JP2009109404A - 道路標識表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両が走行している地域の道路標識と、運転者の母国における道路標識とを対応させて記憶している各国標識データベース103bを備え、カメラ113又は地図データベース102から経路案内処理部101により抽出した道路標識を、各国標識データベース103bで照合して、運転者の母国の道路標識に翻訳して表示装置114に表示する。この際、母国の道路標識に対応する意味の道路標識がない場合には、同等の意味となるように、母国の道路標識を組み合わせて表示する。
【選択図】図1
Description
また、運転者が母国以外の地域を走行している場合には、道路標識が母国の標識と異なるため、走行中に標識を視認できたとしても、瞬時に標識の内容を正確に把握することは困難な場合がある。
そこで、特許文献1のように、車両に搭載されたカメラの撮影画像から道路標識を認識し、音声や文字表示などにより運転者にその内容を通知する装置が提案されている。一方、特許文献2のように、母国以外の地域を走行している場合においては、道路標識を撮像画像等から認識し、その道路標識と同じ意味を有する母国の道路標識を表示装置に表示する装置が提案されている。
また、特許文献2に記載の装置では、母国の道路標識に対応する道路標識がない場合には、その意味を文字情報で表示する構成となっており、特許文献1と同様に安全上の問題がある。
(1) 車両の進行方向に位置する道路標識の視覚情報を取得する標識情報取得手段と、
車両が位置する国における道路標識の視覚情報を蓄積した第1の記憶手段と、
運転者の母国における道路標識の視覚情報を蓄積した第2の記憶手段と、
前記標識情報取得手段により取得された視覚情報に対応する意味を有する母国の道路標識が存在するかを判定する道路標識判定手段と、
前記道路標識判定手段によって、母国の道路標識が存在しないと判定された場合には、第2の記憶装置に記録されている道路標識の視覚情報を複数組み合わせて、前記取得された視覚情報に対応する意味を有する視覚情報を生成する視覚情報生成手段と、
前記視覚情報生成手段で生成された視覚情報を表示する表示手段とを有することを特徴とする道路標識表示装置。
車両の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
道路標識の位置と視覚情報を含む地図情報が記録された地図情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段によって取得された位置情報に基づき、進行方向に位置する道路標識を、前記地図情報記憶装置に記憶された地図情報から検索する道路標識検索手段とを有する上記(1)に記載の道路標識表示装置。
更に、車両の外側の画像を取得する撮像手段と、
前記撮像手段によって取得された画像から道路標識の視覚情報を抽出する道路標識抽出手段とを有する上記(1)又は(2)に記載の道路標識表示装置。
請求項3記載の発明によれば、撮像手段により取得された画像から実際の道路標識の視覚情報を抽出するので、現実に存在する道路標識に基づいて、道路標識の内容を表示することができる。
(1)本実施形態の概要
本実施形態では、ナビゲーションシステムを搭載する車両において、走行中に道路標識に関する情報をカメラにより取得し、或いはナビゲーションシステムに記憶されている情報から検索し、該道路標識を運転者へ対して表示する。
図1は、車両に搭載される道路標識表示装置1の構成を示すブロック図である。道路標識表示装置1は、経路案内処理部101と、地図データベース102と、案内優先順位判定部103と、道路標識位置データベース103aと、各国標識データベース103bと、標識表示優先度データベース103cと、表示履歴記憶部103dと、道路標識認識処理部104と、マッチング用道路標識パターンデータベース104aと、現在位置検出手段としてのGPS(全地球測位システム:Global Positioning System)111と、車両情報検出部112と、撮像手段としてのカメラ113と、表示装置114と、音声出力装置115とを備えている。
案内優先順位判定部103は、複数の道路標識が取得された場合に、表示装置114に道路標識を表示する順番を決定する。この順番は、標識表示優先度データベースに記録されている優先順位(0〜9:優先度は、0が最も高く、9が最も低い)を決定するデータテーブル(図2参照)に基づいて決定される。また表示履歴データベースは、過去に表示した道路標識の内容及び時刻、位置を記録している。
道路標識認識処理部104は、車両の外側へ向けて設けられているカメラ113から供給される画像から、道路標識の画像を抽出する。カメラ113によって撮像手段が構成される。そして、抽出した画像と、マッチング用道路標識パターンデータベース104aに記録されている道路標識パターンと比較し、抽出した道路標識画像ともっとも近似しているパターンを、抽出した道路標識として案内優先順位判定部103へ供給する。道路標識認識処理部104により、道路標識抽出手段が構成される。
表示装置114は、例えば、液晶表示画面で構成され、取得された道路標識に対して、母国の標識に翻訳された標識が表示され、また、案内優先順位判定部103によって順位が並べ替えられて順に表示される。表示装置114によって表示手段が構成される。音声出力装置115には、経路案内処理部101から供給される経路案内情報が音声で出力され、また、表示装置114に表示される道路標識に示す規制に違反した場合、或いは違反することが予想される場合に、音声を出力し、注意を喚起する。表示装置114又は音声出力装置115によって、報知手段が構成される。
初期設定値を参照する(ステップS101)。運転者が設定した母国語(例えば、日本語)、及び車体情報(例えば、車幅、車高、車体全長、車種、重量など)車体情報は、車両情報検出部112から取得する。また、母国語は、運転者が予め入力したデータに基づき決定される。GPS111から、現在位置データを取得し、車両の位置する場所がどの地域(国)に属するか否か判断する(ステップS103)。
そして、カメラ113から画像データを取り込む(ステップS111)。さらに、地図データベース102を参照する(ステップS113)。抽出される道路標識は、運転者の視覚で把握できる程度の距離であり、例えば、200〜50m程度前方の範囲内に存在する道路標識である。この抽出する範囲及び車両から該範囲までの距離は、車両の速度に応じて変更され、速度が速くなるに従って該範囲および距離が共に長くなり、遅くなるに従って短くなるように設定される。地図データベース102から道路標識の情報を抽出して取得する方式によれば、植木などの影になって視認できない道路標識や、悪天候や暗がりによって視認することが困難な道路標識の情報を取得することができる。
ステップS111、ステップS113において、道路標識が取得されたか否かを判断する(ステップS115)。
標識表示優先度データベース103cに記録されている優先順位を決定するりためのデータテーブル(図2)を取得する(ステップS123)。取得した道路標識が(N+1)[Nは自然数]個以上であるか判断する(ステップS125)。N+1個以上でない場合には、表示する必要のない標識を除いて、優先順位(0〜9)に従って、順に道路標識を表示装置114に表示する(ステップS127)。N+1個以上である場合には、最も優先度の高いNつの道路標識を抽出する(ステップS129)。
対応する道路標識が存在しない場合には、対応する意味が認識できるように、母国の既存の道路標識を組み合わせる(ステップS135)。道路標識の組み合わせパターンは、図3のf〜j列に示されているように、予め対応する組み合わせが記憶されており、記憶されているデータ(図3)から対応する組み合わせを抽出することにより行なわれる。ステップS133によって、道路標識判定手段が構成され、ステップS135によって、視覚情報生成手段が構成される。本実施形態では、各国標識データベース103bに格納されている、図3に示されている表において、日本の標識が記録されている日列が第2の記憶手段を構成し、ドイツの標識が記録されている独列が第1の記憶手段を構成する。
以下、図5に基づいて、本発明の道路路標識表示装置1の作用について説明する。日本を母国とする運転者が、外国(ドイツ国)で運転操作している場合を例に挙げて説明する。走行位置p1で、最高速度60の道路標識A1と、追越規制解除を意味する道路標識A2を取得した場合、日本の道路標識として追越規制を解除を示す単一の道路標識は存在しない。そこで、追越禁止を示す道路標識a21と、制限の終わる地点を示す補助標識a22を同時に表示し、追越規制が解除されたことを表示する。また、速度制限を示す道路標識は、表示履歴データベース103dを参照して、すでに一度表示されており、その後走行速度に変更がない場合には、表示されない。
しかし、車両の走行速度が時速20キロ以上である場合には、駐車又は停車する可能性が低いため、道路標識b1は、あえて表示しない。また、時速20キロ以下である場合には、道路標識b1は表示され、さらに速度がゼロになった場合や、シフトレバーをニュートラルやパーキング位置にセットした場合には、報知手段により、報知する。報知方法としては、表示されている道路標識c1を点滅表示する、表示画面の背景を赤にする、音声で知らせる、その他の警告音で知らせる等の方法を取ることができる。
また、道路標識D2に対しては、車両情報検出部112から取得した車両の重量が、制限重量以下である場合には、道路標識の表示は行なわれない。
以上のように、日本の道路標識の組み合わせ、及び、一見して読解可能な短い文章(単語)によって、道路標識を見慣れている母国の道路標識に翻訳して表示することにより、見慣れぬ道路標識を感覚的に瞬時に理解することが可能となる。
101 経路案内処理部
102 地図データベース
103 案内優先順位判定部
103b 各国標識データベース
104 道路標識認識処理部
111 GPS
112 車両情報検出部
114 表示装置
Claims (3)
- 車両の進行方向に位置する道路標識の視覚情報を取得する標識情報取得手段と、
車両が位置する国における道路標識の視覚情報を蓄積した第1の記憶手段と、
運転者の母国における道路標識の視覚情報を蓄積した第2の記憶手段と、
前記標識情報取得手段により取得された視覚情報に対応する意味を有する母国の道路標識が存在するかを判定する道路標識判定手段と、
前記道路標識判定手段によって、母国の道路標識が存在しないと判定された場合には、第2の記憶装置に記録されている道路標識の視覚情報を複数組み合わせて、前記取得された視覚情報に対応する意味を有する視覚情報を生成する視覚情報生成手段と、
前記視覚情報生成手段で生成された視覚情報を表示する表示手段とを有することを特徴とする道路標識表示装置。 - 前記標識情報取得手段は、
車両の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
道路標識の位置と視覚情報を含む地図情報が記録された地図情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段によって取得された位置情報に基づき、進行方向に位置する道路標識を、前記地図情報記憶装置に記憶された地図情報から検索する道路標識検索手段とを有する請求項1に記載の道路標識表示装置。 - 前記標識情報取得手段は、
更に、車両の外側の画像を取得する撮像手段と、
前記撮像手段によって取得された画像から道路標識の視覚情報を抽出する道路標識抽出手段とを有する請求項1又は2に記載の道路標識表示装置。
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