JP2009109185A - 吸着ヒートポンプ用吸着材およびこれを用いた吸着ヒートポンプ - Google Patents
吸着ヒートポンプ用吸着材およびこれを用いた吸着ヒートポンプ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】吸着物質と吸着材を備えた吸脱着部と、吸脱着部に連結された吸着物質の蒸発部と、吸脱着部に連結され、吸着物質の凝縮を行う凝縮部とを備え、吸着物質の蒸発を行って吸着材に吸着させるときの温度が30〜60℃である吸着材がゼオライトであり、ゼオライトが結晶性アルミノフォスフェート、フレームワーク密度が10T/nm3以上18T/nm3以下、55℃で測定された吸着等温線において相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0より大きく0.12g/g以下、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.13g/g以上0.4g/g以下、相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.08g/g以上となる相対蒸気圧領域を有するものとした。
【選択図】図2
Description
前記吸着材がゼオライトで該ゼオライトが結晶性アルミノフォスフェートであり、該フレームワーク密度が10T/nm3以上18T/nm3以下であり、55℃で測定された吸着等温線において、相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0g/gより大きく0.12g/g以下であり、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.13g/g以上、0.4g/g以下であり、相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.08g/g以上となる相対蒸気圧領域を有することを特徴とする。
前記吸着材がゼオライトで該ゼオライトが結晶性アルミノフォスフェートであり、該フレームワーク密度が10T/nm3以上18T/nm3以下であり、55℃で測定された吸着等温線において、相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0g/gより大きく0.12g/g以下であり、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.13g/g以上0.4g/g以下であり、相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.08g/g以上となる相対蒸気圧領域を有することを特徴とする。
(i)骨格構造内に少なくともFe、AlおよびPを含有する結晶性鉄アルミノフォスフェートであって、そのフレームワーク密度が10T/nm3以上16T/nm3以下であること、
(ii)前記結晶性鉄アルミノフォスフェートが、X線波長1.5418ÅのCu−Kα線による粉末X線回折測定において、少なくとも、9.5±0.3、10.1±0.3、12.8±0.3、19.5±0.3、20.4±0.3、24.3±0.3および30.7±0.4の回折角(2θ)に回折ピークが現れること、
(iii)前記Fe、AlおよびPが、下記式1〜3のモル比で骨格構造を構成していること、
0.001≦x≦0.3 …1
(xは、Fe、AlおよびPの合計に対するFeのモル比を示す)
0.2≦y≦0.6 …2
(yは、Fe、AlおよびPの合計に対するAlのモル比を示す)
0.3≦z≦0.6 …3
(zは、Fe、AlおよびPの合計に対するPのモル比を示す)、
(iv)骨格構造内に少なくともSi、AlおよびPを含有する結晶性シリコンアルミノフォスフェートであって、該結晶性シリコンアルミノフォスフェートは、Si、AlおよびPの合計に対するSiのモル比率が9%より大きく、フレームワーク密度が10T/nm3以上16T/nm3以下であること、
(v)前記Si、AlおよびPが、下記式4〜6のモル比で骨格構造を構成していること、
0.09<p≦0.30 …4
(pは、Si、AlおよびPの合計に対するSiのモル比を示す)
0.30≦q≦0.60 …5
(qは、Si、AlおよびPの合計に対するAlのモル比を示す)
0.30≦r≦0.60 …6
(rは、Si、AlおよびPの合計に対するPのモル比を示す)
の何れかであることが好ましい。
先ず、本発明の吸着材が適用される吸着ヒートポンプについて説明する。図1は、吸着ヒートポンプの一例を示す概念図である。
次に、吸着式ヒートポンプの運転方法について説明する。
こうした構成と運転方法からなる吸着ヒートポンプの作動原理等について説明する。
吸着側相対蒸気圧φ2=平衡蒸気圧(Tcool)/平衡蒸気圧(Tlow2)
ここで、Thigh(高温熱源温度)は、吸着材から吸着物質を脱着して吸着材を再生する際に加熱する熱媒の温度であり、Tlow1(低温熱源温度)は、凝縮部の吸着物質の温度であり、Tlow2(低温熱源温度)は、再生後の吸着材を吸着に供する際に冷却する熱媒の温度であり、Tcool(冷熱生成温度)は、蒸発部の吸着物質の温度すなわち生成した冷熱の温度である。なお、平衡蒸気圧は、吸着物質の平衡蒸気圧曲線を用いて温度から求めることができる。
次に、吸着ヒートポンプに充填される吸着材の容量について説明する。一般的な自動車エアコンの冷房能力Rは、およそ3.0kW(=10,800kJ/hr)である。そうした冷房能力を得る吸着ヒートポンプの容量は、種々の車両のエンジンルーム調査から少なくとも15リットル以下とすることが望ましいとされている。
次に、吸着材に求められる特性、特に吸着量差について説明する。上述した吸着ヒートポンプでの冷房能力Rは、次式Aで表される。
ここで、Wは吸着塔1台(片側)に充填される吸着剤重量、△Qは吸着時と脱離時の条件における平衡吸着量振幅で前記吸着量差(Q2−Q1)、ηcは平衡吸着振幅△Qに対する切り替え時間内の実際の吸着振幅の割合を示す吸着振幅効率、△Hは水の蒸発潜熱、τは吸着工程と脱着工程との切り替え時間、ηhは吸着材や熱交換器が温水温度と冷却水温度との間を温度変化することによるヒートマス損失を考慮したヒートマス効率、を示す。
△Q=R/W/ηc/ΔH・τ/ηh =3.0/0.95/0.6/2500/120/0.85=0.075kg/kg
となる。すなわち、自動車用吸着式ヒートポンプに用いる吸着剤としては、△Qは0.08g/g以上、好ましくは0.12g/g以上、より好ましくは0.15g/g以上である。
本発明の吸着ヒートポンプ用吸着材は、その吸脱着特性に特徴がある。すなわち、55℃で測定された吸着等温線において、(1)相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0.12g/g以下、好ましくは0.1g/g以下であり、(2)相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.13g/g以上、好ましくは0.15g/g以上であり、(3)相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.08g/g以上となる相対蒸気圧領域を有している。こうした吸着材は、多量の廃熱を発生し、エアコンを使用することで燃費がさらに低下する問題を抱える自動車に搭載する吸着ヒートポンプの吸着材として適している。
本発明の吸着ヒートポンプ用吸着材は、ゼオライトであって、そのゼオライトが結晶性アルミノフォスフェートであり、特に、そのフレームワーク密度が、IZAのATLAS OF ZEOLITE FRAMEWORK TYPES Fifth Revised Edition 2001において示してある数値で、10T/nm3(=1000Å3)以上、18.0T/nm3以下であることが好ましく、10.0T/nm3以上、16.0T/nm3以下であることがより好ましい。この範囲のフレームワーク密度を有する吸着材は、上述した好ましい吸脱着特性を示すことができる。フレームワーク密度が10T/nm3未満に場合には、将来合成が実現されても構造的に不安定となりやすく、18.0T/nm3を超える場合には、吸着量が十分でない。
本発明の吸着ヒートポンプ用吸着材としては、結晶性アルミノフォスフェート類が用いられる。結晶性アルミノフォスフェート類は、その骨格構造にアルミニウム(Al)とリン(P)を含み、さらにAlやPの一部が、ヘテロ原子で置換された結晶性メタロアルミノフォスフェート類を含む。この場合のヘテロ原子は、ゼオライトの親水性をより向上させるために置換する原子であり、ケイ素、リチウム、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、パラジウム、銅、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ヒ素、スズ、カルシウム、硼素等の一種または二種以上を挙げることができる。本発明においては、特に、鉄(Fe)、ケイ素(Si)が好ましく用いられる。
本発明の吸着ヒートポンプ用吸着材として好ましいFAPOにおいては、骨格構造内に含有されているFe、AlおよびPが、下式1〜3で表されるモル比で存在していることが好ましい。
(xは、Fe、AlおよびPの合計に対するFeのモル比を示す)
0.2≦y≦0.6 …2
(yは、Fe、AlおよびPの合計に対するAlのモル比を示す)
0.3≦z≦0.6 …3
(zは、Fe、AlおよびPの合計に対するPのモル比を示す)
0.23≦y≦0.58 …2’
0.33≦z≦0.58 …3’
0.25≦y≦0.55 …2”
0.35≦z≦0.55 …3”
本発明の吸着ヒートポンプ用吸着材に係るFAPOの内、特に好ましいものは、以下の結晶構造を有するという特徴がある。
上述した表1のX線回折ピークは、標準的X線粉末回折装置で測定されたX線回折パターンから得られたデータである。具体的な測定方法としては、ターゲットにCuを用い、40kV・30mAに出力設定されたX線管球を線源とし、試料により回折された回折X線をモノクロメーターにてKα線に単色化されたものを検出することにより行われる。光学条件は、発散スリット=1°、散乱スリット=1°、受光スリット=0.2mmで測定し、回折ピークの位置は、2θ(回折角)として表される。なお、θは、記録紙上に観察されるブラッグ角度である。オングストローム単位における面間隔(d)はブラッグの条件式:2dsinθ=λ、から得られる。ここで、λ=1.54184Åである。なお、ピーク位置はピークトップとして表す。強度はバックグラウンドを差し引いた後の回折ピークの高さから測定し、I/I0×100の値で表す。ここで、I0は最も強いピークの強度であり、Iは他のピークのそれぞれにおける強度である。本発明の場合、通常I0は、2θ=9.5±0.2°のピークとなる。また、通常、2θの測定は、人的誤差と機械的誤差との両者を受ける。以上の誤差等を考慮して、測定値の±の範囲を約プラスマイナス0.3°として規定した。
次に、本発明の吸着ヒートポンプ用吸着材として好ましいSAPO(結晶性シリコンアルミノフォスフェート)について説明する。
(pはSi、AlおよびPの合計に対するSiのモル比を示す)
0.3≦q≦0.6 …5
(qはSi、AlおよびPの合計に対するAlのモル比を示す)
0.3≦r≦0.6 …6
(rはSi、AlおよびPの合計に対するPのモル比を示す)
0.33≦q≦0.58 …5’
FAPOおよびSAPOの製造条件は特に限定さないが、通常、アルミニウム源、鉄源またはケイ素源、リン源およびテンプレートを混合した後、水熱合成して製造される。以下、FAPOとSAPOの製造方法について、共通する部分と異なる部分に分けて、その一例を説明する。
上述のアルミニウム源、鉄源またはケイ素源、リン源およびテンプレートを混合して水性ゲルを調合する。混合順序は条件により異なるが、通常は、先ず、リン酸源、アルミニウム源を混合し、これに鉄源またはケイ素源と、テンプレートとを混合する。
水熱合成は、水性ゲルを耐圧容器に入れ、自己発生圧下、または結晶化を阻害しない気体の加圧下で、攪拌または静置状態で所定温度を保持することにより、行われる。水熱合成の条件は、100〜300℃であり、合成のし易さの観点からは120〜250℃が好ましく、150〜220℃がより好ましい。
上記方法により、本発明に用いる種々の構造のFAPO、SAPOが合成できるが、表1に示す回折ピークを有するFAPOは、表2に示す回折ピークを有するFAPOを、酸素を含むガスの存在下で焼成することにより得ることができる。
以下に表2に記載の回折ピークを有するFAPOの好ましい製造方法を記載する。FAPOの他の製造方法も上述と同様、通常、アルミニウム源、鉄源、リン源およびテンプレートを混合した後、水熱合成により製造されるが、この他の製造方法は、混合するテンプレートに特徴がある。以下に順次説明する。
以上のように製造されたFAPOは、酸化反応や酸反応用などの触媒や、各種の吸着材などに広く利用される。中でも水蒸気吸着材として優れた性能を示す。
以上説明した各吸着材の吸脱着特性について説明する。
実施例1は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンを使用して合成したFAPO−2に関するものである。
:DSC部:熱流束型DSC
<XRD条件>
使用X線:CuKα
管電圧、管電流:40kV、50mV
スリット:DS=0.5度、SS=0.5度、RS=0.3mm
測定法:モノクロメーター法+連続測定
走査範囲:5〜40度
<DSC条件>
・脱離過程
室温から150℃:湿度0%窒素、昇温速度 5℃/min
150℃から45℃:湿度0%窒素、昇温速度 5℃/min
・吸着過程
45℃一定 湿度0,5,10,15,20,30%
実施例2は、合成したテンプレート含有のゼオライトを窒素で焼成した他は、実施例1と同じ条件で作製したものである、表7は、得られたゼオライトのXRD結果である。
実施例3は、実施例2で得られた窒素焼成サンプルを、実施例1と同じ条件で空気により再焼成をおこなったものである。表8は、得られたゼオライトのXRD結果である。再焼成したゼオライトは、実施例1とほぼ同じであった。
実施例4は、テンプレートとしてモルホリンを単独で使用して合成したFAPO−2に関するものである。
実施例5は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンを使用して合成したFAPO−2に関するものである。
実施例6は、テンプレートとしてモルホリンとトリシクロヘキシルアミンを使用して合成したFAPO−2に関するものである。
実施例7は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンを使用して合成した、Si含有FAPO−2に関するものである。
実施例8は、テンプレートとしてジイソプロピルエチルアミンとメチルブチルアミンを用いて合成した、AEI型のFAPOである。
実施例9は、テンプレートとしてモルホリンとトリエチルアミンをテンプレートとして合成したCHA型のSi含有FAPOである。
実施例10は、テンプレートとしてシクロヘキシルアミンを使用して合成したCHA型の高Si−SAPOである。
比較例1は、従来のY型ゼオライトである。図14は、東ソー社製のY型ゼオライト(320NAA、シリカ/アルミナ比=5.5)を、吸着等温線測定装置(ベルソーブ18:日本ベル(株))により実施例1と同じ条件で測定した55℃における水蒸気吸着等温線を示している。
2 吸着塔
3 吸着物質配管
4 蒸発器
5 凝縮器
11 熱媒配管
111 冷却水入口
112 冷却水出口
113 温水入口
114 温水出口
115 切り替えバルブ
116 切り替えバルブ
21 熱媒配管
211 冷却水入口
212 冷却水出口
213 温水入口
214 温水出口
215 切り替えバルブ
216 切り替えバルブ
30 吸着物質配管
31 制御バルブ
32 制御バルブ
33 制御バルブ
34 制御バルブ
300 室内機
301 ポンプ
41 冷水配管(入口)
42 冷水配管(出口)
51 冷却水配管(入口)
52 冷却水配管(出口)
Claims (17)
- 吸着物質と、該吸着物質を吸脱着する吸着材を備えた吸脱着部と、該吸脱着部に連結され、前記吸着物質の蒸発を行う蒸発部と、前記吸脱着部に連結され、前記吸着物質の凝縮を行う凝縮部とを備え、前記吸着物質の蒸発を行って前記吸着材に吸着させるときの該吸着材の温度が30〜60℃である吸着ヒートポンプであって、
前記吸着材がゼオライトで該ゼオライトが結晶性アルミノフォスフェートであり、該フレームワーク密度が10T/nm3以上18T/nm3以下であり、55℃で測定された吸着等温線において、相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0g/gより大きく0.12g/g以下であり、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.13g/g以上0.4g/g以下であり、相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.08g/g以上となる相対蒸気圧領域を有することを特徴とする吸着ヒートポンプ。 - 前記ゼオライトが結晶性鉄アルミノフォスフェートである、請求項1に記載の吸着ヒートポンプ
- 前記結晶性鉄アルミノフォスフェートが、X線波長1.5418ÅのCu−Kα線による粉末X線回折測定において、少なくとも、9.5±0.3、10.1±0.3、12.8±0.3、19.5±0.3、20.4±0.3、24.3±0.3および30.7±0.4の回折角(2θ)に回折ピークが現れる、請求項2に記載の吸着ヒートポンプ。
- 前記ゼオライトが結晶性シリコンアルミノフォスフェートである、請求項1に記載の吸着ヒートポンプ
- 相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0g/gより大きく0.1g/g以下であり、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.15g/g以上0.4g/g以下である、請求項1から4のいずれか1項に記載の吸着ヒートポンプ。
- 吸着物質と、該吸着物質を吸脱着する吸着材を備えた吸脱着部と、該吸脱着部に連結され、前記吸着物質の蒸発を行う蒸発部と、前記吸脱着部に連結され、前記吸着物質の凝縮を行う凝縮部とを備え、前記吸着物質の蒸発を行って前記吸着材に吸着させるときの該吸着材の温度が30〜60℃である吸着ヒートポンプに使用するための吸着材であって、
前記吸着材がゼオライトで該ゼオライトが結晶性アルミノフォスフェートであり、該フレームワーク密度が10T/nm3以上18T/nm3以下であり、55℃で測定された吸着等温線において、相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0g/gより大きく0.12g/g以下であり、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.13g/g以上0.4g/g以下であり、相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.08g/g以上となる相対蒸気圧領域を有することを特徴とする吸着材。 - 骨格構造内に少なくともFe、AlおよびPを含有する結晶性鉄アルミノフォスフェートであって、そのフレームワーク密度が10T/nm3以上16T/nm3以下である、請求項6に記載の吸着材。
- 前記結晶性鉄アルミノフォスフェートが、X線波長1.5418ÅのCu−Kα線による粉末X線回折測定において、少なくとも、9.5±0.3、10.1±0.3、12.8±0.3、19.5±0.3、20.4±0.3、24.3±0.3および30.7±0.4の回折角(2θ)に回折ピークが現れる、請求項7に記載の吸着材。
- 前記Fe、AlおよびPが、下記式1〜3のモル比で骨格構造を構成している、請求項7または8に記載の吸着材。
0.001≦x≦0.3 …1
(xは、Fe、AlおよびPの合計に対するFeのモル比を示す)
0.2≦y≦0.6 …2
(yは、Fe、AlおよびPの合計に対するAlのモル比を示す)
0.3≦z≦0.6 …3
(zは、Fe、AlおよびPの合計に対するPのモル比を示す) - 骨格構造内に少なくともSi、AlおよびPを含有する結晶性シリコンアルミノフォスフェートであって、該結晶性シリコンアルミノフォスフェートは、Si、AlおよびPの合計に対するSiのモル比率が9%より大きく、フレームワーク密度が10T/nm3以上16T/nm3以下である、請求項6に記載の吸着材。
- 前記Si、AlおよびPが、下記式4〜6のモル比で骨格構造を構成している、請求項10に記載の吸着材。
0.09<p≦0.30 …4
(pは、Si、AlおよびPの合計に対するSiのモル比を示す)
0.30≦q≦0.60 …5
(qは、Si、AlおよびPの合計に対するAlのモル比を示す)
0.30≦r≦0.60 …6
(rは、Si、AlおよびPの合計に対するPのモル比を示す) - 相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0.0g/g以上0.1g/g以下であり、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.15g/g以上0.4g/g以下である、請求項6から11のいずれか1項に記載の吸着材。
- 相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0.0g/g以上0.05g/g以下であり、相対蒸気圧0.1での吸着物質の吸着量が0.2g/g以上0.4g/g以下であり、相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.12g/g以上である、請求項6から11のいずれか1項に記載の吸着材。
- 相対蒸気圧0.02での吸着物質の吸着量が0.0g/g以上0.1g/g以下であり、相対蒸気圧0.07での吸着物質の吸着量が0.15g/g以上0.4g/g以下であり、相対蒸気圧0.02以上0.1以下の範囲で相対蒸気圧が0.05変化したときの吸着物質の吸着量変化が0.08g/g以上である、請求項6から11のいずれか1項に記載の吸着材。
- 骨格構造内に少なくともFe、AlおよびPを含有する結晶性鉄アルミノフォスフェートであって、当該結晶性鉄アルミノフォスフェートは、X線波長1.5418ÅのCu−Kα線による粉末X線回折測定において、少なくとも、9.5±0.3、10.1±0.3、12.8±0.3、19.5±0.3、20.4±0.3、24.3±0.3および30.7±0.4の回折角(2θ)に回折ピークが現れることを特徴とする吸着材。
- 回折角(2θ)10.1±0.3で現れるピーク強度が、回折角(2θ)9.5±0.3で現れるピーク強度の10%以上である、請求項15に記載の吸着材。
- 回折角(2θ)19.5±0.3で現れるピーク強度が、回折角(2θ)9.5±0.3で現れるピーク強度の10%以上である、請求項15または16に記載の吸着材。
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