JP2009110780A - 有機電界発光表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

有機電界発光表示パネル及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009110780A
JP2009110780A JP2007281094A JP2007281094A JP2009110780A JP 2009110780 A JP2009110780 A JP 2009110780A JP 2007281094 A JP2007281094 A JP 2007281094A JP 2007281094 A JP2007281094 A JP 2007281094A JP 2009110780 A JP2009110780 A JP 2009110780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic electroluminescent
display panel
layer
light emitting
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007281094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Takahashi
祐彦 高橋
Sotomitsu Ikeda
外充 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007281094A priority Critical patent/JP2009110780A/ja
Publication of JP2009110780A publication Critical patent/JP2009110780A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】屈曲させた際に有機電界発光素子への応力負荷が抑制される構造を有する有機電界発光表示パネルを提供する。
【解決手段】剛性支持基材21と、有機電界発光素子が存在する発光素子部22と、発光素子部22よりも剛性の低い可撓部23とを配列した構造を有する。有機電界発光素子は、対向する可撓性を有するパネル支持層(下部パネル支持層18、上部パネル支持層19)により挟まれている。剛性支持基材21は、有機電界発光素子の少なくとも一方の面と可撓性を有するパネル支持層(下部パネル支持層18)との間に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機電界発光表示パネル及びその製造方法に関し、特に可撓性を有するパネル構造を備えた有機電界発光表示パネル及びその製造方法に関するものである。
有機電界発光素子(OLED;Organic Light Emitting Diode)は、蛍光または燐光発光性有機物及び電荷輸送性有機物などを薄膜状に形成し、電極で挟み込んだ構造の発光素子である。有機電界発光素子は、電極間に電圧を印加することにより、電子と正孔とが有機薄膜中に注入されて再結合し、発光性有機物内に励起子が生成して、この励起子が基底状態に戻る際に光が放出される。
また、有機電界発光素子は、低電圧駆動、高発光効率、高速応答、自発光で視野角制限がない、多様な発光波長を有する、軽量といった特徴を持ち、薄型ディスプレイや照明等、幅広い分野において次世代の発光デバイスとして期待されている。
薄型ディスプレイの1つの形態として、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような可撓性を有するプラスチック基板上に有機電界発光素子を形成した、折り曲げ可能なフレキシブル有機電界発光素子がある。このフレキシブル有機電界発光素子は、曲面状の壁面に貼り付けることができ、またパネル全体を巻き取ってコンパクトに収納することができる等、従来にない新しいディスプレイ形態が期待される。また、基板にプラスチックを用いた場合、その柔軟性からロール・ツー・ロール方式によるデバイス形成も可能であり、材料面、プロセス面の両面における低コスト化が期待できる。これらの理由から、現在、フレキシブル有機電界発光素子に関する研究が盛んに進められている。
フレキシブル有機電界発光素子における課題として、パネルを曲げた際に有機電界発光素子に加わる応力負荷を原因とする素子機能の低下や素子破壊がある。具体的には、有機電界発光素子内での膜剥がれ、亀裂生成、膜厚変化の他、ITO電極部分での亀裂生成などが挙げられる。これらの課題を解決するためには、パネルを曲げた際の発光素子への応力負荷をいかに抑制するかが重要となる。フレキシブル有機電界発光素子の各発光素子の間に障壁となる構造体を介在させることで、パネルを曲げた際に有機電界発光素子に加わる応力負荷を軽減する技術が開示されている(特許文献1参照)。また、各有機電界発光素子の間に位置する可撓性基板に溝構造を形成することで、パネルを曲げた際に有機電界発光素子に加わる応力負荷を軽減する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2004−281085号公報 特表2004−531753号公報
しかし、上述した従来技術におけるいずれの方法においても、個々の発光素子自体は可撓性のプラスチック基板上に形成されており、パネル全体を曲げたときの応力負荷の抑制が不十分である。そのため、パネルを曲げた際に発光素子部分に歪みが生じ、ITO電極面への亀裂形成、配線部分の断線、有機層部での膜剥がれや亀裂形成などが生じることがある。その結果、著しい素子寿命の低下、素子の発光効率の低下、さらには素子破壊が起こり、発光表示装置として使用する上で問題が生じる。また、有機電界発光素子の形成が可撓性のプラスチック基板上で行われるため、素子形成時に、材料面及びプロセス面で大きな制約が発生する。
本発明の目的は、屈曲させた際に有機電界発光素子への応力負荷が抑制される構造を有する有機電界発光表示パネルを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、有機電界発光素子への応力負荷を抑制する構造をもつ、有機電界発光表示パネルの形成プロセスにおいて、材料面及びプロセス面における制約が少ない製造方法を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明の有機電界発光表示パネルは、以下の特徴点を有している。
すなわち、本発明の有機電界発光表示パネルは、剛性支持基材と、有機電界発光素子の存在する発光素子部と、該発光素子部よりも剛性の低い可撓部とを配列した構造を有している。そして、有機電界発光素子は、対向する可撓性を有するパネル支持層により挟まれている。また、剛性支持基材は、有機電界発光素子の少なくとも一方の面と可撓性を有するパネル支持層との間に形成されている。
また、本発明の有機電界発光表示パネルの製造方法は、以下の5つの工程からなる。
第1の工程は、剛性支持基板上に素子保護層、下部電極面、有機電界発光層、上部電極面、及び上部パネル支持層を、この順に形成して有機電界発光表示パネルの基本構成部を得る工程である。第2の工程は、上部パネル支持層を別の固定用基板に密着固定する工程である。第3の工程は、剛性支持基板に対して、各有機電界発光素子に対応する箇所にフォトレジストパターンを形成したうえでエッチング処理し、各有機電界発光素子に対応する箇所に剛性支持基材のパターンを形成する工程である。第4の工程は、剛性支持基材のパターンの存在する面に下部パネル支持層を形成する工程である。第5の工程は、上部パネル支持層を固定用基板から剥離する工程である。
また、本発明の有機電界発光表示パネルの製造方法は、以下の3つの工程とすることができる。第1の工程は、固定用基板上に、剥離層、下部パネル支持層、下部電極面、有機電界発光層、及び上部電極面を、この順に形成して有機電界発光表示パネルの基本構成部を得る工程である。第2の工程は、上部電極面の各有機電界発光素子に対応した箇所に剛性支持基材が配置するように、剛性支持基材のパターンと上部パネル支持層を形成する工程である。第3の工程は、有機電界発光表示パネルの基本構成部を該固定用基板から剥離する工程である。
本発明の有機電界発光表示パネル及びその製造方法によれば、個々の有機電界発光素子の少なくとも一方の面とパネル支持層との間に剛性支持基材を形成している。したがって、発光素子部において個々の有機電界発光素子の曲げに対する剛性が向上するので、パネルを曲げた際の有機電界発光素子への応力負荷を抑制することができる。
また、有機電界発光表示パネルを形成する際に、有機電界発光素子の形成プロセスを基板上で行うことができるため、一般的な固体基板上での有機電界発光素子と同様の材料・プロセスが使用可能となる。したがって、有機電界発光表示パネルの製造プロセスにおいて、材料面及びプロセス面における制約を減少させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の有機電界発光表示パネル及びその製造方法の実施の形態を説明する。なお、以下の説明において、有機電界発光表示パネルを、単にパネルと称することがある。
<一般的なOLED素子構造(発光素子構造)の説明>
本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルは、有機電界発光素子を用いている。まず初めに、この有機電界発光素子の構造の一例を説明する。図12は、有機電界発光素子の構造例を示す模式図である。
有機電界発光素子は電圧印加時に発光する素子であり、図12に示したように、基板11上に形成された対向する二つの電極12、13に挟まれた有機電界発光層14を有している。この有機電界発光層14が電圧印加時に発光する。有機電界発光素子内の有機電界発光層14は、一般的に電子輸送層15、発光層16、正孔輸送層17など、複数の機能層を積層した構造となっている。
本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルにおいては、この有機電界発光素子の素子構造に関する制限は特にない。したがって、層構成として、前述した電子輸送層15、発光層16、正孔輸送層17のいずれかが存在しない構成、もしくはいずれかの有機層が複数の機能を兼ねた構成であってもよい。また、電子注入層、正孔注入層などの別の機能層が追加された構成であってもよい。さらに、有機電界発光層14を形成する有機材料についても特に制限はなく、一般的な有機電界発光層14に用いられている低分子系材料、高分子系材料、オリゴマー系材料、無機系材料などの材料系、もしくはそれらの組み合わせを用いることができる。
<有機電界発光表示パネルの基本構造>
次に、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの構造について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの構造例を示す模式図である。
本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルは、図1に示すように、有機電界発光層14が、各々対向する電極面12、13、パネル支持層18、19に挟まれた構造となっている。ここで、電極面12、13は、電極の他にTFTなどの各種の駆動回路・配線を含むものとする。また、有機電界発光表示パネルの駆動方式については特に制限はなく、パッシブマトリクス形式であっても、TFTを用いたアクティブマトリクス形式であってもよい。20は非発光領域を表しており、有機電界発光層14と同じ材料からなる層でも良く、また有機電界発光層14とは別の材料からなる隔壁であってもよい。本発明の有機電界発光表示パネルは、有機電界発光層14に対応した箇所について、少なくとも一方の電極面12とパネル支持層18の間に、剛性支持基材21を有することにより達成される。
次に、この有機電界発光表示パネルについて、パネル面内の機能分布を説明する。パネル面内の機能分布に着目すると、有機電界発光表示パネルは、有機電界発光層14及び剛性支持基材21が存在する発光素子部22と、発光素子部22の間の可撓部23とに分けることができる。この構成において、発光素子部22は、有機電界発光層14の少なくとも一方の電極面12とパネル支持層18との間に剛性支持基材21を有するため、可撓部23に比べて剛性が高くなっている。
図2は、有機電界発光表示パネルを曲げた際のパネル断面を示す模式図である。図2に示すように、同じパネル面内において、発光素子部22と可撓部23とで剛性に差を持たせることにより、パネルを曲げた際の応力負荷を可撓部23が吸収し、発光素子部22への応力負荷が軽減される。さらに発光素子部22の剛性は剛性支持基材21によって保たれているため、パネルを曲げた際の発光素子部22の変形を極力抑えて、外力負荷時の有機電界発光層14の機能低下や素子破壊を防ぐことができる。なお、可撓部23に存在する配線などの回路を形成する材料は、少なくともパネルを曲げた場合に断線などが起こらない程度の可撓性を有することが好ましい。また、さらに剛性を高めるために、有機電界発光層14の両側に剛性支持基材21を形成してもよい。
ここで、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルと、図12に示す一般的な有機電界発光素子をパネル支持層で挟んだのみの構造との比較を説明する。図3は、一般的な有機電界発光素子をパネル支持層で挟んだのみの構造例を示す模式図である。図3に示すように、発光素子部22に剛性支持基材がない場合には、パネル変形時の応力負荷が発光素子部22及び発光素子間に均等に加わる。したがって、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルと比べて、発光素子部22に加わる応力負荷が大きくなり、素子破壊を招くことになる。
図4は、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルにおいて、一層以上の素子封止層を有する構造例を示す模式図である。図4に示すように、有機電界発光層14を湿気や酸素などの外部環境から保護するために、有機電界発光層14とパネル支持層18、19との間に素子封止層25、26を形成してもよい。
<剛性支持基材の特徴・材料>
次に、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルに用いる剛性支持基材の特徴及び材料について説明する。
図1に示す剛性支持基材21は、下部パネル支持層18よりも剛性が十分高い材料であれば、特に制限はない。具体的には、金属、合金、金属酸化物、セラミック、硬化樹脂などが挙げられる。本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルにおいては、有機電界発光層14からの発光をどちらの面から取り出すかについて、特に制限はない。しかし、光取り出し面に剛性支持基材21を形成する場合、有機電界発光層14の発光特性を維持するためにも剛性支持基材21は透明な材料を使用することが好ましい。
この場合、剛性支持基材21として、具体的には透明金属酸化物が望ましく、材料の透明度・重量・コスト・強度の面から、石英ガラス、合成ガラス等のガラス基材が特に望ましい。剛性支持基材21の厚さは、十分な剛性が維持でき、かつパネル変形時に隣接する剛性支持基材21同士が接触しない程度の厚さが好ましい。具体的には、10μm以上1mm以下、より好ましくは50μm以上200μm以下が望ましい。
パネル支持層18、19としては、柔軟性を持ち、かつ劣化しにくいプラスチック材料等が好ましい。具体的には、ポリエチレンテレフタレートやポリカーボネート、ポリエチレンなどが好ましい。
また、図4に示すような素子封止層25、26を有する構造の場合に、この素子封止層25、26は、湿気やガスに対する遮蔽性に優れ、かつ層形成後も可撓性を有するものであれば特に制限はない。具体的には、SiC、SiN、SiON、及びそれらの積層構造からなる薄膜層を化学気相蒸着法などにより形成すればよい。
<有機電界発光表示パネルの製造方法(1)>
次に、パネル面内における発光素子部と可撓部の配列について説明する。本発明の基本的な有機電界発光表示パネルは、図1に示すように、剛性支持基材21を有する発光素子部22と、発光素子部の間の可撓部23とがパネル面内に配列された構造を有している。
まず、本発明の有機電界発光表示パネルの製造方法の第1の実施形態を説明する。第1の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法は、剛性支持基材のパターンをエッチングにより形成する工程を含むものである。図5は、第1の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法を説明するための模式図である。
本実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法では、まず、剛性支持基材の母材からなる剛性支持基板27上に、素子保護層28を形成する(図5(a))。これらの層の材料及び形成方法に特に制限はなく、蒸着、スパッタリング、溶液塗布などの各種手法を用いることができる。例えば、剛性支持基板27としてガラスを用いるとともに、エッチング液としてフッ化水素酸を用いた場合、素子保護層28としてはポリエチレン薄膜層やテフロン(登録商標)薄膜層などを形成すればよい。
次に、素子保護層28の上に、駆動回路、配線、電極などからなる下部電極面12、有機電界発光層14、上部電極面13を形成する(図5(b))。下部電極面12に含まれるTFTなどの各要素については、例えば、スパッタリング及びエッチング過程を繰り返して形成すればよい。また、有機電界発光層14の形成方法に特に制限はなく、真空蒸着、塗布、及びそれらの組み合わせなど、一般的な有機電界発光層の形成に用いられている手法を用いることができる。
このようにして形成した有機電界発光層14及び上部電極面13の上に上部パネル支持層19を形成する(図5(c))。この際、必要に応じて接着層などを介して上部パネル支持層19を形成することができる。このようにして、有機電界発光表示パネルの基本構成部を形成する。すなわち、本実施形態において、有機電界発光表示パネルの基本構成部とは、剛性支持基板27上に、素子保護層28、下部電極面12、有機電界発光層14、上部電極面13、及び上部パネル支持層19を形成したものである。
次に、上部パネル支持層19を、別の固定用基板29に接着層などを介して密着固定する。この際、使用している剛性支持基板27が、エッチング処理を直接行ってパターン形成するには厚すぎる場合は、剛性支持基板27を研磨して、後のエッチング処理が可能になる程度の厚さとする。具体的には、剛性支持基板27に対して、200μm程度以下となるよう薄膜化処理することが望ましい(図5(d))。
その後、剛性支持基板27において、各有機電界発光層14に対応する箇所に、フォトレジストなどによりエッチングマスク30を形成したうえで、剛性支持基板27をエッチング処理する(図5(e))。この過程により、有機電界発光層14に対応した箇所に、任意の厚さの剛性支持基材21を配置することができる。なお、エッチング処理過程において、有機電界発光層14は、素子保護層28と上部パネル支持層19とによって保護されているため、エッチング処理による侵食などから守られる。
その後、エッチングマスク30を洗浄除去し、剛性支持基材21側に接着層などを介して下部パネル支持層18を接着する(図5(f))。そして、固定用基板29から上部パネル支持層19を剥離処理することにより、有機電界発光表示パネルが形成される(図5(g))。なお、図5において、(a)乃至(g)の各過程は、有機電界発光表示パネルの構造、材料、プロセスに応じて、順番を変更することができる。例えば、予めエッチング処理により剛性支持基材パターニングが形成された下部パネル支持層上に、有機電界発光素子を形成してもよい。
第1の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法おいて、有機電界発光層14を形成する際の基板は、プラスチック薄膜基板に限定されず、金属や金属酸化物などからなる剛性支持基板27を用いることができる。そのため、例えば剛性支持基板27としてガラス基板などを用いた場合、有機電界発光層14の形成は従来のガラス基板を用いた有機電界発光表示パネルと同様のプロセスを使用することができる。この結果、プラスチック基板上に有機電界発光素子を形成する際に生じる材料面及びプロセス面における制約が無くなる。そのため、本発明の有機電界発光表示パネルにおいても、従来のガラス基板を用いた有機電界発光表示パネルと同等の素子特性を期待することができる。
<有機電界発光表示パネルの製造方法(2)>
次に、本発明に係る有機電界発光表示パネルの製造方法の第2の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法では、下部電極面と下部パネル支持層との間に剛性支持基材を形成する手法を用いたものである。これに対して、第2の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法では、上部電極面と上部パネル支持層との間に剛性支持基材を形成する手法を用いている。図6は、第2の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法を説明するための模式図である。
本実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法では、固定用基板29上に、剥離層31を形成したうえで、下部パネル支持層18、下部電極面12、有機電界発光層14、上部電極面13を、第1の実施形態の製造方法と同様に形成する(図6(a))。このようにして、有機電界発光表示パネルの基本構成部を形成する。すなわち、本実施形態において、有機電界発光表示パネルの基本構成部とは、固定用基板29上に、剥離層31、下部パネル支持層18、下部電極面12、有機電界発光層14、及び上部電極面13を形成したものである。
次に、上部電極面13上に剛性支持基材21及び上部パネル支持層19を形成する(図6(b))。この際、例えば、接着や溶液塗布後に硬化させるなどして、各有機電界発光層14に対応した上部電極面13上の箇所に剛性支持基材21のパターンを形成する。その後、上部パネル支持層19を前記剛性支持基材21のパターン上に形成する二段階方式であってもよい。また、予め剛性支持基材21のパターニングが形成されている上部パネル支持層19を、上部電極面13に接着させることで上述した構造を形成してもよい。
上部パネル支持層19を形成した後、固定用基板29から下部パネル支持層18を剥離する(図6(c))。以上の工程により、上部電極面13と上部パネル支持層19との間に、剛性支持基材21を有する有機電界発光表示パネルを得ることができる。
<エッチング層を含めた構造例>
以下、上述した製造方法により形成された有機電界発光表示パネルの構造例について示す。なお、剛性支持基材の位置、素子封止層の有無、素子保護層の有無により、以下の構造例に限定されるものではない。
本発明の基本的な有機電界発光表示パネルは、図1に示すように、有機電界発光層14が電極面12、13、及びパネル支持層18、19で挟まれた構造となっており、少なくとも一方の電極面12とパネル支持層18との間に剛性支持基材21を有している。
図7は、他の構造を有する有機電界発光表示パネルの構造例を示す模式図である。有機電界発光表示パネルの大きさ、構造、及び材料によっては、図1に示すような有機電界発光層14毎に剛性支持基材21を形成する構造の他に、図7に示すように、複数の有機電界発光層14をまとめて1つの剛性支持基材21で支持してもよい。
<剛性支持基材の配列例>
また、パネル面内における剛性支持基材の配列形態についても、特に制限はない。図8及び図9は、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルを用いた有機電界発光表示装置を上方から見た状態のパネル構造例を示す模式図である。図8及び図9において、32、33は配線を示し、34はTFTやキャパシターなどを含む駆動回路部を示し、矢印35、36は、パネルを曲げる方向を示している。例えば、巻き取り式ディスプレイのように、パネルの曲げ方向がある一方向に限られている場合などは、図8に示すような構造とすることができる。すなわち、図8に示すように、パネルの曲げ方向35と直交する方向に、複数の有機電界発光層14にまたがるような剛性支持基材21を直線状に形成する。
また、パネル面内で複数の方向に可撓性を持たせる必要がある場合は、図9に示すように、有機電界発光層14毎に区切られた形で剛性支持基材21を形成してもよい。このような構造とすることにより、矢印35、36のような複数の方向へのパネルの曲げに対しても、発光素子部の剛性が維持される。なお、図8、図9に示すような構造においても、図7に示すように、複数の有機電界発光層14をまとめて、1つの剛性支持基材21が支える構成にしてもよい。いずれの構造においても、パネル面内において、発光素子部と可撓部とをはっきりと区分したうえで、各部材を配列した形態となればよい。また、いずれの構造においても、配線部32、33は可撓性を有する材料からなることが望ましい。TFTなどの駆動回路部34が、パネル面内において可撓部に形成される場合は、これらの駆動回路部34も可撓性を有する材料からなることが望ましい。
以下、本発明に係る有機電界発光表示パネルの具体的な実施例について説明する。
実施例1の有機電界発光表示パネルは、図5(g)に示すように、エッチング方式で製造され、封止層がない構造となっている。実施例1の有機電界発光表示パネルは、図5に示す製造方法により製造される。
具体的には、実施例1の有機電界発光表示パネルを製造するには、まず、表面を洗浄した厚さ500μmの剛性支持基板27であるガラス基板上に、素子保護層28(ポリエチレン薄膜、膜厚1μm)を蒸着した。そして、素子保護層28の上に、TFT、駆動回路、配線、及びITO透明電極(膜厚125nm)からなる下部電極面12を、それぞれスパッタリング及びエッチングにより形成した。
次に、下部電極面12上に、正孔輸送層、電子輸送層・発光層、及び電子注入層からなる有機電界発光層14を、マスクを用いた蒸着により、上記の順に形成した。ここで、正孔輸送層は、TPD;N,N’−ジフェニル−ジ(3−メチルフェニル)4,4’−ジアミノビフェニルを用いて膜厚30nmとした。また、電子輸送層・発光層は、Alq3;トリス(8−キノリノール)アルミニウムを用いて、膜厚50nmとした。また、電子注入層は、フッ化リチウムを用いて、膜厚0.5nmとした。
次に、陰極(アルミニウム、膜厚100nm)及び配線からなる上部電極面13を形成した。次に、接着層を介して上部パネル支持層19(PETフィルム、膜厚100μm)を形成して、有機電界発光表示パネルの基本構成部を得た。そして、上部パネル支持層19を固定用基板29に密着させて固定し、剛性支持基板27であるガラス基板を膜厚100μmまで研磨処理した。その後、剛性支持基板27であるガラス基板側の各有機電界発光層14に対応した箇所に通常の方法によりフォトレジストパターン30を形成した。
そして、剛性支持基板27であるガラス基板側をフッ化水素酸中に浸してエッチング処理を行い、ガラス製の剛性支持基材21(膜厚100μm)を各発光素子部に残してフォトレジストを除去し、発光素子部を得た。最後に、有機電界発光表示パネルのガラス製の剛性支持基材21側の面に、下部パネル支持層18(PETフィルム、膜厚100μm)を、接着剤を介して接着することにより、実施例1の有機電界発光表示パネルを得た。実施例1の有機電界発光表示パネルは、剛性支持基材21側に光を取り出す構造となっている。
図10は、実施例2の有機電界発光表示パネルの構造を示す模式図である。実施例2の有機電界発光表示パネルは、図10に示すように、エッチング方式で製造され、封止層を有する構造となっている。実施例2の有機電界発光表示パネルは、図5に示す製造方法により製造される。
具体的には、実施例2の有機電界発光表示パネルを製造するには、まず、表面を洗浄した厚さ500μmの剛性支持基板27であるガラス基板上に、素子保護層28(ポリエチレン薄膜、膜厚1μm)を蒸着した。さらに、素子保護層28の上に、素子封止層25(SiN、膜厚500nm)を化学気相蒸着法により形成した。そして、TFT、駆動回路、配線、及びITO透明電極(膜厚125nm)からなる下部電極面12を、それぞれスパッタリング及びエッチングにより形成した。
次に、下部電極面12上に、正孔輸送層、電子輸送層・発光層、及び電子注入層からなる有機電界発光層14を、マスクを用いた蒸着により、上記の順に形成した。ここで、正孔輸送層は、TPD;N,N’−ジフェニル−ジ(3−メチルフェニル)4,4’−ジアミノビフェニルを用いて膜厚30nmとした。また、電子輸送層・発光層は、Alq3;トリス(8−キノリノール)アルミニウムを用いて、膜厚50nmとした。また、電子注入層は、フッ化リチウムを用いて、膜厚0.5nmとした。
次に、陰極(アルミニウム、膜厚100nm)及び配線からなる上部電極面13を形成した後、素子封止層26(SiN、膜厚500nm)を化学気相蒸着法により形成した。次に、接着層を介して上部パネル支持層19(PETフィルム、膜厚100μm)を接着して、有機電界発光表示パネルの基本構成部を得た。そして、上部パネル支持層19を固定用基板29に密着させて固定し、剛性支持基板27であるガラス基板を膜厚100μmまで研磨処理した。その後、剛性支持基板27であるガラス基板側の各有機電界発光層14に対応した箇所にフォトレジストパターン30を形成した。
そして、剛性支持基板27であるガラス基板側をフッ化水素酸中に浸してエッチング処理を行い、ガラス製の剛性支持基材21(膜厚100μm)を各発光素子部に残してフォトレジストを除去し、発光素子部を得た。最後に、有機電界発光表示パネルのガラス製の剛性支持基材21側の面に、下部パネル支持層18(PETフィルム、膜厚100μm)を、接着剤を介して接着することにより、実施例2の有機電界発光表示パネルを得た。実施例2の有機電界発光表示パネルは、内部に素子封止層25、26を有し、剛性支持基材21側に光を取り出す構造となっている。
実施例3の有機電界発光表示パネルは、図6(c)に示すように、封止層がない構造となっている。実施例3の有機電界発光表示パネルは、図6に示す製造方法により製造される。
具体的には、実施例3の有機電界発光表示パネルを製造するには、まず、ガラスからなる固定用基板29上に、剥離層31(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂薄膜、膜厚100μm)を形成した。その上に下部パネル支持層18(PETフィルム、膜厚100μm)を形成した。さらに、TFT、駆動回路、配線、ITO透明電極(膜厚125nm)からなる下部電極面12を、それぞれスパッタリング及びエッチングにより形成した。
次に、下部電極面12上に、正孔輸送層、電子輸送層・発光層、及び電子注入層からなる有機電界発光層14を、マスクを用いた蒸着により、上記の順に形成した。ここで、正孔輸送層は、TPD;N,N’−ジフェニル−ジ(3−メチルフェニル)4,4’−ジアミノビフェニルを用いて膜厚30nmとした。また、電子輸送層・発光層は、Alq3;トリス(8−キノリノール)アルミニウムを用いて、膜厚50nmとした。また、電子注入層は、フッ化リチウムを用いて、膜厚0.5nmとした。
次に、陰極(アルミニウム、膜厚100nm)及び配線からなる上部電極面13を形成し、有機電界発光表示パネルの基本構成部を得た。次に、各有機電界発光層14に対応した箇所にゾル液を滴下後固化させて、ゾルゲル法によりガラス製の剛性支持基材21を形成する。次に、接着層を介して上部パネル支持層19(PETフィルム、膜厚100μm)を接着した後、下部パネル支持層18を固定用基板29から剥離することにより、実施例3の有機電界発光表示パネルを得た。実施例3の有機電界発光表示パネルは、剛性支持基材21とは反対側に光を取り出す構造となっている。
図11は、実施例4の有機電界発光表示パネルの構造を示す模式図である。実施例4の有機電界発光表示パネルは、図11に示すように、封止層を有する構造となっている。実施例4の有機電界発光表示パネルは、図6に示す製造方法により製造される。
具体的には、実施例4の有機電界発光表示パネルを製造するには、まず、ガラスからなる固定用基板29上に、剥離層31(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂薄膜、膜厚100μm)、下部パネル支持層18(PETフィルム、膜厚100μm)を形成した。さらに、素子封止層25(SiN、膜厚500nm)を化学気相蒸着法により形成した後、TFT、駆動回路、配線、ITO透明電極(膜厚125nm)からなる下部電極面12を、それぞれスパッタリング及びエッチングにより形成した。
次に、下部電極面12上に、正孔輸送層、電子輸送層・発光層、及び電子注入層からなる有機電界発光層14を、マスクを用いた蒸着により、上記の順に形成した。ここで、正孔輸送層は、TPD;N,N’−ジフェニル−ジ(3−メチルフェニル)4,4’−ジアミノビフェニルを用いて膜厚30nmとした。また、電子輸送層・発光層は、Alq3;トリス(8−キノリノール)アルミニウムを用いて、膜厚50nmとした。また、電子注入層は、フッ化リチウムを用いて、膜厚0.5nmとした。
次に、陰極(アルミニウム、膜厚100nm)、配線からなる上部電極面13、及び素子封止層26(SiN、膜厚10μm)を形成して、有機電界発光表示パネルの基本構成部を得た。次に、各有機電界発光層14に対応した箇所にゾル液を滴下後固化させて、ゾルゲル法によりガラス製の剛性支持基材21を形成した。次に、接着層を介して上部パネル支持層19(PETフィルム、膜厚100μm)を接着した後、下部パネル支持層18を固定用基板29から剥離し、実施例4の有機電界発光表示パネルを得た。実施例4の有機電界発光表示パネルは、内部に素子封止層25、26を有し、剛性支持基材21とは反対側に光を取り出す構造となっている。
<まとめ>
上述した各実施形態及び各実施例で説明したように、本発明の有機電界発光表示パネル及びその製造方法では、個々の有機電界発光素子の少なくとも一方の面とパネル支持層との間に剛性支持基材が形成されている。このため、発光素子部において個々の有機電界発光素子の曲げに対する剛性が向上して、パネルを曲げた際の有機電界発光素子への応力負荷を抑制することができる。
さらに、パネル面内において有機電界発光素子が存在する部分に対応させて、剛性支持基材を有する構造の発光素子部を形成することにより、個々の有機電界発光素子間に、発光素子部よりも剛性の低い可撓部が形成される。その結果、パネルを曲げた際の応力負荷を可撓部が吸収することができる。これらの発光素子部と可撓部とがパネル面内で適切に配列されることにより、個々の有機電界発光素子部の剛性を維持しながら、有機電界発光表示パネル全体として十分な可撓性を持たせることができる。
また、有機電界発光表示パネルを形成する際に、有機電界発光素子の形成プロセスを基板上で行うことができる。したがって、一般的な固体基板上での有機電界発光素子と同様の材料・プロセスを使用することができるので、材料面及びプロセス面における制約を減少させることができる。
また、剛性支持基板上で有機電界発光素子を形成したうえで、フォトレジストパターンを用いたエッチング処理を行って剛性支持基材を形成することにより、固体基板上と同様のプロセスにより可撓性の有機電界発光表示パネルを形成することができる。このとき、予め剛性支持基板を研磨処理などにより薄膜化したうえで、エッチング処理を行うことにより、エッチング処理のみでは処理が難しい厚膜基板を用いた素子についても、有機電界発光表示パネルを形成することができる。
また、固定用基板上で下部パネル支持層を含む有機電界発光素子を形成したうえで、剛性支持基材と上面パネル支持層とを形成することにより、簡略なプロセスで有機電界発光表示パネルを形成することができる。また、エッチング処理を伴わないため、素子保護層が不要となる。
また、有機電界発光素子の電極面とパネル支持層との間に素子封止層を形成することにより、有機電界発光素子を外部環境から保護することができ、素子を安定駆動できるとともに長寿命化を図ることができる。
また、本発明の有機電界発光表示パネルを用いた有機電界発光表示装置においても、上述した効果を奏することができる。
本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの構造例を示す模式図である。 有機電界発光表示パネルを曲げた際のパネル断面を示す模式図である。 一般的な有機電界発光素子をパネル支持層で挟んだのみの構造例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルにおいて、素子封止層を有する構造例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る有機電界発光表示パネルの製造方法を説明するための模式図である。 他の構造を有する有機電界発光表示パネルの構造例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルを用いた有機電界発光表示装置を上方から見た状態のパネル構造例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る有機電界発光表示パネルを用いた有機電界発光表示装置を上方から見た状態のパネル構造例を示す模式図である。 実施例2の有機電界発光表示パネルの構造を示す模式図である。 実施例4の有機電界発光表示パネルの構造を示す模式図である。 有機電界発光素子の構造例を示す模式図である。
符号の説明
12 下部電極面
13 上部電極面
14 有機電界発光層
21 剛性支持基材
23 可撓部
25 下部の素子封止層
26 上部の素子封止層
18 下部パネル支持層
19 上部パネル支持層
27 剛性支持基板
28 素子保護層
29 固定用基板
30 フォトレジストパターン
31 剥離層

Claims (10)

  1. 複数の有機電界発光素子を備えた有機電界発光表示パネルであって、
    剛性支持基材と、有機電界発光素子の存在する発光素子部と、該発光素子部よりも剛性の低い可撓部とを配列した構造を有し、
    前記有機電界発光素子は、対向する可撓性を有するパネル支持層により挟まれており、
    前記剛性支持基材は、前記有機電界発光素子の少なくとも一方の面と前記可撓性を有するパネル支持層との間に形成されていることを特徴とする有機電界発光表示パネル。
  2. 前記有機電界発光素子の電極面と、前記可撓性を有するパネル支持層との間に、少なくとも一層以上の素子封止層を有することを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示パネル。
  3. 複数の有機電界発光素子を備えた有機電界発光表示パネルの製造方法であって、
    剛性支持基板上に、素子保護層、下部電極面、有機電界発光層、上部電極面、及び上部パネル支持層を、この順に形成して有機電界発光表示パネルの基本構成部を得る工程と、
    前記上部パネル支持層を別の固定用基板に密着固定する工程と、
    前記剛性支持基板に対して、各有機電界発光素子に対応する箇所にフォトレジストパターンを形成したうえでエッチング処理し、各有機電界発光素子に対応する箇所に剛性支持基材のパターンを形成する工程と、
    前記剛性支持基材のパターンが存在する面に下部パネル支持層を形成する工程と、
    前記上部パネル支持層を固定用基板から剥離する工程と、
    を含むことを特徴とする有機電界発光表示パネルの製造方法。
  4. 前記基本構成部を得る工程において、前記下部電極面と前記下部パネル支持層との間、及び前記上部電極面と前記上部パネル支持層との間のうちの少なくとも一方に素子封止層を形成することを特徴とする請求項3に記載の有機電界発光表示パネルの製造方法。
  5. 前記剛性支持基材を形成する工程において、前記剛性支持基板を研磨処理により薄膜化したうえでエッチング処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の有機電界発光表示パネルの製造方法。
  6. 複数の有機電界発光素子を備えた有機電界発光表示パネルの製造方法であって、
    固定用基板上に、剥離層、下部パネル支持層、下部電極面、有機電界発光層、及び上部電極面を、この順に形成して有機電界発光表示パネルの基本構成部を得る工程と、
    前記上部電極面の各有機電界発光素子に対応した箇所に剛性支持基材が配置するように、剛性支持基材のパターンと上部パネル支持層を形成する工程と、
    有機電界発光表示パネルの基本構成部を該固定用基板から剥離する工程と、
    を含むことを特徴とする有機電界発光表示パネルの製造方法。
  7. 前記基本構成部を得る工程及び前記剛性支持基材と上部パネル支持層を形成する工程において、前記下部電極面と前記下部パネル支持層との間、及び前記上部電極面と前記上部パネル支持層との間のうちの少なくとも一方に素子封止層を形成することを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光表示パネルの製造方法。
  8. 前記剛性支持基材と上部パネル支持層を形成する工程において、前記上部電極面の各有機電界発光素子に対応した箇所に前記剛性支持基材のパターンを形成した後に、前記剛性支持基材のパターン上に前記上部パネル支持層を形成することを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光表示パネルの製造方法。
  9. 請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の有機電界発光表示パネルを備えたことを特徴とする有機電界発光表示装置。
  10. 請求項3乃至請求項8のいずれか1項に記載の製造方法により製造された有機電界発光表示パネルを備えたことを特徴とする有機電界発光表示装置。
JP2007281094A 2007-10-30 2007-10-30 有機電界発光表示パネル及びその製造方法 Withdrawn JP2009110780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007281094A JP2009110780A (ja) 2007-10-30 2007-10-30 有機電界発光表示パネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007281094A JP2009110780A (ja) 2007-10-30 2007-10-30 有機電界発光表示パネル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009110780A true JP2009110780A (ja) 2009-05-21

Family

ID=40779051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007281094A Withdrawn JP2009110780A (ja) 2007-10-30 2007-10-30 有機電界発光表示パネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009110780A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118082A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Seiko Epson Corp 電気光学装置および電子機器
JP2015046263A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 パイオニア株式会社 発光装置
JP2015106152A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. フレキシブル表示装置
CN104851889A (zh) * 2015-04-10 2015-08-19 京东方科技集团股份有限公司 可折叠基板及其制作方法、柔性显示装置
CN106228910A (zh) * 2016-09-26 2016-12-14 京东方科技集团股份有限公司 柔性显示面板及其制造方法以及柔性显示装置
JP2017504069A (ja) * 2013-12-24 2017-02-02 ポリエラ コーポレイション 取り付け可能な二次元可撓性電子デバイスのための支持構造
CN106450027A (zh) * 2016-10-31 2017-02-22 昆山维信诺科技有限公司 柔性有机发光显示屏及其制备方法
EP3147948A1 (de) * 2015-09-24 2017-03-29 Audi Ag Dreidimensionale organische leuchtdiodenvorrichtung
JP2017191784A (ja) * 2017-06-20 2017-10-19 パイオニア株式会社 発光装置
JP2017191138A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 株式会社Joled 有機el表示パネル、有機el表示装置、及びその製造方法
JP2018077422A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
CN108346375A (zh) * 2017-01-25 2018-07-31 群创光电股份有限公司 显示设备
CN109256044A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 昆山工研院新型平板显示技术中心有限公司 显示屏体及其制备方法
US10372164B2 (en) 2013-12-24 2019-08-06 Flexterra, Inc. Flexible electronic display with user interface based on sensed movements
US10621956B2 (en) 2014-02-10 2020-04-14 Flexterra, Inc. Attachable device with flexible electronic display orientation detection
CN111490091A (zh) * 2020-04-30 2020-08-04 北京小米移动软件有限公司 显示屏以及显示装置
US10782734B2 (en) 2015-02-26 2020-09-22 Flexterra, Inc. Attachable device having a flexible electronic component
US10834822B2 (en) 2013-12-24 2020-11-10 Flexterra, Inc. Support structures for a flexible electronic component
US11079620B2 (en) 2013-08-13 2021-08-03 Flexterra, Inc. Optimization of electronic display areas

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011118082A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Seiko Epson Corp 電気光学装置および電子機器
US11079620B2 (en) 2013-08-13 2021-08-03 Flexterra, Inc. Optimization of electronic display areas
JP2015046263A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 パイオニア株式会社 発光装置
JP2015106152A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. フレキシブル表示装置
US10295818B2 (en) 2013-11-28 2019-05-21 Samsung Display Co., Ltd. Flexible display device
US11181732B2 (en) 2013-11-28 2021-11-23 Samsung Display Co., Ltd. Flexible display device
US10834822B2 (en) 2013-12-24 2020-11-10 Flexterra, Inc. Support structures for a flexible electronic component
US10372164B2 (en) 2013-12-24 2019-08-06 Flexterra, Inc. Flexible electronic display with user interface based on sensed movements
JP2017504069A (ja) * 2013-12-24 2017-02-02 ポリエラ コーポレイション 取り付け可能な二次元可撓性電子デバイスのための支持構造
US10621956B2 (en) 2014-02-10 2020-04-14 Flexterra, Inc. Attachable device with flexible electronic display orientation detection
US10782734B2 (en) 2015-02-26 2020-09-22 Flexterra, Inc. Attachable device having a flexible electronic component
US10141527B2 (en) 2015-04-10 2018-11-27 Boe Technology Group Co., Ltd. Foldable substrate, method for forming the same and flexible display device
CN104851889A (zh) * 2015-04-10 2015-08-19 京东方科技集团股份有限公司 可折叠基板及其制作方法、柔性显示装置
EP3147948A1 (de) * 2015-09-24 2017-03-29 Audi Ag Dreidimensionale organische leuchtdiodenvorrichtung
JP2017191138A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 株式会社Joled 有機el表示パネル、有機el表示装置、及びその製造方法
WO2018054118A1 (zh) * 2016-09-26 2018-03-29 京东方科技集团股份有限公司 柔性显示面板及其制造方法以及柔性显示装置
CN106228910A (zh) * 2016-09-26 2016-12-14 京东方科技集团股份有限公司 柔性显示面板及其制造方法以及柔性显示装置
US10505130B2 (en) 2016-09-26 2019-12-10 Boe Technology Group Co., Ltd. Flexible display panel, method for fabricating flexible display panel and flexible display device
CN106228910B (zh) * 2016-09-26 2020-03-24 京东方科技集团股份有限公司 柔性显示面板及其制造方法以及柔性显示装置
CN106450027A (zh) * 2016-10-31 2017-02-22 昆山维信诺科技有限公司 柔性有机发光显示屏及其制备方法
JP6998652B2 (ja) 2016-11-11 2022-01-18 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2018077422A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
CN108346375B (zh) * 2017-01-25 2020-04-07 群创光电股份有限公司 显示设备
US10748888B2 (en) 2017-01-25 2020-08-18 Innolux Corporation Display assembly
CN108346375A (zh) * 2017-01-25 2018-07-31 群创光电股份有限公司 显示设备
JP2017191784A (ja) * 2017-06-20 2017-10-19 パイオニア株式会社 発光装置
CN109256044A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 昆山工研院新型平板显示技术中心有限公司 显示屏体及其制备方法
CN109256044B (zh) * 2017-07-12 2021-01-26 昆山工研院新型平板显示技术中心有限公司 显示屏体及其制备方法
CN111490091A (zh) * 2020-04-30 2020-08-04 北京小米移动软件有限公司 显示屏以及显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009110780A (ja) 有機電界発光表示パネル及びその製造方法
US9356259B2 (en) Organic light-emitting display apparatus and method of manufacturing the same
CN105679800B (zh) Oled显示屏及其制备方法、显示设备
JP6751459B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス照明パネル、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置
US8029684B2 (en) Self-emission panel and method of manufacturing the same
US20050269943A1 (en) Protected organic electronic devices and methods for making the same
JP2007536697A (ja) フレキシブルエレクトロルミネッセンスデバイス
WO2014178282A1 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
US20050200268A1 (en) Double - sided display device and method of fabricating the same
KR20190010746A (ko) 발광 장치 및 발광 장치의 제조 방법
JP2007165318A (ja) 有機電界発光素子、および有機電界発光素子の製造方法
US20130048943A1 (en) Organic light emitting diode and fabrication method thereof
JP2006049057A (ja) 有機el表示装置
KR101485541B1 (ko) 유기발광소자를 포함하는 전계발광 직물, 및 유기발광소자를 포함하는 전계발광 직물의 제조 방법
JP2006253055A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子用フレキシブル基板及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2004281085A (ja) フレキシブル有機elデバイスおよびフレキシブル有機elディスプレイ
JP2004303528A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2010067355A (ja) 有機el素子パネル及びその製造方法
US7122418B2 (en) Method of fabricating organic light emitting diode device
KR100473589B1 (ko) 패시브 매트릭스형 유기전계발광 소자 및 그의 제조방법
KR20070033702A (ko) 표시장치
CN111972044B (zh) 显示装置及显示装置的制造方法
JP2010225975A (ja) 有機el素子
JP2017004642A (ja) 可撓性有機elディバイス
JP2008218470A (ja) 有機el表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110104