JP2009108178A - 油性ボールペン用インキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、少なくとも着色剤、有機溶剤、樹脂、界面活性剤、有機アミンを含有する油性ボールペン用インキ組成物であって、前記有機アミンの全アミン価が30〜300(mgKOH/g)の範囲であることを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物を用いる。
【選択図】 なし
Description
「1.少なくとも着色剤、有機溶剤、樹脂、界面活性剤、有機アミンを含有する油性ボールペン用インキ組成物であって、かつ、前記有機アミンの全アミン価が30〜300(mgKOH/g)の範囲であることを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
2.前記有機アミンが、オキシエチレンアルキルアミン、及び/又は、ポリオキシエチレンアルキルアミンであることを特徴とする第1項に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
3.前記有機アミンの平均エチレンオキサイド付加モル数が、1〜10の範囲であることを特徴とする第1項または第2項に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
4.前記界面活性剤が、リン酸エステル系界面活性剤であることを特徴とする第1項ないし第3項に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
5.前記リン酸エステル系界面活性剤の酸価が10〜200(mgKOH/g)の範囲であることを特徴とする第4項に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
6.前記リン酸エステル系界面活性剤のHLBが15以上であることを特徴とする第4項または第5項に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
7.前記有機アミンの全アミン価をA、前記リン酸エステル系界面活性剤の酸価をBとした時、0.10≦B/A≦1.00の関係であることを特徴とする第5項または第6項に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
8.第1項ないし第7項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物に、インキ組成物全質量に対して0.1〜5.0質量%の水を含有することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
9.前記油性ボールペン用インキ組成物のpH値が、5〜9の範囲であることを特徴とする第1項ないし第8項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
10.20℃、剪断速度6.8sec−1におけるインキ粘度が、100〜7000mPa・sであることを特徴とする第1項ないし第9項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。」である。
実施例1の油性ボールペン用インキ組成物は、着色剤として、染料、有機溶剤として、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、潤滑剤としてリン酸エステル系界面活性剤(プライサーフA219B:第一工業製薬株式会社製)、有機酸としてオレイン酸、有機アミンとしてオキシエチレンアルキルアミン(ナイミーンL−207:日本油脂株式会社製)、樹脂としてポリビニルピロリドン(PVP K−90:アイエスピー・ジャパン株式会社製)、ケトン樹脂(ハイラック110H:日立化成株式会社製)を採用し、これを所定量秤量して、60℃に加温した後、ディスパー攪拌機を用いて完全溶解させ、油性ボールペン用インキ組成物を得た。具体的な配合量は下記の通りである。尚、ブルックフィールド社製DV−II粘度計(No27ローター)を用いて20℃の環境下で、剪断速度6.8sec−1(回転数20rpm)にてインキ粘度を測定したところ、2100mPa・sであった。
染料(スピロンブラック−GMH−S) 20.0質量%
染料(バリーファ−スト バイオレット1701) 18.0質量%
有機溶剤(ベンジルアルコール) 25.0質量%
有機溶剤(エチレングリコールモノフェニルエーテル) 25.0質量%
リン酸エステル系界面活性剤(プライサーフA219B) 2.0質量%
有機酸(オレイン酸) 2.0質量%
オキシエチレンアルキルアミン(ナイミーンL−207) 1.0質量%
樹脂(ポリビニルピロリドン) 0.5質量%
樹脂(ケトン樹脂) 0.5質量%
実施例1〜12及び比較例1〜6で作製した油性ボールペン用インキ組成物を、インキ収容筒(ポリプロピレン)に、ボール径がφ0.7mmのボールを回転自在に抱持したボールペンチップ(ステンレス綱線)を装着したボールペン用レフィルに充填し、筆記試験用紙として筆記用紙JIS P3201を用いて以下の試験及び評価を行った。
析出物が存在しないもの ・・・◎
析出物が存在したが、実用上問題ないもの ・・・○
析出物が発生し、実用性に乏しいもの ・・・×
ボール座の摩耗が10μm未満のもの ・・・◎
ボール座の摩耗が10μm以上、20μm未満であるが、筆記可能であるもの ・・・○
ボール座の摩耗がひどく、筆記不良になってしまうのもの ・・・×
滑らかで良好なもの ・・・◎
やや劣るもの ・・・○
重く劣るもの ・・・×
Claims (10)
- 少なくとも着色剤、有機溶剤、樹脂、界面活性剤、有機アミンを含有する油性ボールペン用インキ組成物であって、かつ、前記有機アミンの全アミン価が30〜300(mgKOH/g)の範囲であることを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記有機アミンが、オキシエチレンアルキルアミン、及び/又は、ポリオキシエチレンアルキルアミンであることを特徴とする請求項1に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記有機アミンの平均エチレンオキサイド付加モル数が、1〜10の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記界面活性剤が、リン酸エステル系界面活性剤であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記リン酸エステル系界面活性剤の酸価が10〜200(mgKOH/g)の範囲であることを特徴とする請求項4に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記リン酸エステル系界面活性剤のHLBが15以上であることを特徴とする請求項4または5に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記有機アミンの全アミン価をA、前記リン酸エステル系界面活性剤の酸価をBとした時、0.10≦B/A≦1.00の関係であることを特徴とする請求項5または6に記載した油性ボールペン用インキ組成物。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物に、インキ組成物全質量に対して0.1〜5.0質量%の水を含有することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記油性ボールペン用インキ組成物のpH値が、5〜9の範囲であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 20℃、剪断速度6.8sec−1におけるインキ粘度が、100〜7000mPa・sであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
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