JP2009108972A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Atsushi Tamura
篤史 田村
Kazuyoshi Tsuboi
一義 坪井
Hisafumi Yoshida
尚史 吉田
Isao Hirota
功 広田
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Abstract

【課題】組付け性を向上することができ、且つカム機構によって生じるスラスト力と反スラスト力の影響を軽減することができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】一対の回転部材間に配置される外側回転部材7と、内側回転部材9と、外側回転部材7と内側回転部材9との間に配置された摩擦クラッチ11と、摩擦クラッチ11を押圧する押圧部材13と、インプットディスク15とアウトプットディスク17とカム19とからなるカム機構21と、カム機構21を作動させる電動モータ23とを備えた動力伝達装置1において、内側回転部材9は軸心側が中空に形成されて駆動力を伝達する第1の動力伝達軸3上に連結して支持されると共に、内側回転部材9は軸方向の一端側と他端側に一体的に固定された第1の端壁25と第2の端壁27とを備え、第1の端壁25と第2の端壁27との軸方向の間に摩擦クラッチ11、押圧部材13及びカム機構21を配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に用いられる動力伝達装置に関する。
特許文献1に入力軸と出力軸(一対の回転部材)との間に配置されたクラッチケージ(外側回転部材)と、スリーブ(内側回転部材)と、クラッチケージとスリーブとの間に配置された摩擦クラッチとを備えた駆動系統を接続する装置が記載されている。この装置では、摩擦クラッチが電気サーボモータ(電動モータ)によって作動される支持リングと加圧リング(押圧部材)とボールとからなるカム機構によって接続され、入力軸から出力軸へ駆動力が伝達される。
特表平4−506646号公報
ところで、上記の装置では、スリーブ上に摩擦クラッチとカム機構とが配置され、支持リングはスラスト軸受を介してスリーブに対して支持され、加圧リングはケースに形成された軸方向溝に係合してケースに対して軸方向に摺動可能に支持されている。このため、摩擦クラッチとカム機構との軸方向の支持は、ケースとスリーブによってなされている。
しかしながら、スリーブ上に配置された摩擦クラッチとカム機構との軸方向支持がケースとスリーブとの独立した2つの部材間でなされているので、入力軸に対してスリーブと摩擦クラッチとカム機構とを別々に組付ける必要があり、装置の構成部品としての取り扱いが煩雑となっていた。
また、軸方向支持がケースとスリーブの2つの部材間でなされているので、カム機構によって生じるスラスト力と反スラスト力とをケースとスリーブとで受けなければならず、スリーブを支持する入力軸やケースに収容された他の部材に対してスラスト力と反スラスト力の影響を与えていた。
そこで、この発明は、組付け性を向上することができ、且つカム機構によって生じるスラスト力と反スラスト力の影響を軽減することができる動力伝達装置の提供を目的としている。
請求項1の発明は、一対の回転部材間に配置される外側回転部材と、内側回転部材と、前記外側回転部材と前記内側回転部材との間に配置された摩擦クラッチと、該摩擦クラッチを押圧する押圧部材と、インプットディスクとアウトプットディスクとカムとからなり前記インプットディスクの回転によって前記インプットディスクと前記アウトプットディスクの相対回転が生じたときに前記カムにより摩擦クラッチに押圧力を付与するカム機構と、前記インプットディスクを回転させるように係合する電動モータとを備えた動力伝達装置であって、前記内側回転部材は軸心側が中空に形成されて駆動力を伝達する第1の動力伝達軸上に連結して支持されると共に、前記内側回転部材は軸方向の一端側と他端側に一体的に固定された第1の端壁と第2の端壁とを備え、前記第1の端壁と前記第2の端壁との軸方向の間には前記摩擦クラッチ、前記押圧部材及び前記カム機構が配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の動力伝達装置であって、前記外側回転部材は、前記内側回転部材の前記第1の端壁より軸方向端部側に対してベアリングを介して支持されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の動力伝達装置であって、前記外側回転部材は、前記ベアリングが位置する外径側に第2の動力伝達軸との連結部を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の動力伝達装置であって、前記電動モータは、前記第1の動力伝達軸と前記第2の動力伝達軸と軸平行に配置されていることを特徴とする。
請求項1の動力伝達装置は、内側回転部材に一体的に固定された第1の端壁と第2の端壁との軸方向の間に摩擦クラッチ、押圧部材及びカム機構が配置されているので、摩擦クラッチ、押圧部材及びカム機構を内側回転部材に対してサブアッセンブリー化することができる。
また、カム機構によって生じるスラスト力と反スラスト力を第1の端壁と第2の端壁との間で相殺することができ、外側回転部材やその他近接する部材に対してスラスト力と反スラスト力の影響を及ぼすことがない。
従って、組付け性を向上することができ、且つカム機構によって生じるスラスト力と反スラスト力の影響を軽減することができる。
請求項2の動力伝達装置は、外側回転部材を含め、内側回転部材、摩擦クラッチ、押圧部材及びカム機構のような断続機能部をサブアッセンブリー化することができるので、断続機能部の性能保証を独立して行うことができると共に、さらに組付け性を向上することができる。
請求項3の動力伝達装置は、外側回転部材がベアリングが位置する外径側に第2の動力伝達軸との連結部を備えているので、ベアリングと半径方向に重なり代を形成して動力伝達装置の軸方向のコンパクト化を図ることができると共に、連結部の偏心回転を抑制して音振の発生を防止することができる。
請求項4の動力伝達装置は、電動モータが第1の動力伝達軸と第2の動力伝達軸と軸平行に配置されているので、動力伝達装置の軸方向の張り出しを抑制することができる。
まず、図1を用いて一実施形態の動力伝達装置が適用される車両の動力系について説明する。
図1に示すように、車両の動力系は、駆動源としてのエンジン201及び変速機構としてのトランスミッション203と、動力伝達装置1と、前輪側プロペラシャフト205(前輪側の動力伝達系)と、フロントデフ207(前輪側の動力伝達系)と、前車軸209,211と、前輪側断続機構としてのハブクラッチ213と、前輪215,217と、後輪側プロペラシャフト219(後輪側の動力伝達系)と、リヤデフ221(後輪側の動力伝達系)と、後車軸223,225と、後輪側断続機構としてのハブクラッチ227と、後輪229,231などから構成されている。
エンジン201の駆動力はトランスミッション203からリヤ出力軸3(第1の動力伝達軸)を介して動力伝達装置1に伝達され、直接後輪側の動力伝達系に伝達される。この後輪側の動力伝達系に伝達される駆動力は、リヤ出力軸3に連結された後輪側プロペラシャフト219を介してリヤデフ221に伝達され、後車軸223,225からハブクラッチ227を介して後輪229,231に伝達される。
また、動力伝達装置1に伝達された駆動力は、動力伝達装置1の電動モータ23を作動させて摩擦クラッチ11を接続することによって前輪側の動力伝達系に伝達される。この前輪側の動力伝達系に伝達される駆動力は、リヤ出力軸3から摩擦クラッチ11に伝達され、スプロケット5(第2の動力伝達軸)とチェーン49を介してフロント出力軸45に伝達される。このフロント出力軸45に伝達された駆動力は、フロント出力軸45に連結された前輪側プロペラシャフト205を介してフロントデフ207に伝達され、前車軸209,211からハブクラッチ213を介して前輪215,217に伝達される。
このように車両の動力系は、摩擦クラッチ11の断続によって後輪駆動の2輪駆動状態と前後輪駆動の4輪駆動状態とを切り替えている。以下、一実施形態の動力伝達装置について説明する。
(一実施形態)
図2を用いて一実施形態の動力伝達装置について説明する。
本実施形態の動力伝達装置1は、リヤ出力軸3とスプロケット5(一対の回転部材)間に配置されるハウジング7(外側回転部材)と、ハブ9(内側回転部材)と、ハウジング7とハブ9との間に配置された摩擦クラッチ11と、摩擦クラッチ11を押圧するプレッシャディスク13(押圧部材)と、インプットディスク15とアウトプットディスク17とカム19とからなりインプットディスク15の回転によってインプットディスク15とアウトプットディスク17の相対回転が生じたときにカム19により摩擦クラッチ11に押圧力を付与するカム機構21と、インプットディスク15を回転させるように係合する電動モータ23とを備えている。そして、ハブ9は軸心側が中空に形成されて駆動力を伝達するリヤ出力軸3(第1の動力伝達軸)上に連結して支持されると共に、ハブ9は軸方向の一端側と他端側に一体的に固定されるようにハブ9に一体形成されたフランジ部25(第1の端壁)とハブ9の外周に形成された溝に固着結合したスナップリング27(第2の端壁)とを備え、フランジ部25とスナップリング27との軸方向の間には摩擦クラッチ11、プレッシャディスク13及びカム機構21が配置されている。特に、フランジ部25は摩擦クラッチ11の摺動面と同一径まで外径側に拡径され、クラッチの締結力を直接受圧する形状をなしている。
また、ハウジング7は、ハブ9のフランジ部25より軸方向端部側に対してベアリング29を介して半径方向に支持されていると共に、ハブ9のフランジ部25の背面側の外径端とスナップリング53とによって軸方向に位置決めされたベアリング29の外周に圧入されて、ベアリング29を介してハブ9との間で軸方向の位置決めがなされている。
さらに、ハウジング7は、ベアリング29が位置する外径側にスプロケット5(第2の動力伝達軸)とのスプラインによる連結部31を備えており、連結部31の伝達トルクが半径方向に入力した場合には、ベアリング29により偏心を抑制されるように確実に軸心支持がなされている。
また、電動モータ23は、リヤ出力軸3とスプロケット5と軸平行に配置されている。
図2に示すように、リヤ出力軸3は、トランスミッション203側に連結される中空状の連結部材33と連結部35でスプライン連結されている。このリヤ出力軸3は、ベアリング37,39を介してトランスミッションケース233に取り付けられるケース41に回転可能に支持されている。また、リヤ出力軸3は、一端側がトランスミッション203側に連結されて駆動源からの駆動力の入力部となっており、他端側が後輪側プロペラシャフト219に連結されて後輪側の動力伝達系への出力部となっている。また、リヤ出力軸3の外周には、前輪側の動力伝達系に駆動力を伝達するスプロケット5が設けられている。
スプロケット5は、ニードルベアリング43を介してリヤ出力軸3と相対回転可能にリヤ出力軸3の外周に支持されている。このスプロケット5には、フロント出力軸45(図1)に設けられたスプロケット47(図1)に連結されるチェーン49が設けられ、リヤ出力軸3に伝達された駆動力を分岐して前輪側の動力伝達系に伝達している。この前輪側の動力伝達系に伝達される駆動力は、ハウジング7とハブ9との間に配置された摩擦クラッチ11によって任意のトルク伝達比で伝達される。
ハウジング7は、連結部31が形成され、連結部31を介してスプロケット5と一体回転可能にスプライン連結されている。このハウジング7は、連結部31の内径側に配置されたベアリング29を介してハブ9に支持されている。
ハブ9は、軸心側が中空に形成され、リヤ出力軸3上に連結部51を介してリヤ出力軸3と一体回転可能にスプライン連結されると共に、リヤ出力軸3上に支持されている。このハブ9の軸方向一端側には、フランジ部25がハブ9と一体的に設けられている。このフランジ部25より軸方向外側にベアリング29が配置されている。このベアリング29より軸方向外側には、スナップリング53がハブ9に固定されている。また、ハブ9の軸方向他端側には、スナップリング27が固定されている。なお、フランジ部25とスナップリング27とは、ハブ9と一体的に形成してもよいし、ハブ9と別体で形成してハブ9に固定してもよい。これらのフランジ部25とスナップリング27との軸方向の間には、摩擦クラッチ11、プレッシャディスク13及びカム機構21が配置されている。
摩擦クラッチ11は、ハウジング7の内周に軸方向移動可能にスプライン連結された複数のアウタクラッチ板と、ハブ9の外周に軸方向移動可能にスプライン連結された複数のインナクラッチ板とから構成されている。この摩擦クラッチ11は、プレッシャディスク13によって押圧操作される。
プレッシャディスク13は、ハブ9の外周に軸方向移動可能に支持されている。また、プレッシャディスク13と摩擦クラッチ11との間には、プレッシャディスク13を摩擦クラッチ11の接続解除方向に付勢するリターンスプリング55が配置されている。このプレッシャディスク13は、カム機構21でスラスト力が発生することによって摩擦クラッチ11側に移動され、摩擦クラッチ11を接続させる。
カム機構21は、インプットディスク15と、アウトプットディスク17と、カム19とで構成されている。インプットディスク15は、ハブ9の外周に軸方向移動可能で回転可能に支持され、リダクションギヤ57の小径ギヤ部59と噛み合いっている。また、インプットディスク15とプレッシャディスク13との間には、スラスト力を受けるスラストベアリング61が配置されている。
アウトプットディスク17は、ハブ9の外周に軸方向移動可能で回転可能に支持されている。このアウトプットディスク17は、ケース41に設けられたダンパー63と当接している。また、アウトプットディスク17とスナップリング27との間にはディスク65が配置され、ディスク65とアウトプットディスク17との間には反スラスト力を受けるスラストベアリング67が配置されている。
カム19は、インプットディスク15とアウトプットディスク17との間に配置され、ボールケージ69に支持されている。このカム19は、インプットディスク15の回転によってインプットディスク15とアウトプットディスク17の相対回転が生じたときにプレッシャディスク13を介して摩擦クラッチ11に押圧力を付与する。このカム機構21によって生じるスラスト力と反スラスト力は、スラスト力がハブ9のフランジ部25に入力され、反スラスト力がスナップリング27に入力される。このハブ9に入力されるスラスト力と反スラスト力とは、ハブ9上で軸方向の相反する方向に作用するため、ハブ9で相殺される。なお、スラスト力をフランジ部25で受けているが、スナップリング53で受ける構成としてもよい。このようなカム機構21は、電動モータ23によって作動される。
電動モータ23は、リヤ出力軸3とスプロケット5と軸平行にケース41の外部に取り付けられ、ピン71で固定されたピニオン73と出力軸75とがケース41の内部に挿入されている。出力軸75には、ギヤ部77が設けられ、リダクションギヤ57の大径ギヤ部79と噛み合っている。リダクションギヤ57は、軸心側にピン81が挿入されケース41に支持されている。この電動モータ23を作動させることにより、リダクションギヤ57で変速され、インプットディスク15が回転される。このインプットディスク15の回転により、カム機構21でスラスト力が発生され、プレッシャディスク13を介して摩擦クラッチ11を接続させることができる。
このような動力伝達装置1のケース41の内部には、各摺動部を潤滑・冷却するオイルが封入されている。ケース41と連結部材33との間には、ケース41内部と外部とを区画する一端側のシール部材83及び図示外の他端側のシール部材などが配置されている。また、連結部材33の内部にも、ケース41内部と外部とを区画する蓋状のシール部材85が配置されている。また、ケース41と連結部材33との間にはオイルポンプ87が配置され、連結部材33のオイルポンプ87が配置された位置にはオイル流入孔89が形成されている。このオイル流入孔89に流入したオイルは、リヤ出力軸3側に導入される。リヤ出力軸3の軸心側にはオイルが流出入するオイル流路91が形成されていると共に、リヤ出力軸3にはオイル流路91と連通する連通孔93,95,97,99が形成されている。連通孔93はスプロケット5を支持するニードルベアリング43の周辺に設けられ、連通孔95,97,99はハブ9との連結部51の周辺に設けられている。また、ハブ9には、連通孔95,97,99が設けられた位置にそれぞれオイル孔101,103,105が設けられている。オイル孔101,103,105は、摩擦クラッチ11、スラストベアリング61,67の内径側に設けられている。このように形成されたオイル流路を流れるオイルは、オイルポンプ87によってリヤ出力軸3の内部に導入され、リヤ出力軸3の内部側から外部側へ放出され、各摺動部を潤滑・冷却した後、再びオイルポンプ87によってリヤ出力軸3の内部に導入される。このようにオイルが循環することによって各摺動部が潤滑・冷却される。
次に、動力伝達装置1の組付けについて説明する。ケース41は第1のケース部材107と第2のケース部材109とで構成されている。この第1のケース部材107に対してシール部材83、連結部材33、オイルポンプ87及びベアリング37を組付ける。このとき、第1のケース部材107の外部に電動モータ23を取り付けておく。次に、連結部材33に対してリヤ出力軸3を連結させ、ニードルベアリング43を介してスプロケット5をリヤ出力軸3に支持させる。ここで、ハブ9のフランジ部25とスナップリング27との軸方向の間に摩擦クラッチ11とプレッシャディスク13とカム機構21とを配置させ、フランジ部25とスナップリング53との間にベアリング29とハウジング7とを配置させてハブ9に対して各部材をサブアッセンブリー化させておく。このサブアッセンブリー化されたハブ9をリヤ出力軸3に連結支持させる。次に、電動モータ23の出力軸75とインプットディスク15に対してリダクションギヤ57を噛み合わせてピン81で固定する。最後に、第1のケース部材107に対して第2のケース部材109を取り付けて動力伝達装置1の組付けが完了する。
このような動力伝達装置1では、ハブ9に一体的に固定されたフランジ部25とスナップリング27との軸方向の間に摩擦クラッチ11、プレッシャディスク13及びカム機構21が配置されているので、摩擦クラッチ11、プレッシャディスク13及びカム機構21をハブ9に対してサブアッセンブリー化することができる。さらには、ハブ9に対してベアリング29を介してハウジング7もサブアッセンブリー化されている。
また、カム機構21によって生じるスラスト力と反スラスト力をフランジ部25とスナップリング27との間で相殺することができ、ハウジング7やその他近接する部材に対してスラスト力と反スラスト力の影響を及ぼすことがない。
つまり、ハウジング7を含め、ハブ9、摩擦クラッチ11、プレッシャディスク13及びカム機構21のような断続機能部をサブアッセンブリー化することができるので、断続機能部の性能保証を独立して行うことができると共に、さらに組付け性を向上することができる。
従って、組付け性を向上することができ、且つカム機構21によって生じるスラスト力と反スラスト力の影響を軽減することができる。
また、ハウジング7がベアリング29が位置する外径側にスプロケット5との連結部31を備えているので、ベアリング29と半径方向に重なり代を形成して動力伝達装置1の軸方向のコンパクト化を図ることができると共に、連結部31の偏心回転を抑制して音振の発生を防止することができる。
さらに、電動モータ23がリヤ出力軸3とスプロケット5と軸平行に配置されているので、動力伝達装置1の軸方向の張り出しを抑制することができる。
なお、どのような一対の回転部材間を断続する構成であっても、一対の回転部材間に配置される外側回転部材と、内側回転部材と、外側回転部材と内側回転部材との間に配置される断続機構とを有していれば、本発明の構成を適用することができる。
また、電動モータに限らず、摩擦クラッチを断続操作できるものであればどのようなアクチュエータを用いてもよい。
さらに、内側回転部材の軸方向の一端側と他端側に一体的に固定された第1の端壁と第2の端壁とは、各々の端壁が内側回転部材に対して別体に設けられてその後一体的に結合されたもの又は各々の端壁が内側回転部材に一体形成されたもののいずれかを意味し、装置の具体的構成に合わせ適宜選定されるものである。
また、車両の動力系については前輪側に駆動源が配置され、主として後輪側を駆動する系としたが、これに限らず、後輪側に駆動源を配置し、主として前輪側を駆動する系についても、本発明の動力伝達装置を適用することができる。
車両の動力系を示す概略図である。 一実施形態の動力伝達装置の断面図である。
符号の説明
1…動力伝達装置
3…リヤ出力軸(第1の動力伝達軸)
5…スプロケット(第2の動力伝達軸)
7…ハウジング(外側回転部材)
9…ハブ(内側回転部材)
11…摩擦クラッチ
13…プレッシャディスク(押圧部材)
15…インプットディスク
17…アウトプットディスク
19…カム
21…カム機構
23…電動モータ
25…フランジ部(第1の端壁)
27…スナップリング(第2の端壁)
29…ベアリング
31…連結部

Claims (4)

  1. 一対の回転部材間に配置される外側回転部材と、内側回転部材と、前記外側回転部材と前記内側回転部材との間に配置された摩擦クラッチと、該摩擦クラッチを押圧する押圧部材と、インプットディスクとアウトプットディスクとカムとからなり前記インプットディスクの回転によって前記インプットディスクと前記アウトプットディスクの相対回転が生じたときに前記カムにより摩擦クラッチに押圧力を付与するカム機構と、前記インプットディスクを回転させるように係合する電動モータとを備えた動力伝達装置であって、
    前記内側回転部材は軸心側が中空に形成されて駆動力を伝達する第1の動力伝達軸上に連結して支持されると共に、前記内側回転部材は軸方向の一端側と他端側に一体的に固定された第1の端壁と第2の端壁とを備え、前記第1の端壁と前記第2の端壁との軸方向の間には前記摩擦クラッチ、前記押圧部材及び前記カム機構が配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記外側回転部材は、前記内側回転部材の前記第1の端壁より軸方向端部側に対してベアリングを介して支持されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2記載の動力伝達装置であって、
    前記外側回転部材は、前記ベアリングが位置する外径側に第2の動力伝達軸との連結部を備えていることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項3記載の動力伝達装置であって、
    前記電動モータは、前記第1の動力伝達軸と前記第2の動力伝達軸と軸平行に配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
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