JP2009108796A - エンジンフェイルセーフ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェイルセーフの機能として、スロットルバルブを確実に全閉状態にする技術が求められている。
【解決手段】スロットルシャフト12が本来の全閉位置に戻り、さらに運転者によりアクセルワイヤ22を閉方向に所定の操作力以上で操作された場合、その操作力によって全閉ストッパ44を移動させてスロットルシャフト12をさらに閉方向に移動させる。したがって、電子制御でモータ24を駆動させスロットルシャフト12の回動量を制御するスロットル装置10において、ECU26等の制御系で異常が発生してスロットルシャフト12の制御が適切に実行できないときでも、スロットルシャフト12(スロットルバルブ14)を全閉状態にすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンフェイルセーフ機構に係り、特にスロットル制御機構の作動を制御するエンジンフェイルセーフ機構に関する。
近年の内燃機関におけるスロットル装置は、運転者によるアクセル装置に対する操作量に対して、吸気圧や吸気温を反映させる形態でスロットルバルブの制御を行っている。そのために、スロットルレバーにスロットルワイヤなどで入力された操作量をスロットルシャフトに伝達するとともに、運転状態に応じて差動歯車をモータで駆動させるなどして、スロットルシャフトの回動量を所望の量に制御している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示のスロットル装置では、スロットルワイヤによりスロットルレバーが回動し、その回動は差動歯車を介してスロットルバルブへ伝達されている。また、その差動歯車は、ステッピングモータにより、運転状態に応じてアクセル操作の有無に関わらず、スロットルバルブをECU(Engine Control Unit)が行う電子制御により開閉制御可能になっている。
スロットルバルブを電子制御するときの課題として、制御系に異常が生じたときの制御を適正に行うことができるかということがある。そこで、特許文献1に開示の技術にあっては、ステッピングモータと差動歯車との間にクラッチを設け、スロットルバルブが開状態で異常が生じたときに、そのクラッチを解除することで、モータの駆動力を切り離すようにしている。
特開平2−5716号公報
ところで、特許文献1に開示の技術では、スロットルレバーとスロットルバルブとに、開き方向での開度差があった場合、ECUによるクラッチ制御がなされないとスロットルバルブが全閉にならないという課題があった。つまり、ECUに異常が発生した場合、クラッチが繋がったままだと、スロットルレバーに対する操作だけではスロットルバルブは全閉にならなかった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、異常が発生した場合であっても、クラッチを備えない構造でスロットルバルブを所望の閉状態にする技術を提供することにある。
本発明に係る装置は、エンジンフェイルセーフ機構に関する。このエンジンフェイルセーフ機構は、スロットルレバーの作動を制限する全開ストッパと全閉ストッパとを備えたエンジンフェイルセーフ機構であって、前記全閉ストッパは、前記スロットルレバーに設けられた押圧手段の押圧により閉方向へ移動される。
また、前記全閉ストッパは、前記スロットルレバーの回転の接線方向に延在する付勢手段である。
また、前記全閉ストッパは、前記押圧手段の回転の接線方向に延在するトグル機構である。
また、前記全閉ストッパの代わりに前記押圧手段が前記スロットルレバーの周方向に移動する。
本発明によれば、スロットル装置において、異常が発生した場合であっても、クラッチを備えない構造でスロットルバルブを所望の閉状態にすることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係る、スロットル装置10の概略構成を模式的に示した図である。スロットル装置10は、スロットルボディ11と、スロットルボディ11に回転可能に支持されたスロットルシャフト12と、スロットルシャフト12の一方の端部(本図では右側端部)に取り付けられたTPS(スロットルポジションセンサ)30とを有する。スロットルシャフト12にはスロットルバルブ14が取り付けられている。また、図2は、主にスロットル動作部20の部分を拡大した斜視図である。
TPS30は、スロットルシャフト12に取り付けられる回転体と、回転体の回転量を出力する回路パターンが形成された基板部と、スロットルシャフト12(スロットルバルブ14)を閉方向に付勢するリターンスプリング28とを有する。
また、スロットルシャフト12の左側の端部には、差動歯車16を介してスロットル動作部20が取り付けられている。また、差動歯車16とスロットル動作部20とはスロットル軸21により連結されており、スロットルワイヤ22により伝達された運転者のアクセル操作がスロットル動作部20からスロットルシャフト12に伝わるようになっている。
スロットル動作部20は、運転者のアクセス操作を伝達するスロットルワイヤ22と、スロットルワイヤ22の操作量を回転量に変換するスロットルレバー40と、を有する。なお、スロットル装置10は、いわゆる強制開閉式であり、スロットルワイヤ22は、開方向の操作量を反映させる第1のスロットルワイヤと、閉方向の操作量を反映させる第2のスロットルワイヤとの2本のワイヤから構成されている。また、スロットルレバー40は、略円筒状であり、中心に軸(スロットル軸21)を有しており、スロットルワイヤ22がスロットル軸21に巻き取られたり、スロットル軸21から導出されたりする。また、スロットル軸21は、本図右方向へ延出して差動歯車16と連結している。
差動歯車16は、スロットルシャフト12に対して同軸に連結された出力軸16aと、出力軸16aと同軸上にありかつ出力軸16aと反対側に設けられスロットル軸21に連結される入力軸16bとを有する。
さらに、差動歯車16は、出力軸16aに固定された傘歯車16cと、入力軸16bに固定された傘歯車16dとを有する。これら二つの傘歯車16c,16dは、同じ歯数である。
さらにまた、差動歯車16は、二つの傘歯車16c,16dに噛合する二つの遊星歯車16e,16fとを有する。二つの遊星歯車16e,16fは、同じ歯数である。
さらに、差動歯車16は、出力軸16a及び入力軸16bに対して相対回動可能に担持された歯車枠16gを有する。この歯車枠16gに、二つの遊星歯車16e,16fが出力軸16a及び入力軸16bに直交する軸19を有して取り付けられている。また、歯車枠16gには、連結歯車18a,18bを介してモータ24の駆動力が伝えられる。
モータ24は、車載コンピュータであるECU26により回転量が制御されている。そしてその回転量は、TPS30により検出されたスロットルシャフト12の回転量や、図示しない吸気温センサや吸気圧センサなどの検出値をもとに算出されている。そしてモータ24を駆動することで歯車枠16gが回転すると、スロットルワイヤ22により操作されたスロットルシャフト12の回転位置を閉方向又は開方向に回転する。これによって、吸気温センサや吸気圧センサの検出値が反映され、運転状態に適したスロットルバルブ14の開度が実現される。歯車枠16g動作については後述する。
さらに、スロットル動作部20は、スロットルワイヤ22の操作量を所定の範囲に制限するために、全開ストッパ42と、全閉ストッパ44と、スロットルレバー40に取り付けられたストッパ用突出部46とを有する。
ストッパ用突出部46は、スロットルレバー40の外周部分に設けられており、スロットルレバー40とともにスロットルワイヤ22の操作に応じて回転移動する。
そして、ストッパ用突出部46は、全開方向の移動が全開ストッパ42と当接する位置で規制されている。つまり、ストッパ用突出部46が全開ストッパ42に当接すると、運転者はそれ以上スロットルワイヤ22を全開方向へ操作できなくなる。
同様に、ストッパ用突出部46は、全閉方向の移動が全閉ストッパ44と当接する位置に規制されている。一般には、ストッパ用突出部46が全閉ストッパ44に当接すると、運転者はそれ以上スロットルワイヤ22が全閉方向へ操作できなくなる。なお、本実施形態では、後述の構成及び動作により、全閉ストッパ44を移動させ、スロットルバルブ14を全閉させる。
次に、歯車枠16gの動作について簡単に説明する。モータ24の作動が停止している状態では、歯車枠16gがモータ24の静止トルクによりその位置に固定される。したがって、スロットルレバー40を回転させると、スロットルシャフト12は、スロットルレバー40とは反対の向きに同じ量だけ回転する。
また、スロットルレバー40が回動した状態で、モータ24を作動させることで、運転状態に応じてエンジン出力を最適化でき、例えば、トラクションコントロールを行える。具体的には、車輌走行中に駆動輪が空転した場合には、スロットルレバー40を固定したまま、つまり運転者のアクセル操作量を固定した状態で、モータ24を作動させることでエンジンの出力を低下させる。
ところで、車輌の制御にあっては、車輌を構成する部品やモジュールなどが故障した場合に備えて、車輌が安全側の状態になるように様々なフェイルセーフの機能が搭載されている。上述の特許文献1に開示の技術にあっては、ステッピングモータ及びその制御系統に異常が発生したときに、クラッチによりステッピングモータの駆動力をスロットルシャフトと切り離して、スロットルシャフトが全閉方向へ移動するようにしている。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、差動歯車の枠(本実施形態の歯車枠16gに相当)がステッピングモータで全開方向に移動している場合には、スロットルシャフトが全閉位置に戻らないおそれがある。つまり、本実施形態にあっては、ストッパ用突出部46が全閉ストッパ44に当接したときに、スロットルシャフト12(スロットルバルブ14)が全閉位置まで戻らない状態で、スロットルレバー40(スロットル軸21)の回転が停止してしまう。そこで、本実施形態では、ECU26に異常が発生してモータ24に対する制御命令が遮断された状態で、ストッパ用突出部46が全閉ストッパ44に当接したときに、スロットルシャフト12が全閉位置まで戻っていなければ、全閉ストッパ44を移動させる。
図3は、スロットル動作部20において全閉ストッパ44を移動させる様子を説明するための図である。図3(a)は、正常状態のときの全閉ストッパ44の位置を示しており、図3(b)は、フェイルセーフの機能が作動したときの全閉ストッパ44の位置を示している。そして、全閉ストッパ44を移動させるための駆動力として、運転者による閉方向へのスロットルワイヤ22(第2のスロットルワイヤ)の操作を用いる。つまり、従来であれば、全閉ストッパ44が固定されているために、運転者はスロットルワイヤ22を閉方向へ操作できなくなる。しかし、スロットルワイヤ22に対する操作の力の大きさが所定以上であれば、全閉ストッパ44を移動させることでスロットルバルブ14を全閉位置まで戻す。
スロットル動作部20の全閉ストッパ44を移動させる構造について説明する。スロットルシャフト12が本来であれば全閉位置となる位置に戻ってきたとき、図3(b)では、全閉ストッパ44とストッパ用突出部46は、破線で示す位置関係で当接する。
このときに、運転者によるスロットルワイヤ22(第2のスロットルワイヤ)に対する全閉方向への操作の力(以下、単に「閉方向への操作力」という)が所定の大きさ以上であれば、全閉ストッパ44を時計回り方向に移動させる。以下、全閉ストッパ44を移動させる機構及びその作動原理について説明する。
図4〜6は、全閉ストッパ44の移動前後の状態を示した図である。図4の状態が、正常状態としてスロットルシャフト12が全閉位置にあるアイドル状態位置を示している。図5は、フェイルセーフが作動して全閉ストッパ44が移動中の中立状態を示している。図6は、フェイルセーフの機能が作動して全閉ストッパ44が移動した後の解除状態位置を示している。以下、主に図2及び図4〜6を参照して説明する。
この全閉ストッパ44は、いわゆるトグル機構となっており、第1のリンク部50と、第2のリンク部60と、固定スプリング70と、を有する。
第1のリンク部50は、例えば図2や図4において右側部分の固定端部55に形成された固定用穴(図示せず)を有しており、この固定用穴に第1のピン81が挿入されてスロットルボディ11に取り付けられる。このとき、第1のリンク部50は第1のピン81を軸に回動可能な状態となっている。この第1のピン81は、外側に露出する側の端部が、固定スプリング70の一端(ピン固定端部71)が係止可能に延出している。なお、第1のピン81及び後述の第2のピン82、第3のピン83の取付には、ワッシャーやEリングが用いられている。
また、第1のリンク部50の図左側部分の連結端部56には、連結穴(図示せず)が形成されており、この第1のリンク部50の連結穴と第2のリンク部60の連結端部66(図右側部分)に形成された連結穴とが第2のピン82により回動可能に連結している。そして、第2のリンク部60の左側部分である固定端部65には固定用穴が形成されており、この固定用穴に第3のピン83が挿入されてスロットル動作部20に回動可能に取り付けられている。
第1のリンク部50の連結端部56の近傍には、ストッパ用突出部46と当接するストッパ部52が、筒状の形状で形成されている。図示において、ストッパ部52の右上側の端部は、ストッパ用突出部46と当接する部分が凸状の曲面となっている。
第2のリンク部60の固定端部65の近傍(図4では第3のピン83の下側)には、固定端部65の上方(図2では、X軸正方向)に延びるスプリング係止部62が形成されている。より具体的には、スプリング係止部62は、一旦、固定端部65に対して垂直方向(図2では、X軸正方向;第1のピン81の延出方向と同じ方向)に所定の長さだけ延び、さらにY軸正方向に折れ曲がって第3のピン83の上方の空間を覆う位置に、より具体的には、第2のピン82側部分を覆うように形成されている。
また、スプリング係止部62は、第2のピン82の上方(図2では、X軸正方向)部分かつ左側面に、第2のピン82側に凹んだ係止用凹部68を有している。この係止用凹部68には、固定スプリング70の、左側の端部(係止端部72)が係止される。したがって、スプリング係止部62の係止用凹部68と、第2のリンク部60の固定端部55に取り付けられた第1のピン81とを渡すように、固定スプリング70が取り付けられる。これによって、第1のリンク部50と第2のリンク部60とには、互いが近づく方向に力が作用する。
ここで、図4に示すように、第1のピン81を中心として第2のピン82が描く回転軌跡RT1(第1の半径R1)とし、第3のピン83を中心として第2のピン82が描く回転軌跡RT2(第2の半径R2)とする。図示のように、第1のピン81と第3のピン83の間の直線距離Lは、第1の半径R1と第2の半径R2との和より短い。つまり、回転軌跡RT1と回転軌跡RT2とが交差する。そして、交差の一点に、第2のピン82が位置している。
第1のリンク部50と第2のリンク部60とを連結した状態で回動させるためには、第1〜第3のピン81〜83のいずれかにおいて、第1のリンク部50または第2のリンク部60の連結位置を移動可能にする必要がある。そこで本実施形態では、第2のリンク部60の固定端部65の固定用穴を、第2のリンク部60の長さ方向を長軸とする長穴67とした。つづいて、このような構成による全閉ストッパ44の動作について説明する。
図7は、全閉ストッパ44の動作を模式的に示した図であり、図7(a)が図4に、図7(b)が図5に、図7(c)が図6に対応している。なお、図7では図を簡略化するために、符号を適宜省略するとともに、係止用凹部68及び固定スプリング70の係止端部72の位置を、第2のピン82側にずらして表示している。図4及び図7(a)に示すように、ストッパ用突出部46が時計回り方向(図中D1方向)に回転して全閉ストッパ44に当接した場合、正常状態であれば、ストッパ用突出部46が全閉ストッパ44により止められ、スロットルバルブ14は全閉状態の位置に維持される。このとき、第2のリンク部60の長穴67の左側の端部が第3のピン83に当接している。
しかし、ストッパ用突出部46が全閉ストッパ44に当接したにもかかわらずスロットルバルブ14が実際には全閉状態になっていない。このとき、運転者はアクセルワイヤ22を全閉位置に戻したのにもかかわらず、エンジンの回転がアイドリング状態まで戻らないと判断したら、さらに上述の閉方向へアクセルワイヤ22を操作する。このときの閉方向への操作力を「付勢力SS」、また、固定スプリング70の張力を「張力TS」と表記する。なお、付勢力SSは、本来はリターンスプリング28の付勢力と閉方向への操作力の和となるが、固定スプリング70の弾性力がリターンスプリング28の付勢力に対して十分に大きいときは、実質的に閉方向への操作力のみで近似でき、本実施形態では近似している。
付勢力SSが張力TS以下の場合、上述の通り全閉ストッパ44は移動しない。一方、付勢力SSが張力TSよりも大きい場合、全閉ストッパ44は移動する。それに伴い、第2のリンク部60は、図示で左方向へ移動しながら、第2のピン82が回転軌跡RT2において時計回り方向(回転軌跡RT1では反時計回り方向)に回転していく。
すると、図5に示すように、第1のピン81、第2のピン82、第3のピン83が一直線に並んだとき(L=R1+R2となったとき)、固定スプリング70の弾性量(たわみ量)が最大となり、同時に張力TSも最大となる。このとき、第3のピン83は、長穴67のほぼ中央に位置する。
そして、ストッパ用突出部46が全閉ストッパ44を押す力である付勢力SSが、最大となった張力TSよりも大きい場合は、全閉ストッパ44はさらに時計回り方向に移動する。すると、固定スプリング70の張力TSは、第1のリンク部50を反時計回り方向に回転させるように作用する。これによって、全閉ストッパ44には図6に示す状態となる。なお、固定スプリング70の弾性係数などの特性や、第1〜第3のピン81〜83の位置などを適宜設定することで、全閉ストッパ44を移動させるための条件を決定することができる。また、図5に示したような中立状態でバランスが維持されることは、現実には難しく、一般には図6に示した状態に落ち着く。
そして、図6に示す状態になった場合、第3のピン83は、長穴67の左端部に当接している。また、全閉ストッパ44には図4の状態に戻す力は作用しない。したがって、運転者や整備者などが第1のリンク部50と第2のリンク部60の連結部分を押すなどして、人為的に全閉ストッパ44をもとの状態に戻す外力を作用させない限り、全閉ストッパ44は動かない。このため、フェイルセーフが意図せず解除されてしまうことが回避できる。
以上、本実施形態によれば、スロットルシャフト12が本来の全閉位置に戻ったときに、さらに運転者によりアクセルワイヤ22を閉方向に所定の操作力以上で操作された場合、その操作力によって全閉ストッパ44を移動させてスロットルシャフト12をさらに閉方向に移動させることができる。したがって、電子制御でモータ24を駆動させスロットルシャフト12の回動量を制御するスロットル装置10において、ECU26等の制御系で異常が発生してスロットルシャフト12の制御が適切に実行できないときでも、スロットルシャフト12(スロットルバルブ14)を全閉状態にすることができる。言い換えると、スロットルバルブ14とスロットルレバー40の間の開き方向での開度差を吸収することができ、運転者はスロットル操作のみで確実にスロットルバルブ14を閉じることができる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。しかし、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。そのような変形例を以下に説明する。
図8は、第1の変形例に係るスロットル動作部20を模式的に示している。運転者がアクセル操作により、図8(a)に示す通常状態の全閉位置からさらにストッパ用突出部46を図8(b)に示すように閉方向に移動させた場合、全閉ストッパ44が備えるスプリング47が縮み、その縮んだ量だけストッパ用突出部46は閉方向へ移動する。図8(b)では、スプリング47は変位dだけ縮んだ状態を示している。そして、このときスロットルバルブ14が全閉状態になれば、エンジンを停止させることができる。なお、この構成におけるスプリング47の弾性係数が、通常のアクセル操作と比較して充分に大きな力が作用したときにストッパ用突出部46が全閉位置まで移動するように設定されれば、通常の操作ではエンジンが停止することはない。
図9は、第2の変形例に係るスロットル動作部20を模式的に示している。上述の実施形態及び第1の変形例では全閉ストッパ44が移動する構成であったが、本変形例では、全閉ストッパ44の代わりにストッパ用突出部46を移動させる。具体的には、ストッパ用突出部46は、スロットルレバー40の外周部分に形成された移動用溝90を周方向に移動可能に取り付けられている。
さらに、移動用溝90の全開方向側の壁面49aとストッパ用突出部46の間には、スプリング48が取り付けられ、ストッパ用突出部46はスプリング48により全閉方向に付勢されている。通常状態では、ストッパ用突出部46は移動用溝90の全閉側の壁面49bに当接している。そして、図9(a)の状態から、運転者が強い力で全閉方向にアクセル操作をした場合、全閉ストッパ44が固定されているのでストッパ用突出部46は停止したままである。しかし、ストッパ用突出部46は、移動用溝90を移動可能であるので、ストッパ用突出部46が停止した状態でスロットルレバー40自体は、図9(b)に示すようにスプリング48の弾性力に抗して回転する。このような構成及び作用によって、上述の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1及び第2の変形例では、フェイルセーフ機能を作動させる構成がトグル機構でないため、アクセル操作が停止するとスプリング47,48の復元力によって、作動したフェイルセーフ機能が解除されてしまう。そこで、フェイルセーフが作動した旨を知らせる警告灯を点灯させ、運転者に注意を促すようにしてもよい。
実施形態に係る、スロットル装置の概略構成を模式的に示した図である。 実施形態に係る、スロットル装置のスロットル動作部を拡大した斜視図である。 実施形態に係る、スロットル装置のスロットル動作部において全閉ストッパを移動させる様子を説明するための図である。 実施形態に係る、正常状態としてスロットルシャフトが全閉位置にあるアイドル状態位置を示した図である。 実施形態に係る、フェイルセーフが作動して全閉ストッパが移動中の中立状態を示している。 実施形態に係る、フェイルセーフの機能が作動して全閉ストッパが移動した後の解除状態位置を示している。 実施形態に係る、全閉ストッパの動きを模式的に示した図である。 第1の変形例に係る、スロットル装置のスロットル動作部において全閉ストッパを移動させる様子を説明するための図である。 第2の変形例に係る、スロットル装置のスロットル動作部において全閉ストッパを移動させる様子を説明するための図である。
符号の説明
10 スロットル装置
11 スロットルボディ
12 スロットルシャフト
14 スロットルバルブ
16 差動歯車
20 スロットル動作部
21 スロットル軸
28 リターンスプリング
30 TPS
40 スロットルレバー
42 全開ストッパ
44 全閉ストッパ
46 ストッパ用突出部
47,48 スプリング
49a,49b 壁面
50 第1のリンク部
51 リンク基部
52 ストッパ部
55 固定端部
56 連結端部
60 第2のリンク部
61 リンク基部
62 スプリング係止部
65 固定端部
66 連結端部
67 長穴
68 係止用凹部
70 固定スプリング
71 ピン固定端部
72 係止端部
81 第1のピン
82 第2のピン
83 第3のピン
90 移動用溝

Claims (4)

  1. スロットルレバーの作動を制限する全開ストッパと全閉ストッパとを備えたエンジンフェイルセーフ機構であって、
    前記全閉ストッパは、前記スロットルレバーに設けられた押圧手段の押圧により閉方向へ移動されることを特徴とするエンジンフェイルセーフ機構。
  2. 前記全閉ストッパは、前記スロットルレバーの回転の接線方向に延在する付勢手段であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンフェイルセーフ機構。
  3. 前記全閉ストッパは、前記押圧手段の回転の接線方向に延在するトグル機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンフェイルセーフ機構。
  4. 前記全閉ストッパの代わりに前記押圧手段が前記スロットルレバーの周方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のエンジンフェイルセーフ機構。
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