JP2009110947A - 印刷用インキ組成物及び該組成物を用いたプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法 - Google Patents

印刷用インキ組成物及び該組成物を用いたプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】導電性と黒色度の双方を両立させることが可能であり、しかも1種類の印刷用インキ組成物にて基板上にブラックマトリクス及びバス電極を形成可能である印刷用インキ組成物を提供する。
【解決手段】透明基板の表面に設けられた透明電極上に印刷して所望の印刷パターンの塗膜を形成し、形成した印刷パターンの塗膜を乾燥、焼成して、プラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極を形成するための印刷用インキ組成物であって、組成物が導電性金属粉末、黒色顔料粉末、酸化銀、ガラスフリット、樹脂成分、溶剤成分及び分散剤を含み、酸化銀の平均粒径が0.1〜15μmの範囲内にあり、酸化銀を導電性金属粉末100質量部に対して10〜50質量部含むことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel、以下、PDPという。)用前面板のブラックマトリクス、又はバス電極の形成に用いることができる印刷用インキ組成物、及びこの組成物を用いてPDP用前面板のブラックマトリクス及びバス電極を形成する方法並びにこの方法により形成された焼成体に関する。
近年、大型カラーディスプレイとして注目されているPDPは、表示部として使用される前面板、背面板から構成される。上記前面板には、表示コントラストを高めるために、前面板の透明電極上にブラックマトリクスが形成される。
また、バス電極のパターンは、前面板の表面全面に黒色の感光性ペーストを塗布し、更に感光性銀ペーストを塗布して所定の厚みとなるように調整し、これを乾燥させた後、当該パターンの形状に応じて露光及び現像するフォトリソグラフィーによって形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、凹版オフセット印刷方式によるPDP用前面板電極を形成するに際し、表面ゴム層がシリコーンゴムで構成される転写体を用いて、透明基板上に、(1)黒色金属類を含有する黒色インキでパターン印刷する工程、及び(2)前記黒色インキのパターン上に、導電性金属インキを積層印刷する工程と、(3)前記積層印刷されたインキパターンを500℃以上で焼成する工程とを備え、前記黒色インキが樹脂(A)とシリコーンオイル(B)とを、前記(A)100重量部に対し(B)3〜50重量部の割合で含有するものであることを特徴とするPDP用前面板の製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−151450号公報([0040]〜[0047]) 特開2004−362830号公報(請求項1)
バス電極において2種類のペーストの塗布を要する理由は、黒色の感光性ペーストではバス電極の黒色度を十分なものとすることはできるものの、導電性が不十分となり、一方、感光性銀ペーストでは導電性を良好なものとすることはできるものの、黒色度が不十分となるなど、導電性と黒色度との両立が困難なためである。
上記特許文献1のようなフォトリソグラフィー法では、前面板の表面全面に塗布された黒色ペーストと銀ペーストの大半は露光・現像処理後に洗浄、除去されることになり、材料利用効率の点で問題がある。しかも、黒色の感光ペーストと感光性銀ペーストとのそれぞれにおいて塗布、露光、現像等の処理を繰り返す必要があることから、バス電極の製造に多大なコストを要することとなる。
また、上記特許文献2のような凹版オフセット印刷方式による電極形成方法については、材料利用効率の問題は、クリアできるものの、黒色インキと導電性金属インキを1回ずつ計2回の印刷を行う必要があり、やはり生産効率の点で課題を有している。
本発明の目的は、黒色度を損なうことなく導電性を高められる印刷用インキ組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、ブラックマトリクスの形成にもバス電極の形成にも共通して用いることができる印刷用インキ組成物を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、上記印刷用インキ組成物を用いてPDP用前面板のブラックマトリクス及びバス電極を形成する方法並びにこの方法により形成される焼成体を提供することにある。
請求項1に係る発明は、透明基板の表面に設けられた透明電極上に印刷して所望の印刷パターンの塗膜を形成し、形成した印刷パターンの塗膜を乾燥、焼成して、プラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極を形成するための印刷用インキ組成物であって、組成物が導電性金属粉末、黒色顔料粉末、酸化銀、ガラスフリット、樹脂成分、溶剤成分及び分散剤を含み、酸化銀の平均粒径が0.1〜15μmの範囲内にあり、酸化銀を導電性金属粉末100質量部に対して10〜50質量部含むことを特徴とする印刷用インキ組成物である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、粘度1〜10Pa・sであるオフセット印刷用インキ組成物である。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であって、粘度10〜1000Pa・sであるスクリーン印刷用インキ組成である。
請求項4に係る発明は、透明基板の表面に設けられた透明電極上に請求項1ないし3いずれか1項に記載の印刷用インキ組成物を印刷して印刷パターンの塗膜を形成し、形成した印刷パターンの塗膜を乾燥、焼成することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法である。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明であって、塗膜を形成する際の印刷が、粘度1〜10Pa・sである印刷用インキ組成物を使用してオフセット印刷法により行われるプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法である。
請求項6に係る発明は、請求項4に係る発明であって、塗膜を形成する際の印刷が、粘度10〜1000Pa・sである印刷用インキ組成物を使用してスクリーン印刷法により行われるプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法である。
請求項7に係る発明は、請求項4ないし6いずれか1項に記載の方法で形成された焼成体である。
本発明によれば、導電性金属粉末、黒色顔料粉末、酸化銀、ガラスフリット、樹脂成分、溶剤成分及び分散剤を含み、酸化銀の平均粒径が0.1〜15μmの範囲内にあり、酸化銀を導電性金属粉末100質量部に対して10〜50質量部含む印刷用インキ組成物を基板上にパターン印刷し、乾燥後、焼成を経ることにより、良好な導電性と十分な黒色度の双方を両立させたブラックマトリクス及びバス電極を一括形成することが可能となる。更に、本発明は、該印刷用インキ組成物を用いたPDP用前面板のブラックマトリクス及びバス電極を形成する方法並びにこの方法により形成された焼成体を提供することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の印刷用インキ組成物は、透明基板の表面に設けられた透明電極上に印刷して所望の印刷パターンの塗膜を形成し、この形成した印刷パターンの塗膜を乾燥した後、印刷パターンの塗膜を焼成して、プラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極を形成するための組成物である。
上記印刷用インキ組成物は、顔料粉末、ガラスフリットから構成される粉末成分と、樹脂成分、溶剤成分及び分散剤を含む。顔料粉末は、導電性金属粉末と黒色顔料粉末からなり、導電性金属粉末を100質量部とするとき、黒色顔料粉末が2〜50質量部の割合となるように配合することが好ましく、更に3〜20質量部がより好ましい。導電性金属粉末100質量部に対して、ガラスフリットが5〜30質量部の割合となるように配合することが好ましく、更に10〜20質量部とすることがより好ましい。樹脂成分と溶剤成分の比率については、樹脂成分を100質量部とするとき、溶剤成分が30〜200質量部の割合となるように配合することが好ましく、更に50〜100質量部がより好ましい。顔料粉末の合計を100質量部とするとき、樹脂成分及び溶剤成分の合計が、20〜200質量部の割合となるように配合することが好ましく、更に30〜100質量部がより好ましい。また、分散剤の配合量は顔料粉末の合計を100質量部とするとき、2〜30質量部が好ましく、3〜20質量部がより好ましい。
本発明の印刷用インキ組成物は、上記成分の他、更に、平均粒径が0.1〜15μmの範囲内にある酸化銀粉末を、導電性金属粉末100質量部に対して10〜50質量部含むことを特徴とする。このことにより、本発明の印刷用インキ組成物により形成されるブラックマトリクス及びバス電極は、酸化銀を含まない従来の印刷用インキ組成物により形成されるものに比べ、同程度の黒色度を維持しつつ、より高い導電性が得られる。酸化銀を加えることにより、この効果が得られることの技術的な理由については現時点では解明されていないが、焼成時に酸化銀が銀に還元され、この還元された銀が導電性金属粉末同士の接触の橋渡しになり、導電性金属粉末同士の焼結性が向上するためと推察される。酸化銀の添加量を上記範囲内としたのは、添加量が下限値未満になると、焼結性向上の効果が不十分になり、上限値を越えると銀の量が多くなりすぎて黒色度が低下するからである。また添加する酸化銀の平均粒径を上記範囲内としたのは、平均粒径が下限値未満では、焼結性向上の効果が得られ難く、上限値を越えると黒色度が低下するからである。なお本発明の印刷用インキ組成物に添加する酸化銀は一次粒子の凝集体であるため、ここで言う平均粒径とは、SEM(走査型電子顕微鏡:Scanning Electron Microscope)などの電子顕微鏡で測定した500個以上の粒子の直径の平均値と定義する。この場合の粒子の単位は目視にて確認できる最小単位の粒子とする。
ガラスフリットは、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化亜鉛、酸化ホウ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化リン、酸化カルシウム及び酸化チタンからなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物からなり、350〜500℃の軟化点を有する酸化物が好ましい。ガラスフリットの平均粒径については0.1〜1.0μmであることが好ましい。
導電性金属粉末は、平均粒径が0.1〜1.0μmの範囲内の粉末を使用することが好適である。導電性金属粉末としては、銀粉末、銅粉末、アルミニウム粉末、金粉末、ニッケル粉末などが挙げられる。
黒色顔料粉末は、平均粒径0.01〜0.5μmの範囲内の粉末を使用することが好適である。黒色顔料粉末としては、Co、Cr、Cu、Mn、Ru、Fe及びNiからなる群より選ばれた1種又は2種以上の金属元素を含む金属酸化物又はこれらの複合酸化物からなる組成物が挙げられる。
なお、本発明で使用されるガラスフリット、導電性金属粉末及び黒色顔料粉末の平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製 LA−910)を用い、JIS R 1629に従って測定した時の、体積基準の積算分率における50%径の値(D50)をいう。
樹脂成分としては、合成樹脂が挙げられる。この合成樹脂は、焼成時に炭化せずに焼失するものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、エポキシ樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹脂などが挙げられ、更にこれらの樹脂を複数混合して架橋反応させた樹脂でも使用することができる。
溶剤成分としては、樹脂成分を溶解できる有機溶剤であれば特に限定されるものではないが、具体的には、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、カルビトール系溶剤、炭化水素系溶剤、ジオール系溶剤、グリコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤などが挙げられ、更にこれらの溶剤を複数混合させた溶剤も使用することができる。
分散剤としては、高級脂肪酸が好ましい。高級脂肪酸の脂肪鎖の長さは特に限定されないが、C8以上が好ましい。また、高級脂肪酸の末端官能基がカルボニル基を2つ所有するジカルボン酸がより好ましい。カルボニル基が2つ存在することにより、導電性金属粉末と黒色顔料の印刷インキ組成物中での分散性が良くなるからである。
本発明のPDP用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法は、透明基板の表面に設けられた透明電極上に前述した本発明の印刷用インキ組成物を印刷して所望の印刷パターンの塗膜を形成し、形成した印刷パターンの塗膜を乾燥、焼成することを特徴とする。印刷は、印刷方法に応じて印刷用インキ組成物の粘度を調整することにより行う。塗膜を形成する際の印刷をオフセット印刷法により行う場合は、粘度が1〜10Pa・s好ましくは2〜8Pa・sになるように調製した印刷用インキ組成物を使用することが好適である。また塗膜を形成する際の印刷をスクリーン印刷法により行う場合は、粘度が10〜1000Pa・s、好ましくは100〜500Pa・sになるように調製した印刷用インキ組成物を使用することが好適である。ここで、本明細書において粘度は、回転型コーン・プレート式粘度計(株式会社トキメック製 ELD・EMD・EHD)を用い、JIS K 5600−2−3に従って測定した回転数5rpmの時の値をいう。
粘度を上記1〜10Pa・sの範囲になるように調製した印刷用インキ組成物を用いて凹版オフセット印刷法により透明電極を有するガラス基板上に印刷して焼成してPDP用電極を形成する方法を説明する。
先ず図1(a)に示すように、所定の凹状パターン10aを有する平面凹版10を印刷版として用意し、この平面凹版10表面に印刷用インキ組成物11を所定量供給する。この平面凹版10表面にスキージ12をあててスライドさせることにより、印刷用インキ組成物11を凹版パターン10aに埋め込む。次いで図1(b)に示すように、表面にシリコーンブランケット13aが取付けられたブランケットロール13を印刷用ブランケットとして用意し、印刷用インキ組成物11が凹状パターン10aに埋め込まれた平面凹版10上にブランケットロール13を圧接し、この状態でブランケットロール13を回転させて平版凹版10上を転動させることにより、平面凹版10の凹状パターン10aに埋め込まれたインキ11の一部をブランケットロール13のシリコーンゴムシート13a表面に転写する。このときの転写率は平面凹版の凹状パターンやインキ組成物に含まれる成分や比率、或いはブランケットの圧接の強弱によっても異なるが、ほぼ50〜60%程度の割合である。次に図1(c)に示すように、印刷用インキ組成物11を転写したブランケットロール13を透明電極を有するガラス基板14(被転写体)に圧接し、この状態でブランケットロール13を回転させ、透明電極を有するガラス基板14上を転動させることにより、透明電極を有するガラス基板14表面に印刷用インキ組成物11が所定のパターンで転写されて、所望の印刷パターンを有する塗膜となる(図1(d))。なお図1においては、ガラス基板に形成された透明電極は図示していない。
更にこの所望の印刷パターンの塗膜が形成されたガラス基板14を空気中で100〜200℃に1〜30分間保持して乾燥させた後に、空気中で昇温速度6〜12℃/分、好ましくは8〜10℃/分で500〜600℃、好ましくは540〜580℃まで昇温させて焼成を行う。焼成の温度保持時間は5〜30分が好ましく、10〜20分がより好ましい。
以上、図1(a)〜図1(d)の各工程を経ることにより、PDP用電極が形成される。また同様の工程を経ることにより、PDP用のブラックマトリクスが形成される。
このように形成された焼成体は、従来の技術により形成された焼成体に比べ、ブラックマトリクスとバス電極が一体化されているので、製造工程の簡略化となり、製造コスト的にも優れている。
次に粘度を上記10〜1000Pa・sの範囲になるように調製した印刷用インキ組成物を用いてスクリーン印刷法により透明電極を有するガラス基板上に印刷して焼成してPDP用電極を形成する方法を説明する。
先ずスクリーン版21をスクリーン枠22に張り、緊張させた状態でスクリーン版21を固定し、図2(a)に示すように、スクリーン版21表面上に印刷用インキ組成物23を所定量供給する。次いで図2(b)に示すように、スクレイパー24を、図2(c)〜(f)に示す印刷動作方向とは反対方向にスライドさせることにより、印刷用インキ組成物23をスリット21aに埋め込む。次いで図2(c)に示すように、スキージ25をスクリーン版21表面に載せた後、図2(d)、(e)に示すように、このスキージ25を加圧した状態でスクリーン版21表面上をスライドさせて、スリット21aに埋め込まれた印刷用インキ組成物23を透明電極を有するガラス基板(被転写体)20へ転写する。なお図2においては、ガラス基板に形成された透明電極は図示していない。スリット21aに埋め込まれた印刷用インキ組成物23は、図2(e)に示すように、スキージ25がスクリーン版21のスリット21aを通過する際に吐き出され、透明電極を有するガラス基板20に転写される。このようにして透明電極を有するガラス基板20表面に印刷用インキ組成物23が所定のパターンで転写されて、所望の印刷パターンを有する塗膜26となる(図2(f))。
更にこの所望の印刷パターンの塗膜が形成されたガラス基板20を空気中で100〜200℃に1〜30分間保持して乾燥させた後に、空気中で昇温速度6〜12℃/分、好ましくは8〜10℃/分で500〜600℃、好ましくは540〜580℃まで昇温させて焼成を行う。焼成の温度保持時間は5〜30分が好ましく、10〜20分がより好ましい。
以上、図2(a)〜図2(f)の各工程を経ることにより、PDP用電極が形成される。 また同様の工程を経ることにより、PDP用のブラックマトリクスが形成される。
このように形成された焼成体は、従来の技術により形成された焼成体に比べ、ブラックマトリクスとバス電極が一体化されているので、製造工程の簡略化となり、製造コスト的にも優れている。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
導電性金属粉末として平均粒径が0.4μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.1μmであって球状のMn、Cu及びFeの複合系酸化物である黒色顔料(組成比、Mn:Cu:Fe=35:25:8.3)をそれぞれ用意した。またガラスフリットとして軟化点が400℃である酸化ビスマス−酸化ホウ素系のガラスフリットを用意した。また樹脂成分としてアクリル系樹脂を、溶剤成分としてグリコールエーテル系溶剤をそれぞれ用意した。また分散剤として高級脂肪酸であるステアリン酸を用意した。更に平均粒径が0.2μmの酸化銀を用意した。
上記銀粉末50質量部、黒色顔料粉末5質量部、ガラスフリット10質量部、アクリル樹脂16質量部、グリコールエーテル系溶剤8質量部、分散剤5質量部、更に酸化銀10質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して20質量部をそれぞれ混合し、この混合物をプラネタリーミキサーを使用して30分間分散した後に、更に3本ロールミルを使用して3分間分散することにより、ペースト状の印刷インキ組成物を調製した。このとき、得られた印刷用インキ組成物の粘度は5Pa・sであった。
一方、図1に示すように、凹版オフセット印刷法に用いる印刷版としてライン幅150μm、深さ30μm、ピッチ300μmの複数の凹状パターンを有する平面凹版10を用意し、被転写体として厚さ2.8mm、対角50インチのガラス基板14(旭硝子社製の前面側の電極基板:PD200)を用意した。また、印刷用ブランケットとして表面に厚さが700μmであって、硬さが40(JIS K 6253 タイプA)のシリコーンゴムシート(常温硬化型シリコーンゴム(付加型))が取付けられたブランケットロール13を用いた。
先ず平面凹版10の表面に上記印刷用インキ組成物11を所定量供給し、SUS製スキージ12を用いて平面凹版10の凹状のパターン10aに印刷用インキ組成物11を埋め込んだ。次いでブランケットロール13を平面凹版10上に圧接した状態で回転させ、平面凹版10上を転動させることにより、上記凹状のパターン10aに埋め込まれた印刷インキ組成物11の一部をブランケットロール13のシリコーンゴムシート13a表面に転写した。次にブランケットロール13を透明電極を有するガラス基板14に圧接した状態で回転させ、透明電極を有するガラス基板14上を転動させることにより、透明電極を有するガラス基板14の表面に所定のパターンを有する印刷インキ組成物11を転写して、所望のパターンを有する印刷用インキ組成物の塗膜を形成した。
次に、印刷後のガラス基板14を空気中で150℃に5分保持して乾燥させた。この乾燥後、空気中で昇温速度10℃/分で560℃まで昇温させた後、560℃で10分保持した。以上の工程を経ることにより、表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例2>
導電性金属粉末として平均粒径が0.1μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.05μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を0.5μm、添加量を15質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して30質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例3>
導電性金属粉末として平均粒径が1.0μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.5μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を1.0μm、添加量を5質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して10質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例4>
黒色顔料粉末として平均粒径が0.1μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を8.0μm、添加量を25質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して50質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例5>
黒色顔料粉末として平均粒径が0.1μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を15.0μmとして印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例6>
導電性金属粉末として平均粒径が0.6μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.2μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を0.1μm、添加量を15質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して30質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例1>
酸化銀を添加せずに印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例2>
導電性金属粉末として平均粒径が0.5μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.3μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を0.3μm、添加量を2.5質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して5質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例3>
導電性金属粉末として平均粒径が0.8μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.2μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の添加量を35質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して70質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例4>
導電性金属粉末として平均粒径が0.5μmであって球状の銀粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を0.05μm、添加量を15質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して30質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例5>
導電性金属粉末として平均粒径が0.3μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.2μmであって球状の黒色顔料粉末を使用し、更に酸化銀の平均粒径を20μm、添加量を12.5質量部、即ち導電性金属粉末100質量部に対して25質量部として印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<評価1>
実施例1〜6及び比較例1〜5で得られたガラス基板上の電極について、抵抗をロレスター(三菱化学社製)により測定した。また、この電極の黒色度は、カラーコンピュータ(スガ試験機社製)でL値(明度)を測定することにより評価した。なお、L値の測定値は、数値が小さいほど明度が低い、すなわち、より黒色に近いことを示す。その結果を次の表1にそれぞれ示す。
Figure 2009110947
表1から明らかなように、実施例1,2と比較例1を比較すると、実施例1,2では、酸化銀を添加していない比較例1に比べ、同程度の黒色度を維持しつつ、高い導電性が得られた。このことから、酸化銀を添加した本発明の印刷用インキ組成物が効果的であることが確認された。また酸化銀の添加量が導電性金属粉末100質量部に対して10質量部未満の比較例2では、実施例3に比べて比抵抗が高くなり、良好な導電性が得られなかった。一方、酸化銀の添加量が導電性金属粉末100質量部に対して50質量部を越える比較例3では、実施例4に比べてL値が高くなり、十分な黒色度が得られなかった。このことから、酸化銀の添加量は導電性金属粉末100質量部に対して10〜50質量部の範囲内にすることが効果的であることが確認された。更に酸化銀の平均粒径が0.1μm未満の比較例4では、実施例6に比べて比抵抗が高くなり、良好な導電性が得られなかった。一方、酸化銀の平均粒径が15μmを越える比較例5では、実施例5に比べてL値が高くなり、十分な黒色度が得られなかった。このことから、酸化銀の平均粒径は0.1〜15μmの範囲内であることが効果的であることが確認された。
<実施例7>
アクリル樹脂を10質量部、グリコールエーテル系溶剤を10質量部として、粘度が2Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例8>
アクリル樹脂を15質量部、グリコールエーテル系溶剤を6質量部として、粘度が8.5Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例9>
アクリル樹脂を5質量部、グリコールエーテル系溶剤を10質量部として、粘度が1Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例10>
アクリル樹脂を15質量部、グリコールエーテル系溶剤を5質量部として、粘度が10Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例6>
アクリル樹脂を8質量部、グリコールエーテル系溶剤を16質量部として、印刷用インキ組成物の粘度を0.8Pa・sになるように調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例7>
アクリル樹脂を12質量部、グリコールエーテル系溶剤を4質量部として、印刷用インキ組成物の粘度を15Pa・sになるように調製したこと以外は実施例1と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<評価2>
実施例1、実施例7〜10及び比較例6,7で得られたガラス基板上の電極について、凹版オフセット印刷法による印刷性を評価した。
印刷性の具体的な評価方法は、焼成後のガラス基板の表面に形成された印刷ラインについて、各基板の所定位置における9箇所のライン幅をそれぞれ測定した。この9箇所のライン幅の測定値のうち、最大値及び最小値の双方が平面凹版の凹状パターンのライン幅150μmに対して±2μmの範囲内であるときを「極めて良好」とし、最大値又は最小値の一方或いは双方が±2μmの範囲を越え、かつ最大値及び最小値の双方が±5μmの範囲内であるときを『良好』とし、最大値又は最小値の一方或いは双方が±5μmの範囲を越えたときを『不良』とした。なお、表2中の印刷性における最大値及び最小値は、平面凹版の印刷パターンのライン幅150μmに対する差で示した。例えば「+1.1」は、測定データが151.1μmであり、「−0.5」は149.5μmである。
Figure 2009110947
表2から明らかなように、印刷用インキ組成物の粘度が1〜10Pa・sの範囲である実施例1及び実施例7,8では、上記最大値及び最小値の双方が平面凹版の凹状パターンのライン幅150μmに対して±2μmの範囲内となり、また実施例9,10では、上記最大値又は最小値の一方或いは双方が平面凹版の凹状パターンのライン幅150μmに対して±2μm範囲よりも大きく、かつ上記最大値及び最小値の双方が±5μmの範囲内となり、凹版オフセット印刷法による印刷性において優れた結果が得られた。一方、印刷用インキ組成物の粘度が1Pa・s未満である比較例6、及び印刷用インキ組成物の粘度が10Pa・sを越える比較例7では、上記最大値又は最小値の一方或いは双方が平面凹版の凹状パターンのライン幅150μmに対して±5μmの範囲を越え、凹版オフセット印刷法による印刷性が不良となった。このことから、塗膜を形成する際の印刷をオフセット印刷法により行う場合には、粘度が1〜10Pa・sになるように調製した印刷用インキ組成物を使用することが好適であることが確認された。
<実施例11>
導電性粉末として平均粒径が0.4μmであって球状の銀粉末を、黒色顔料粉末として平均粒径が0.1μmであって球状のMn、Cu及びFeの複合系酸化物である黒色顔料(組成比、Mn:Cu:Fe=35:25:8.3)をそれぞれ用意した。またガラスフリットとして軟化点が400℃である酸化ビスマス−酸化ホウ素系のガラスフリットを用意した。また樹脂成分としてエチルセルロース樹脂を、溶剤としてα−テルピネオールをそれぞれ用意した。また分散剤として高級脂肪酸であるステアリン酸を用意した。更に平均粒径が0.2μmの酸化銀を用意した。
上記銀粉末50質量部、黒色顔料粉末5質量部、ガラスフリット10質量部、エチルセルロース樹脂10質量部、α−テルピネオール7質量部、分散剤5質量部及び酸化銀10質量部をそれぞれ混合し、この混合物をプラネタリーミキサーを使用して30分間分散した後に、更に3本ロールミルを使用して3分間分散することにより、ペースト状の印刷インキ組成物を調製した。このときの粘度は、350Pa・sであった。
一方、スクリーン印刷機としてマイクロテック社製のMT−320を用意し、印刷版としてライン幅150μm、ピッチ300μmの複数のパターンを有する表面メッシュが300のポリエステル製のスクリーン版を用意した。また被転写体として厚さ2.8mm、対角50インチのガラス基板(旭硝子社製の前面側の電極基板:PD200)を用意した。
先ずスクリーン版表面上に印刷用インキ組成物を所定量供給し、スクレイパーをスクリーン版表面上をスライドさせることにより、印刷用インキ組成物をスリットに埋め込んだ。次いでスキージをスクリーン版表面に載せ、このスキージを加圧した状態でスクリーン版表面上をスライドさせることにより、スリットに埋め込まれた印刷用インキ組成物を透明電極を有するガラス基板へ転写した。このようにして透明電極を有するガラス基板表面に印刷用インキ組成物が所定のパターンで転写し、所望の印刷パターンを有する塗膜を形成した。
次に、印刷後のガラス基板を空気中で150℃に5分保持して乾燥させた。この乾燥後、空気中で昇温速度10℃/分で560℃まで昇温させた後、560℃で10分保持した。以上の工程を経ることにより、表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例12>
α−テルピネオール質量部10質量部として、粘度が100Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例11と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例13>
α−テルピネオール質量部6質量部として、粘度が550Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例11と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例14>
α−テルピネオール質量部15質量部として、粘度が30Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例11と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<実施例15>
エチルセルロース樹脂9質量部、α−テルピネオール質量部3質量部として、粘度が990Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例11と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例8>
エチルセルロース樹脂12質量部、α−テルピネオール質量部18質量部として、粘度が8Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例11と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<比較例9>
α−テルピネオール質量部3質量部として、粘度が1100Pa・sになるように印刷用インキ組成物を調製したこと以外は実施例11と同様に表面に電極が形成されたガラス基板を作製した。
<評価3>
実施例11〜15及び比較例8,9で得られたガラス基板上の電極について、スクリーン印刷法による印刷性を評価した。
印刷性の具体的な評価方法は、焼成後のガラス基板の表面に形成された印刷ラインについて、各基板の所定位置における9箇所のライン幅をそれぞれ測定した。この9箇所のライン幅の測定値のうち、最大値及び最小値の双方がスクリーン版のスリットのライン幅150μmに対して±2μmの範囲内であるときを「極めて良好」とし、最大値又は最小値の一方或いは双方が±2μmの範囲を越え、かつ最大値及び最小値の双方が±5μmの範囲内であるときを『良好』とし、最大値又は最小値の一方或いは双方が±5μmの範囲を越えたときを『不良』とした。なお、表3中の印刷性における最大値及び最小値は、スクリーン版のスリットのライン幅150μmに対する差で示した。例えば「+1.1」は測定データが151.1μmであり、「−0.2」は測定データが149.8μmである。
Figure 2009110947
表3から明らかなように、印刷用インキ組成物の粘度が10〜1000Pa・sの範囲である実施例11〜13では、上記最大値及び最小値の双方がスクリーン版のスリットのライン幅150μmに対して±2μmの範囲内となり、また実施例14,15では、上記最大値又は最小値の一方或いは双方がスクリーン版のスリットのライン幅150μmに対して±2μmの範囲よりも大きく、かつ上記最大値及び最小値の双方が±5μmの範囲内となり、スクリーン印刷法による印刷性において優れた結果が得られた。一方、印刷用インキ組成物の粘度が10Pa・s未満である比較例8、及び印刷用インキ組成物の粘度が1000Pa・sを越える比較例9では、上記最大値又は最小値の一方或いは双方がスクリーン版のスリットのライン幅150μmに対して±5μmを越え、スクリーン印刷法による印刷性が不良となった。このことから、塗膜を形成する際の印刷をスクリーン印刷法により行う場合には、粘度が10〜1000Pa・sになるように調製した印刷用インキ組成物を使用することが好適であることが確認された。
本発明の実施形態の凹版オフセット印刷法の概略図である。 本発明の実施形態のスクリーン印刷法の概略図である。
符号の説明
10 平面凹版(印刷版)
10a 凹状のパターン
11 印刷用インキ組成物
12 ブランケットロール(印刷用ブランケット)
13a シリコーンゴムシート(シリコーンシート)
14 ガラス基板(被転写体)
20 ガラス基板(被転写体)
21 スクリーン
21a スリット
22 スクリーン枠
23 印刷用インキ組成物
24 スクレイパー
25 スキージ
26 印刷塗膜

Claims (7)

  1. 透明基板の表面に設けられた透明電極上に印刷して所望の印刷パターンの塗膜を形成し、前記形成した印刷パターンの塗膜を乾燥、焼成して、プラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極を形成するための印刷用インキ組成物であって、
    前記組成物が導電性金属粉末、黒色顔料粉末、酸化銀、ガラスフリット、樹脂成分、溶剤成分及び分散剤を含み、
    前記酸化銀の平均粒径が0.1〜15μmの範囲内にあり、前記酸化銀を導電性金属粉末100質量部に対して10〜50質量部含むことを特徴とする印刷用インキ組成物。
  2. 粘度1〜10Pa・sである請求項1記載のオフセット印刷用インキ組成物。
  3. 粘度10〜1000Pa・sである請求項1記載のスクリーン印刷用インキ組成物。
  4. 透明基板の表面に設けられた透明電極上に請求項1ないし3いずれか1項に記載の印刷用インキ組成物を印刷して印刷パターンの塗膜を形成し、前記形成した印刷パターンの塗膜を乾燥、焼成することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法。
  5. 塗膜を形成する際の印刷が粘度1〜10Pa・sである印刷用インキ組成物を使用してオフセット印刷法により行われる請求項4記載のプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法。
  6. 塗膜を形成する際の印刷が粘度10〜1000Pa・sである印刷用インキ組成物を使用してスクリーン印刷法により行われる請求項4記載のプラズマディスプレイパネル用前面板のブラックマトリクス及びバス電極の形成方法。
  7. 請求項4ないし6いずれか1項に記載の方法で形成された焼成体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111333335A (zh) * 2020-03-04 2020-06-26 东莞市圣龙特电子科技有限公司 一种高耐酸汽车玻璃油墨及其制备方法

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