JP5267871B2 - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両用駆動装置、特にエンジンと、モータと、ジェネレーターとを備えるハイブリッド車両用駆動装置に関する。
エンジンとモータとジェネレーターとを備えた車両用駆動装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このハイブリッド車両用駆動装置は、車両搭載性を考慮して、エンジンとジェネレーターを同軸上に配置する一方、ジェネレーターとモータを並列に配置し、動力伝達系の全長を短くする構成を開示している。
特開平8−91065号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようにエンジンとジェネレーターを同軸上に配置すると、エンジン合わせ面の制約からジェネレーターの外径が大きくとれず、そのため必要なトルクや出力を得るためには軸方向寸法を大きくする必要があったが、軸長が長くなり搭載性が悪い。また、ジェネレーターとモータとを並列に配置するため、側面(軸方向)視において体格が大きくなり搭載性が悪い。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン合わせ面の制約を受けずにジェネレーター外径を大きくとることができ、軸長を短くすることが可能なハイブリッド車両用駆動装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置(例えば、後述の実施形態のハイブリッド車両用駆動装置100)は、
エンジン(例えば、後述の実施形態のエンジン50)と、
前記エンジンの出力軸(例えば、後述の実施形態のクランク軸51)と同軸上に配置された、前記エンジンの動力を伝達する第1の軸(例えば、後述の実施形態の入力軸1)と、
前記第1の軸と平行に配置され、かつ、前記第1の軸と第1の伝達機構(例えば、後述の実施形態のジェネレーター駆動ギヤ列10)を介して接続された内周軸(例えば、後述の実施形態のジェネレーター内周軸2a)と、前記内周軸の外周に前記内周軸に対し回転自在に配置された外周軸(例えば、後述の実施形態のモータ軸2b)と、によって構成された第2の軸(例えば、後述の実施形態のモータ・ジェネレーター軸2)と、
前記内周軸に接続された第1の電動機(例えば、後述の実施形態のジェネレーター60)と、
前記第1の電動機と同一軸線上に配置され、かつ、前記外周軸に接続された第2の電動機(例えば、後述の実施形態のモータ70)と、
前記第2の軸と平行に配置され、かつ、前記外周軸と第2の伝達機構(例えば、後述の実施形態のモータ駆動力伝達ギヤ列20)を介して接続された第3の軸(例えば、後述の実施形態の出力軸3)と、
前記第3の軸に接続された差動装置(例えば、後述の実施形態のデファレンシャル装置45)と、
前記第1の軸に設けられ、前記第1の軸および前記第3の軸を第3の伝達機構(例えば、後述の実施形態のエンジン駆動力伝達ギヤ列30)を介して接続または開放する断接手段(例えば、後述の実施形態のクラッチ80)と、を備え、
前記第1の伝達機構を構成する前記内周軸に取り付けられた第1のギヤ(例えば、後述の実施形態の入力ギヤ11b)と前記第2の伝達機構を構成する前記外周軸に取り付けられた第2のギヤ(例えば、後述の実施形態の出力ギヤ21a)との間にスラスト軸受(例えば、後述の実施形態のスラスト軸受15)が設けられ
前記内周軸には油路(例えば、後述の実施形態の油路23)が設けられ、
前記油路を介して前記スラスト軸受に潤滑油を供給することを特徴とする。
請求項2に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置(例えば、後述の実施形態のハイブリッド車両用駆動装置200)は、
エンジン(例えば、後述の実施形態のエンジン50)と、
前記エンジンの出力軸(例えば、後述の実施形態のクランク軸51)と同軸上に配置された、前記エンジンの動力を伝達する第1の軸(例えば、後述の実施形態の入力軸1)と、
前記第1の軸と平行に配置され、かつ、前記第1の軸と第1の伝達機構(例えば、後述の実施形態のジェネレーター駆動ギヤ列10)を介して接続された内周軸(例えば、後述の実施形態のジェネレーター内周軸2a)と、前記内周軸の外周に配置された外周軸(例えば、後述の実施形態のモータ軸2b)と、によって構成された第2の軸(例えば、後述の実施形態のモータ・ジェネレーター軸2)と、
前記内周軸に接続された第1の電動機(例えば、後述の実施形態のジェネレーター60)と、
前記第1の電動機と同一軸線上に配置され、かつ、前記外周軸に接続された第2の電動機(例えば、後述の実施形態のモータ70)と、
前記第2の軸と平行に配置され、前記外周軸と第2の伝達機構(例えば、後述の実施形態のモータ駆動力伝達ギヤ列20)を介して接続された第3の軸(例えば、後述の実施形態の出力軸3)と、
前記第3の軸に接続された差動装置(例えば、後述の実施形態のデファレンシャル装置45)と、を備え、
前記第1の伝達機構を構成する前記内周軸に取り付けられた第1のギヤ(例えば、後述の実施形態の入力ギヤ11b)と前記第2の伝達機構を構成する前記外周軸に取り付けられた第2のギヤ(例えば、後述の実施形態の出力ギヤ21a)との間にスラスト軸受(例えば、後述の実施形態のスラスト軸受15)が設けられ
前記内周軸には油路(例えば、後述の実施形態の油路23)が設けられ、
前記油路を介して前記スラスト軸受に潤滑油を供給することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置は、請求項1又は2に記載のハイブリッド車両用駆動装置において、
前記第1のギヤは前記第2のギヤに向かって屈曲しながら内径側に延出する第1の延出部(例えば、後述の実施形態の延出部11b2)を備え、
前記第2のギヤは前記第1のギヤに向かって軸方向に延出する延出部(例えば、後述の実施形態の延出部21a2)と、前記外周軸の端面を覆うように前記延出部から内径側に屈曲した屈曲部(例えば、後述の実施形態の屈曲部21a3)と、を備え、
前記スラスト軸受は前記第1のギヤの前記第1の延出部と前記第2のギヤの前記屈曲部との間に配置される、
ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置は、請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド車両用駆動装置において、
エンジンケース(例えば、後述の実施形態のエンジンケース53)と協働して少なくとも前記第1及び第2の伝達機構を収納する第1のケース(例えば、後述の実施形態の第1のモータ52a)と、
前記第1のケースに隣接して固定され、かつ、前記第1の電動機の一方の端部及び前記第2の電動機の他方の端部を閉塞する第2のケース(例えば、後述の実施形態の第2のモータ52b)と、
前記第2のケースに隣接して固定され、かつ、前記第1の電動機の他方の端部を覆う第3のケース(例えば、後述の実施形態の第3のモータケース)と、を備え、
前記第1のケースに前記第2の電動機のステータ部(例えば、後述の実施形態のステータ75)が固定され、
前記第2のケースに前記第1の電動機のステータ部(例えば、後述の実施形態のステータ65)が固定され、
前記第1のギヤは第1の軸受(例えば、後述の実施形態の軸受13)を介して前記エンジンケースに回転自在に支持され、
前記第2のギヤは第2の軸受(例えば、後述の実施形態の軸受71)を介して前記第1のケースに軸方向に支持される、
ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置は、請求項4に記載のハイブリッド車両用駆動装置において、
前記第1及び第2の軸受は4点接触玉軸受であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置によれば、エンジンによる駆動と、モータによる駆動を選択・併用することができる。また、エンジンの出力軸と並列に第1の電動機を配置するので、エンジンとの合わせ面の制約がなくなり第1の電動機の外径が大きくとれる。これにより、第1の電動機のトルクや出力を得るために軸長を長くする必要はなく、軸長を短くすることにより搭載性を向上させることができる。また、第1の伝達部材を介して第1の電動機をエンジンと接続することにより、エンジンと第1の電動機の速度比が自由に設定できるので、エンジンと第1の電動機をジェネレーターとして使用したときの効率の良い領域をマッチングさせ、発電効率の向上を図ることが可能となる。さらに、第1の電動機と第2の電動機を同一軸線上に配置するので、側面において体格が小さくなり搭載性を向上させることができる。
また、第1の伝達機構を構成する内周軸に取り付けられた第1のギヤと第2の伝達機構を構成する外周軸に取り付けられた第2のギヤとの間にスラスト軸受を設けたので、第1のギヤと第2のギヤの相対回転を許容しつつ軸方向の動きを規制することができる。これにより、第1のギヤと第2のギヤの耐久性を向上させることができる。さらに第2のギヤが取り付けられた外周軸にスラスト軸受を取り付け、第1のギヤが取り付けられた第1の軸を外周軸の内周部に挿通することにより組みつけられるので、組付け性を向上させることができるとともに容易に分解することができる。
また、内周軸に設けられた油路を介してスラスト軸受に潤滑油を供給することにより、スラスト軸受の高速回転に対応することができる。
請求項2に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置によれば、エンジンの出力軸と並列に第1の電動機を配置するので、エンジンとの合わせ面の制約がなくなり第1の電動機の外径が大きくとれる。これにより、第1の電動機のトルクや出力を得るために軸長を長くする必要はなく、軸長を短くすることにより搭載性を向上させることができる。また、第1の伝達部材を介して第1の電動機をエンジンと接続することにより、エンジンと第1の電動機の速度比が自由に設定できるので、エンジンと第1の電動機をジェネレーターとして使用したときの効率の良い領域をマッチングさせ、発電効率の向上を図ることが可能となる。さらに、第1の電動機と第2の電動機を同一軸線上に配置するので、側面において体格が小さくなり搭載性を向上させることができる。
また、第1の伝達機構を構成する内周軸に取り付けられた第1のギヤと第2の伝達機構を構成する外周軸に取り付けられた第2のギヤとの間にスラスト軸受を設けたので、第1のギヤと第2のギヤの相対回転を許容しつつ軸方向の動きを規制することができる。これにより、第1のギヤと第2のギヤの耐久性を向上させることができる。さらに第2のギヤが取り付けられた外周軸にスラスト軸受を配置し、第1のギヤが取り付けられた内周軸を外周軸の内周部に挿通することによりこれらが組みつけられるので、駆動装置の組付け性を向上させることができる。
また、内周軸に設けられた油路を介してスラスト軸受に潤滑油を供給することにより、スラスト軸受の高速回転に対応することができる。
また、請求項3に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置によれば、スラスト軸受は第1のギヤの第1の延出部と第2のギヤの屈曲部との間に配置されるので、第1のギヤに作用するスラスト力を第2のギヤを介して支持することができ、該スラスト力が外周軸に作用するのを回避することができる。これにより外周軸を支持する軸受を小型化することができる。
また、請求項4に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置によれば、第1のケースと第2のケースにそれぞれ第2の電動機と第1の電動機のステータが固定されるので、第1の電動機及び第2の電動機を確実に保持するとともに保護することができる。また、第2のケースを第1の電動機及び第2の電動機のケースとして共有化したので、部品点数を削減することができる。また、第1のギヤは第1の軸受を介してエンジンケースに支持されるので、内周軸の傾き、ノイズ振動を低減することができる。さらに、第1のギヤは第1の軸受を介してエンジンケースに回転自在に支持され、第2のギヤは第2の軸受を介して第1のケースに軸方向に支持されるので、これら第1及び第2の軸受とスラスト軸受を含めた3つの軸受で第1及び第2のギヤを強固に支持することができる。
また、請求項5に記載の発明のハイブリッド車両用駆動装置によれば、第1のギヤの噛み合いによるスラスト力を支持する第1の軸受と、スラスト軸受を介して第2のギヤに作用するスラスト力を支持する第2の軸受と、を4点接触玉軸受とすることにより、軸受を小型化しつつ比較的大きなラジアル荷重とスラスト荷重の両方の荷重を支持することができる。
本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の第1実施形態の模式図である。 本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の断面図であり、図5のII−II線矢視図である。 図2のAの拡大図である。 図2のBの拡大図である。 図2のハイブリッド車両用駆動装置の伝達機構の関係を示す説明図である。 本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の第2実施形態の模式図である。
以下、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の概略模式図であり、図2は本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の断面図、図3は図2のAの拡大図、図4は図2のBの拡大図であり、図5は図2のハイブリッド車両用駆動装置の伝達機構の関係を示す説明図である。
本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置100は、図1に示すように、それぞれ平行に配置された入力軸1(第1の軸)と、モータ・ジェネレーター軸2(第2の軸)と、出力軸3(第3の軸)とを備え、モータ・ジェネレーター軸2は少なくともジェネレーター内周軸2aと該ジェネレーター内周軸2aの外周に回転自在に取り付けられた中空のモータ軸2b(外周軸)とから構成される。エンジン50のクランク軸51に接続された入力軸1は、ジェネレーター駆動ギヤ列10(第1の伝達機構)を介して、ジェネレーター60(第1の電動機)をその軸線上に備えたジェネレーター内周軸2aに接続される。また、モータ70(第2の電動機)をその軸線上に備えたモータ軸2bはモータ駆動力伝達ギヤ列20(第2の伝達機構)を介して出力軸3に接続され、入力軸1と出力軸3はエンジン駆動力伝達ギヤ列30(第3の伝達機構)を介して接続される。出力軸3とデファレンシャル装置45(差動装置)はファイナルギヤ列40を介して接続され、デファレンシャル装置45はデフ軸46を介して駆動輪47,47に接続されている。また、入力軸1には、エンジン駆動力伝達ギヤ列30を介して入力軸1と出力軸3間の動力伝達を接続又は開放するクラッチ80(断接手段)が設けられている。
このような要素を主な構成要素とする本発明のハイブリッド車両用駆動装置100は、モータ70の駆動力を駆動輪47,47に伝達して車両を走行させる第1の伝達経路と、エンジン50の駆動力を駆動輪47,47に伝達して車両を走行させる第2の伝達経路と、を備え、これら2つの伝達経路を択一的に選択又は併用して走行するように構成されたものである。
先ず、図1を参照して、モータ70の駆動力を駆動輪47,47に伝達して車両を走行させる第1の伝達経路について説明する。
入力軸1からジェネレーター駆動ギヤ列10を介してジェネレーター内周軸2aに入力されたエンジン駆動力は、ジェネレーター内周軸2aを介してジェネレーター内周軸2aに接続されたジェネレーター60に伝達され、ジェネレーター60により発電がなされる。そして、モータ70はジェネレーター60によって発電された電力を用いて駆動され、モータ軸2bに入力されたモータ駆動力が、モータ駆動力伝達ギヤ列20を介して出力軸3に伝達され、ファイナルギヤ列40、デファレンシャル装置45、デフ軸46を介して駆動輪47,47に伝達される。これにより、エンジン50の駆動力を全てジェネレーター60で電気に変えて運転する、いわゆるシリーズ運転が可能となっている。
一方、エンジン50の駆動力を駆動輪47,47に伝達して車両を走行させる第2の伝達経路は、入力軸1に設けられたクラッチ80を接続することにより、入力軸1の駆動力がエンジン駆動力伝達ギヤ列30を介して出力軸3に伝達され、ファイナルギヤ列40、デファレンシャル装置45、デフ軸46を介して駆動輪47,47に伝達される。このとき、入力軸1とモータ・ジェネレーター軸2のジェネレーター内周軸2aは常にジェネレーター駆動ギヤ列10を介して接続されているため、ジェネレーター60で発電させ、発電された電力によりモータ70を回転させることで、機械と電気の両方を足し合わせて運転する、いわゆるパラレル運転も可能となっている。他にも、モータ70及びジェネレーター60に零トルク制御を行なうことで、引きずり損失を最小化してエンジン50のみで走行することも可能である。
図2〜図4を参照して、本発明のハイブリッド車両用駆動装置100の構造について具体的に説明する。
本発明のハイブリッド車両用駆動装置100は、エンジン50側から順に設けられた第1、第2、第3のモータケース52a,52b,52cからなるモータケース52に収納され、第1のモータケース52aはダンパ56を収容するエンジンケース53に固定され、これら第1、第2、第3のモータケース52a,52b,52cは周方向に配設された複数のボルト54により互いに固定されている。また、モータケース52内には、入力軸1、モータ・ジェネレーター軸2、出力軸3が互いに平行に配置されている。
入力軸1は、エンジン50のクランク軸51と同軸上に配置されており、エンジン50側が軸受12によってエンジンケース53に支持され、エンジン50と反対側が軸受13によって第1のモータケース52aに支持されている。そして、クランク軸51の駆動力はドライブプレート55、ダンパ56を介して入力軸1に伝達される。入力軸1の軸方向中央部には、ジェネレーター駆動ギヤ列10を構成する出力ギヤ11aが設けられており、出力ギヤ11aのエンジン50とは反対側には、クラッチ80が設けられている。
クラッチ80は、所謂多板クラッチであり、円盤状の複数枚のクラッチディスク81及びクラッチプレート82と、これらクラッチディスク81およびクラッチプレート82を付勢するクラッチピストン83と、を有し、複数枚のクラッチディスク81は、第1クラッチ保持部材84の外縁部に設けられた円筒状の外径ハブ85にその外周部を保持され、軸方向に移動可能である。また、複数枚のクラッチプレート82は、第2クラッチ保持部材86に設けられた円筒状の内径ハブ87に内周部を保持され、軸方向に移動可能である。そして、クラッチディスク81とクラッチプレート82とは互いに平行に且つ軸方向に間隔をおいて交互に重ねられて配置されている。
第2クラッチ保持部材86の外周縁部にはエンジン駆動力伝達ギヤ列30を構成する出力ギヤ31aが一体回転するように取り付けられており、また、第2クラッチ保持部材86はその基部内周面において軸受88によって第1のモータケース52aに支持されるとともに、軸受16により連結支持部材17を介して出力ギヤ11aにも支持されている。
このように構成されたクラッチ80は、作動室内97の油圧を制御することにより、クラッチディスク81とクラッチプレート82を当接・離間可能に構成されている。即ち、作動室内97の圧力が所定値まで低くなった際には、クラッチピストン83はエンジン50側に移動する。それにより、隣り合うクラッチディスク81とクラッチプレート82とが離間し、クラッチ80は切断される。このとき、入力軸1の駆動力は、クラッチ80を介してエンジン駆動力伝達ギヤ列30に伝達されることはない。
一方、作動室97内が昇圧され、作動室97の圧力が所定値より高くなった際には、クラッチピストン83はエンジン50とは反対側に移動する。それに伴い、クラッチピストン83は、クラッチディスク81およびクラッチプレート82を付勢してエンジン50とは反対側に移動し、これらのクラッチディスク81およびクラッチプレート82を外径ハブ85に固定されたストッパ89との間で挟持する。それにより、隣り合うクラッチディスク81とクラッチプレート82とが摩擦係合し、クラッチ80が繋がれ、第2クラッチ保持部材86が入力軸1に直結されてロックアップされる。このとき、入力軸1の駆動力は、クラッチ80の接続によりエンジン駆動力伝達ギヤ列30を介して出力軸3に伝達される。なお、入力軸1の駆動力は、同時に、ジェネレーター駆動ギヤ列10を介してモータ・ジェネレーター軸2のジェネレーター内周軸2aに伝達される。
モータ・ジェネレーター軸2は、入力軸1に平行に配置され、ジェネレーター内周軸2aと、該ジェネレーター内周軸2aの外周に配置されたモータ軸2b及びジェネレーター外周軸2cを備えている。ジェネレーター内周軸2aには入力軸1の出力ギヤ11aと噛合して出力ギヤ11aとともにジェネレーター駆動ギヤ列10を構成する入力ギヤ11bがエンジン側端部に溶接により一体に取り付けられている。また、略中央部にモータ軸2bがジェネレーター内周軸2aに回転自在に設けられ、さらに、モータ軸2bに隣接して、ジェネレーター内周軸2aのエンジン50とは反対側の端部にジェネレーター内周軸2aと一体に回転するジェネレーター外周軸2cがスプライン嵌合により取り付けられている。
ジェネレーター外周軸2cには、ジェネレーター60が接続されており、ジェネレーター外周軸2cは、エンジン50側端部において軸受61により第2のモータケース52bに支持され、エンジン50と反対側端部において軸受62により第3のモータケース52cに支持されている。また、軸受62とジェネレーター60との間には、ジェネレーター外周軸2cの回転角を検出するためのレゾルバ63のレゾルバロータ63aがジェネレーター外周軸2cに取り付けられ、レゾルバロータ63aと対向するようにモータカバー52cにレゾルバステータ63bが取り付けられている。
ジェネレーター60は、その内周側端部がジェネレーター外周軸2cにスプライン嵌合されてジェネレーター外周軸2cと一体に回転するロータ64と、第2のモータケース52bに固定されロータ64と対向配置されたステータ65とから構成されている。したがって、入力軸1の駆動力がジェネレーター駆動ギヤ列10を介してモータ・ジェネレーター軸2のジェネレーター内周軸2aに伝達され、ジェネレーター内周軸2aからジェネレーター外周軸2cを介してジェネレーター60のロータ64を回転させることで入力軸1の駆動力を電力に変換することができる。
モータ軸2bには、モータ70が配置されており、モータ軸2bは、エンジン50側において、4点接触玉軸受である軸受71により第1のモータケース52aに支持され、エンジン50とは反対側端部において軸受72により第2のモータケース52bに支持されている。また、軸受71とモータ70との間には、モータ軸2bの回転角を検出するためのレゾルバ73のレゾルバロータ73aがモータ軸2bに取り付けられ、レゾルバロータ73aと対向するように第1のモータケース52aにレゾルバステータ73bが取り付けられている。そして、エンジン50側端部にはモータ駆動力伝達ギヤ列20を構成する出力ギヤ21a(第2のギヤ)がスプライン嵌合して一体に回転するように取り付けられている。
モータ70は、その内周側端部がモータ軸2bにスプライン嵌合されてモータ軸2bと一体に回転するロータ74と、ロータ74と対向配置するように第1のモータケース52aに固定されたステータ75とから構成されている。
出力軸3は、モータ・ジェネレーター軸2と平行に配置され、出力軸3のエンジン50側端部は、軸受57によりエンジンケース53に支持され、エンジン50とは反対側端部は、軸受58により第1のモータケース52aに支持されている。また、出力軸3には、エンジン50側から順に、ファイナルギヤ列40を構成する出力ギヤ41aと、入力軸1の出力ギヤ31aと噛合しエンジン駆動力伝達ギヤ列30を構成する入力ギヤ31bと、モータ軸2bの出力ギヤ21aと噛合しモータ駆動力伝達ギヤ列20を構成する入力ギヤ21bと、が取り付けられている。
したがって、ジェネレーター60から供給された電力によりモータ70が回転することで、モータ軸2bが回転し、モータ駆動力伝達ギヤ列20を構成するモータ軸2bの出力ギヤ21aと出力軸3の入力ギヤ21bとの噛合により、モータ60の駆動力が出力軸3に伝達される。
また、エンジン駆動力伝達ギヤ列30を構成する入力軸1の出力ギヤ31aと出力軸3の入力ギヤ31bとの噛合により、クラッチ80の接続時には、エンジン1の駆動力が出力軸3に伝達される。
デファレンシャル装置45は、デフ軸46が出力軸3と平行に配置され、エンジン50側端部が軸受59aによりエンジンケース53に支持され、エンジン50と反対側端部が軸受59bにより第1のモータケース52aに支持される。そして、デファレンシャル装置45はファイナルギヤ列40を構成する入力ギヤ41bを備え、出力軸3の出力ギヤ41aと噛合して、出力軸3に入力されたモータ70の駆動力及び/又はエンジン50の駆動力をデフ軸46に伝達し、デフ軸46を介して駆動輪47,47に伝達する。
また、ハイブリッド車両用駆動装置100には、入力軸1と平行にオイルポンプ軸4が設けられ、オイルポンプ軸4のエンジン50側端部には、ジェネレーター駆動ギヤ列10を構成する出力ギヤ11aと常時噛合する入力ギヤ91aが一体に回転するように取り付けられている。入力ギヤ91aは出力ギヤ11aとともにオイルポンプ駆動ギヤ列90を構成している。そして、エンジン50の駆動力によりオイルポンプ95が駆動され、オイルポンプ95は、クラッチ80の作動油圧を発生させたり、各部の潤滑や冷却のための油を圧送する。
ここで、図4を参照して、モータ・ジェネレーター軸2のエンジン50側端部の構成についてより詳細に説明する。
ジェネレーター駆動ギヤ列10を構成する入力ギヤ11bは、出力ギヤ11aと噛合するギヤ部11b1と、外周のギヤ部11b1からモータ駆動力伝達ギヤ列20を構成する出力ギヤ21aに向かって屈曲しながら内径側に延出する延出部11b2と、を備えて構成され、延出部11b2がジェネレーター内周軸2aのエンジン側端部に溶接により一体に取り付けられている。ギヤ部11b1の内周面は4点接触玉軸受である軸受13によりエンジンケース53に支持されており、延出部11b2と軸受13との間にはシム14が配設されている。
モータ駆動力伝達ギヤ列20を構成する出力ギヤ21aは、入力ギヤ21bと噛合するギヤ部21a1と、ギヤ部21a1から軸方向に伸びる延出部21a2と、モータ軸2bの右側端面を覆うように延出部21a2から内径側に屈曲した屈曲部21a3と、を備えて構成され、モータ軸2bにスプライン嵌合されている。また、ギヤ部21a1のエンジン50とは反対側端部は軸受71に当接して軸方向に支持されている。
また、出力ギヤ21aの屈曲部21a3と入力ギヤ11bの延出部11b2との間にはスラスト軸受15が配設され、出力ギヤ21aと入力ギヤ11bの相対回転を許容している。また、ジェネレーター内周軸2aには軸芯を通る油路23が設けられており、導出孔24からスラスト軸受15に潤滑油が供給される。
そして、入力軸1からエンジン駆動力が伝達されると、ジェネレーター駆動ギヤ列10を構成する出力ギヤ11aと入力ギヤ11bとの噛合により入力ギヤ11bには右方向へのスラスト力が作用し、このスラスト力は、入力ギヤ11b、シム14、軸受13を介してエンジンケース53に伝達される。
また、車両の揺動等により、入力ギヤ11bの左方向に作用するスラスト力は、入力ギヤ11b、スラスト軸受15、出力ギヤ21a、軸受71を介して第1のモータケース52aに伝達される。なお、このときスラスト力はモータ軸2bには伝達されず、モータ軸2bの軸方向の変位は、軸受72に隣接して配置されたシム26により規制されている。
また、モータ軸2bからモータ駆動力が伝達されると、モータ駆動力伝達ギヤ列20を構成する出力ギヤ21aと入力ギヤ21bとの噛合により出力ギヤ21aには右方向へのスラスト力が作用し、このスラスト力は、出力ギヤ21a、スラスト軸受15、入力ギヤ11b、シム14、軸受13を介してエンジンケース53に伝達される。
また、車両の揺動などや後進時に、出力ギヤ21aの左方向に作用するスラスト力は、出力ギヤ21a、軸受71を介して第1のモータケース52aに伝達される。
このように構成されたハイブリッド車両用駆動装置100において、ジェネレーター駆動力ギヤ列10、モータ駆動力伝達ギヤ列20及びエンジン駆動力伝達ギヤ列30により構成される伝達機構列は、図2に示すように、デファレンシャル装置45の軸方向長さ(幅)Ldの領域内に収納されている。また、モータ・ジェネレーター軸2に同軸上に配置されたジェネレーター60とモータ70の外径D1は、図4に示すように、モータ・ジェネレーター軸2を中心とする伝達機構列の最大外径Dtより小径となっている。
次に、ハイブリッド車両用駆動装置100の組立方法について説明する。
先ず、第1のモータケース52aに、モータ70のステータ75を取り付けるとともに、軸受71とレゾルバステータ73bを取り付け、モータ軸2bには、ロータ74とレゾルバロータ73aを取り付け、第1のモータケース52aにモータ軸2bを装着する。
また、第2のモータケース52bに、ジェネレーター60のステータ65を取り付けるとともに、軸受61、72を取り付け、第1のモータケース52aに第2のモータケース52bを隣り合うように配置する。ジェネレーター外周軸2cには、ロータ64とレゾルバロータ63aを取り付け、第2のモータケース52bにジェネレーター外周軸2cを装着する。続いて、第3のモータケース52cに軸受62とレゾルバステータ63bを取り付け、第2のモータケース52bに第3のモータケース52cを隣り合うように配置し、ボルト54でこれらの第1、第2、第3のモータケース52a,52b,52cを固定する。
続いて、モータ70及びジェネレーター60を下側にして、上方から第1のモータケース52a内に入力軸1、ジェネレーター内周軸2a、出力軸3及び各ギヤ、クラッチ80、デファレンシャル装置45などを装着する。ここで、ジェネレーター内周軸2aには予め入力ギヤ11bが溶接により固定されており、第1のモータケース52aに装着されたモータ軸2bに出力ギヤ21aを取り付け、さらに出力ギヤ21aの屈曲部21a3上にスラスト軸受15を配置して、モータ軸2b内にジェネレーター内周軸2aを装着し、ギヤ部11b1の内周面にシム14を配置する。そして、軸受12を含む複数の軸受を嵌合したエンジンケース53をかぶせることによりハイブリッド車両用駆動装置100が製造される。
以上、説明したとおり、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置100によれば、クラッチ80を断接することで、エンジン50からの伝達経路と、モータ70からの伝達経路を選択又は併用して駆動することができる。また、エンジン50のクランク軸51と並列にジェネレーター60を配置するので、エンジン50との合わせ面の制約がなくなりジェネレーター60の外径を仕様に応じて大きくすることができ、ジェネレーター60のトルクや出力を得るために軸長を長くする必要はなく、それによりハイブリッド車両用駆動装置100全体の軸方向長さを短くすることができ搭載性に優れている。また、ジェネレーター駆動ギヤ列10を介してエンジン50をジェネレーター60と接続することによりエンジン50とジェネレーター60の速度比が自由に設定できるので、エンジン50とジェネレーター60との効率の良い領域をマッチングさせ、発電効率の向上を図ることが可能となる。さらに、ジェネレーター60とモータ70を同一軸線上に配置するので、比較的径方向長さの大きいジェネレーター60とモータ70を軸方向において重ねることができ、側面における体格が小さくなる。それにより搭載性を向上させることができる。
また、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置100によれば、ジェネレーター駆動ギヤ列10を構成するジェネレーター内周軸2aに取り付けられた入力ギヤ11bとモータ駆動力伝達ギヤ列20を構成するモータ軸2bに取り付けられた出力ギヤ21aとの間にスラスト軸受15を設けたので、入力ギヤ11bと出力ギヤ21aの相対回転を許容しつつ軸方向の動きを規制することができる。これにより、入力ギヤ11bと出力ギヤ21aの耐久性を向上させることができる。さらに出力ギヤ21aが取り付けられたモータ軸2bにスラスト軸受15を配置し、入力ギヤ11bが取り付けられたジェネレーター内周軸2aをモータ軸2bの内周部に挿通することによりこれらが組みつけられるので、ハイブリッド車両用駆動装置100の組付け性を向上させることができるとともに容易に分解することができる。
また、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置100によれば、スラスト軸受15は入力ギヤ11bの延出部11b2と出力ギヤ21aの屈曲部31a3との間に配置されるので、入力ギヤ11bに作用するスラスト力を出力ギヤ21aを介して軸受71で支持することができ、該スラスト力がモータ軸2bに作用するのを回避することができる。これによりモータ軸2bを支持する軸受72を小型化することができる。
また、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置100によれば、第1のモータケース52aと第2のモータケース52bにそれぞれモータ70とジェネレーター60のステータ75、65が固定されるので、ジェネレーター60及びモータ70を確実に保持するとともに保護することができる。また、第2のモータケース52bをジェネレーター60及びモータ70のケースとして共有化したので、部品点数を削減することができる。また、入力ギヤ11bは軸受13を介してエンジンケース53に支持されるので、ジェネレーター内周軸2aの傾き、ノイズ振動を低減することができる。さらに、入力ギヤ11bは軸受13を介してエンジンケース53に回転自在に支持され、出力ギヤ21aは軸受71を介して第1のモータケース52aに軸方向に支持されるので、これらの軸受13、71とスラスト軸受15を含めた3つの軸受で入力ギヤ11bと出力ギヤ21aを強固に支持することができる。
また、シム14は、組付け時にギヤ部11b1の内周面に配置され、径方向及び軸方向の位置決めがなされるので、組付け性が向上する。
また、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置100によれば、入力ギヤ11bの噛み合いによるスラスト力を支持する軸受13と、スラスト軸受15を介して出力ギヤ21aに作用するスラスト力を支持する軸受71と、を4点接触玉軸受とすることにより、軸受13、71を小型化しつつ比較的大きなラジアル荷重とスラスト荷重の両方の荷重を支持することができる。
また、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置100によれば、ジェネレーター内周軸2aに設けられた油路23を介してスラスト軸受15に潤滑油を供給することにより、スラスト軸受15の高速回転に対応することができる。
尚、本発明の第1実施形態である上述のハイブリッド車両用駆動装置100は、モータ70の駆動力を駆動輪47,47に伝達して車両を走行させる伝達経路とエンジン50の駆動力を駆動輪47,47に伝達して車両を走行させる伝達経路とを備え、これら2つの伝達経路を択一的に選択又は併用して走行するように構成されたものであるが、本発明のハイブリッド車両用駆動装置は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、いわゆるシリーズ運転のみが可能なハイブリッド車両用駆動装置にも適用可能である。
本発明の第2実施形態のハイブリッド車両用駆動装置200は、図6に示すように、上述の実施形態におけるハイブリッド車両用駆動装置100のクラッチ80及びエンジン駆動力伝達ギヤ列30を備えていない以外は、同一の構造を有する。これにより、シリーズ運転のみが可能となる。なお、図6においては、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
1 入力軸(第1の軸)
2 モータ・ジェネレーター軸(第2の軸)
2a ジェネレーター内周軸
2b モータ軸(外周軸)
2c ジェネレーター外周軸(第2の外周軸)
3 出力軸(第3の軸)
4 オイルポンプ軸(第4の軸)
10 ジェネレーター駆動ギヤ列(第1の伝達機構)
11a 出力ギヤ
11b 入力ギヤ(第1のギヤ)
11b2 延出部
13 軸受
15 スラスト軸受
20 モータ駆動力伝達ギヤ列(第2の伝達機構)
21a 出力ギヤ(第2のギヤ)
21a2 延出部
21a3 屈曲部
21b 入力ギヤ
23 油路
30 エンジン駆動力伝達ギヤ列(第3の伝達機構)
31a 出力ギヤ
31b 入力ギヤ
40 ファイナルギヤ列
41a 出力ギヤ
41b 入力ギヤ
45 デファレンシャル装置(差動装置)
50 エンジン
51 クランク軸
52 モータケース
52a 第1のモータケース
52b 第2のモータケース
52c 第3のモータケース
53 エンジンケース
60 ジェネレーター(第1の電動機)
70 モータ(第2の電動機)
80 クラッチ(断接手段)
100、200 ハイブリッド車両用駆動装置

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの出力軸と同軸上に配置された、前記エンジンの動力を伝達する第1の軸と、
    前記第1の軸と平行に配置され、かつ、前記第1の軸と第1の伝達機構を介して接続された内周軸と、前記内周軸の外周に前記内周軸に対し回転自在に配置された外周軸と、によって構成された第2の軸と、
    前記内周軸に接続された第1の電動機と、
    前記第1の電動機と同一軸線上に配置され、かつ、前記外周軸に接続された第2の電動機と、
    前記第2の軸と平行に配置され、かつ、前記外周軸と第2の伝達機構を介して接続された第3の軸と、
    前記第3の軸に接続された差動装置と、
    前記第1の軸に設けられ、前記第1の軸および前記第3の軸を第3の伝達機構を介して接続または開放する断接手段と、を備え、
    前記第1の伝達機構を構成する前記内周軸に取り付けられた第1のギヤと前記第2の伝達機構を構成する前記外周軸に取り付けられた第2のギヤとの間にスラスト軸受が設けられ
    前記内周軸には油路が設けられ、
    前記油路を介して前記スラスト軸受に潤滑油を供給することを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
  2. エンジンと、
    前記エンジンの出力軸と同軸上に配置された、前記エンジンの動力を伝達する第1の軸と、
    前記第1の軸と平行に配置され、かつ、前記第1の軸と第1の伝達機構を介して接続された内周軸と、前記内周軸の外周に配置された外周軸と、によって構成された第2の軸と、
    前記内周軸に接続された第1の電動機と、
    前記第1の電動機と同一軸線上に配置され、かつ、前記外周軸に接続された第2の電動機と、
    前記第2の軸と平行に配置され、前記外周軸と第2の伝達機構を介して接続された第3の軸と、
    前記第3の軸に接続された差動装置と、
    を備え、
    前記第1の伝達機構を構成する前記内周軸に取り付けられた第1のギヤと前記第2の伝達機構を構成する前記外周軸に取り付けられた第2のギヤとの間にスラスト軸受が設けられ
    前記内周軸には油路が設けられ、
    前記油路を介して前記スラスト軸受に潤滑油を供給することを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
  3. 前記第1のギヤは前記第2のギヤに向かって屈曲しながら内径側に延出する第1の延出部を備え、
    前記第2のギヤは前記第1のギヤに向かって軸方向に延出する第2の延出部と、前記外周軸の端面を覆うように前記延出部から内径側に屈曲した屈曲部と、を備え、
    前記スラスト軸受は前記第1のギヤの前記第1の延出部と前記第2のギヤの前記屈曲部との間に配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  4. エンジンケースと協働して少なくとも前記第1及び第2の伝達機構を収納する第1のケースと、
    前記第1のケースに隣接して固定され、かつ、前記第1の電動機の一方の端部及び前記第2の電動機の他方の端部を閉塞する第2のケースと、
    前記第2のケースに隣接して固定され、かつ、前記第1の電動機の他方の端部を覆う第3のケースと、を備え、
    前記第1のケースに前記第2の電動機のステータ部が固定され、
    前記第2のケースに前記第1の電動機のステータ部が固定され、
    前記第1のギヤは第1の軸受を介して前記エンジンケースに回転自在に支持され、
    前記第2のギヤは第2の軸受を介して前記第1のケースに軸方向に支持される、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  5. 前記第1及び第2の軸受は4点接触玉軸受であることを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
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