JP2009110839A - 照明器具用防虫パッキン - Google Patents

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Abstract

【課題】虫の進入を効果的に防ぎ、照明器具カバーの着脱時に照明器具カバーをスムーズに回転あるいはスライドさせることができ、さらにはコストが嵩むのを抑えることができる照明器具用防虫パッキンを提供する。
【解決手段】照明器具カバーの着脱時に照明具カバーが照明器具本体に対して回転あるいはスライドさせられる照明器具における照明具本体と照明器具カバーの何れか一方に固定され、照明器具本体への照明器具カバーの取り付けにより照明器具本体と前記照明器具カバー間で圧縮される照明器具用防虫パッキン10において、軟質ポリウレタンフォームからなって片面が前記照明器具本体または前記照明器具カバーへの固定面12とされた基材11と、基材11における固定面12とは反対側の面13に繊維状ホットメルト樹脂22が付着した表面層21とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明器具カバーの着脱時に照明器具カバーが照明器具本体に対して回転あるいはスライドさせられる照明器具において照明器具本体と照明器具カバーの何れか一方に固定され、照明器具本体への照明器具カバーの取り付けにより、照明器具本体と照明器具カバー間で圧縮されて照明器具本体と照明器具カバー間を塞ぐ照明器具用防虫パッキンに関する。
例えば天井に取り付けられる照明器具においては、図5に示すように、点灯装置や蛍光管等を有する照明器具本体71への照明器具カバー75の着脱時に照明器具カバー75を回転あるいはスライドさせるものがある。また、前記照明器具には、内部に虫が進入するのを防ぐために防虫パッキン81を設けることが提案されている。前記防虫パッキン81は、前記照明器具本体71または照明器具カバー75の何れか一方、図示の例では照明器具本体71の周縁に固定され、照明器具カバー75を照明器具本体71に取り付けた際に照明器具カバー75と照明器具本体75間で圧縮されて照明器具本体71と照明器具カバー75の周縁を塞ぎ、虫が照明器具内に進入するのを防止する。
前記照明器具用防虫パッキン81としては、植毛体のものが提案されている。しかし、植毛体からなる照明器具用防虫パッキンは、照明器具カバーと照明器具本体間で長期間圧縮されることにより、繊維が倒れた状態で永久変形し易く、蛍光管の交換等により再度カバーを本体に取り付けた際に、照明器具用防虫パッキンの表面と照明器具カバーあるいは照明器具本体間に隙間が発生し、その隙間を通って照明器具内へ虫が進入するのを防止できない問題が発生する。
また、照明器具用防虫パッキンには、照明器具カバーの回転あるいはスライドをスムーズにする必要があり、特許文献1には防虫パッキンの表面に滑り部材として不織布を設けることが開示されている。しかし、防虫パッキンの表面に不織布からなる滑り部材を設けることは、コストが嵩む問題がある。
実用新案登録第2581112号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、長期使用によっても照明器具内への虫の進入を防ぐことができ、しかも照明器具カバーの着脱時に照明器具カバーをスムーズに回転あるいはスライドさせることができ、さらにはコストが嵩むのを抑えることができる照明器具用防虫パッキンの提供を目的とする。
請求項1の発明は、照明器具カバーの着脱時に前記照明具カバーが照明器具本体に対して回転あるいはスライドさせられる照明器具における前記照明具本体と前記照明器具カバーの何れか一方に固定され、前記照明器具本体への前記照明器具カバーの取り付けにより前記照明器具本体と前記照明器具カバー間で圧縮される照明器具用防虫パッキンにおいて、軟質ポリウレタンフォームからなって片面が前記照明器具本体または前記照明器具カバーへの固定面とされた基材と、前記基材における前記固定面とは反対側の面に付着した繊維状ホットメルト樹脂からなる表面層とからなることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記繊維状ホットメルト樹脂の太さが10〜600μmであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記繊維状ホットメルト樹脂の付着量が5〜100g/mであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記軟質ポリウレタンフォームが、圧縮残留歪9%以下のエーテル系ポリウレタンフォームであることを特徴とする。
本発明によれば、照明器具カバーの着脱時に照明器具カバーの回転あるいはスライドによって照明器具カバーまたは照明器具本体が滑りながら接触することとなる防虫パッキンの表面は、軟質ポリウレタンフォームからなる基材に付着した繊維状ホットメルト樹脂からなる表面層で構成されており、気孔によって凹凸となっている軟質ポリウレタンフォームの表面よりも滑りが良好となっている。そのため、本発明の照明器具用防虫パッキンは照明器具カバーの回転あるいはスライドをスムーズに行うことができる。
しかも、本発明では、照明器具用防虫パッキンの基材を構成する軟質ポリウレタンフォームの表面は、繊維状ホットメルト樹脂が付着した表面層で覆われ、照明器具カバーの回転あるいはスライド時に照明器具カバーあるいは照明器具本体で直接擦られることがないため、基材を構成する軟質ポリウレタンフォームの表面が摩擦によって破損するおそれがなく、照明器具の長期使用の間に何度も繰り返される照明器具カバーの回転あるいはスライドに耐えることができる。
さらに、本発明では、照明器具用防虫パッキンの基材を構成する軟質ポリウレタンフォームは、圧縮開放によって復元する弾性を有し、照明器具本体と照明器具カバー間で圧縮された場合、植毛体の植毛繊維が倒れて永久変形し易いのと異なり、永久変形し難い性質を有する。このことから、本発明の照明器具用防虫パッキンは、照明器具カバーの取り外し及び取り付けの繰り返しによっても照明器具カバーや照明器具本体との間に隙間を生じ難く、隙間から虫が照明器具内に進入するのを長期にわたって防ぐことができる。また、不織布を積層させるよりも安価に構成できる効果もある。
以下本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る照明器具用防虫パッキンの側面図、図2は同照明器具用防虫パッキンの斜視図、図3は繊維状ホットメルト樹脂の塗布装置の斜視図、図4は同塗布装置の分解斜視図である。
図1に示す照明器具用防虫パッキン10は、図5に示したような照明器具本体71と照明器具カバー75の何れか一方に固定されて、照明器具カバー75の着脱のために前記照明器具カバー75が照明器具本体71に対して回転あるいはスライドさせられる際に、照明器具カバー75あるいは照明器具本体71で表面が擦られるものである。
前記照明器具用防虫パッキン10は、基材11と表面層21とよりなる。前記基材11は、軟質ポリウレタンフォームからなり、片面が前記照明器具本体71または前記照明器具カバー75への固定面12とされている。前記基材11の厚みは、前記照明器具用防虫パッキン10が照明器具カバー75と照明器具本体71間で圧縮される寸法からなり、照明器具に応じて決定される。特には、前記照明器具用防虫パッキン10が取り付けられる部位における照明器具カバー75と照明器具本体71間の隙間の1.03〜1.5倍が好ましい。厚みが前記隙間の1.03倍よりも小になると、前記隙間から虫が照明器具内に進入するおそれがあり、防虫効果を得難くなる。それに対して、厚みが前記隙間の1.5倍よりも大になると、照明器具カバー75を照明器具本体71に取り付ける際に必要な力が大になり、照明器具カバー75を照明器具本体71に取り付け難くなると共に、照明器具カバー75の回転あるいはスライド時に、前記表面層21が照明器具カバー75あるいは照明器具本体71で強く擦られて表面層21が破損するおそれがある。前記基材11の断面形状は、四角形や半円形等、適宜の形状とされるが、本実施例では四角形とされている。また、前記基材11の平面視形状は、前記照明器具用防虫パッキン10が取り付けられる照明器具の形状に応じて、円形の環状や、四角形の環状等とされる。
前記軟質ポリウレタンフォームには、エステル系ポリウレタンフォームとエーテル系ポリウレタンフォームが存在するが、前記基材11には耐湿熱老化性に優れるエーテル系ポリウレタンフォームが好ましい。前記照明器具用防虫パッキン10は、照明器具の熱によって加熱され、しかも梅雨時には高い湿度雰囲気下に置かれるため、前記基材11が耐湿熱老化性に劣るポリエステル系の軟質ポリウレタンフォームであると、長期使用時に劣化して基材11の復元性が損なわれ、前記基材11と照明器具本体71あるいは照明器具カバー75の間に隙間を生じ、その隙間を通って照明器具内に虫が進入するようになる。
また、前記基材11の軟質ポリウレタンフォームは、照明器具カバー75と照明器具本体71の間で長期間圧縮されるため、圧縮残留歪の小さいものが好ましい。前記軟質ポリウレタンフォームの圧縮残留歪(JIS K 6400−4準拠)は、9%以下が好ましく、より好ましくは5%以下である。なお、JIS K 6400−4による圧縮残留歪の測定は、試験片を70℃で22時間、50%圧縮し、その後に歪みを測定することにより行われる。また、前記基材11の軟質ポリウレタンフォームは密度15〜80kg/mのものが好ましい。密度が15kg/m未満の場合、基材11の復元反発力が低くなって、前記基材11と照明器具本体71あるいは照明器具カバー75の間に隙間を生じ易くなる。一方、密度が80kg/mを超える場合、基材11が硬くなりすぎて、照明器具カバー75を照明器具本体71に取り付けるのに大きな力が必要になる。
さらに、前記基材11の軟質ポリウレタンフォームは、照明器具の蛍光管等により長期にわたって紫外線が照射されるため、紫外線による劣化が少ないものが好ましい。前記軟質ポリウレタンフォームの耐紫外線特性を高めるため、前記軟質ポリウレタンフォームは酸化防止剤や光安定剤等を含むものが好ましい。前記酸化防止剤としては、フェノール系、アミン系等のラジカル連鎖禁止剤(一次酸化防止剤)、イオウ系、リン系等の過酸化物分解剤(二次酸化防止剤)等があり、このラジカル連鎖禁止剤と過酸化物分解剤を併用すれば、相乗効果により耐紫外線特性をさらに高めることができる。また、光安定剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、あるいは所謂HALSと称されるヒンダードピペリジン骨格を持つヒンダードアミン等がある。
前記表面層21は、前記基材11における前記固定面12とは反対側の面13に付着した繊維状ホットメルト樹脂22からなる。図2の部分拡大図から理解されるように、前記表面層21は繊維状ホットメルト樹脂22が交差した薄層となって前記基材11の表面に付着している。前記ホットメルト樹脂22としては加熱、冷却により可逆的に溶融(活性化)、固化して前記基材11に接着するもの、あるいは空気中の湿気と反応して硬化し、前記基材11に接着するものがある。加熱、冷却により可逆的に溶融、固化するホットメルト樹脂としては、ポリエステル系、ポリアミド系、EVA系、ポリビニルアルコール系、ポリオレフィン系(ポリエチレン、ポリプロピレン等)等を挙げることができる。一方、空気中の湿気と反応して硬化するホットメルト樹脂としては、例えば、ポリウレタン系のホットメルト湿気硬化型樹脂を挙げることができる。前記ポリウレタン系のホットメルト湿気硬化型樹脂は、前記繊維状ホットメルト樹脂22として好適なものである。ポリウレタン系のホットメルト湿気硬化型樹脂としては、例えば、日立化成ポリマー株式会社製のポリウレタン系のホットメルト湿気硬化型樹脂:ジフェニルメタンジイソシアネートMDIタイプ、品番:YR067を挙げる。
前記繊維状ホットメルト樹脂22の太さは、直径10〜600μmが好ましく、より好ましい範囲は13〜400μmである。前記ホットメルト樹脂22の太さが直径10μm未満の場合、前記表面層21の厚みが薄くなりすぎて、前記照明器具カバーの回転あるいはスライド時に照明器具カバーあるいは照明器具本体に対する滑り性が悪くなる。一方、前記ホットメルト樹脂22の太さが直径600μmを超える場合、前記表面層21の厚みが大になりすぎたり、ホットメルト樹脂22の付着形成時にホットメルト樹脂22が基材11中に多量に染みこんだりして、前記基材11を構成する軟質ポリウレタンフォームの通気性が損なわれて柔軟性が損なわれ、基材11の復元性が損なわれるようになる。
前記繊維状ホットメルト樹脂22は、前記基材11の固定面12とは反対側の面13に繊維状に塗布されることにより基材11に付着する。前記繊維状ホットメルト樹脂22の付着量は、前記基材11において繊維状ホットメルト樹脂22の付着される表面1m当たり5〜100gが好ましく、より好ましくは10〜40gである。前記繊維状ホットメルト樹脂22の付着量が5g/m未満の場合、繊維状ホットメルト樹脂22の間隔が粗くなって(密集度が低くなって)、前記表面層21の滑り性が悪くなる。一方、前記ホットメルト樹脂22の付着量が100g/mを超えると、繊維状ホットメルト樹脂22が密になって(密集度が高くなって)、前記基材11を構成する軟質ポリウレタンフォームの通気性が損なわれて基材11の復元性が損なわれるようになる。
前記基材11へのホットメルト樹脂22の繊維状付着は、例えば、図3及び図4に示す繊維状ホットメルト樹脂塗布装置40によって行うことができる。前記繊維状ホットメルト樹脂塗布装置40は、支持プレート46の下面に一対の口金プレート47,48が固定されている。前記口金プレート47,48には口金49が形成され、前記口金49の対向面には樹脂供給口50、空気供給口51,52が形成されている。また、前記支持プレート46及び前記口金プレート47,48には、前記樹脂供給口50に通じる複数の樹脂注入孔53と、前記空気供給口51,52と通じる複数の空気導入孔54,55が形成されている。前記口金49の対向面間には、ノズルプレート56が配置されている。前記ノズルプレート56には、前記樹脂供給口50及び前記空気供給口51,52と対応させて複数のノズル溝57が所定間隔で形成されている。前記ノズル溝57は、溝幅を0.4mm程度として上下方向に形成されている。
前記繊維状ホットメルト樹脂塗布装置40により前記基材11の表面にホットメルト樹脂を繊維状にして付着させるには、前記基材11を、表面(固定面12とは反対側の面13)が前記口金49から所定距離離れた位置となるように配置して、前記ノズルプレート56における前記ノズル溝57の配列方向と直交する方向に所定速度で供給する。その状態で、前記樹脂注入孔53から前記樹脂供給口50にホットメルト樹脂が供給され、前記複数のノズル溝57から前記基材11の表面に押し出されて塗布される。なお、前記樹脂注入孔53には、図示しない供給経路によってホットメルト樹脂が供給される。
前記ホットメルト樹脂が前記基材11の表面に押し出されるとき、前記空気導入孔54,55から前記空気供給口51,52に供給された空気が、前記ホットメルト樹脂と共に前記ノズル溝57から吹き出される。これによって、前記ノズル溝57から押し出される前記ホットメルト樹脂は、所定太さの繊維状に引き伸ばされて未硬化の繊維状ホットメルト樹脂22aとなる。しかも、前記ノズル溝57から吹き出される空気が乱流となって前記未硬化の繊維状ホットメルト樹脂22aに当たるため、繊維状ホットメルト樹脂22aは不規則に揺れながら前記基材11の表面に塗布され、その後の自然冷却あるいはホットメルト樹脂が湿気硬化型の場合には空気中の湿気により硬化して前記繊維状ホットメルト樹脂22となる。また、前記基材11の表面に塗布されて付着した未硬化の繊維状ホットメルト樹脂22aは、粘度がある程度高いため、前記基材11の表面から基材11内に含浸しにくく、前記基材11の表面に盛り上がった状態で付着させることができる。
このようにして前記基材11の表面に繊維状ホットメルト樹脂22が付着して表面層21が形成された積層体は、打ち抜き等によって所望のサイズ、形状にされて照明器具用防虫パッキン10とされる。また、前記照明器具用パッキン10は、前記固定面12に両面接着テープ等の接着層が設けられ、前記接着層によって前記照明器具本体71または照明器具カバー75の周縁所定位置に固定される。
図3の繊維状ホットメルト樹脂塗布装置40を用いて前記基材11の表面に繊維状ホットメルト樹脂22を付着させて表面層21を設け、実施例1の照明器具用防虫パッキンを形成した。また、繊維状ホットメルト樹脂22からなる表面層21が無い比較例1の照明器具用防虫パッキンを形成し、実施例1と比較例1について、照明器具カバー回転時の滑り性と、加熱老化後の圧縮復元性を調べた。基材11を構成する軟質ポリウレタンフォームは、密度26kg/m、圧縮残留歪(JIS K 6400−4)3.2%、酸化防止剤:イルガノックス1010、チバ・ジャパン株式会社製、光安定剤:チヌビン571、チバ・ジャパン株式会社製、含有のポリエーテル系軟質ポリウレタンフォーム、品名:EBF、株式会社イノアックコーポレーション製、ホットメルト樹脂は、ポリウレタン系のホットメルト湿気硬化型樹脂、品名:ジフェニルメタンジイソシアネートMDIタイプ、品番:YR067、日立化成ポリマー株式会社製である。
照明器具カバー回転時の滑り性判断は、実施例1および比較例1における基材11の固定面12を両面接着テープで照明器具本体に固定し、照明器具カバーを照明器具本体に組み合わせてその状態で照明器具カバーを回転させ、その際の回転操作性を体感で判断した。回転が容易な場合は○、さらにスムーズな回転の場合は◎、それに対して回転させ難い場合は×とした。また、加熱老化後の圧縮復元性は、所定の厚み(元厚25mm)のテストピースを、20mmのスペーサを有する圧縮治具で挟んで20mm厚に圧縮し(20%圧縮し)、その状態で70℃×400時間加熱する熱老化促進試験を行い、その後に圧縮治具からテストピースを外してテストピースの厚みを測定し、元厚に対する厚み減少%を計算して、元厚に対する厚み減少%が0〜5%未満の場合は◎(極めて良好)、5〜10%未満の場合は○(良好)、10%以上の場合は×(不良)とした。その結果を表1に示す。表1の結果から理解されるように、実施例1の照明器具用防虫パッキンは照明器具カバー回転時の滑り性が◎であり、復元性も◎であった。それに対し、比較例1の照明器具用防虫パッキンは照明器具カバー回転時の滑り性が×であった。
Figure 2009110839
また、前記基材11を構成する軟質ポリウレタンフォームの主要な基本配合を実施例1と同じにして、触媒量を適宜変化することにより、異なる圧縮残留歪特性を有する実施例2〜4及び比較例2の基材11を形成し、前記基材11の圧縮残留歪を変化させた実施例2〜4及び比較例2の照明器具用防虫パッキンに対して、照明器具カバー回転時の滑り性及び加熱老化後の圧縮復元性について同様にして判断した。その結果を表2に示す。表2の結果から理解されるように、基材を構成する軟質ポリウレタンフォームの圧縮残留歪が9%以下であれば、加熱老化後の圧縮復元性が良好であった。
Figure 2009110839
また、前記繊維状ホットメルト樹脂22の直径を変化させた実施例5〜9と、前記繊維状ホットメルト樹脂22の付着量を変化させた実施例10〜14をそれぞれ作成し、照明器具カバー回転時の滑り性及び加熱老化後の圧縮復元性を同様にして判断した。その結果を表3、表4に示す。
Figure 2009110839
表3の結果から理解されるように、繊維状ホットメルト樹脂22の直径が小さくなって実施例5の10μmになると、直径が15μm〜400μmの実施例6〜8よりも滑り性が低下するようになる。このことから、繊維状ホットメルト樹脂22の直径が10μmを下回ると、表面層の厚さが薄くなって、防虫パッキン表面の滑り性がさらに悪くなることがわかる。一方、繊維状ホットメルト樹脂22の直径が大になって実施例9の600μmになると、直径が15μm〜400μmの実施例6〜8よりも滑り性及び加熱老化後の圧縮復元性が低下するようになる。このことから、繊維状ホットメルト樹脂22の直径が600μmを超えると、表面層21が硬くなって基材11の触感や通気性が低下し、さらに付着量が少ない条件では、繊維状ホットメルト樹脂22の本数が少なくなって滑り性が一層悪くなることがわかる。
Figure 2009110839
また、表4の結果から理解されるように繊維状ホットメルト樹脂22の付着量が少なくなって実施例10の5g/mになると、付着量が10〜100g/mの実施例11〜14よりもカバー回転時の滑り性が低下するようになる。このことから、付着量が5g/mを下回ると、表面層21の繊維状ホットメルト樹脂22の形成密度が低くなって、防虫パッキン表面の滑り性が一層悪くなることがわかる。これに対して、繊維状ホットメルト樹脂の付着量が100g/mを超えると、表面層21の繊維状ホットメルト樹脂22の形成密度が高くなって、防虫パッキンの通気性が悪くなり、加熱老化後の圧縮復元性が低下するようになる。
本発明の一実施例に係る照明器具用防虫パッキンの側面図である。 同照明器具用防虫パッキンの斜視図である。 繊維状ホットメルト樹脂塗布装置の斜視図である。 同塗布装置の分解斜視図である。 照明器具カバーの取り付け時を示す照明器具の部分断面図である。
符号の説明
10 照明器具用防虫パッキン
11 基材
21 表面層
22 繊維状ホットメルト樹脂

Claims (4)

  1. 照明器具カバーの着脱時に前記照明具カバーが照明器具本体に対して回転あるいはスライドさせられる照明器具における前記照明具本体と前記照明器具カバーの何れか一方に固定され、前記照明器具本体への前記照明器具カバーの取り付けにより前記照明器具本体と前記照明器具カバー間で圧縮される照明器具用防虫パッキンにおいて、
    軟質ポリウレタンフォームからなって片面が前記照明器具本体または前記照明器具カバーへの固定面とされた基材と、
    前記基材における前記固定面とは反対側の面に付着した繊維状ホットメルト樹脂からなる表面層とからなることを特徴とする照明器具用防虫パッキン。
  2. 前記繊維状ホットメルト樹脂の太さが10〜600μmであることを特徴とする請求項1に記載の照明器具用防虫パッキン。
  3. 前記繊維状ホットメルト樹脂の付着量が5〜100g/mであることを特徴とする請求項2に記載の照明器具用防虫パッキン。
  4. 前記軟質ポリウレタンフォームが、圧縮残留歪9%以下のエーテル系ポリウレタンフォームであることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の照明器具用防虫パッキン。
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