になる。さらに、一度作製した前記位置決め冶具は、熱電モジュールの組み立て工程において繰り返し使用することができ、製造コストを低減することができる。
本発明の熱電変換部材の配列方法は、前記熱電変換部材の胴部を当該熱電変換部材の端面に略平行に輪切りにした図形の対称中心を通る、前記端面に略垂直方向の軸を決定したときに、前記熱電変換部材が、当該軸を中心として180度回転させた前記熱電変換部材と一致することが好ましい。
このような構成の熱電変換部材の配列方法は、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合するか、又は前記位置決め切欠き部を前記位置決め穴に嵌合させる際に、たとえ前記熱電変換部材が前記軸を中心として180度回転したとしても、前記熱電変換素子同士、又は前記電極同士を接触させることなく正しい配列で精確な位置決めをすることができる。
本発明によれば、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合することによって当該熱電変換部材の位置決めを行うことができるため、前記熱電変換部材間の少なくとも一か所の距離を、当該距離を規制している前記位置決め冶具の幅よりも狭く設定することができる。従って、前記熱電変換部材の高密度な配列を損なうことなく、精確な位置決めをすることができる。
本発明の熱電変換部材の配列方法は、熱電変換素子または当該熱電変換素子の電極から選ばれる熱電変換部材を、当該熱電変換部材を接合すべき最終基板又は一時的に載置する仮の基板から選ばれる基板上に配列する方法であって、端面部の一部を切り欠いた形状を有する位置決め切欠き部を備えた熱電変換部材、及び、前記位置決め切欠き部と係合する位置決め枠を、複数の前記熱電変換部材と同時に係合することが可能な所定配置で複数設けた位置決め治具を用意し、前記基板上に、複数の前記熱電変換部材及び前記位置決め治具を、この順序又は逆の順序で載置し、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合することで、位置決めを行なうことを特徴とする。
前記熱電変換素子は、実用的にはp型熱電変換素子及びn型熱電変換素子を交互に並べて用いる。
ここでいうp型熱電変換素子とは、ペルチエ効果を利用した加熱・冷却素子においては、当該素子に流れる電流の上流で冷却され、電流の下流で加熱されるものをいう。また、ゼーベック効果を利用した発電素子においては、当該素子の冷却された低温側から加熱された高温側に向かって電流が流れるものをいう。
具体的には、テルル化ビスマス(BiTe)とテルル化アンチモン(SbTe)との固溶体に代表されるビスマステルル系材料、PbTeに代表される鉛テルル系材料、コバルト酸化物に代表される金属酸化物系材料、Si0.8Ge0.2に代表されるシリコンゲルマニウム系材料、コバルトとアンチモンの合金を含むスクッテルダイド化合物系材料、金属ケイ化物であるシリサイド化合物系材料、BaGa18−xGe28+x(0≦x≦2)に代表されるクラスレート化合物系材料が挙げられる。この内、鉛やテルル、アンチモン等の毒性の高い金属を含まず、且つ、コバルトのような希少金属を含まないという点で、クラスレート化合物系材料を用いるのが好ましい。
ここでいうn型熱電変換素子とは、ペルチエ効果を利用した加熱・冷却素子においては、当該素子に流れる電流の上流で加熱され、電流の下流で冷却されるものをいう。また、ゼーベック効果を利用した発電素子においては、当該素子の加熱された高温側から冷却された低温側に向かって電流が流れるものをいう。
具体的には、テルル化ビスマス(BiTe)とセレン化ビスマス(BiSe)との固溶体に代表されるビスマステルル系材料、PbTeに代表される鉛テルル系材料、コバルト酸化物に代表される金属酸化物系材料、Si0.8Ge0.2に代表されるシリコンゲルマニウム系材料、コバルトとアンチモンの合金を含むスクッテルダイド化合物系材料、金属ケイ化物であるシリサイド化合物系材料、BaGa18−xGe28+x(2≦x≦4)に代表されるクラスレート化合物系材料が挙げられる。この内、鉛やテルル、アンチモン等の毒性の高い金属を含まず、且つ、コバルトのような希少金属を含まないという点で、クラスレート化合物系材料を用いるのが好ましい。
ここでいう電極とは、熱電変換素子を直列に配列することで熱電変換素子間の電子の授受を補助するものである。なお、後述するように基板と熱電変換素子との熱のやり取りを妨げてはならないことから、熱抵抗が小さく良導体であることが要求され、銅、アルミニウム、ニッケル、金、タングステン等またこれらの合金を用いることができる。この中では、特に良導体として優れている銅を用いるのが好ましい。
また、熱電変換素子と後述するような拡散接合ができるように、電極内にチタンを混合したチタン‐銅電極を用いることもできる。
なお、上述したように、電極は熱電変換素子を電気的に直列に配列するため、2つの熱電変換素子と接合できるだけの十分な面積を有する必要がある。
前記熱電変換素子またはその電極から選ばれる熱電変換部材は、端面部の一部を切り欠いた形状を有する位置決め切欠き部を備えている。当該位置決め切欠き部は、熱電変換部材の少なくとも一端に設けられ、必要に応じて両端に設けられる。
図1は、前記熱電変換部材が有する前記位置決め切欠き部の模式図であり、当該熱電変換部材の側面側から見た拡大図である。位置決め切欠き部は自由にその形状を取ることができ、特に前記端面部の外周に設ける場合には、図1(a)に示すような曲面状型、図1(b)に示すような平面状型(典型的なテーパー状)、図1(c)に示すような屈曲面状型、図1(d)に示すような平面状と屈曲面状の複合型等に取ることができるが、好ましくは図1(a)に示す曲面状型である。なお、図1に示す端面側の切欠き幅6a及び側面側の切欠き幅6bは、同じ幅で取るのが好ましいが、同じ幅でなくてもよい。また、前記位置決め切欠き部を前記端面部の外周以外にも設ける場合には、図1(a)〜(d)同様に、(e)曲面状型、(f)くさび型、(g)屈曲面状型、(h)複合型等に取ることができるが、好ましくは図1(e)に示す曲面状型である。なお、図1に示す切欠き幅6c及び切欠き深さ6dは、それぞれ自由な長さで取ることができる。
図2は、前記熱電変換部材が有する前記位置決め切欠き部の模式図であり、当該熱電変換部材の端面側から見た図である。前記位置決め切欠き部を前記端面部の外周に設ける場合としては、例えば図2(a)に示すように端面部の外周のすべてに位置決め切欠き部11が設けられている例が挙げられる。また、前記位置決め切欠き部を前記端面部の外周以外にも設ける場合としては、例えば図2(b)に示すように端面部に十字状に位置決め切欠き部11が設けられている例が挙げられる。なお、図2(a)及び(b)は、端面部が矩形の場合について示したが、特に端面部は矩形に限らず、端面部が略円、略楕円、矩形以外の多角形の場合にも当てはまる例である。
なお、位置決め切欠き部は、切り欠いたような形状をしているという意味であって、必ずしも切り欠いて作製される必要はない。
前記位置決め切欠き部は、前記熱電変換部材の端面部の外周の少なくとも一部を切り欠いた先細り形状を有しているのが好ましい。
ここで、「熱電変換部材の端面の外周の少なくとも一部を切り欠いた先細り形状」とは、熱電変換部材の端面の外周が、当該熱電変換部材の側面の切り欠き部の起点における外周よりも一回り小さく、さらに、熱電変換部材の端面の外周全体が、当該熱電変換部材の側面を当該端面の方向に向けて延長した仮想面上または当該仮想面よりも内側に存在し、且つ、当該端面の外周の少なくとも一部または好ましくは全体が前記仮想面よりも内側に存在していることを意味する。
特に、前記端面が矩形である場合には、少なくとも当該矩形の一辺が切り欠かれているか、又は少なくとも当該矩形の角の内1つが切り欠かれているかの少なくともどちらかであればよい。図3(a)〜(b)は、前記端面が矩形である場合において、前記熱電変換部材を、その端面側を上面にした状態を側面側から見た模式図である。また、図3(a)〜(b)はいずれも、図1(a)に示した曲面状型の位置決め切欠き部を有する例を採用しているが、異なる形状の位置決め切欠き部を有していてもよい。図3(a)は、熱電変換部材の端面の外周全体が、熱電変換部材の側面を当該端面の方向に向けて延長した仮想面を示す仮想線8よりも内側に存在している例を示す図である。図3(a)においては、熱電変換部材の端面7の外周全体が、位置決め切欠き部が設けられていることによって前記仮想線8よりも内側に存在している。図3(b)は、熱電変換部材の端面の外周の一部が、前記仮想線8上に存在し、外周の残りの部分が、当該仮想線8よりも内側に存在している例を示す図である。図3(b)においては、上述した端面7が矩形である場合における、少なくとも矩形の一辺が切り欠かれているか、又は少なくとも当該矩形の角の内1つが切り欠かれている例を示しており、この場合には、当該端面の外周の少なくとも一部が前記仮想線8よりも内側に存在している。図3(a)及び(b)のいずれの場合を採用しても、前記先細り形状を熱電変換部材に設けることができる。
図3(c)〜(f)は、前記端面が矩形である場合において、前記熱電変換部材の端面側から見た模式図である。図3(c)は、矩形の四辺に位置決め切欠き部11が設けられている場合を示し、図3(d)は矩形の四辺の内三辺に、図3(e)は、矩形の四辺の内隣り合う二辺にそれぞれ位置決め切欠き部11が設けられている場合を示している。視点12において側面側から前記熱電変換部材を見た時に、図3(c)に示す熱電変換部材は図3(a)に示すように、図3(d)及び(e)に示す熱電変換部材は図3(b)に示すように、それぞれ見ることができる。また、図3(f)は、矩形の角の内1つに位置決め切欠き部11が設けられている場合を示しており、視点12において側面側から前記熱電変換部材を見た時には、図3(b)に示すように見ることができる。
ここでいう位置決め冶具とは、前記熱電変換部材の位置決めを精確に行うための冶具である。また、位置決め冶具が有する位置決め枠とは、前記熱電変換部材が有する前記位置決め切り欠き部とちょうど係合できる枠である。
なお、前記位置決め冶具は、前記位置決め枠に囲まれた位置決め穴を有するのが好ましい。位置決め冶具が有する位置決め穴とは、前記熱電変換部材が有する前記位置決め切り欠き部をちょうど嵌合できるだけの大きさを有した穴である。例えば位置決め冶具に板状のものを用いた場合において、前記位置決め穴は、上述の大きさを有する穴であれば、板状位置決め冶具を必ずしも貫通している必要はない。
図4は、熱電変換素子の位置決め冶具の例を示した模式図である。熱電変換素子の位置決め冶具110は、複数個の位置決め穴21を有する。位置決め穴21は熱電変換素子の位置決め切欠き部を嵌合することができる。前記穴21の形状は、図に示すような四辺形である必要は必ずしもなく、熱電変換素子の位置決め切欠き部に応じて形状を変更することができる。前記穴21の辺21a及び辺21bは、熱電変換素子の位置決め切欠き部に応じて決定される。位置決め穴同士の間隔22は、前記穴21に前記位置決め切欠き部が嵌合した際に、熱電変換素子同士が接触することが無い位に広く、且つ、熱電変換素子同士が最も高密度に位置決めされる位に狭く取る必要がある。
さらに、精確な熱電変換素子の位置決めを行うために、ガイド穴23を設けるのが好ましい。当該ガイド穴23は後述する基板にも設けられ、基板と位置決め冶具、あるいは位置決め冶具同士をガイド棒によって貫通し精確な熱電変換素子の位置決めを行う。前記ガイド穴23は、図に示したようなガイド穴の直径23aを有する半円形が好ましいが、他にも三角形、四角形等の多角形、半楕円等の形状を取ることができる。また、精確な位置決めのためには、前記ガイド穴23は複数存在するのが好ましい。さらに、前記ガイド穴23の位置は、熱電変換素子の位置決めに支障が無い限り、どこに設けても構わない。
図5は、電極の位置決め冶具の例を示した模式図である。電極の位置決め冶具120は、前記冶具110同様に位置決め穴24、位置決め穴同士の間隔25、ガイド穴26を有している。なお、上述したように電極は2つの熱電変換素子と接合できるだけの十分な面積を有するため、前記穴24の長辺24a及び短辺24bの長さも、電極の面積を考慮して設定する必要がある。また、ガイド穴の直径26aは、前記ガイド穴の直径23aと等しいのが好ましい。さらに、前記ガイド穴26の位置は、電極の位置決めに支障が無い限り、どこに設けても構わない。
なお、位置決め冶具を構成する材料としては、金属材料、セラミクス材料を用いることができる。取扱いのし易さ及び強度の点から、ニッケルを用いるのが好ましい。
図6は本発明に係る前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合した様子を示す断面模式図である。図中では、位置決め治具の位置決め枠の一辺が紙面を垂直に貫いていると仮定している。
図6(a)は基板31上に位置決め冶具32を載置し、その上に熱電変換部材33を載置し、前記熱電変換部材33の位置決め切欠き部と前記位置決め治具32の位置決め枠とが係合した様子を表す模式図である。この時、前記位置決め枠に囲まれた前記位置決め穴に、前記熱電変換部材33の前記位置決め切欠き部が落ち込んで嵌合することが好ましい。図24に示す従来技術では、基板31の上に載置された熱電変換部材33は、当該熱電変換部材33の側面が位置決め冶具32と当接することによって区切られており、各熱電変換部材間距離を前記位置決め冶具32の幅よりも狭くすることができなかった。しかし、図5(a)では、位置決め冶具32の位置決め枠が位置決め切欠き部の位置に当接し、熱電変換部材の側面よりも内側に入り込むので、前記熱電変換部材33間の距離を、前記位置決め冶具32の位置決め枠の幅よりも狭く設定することができる。その結果、熱電変換部材33を従来技術よりも高い密度で配列することができる。
図6(b)は熱電変換部材33に位置決め冶具32を被せ、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合した様子を表す模式図であり、この場合も図6(a)と同様の効果が得られる。
上述した係合後の前記熱電変換部材の配列を鑑みた時に、前記熱電変換部材の胴部を当該熱電変換部材の端面に略平行に輪切りにした図形の対称中心を通る、前記端面に略垂直方向の軸を決定したときに、前記熱電変換部材が、当該軸を中心として180度回転させた前記熱電変換部材と一致することが好ましい。さらに好ましくは、前記熱電変換部材が、当該軸を中心として90度回転させた前記熱電変換部材と一致することが好ましい。図7は、前記位置決め切欠き部を有する前記熱電変換部材を前記端面側から見た模式図である。この時、前記端面に略垂直方向の軸34は紙面を垂直に貫通しており、熱電変換部材の胴部を当該熱電変換部材の端面に略平行に輪切りにした図形36の対称中心を通っている。
図7(a)〜(d)はいずれも、熱電変換部材が、前記軸34を中心として180度回転させた熱電変換部材と一致するように位置決め切欠き部35が設けられている例である。これは、前記位置決め切欠き部と前記位置決め枠とが係合する際に、たとえ前記熱電変換部材が180度端面に略平行方向に回転して係合したとしても、回転していない他の前記部材同様に係合し、正しい位置決めを行うことができる。また、図7(a)、(c)、(d)はいずれも、熱電変換部材が、前記軸34を中心として90度回転させた熱電変換部材とも一致する例である。なお、図7(a)〜(d)に示す熱電変換部材は、視点を変えて側面側から見た時に、図3(a)又は(b)に示す例のいずれかに必ず当てはまる。
上記「当該熱電変換部材を接合すべき最終基板又は一時的に載置する仮の基板から選ばれる基板上に配列する」とは、熱電変換部材を配列するのは最終的に接合すべき最終基板上であってもよいし、一時的に載置する仮の基板上であってもよいということであり、どちらの基板を用いるかは、配列の手順によって適宜選択することができるという意味である。
ここでいう仮の基板は、熱電変換部材を載置することができる十分な面積と強度を有するものであれば何でもよく、また、後述する最終基板と同一であってもよい。
ここでいう最終基板とは、電極を通じて熱電変換素子と熱の授受を行うものである。熱抵抗が小さく絶縁体であること、耐振動及び衝撃性に優れること等が要求されることから、材質としてはアルミナ、ムライト、シリコンカーバイド、アルミナイトライド、シリコンナイトライドのうち少なくとも1種からなる焼結体を例示できる。特に、アルミナイトライド又はアルミナから成るセラミクスを用いるのが好ましい。
図8は、最終基板又は仮の基板から選ばれる基板の例を示した模式図である。基板130は略平面を有しているのが好ましいが、電極を通じた熱電変換素子との熱の授受が妨げられない程度であれば、略平面でなくても構わない。また、上述したように精確な熱電変換素子の位置決めを行うために、基板にもガイド穴41を設けるのが好ましい。さらに、ガイド穴の直径41aは、前記ガイド穴の直径23aと略等しいのが好ましい。また、前記ガイド穴41の位置は、上述した基板の果たす機能に支障が無い限り、どこに設けても構わない。
また、前記最終基板として電極付き基板を用いることで、上述した電極の位置決め冶具を用いて電極を改めて配列することなく、精確な基板への電極の配列を達成することができる。前記電極付き基板とは、予め基板の所定の位置に電極が接合されたものである。電極付き基板としては、メタライズ(ろう付け等)によって電極を接合した基板である、メタライズ電極付き基板を用いるのが好ましい。また、この際接合される電極の厚さ及び素材は、導電性とろう付けによる接合性とを鑑みて、厚さ5〜100μmの銅電極であるのが好ましい。
図9は、メタライズ電極付き基板の例を示した模式図である。メタライズ電極付き基板140には、複数個のメタライズ電極42が接合されている。前記電極42の形状は、図に示すような四辺形である必要は必ずしもなく、載置される熱電変換素子の形状に応じて変更することができる。前記電極42の長辺42a及び短辺42bの長さは、同様に熱電変換素子の載置される面積に応じて規定される。メタライズ電極同士の間隔43は、前記電極42に熱電変換素子が載置される際に、熱電変換素子同士が接触することが無い位に広く、且つ、熱電変換素子同士が最も高密度に位置決めされる位に狭く取る必要がある。また、上述したように精確な熱電変換素子の位置決めを行うために、基板にもガイド穴44を設けるのが好ましい。さらに、ガイド穴の直径44aは、前記ガイド穴の直径23aと略等しいのが好ましい。また、前記ガイド穴44の位置は、上述したメタライズ電極付き基板の果たす機能に支障が無い限り、どこに設けても構わない。
前記熱電変換素子と前記電極の接合には、ろう付けによる接合と、拡散接合との2種類の接合手段を主に用いることができる。
ろう付けによる接合とは、ろう材を接合媒体として用いる接合方法であり、用いられるろう材としては、はんだ、銀ろう等が挙げられる。
拡散接合とは、母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で、塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法である。利点としては、材料的に溶融溶接が極めて困難とされている金属や,異種金属の接合ができることと,面接合ができることが挙げられる。
上述したクラスレート化合物系材料を熱電変換素子として用いる場合には、ろう付けによる接合が困難なことや、特に高温側でろう材やメッキと反応してしまう等の理由から、ろう付けによる接合よりも拡散接合が適している。また、ビスマステルル系材料のように、ろう付けによる接合、拡散接合ともに用いることができる材料もある。
前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を、前記位置決め治具の前記位置決め枠に囲まれた前記位置決め穴に嵌合させる作業は、(1)前記熱電変換部材上に前記位置決め治具を被せるか、(2)前記位置決め治具上に前記熱電変換部材を載置するか、のいずれかによって達成される。
上記(1)の場合は、前記基板上に、複数の前記熱電変換部材を、当該熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を設けた端面を上方に向けて載置し、前記熱電変換部材の上に前記位置決め治具を被せ、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させた後、前記位置決め治具を取り外すのが好ましい。このような構成の熱電変換部材の配列方法は、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させることによって、前記熱電変換部材の精密な位置決めをすることができる。また、発電性能に関与することのない前記位置決め冶具が位置決め後に除去できることにより、従来の位置決め方法のように、熱電変換モジュール完成時に冶具が当該モジュール内又は当該モジュール間に残ることが無く、無駄のない前記熱電変換部材の配列が可能になる。さらに、一度作製した前記位置決め冶具は、熱電モジュールの組み立て工程において繰り返し使用することができ、製造コストを低減することができる。
上記(2)の場合は、前記基板上に、前記位置決め治具を、当該位置決め治具の前記位置決め穴を設けた面を上方に向けて載置し、前記位置決め治具の上に複数の前記熱電変換部材を載置し、その上にさらに第二の基板を載置し、当該第二の基板を載置する前、途中又は後に前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させた後、前記熱電変換部材と前記位置決め治具の位置を上下反転し、前記第一の基板と前記位置決め治具を取り外すことが好ましい。このような構成の熱電変換部材の配列方法は、前記位置決め冶具が位置決め後に上下反転をすることで除去することができることにより、上記同様の前記熱電変換部材の精密な位置決め、無駄のない前記熱電変換部材の配列、及び製造コストの低減を達成することができる。
(熱電変換素子の形状例1)
図10は本発明に係る熱電変換素子の形状例1を示した斜視図であり、図11は当該形状例1の第三角法による正投影図である。
熱電変換素子150は、縦53a、横53b、高さ53gの直方体又は立方体に位置決め切欠き部51を設けたものであり、当該位置決め切欠き部51は、直方体又は立方体の六面の端面のうち一面の端面52の外周に沿って、上述した図1(a)に示されている形状で、面取り幅53fで設けられている(なお、6a=6b=53fである)。また、当該図中では、前記位置決め切欠き部51を強調するために若干大きく作図している。
なお、熱電変換素子の形状例1を規定する長さ53a〜gは、53a=1.0〜4.0mm、53b=1.0〜4.0mm、53c=0.45〜5.95mm、53d=0.8〜3.9mm、53e=0.9〜3.9mm、53f=0.05〜0.2mm、53g=0.5〜6.0mmであるのが好ましい。
(熱電変換素子の形状例2)
図12は本発明に係る熱電変換素子の形状例2を示した斜視図であり、図13は当該形状例2の第三角法による正投影図である。
熱電変換素子160は、縦56a、横56b、高さ56gの直方体又は立方体に位置決め切欠き部54を設けたものであり、当該位置決め切欠き部54は、直方体又は立方体の六面の端面のうち向かい合う一組の端面55の外周に沿って、上述した図1(a)に示されている形状で、面取り幅56fで設けられている(なお、6a=6b=56fである)。また、当該図中では、前記位置決め切欠き部54を強調するために若干大きく作図している。
なお、熱電変換素子の形状例2を規定する長さ56a〜gは、56a=1.0〜4.0mm、56b=1.0〜4.0mm、56c=0.4〜5.9mm、56d=0.9〜3.9mm、56e=0.9〜3.9mm、56f=0.05〜0.2mm、56g=0.5〜6.0mmであるのが好ましい。
(電極の形状例)
図14は本発明に係る電極の形状例を示した斜視図であり、図15は当該形状例の第三角法による正投影図である。
電極170は、縦59a、横59b、高さ59gの直方体又は立方体に位置決め切欠き部57を設けたものであり、当該位置決め切欠き部57は、直方体又は立方体の六面の端面のうち一面の端面58の外周に沿って、上述した図1(a)に示されている形状で、面取り幅59fで設けられている(なお、6a=6b=59fである)。また、当該図中では、前記位置決め切欠き部57を強調するために若干大きく作図している。
なお、電極の形状例を規定する長さ59a〜gは、59a=1.0〜4.0mm、59b=2.05〜8.05mm、59c=0.02〜0.5mm、59d=0.9〜3.9mm、59e=1.95〜7.95mm、59f=0.05〜0.2mm、59g=0.07〜0.7mmであるのが好ましい。
(熱電変換素子の位置決め冶具の形状例)
図4に示した様に、熱電変換素子の位置決め冶具110は、前記位置決め枠に囲まれた複数個の位置決め穴21を有する。前記冶具110は厚さ0.1〜0.5mmの板であり、前記穴21は、上述した熱電変換素子の位置決め切欠き部を嵌合できるように、縦が0.91〜3.97mm、横が0.91〜3.97mmの四辺形であるのが好ましい。
位置決め穴同士の間隔22は、上述したように、熱電変換素子を高密度に且つ互いに接触すること無く配列させるという観点から、0.05〜0.15mmであるのが好ましい。
また、ガイド穴23は大きすぎると前記穴21が十分数設けられなくなるが、小さすぎると前記位置決め冶具110を精確に据えることができない。したがって前記ガイド穴23が半円の場合、ガイド穴の直径23aは4.99〜5.01mmであることが好ましい。
前記位置決め冶具110の前記穴21の数は、熱電モジュール中の熱電変換素子の総数となるため、熱電モジュールの用途又は形状に従って増減が必要であるが、好ましくは34〜142個である。それに伴って、前記冶具110の大きさは、縦が35〜40mm、横が35〜40mmであるのが好ましい。
(電極の位置決め冶具の形状例)
図5に示した様に、電極の位置決め冶具120は、前記位置決め枠に囲まれた複数個の位置決め穴24を有する。前記冶具120は厚さ0.1〜0.5mmの板であり、前記穴24は、上述した電極の位置決め切欠き部を嵌合できるように、短辺が0.93〜3.93mm、長辺が1.98〜7.98mmの四辺形であるのが好ましい。
位置決め穴同士の間隔25は、上述したように、電極を高密度に且つ互いに接触すること無く配列させるという観点から、0.05〜0.15mmであるのが好ましい。
また、前記ガイド穴23同様に、前記ガイド穴26が半円の場合、ガイド穴の直径26aは4.99〜5.01mmであることが好ましい。
前記位置決め冶具120の前記穴24の数は、熱電モジュール中の電極の総数と関係するため、熱電モジュールの用途又は形状に従って増減が必要であるが、好ましくは17〜71個である。それに伴って、前記冶具120の大きさは、縦が35〜40mm、横が35〜40mmであるのが好ましい。
(基板の形状例)
図8に示した基板130は、厚さ0.1〜1.0mmの板であるのが好ましい。
また、前記ガイド穴23同様に、前記ガイド穴41が半円の場合、ガイド穴の直径41aは4.99〜5.01mmであることが好ましい。なお、仮の基板には、ガイド穴が設けられていなくても構わないが、最終基板にはガイド穴が設けられているのが好ましい。
熱電モジュール中の熱電変換素子及び電極の数を考慮して、前記基板130の大きさは、縦が35〜40mm、横が35〜40mmであるのが好ましい。
(メタライズ電極付き基板の形状例)
図9に示した様に、メタライズ電極付き基板140には、複数個のメタライズ電極42が接合されている。前記基板140は厚さ0.1〜1.0mmの薄板であり、前記メタライズ電極42は、上述した熱電変換素子を載置できるように、短辺が1.05〜4.05mm、長辺が2.1〜8.1mmの四辺形であるのが好ましい。
メタライズ電極同士の間隔43は、上述したように、熱電変換素子を高密度に且つ互いに接触すること無く配列させるという観点から、0.05〜0.1mmであるのが好ましい。
また、前記ガイド穴23同様に、前記ガイド穴44が半円の場合、ガイド穴の直径44aは4.99〜5.01mmであることが好ましい。
前記基板140の前記メタライズ電極42の数は、熱電モジュール中の電極の総数と関係するため、熱電モジュールの用途又は形状に従って増減が必要であるが、好ましくは17〜71個である。それに伴って、前記基板140の大きさは、縦が35〜40mm、横が35〜40mmであるのが好ましい。
図16は、前記熱電変換素子150又は前記熱電変換素子160の前記位置決め切欠き部51又は前記位置決め切欠き部54を、前記熱電変換素子の位置決め冶具110の前記位置決め枠に囲まれた前記位置決め穴21に嵌合させた時の、前記切欠き部51又は前記切欠き部54と前記枠とが係合する様子を示した模式図である。実線は前記冶具110の前記穴21を示し、点線は前記素子150又は前記素子160の占める領域の境界61を示している
前記嵌合後、前記素子150又は前記素子160の占める領域の辺61a又は辺61bは、前記穴21の辺21a又は辺21bよりも長いが、位置決め穴同士の間隔22が適切な幅で設けられているため、前記素子150又は前記素子160同士が互いに接触すること無く、熱電変換素子間距離62を保ちながら配列される。当該距離62は、0.03〜0.07mmであるのが好ましい。
図17は、前記電極170の前記位置決め切欠き部57を、前記電極の位置決め冶具120の前記位置決め枠に囲まれた前記位置決め穴24に嵌合させた時の、前記切欠き部57と前記枠とが係合する様子を示した模式図である。実線は前記冶具120の前記穴24を示し、点線は前記電極170の占める領域の境界63を示している
前記嵌合後、前記電極170の占める領域の辺63a又は辺63bは、前記穴24の辺24a又は辺24bよりも長いが、位置決め穴同士の間隔25が適切な幅で設けられているため、前記電極170同士が互いに接触すること無く、電極間距離64を保ちながら配列される。当該距離64は、0.03〜0.07mmであるのが好ましい。
(熱電変換部材の配列方法の典型例)
図18〜図20は本発明の熱電変換部材の配列方法の典型例を示した図であり、熱電モジュールの組み立ての詳細な工程図である。図8に示したような仮の基板71(ただし、ガイド穴は無い)を用意し(図18(a))、その上に、図5に示した形状を有し、且つガイド穴を2つ有する電極の位置決め冶具72と、図14に示した形状を有する電極73を順番に乗せる(図18(b))。この時、前記治具72を、当該治具72の位置決め穴を設けた面を上方に向けて前記基板71の上に載置し、前記治具72の上に複数の前記電極73を、位置決め切欠き部を有する端面を下方に向けて載置する。なお当該電極73には、熱電変換素子と拡散接合が行えるチタン‐銅電極を用いる。
続いて、上述した熱電変換素子の形状例1(図10)の形状を有するp型熱電変換素子74a及びn型熱電変換素子74bを前記電極73の上に、位置決め切欠き部を設けた端面を上方に向けて、適切に載置する(図18(c))。この時、前記素子74a及び74bとしてクラスレート化合物系材料を用いることができる。
さらに、前記素子74a及び74bの上に、図4に示した形状を有し、且つガイド穴を2つ有する熱電変換素子の位置決め冶具75を被せ、前記素子74a及び74bの前記位置決め切欠き部を前記治具75の位置決め穴に嵌合させて位置決めを行う(図18(d))。この時、前記冶具72及び前記冶具75の2つのガイド穴にガイド棒76を嵌合し、前記冶具72及び前記冶具75を互いに固定し合うことで、熱電変換部材のより精確な位置決めをすることが可能となる。
その後、前記ガイド棒76及び前記冶具75を取り外し、図8に示したような第2の仮の基板77(ただし、ガイド穴は無い)を前記素子74a及び74bの上に載置する(図19(a))。なお、前記第2の仮の基板77を載置する前、途中又は後に、前記電極73の前記位置決め切欠き部を前記治具72の位置決め穴に嵌合させて位置決めを行う。
上下反転操作78を行った後、前記基板71及び前記冶具72を取り外す(図19(b))。その後真空炉にて10−4〜10−7mmHg、700〜750℃、1〜30分の条件で拡散接合を行い、前記素子74a及び74bと前記電極73とを接合する。
拡散接合後、再び前記電極73の上に前記電極の位置決め冶具72を乗せ、さらに前記仮の基板71を乗せる(図19(c))。上下反転操作78を行った後、前記仮の基板77を取り外し、前記素子74a及び74bの端面上にペースト状ろう79を塗る(図19(d))。なお、前記素子74a及び74bとしてクラスレート化合物系材料を用いる場合には、上述したようにろう付けによる接合が困難なことから、前記上側表面には、予めAu/Ni/Auメッキが施されているのが好ましい。これは、メッキを施すことにより、ろう付けによるクラスレート素子と電極との接合が容易に行えるからである。
前記ペースト状ろう79の塗布後、図9に示した形状を有し、且つガイド穴を2つ有するメタライズ電極付き基板80を、メタライズ電極が接合された面を素子側に向けた状態で、前記素子74a及び74bの上に載置する。この時、前記冶具72及び前記基板80の2つのガイド穴にガイド棒76を嵌合し、前記冶具72及び前記基板80を互いに固定し合うことで、熱電変換部材と前記基板80のメタライズ電極との、より精確な位置決めをすることが可能となる(図20(a))。なお、前記基板80を載置する前、途中又は後に、前記電極73の前記位置決め切欠き部を前記治具72の位置決め穴に嵌合させて位置決めを行う。
この時、前記基板80のメタライズ電極上には、ろう付けによるクラスレート素子とメタライズ電極との接合を容易に行うため、予めNi−Pメッキが施されているのが好ましい。位置決め終了後前記ガイド棒76を取り除き、180〜250℃、0.5〜5分の条件で熱処理を行いろう付けを行う。ろう付け終了後上下反転操作78を行い、前記基板71、前記冶具72の順に取り外した後に、前記電極73の上に同様にペースト状ろうを塗布し、図8に示したような最終基板81(ただし、ガイド穴は無い)をその上に載置して(図20(b))、上記同様の条件でろう付けを行った後、必要ならば前記基板80のガイド穴が存在する部分を切り落として、本発明に係る熱電変換モジュールが完成する(図20(c))。
(熱電変換部材の配列方法の変形例)
図21〜図22は本発明の熱電変換部材の配列方法の変形例を示した図であり、熱電モジュールの組み立ての詳細な工程図である。図9に示した形状を有し、且つガイド穴を2つ有するメタライズ電極付き基板91を用意し、前記基板91のメタライズ電極を有する面を上方に向けて置く(図21(a))。この時、上述の理由から、前記メタライズ電極上には、予めNi−Pメッキが施されているのが好ましい。
次に、前記メタライズ電極の上に、上述した熱電変換素子の形状例2(図12)の形状を有するp型熱電変換素子92a及びn型熱電変換素子92bを、位置決め切欠き部を設けた端面を上方に向けて、適切に載置する(図21(b))。この時、前記素子92a及び92bとしてビスマステルル系材料を用いることができる。なお、前記端面には、後のろう付けによる素子とメタライズ電極との接合を容易に行うため、予めAuメッキが施されているのが好ましい。
次に、前記素子92a及び92bの上に、図4に示した形状を有し、且つガイド穴を2つ有する熱電変換素子の位置決め冶具93を被せ、前記素子92a及び92bの前記位置決め切欠き部を前記治具93の位置決め穴に嵌合させて位置決めを行う(図21(c))。この時、前記基板91及び前記冶具93の2つのガイド穴にガイド棒94を嵌合し、前記基板91及び前記冶具93を互いに固定し合うことで、熱電変換部材のより精確な位置決めをすることが可能となる。
位置決めを終えたのち、前記ガイド棒94及び前記冶具93を取り外し、前記素子92a及び92bの端面上にペースト状ろう95を塗布する(図21(d))。その後、図9に示した形状を有し、且つガイド穴を2つ有し、さらに上述の理由によりメタライズ電極上にNi−Pメッキが施されたメタライズ電極付き基板96を、メタライズ電極が接合された面を素子側に向けた状態で乗せ(図22(a))、上下反転操作97をした後、前記基板91を取り除き、前記同様前記冶具93及び前記ガイド棒94を用いて位置決めをし、前記素子92a及び92bのもう一方の端面上にペースト状ろうを塗布し、再び前記メタライズ電極付き基板91を乗せる(図22(b))。このように、前記素子92a及び92bの両端面にペースト状ろうを塗布した後に180〜250℃、0.5〜5分の条件で熱処理を行い、前記素子92a及び92bと、前記基板91及び前記基板96上のメタライズ電極とのろう付けを行う。ろう付け後、必要ならば前記基板91及び前記基板96のガイド穴が存在する部分を切り落として、本発明に係る熱電変換モジュールが完成する(図22(c))。
このような構成の熱電変換部材の配列方法は、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合することによって当該熱電変換部材の位置決めを行うことができるため、前記熱電変換部材間の少なくとも一か所の距離を、当該距離を規制している前記位置決め冶具の前記位置決め枠の幅よりも狭く設定することができる。従って、前記熱電変換部材の高密度な配列を損なうことなく、精密な位置決めをすることができる。
また、発電性能に関与することのない前記位置決め冶具が位置決め後に上下反転するなどして除去できることにより、従来の位置決め方法のように、熱電変換モジュール完成時に冶具が当該モジュール内又は当該モジュール間に残ることが無く、無駄のない前記熱電変換部材の配列が可能になる。さらに、一度作製した前記位置決め冶具は、熱電モジュールの組み立て工程において繰り返し使用することができ、製造コストを低減することができる。
また、上述したような熱電変換部材の端面に対して略垂直方向の軸を決定したときに、前記熱電変換部材が、当該軸を中心として180度回転させた前記熱電変換部材と一致することによって、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合するか、又は前記位置決め切欠き部を前記位置決め穴に嵌合させる際に、たとえ前記熱電変換部材が前記軸を中心として180度回転したとしても、前記熱電変換素子同士、又は前記電極同士を接触させることなく正しい配列で並べることができる。
(実施例1)
上記典型例に基づいて熱電素子及び電極の配列を行った。
p型熱電変換素子:BaGa18Ge28
n型熱電変換素子:BaGa15Ge31
熱電変換素子の形状:p型、n型ともに熱電変換素子の形状例1
熱電変換素子の寸法:p型、n型ともに図11において、53a=4.0mm、53b=4.0mm、53c=3.85mm、53d=3.9mm、53e=3.9mm、53f=0.05mm、53g=3.9mm
電極:チタン‐銅(高温側)、銅(低温側)
電極の形状:電極の形状例(高温側)、メタライズ電極(低温側)
電極の寸法(高温側):図15において、59a=4.0mm、59b=8.05mm、59c=0.1mm、59d=3.9mm、59e=7.95mm、59f=0.05mm、59g=0.15mm
電極の寸法(低温側):図9において、42a=8.1mm、42b=4.05mm、厚さ0.2mm
高温側構成:熱電変換素子+チタン‐銅電極(拡散接合による接合)
低温側構成:熱電変換素子+Au/Ni/Auメッキ+はんだ+Ni−Pメッキ+銅メタライズ電極(セラミックス基板)(はんだ付けによる接合)
基板:AlN基板(高温側)、銅メタライズ電極付き基板(低温側)
仮の基板の寸法: 図8において、縦37mm、横39mm、厚さ0.1mm
最終基板の寸法(高温側): 図8において、縦37mm、横39mm、厚さ0.1mm、ガイド穴の直径41a=5.0mm
最終基板の寸法(低温側):図9において、縦37mm、横39mm、厚さ0.1mm、メタライズ電極同士の間隔43=0.1mm、ガイド穴の直径44a=5.0mm
位置決め冶具:熱電変換素子用、電極用ともにニッケル板
ガイド棒:ニッケル棒
(実施例2)
上記変形例に基づいて熱電素子及び電極の配列を行った。
p型熱電変換素子:テルル化ビスマス(BiTe)とテルル化アンチモン(SbTe)との固溶体
n型熱電変換素子:テルル化ビスマス(BiTe)とセレン化ビスマス(BiSe)との固溶体
熱電変換素子の形状:p型、n型ともに熱電変換素子の形状例2
熱電変換素子の寸法:p型、n型ともに図13において、56a=1.0mm、56b=1.0mm、56c=0.8mm、56d=0.9mm、56e=0.9mm、56f=0.05mm、56g=0.9mm
電極:高温側、低温側ともに銅
電極の形状:高温側、低温側ともにメタライズ電極
電極の寸法(低温側):図9において、42a=2.1mm、42b=1.05mm、厚さ0.02mm
電極部構成:熱電変換素子+Auメッキ+はんだ+Ni−Pメッキ+銅メタライズ電極(セラミックス基板)(はんだ付けによる接合)
基板:アルミナ板
仮の基板の寸法: 図8において、縦37mm、横39mm、厚さ0.1mm
最終基板の寸法:図9において、縦37mm、横39mm、厚さ0.1mm、メタライズ電極同士の間隔43=0.1mm、ガイド穴の直径44a=5.0mm
位置決め冶具:ニッケル板
ガイド棒:ニッケル棒
熱電変換部材が有する位置決め切欠き部の模式図であり、当該熱電変換部材の側面側から見た拡大図である。 熱電変換部材が有する位置決め切欠き部の模式図であり、当該熱電変換部材の端面側から見た図である。 端面が矩形である場合において、熱電変換部材の側面側及び端面側から見た模式図である。 熱電変換素子の位置決め冶具の例を示した模式図である。 電極の位置決め冶具の例を示した模式図である。 本発明に係る熱電変換部材の位置決め切欠き部と位置決め治具の位置決め枠とが係合した様子を示す断面模式図である。 位置決め切欠き部を有する熱電変換部材を端面側から見た模式図である。 最終基板又は仮の基板から選ばれる基板の例を示した模式図である。 メタライズ電極付き基板の例を示した模式図である。 本発明に係る熱電変換素子の形状例1を示した斜視図である。 熱電変換素子の形状例1の第三角法による正投影図である。 本発明に係る熱電変換素子の形状例2を示した斜視図である。 熱電変換素子の形状例2の第三角法による正投影図である。 本発明に係る電極の形状例を示した斜視図である。 電極の形状例の第三角法による正投影図である。 熱電変換素子150又は熱電変換素子160の位置決め切欠き部51又は位置決め切欠き部54を、熱電変換素子の位置決め冶具110の位置決め枠で囲まれた位置決め穴21に嵌合させた時の、前記切欠き部51又は前記切欠き部54と前記枠とが係合する様子を示した模式図である。 電極170の位置決め切欠き部57を、電極の位置決め冶具120の位置決め枠で囲まれた位置決め穴24に嵌合させた時の、前記切欠き部57と前記枠とが係合する様子を示した模式図である。 本発明の熱電変換部材の配列方法の典型例を示した図であり、熱電モジュールの組み立ての詳細な工程図である。 本発明の熱電変換部材の配列方法の典型例を示した図であり、熱電モジュールの組み立ての詳細な工程図である。 本発明の熱電変換部材の配列方法の典型例を示した図であり、熱電モジュールの組み立ての詳細な工程図である。 本発明の熱電変換部材の配列方法の変形例を示した図であり、熱電モジュールの組み立ての詳細な工程図である。 本発明の熱電変換部材の配列方法の変形例を示した図であり、熱電モジュールの組み立ての詳細な工程図である。 一般的な熱電変換モジュールの層構成を模式的に示した図である。 従来技術の位置決め冶具を用いた位置決めを示す断面模式図である。
符号の説明
1…p型熱電変換素子
2…n型熱電変換素子
3…電極
4…基板
5…端の電極
6a…端面側の切欠き幅
6b…側面側の切欠き幅
6c…切欠き幅
6d…切欠き深さ
7…端面
8…熱電変換部材の側面を端面の方向に向けて延長した仮想面を示す仮想線
11…位置決め切欠き部
12…視点
21…位置決め穴
21a〜b…位置決め穴の辺
22…位置決め穴同士の間隔
23…ガイド穴
23a…ガイド穴の直径
24…位置決め穴
24a…位置決め穴の長辺
24b…位置決め穴の短辺
25…位置決め穴同士の間隔
26…ガイド穴
26a…ガイド穴の直径
31…基板
32…位置決め冶具
33…熱電変換部材
34…端面に略垂直方向の軸
35…位置決め切欠き部
36…熱電変換部材の胴部を当該熱電変換部材の端面に略平行に輪切りにした図形
41…ガイド穴
41a…ガイド穴の直径
42…メタライズ電極
42a…メタライズ電極の長辺
42b…メタライズ電極の短辺
43…メタライズ電極同士の間隔
44…ガイド穴
44a…ガイド穴の直径
51…位置決め切欠き部
52…端面
53a〜g…熱電変換素子の形状例1を規定する長さ
54…位置決め切欠き部
55…端面
56a〜g…熱電変換素子の形状例2を規定する長さ
57…位置決め切欠き部
58…端面
59a〜g…電極の形状例を規定する長さ
61…熱電変換素子150又は熱電変換素子160の占める領域の境界
61a〜b…熱電変換素子150又は熱電変換素子160の占める領域の辺
62…熱電変換素子間距離
63…電極170の占める領域の境界
63a〜b…電極170の占める領域の辺
64…電極間距離
71…仮の基板
72…電極の位置決め冶具
73…電極
74a…p型熱電変換素子
74b…n型熱電変換素子
75…熱電変換素子の位置決め冶具
76…ガイド棒
77…第2の仮の基板
78…上下反転操作
79…ペースト状ろう
80…メタライズ電極付き基板
81…最終基板
91…メタライズ電極付き基板
92a…p型熱電変換素子
92b…n型熱電変換素子
93…熱電変換素子の位置決め冶具
94…ガイド棒
95…ペースト状ろう
96…メタライズ電極付き基板
97…上下反転操作
100…熱電変換モジュール
110…熱電変換素子の位置決め冶具
120…電極の位置決め冶具
130…基板
140…メタライズ電極付き基板
150…熱電変換素子
160…熱電変換素子
170…電極

Claims (4)

  1. 熱電変換素子または当該熱電変換素子の電極から選ばれる熱電変換部材を、当該熱電変換部材を接合すべき最終基板又は一時的に載置する仮の基板から選ばれる基板上に配列する方法であって、
    端面部の一部を切り欠いた形状を有する位置決め切欠き部を備えた熱電変換部材、及び、
    前記位置決め切欠き部と係合する位置決め枠を、複数の前記熱電変換部材と同時に係合することが可能な所定配置で複数設けた位置決め治具を用意し、
    前記基板上に、複数の前記熱電変換部材及び前記位置決め治具を、この順序又は逆の順序で載置し、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部と前記位置決め治具の前記位置決め枠とが係合することで、位置決めを行なうことを特徴とする、熱電変換部材の配列方法。
  2. 前記位置決め切欠き部は、前記熱電変換部材の端面部の外周の少なくとも一部を切り欠いた先細り形状を有し、且つ、
    前記位置決め治具は、前記位置決め枠に囲まれた前記位置決め穴を有し、
    前記基板上に、複数の前記熱電変換部材を、当該熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を設けた端面を上方に向けて載置し、前記熱電変換部材の上に前記位置決め治具を被せ、前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させた後、前記位置決め治具を取り外す、請求項1に記載の熱電変換部材の配列方法。
  3. 前記基板上に、前記位置決め治具を、当該位置決め治具の前記位置決め穴を設けた面を上方に向けて載置し、前記位置決め治具の上に複数の前記熱電変換部材を載置し、その上にさらに第二の基板を載置し、当該第二の基板を載置する前、途中又は後に前記熱電変換部材の前記位置決め切欠き部を前記位置決め治具の前記位置決め穴に嵌合させた後、前記熱電変換部材と前記位置決め治具の位置を上下反転し、前記第一の基板と前記位置決め治具を取り外す、請求項2に記載の熱電変換部材の配列方法。
  4. 前記熱電変換部材の胴部を当該熱電変換部材の端面に略平行に輪切りにした図形の対称中心を通る、前記端面に略垂直方向の軸を決定したときに、前記熱電変換部材が、当該軸を中心として180度回転させた前記熱電変換部材と一致する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の熱電変換部材の配列方法。
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