JP2009108897A - 管体カバーおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】径方向の締結力が周方向にばらつきにくい管体カバーを提供することを課題とする。
【解決手段】管体カバー1は、音および熱の少なくとも一方の径方向の伝達を抑制可能な伝達抑制層21a、21bを有する複数の分割体2a、2bを備える。管体カバー1は、管体90を径方向外側から被覆している。管体カバー1は、さらに、締結部材3aを備えている。締結部材3aは、周方向一端32aが分割体2aに固定され、周方向他端33aが合体後の複数の分割体2a、2bの外周面に周方向に一周以上巻回されて止着されることにより、複数の分割体2a、2bに径方向外側から締結力を加えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジンルーム内などに配置される各種配管やホースなどに用いられる管体カバーおよびその製造方法に関する。
管体カバーは、例えばエンジンの燃焼室に外気を導入する吸気配管の騒音低減や(特許文献1、2参照)、燃料電池の水素配管の保温などに用いられる。図17に、従来の管体カバーの軸直方向断面図を示す。図17に示すように、管体カバー100は、一対の分割体101a、101bを備えている。
分割体101aは、表皮102aと吸音層103aとを備えている。吸音層103aの軸直方向断面は、半円状を呈している。表皮102aは、吸音層103aの外周面に全面的に固定されている。表皮102aは、周方向両端に一対のフィン部104aを有している。一対のフィン部104aの内周面には、図示しない面ファスナーが、ステープラーの針により、固定されている。面ファスナーには、多数のフックが配置されている。
同様に、分割体101bは、表皮102bと吸音層103bとを備えている。吸音層103bの軸直方向断面は、半円状を呈している。表皮102bは、吸音層103bの外周面に全面的に固定されている。表皮102bの周方向両端外周面には、図示しない一対の面ファスナーが、ステープラーの針により、固定されている。面ファスナーには、多数のループが配置されている。図中に白抜き矢印で示すように、分割体101aの一対のフィン部104aを分割体101bの外周面に当接させると、表皮102aの面ファスナーの多数のフックが、表皮102bの面ファスナーの多数のループに、係合する。当該係合により、分割体101aと分割体101bとは、接合されている。接合された一対の分割体101a、101bは、径方向外側から吸気配管105を全周的に覆っている。このようにして、管体カバー100は、吸気配管105の騒音が外部に漏出するのを、抑制している。
特開2001−124281号公報 特開平10−306716号公報
ところで、分割体101aと分割体101bとの接合箇所は、一対のフィン部104aが配置されている二箇所のみである。すなわち、周方向に180°離間した二箇所のみで分割体101aと分割体101bとが接合されている。
これら二箇所の接合箇所により、表皮102a、102bには、周方向両側から張力が加わる。このため、分割体101a、101bには、表皮102a、102bから吸音層103a、103bに向かう方向に、つまり径方向外側から内側に向かう方向に、締結力が発生する。
しかしながら、上述したように、分割体101a、101b同士の接合箇所は、一対のフィン部104aが配置されている二箇所のみである。また、表皮102aは吸音層103aに、表皮102bは吸音層103bに、それぞれ全面的に固定されている。このため、表皮102aは、吸音層103aに拘束されながら、周方向両端の接合箇所から引っ張られることになる。同様に、表皮102bは、吸音層103bに拘束されながら、周方向両端の接合箇所から引っ張られることになる。
このため、周方向の張力は、周方向にばらつきやすい。したがって、周方向の張力により発生する径方向の締結力も、周方向にばらつきやすい。径方向の締結力が周方向にばらつくと、吸音層103a、103bの径方向肉厚が周方向にばらついてしまう。このため、吸音性能も周方向にばらつくことになる。
本発明の管体カバーおよびその製造方法は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、径方向の締結力が周方向にばらつきにくい管体カバーを提供することを目的とする。また、本発明は、径方向の締結力が周方向にばらつきにくい管体カバーを比較的簡単に作製可能な管体カバーの製造方法を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の管体カバーは、音および熱の少なくとも一方の径方向の伝達を抑制可能な伝達抑制層を有する複数の分割体を備え、複数の該分割体が管体を囲んで周方向に合体することにより、全体として該管体を径方向外側から被覆する管体カバーであって、さらに、周方向一端が前記分割体に固定され、周方向他端が合体後の複数の該分割体の外周面に周方向に一周以上巻回されて止着されることにより、複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える締結部材を備えることを特徴とする(請求項1に対応)。
本発明の管体カバーは、締結部材を備えている。締結部材の周方向一端は分割体に固定されている。締結部材の周方向他端は、合体後の複数の該分割体の外周面に周方向に一周以上巻回された後、止着されている。このため、合体後の複数の該分割体には、締結部材から、周方向全体に亘って、まんべんなく締結力が加わることになる。したがって、本発明の管体カバーによると、径方向外側からの締結力が周方向にばらつくのを抑制することができる。すなわち、伝達抑制層の性能(例えば断熱性能、吸音性能など)が周方向にばらつくのを抑制することができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、さらに、前記伝達抑制層の表面に、該伝達抑制層を被覆する表皮が固定されている構成とする方がよい(請求項2に対応)。本構成によると、伝達抑制層が外部環境に曝されるのを、抑制することができる。また、締結部材からの締結力は、表皮を介して、伝達抑制層に加えられる。締結力は、表皮の面展開方向に分散される。このため、伝達抑制層における、締結部材自体の径方向内側部分のみならず、締結部材の軸方向両側部分の径方向内側部分にも、径方向外側からの締結力を加えることができる。したがって、表皮が配置されていない場合と比較して、軸方向における締結力のばらつきを緩和することができる。
また、本構成によると、伝達抑制層の性能(例えば断熱性能、吸音性能など)を補強することができる。例えば、伝達抑制層が断熱性能を有する場合は、表皮が遮熱性能を有することで、さらに管体カバーの断熱性能を向上させることができる。また、伝達抑制層が吸音性能を有する場合は、表皮が遮音性能を有することで、管体カバーの遮音性能を向上させることができる。
(3)好ましくは、上記(1)または(2)の構成において、前記締結部材は、多数の係合片が配置される係合面と、多数の該係合片が係合可能な多数の被係合片が配置される被係合面と、を互いに背向して有する両面タイプの面ファスナーであって、該面ファスナーの周方向一端は、前記分割体に埋設され、該面ファスナーは、径方向に重複する重複区間を有し、該重複区間において、多数の該係合片が多数の該被係合片に係合することにより、合体後の複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える構成とする方がよい(請求項3に対応)。
つまり、本構成は、両面タイプの面ファスナーを合体後の複数の該分割体の外周面に周方向に一周以上巻回することにより、合体後の複数の該分割体に径方向外側から締結力を加えるものである。
前出図17に示す従来の管体カバー100の場合、面ファスナーは、ステープラーの針により、固定されている。ここで、ステープラーの針は、外部に表出している。このため、外観上見栄えが悪い。これに対して、本構成の場合、面ファスナーの周方向一端は、分割体に埋設されている。このため、ステープラーの針は不要である。したがって、本構成によると、管体カバーの見栄えが良くなる。
また、前出図17に示す従来の管体カバー100の場合、管体カバー100を吸気配管105に取り付ける際、取付位置の調整のために面ファスナー同士の係合、分離を繰り返す場合がある。この場合、面ファスナー同士を分離するとき、フック(係合片)とループ(被係合片)との係合力が抵抗となり、ステープラーの針が変形、脱落するおそれがある。これに対して、本構成の場合、管体カバーの取付位置の調整を行っても、ステープラーの針を用いていないため、勿論、ステープラーの針が変形、脱落するおそれがない。
また、本構成によると、面ファスナーの巻回長を調整することにより、また重複区間の長さを調整することにより、合体後の複数の該分割体に対する締結力を、自在に変更することができる。
(3−1)好ましくは、上記(3)の構成の管体カバーは、エンジンルーム内に配置する構成とする方がよい。近年においては、エンジンルーム内の意匠性向上に対するニーズが、高まっている。このため、見栄えの良い上記(3)の構成の管体カバーは、エンジンルーム内に配置するのに好適である。
(4)好ましくは、上記(2)の構成において、前記締結部材は、前記分割体の前記表皮から一体に延出する表皮延出帯であって、該表皮延出帯は、一面に多数の係合片が配置される係合部を、他面に多数の該係合片が係合可能な被係合片が配置される被係合部を、各々有し、該表皮延出帯は、該係合部と該被係合部とが径方向に対向して重複する対向重複区間を有し、該対向重複区間において、多数の該係合片が多数の該被係合片に係合することにより、合体後の複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える構成とする方がよい(請求項4に対応)。
本構成によると、表皮と表皮延出帯(締結部材)とが一体に形成されている。このため、表皮と締結部材とが別体の場合と比較して、部品点数が少なくて済む。また、表皮と表皮延出帯とが一体に形成されているため、表皮と表皮延出帯とが分離しにくい。
(5)好ましくは、上記(1)ないし(4)のいずれかの構成において、任意の前記分割体の前記伝達抑制層の周方向端面には、周方向に隣接する他の該分割体の該伝達抑制層の周方向端面に圧接する圧接リブが形成されている構成とする方がよい(請求項5に対応)。本構成によると、周方向に隣接する一対の分割体間のシール性が向上する。このため、例えば、断熱性能、あるいは吸音性能などが向上する。
(6)好ましくは、上記(1)ないし(4)のいずれかの構成において、任意の前記分割体の前記伝達抑制層の周方向端面には、被収容リブが形成されており、該分割体に周方向に隣接する他の該分割体の該伝達抑制層の周方向端面には、該被収容リブを収容する収容溝が形成されている構成とする方がよい(請求項6に対応)。
本構成によると、被収容リブと収容溝とにより、周方向に隣接する一対の分割体間に、平面状ではないシール界面が形成される。このため、周方向に隣接する一対の分割体間のシール性が向上する。したがって、例えば、断熱性能、あるいは吸音性能などが向上する。また、周方向に隣接する一対の分割体同士を組み付ける際、被収容リブと収容溝とを合わせることで、位置決めが容易になる。
(7)また、上記課題を解決するため、本発明の管体カバーの製造方法は、音および熱の少なくとも一方の径方向の伝達を抑制可能な伝達抑制層を有し、管体を囲んで周方向に合体することにより、全体として該管体を径方向外側から被覆する複数の分割体と、多数の係合片が配置される係合面と、多数の該係合片が係合可能な多数の被係合片が配置される被係合面と、を互いに背向して有すると共に、周方向一端が該分割体に埋設され、周方向他端が合体後の複数の該分割体の外周面に周方向に一周以上巻回されて止着されることにより、複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える両面タイプの面ファスナーと、を備えてなる管体カバーの製造方法であって、成形型のキャビティ内に前記面ファスナーの前記周方向一端を配置するキャビティ内配置工程と、該キャビティ内に発泡樹脂原料を注入し、該面ファスナーの該周方向一端に該発泡樹脂原料が接触した状態で、該発泡樹脂原料を発泡成形することにより、該面ファスナーの該周方向一端と一体的に前記伝達抑制層を作製する発泡成形工程と、を有することを特徴とする(請求項7に対応)。
本発明の管体カバーの製造方法によると、面ファスナーの一端と伝達抑制層との接合を、発泡成形工程により、伝達抑制層の成形と同時に行うことができる。このため、面ファスナーの一端を、別工程で分割体に固定する場合と比較して、工程数が少なくて済む。また、径方向の締結力が周方向にばらつきにくい管体カバーを、比較的簡単に作製することができる。また、面ファスナーの一端と伝達抑制層とを、堅固に接合することができる。
また、前出図17に示す従来の管体カバー100の場合、ステープラーで針を打つことにより、面ファスナーを表皮102a、102bに固定する作業が必要になる。この作業は繁雑である。これに対して、本発明の管体カバーの製造方法によると、面ファスナーの一端は伝達抑制層の成形と同時に伝達抑制層に固定される。このため、ステープラーで針を打つという煩雑な作業をする必要がない。
(8)好ましくは、上記(7)の構成において、前記管体カバーは、さらに、前記伝達抑制層の表面に、該伝達抑制層を被覆する表皮を有し、前記キャビティ内配置工程において、前記成形型の型面に沿って該表皮を配置すると共に、該成形型のキャビティ内に前記面ファスナーの前記周方向一端を配置し、前記発泡成形工程において、該キャビティ内に発泡樹脂原料を注入し、該表皮の裏面および該面ファスナーの該周方向一端に該発泡樹脂原料が接触した状態で、該発泡樹脂原料を発泡成形することにより、該表皮の裏面および該面ファスナーの該周方向一端と一体的に該伝達抑制層を作製する構成とする方がよい(請求項8に対応)。
本構成によると、表皮および面ファスナーの一端と伝達抑制層との接合を、発泡成形工程により、伝達抑制層の成形と同時に行うことができる。このため、工程数が少なくて済む。また、表皮および面ファスナーの一端と伝達抑制層とを、堅固に接合することができる。
本発明によると、径方向の締結力が周方向にばらつきにくい管体カバーを提供することができる。また、径方向の締結力が周方向にばらつきにくい管体カバーを比較的簡単に作製可能な管体カバーの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の管体カバーおよびその製造方法の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[管体カバーの構成]
まず、本実施形態の管体カバーの構成について説明する。図1に、本実施形態の管体カバーの配置図を示す。図1に示すように、本実施形態の管体カバー1は、管体90の外周面を全周的に覆っている。管体90は、二箇所の湾曲部900a、900bと、三箇所の直線部901a、901b、901cと、を備えている。管体カバー1は、管体90の湾曲形状に沿って、管体90を覆っている。管体カバー1は、後述する面ファスナー3a〜3fにより、管体90の直線部901a、901b、901cに、固定されている。
図2に、本実施形態の管体カバーの斜視図を示す。図3に、同管体カバーの分解斜視図を示す。図4に、図2のIV−IV方向断面図を示す。なお、図2は、図1の区間IIの拡大図である。図2〜図4に示すように、管体カバー1は、一対の分割体2a、2bと、一対の面ファスナー3a、3bと、を備えている。
分割体2aは、表皮20aと伝達抑制層21aとを備えている。表皮20aは、ポリ塩化ビニル製であって、その軸直方向断面は180°円弧状を呈している(図4参照)。伝達抑制層21aは、発泡ポリウレタン製であって、その軸直方向断面は180°扇状を呈している(図4参照)。伝達抑制層21aは、表皮20aの裏面すなわち内周面に全面的に固定されている。伝達抑制層21aの扇中心には、半円孔210aが形成されている。伝達抑制層21aの一対の周方向端面には、各々、被収容リブ211aと収容溝212aとが形成されている。被収容リブ211aは、伝達抑制層21aの軸方向全長に亘って配置されている。被収容リブ211aの軸直方向断面は、三角形状を呈している。同様に、収容溝212aも、伝達抑制層21aの軸方向全長に亘って配置されている。収容溝212aの溝内空間の軸直方向断面は、三角形状を呈している。
分割体2bは、表皮20bと伝達抑制層21bとを備えている。分割体2bは、管体90を挟んで、分割体2aに対向して配置されている。表皮20bは、ポリ塩化ビニル製であって、その軸直方向断面は180°円弧状を呈している(図4参照)。表皮20bと表皮20aとが周方向に繋がることにより、表皮20a、20bは、全体として円弧状となる。伝達抑制層21bは、発泡ポリウレタン製であって、その軸直方向断面は180°扇状を呈している(図4参照)。伝達抑制層21bと伝達抑制層21aとが周方向に繋がることにより、伝達抑制層21a、21bは、全体として円形となる。伝達抑制層21bは、表皮20bの裏面すなわち内周面に全面的に固定されている。伝達抑制層21bの扇中心には、半円孔210bが形成されている。半円孔210bと半円孔210aとが周方向に繋がることにより、伝達抑制層21a、21bの中心に、円孔が形成される。管体90は、当該円孔に収容されている。伝達抑制層21bの一対の周方向端面には、各々、被収容リブ211bと収容溝212bとが形成されている。被収容リブ211bは、伝達抑制層21bの軸方向全長に亘って配置されている。被収容リブ211bの軸直方向断面は、三角形状を呈している。被収容リブ211bは、分割体2aの収容溝212aに収容されている。同様に、収容溝212bも、伝達抑制層21bの軸方向全長に亘って配置されている。収容溝212bの溝内空間の軸直方向断面は、三角形状を呈している。収容溝212bには、分割体2aの被収容リブ211aが収容されている。
面ファスナー3aは、いわゆる両面タイプの面ファスナーであって、帯状を呈している。面ファスナー3aは、ポリアミド製である。面ファスナー3aは、互いに背向する係合面30aと被係合面31aとを備えている。係合面30aは面ファスナー3aの内周面に、被係合面31aは面ファスナー3aの外周面に、それぞれ配置されている。面ファスナー3aの周方向一端(巻回方向内端)32aは、分割体2aに埋設されている。詳しく説明すると、面ファスナー3aの周方向一端32aは、分割体2aの伝達抑制層21aの周方向一端(面ファスナー3aの巻回方向後端)に埋設されている。一方、面ファスナー3aの周方向他端(巻回方向外端)33aは、合体した一対の分割体2b、2aの外周面を周方向に図4中、反時計回りに一周した後、面ファスナー3a自身の外周面に重複している。すなわち、重複区間OL1においては、面ファスナー3aが径方向に重複している。図5に、図4の円V内の拡大図を示す。図5に示すように、係合面30aには、多数の鉤状のフック300aが配置されている。フック300aは、本発明の係合片に含まれる。一方、被係合面31aには、多数の輪状のループ310aが配置されている。ループ310aは、本発明の被係合片に含まれる。径方向に隣接する係合面30aと被係合面31aとの間で、フック300aがループ310aに係合することにより、重複区間OL1において、面ファスナー3aの周方向他端33aが止着されている。なお、面ファスナー3b〜3fの構成も、面ファスナー3a同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
[管体カバーの取付方法]
次に、本実施形態の管体カバーの取付方法を、図3を用いて説明する。取付の際には、まず、管体90を中心として、180°対向位置に、分割体2aと分割体2bとを配置する。次に、分割体2aと分割体2bとを合体させる。この際、半円孔210aと半円孔210bとで、管体90を挟み込む。また、分割体2bの被収容リブ211bを、分割体2aの収容溝212aに収容する。並びに、分割体2aの被収容リブ211aを、分割体2bの収容溝212bに収容する。それから、面ファスナー3a、3bを、分割体2b、2aの外周面に巻き付ける。そして、周方向他端33a、33bを、上記フック300aとループ310aとの係合により、面ファスナー3a、3b自身に止着する。このようにして、管体カバー1は管体90に取り付けられる。
[管体カバーの製造方法]
次に、本実施形態の管体カバーの製造方法について説明する。本実施形態の管体カバーの製造方法は、表皮成形工程と、キャビティ内配置工程と、発泡成形工程と、を有している。図6に、本実施形態の管体カバーの製造方法の表皮成形工程前段の模式図を示す。図7に、同工程後段の模式図を示す。図8に、キャビティ内配置工程および発泡成形工程前段の模式図を示す。図9に、発泡成形工程中段の模式図を示す。図10に、同工程後段の模式図を示す。
表皮成形工程においては、まず、図6に示すように、ポリ塩化ビニル製であって平板状の表皮材20Aを、一対のクランプ91a、91bにより把持する。そして、矢印a1で示すように、表皮材20Aを、図示しないヒーターで加熱する。加熱することにより、表皮材20Aは軟化する。
続いて、図7に示すように、真空成形型92の凸状の型面920で、表皮材20Aの表面を押圧する。表皮材20Aは軟化しているため、表皮材20Aは、型面920に押されて、突出変形する。型面920と表皮材20Aとの隙間は、図示しない真空ポンプにより、矢印a2で示すように、真空引きされる。当該真空引きにより、表皮材20Aは、型面920に密着する。その後、冷却した表皮材20Aを型面920から分離し、不要部分(平板状の部分)を切除することにより、表皮20aが完成する。
キャビティ内配置工程においては、図8に示すように、まず、発泡成形型93の下型930の凹状の型面930aに沿うように、表皮20aを配置する。続いて、両面タイプの面ファスナー3aの周方向一端32aをキャビティC内に配置する。この際、面ファスナー3aの被係合面31aが表皮20a側を向くように配置する。なお、面ファスナー3b〜3f(前出図1参照)も、面ファスナー3a同様に配置する。
発泡成形工程においては、図8に示すように、まず、液状の発泡ポリウレタン原料21A(ポリウレタンと、発泡剤、滑剤、充填剤、着色剤、難燃剤、各種安定剤などから選ばれる所望の添加剤と、を所定の割合で配合したもの)を、キャビティC内に注ぎ込む。発泡ポリウレタン原料21Aは、本発明の発泡樹脂原料に含まれる。具体的には、発泡ポリウレタン原料21Aは、表皮20aの凹状の上面に注入される。また、面ファスナー3aの周方向一端32aは、発泡ポリウレタン原料21A内に浸漬する。
続いて、図9に示すように、上型931と下型930とを合体させる。なお、上型931の型面931aには、凸状の半円孔成形部931bと、凸状の収容溝成形部931cと、凹状の被収容リブ成形部931dと、が形成されている。発泡ポリウレタン原料21Aは、キャビティC内の全体に充填される。この状態で、発泡ポリウレタン原料21Aを発泡成形する。
発泡ポリウレタン原料21Aが固化し伝達抑制層21aが成形されたら、図10に示すように、上型931と下型930とを分離させる。このようにして、面ファスナー3a〜3f付きの分割体2aが完成する。
もう一つの分割体2bの製造方法も、面ファスナー3a〜3fを配置しない点以外は、上記分割体2aの製造方法と同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。このようにして、本実施形態の管体カバーが製造される。
[作用効果]
次に、本実施形態の管体カバーおよびその製造方法の作用効果について説明する。本実施形態の管体カバー1は、面ファスナー3a〜3fを備えている。面ファスナー3a〜3fの周方向一端32aは分割体2aに固定されている。面ファスナー3a〜3fの周方向他端33a、33bは、合体後の二つの分割体2a、2bの外周面に周方向に一周巻回された後、止着されている。このため、合体後の二つの分割体2a、2bには、面ファスナー3a〜3fから、周方向全体に亘って、まんべんなく締結力が加わることになる。したがって、本実施形態の管体カバー1によると、径方向外側からの締結力を、周方向全体に亘って略均一に、二つの分割体2a、2bに加えることができる。すなわち、伝達抑制層21a、21bの性能(断熱性能、吸音性能)を、周方向全体に亘って略均一にすることができる。
また、本実施形態の管体カバー1によると、面ファスナー3a〜3fの周方向一端32aは、分割体2aに埋設されている。このため、ステープラーの針は不要である。したがって、管体カバー1の見栄えが良い。
また、本実施形態の管体カバー1によると、ステープラーの針を用いていないため、管体カバー1の取付位置の調整を行っても、ステープラーの針が変形、脱落するおそれがない。
また、本実施形態の管体カバー1によると、面ファスナー3a〜3fの巻回長を調整することにより、また重複区間OL1の長さを調整することにより、合体後の二つの分割体2a、2bに対する締結力を、自在に変更することができる。
また、本実施形態の管体カバー1によると、被収容リブ211aと収容溝212b、および被収容リブ211bと収容溝212aにより、周方向に隣接する二つの分割体2a、2b間に、三角形に屈曲したシール界面が形成される。このため、二つの分割体2a、2b間のシール性が向上する。したがって、断熱性能、吸音性能が向上する。また、二つの分割体2a、2bを組み付ける際、被収容リブ211aと収容溝212b、および被収容リブ211bと収容溝212aを合わせることで、位置決めが容易になる。
また、本実施形態の管体カバー1によると、面ファスナー3a〜3fが、いずれも管体90の直線部901a、901b、901cに配置されている。このため、面ファスナー3a〜3fが、湾曲部900a、900bに配置されている場合と比較して、より径方向外側からの締結力を、周方向全体に亘って略均一に、二つの分割体2a、2bに加えることができる。
また、本実施形態の管体カバー1の製造方法によると、表皮20aおよび面ファスナー3a〜3fの周方向一端32aと伝達抑制層21aとの接合を、発泡成形工程により、伝達抑制層21aの成形と同時に行うことができる。このため、面ファスナー3a〜3fの周方向一端32aを、別工程で分割体2aに固定する場合と比較して、工程数が少なくて済む。また、径方向の締結力が周方向にばらつきにくい管体カバー1を、比較的簡単に作製することができる。また、表皮20aおよび面ファスナー3a〜3fの周方向一端32aと伝達抑制層21aとを、堅固に接合することができる。また、本実施形態の管体カバー1の製造方法によると、ステープラーで針を打つという煩雑な作業をする必要がない。
<第二実施形態>
本実施形態の管体カバーおよびその製造方法と、第一実施形態の管体カバーおよびその製造方法と、の相違点は、面ファスナーの代わりに、表皮延出帯が配置されている点である。したがって、ここでは、主に相違点について説明する。
図11に、本実施形態の管体カバーの斜視図を示す。なお、図2と対応する部位については同じ符号で示す。図12に、同管体カバーの分解斜視図を示す。なお、図3と対応する部位については同じ符号で示す。図13に、図11のXIII−XIII方向断面図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図14に、図13の円XIV内の拡大図を示す。なお、図5と対応する部位については同じ符号で示す。図11〜図14に示すように、管体カバー1は、一対の分割体2a、2bと、一対の表皮延出帯4a、4bと、を備えている。
分割体2aの伝達抑制層21aの一対の周方向端面には、各々、被収容リブ211a、213aが形成されている。被収容リブ211a、213aは、伝達抑制層21aの軸方向全長に亘って配置されている。被収容リブ211a、213aの軸直方向断面は、三角形状を呈している。
一方、分割体2bの伝達抑制層21bの一対の周方向端面には、各々、収容溝212b、213bが形成されている。収容溝212b、213bは、伝達抑制層21bの軸方向全長に亘って配置されている。収容溝212b、213bの溝内空間の軸直方向断面は、三角形状を呈している。被収容リブ211aは収容溝212bに、被収容リブ213aは収容溝213bに、それぞれ収容されている。
表皮延出帯4a、4bは、細長い帯状を呈している。表皮延出帯4a、4bは、分割体2aの表皮20aと一体である。すなわち、表皮延出帯4a、4bは、ポリ塩化ビニル製である。
表皮延出帯4a、4bの周方向一端(巻回方向内端)42a、42bは、表皮20aに連なっている。周方向一端42a、42bの外周面には、矩形状の被係合部41a、41bが、ステープラーの針Sにより、固定されている。被係合部41a、41bには、多数の輪状のループ410aが配置されている。ループ410aは、本発明の被係合片に含まれる。
一方、表皮延出帯4a、4bの周方向他端(巻回方向外端)43a、43bは、合体した一対の分割体2b、2aの外周面を周方向に図13中、反時計回りに一周した後、表皮延出帯4a、4b自身の外周面に重複している。周方向他端43a、43bの内周面には、矩形状の係合部40a、40bが、ステープラーの針Sにより、固定されている。係合部40a、40bには、多数の鉤状のフック400aが配置されている。フック400aは、本発明の係合片に含まれる。
周方向一端42aと周方向他端43aとは、径方向に重複している。このため、周方向一端42a外周面の被係合部41aと、周方向他端43a内周面の係合部40aと、は、径方向に対向している。当該対向重複区間OL2においては、フック400aがループ410aに係合することにより、周方向他端43aが周方向一端42aに止着されている。なお、表皮延出帯4bの止着機構も、表皮延出帯4a同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
本実施形態の管体カバー1の製造方法は、第一実施形態の管体カバー1の製造方法と同様である。相違点は、面ファスナーをキャビティ内に配置しない点である。また、表皮延出帯4a、4bを、ちょうど前出図8、図9、図10に示す面ファスナー3aのように、発泡成形型93のキャビティC外に配置する点である。したがって、ここでは説明を割愛する。
本実施形態の管体カバー1およびその製造方法は、構成が共通する部分については、第一実施形態の管体カバーおよびその製造方法と同様の作用効果を有する。また、本実施形態の管体カバー1によると、表皮20aと表皮延出帯4a、4bとが一体に形成されている。このため、表皮20aと表皮延出帯4a、4bとが別体の場合と比較して、部品点数が少なくて済む。また、表皮20aと表皮延出帯4a、4bとが一体に形成されているため、表皮20aと表皮延出帯4a、4bとが分離しにくい。また、本実施形態の管体カバー1のように、一方の分割体2aに二つの被収容リブ211a、213aを、他方の分割体2bに二つの収容溝212b、213bを、それぞれ配置してもよい。
また、本実施形態の管体カバー1の製造方法によると、表皮20aと表皮延出帯4a、4bとが一体に形成されているため、キャビティ内に表皮延出帯4a、4bの周方向一端42a、42bを配置する必要がない。したがって、キャビティ内への部材の配置が簡単になる。また、キャビティ内に発泡ポリウレタン原料を注入する際、発泡ポリウレタン原料の流れにより表皮延出帯4a、4bの周方向一端42a、42bが変形、あるいは移動するおそれがない。このため、発泡ポリウレタン原料注入時の作業管理が簡単になる。
<第三実施形態>
本実施形態の管体カバーおよびその製造方法と、第一実施形態の管体カバーおよびその製造方法と、の相違点は、分割体に表皮が配置されていない点である。したがって、ここでは、主に相違点について説明する。
図15に、本実施形態の管体カバーの分解斜視図を示す。なお、図3と対応する部位については同じ符号で示す。図15に示すように、分割体2aの伝達抑制層21aは剥き出しである。すなわち、伝達抑制層21aの表面は、表皮により覆われていない。同様に、分割体2bの伝達抑制層21bは剥き出しである。すなわち、伝達抑制層21bの表面は、表皮により覆われていない。
本実施形態の管体カバー1の製造方法は、キャビティ内配置工程と、発泡成形工程と、を有している。以下、分割体2aの製造方法について説明する。キャビティ内配置工程においては、面ファスナー3a、3b(他の面ファスナーも同様)の周方向一端を型開きした発泡成形型のキャビティ内に配置する。発泡成形工程においては、まず、液状の発泡ポリウレタン原料を、キャビティ内に注ぎ込む。そして、面ファスナーの周方向一端を、発泡ポリウレタン原料内に浸漬させる。続いて、発泡成形型を型締めし、発泡ポリウレタン原料を発泡成形する。発泡ポリウレタン原料が固化し伝達抑制層21aが成形されたら、発泡成形型の型開きを行う。このようにして、面ファスナー3a〜3f付きの分割体2aが完成する。
もう一つの分割体2bの製造方法も、面ファスナー3a、3bを配置しない点以外は、上記分割体2aの製造方法と同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。このようにして、本実施形態の管体カバー1が製造される。
本実施形態の管体カバー1およびその製造方法は、構成が共通する部分については、第一実施形態の管体カバーおよびその製造方法と同様の作用効果を有する。また、本実施形態の管体カバー1によると、表皮が配置されていない分だけ軽量になる。また、本実施形態の管体カバー1の製造方法によると、表皮を配置する必要がない分だけ、工数が少なくなる。
<その他>
以上、本発明の管体カバーおよびその製造方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、上記実施形態においては、軸直方向断面が三角形状の被収容リブ211a、213a、211b、収容溝212a、212b、213bを配置したが、被収容リブ、収容溝の形状は特に限定しない。図16に、被収容リブと収容溝との結合部分の拡大図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図16(a)に示すように、被収容リブ214aを挟む両側の周方向端面215aに段差を設けてもよい。同様に、収容溝214bを挟む両側の周方向端面215bに段差を設けてもよい。また、図16(b)に示すように、被収容リブ216aの軸直方向断面、および収容溝216bの溝内空間の軸直方向断面を、矩形状にしてもよい。また、図16(c)に示すように、被収容リブ217aの軸直方向断面、および収容溝217bの溝内空間の軸直方向断面を、半円形状にしてもよい。また、図16(d)に示すように、被収容リブ218a、収容溝218bを連設してもよい。また、図16(e)に示すように、伝達抑制層21aの周方向端面のみに圧接リブ219aを設け、伝達抑制層21bの周方向端面を平面状としてもよい。そして、圧接リブ219aを、伝達抑制層21bの周方向端面に圧接してもよい。こうすると、圧接リブ219aが潰れるため、伝達抑制層21a、21b間のシール性が向上する。このため、断熱性能、吸音性能が向上する。
なお、上記被収容リブ、収容溝、圧接リブの配置は、伝達抑制層21a、21b間において、逆であってもよい。また、被収容リブ、収容溝の軸直方向断面の形状は、型対称になっていなくてもよい。例えば、軸直方向断面が三角形状の被収容リブを、軸直方向断面が矩形状の溝内空間を有する収容溝に、挿入してもよい。
また、上記実施形態においては、分割体2a側に面ファスナー3a〜3f、表皮延出帯4a、4bを配置したが、分割体2b側に配置してもよい。あるいは、分割体2a、2bの双方に配置してもよい。また、面ファスナー3a〜3f、表皮延出帯4a、4bの配置数、配置箇所、配置間隔も特に限定しない。例えば、分割体2a、2bの軸方向全長に亘って、単一の面ファスナーあるいは表皮延出帯を配置してもよい。
また、上記実施形態においては、二つの分割体2a、2bを配置したが、分割体の配置数は特に限定しない。120°ごとに三つ、90°ごとに四つ、60°ごとに六つ、などに分割された分割体を配置してもよい。また、分割体の合体後の形状も特に限定しない。円筒状の他、三角筒状、四角筒状などであってもよい。
また、上記実施形態においては、表皮20a、20bの成形に凸状の真空成形型92を用いたが、凹状の真空成形型を用いてもよい。また、真空成形以外の成形方法により表皮20a、20bを成形してもよい。
また、上記実施形態においては、発泡成形型93を開いた状態で、発泡ポリウレタン原料21AをキャビティC内に注入したが、発泡成形型93を閉じた状態で、発泡ポリウレタン原料21AをキャビティC内に注入してもよい。
また、上記実施形態の管体カバー1が覆う管体90の種類は特に限定しない。例えば吸気配管、燃料電池の水素配管、高圧燃料を各気筒のインジェクターに分配するコモンレールなどであってもよい。
また、上記実施形態においては、表皮20a、20bをポリ塩化ビニル製としたが、ポリアミド製、ポリプロピレン製、ポリスチレン製、熱可塑性ウレタン(TPU)製としてもよい。
同様に、上記実施形態においては、本発明の発泡樹脂原料として、発泡ポリウレタン原料21Aを用いたが、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、各種合成ゴムなどに、発泡剤、滑剤、充填剤、着色剤、難燃剤、各種安定剤などから選ばれる所望の添加剤を配合した樹脂組成物を、発泡樹脂原料として用いてもよい。
また、面ファスナー3a〜3fの材質、構造も特に限定しない。ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、アクリル系繊維、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体繊維などの繊維からなる面ファスナーを用いてもよい。また、各種樹脂製の面ファスナーを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、本発明の係合片としてフック300a、400aを、被係合片としてループ310a、410aを、それぞれ配置した。しかしながら、係合片、被係合片の形状は特に限定しない。きのこ状、膨頭状、レール状などとしてもよい。また、被係合片として、繊維の編布あるいは織布の網目をそのまま用いてもよい。
第一実施形態の管体カバーの配置図である。 同管体カバーの斜視図である。 同管体カバーの分解斜視図である。 図2のIV−IV方向断面図である。 図4の円V内の拡大図である。 同管体カバーの製造方法の表皮成形工程前段の模式図である。 同工程後段の模式図である。 キャビティ内配置工程および発泡成形工程前段の模式図である。 発泡成形工程中段の模式図である。 同工程後段の模式図である。 第二実施形態の管体カバーの斜視図である。 同管体カバーの分解斜視図である。 図11のXIII−XIII方向断面図である。 図13の円XIV内の拡大図である。 第三実施形態の管体カバーの分解斜視図である。 被収容リブと収容溝との結合部分の拡大図である。 従来の管体カバーの軸直方向断面図である。
符号の説明
1:管体カバー。
2a:分割体、2b:分割体、20A:表皮材、20a:表皮、20b:表皮、21A:発泡ポリウレタン原料(発泡樹脂原料)、21a:伝達抑制層、21b:伝達抑制層、210a:半円孔、210b:半円孔、211a:被収容リブ、211b:被収容リブ、212a:収容溝、212b:収容溝、213a:被収容リブ、213b:収容溝、214a:被収容リブ、214b:収容溝、215a:周方向端面、215b:周方向端面、216a:被収容リブ、216b:収容溝、217a:被収容リブ、217b:収容溝、218a:被収容リブ、218b:収容溝、219a:圧接リブ。
3a〜3f:面ファスナー、30a:係合面、31a:被係合面、32a:周方向一端、33a:周方向他端、33b:周方向他端、300a:フック(係合片)、310a:ループ(被係合片)。
4a:表皮延出帯、4b:表皮延出帯、40a:係合部、41a:被係合部、42a:周方向一端、43a:周方向他端、400a:フック(係合片)、410a:ループ(被係合片)。
90:管体、91a:クランプ、91b:クランプ、92:真空成形型、93:発泡成形型、900a:湾曲部、900b:湾曲部、901a:直線部、901b:直線部、901c:直線部、920:型面、930:下型、930a:型面、931:上型、931a:型面、931b:半円孔成形部、931c:収容溝成形部、931d:被収容リブ成形部。
C:キャビティ、OL1:重複区間、OL2:対向重複区間、S:針。

Claims (8)

  1. 音および熱の少なくとも一方の径方向の伝達を抑制可能な伝達抑制層を有する複数の分割体を備え、
    複数の該分割体が管体を囲んで周方向に合体することにより、全体として該管体を径方向外側から被覆する管体カバーであって、
    さらに、周方向一端が前記分割体に固定され、周方向他端が合体後の複数の該分割体の外周面に周方向に一周以上巻回されて止着されることにより、複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える締結部材を備えることを特徴とする管体カバー。
  2. さらに、前記伝達抑制層の表面に、該伝達抑制層を被覆する表皮が固定されている請求項1に記載の管体カバー。
  3. 前記締結部材は、多数の係合片が配置される係合面と、多数の該係合片が係合可能な多数の被係合片が配置される被係合面と、を互いに背向して有する両面タイプの面ファスナーであって、
    該面ファスナーの周方向一端は、前記分割体に埋設され、
    該面ファスナーは、径方向に重複する重複区間を有し、
    該重複区間において、多数の該係合片が多数の該被係合片に係合することにより、合体後の複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える請求項1または請求項2に記載の管体カバー。
  4. 前記締結部材は、前記分割体の前記表皮から一体に延出する表皮延出帯であって、
    該表皮延出帯は、一面に多数の係合片が配置される係合部を、他面に多数の該係合片が係合可能な被係合片が配置される被係合部を、各々有し、
    該表皮延出帯は、該係合部と該被係合部とが径方向に対向して重複する対向重複区間を有し、
    該対向重複区間において、多数の該係合片が多数の該被係合片に係合することにより、合体後の複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える請求項2に記載の管体カバー。
  5. 任意の前記分割体の前記伝達抑制層の周方向端面には、周方向に隣接する他の該分割体の該伝達抑制層の周方向端面に圧接する圧接リブが形成されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の管体カバー。
  6. 任意の前記分割体の前記伝達抑制層の周方向端面には、被収容リブが形成されており、
    該分割体に周方向に隣接する他の該分割体の該伝達抑制層の周方向端面には、該被収容リブを収容する収容溝が形成されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の管体カバー。
  7. 音および熱の少なくとも一方の径方向の伝達を抑制可能な伝達抑制層を有し、管体を囲んで周方向に合体することにより、全体として該管体を径方向外側から被覆する複数の分割体と、
    多数の係合片が配置される係合面と、多数の該係合片が係合可能な多数の被係合片が配置される被係合面と、を互いに背向して有すると共に、周方向一端が該分割体に埋設され、周方向他端が合体後の複数の該分割体の外周面に周方向に一周以上巻回されて止着されることにより、複数の該分割体に径方向外側から締結力を加える両面タイプの面ファスナーと、
    を備えてなる管体カバーの製造方法であって、
    成形型のキャビティ内に前記面ファスナーの前記周方向一端を配置するキャビティ内配置工程と、
    該キャビティ内に発泡樹脂原料を注入し、該面ファスナーの該周方向一端に該発泡樹脂原料が接触した状態で、該発泡樹脂原料を発泡成形することにより、該面ファスナーの該周方向一端と一体的に前記伝達抑制層を作製する発泡成形工程と、
    を有する管体カバーの製造方法。
  8. 前記管体カバーは、さらに、前記伝達抑制層の表面に、該伝達抑制層を被覆する表皮を有し、
    前記キャビティ内配置工程において、前記成形型の型面に沿って該表皮を配置すると共に、該成形型のキャビティ内に前記面ファスナーの前記周方向一端を配置し、
    前記発泡成形工程において、該キャビティ内に発泡樹脂原料を注入し、該表皮の裏面および該面ファスナーの該周方向一端に該発泡樹脂原料が接触した状態で、該発泡樹脂原料を発泡成形することにより、該表皮の裏面および該面ファスナーの該周方向一端と一体的に該伝達抑制層を作製する請求項7に記載の管体カバーの製造方法。
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