JP2009110714A - 貯水タンク及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】貯水タンク内全体を解凍することなく、正確な水位を検出しながら早期に排水開始可能となる貯水タンクを提供する。
【解決手段】貯水タンク本体を内側部分の水位検出部と外側部分の貯水部とに分離する分離壁23を設ける。分離壁23の内側に水位センサ11を配置する。分離壁23に、貯水タンク本体の上限水位より高い位置に連通孔25,下限水位より低い位置に連通孔26を設ける。分離壁23の内側は、排水口29及び排水路30に接続する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、貯水タンク及びこの貯水タンクを用いた燃料電池システムに係り、特に、解凍開始から排水可能となるまでの時間を短縮することができる貯水タンク及び燃料電池システムに関する。
凍結した貯水タンクの解凍手段として、タンク内部に可動式のヒータを設け、2重構造のタンク壁の間に加熱した不凍液を流すとともに、可動式ヒータとタンク壁面とで氷を挟み、常に可動式ヒータが氷と接触するように動かす方法が知られている(特許文献1)。この方法によれば、可動式ヒータから氷への伝熱が液水に妨げられることなく、可動式ヒータから氷への伝熱効率が向上し、タンク内の解凍時間を短縮することができる。
特開2004−214078号公報(第5頁、図1)
燃料電池システムの燃料極側の生成水は、気液分離装置により燃料ガスと液水とが分離され、気液分離装置下部の貯水タンクに貯留される。貯水タンクから排水する際には、貯水タンク内の燃料ガスが排水弁を介して外部へ放出されることを防止する必要がある。これは、燃料ガス経路と外気とを遮断する水シールと呼ばれ、排水時に水シールのための水位を下回らないように制御する必要がある。ところが、貯水タンクが凍結して水位センサの近傍に液水と氷が混在するような場合、水位センサの出力と実際の水位に誤差が生じることがある。このため誤って燃料ガスを外部へ排出させないためには貯水タンク内を完全に解凍して水位センサに正確な水位を検知させる必要があった。
こように正確な水位検出のため、貯水タンク内の氷を完全に解凍しようとすれば、解凍完了までの時間が長くなり、貯水タンクからの排水開始が遅れてシステム起動時間が長引くという問題点があった。
上記問題点を解決するために、本発明は、貯水タンク本体と、該貯水タンク本体を内側部分の水位検出部と外側部分の貯水部とに分離する分離壁と、前記貯水部に配置された水位検出手段と、貯水タンク本体の上限水位より高い位置及び下限水位より低い位置に設けられ、それぞれ前記分離壁を貫通して前記水位検出部と前記貯水部とを連通する少なくとも2つの連通孔と、前記水位検出部に連通する排水口と、を備えたことを要旨とする貯水タンクである。
本発明によれば、貯水タンク内を分離壁により内側部分の水位検出部と外側部分の貯水部とに分離することにより、タンク内の最低限解凍が必要な部位を水位検出が可能かつ、貯水タンクの排水口と連通する水位検出部に限定することができ、凍結時に貯水タンク内全体を解凍することなく正確な水位を検出しながら早期に排水開始が可能となり、システム起動時間を短縮するという効果がある。
次に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、特に限定されないが以下に説明する各実施例は、氷点下の戸外に駐車される燃料電池車両に好適な貯水タンク及び燃料電池システムである。
図1は、本発明に係る貯水タンクの実施例1を備えた燃料電池システムを説明する図である。この燃料電池システムは、固体高分子型の燃料電池スタック1、空気取入口2、コンプレッサ3、カソード圧力制御弁4、水素タンク5、アノード圧力センサ6、アノード圧力制御弁9、アノードガス循環路8、アノードガス循環ポンプ9、気液分離装置10、水位センサ11、排水制御弁12、パージ弁13、制御装置14を主体に構成される。
燃料電池スタック1は、固体高分子電解質膜を挟んでアノード1aとカソード1bとを対設した燃料電池構造体(燃料電池)をセパレータで挟持し、これを複数積層して構成される。この燃料電池スタック1は、アノード1aに燃料ガスとして水素を供給し、カソード1bに酸化剤ガスとして空気を供給することにより、水素と空気中の酸素とを電気化学的に反応させて発電を行う。
空気取入口2は、酸化剤ガスとしての空気を取り込み、図示しないダストフィルタ及びケミカルフィルタにより、塵埃及び燃料電池スタック1に有害なガス成分を除去して清浄な空気をコンプレッサ3へ供給する。コンプレッサ3は、空気を圧縮して燃料電池スタック1のカソード1bの入口へ供給する。カソード1bでは、空気中の一部の酸素が発電に消費される。カソード1bで一部の酸素が消費された空気は、発電により生成した水分と共に、カソード1bの出口から排出され、カソード背圧制御弁であるカソード圧力制御弁4により絞られて排出流路へ排出される。カソード圧力制御弁4は、制御装置14で開度を設定する。また、カソード側の排出経路には、アノード側に設置した気液分離装置10にて回収された燃料電池スタックの生成水を排水する経路が合流する。
水素タンク5は、高圧で水素ガスを貯蔵し、アノード圧力制御弁6へ高圧水素ガスを供給する。アノード圧力制御弁6は、高圧水素ガスの圧力を燃料電池の運転圧力まで減圧して燃料電池スタック1のアノード1aの入口に供給する。アノードガス供給流路には、アノード圧力を測定する圧力センサ7が配置されている。アノード1aで一部の水素ガスが発電のために消費され、未使用の水素ガスと発電により生じた水分を含むアノードオフガスがアノード1aの出口から排出される。アノードオフガスは、気液分離装置10により液水が分離され、アノードガス循環ポンプ9により加圧されて、アノードガス循環路8を介してアノード1aの入口へ戻される。
気液分離装置10により分離された液水は、気液分離装置に付随する貯水タンクに一時的に蓄えられ、貯水タンクに設置した水位センサ11の出力に応じて、排水制御弁12にて排水時にアノードガスが排出されない水位以上に制御される。
パージ弁13は、アノード1a及びアノード循環路8を含むアノード循環系内部に不純物ガスが蓄積し、水素分圧が低下した場合などに開かれ、不純物ガスを含む燃料ガスが系外へ排出される。
尚、図1には図示しないが、燃料電池スタック1の温度を適温に維持するための冷却系が設けられ、燃料電池スタック1と図示しないラジエータとの間を冷媒が循環できるようになっている。
制御装置14は、アノード圧力センサ7、水位センサ11等のセンサ信号を入力し、コンプレッサ3、カソード圧力制御弁4、アノード圧力制御弁6、アノードガス循環ポンプ9,排水制御弁12、パージ弁13等の燃料電池システム全体を制御する装置である。特に限定されないが制御装置14は、CPUとプログラムROMと作業用RAMと入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサで構成されている。
また制御装置14は、本発明の燃料電池システムにおける貯水タンクの水位制御及び凍結時の貯水タンクの解凍制御を行うものである。
図2は、気液分離装置10の貯水タンク部の具体的な構造を説明する縦断面図である。貯水タンク本体は、凍結時に加熱が必要な加熱部20と加熱が不要な非加熱部21に分割されている。加熱部20と非加熱部21の接合面には、非加流ゴム等の熱伝導率が低い間挿材22を挟んで熱的に分離されている。
貯水タンク本体の内部には、内側部分と外側部分とに分離する円筒状の分離壁23が設けられている。分離壁23は、分離壁の内側と外側を連通する連通孔25及び連通孔26を有する。連通孔25は上限水位L1より高い位置に、連通孔26は下限水位L2より低い位置にそれぞれ設置する。ここで上限水位L1は、通常運転中に閉じていた排水制御弁12を開いて排水を開始する水位であり、下限水位L2は、通常運転中に開いていた排水制御弁12を閉じて排水停止する水位である。
また分離壁23の内側部分は、貯水タンク底面の中央に配置した排水口29に連通する。排水口29は、加熱部20の側面に開口する排水路30に連通し、さらに排水路30は、排水管31を介して排水制御弁12に接続している。
貯水タンクの水位を検出する水位検出手段としての水位センサ11には、静電容量式の水位センサを用い、センサ電極24を分離壁23の内側に設け、分離壁23をセンサの接地電極としている。このため、分離壁23及びセンサ電極24には、例えばステンレススチール等の金属を用いている。即ち水位センサ11は、空気の比誘電率(約1)と液水の比誘電率(約81)との差を利用して、分離壁23とセンサ電極24との間の静電容量を検出することにより、分離壁23の内側の水位を検出するセンサである。
水位センサ11は、分離壁23の内側の水位を検出して水位信号を制御装置14へ送る。制御装置14は、この水位信号に基づいて排水制御弁12の制御を行う。
貯水タンクは、貯水タンク下側に加熱手段33(例えば電気ヒータ)と貯水タンク内の温度を測定可能な温度センサ34を備える。
加熱手段33により加熱される加熱部20は、貯水タンクの排水口29に接続する排水路30、排水路30と排水制御弁12とを接続する排水管31、及び水位検出を行う分離壁23の内側部であり、排水制御弁12は別の手段で加熱してもよく、形状によっては加熱部に含めることもできる。
分離壁23は貯水タンクの加熱部20と一体構造にすることで加熱手段33から分離壁23への熱伝導を促進することができる。分離壁23の内径は、排水による水位センサ11の検出性能、排水制御弁12の応答性、水面の断面積と貯水タンクの高さにより決定する。貯水タンクの排水口29及び分離壁23の位置は、貯水タンクの排水口29と分離壁23の内側が連通していればよく、タンク中心部に設置することに限らないが、燃料電池システムを移動体に搭載した場合、加減速や移動体の傾斜など水位変動要素がある場合、貯水タンク底面の中心に設置する方が望ましい。また、分離壁23は円筒状のものに限らず、例えば部品強度の観点からタンク底面との接合部を太くしてもよい。
図3は、実施例1における制御装置14が実行する燃料電池システム起動時の解凍手順を示すフローチャートである。このフローチャートが始まる際には、水位センサ11の水位検出値が正確な水位を示しているか否かが不明であるので、制御装置14による排水制御が禁止されている。
図3のフローチャートが始まると、まず制御装置14は、ステップ(以下、ステップをSと略す)1において、貯水タンク内温度を検出する温度センサ34の温度検出値を制御装置14へ読み込み、温度検出値が予め設定された温度閾値T1以下か否かを判定する。S1の判定で温度検出値が温度閾値T1を超えていれば、解凍制御を行う必要がないので、排水制御禁止を解除して、通常制御へ移る。S1の判定で、温度検出値が温度閾値T1以下であれば、S2へ移る。温度閾値T1は、温度センサ34の誤差や設置位置による測定誤差を考慮した凍結判断の閾値であり、熱モデルのコンピュータ・シミュレーションや実機による環境試験室での実験測定値に基づいて設定される。
S2では、電気ヒータ33に通電を開始することにより、加熱手段を稼働させ貯水タンクの解凍を開始する。電気ヒータ33の通電開始とともに、通電時間の計測を開始することにより、加熱手段の稼動時間を計測する。次いでS3では、電気ヒータ33の通電時間(加熱手段の稼動時間)が時間閾値t1以上となったか否かを判定する。
S3の判定で、通電時間が時間閾値t1以上でなければ、S3の判定を繰り返して、通電時間が時間閾値t1以上となるまで待機する。S3の判定で、通電時間が時間閾値t1以上となれば、S4へ進む。この時間閾値t1は、分離壁23の内側部分である水位検出部及び貯水タンクの排水口29下流の排水路30及び排水管31の解凍が完了までの時間である。電気ヒータ33の出力を一定と仮定すれば、貯水タンク温度が低いほど大きくなり、かつ貯水タンクの水位が高いほど大きくなるように設定される。具体的には、S1の判定に使用した温度センサ34が検出した貯水タンク温度と制御装置へ記憶した前回運転停止時の水位センサ11の検出値を用いて、図4に示すような関係を用いて算出、或いは制御マップを参照して求めるものとする。
S4では、分離壁23の内側部分である水位検出部及び貯水タンクの排水口29下流の排水路30及び排水管31の解凍が完了したと判断して、排水制御禁止の解除を行う。貯水タンク内に液水と氷とが混在する場合は、氷の分だけ排水時の水位低下速度が貯水タンク内が全て水の場合よりも速くなる。このため、排水停止水位を貯水タンク内が全て水の場合よりも高いh1に設定する。
次いでS5では、制御装置14は、温度センサ34が検出した貯水タンク温度を読み込み、貯水タンク温度が温度閾値T2以上となったか否かを判定する。貯水タンク温度が温度域値T2未満であれば、S5を繰り返して待機する。S5の判定で、貯水タンク温度が温度閾値T2以上であれば、貯水タンク内全体が解凍したものとして、S6へ進む。
S6では、電気ヒータ33の通電を停止し、通常の起動制御へ移る。温度閾値T2は、温度センサ34の誤差、温度センサ34の設置位置による誤差を考慮した貯水タンク全体が解凍状態となる温度の閾値である。
以上説明した本実施例によれば、貯水タンク内を分離壁により内側部分の水位検出部と外側部分の貯水部とに分離することにより、タンク内の最低限解凍が必要な部位を水位検出が可能かつ、貯水タンクの排水口と連通する水位検出部に限定することができ、凍結時に貯水タンク内全体を解凍することなく正確な水位を検出しながら早期に排水開始が可能となるという効果がある。
また本実施例によれば、貯水部と水位検出部を分離する分離壁を熱伝導媒体として利用するため、分離壁で囲まれた水位検出部を積極的に加熱することができ、併せて分離壁外側の貯水部の分離壁近傍を解凍できるため最低限の貯水部側の排水経路を確保でき、短時間で排水可能な状態とすることができるという効果がある。
また本実施例によれば、水位検出手段に静電容量式の水位センサを用い、分離壁を接地電極として共用するので、部品の熱容量の増加を抑えることができるという効果がある。
また本実施例によれば、貯水タンクを加熱部と非加熱部に分割し、加熱部と非加熱部の接合面を熱的に分離することで、加熱が不要な非加熱部による熱損失を防止し、加熱効率を向上させることができるという効果がある。
次に本発明にかかる燃料電池システムの実施例2について説明する。実施例2の燃料電池システムと実施例1の燃料電池システムとの相違点は、図3の制御フローチャートのS4において、排水停止水位の制御に代えて、貯水タンク内に液水と氷とが混在する場合は、排水時の水位低下速度が貯水タンク内が全て水の場合よりも速くなるため、燃料電池システムの供給ガスの圧力を貯水タンク内が全て水の場合より低く設定している点である。その他の構成は、実施例1と同様である。
このS4における供給ガス圧力の低下により、貯水タンクから排水制御弁12を介して排出される水の流量を抑制し、水位低下速度を緩和することができる。これにより、排水時に水位センサの検出値に基づいて排水制御弁を閉じる動作が遅れて、貯水タンク内のアノードガスが系外へ放出されることを防止できるという効果がある。
尚、供給ガス圧力を下げるのは、アノードとカソードの差圧が許容できる範囲であれば、アノードのみで行えばいいが、アノードとカソードの差圧が許容できない場合は、アノードとカソードの両方の供給ガス圧力を下げるように制御する。
次に本発明に係る燃料電池システムの実施例3について説明する。実施例3の燃料電池システムと実施例1の燃料電池システムとの相違点は、気液分離装置10の貯水タンクの構造にあり、貯水タンクの分離壁23を直接加熱する分離壁加熱手段35が追加されていることである。その他の構成は、実施例1と同様である。
図5は、実施例3の気液分離装置10の貯水タンク部の具体的な構造を説明する縦断面図である。図5に示すように、分離壁23を直接加熱する電気ヒータ等の分離壁加熱手段35を設け、分離壁23の内側部分である水位検出部の加熱効率を向上したことにある。分離壁加熱手段35の設置位置は、分離壁23の外周に限らず分離壁23と貯水タンク下流の排水路30及びこれに続く排水管31を効果的に解凍可能な位置に設置するのが望ましく、例えば分離壁加熱手段35を分離壁23の内部としてもよい。しかしながら、分離壁加熱手段35を分離壁23の内部に設けると、水位センサ11が静電容量式の場合、加熱手段自体に水位センサの接地電極の役割を具備するか、水位検出域には加熱手段を設けない等の対応が必要である。
本実施例によれば、貯水部と水位検出部を分離する分離壁を直接加熱する分離壁加熱手段を設けたことにより、積極的に分離壁を加熱可能となり、解凍時間を更に短縮できるという効果がある。
次に本発明に係る燃料電池システムの実施例4について説明する。実施例4の燃料電池システムと実施例1の燃料電池システムとの相違点は、貯水タンク下部の断面積(水平方向の断面積)を貯水タンク上部の断面積より小さくし、制御装置14がシステム停止時の水位を断面積が小さい領域に設定することにある。その他の構成は、実施例1と同様である。
図6に示すように、例えば貯水タンクの形状を円筒とすれば、貯水タンク下部の内径D2が貯水タンク上部の内径D1より小さくすることにより、貯水タンク下部の断面積を貯水タンク上部の断面積より小さく設定することができる。また、貯水タンクが直方体の場合、水平方向の2辺をそれぞれ上部より下部を小さくする。
本実施例によれば、気液分離装置10の内部と排水制御弁12との間の燃料ガスを密封する水シールに必要な残水量を少なくでき、凍結した場合の解凍に要する時間とエネルギーを削減する効果がある。
次に本発明に係る燃料電池システムの実施例5について説明する。実施例5の燃料電池システムと実施例1の燃料電池システムとの相違点は、貯水タンク上部の非加熱部の熱伝導率を貯水タンク下部の加熱部の熱伝導率より小さくしたことである。その他の構成は、実施例1と同様である。
図7に示すように、貯水タンクを加熱部20と非加熱部21に分離し、加熱部20の材質を熱伝導率が大きい(例えばアルミニウム)とし、非加熱部21の材質を熱伝導率が小さい(例えば樹脂)とする。本実施例により、実施例1の構成のような非加熱部21と加熱部20の接合面を熱的に分離する間挿材22を削減しても、実施例1と同等の効果が得られる。本実施例の非加熱部21の形状は、図7に限らず例えば非加熱部21にて貯水タンク全体を覆う形状にすることで、貯水タンクの断熱効果を得ることができる。
次に本発明に係る燃料電池システムの実施例6について説明する。実施例6の燃料電池システムと実施例1の燃料電池システムとの相違点は、制御装置14が解凍要求時間を満足する範囲で、貯水タンクの残水量と温度とに基づいて加熱手段33の出力を調整することにある。その他の構成は、実施例1と同様である。
制御装置14は、図3のS2で電気ヒータ(加熱手段)33の通電を開始する際に、温度センサ34の出力と前回停止時の水位センサ11の出力と解凍要求時間により、電気ヒータ33の出力を制限する。この電気ヒータ33の出力は、解凍要求時間毎に、貯水タンク温度と水位センサ出力に対するヒータ出力値を求めるマップを検索することにより求められる。本実施例により、解凍に要するエネルギーを節約することが可能である。また、解凍エネルギーを供給する2次電池の出力電流を減少させるので2次電池の劣化を抑制することができるという効果がある。
実施例1に係る燃料電池システムの概略構成図である。 実施例1の貯水タンクを説明する縦断面図である。 実施例1の燃料電池システムにおける解凍制御のフローチャートである。 実施例1における貯水タンク温度と水位センサ出力に対する加熱手段の稼働時間(ヒータ通電時間)判断閾値の関係を示す図である。 実施例3の貯水タンクを説明する縦断面図である。 実施例4の貯水タンクを説明する縦断面図である。 実施例5の貯水タンクを説明する縦断面図である。 実施例6における貯水タンク温度と水位センサ出力に対する加熱手段の出力の関係を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池スタック
2 空気取入口
3 コンプレッサ
4 カソード圧力制御弁
5 水素タンク
6 アノード圧力制御弁
7 アノード圧力センサ
8 アノードガス循環路
9 アノードガス循環ポンプ
10 気液分離装置
11 水位センサ
12 排水制御弁
13 パージ弁
14 制御装置
20 加熱部
21 非加熱部
22 間挿材
23 分離壁
24 センサ電極
25,26 連通孔
27 燃料ガス入口
28 燃料ガス出口
29 排水口
30 排水路
31 排水管
33 加熱手段
34 温度センサ
35 加熱手段

Claims (14)

  1. 貯水タンク本体と、
    該貯水タンク本体を内側部分の水位検出部と外側部分の貯水部とに分離する分離壁と、
    前記貯水部に配置された水位検出手段と、
    貯水タンク本体の上限水位より高い位置及び下限水位より低い位置に設けられ、それぞれ前記分離壁を貫通して前記水位検出部と前記貯水部とを連通する少なくとも2つの連通孔と、
    前記水位検出部に連通する排水口と、
    を備えたことを特徴とする貯水タンク。
  2. 前記水位検出手段は静電容量式の水位検出手段であり、
    前記分離壁を水位検出手段の接地電極としたことを特徴とする請求項1に記載の貯水タンク。
  3. 前記貯水タンク本体の下部を加熱する加熱手段を設け、前記分離壁を貯水タンク本体の底面と一体構造にし、前記分離壁を貯水タンク本体の底面から貯水タンク本体内部への熱伝導媒体として使用することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯水タンク。
  4. 前記貯水タンク本体を、前記貯水タンク本体の下部である加熱部と前記貯水タンク本体の上部である非加熱部とに分割し、前記加熱部と前記非加熱部との接合面で熱的に分離することを特徴とする請求項3に記載の貯水タンク。
  5. 前記非加熱部の部材の熱伝導率は、前記加熱部の部材の熱伝導率より低いことを特徴とする請求項4に記載の貯水タンク。
  6. 前記分離壁を直接加熱する加熱手段を更に設けたことを特徴とする請求項5に記載の貯水タンク。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の貯水タンクを備えた燃料電池システムであって、
    燃料電池スタックと、該燃料電池スタックに循環させる燃料ガスから燃料ガスと液水とを分離する気液分離装置と、該気液分離装置で分離した液水を貯水する前記貯水タンクと、前記貯水タンクの下部を加熱する加熱手段と、前記貯水タンクの温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段が検出した温度に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  8. 前記分離壁の内側部分の水位検出部と貯水タンク下流の排水経路とを優先的に解凍することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記制御手段は、前記加熱手段の稼働時間が時間閾値以上の場合、前記水位検出部と貯水タンク下流の排水経路との解凍が完了したと判断して、排水制御の開始を許可することを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度と運転停止時の水位とに基づいて、前記時間閾値を決定することを特徴とする請求項9に記載の燃料電池システム。
  11. 前記制御手段は、解凍要求時間を満足する範囲で貯水タンクの残水量と温度とに基づいて、前記加熱手段の出力を調整することを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システム。
  12. 前記制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度が所定値以上の場合に、前記貯水タンクの水位検出部と貯水部と貯水タンク下流の排水経路との解凍が完了したと判断して、前記加熱手段による加熱を停止させることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
  13. 前記制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて前記貯水部の解凍が完了していないと判断した場合、排水停止水位を貯水タンク内が全て水の場合よりも高い水位に設定することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
  14. 前記制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて前記貯水部の解凍が完了していないと判断した場合、貯水タンク内が全て水の場合よりも燃料電池の運転圧力を下げることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
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