JP2009106722A - 保険機能を有するスロットマシン及びその制御方法 - Google Patents

保険機能を有するスロットマシン及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遊技によって利益を得ている遊技者に不公平感を抱かせることなく、多数のコイン等の遊技媒体を消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを防止し得るスロットマシン、及び、ゲーム制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明のスロットマシンは、(B)所定数の遊技媒体が投入されたことを条件として、保険無モードから保険有モードに移行する処理、(C)保険有モードにおいて、保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数をカウントする処理、及び、(D)処理(C)によりカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、所定数の遊技媒体の支払いを行うとともに、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームであるフリーゲームを実行する処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、保険機能を有するスロットマシン及びその制御方法に関する。
従来から、スロットマシン等のゲーミングマシンが設置された施設においては、コインや現金等の各種の遊技媒体をスロットマシンに投入することにより、遊技を行うことができる。そして、各スロットマシンは、遊技の進行によって発生する入賞状態(遊技の結果)によって配当を払い出すようになっている。
複数のゲーミングマシンを配置したカジノでは、各ゲーミングマシンで消費されたクレジットの一部を保留しておき、その保留額がある金額に達した場合に、いずれかのゲーミングマシンに対して、通常の当たりでは払い出されないような多額の払出しを行なう所謂「ジャックポット」と呼ばれるものがある。このようなゲーミングマシンでは、通常の場合、それぞれ設定された確率で当たりが発生するようになっており、遊技者は当該当たりが発生することを期待してゲームを進める。そして、ゲーミングマシンに設定された当該確率を基にした通常の当たりの判定とは別の判定により、あるタイミングでいずれかのゲーミングマシンにジャックポット当たりが発生することになる。
また、従来のゲーミングマシンのなかには、遊技媒体の損失が一定額になると、当該ゲーミングマシンでゲームを行っている遊技者に対して還元が行われるゲーミングマシンが存在する。
このような、還元機能を有するゲーミングマシンとしては、例えば、特許文献1〜特許文献44が開示されている。
米国特許第5820459号明細書 米国特許第6695697号明細書 米国特許出願公開第2003/0069073号明細書 欧州特許出願公開第1192975号明細書 米国特許第6254483号明細書 米国特許第5611730号明細書 米国特許第5639088号明細書 米国特許第6257981号明細書 米国特許第6234896号明細書 米国特許第6001016号明細書 米国特許第6273820号明細書 米国特許第6224482号明細書 米国特許第4669731号明細書 米国特許第6244957号明細書 米国特許第5910048号明細書 米国特許第5695402号明細書 米国特許第6003013号明細書 米国特許第4283709号明細書 欧州特許出願公開第0631798号明細書 独国特許出願公開第4137010号明細書 英国特許出願公開第2326830号明細書 独国特許出願公開第3712841号明細書 米国特許第4964638号明細書 米国特許第6089980号明細書 米国特許第5280909号明細書 米国特許第5702303号明細書 米国特許第6270409号明細書 米国特許第5770533号明細書 米国特許第5836817号明細書 米国特許第6932704号明細書 米国特許第6932707号明細書 米国特許第4837728号明細書 欧州特許出願公開第1302914号明細書 米国特許第4624459号明細書 米国特許第5564700号明細書 国際公開第03/083795号明細書 独国特許出願公開第3242890号明細書 欧州特許出願公開第0840264号明細書 独国特許出願公開第10049444号明細書 国際公開第04/095383号明細書 欧州特許出願公開第1544811号明細書 米国特許第5890963号明細書 欧州特許出願公開第1477947号明細書 欧州特許出願公開第1351180号明細書
しかしながら、従来のスロットマシンにおいて「ジャックポット」の利益を享受することができるのは、ジャックポット当たりが発生したスロットマシンで遊技を行っている遊技者であった。そのため、多数のコインを消費した遊技者が、全く「ジャックポット」の利益を享受することができず、遊技を開始したばかりの遊技者が「ジャックポット」の利益を享受する場合があった。このような事態が生じると、多数のコインを消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりするおそれがあった。
また、従来のスロットマシンとしては、遊技媒体の損失が一定額になると、その遊技者に対する還元が行われるスロットマシンがあった(例えば、米国特許第5910048号明細書参照)。しかしながら、このようなスロットマシンでは、遊技によって利益を得ていないにも関わらず、損失額が増加すると還元による利益が得られることになるため、逆に、遊技によって利益を得ている遊技者が、不公平感を覚えてしまい、遊技に対する興味や関心を失う場合があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技によって利益を得ている遊技者に不公平感を抱かせることなく、多数のコイン等の遊技媒体を消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを防止し得るスロットマシン、及び、ゲーム制御方法を提供することにある。
本発明は、下記構成を有するスロットマシンを提供する。
すなわち、上記スロットマシンは、シンボル表示装置と、コントローラとを備える。
上記シンボル表示装置は、複数のシンボルの変動表示が可能なものである。上記コントローラは、下記(A)〜(D)の処理を実行するようにプログラムされている。
(A)予め定められた最大BET数以下の遊技媒体がBETされた後、上記シンボル表示装置により上記複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲームである通常ゲームを実行する処理、
(B)所定数の遊技媒体が投入されたことを条件として、保険無モードから保険有モードに移行する処理、
(C)上記保険有モードにおいて、上記保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数をカウントする処理、及び、
(D)上記処理(C)によりカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、所定数の遊技媒体の支払いを行うとともに、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームであるフリーゲームを実行する処理。
上記スロットマシンによれば、予め定められた最大BET数以下の遊技媒体がBETされた後、シンボル表示装置により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲーム(通常ゲーム)が行われる。
また、所定数(例えば、1)の遊技媒体(例えば、コインやコインに相当するクレジット)が投入されたことを条件として、保険(インシュランス)無モードから保険有モードに移行し、保険有モードにおいて、保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数がカウントされる。
そして、カウントされた通常ゲームの回数が特定回数(例えば、1000回)に達した際に、所定数(例えば、360)の遊技媒体が支払われるとともに、フリーゲームが実行される。フリーゲームは、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームである。
従って、遊技者は、所定数の遊技媒体を投入して、保険無モードから保険有モードに移行させることができる。また、保険有モードにおいては、長期間にわたって遊技を行って多数の遊技媒体を消費した場合等であっても、ゲーム回数が特定回数に達するまで遊技を行うことにより、遊技者は所定の利益を得ることが可能となる。従って、多数の遊技媒体を消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを防止することができる。その一方で、長時間にわたって遊技を行うことにより、所定の利益を得ることが可能になるため、遊技によって利益を得ている遊技者に対して不公平感を抱かせることがない。
また、保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数が特定回数に達した際には、所定数の遊技媒体が支払われるのみならず、フリーゲームも実行される。
通常、多数の遊技媒体を消費した遊技者であっても、長時間にわたって遊技を行ったことに対する還元として、所定数の遊技媒体を獲得することができると、一定の満足感を得ることができる。
上記スロットマシンによれば、このような遊技者に対して、さらに、フリーゲームを行う権利が付与される。フリーゲームにおいて、遊技者は、遊技媒体をBETしなくても(すなわち、無料で)遊技を行うことができる。
従って、所定数の遊技媒体を獲得したことにより一定の満足感を得ている遊技者に対して、さらに、このような無料でゲームを行うことができる権利を付与することにより、遊技者の満足感を増大させることができる。
これにより、多数の遊技媒体を消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを、一層防止することができる。
また、本発明のスロットマシンは、下記構成を有することが望ましい。
すなわち、上記フリーゲームは、1回の単位フリーゲーム、又は、繰り返し実行される複数回の単位フリーゲームからなる。また、上記単位フリーゲームは、遊技媒体がBETされなくても、上記シンボル表示装置により上記複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲームである。
このように、フリーゲームは、シンボル表示装置により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるという、通常ゲームと同内容のゲームである。そして、通常ゲームでは、遊技媒体をBETする必要があるのに対し、フリーゲームでは、遊技媒体をBETする必要がない。
これにより、遊技者は、本来、遊技媒体をBETしなければ行うことのできないゲームを、無料で行うことができるため、遊技者に対して、還元が行われているということを強く意識させることができる。
また、フリーゲームでは、ゲームの結果に応じて配当額が決定され、遊技媒体の支払いが行われる。すなわち、フリーゲームにおいて遊技者が獲得することのできる遊技媒体の数はゲームの結果に依存するため、ゲーム回数が特定回数に達した際に遊技者が獲得することのできる遊技媒体の数は、フリーゲームの結果が決定されるまで、確定しない。
これにより、長時間遊技を行ったことに対する還元としてどの程度の遊技媒体を獲得することができるのかということに対して、遊技者に期待感を抱かせることができる。
また、本発明のスロットマシンは、下記構成を有することも望ましい。
すなわち、上記フリーゲームは、1回の単位フリーゲーム、又は、繰り返し実行される複数回の単位フリーゲームからなる。また、上記コントローラは、更に、(E)所定のタイミングで、上記単位フリーゲームの回数を決定する処理を実行するようにプログラムされている。また、上記処理(D)は、上記処理(C)によりカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、所定数の遊技媒体の支払いを行うとともに、上記処理(E)により決定された回数の上記単位フリーゲームを実行する処理である。
このように、単位フリーゲームを何回行うことができるのかは、予め定められているのではなく、所定のタイミングで(例えば、通常ゲームの回数が特定回数に達したときに)決定される。従って、遊技者に対して、単位フリーゲームを何回行うことができるのか、すなわち、長時間にわたって遊技を行ったことに対する還元としてどの程度のメリットを享受することができるのかということに対して、期待感を抱かせることができる。
また、本発明のスロットマシンは、下記構成を有することが望ましい。
すなわち、上記処理(C)は、上記保険有モードにおいて、上記保険有モードに移行してから行われた全ての通常ゲームの回数と、上記保険有モードに移行してから上記最大BET数の遊技媒体のBETによって行われた通常ゲームの回数とをカウントする処理である。また、上記処理(E)は、上記処理(C)によりカウントされた通常ゲームの回数のうち、上記保険有モードに移行してから上記最大BET数の遊技媒体のBETによって行われた通常ゲームの回数に基づいて、上記単位フリーゲームの回数を決定する処理である。
このように、通常ゲームの回数が特定回数に達した際に行われる単位フリーゲームの回数は、保険有モードに移行してから最大BET数の遊技媒体のBET(本明細書では、MAXBETともいう)によって行われた通常ゲームの回数に基づいて決定される。
これにより、MAXBETにより行ったゲーム回数が多いほど、数多くの単位フリーゲームを行うことができると遊技者に思わせることができるため、遊技者に対してMAXBETを行うことを促すことが可能であり、遊技店の収益拡大を図ることができる。
一方、遊技媒体の投資額の大きな遊技者ほど、大きな還元を受けることができるため、不公平感を抱かせたり、不快感や不信感を募らせたりすることを防止することもできる。
また、本発明は、下記構成を有するスロットマシンの制御方法を提供する。
すなわち、上記スロットマシンの制御方法は、(A)予め定められた最大BET数以下の遊技媒体がBETされた後、複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲームである通常ゲームを行う段階、(B)所定数の遊技媒体が投入されたことを条件として、保険無モードから保険有モードに移行する段階、(C)上記保険有モードにおいて、上記保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数をカウントする段階、及び、(D)上記段階(C)によりカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、所定数の遊技媒体の支払いを行うとともに、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームであるフリーゲームを行う段階を含む。
上記スロットマシンの制御方法によれば、予め定められた最大BET数以下の遊技媒体がBETされた後、シンボル表示装置により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲーム(通常ゲーム)が行われる。
また、所定数(例えば、1)の遊技媒体(例えば、コインやコインに相当するクレジット)が投入されたことを条件として、保険(インシュランス)無モードから保険有モードに移行し、保険有モードにおいて、保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数がカウントされる。
そして、カウントされた通常ゲームの回数が特定回数(例えば、1000回)に達した際に、所定数(例えば、360)の遊技媒体が支払われるとともに、フリーゲームが実行される。フリーゲームは、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームである。
従って、遊技者は、所定数の遊技媒体を投入して、保険無モードから保険有モードに移行させることができる。また、保険有モードにおいては、長期間にわたって遊技を行って多数の遊技媒体を消費した場合等であっても、ゲーム回数が特定回数に達するまで遊技を行うことにより、遊技者は所定の利益を得ることが可能となる。従って、多数の遊技媒体を消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを防止することができる。その一方で、長時間にわたって遊技を行うことにより、所定の利益を得ることが可能になるため、遊技によって利益を得ている遊技者に対して不公平感を抱かせることがない。
また、保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数が特定回数に達した際には、所定数の遊技媒体が支払われるのみならず、フリーゲームも実行される。
通常、多数の遊技媒体を消費した遊技者であっても、長時間にわたって遊技を行ったことに対する還元として、所定数の遊技媒体を獲得することができると、一定の満足感を得ることができる。
上記スロットマシンの制御方法によれば、このような遊技者に対して、さらに、フリーゲームを行う権利が付与される。フリーゲームにおいて、遊技者は、遊技媒体をBETしなくても(すなわち、無料で)遊技を行うことができる。
従って、所定数の遊技媒体を獲得したことにより一定の満足感を得ている遊技者に対して、さらに、このような無料でゲームを行うことができる権利を付与することにより、遊技者の満足感を増大させることができる。
これにより、多数の遊技媒体を消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを、一層防止することができる。
本発明によれば、遊技によって利益を得ている遊技者に不公平感を抱かせることなく、多数のコイン等の遊技媒体を消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを防止し得るスロットマシン、及び、ゲーム制御方法を提供することができる。
図1は、遊技実行処理D(保険有モード/特定回数到達時)のサブルーチンを示すフローチャートである。
本実施形態に係るスロットマシン10(図2参照)では、予め定められた最大BET数以下の遊技媒体がBETされた後、シンボル表示装置としてのリール14(図2参照)により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲーム(スロットマシンにおいて通常行われるゲーム、以下、「通常ゲーム」と呼ぶ)が行われる。
また、所定数(本実施形態では、1)の遊技媒体が投入されたことを条件として、保険(インシュランス)無モードから保険有モードに移行する。
そして、保険有モードに移行してから行われた全ての通常ゲームの回数(以下では、「全ゲーム回数C」ともいう)が特定回数(本実施形態では、1000回)に達した際に、所定数(本実施形態では、360)の遊技媒体が支払われるとともに、フリーゲームが実行される。
フリーゲームは、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームである。また、フリーゲームは、繰り返し実行される複数回の単位フリーゲームからなる。単位フリーゲームは、遊技媒体がBETされなくても、リール14により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲームである。すなわち、フリーゲームでは、通常ゲームと同内容のゲームが、遊技媒体がBETされなくても行われる。
全ゲーム回数Cが1000回に達した際に行われる単位フリーゲームの回数は、保険有モードに移行してから最大BET数の遊技媒体のBET(以下では、「MAXBET」ともいう)によって行われた通常ゲームの回数(以下では、「MAXBETゲーム回数M」ともいう)に基づいて決定される。ここで、決定される単位フリーゲームの回数は、MAXBETゲーム回数Mが多いときに、相対的に多くなるように制御される(図4参照)。
また、本実施形態に係るスロットマシン10は、マザーボード40に搭載されたメインCPU41と、ROM42と、RAM43とを備えている(図3参照)。メインCPU41と、ROM42と、RAM43とは、本発明におけるコントローラを構成するものである。
図1に示す処理は、全ゲーム回数Cが1000回に到達するときに、メインCPU41と、ROM42と、RAM43とが協働して実行する処理、すなわち、本発明におけるコントローラが実行する処理である。
まず、メインCPU41は、通常ゲームに係る処理を行うとともに、下側画像表示パネル16及び上側画像表示パネル33(図2参照)への画像の表示に係る処理を行う(ステップS501〜ステップS510)。
そして、メインCPU41は、遊技媒体の払出数が所定数(本実施形態では、180)以上であるか否かを判断する(ステップS530)。
遊技媒体の払出数が所定数以上であると判断した場合、メインCPU41は、保険無モードへの移行に係る処理を行う(ステップS543〜ステップS545)。このように、本実施形態では、保険有モードにおいて所定数以上の遊技媒体の払い出しがあった場合に、保険有モードから保険無モードに移行することとしている。
ステップS530において、遊技媒体の払出数が所定数未満であると判断した場合、メインCPU41は、当該ゲームがMAXBETで行われた場合、RAM43に記憶されているMAXBETゲーム回数Mを1加算する処理を行う(ステップS531〜ステップS532)。そして、メインCPU41は、RAM43に記憶されている全ゲーム回数Cを1加算する処理を行う(ステップS533)。
そして、メインCPU41は、全ゲーム回数Cが1000回に達したことに伴い、演出画像を表示し(ステップS534)、所定数(360)の遊技媒体を払い出す(ステップS535)。
その後、メインCPU41は、別の態様で演出画像を表示し(ステップS536)、当該ゲームにおいて役又はボーナストリガーが成立したことにより遊技媒体の払い出しがある場合には、払い出しを行う(ステップS520〜ステップS523)。
その後、メインCPU41は、演出画像を表示し(ステップS540)、フリーゲームとして行われる単位フリーゲームの回数(以下、「フリーゲーム回数T」ともいう)を、MAXBETゲーム回数Mに基づいて決定する(ステップS541)。上述したように、ここで決定されるフリーゲーム回数Tは、MAXBETゲーム回数Mが多いときに、相対的に多くなるように制御される(図4参照)。
そして、メインCPU41は、決定された回数の単位フリーゲームを実行する(ステップS542)。
その後、メインCPU41は、保険無モードへの移行に係る処理を行い(ステップS543〜ステップS545)、本サブルーチンを終了する。
図1に示すサブルーチンについては、後に再度、詳述することとする。
図2は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンを模式的に示す斜視図である。
スロットマシン10では、遊技媒体として、コイン、紙幣又はこれらに相当する電子的な有価情報が用いられるものである。ただし、本発明において、遊技媒体としては、特に限定されるものではなく、例えば、メダル、トークン、電子マネー、チケットを挙げることができる。なお、上記チケットとしては、特に限定されるものではなく、例えば、後述するようなバーコード付きチケット等を挙げることができる。
スロットマシン10は、キャビネット11と、キャビネット11の上側に設置されたトップボックス12と、キャビネット11の前面に設けられたメインドア13とを備えている。キャビネット11の内部には、シンボル表示装置としての3個のリール14(14L、14C、14R)が回転可能に設けられている。各リール14の外周面には、22個の図柄(以下、シンボルともいう)からなるシンボル列が描かれている。
メインドア13における各リール14の前方には、下側画像表示パネル16が設けられている。下側画像表示パネル16は、透明液晶パネルを備えていて、遊技中には、遊技に関する各種の情報や演出画像等が表示される。
下側画像表示パネル16には、その背面を視認可能な3個の表示窓15(15L、15C、15R)が形成されていて、各表示窓15を介して各リール14の外周面に描かれたシンボルが夫々3個ずつ表示される。下側画像表示パネル16には、3個の表示窓15を水平に横切る1本の入賞ラインLが形成されている。入賞ラインLは、シンボルの組合せを規定するものである。入賞ラインL上に停止表示されたシンボルの組合せが所定の組合せであった場合に、その組合せとコインの投入数(BET数)とに応じた枚数のコインが払い出される。
なお、本発明においては、例えば、3個の表示窓15を水平に又は斜めに横切る複数本の入賞ラインLが形成されていて、コインの投入数に応じた数の入賞ラインLが有効化され、有効化された入賞ラインL上に停止表示されたシンボルの組合せが所定の組合せであった場合に、その組合せに応じた枚数のコインが払い出されることとしてもよい。
また、シンボルの組合せに関わらず、表示窓に特定のシンボル(所謂スキャッタシンボル)が停止表示された際に、そのシンボルの数に応じた数のコインが払い出されることとしてもよい。
さらに、下側画像表示パネル16の前面には、図示しないが、タッチパネル69が設けられていて、遊技者はタッチパネル69を操作して各種の指示を入力することができる。
下側画像表示パネル16の下方には、遊技者によって遊技進行に係る指示が入力される複数のボタン23〜27からなるコントロールパネル20と、コインをキャビネット11内に受け入れるコイン受入口21と、紙幣識別器22とが設けられている。
コントロールパネル20には、スピンボタン23と、チェンジボタン24と、キャッシュアウトボタン25と、1−BETボタン26と、最大BETボタン27とが設けられている。スピンボタン23は、リール14の回転を開始させる指示を入力するためのものである。チェンジボタン24は、遊技施設の係員に両替を要求する際に用いられるものである。キャッシュアウトボタン25は、クレジットされているコインをコイントレイ18に払い出す指示を入力するためのものである。
1−BETボタン26は、クレジットされているコインのうち、1枚のコインを遊技に賭ける指示を入力するためのものである。最大BETボタン27は、クレジットされているコインのうち、1回の遊技に賭けることが可能な最大BET数(本実施形態では3枚)のコインを遊技に賭ける指示を入力するためのものである。なお、最大BET数は、カジノ運営者や店員等が設定し得るように構成されていてもよい。
紙幣識別器22は、紙幣の適否を識別するとともに正規の紙幣をキャビネット11内に受け入れるものである。なお、紙幣識別器22は、後述するバーコード付チケット39を読み取ることができるように構成されていてもよい。メインドア13の下部前面、すなわち、コントロールパネル20の下方には、スロットマシン10のキャラクタ等が描かれたベリーガラス34が設けられている。
トップボックス12の前面には、上側画像表示パネル33が設けられている。上側画像表示パネル33は、液晶パネルを備えていて、例えば、演出画像、遊技内容の紹介や遊技のルールの説明を表す画像が表示される。
また、トップボックス12には、スピーカ29が設けられている。上側画像表示パネル33の下側には、チケットプリンタ35と、カードリーダ36と、データ表示器37と、キーパッド38とが設けられている。チケットプリンタ35は、クレジット数や日時やスロットマシン10の識別番号等のデータがコード化されたバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケット39として出力するものである。遊技者は、バーコード付チケット39を他のスロットマシンに読み取らせて該スロットマシンで遊技を行ったり、バーコード付チケット39を遊技施設の所定箇所(例えばカジノ内のキャッシャ)で紙幣等に交換したりすることができる。
カードリーダ36は、スマートカードからのデータの読み取り及びスマートカードへのデータの書き込みを行うものである。スマートカードは、遊技者が所持するカードであり、例えば、遊技者を識別するためのデータ、遊技者が行った遊技の履歴に関するデータが記憶される。スマートカードには、コイン、紙幣又はクレジットに相当するデータが記憶されることとしてもよい。また、スマートカードにかえて、磁気ストライプカードを採用してもよい。データ表示器37は、蛍光ディスプレイ等からなり、例えば、カードリーダ36が読み取ったデータや、遊技者によってキーパッド38を介して入力されたデータを表示するものである。キーパッド38は、チケット発行等に関する指示やデータを入力するためのものである。
図3は、図2に示したスロットマシンの内部構成を示すブロック図である。
ゲーミングボード50は、内部バスによって互い接続されたCPU(Central Processing Unit)51と、ROM55及びブートROM52と、メモリカード53に対応したカードスロット53Sと、GAL(Generic Array Logic)54に対応したICソケット54Sとを備えている。
メモリカード53は、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の不揮発性メモリからなり、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを記憶している。ゲームプログラムには、停止シンボル決定プログラムが含まれている。上記停止シンボル決定プログラムは、入賞ラインL上に停止表示される各リール14のシンボル(シンボルに対応するコードNo.)を決定するためのプログラムである。上記停止シンボル決定プログラムには、複数種類のペイアウト率(例えば、80%、84%、88%)の夫々に対応したシンボル重み付けデータが含まれている。シンボル重み付けデータは、3つのリール14の夫々について、各シンボルのコードNo.(図26参照)と、所定の数値範囲(0〜256)に属する1又は複数の乱数値との対応関係を示すデータである。ペイアウト率は、GAL54から出力されるペイアウト率設定用データに基づいて定められるものであり、このペイアウト率に対応したシンボル重み付けデータに基づいて、停止表示されるシンボルの決定が行われる。
また、カードスロット53Sは、メモリカード53を挿抜可能なように構成されていて、IDEバスによってマザーボード40に接続されている。従って、カードスロット53Sからメモリカード53を抜き取り、メモリカード53に別のゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを書き込み、そのメモリカード53をカードスロット53Sに差し込むことにより、スロットマシン10で行われる遊技の種類や内容を変更することができる。また、一のゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを記憶したメモリカード53を、別のゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを記憶したメモリカード53に交換することによって、スロットマシン10で行われる遊技の種類や内容を変更することも可能である。
ゲームプログラムには、遊技進行に係るプログラムが含まれる。また、ゲームプログラムには、遊技中に出力される画像データや音データ、保険有モードに移行していることを報知するための画像データ等や音データが含まれる。
GAL54は、OR固定型アレイ構造を有するPLDの一種である。GAL54は、複数の入力ポートと出力ポートとを備えていて、入力ポートに所定のデータが入力されると、該データに対応したデータを出力ポートから出力する。この出力ポートから出力されたデータが、上述したペイアウト率設定用データである。
また、ICソケット54Sは、GAL54を着脱可能なように構成されていて、PCIバスによってマザーボード40に接続されている。従って、ICソケット54SからGAL54を抜き取り、GAL54に格納されるプログラムを書き換えて、そのGAL54をICソケット54Sに取り付けることにより、GAL54から出力されるペイアウト率設定用データを変更することができる。また、GAL54を、別のGAL54に交換することによって、ペイアウト率設定用データを変更することも可能である。
内部バスによって互いに接続されたCPU51、ROM55及びブートROM52は、PCIバスによってマザーボード40に接続されている。PCIバスは、マザーボード40とゲーミングボード50との間の信号伝達を行うとともに、マザーボード40からゲーミングボード50への電力供給を行う。ROM55には、国識別情報及び認証プログラムが記憶される。ブートROM52には、予備認証プログラム及びCPU51が予備認証プログラムを起動するためのプログラム(ブートコード)等が記憶されている。
認証プログラムは、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを認証するためのプログラム(改竄チェックプログラム)である。認証プログラムは、認証取込処理の対象となるゲームプログラム及びゲームシステムプログラムが改竄されていないことの確認及び証明、すなわち、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムの認証を行う手順(認証手順)に沿って記述されている。予備認証プログラムは、上述した認証プログラムを認証するためのプログラムである。予備認証プログラムは、認証処理の対象となる認証プログラムが改竄されていないことの証明、すなわち、認証プログラムの認証を行う手順(認証手順)に沿って記述されている。
マザーボード40は、市販の汎用マザーボード(パーソナルコンピュータの基本部品を実装したプリント配線板)を用いて構成され、メインCPU41と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43と、通信用インターフェイス44とを備えている。マザーボード40に搭載されたメインCPU41、ROM42及びRAM43は、本発明におけるコントローラを構成するものである。
ROM42には、フラッシュメモリ等のメモリデバイスからなり、メインCPU41により実行されるBIOS(Basic Input/Output System)等のプログラムと、恒久的なデータが記憶されている。メインCPU41によってBIOSが実行されると、所定の周辺装置の初期化処理が行われるとともに、メモリカード53に記憶されているゲームプログラム及びゲームシステムプログラムのゲーミングボード50を介した取込処理が開始される。なお、本発明において、ROM42は、内容の書き換えが可能なものであってもよく、不可能なものであってもよい。
RAM43には、メインCPU41が作動する際に用いられるデータやプログラムが記憶される。また、RAM43は、ゲーミングボード50を介して読み出される認証プログラムと、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムとを記憶することができる。
また、RAM43には、保険モードフラグの記憶領域が設けられている。保険モードフラグは、保険有モードであるか保険無モードであるかを示すフラグである。保険モードフラグの記憶領域は、例えば、所定ビット数の記憶領域からなり、該記憶領域における記憶内容に応じて保険モードフラグが“ON”又は“OFF”となる。保険モードフラグ“ON”は、保険有モードを示し、保険モードフラグ“OFF”は、保険無モードを示す。
また、RAM43には、全ゲーム回数Cを示すデータの記憶領域と、MAXBETゲーム回数Mを示す記憶領域と、残りフリーゲーム回数Bを示す記憶領域とが設けられている。残りフリーゲーム回数Bは、フリーゲームとして繰り返し行われる単位フリーゲームの残り回数を示すものである。
さらに、RAM43には、クレジット数や、1回の遊技における投入数や払出数等のデータが記憶される。通信インターフェイス44は、通信回線101を介して、カジノのサーバ等の外部装置との通信を行うためのものである。
また、マザーボード40には、後述する本体PCB(Printed Circuit Board)60及びドアPCB80とが、夫々USBによって接続されている。さらに、マザーボード40には、電源ユニット45が接続されている。電源ユニット45からマザーボード40に電力が供給されると、マザーボード40のメインCPU41が起動するとともに、PCIバスを介してゲーミングボード50に電力が供給されてCPU51が起動される。
本体PCB60及びドアPCB80には、メインCPU41に入力される入力信号を発生させる機器や装置と、メインCPU41から出力される制御信号により動作が制御される機器や装置とが接続されている。メインCPU41は、メインCPU41に入力された入力信号に基づいて、RAM43に記憶されたゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを実行することにより、所定の演算処理を行ってその結果をRAM43に記憶したり、各機器や装置に対する制御処理として各機器や装置に制御信号を送信したりする。
本体PCB60には、ランプ30、サブCPU61、ホッパー66、コイン検出部67、グラフィックボード68、スピーカ29、タッチパネル69、紙幣識別器22、チケットプリンタ35、カードリーダ36、キースイッチ38S及びデータ表示器37が接続されている。ランプ30は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて、所定のパターンで点灯する。
サブCPU61は、リール14(14L、14C、14R)の回転及び停止の制御を行うものである。サブCPU61には、FPGA(Field Programmable Gate Array)63及びドライバ64を備えたモータ駆動回路62が接続されている。FPGA63は、プログラミング可能なLSI等の電子回路であり、ステッピングモータ70の制御回路として機能するものである。ドライバ64は、ステッピングモータ70に入力するパルスの増幅回路として機能するものである。モータ駆動回路62には、各リール14の回転を行うステッピングモータ70(70L、70C、70R)が接続されている。ステッピングモータ70は、1−2相励磁方式のステッピングモータである。
本発明において、ステッピングモータの励磁方式は、特に限定されるものではなく、例えば、2相励磁方式、1相励磁方式等を採用することも可能である。また、ステッピングモータにかえて、DCモータを採用することとしてもよい。DCモータが採用される場合、サブCPU61には、偏差カウンタ、D/A変換器、サーボ増幅器が順に接続され、サーボ増幅器にDCモータが接続されることになる。また、DCモータの回転位置は、ロータリエンコーダによって検出され、ロータリエンコーダから偏差カウンタに対してDCモータの現在の回転位置がデータとして供給される。
また、サブCPU61には、インデックス検出回路65と、位置検出変更回路71とが接続されている。インデックス検出回路65は、回転中のリール14の位置(後述するインデックス)を検出するものであり、さらに、リール14の脱調を検出可能である。なお、リール14の回転及び停止の制御については、後で図面を用いて詳述することにする。
位置変更検出回路71は、リール14の回転が停止した後におけるリール14の停止位置の変更を検出する。例えば、位置変更検出回路71は、実際には入賞態様となるシンボルの組合せではないにも拘わらず、遊技者により強制的に入賞態様となるシンボルの組合せになるように停止位置が変更された場合等に係るリール14の停止位置の変更を検出する。位置変更検出回路71は、例えば、リール14の内側部分に所定間隔で取り付けられたフィン(図示せず)を検出することにより、リール14の停止位置の変更を検出可能に構成されている。
ホッパー66は、キャビネット11内に設置されていて、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて、所定数のコインをコイン払出口19からコイントレイ18に払い出す。コイン検出部67は、コイン払出口19の内部に設けられていて、コイン払出口19から所定枚数のコインが払い出されたことを検出した場合には、メインCPU41に対して入力信号を出力する。
グラフィックボード68は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16における画像表示を制御する。下側画像表示パネル16のクレジット数表示部31には、RAM43に記憶されているクレジット数が表示される。また、下側画像表示パネル16のペイアウト数表示部31には、コインの払出数が表示される。
グラフィックボード68は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて画像データを生成するVDP(Video Display Processor)や、VDPによって生成される画像データを一時的に記憶するビデオRAM等を備えている。なお、VDPによって画像データを生成する際に用いられる画像データは、メモリカード53から読み出されてRAM43に記憶されたゲームプログラム内に含まれている。
紙幣識別器22は、紙幣の適否を識別するとともに正規の紙幣をキャビネット11内に受け入れる。紙幣識別器22は、正規の紙幣を受け入れたとき、その紙幣の額に基づいてメインCPU41に対して入力信号を出力する。メインCPU41は、該入力信号により伝達された紙幣の額に応じたクレジット数をRAM43に記憶する。
チケットプリンタ35は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて、RAM43に記憶されたクレジット数、日時やスロットマシン10の識別番号等のデータがコード化されたバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケット39として出力する。
カードリーダ36は、スマートカードからのデータを読み取ってメインCPU41へ送信したり、メインCPU41からの制御信号に基づいてスマートカードへのデータの書き込みを行ったりする。キースイッチ38Sは、キーパッド38に設けられていて、キーパッド38が遊技者によって操作されたとき、所定の入力信号をメインCPU41へ出力する。データ表示器37は、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて、カードリーダ36が読み取ったデータや遊技者によってキーパッド38を介して入力されたデータを表示する。
ドアPCB80には、コントロールパネル20、リバータ21S、コインカウンタ21C及び冷陰極管81が接続されている。コントロールパネル20には、スピンボタン23に対応したスピンスイッチ23S、チェンジボタン24に対応したチェンジスイッチ24S、CASHOUTボタン25に対応したCASHOUTスイッチ25S、1−BETボタン26に対応した1−BETスイッチ26S、及び、最大BETボタン27に対応した最大BETスイッチ27Sが設けられている。各スイッチ23S〜27Sは、対応するボタン23〜27が遊技者によって操作されたとき、メインCPU41に対して入力信号を出力する。
コインカウンタ21Cは、コイン受入口21の内部に設けられていて、遊技者によってコイン受入口21に投入されたコインの適否を識別する。正規のコイン以外のものは、コイン払出口19から排出される。また、コインカウンタ21Cは、正規のコインを検出したときにメインCPU41に対して入力信号を出力する。
リバータ21Sは、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて動作するものであり、コインカウンタ21Cによって正規のコインとして認識されたコインを、スロットマシン10内に設置されたキャッシュボックス(図示せず)又はホッパー66に振り分ける。すなわち、ホッパー66がコインで満たされている場合、正規のコインはリバータ21Sによってキャッシュボックスに振り分けられる。一方、ホッパー66がコインで満たされていない場合には、正規のコインはホッパー66に振り分けられる。冷陰極管81は、下側画像表示パネル16と、上側画像表示パネル33との背面側に設置されるバックライトとして機能するものであり、メインCPU41から出力される制御信号に基づいて点灯する。
図4は、フリーゲーム回数決定テーブルの一例を示す図である。
フリーゲーム回数決定テーブル中の「0〜200」、「201〜400」、「401〜600」、「601〜800」、及び、「801〜1000」は、夫々、MAXBETゲーム回数Mの属し得る範囲を示すものである。これらの各範囲に対して、フリーゲーム回数Tの値が、乱数の範囲と対応付けて設定されている。
フリーゲーム回数決定テーブルを示すフリーゲーム回数決定テーブルデータは、ROM42に記憶されている。
全ゲーム回数Cが1000回に達したとき、メインCPU41は、フリーゲーム回数決定テーブルデータを参照することにより、フリーゲーム回数Tを決定する。これは、図1のステップS541においてメインCPU41が行う処理である。
この処理において、メインCPU41は、乱数を発生させ、1個の乱数を取得する。そして、取得した乱数の値と、RAM43に記憶されているMAXBETゲーム回数Mの値とに基づいて、フリーゲーム回数Tを決定する。
例えば、取得した乱数の値が46であり、MAXBETゲーム回数Mの値が808であるとき、メインCPU41は、フリーゲーム回数Tの値を85に決定する。
また、取得した乱数の値が115であり、MAXBETゲーム回数Mの値が417であるとき、メインCPU41は、フリーゲーム回数Tの値を50に決定する。
このように、MAXBETゲーム回数Mの値が大きいときに、決定されるフリーゲーム回数Tの値が相対的に大きくなるように制御される。
図5は、本実施形態におけるペイアウトテーブルを説明するための図である。
ペイアウトテーブル中の「DOUBLE」、「3BAR」、「2BAR」、「1BAR」、「CHERRY」は、各リール14に描かれたシンボルの種類を示すものである。なお、各リール14には、上記シンボル以外に、「GIFT BONUS」に対応したシンボルであるボーナストリガーや、他のシンボルも描かれている。なお、ペイアウトテーブル中の「ANY BAR」は、「3BAR」、「2BAR」又は「1BAR」を示し、「ANY」は、任意のシンボルを示す。
ペイアウトテーブルに示されたシンボルの組合せは、役を示すものであり、各役にはBET数に応じたコインの払出数が設定されている。
各リール14により停止表示されたシンボルの組合せが「GIFT BONUS」ボーナストリガーの組合せであった場合には、ジャックポットとして所定数のコインの払い出しが行われる。なお、ペイアウトテーブルに記載された「GIFT BONUS」に対応する数値は、コイン払出数の期待値を示すものであり、BET数に関わらず一定である。従って、1BETであれば「GIFT BONUS」となる確率が高くてコイン払出数が少ないが、MAXBETであれば「GIFT BONUS」となる確率が低くてコイン払出数が多くなるように設定される。なお、この確率の設定は、シンボル重み付けデータによって行われる。
また、ジャックポットには、コインの払出数が多い順に「GRAND」、「MAJOR」、「MINOR」、「MINI」の4種類が設けられている。これらのジャックポットの発生確率は、コインの払出数が多いほど低く設定されており、どのジャックポットが成立するかは、乱数値を用いてランダムに決定される。なお、各ジャックポットのコイン払出数の期待値は一定である。
各リール14に描かれたシンボルの列は、1−BETボタン26又は最大BETボタン27が押下された後にスピンボタン23が押下されてゲームが開始されると、リール14の回転に伴って、表示窓15において上方向から下方向へとスクロール表示され、所定時間経過後に、リール14の回転の停止に伴って、表示窓15において停止表示される。さらに、各シンボルの組合せに基づき各種の役が予め定められていて、役に対応するシンボルの組合せが入賞ラインL上で停止した際には、役に応じたコインの払出数が、遊技者が所有するクレジットに加算される。「GIFT BONUS」ボーナストリガーの組合せが成立したときには、所定の払出数が、遊技者が所有するクレジットに加算される。
なお、本実施形態では、ボーナストリガーの組合せが成立した際に、ジャックポットによるコインの払出が行われる場合について説明する。ただし、本発明において、ボーナストリガーの組合せが成立した際に発生する遊技状態としては、特に限定されるものではなく、例えば、セカンドゲーム、ミステリーボーナス等を挙げることができる。また、ボーナストリガーが成立したとき、所定の情報が印刷されたバーコード付きチケット39が発行されることとしてもよい。
ペイアウトテーブル中で、斜体字で示されたシンボルの組合せは、MAXBETで行われたゲームにおいて成立した際にコインの払出数が180枚以上となる組合せである。
保険有モード中にMAXBETで行われたゲームにおいて、これらのシンボルの組合せのいずれか1つが成立すると、保険有モードから保険無モードに移行することになる。
ここで、スロットマシン10における保険(インシュランス)について説明する。
スロットマシン10は、保険に関し、保険有モード「RESCUE PAY ON」と、保険無モード「RESCUE PAY OFF」との2つのモードを有する。
スロットマシン10の電源投入直後は、保険無モードが設定されており、所定数の遊技媒体の投入によって保険有モードに移行する。
保険有モードにおいては、保険有モードに移行してから行われた全ての通常ゲームの回数(全ゲーム回数C)と、保険有モードに移行してから最大BET数のコインのBETによって行われた通常ゲームの回数(MAXBETゲーム回数M)とがカウントされる。
このように、本実施形態において、カウントされる対象となるゲームは、全ての通常ゲーム、及び、MAXBETで行われた通常ゲームである。
全ゲーム回数Cが1000回に達すると、360枚のコインの払出、及び、フリーゲーム(RESCUE PAY)が行われる。
ただし、保険有モード中に行われた通常ゲームにおいて、コインの払出数が180枚以上となる組合せが成立すると、カウントされた全ゲーム回数C及びMAXBETゲーム回数Mがクリアされるとともに、保険有モードから保険無モードに移行する。
次に、スロットマシン10において行われる遊技の流れ[P01]〜[P21]について、図6〜図15を用いて説明する。
図6〜図15は、スロットマシン10が備える上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に表示される画像を示す図である。
図中、15(15L、15C、15R)は、表示窓を示している。31は、クレジット数表示部を示している。32は、ペイアウト数表示部を示している。Lは、入賞ラインを示している。
[P01]
保険無モードにおいては、図6に示すように、上側画像表示パネル33には、「RESCUE OFF」を示す画像92aが表示される。画像92aは、現在の遊技状態が保険無モードであることを示す画像である。
また、下側画像表示パネル16には、通常演出画像94aが表示されている。
さらに、下側画像表示パネル16の右下部には、「BET FOR RESCUE PAY MORE INFO」を示すボタン型画像90aが表示されている。ボタン型画像90aは、保険有モードに関する情報を出力させる旨の指令の入力を要求するための画像である。
遊技者は、ボタン型画像90aの表示領域に対応するタッチパネル69(図示せず)の所定箇所に触れることにより、保険有モードに関する情報を出力させる旨の指令を入力することができる。
[P02]
上記指令が入力されると、下側画像表示パネル16には、保険有モードに関する情報を示す画像91が表示される。
画像91には、以下のような保険有モードに関する情報が含まれる。
(I)ゲーム回数が達した際に所定数のコインの支払いが行われる回数、すなわち特定回数(1000)、
(II)ゲーム回数が特定回数に達した際に支払われるコインの数(360)、
(III)ゲーム回数が特定回数に達した際にフリーゲームが行われること、及び、MAXBETで行われたゲームの回数が多いほど、フリーゲームとして行われる単位フリーゲームの回数が多くなること、
(IV)ゲーム回数が特定回数に達するまでに、コインの払出数が180以上であるゲームが行われた際に、ゲーム回数がクリアされること(以下、ゲーム回数クリア条件ともいう)、
(V)ゲーム回数が特定回数に達するまでに、コインの払出数が180以上であるゲームが行われた際に、保険有モードから保険無モードに移行すること(以下、保険解除条件ともいう)、及び、
(VI)保険無モードから保険有モードに移行するために必要なクレジット数(1)。
また、画像91には、保険無モードから保険有モードに移行するか否かの選択を要求する情報と、ボタン型画像「YES」91a及びボタン型画像「NO」91bとが含まれている。
ボタン型画像「NO」91aの表示領域に対応するタッチパネル69の所定領域が遊技者によって触れられると、下側画像表示パネル16には、[P1]に示した画像が表示される。
一方、ボタン型画像「YES」91bの表示領域に対応するタッチパネル69の所定領域が遊技者によって触れられると、保険無モードから保険有モードに移行する。
[P03]
保険有モードに移行すると、図7に示すように、上側画像表示パネル33には、「RESCUE ON」を示す画像92bが表示される。画像92bは、現在の遊技状態が保険有モードであることを示す画像である。
また、下側画像表示パネル16には、通常演出画像94bが表示されている。保険有モードにおける通常演出画像94bは、保険無モードにおける通常演出画像94aと異なるものであるが、これらは乱数値を用いてランダムに選択されて表示されるものであり、保険有モードであるか保険無モードであるかによって選択されたものではない。
さらに、下側画像表示パネル16の右下部には、「RESCUE ON MORE INFO」を示すボタン型画像90bが表示されている。ボタン型画像90bは、現在の遊技状態が保険有モードであることを示すとともに、保険有モードに関する情報を出力させる旨の指令を入力するための画像である。
ボタン型画像90bの表示領域に対応するタッチパネル69の所定箇所が遊技者によって触れられると、下側画像表示パネル16には、[P02]に示した画像が表示される。
また、ボタン型画像90bの下側には、保険有モードに移行してから行われた全ての通常ゲームの回数(全ゲーム回数C)が特定回数に達すると、360枚のコインの支払いが行われるとともに、フリーゲームが行われることを示す画像93が表示されている。
[P04]
保険有モードにおいてゲームが開始されると、保険有モードでの第1ゲーム目においては、下側画像表示パネル16に、通常演出画像94cが表示されるとともに、ボタン型画像90b及び画像93が継続して表示される。画像93は、保険有モードにおいて通常ゲームがあと1000回行われると、360枚のコインの支払いが行われるとともに、フリーゲームが行われることを示している。
[P05]
保険有モードでの第2ゲーム目においては、通常演出画像94dが表示されるとともに、画像93が継続して表示される。画像93は、保険有モードにおいて通常ゲームがあと999回行われると、360枚のコインの支払いが行われるとともに、フリーゲームが行われることを示している。
このように、スロットマシン10においては、保険有モードにおけるゲームが開始された時点から、全ゲーム回数Cが特定回数に達するまでの残りゲーム回数を示す画像93が、下側画像表示パネル16に表示される。この後、上述したゲーム回数クリア条件又は保険解除条件が成立しない限り、画像93において、残りゲーム回数のカウントダウンが行われる。なお、上述したように、保険有モードにおいては、全ゲーム回数Cが990回(予告設定値)に達するまで、通常演出画像94が表示される。
[P06]
保険有モードでの全ゲーム回数Cが990回(予告設定値)に達すると、図8に示すように、上側画像表示パネル33には、現在の遊技状態が保険有モードであることを示す画像92bが表示されるとともに、全ゲーム回数Cが特定回数に達するまでの残りゲーム回数が10ゲームであることを示す画像96が表示される。
また、下側画像表示パネル16にも、全ゲーム回数Cが特定回数に達するまでの残りゲーム回数が10ゲームであることを示す画像97が表示されている。
さらに、下側画像表示パネル16には、特定演出画像95aが表示される。特定演出画像95は、保険有モードにおいて、全ゲーム回数Cが予告設定値に達した後に表示されるものである。
[P07]
保険有モードでのゲーム回数が991回となると、上側画像表示パネル33に表示される画像96によって示される残りゲーム回数が10ゲームから9ゲームに変化する。
また、下側画像表示パネル16にも、全ゲーム回数Cが特定回数に達するまでの残りゲーム回数が9ゲームであることを示す画像93が表示される。
さらに、下側画像表示パネル16には、特定演出画像95bが表示される。
特定演出画像95bは、[P06]における特定演出画像95aから継続した内容の映像である。
[P08]〜[P15]
その後、保険有モードでの全ゲーム回数Cが増加するにつれて、図9〜図12に示すように、上側画像表示パネル33に表示される画像96によって示される残りゲーム回数は、漸次減少する。また、下側画像表示パネル16においても、画像93により示される残りゲーム回数が漸次減少する。さらに、下側画像表示パネル16には、特定演出画像95c〜95jが、残りゲーム回数に応じて順に表示される。
特定演出画像95は、キャラクタ(天使)が一連の動作(登場して羽根を広げる動作)を行う映像であり、各特定演出画像95a〜95jは、その特定演出画像95を時間軸に沿って複数に分割したものである。
[P16]
そして、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達すると、360枚のコイン(クレジット)の払出が行われる。
このとき、上側画像表示パネル33には、図13に示すように、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達したことに基づくコインの払出が行われていることを示す画像97aが表示されている。また、下側画像表示パネル16の左下側にも、同様の画像97bが表示されている。
さらに、下側画像表示パネル16には、特定演出画像95a〜95jから継続した内容の特定演出画像95hが表示されている。さらに、表示窓15(15L、15C、15R)上には、特定演出画像95h′が表示されている。
[P17]
なお、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達したゲームにおいて、所定の役が成立した場合には、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達したことに基づくコインの払出が行われた後に、上記役に基づくコインの払出が行われる。
このとき、下側画像表示パネル16には、継続して特定演出画像95hが表示されるが、表示窓15上の特定演出画像95h′は消滅し、リール14が視認可能となる。
また、下側画像表示パネル16の左下側には、上記役に応じたコインの払出が行われていることを示す画像97cが表示されている。
[P18]
その後、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達したことに基づいて、フリーゲームが行われる。
このとき、上側画像表示パネル33には、図14に示すように、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達したことに基づくフリーゲームが行われていることを示す画像99aが表示されている。また、下側画像表示パネル16の左下側にも、同様の画像99bが表示されている。
画像99a及び画像99bは、全ゲーム回数Cが特定回数に達したときに、所定のタイミングで(図1のステップS540において)、表示される。その後、フリーゲームが終了するまでの間、画像99a及び画像99bは、断続的に表示されることとなる。
図14に示す例では、フリーゲームとして行われる単位フリーゲームの残り回数(残りフリーゲーム回数B)が100回であることも示されている。これは、上述したフリーゲーム回数Tの決定に係る処理(図1のステップS541参照)において、フリーゲーム回数Tが100回であると決定されたことによるものである。
画像99a及び画像99bの表示が開始される時点では、まだ、フリーゲーム回数Tが決定されていない。これに伴い、該時点では、残りフリーゲーム回数Bに対応する画像は表示されない。
その後、図1のステップS541の処理によりフリーゲーム回数Tが決定されたことを契機として、決定されたフリーゲーム回数Tを示す値が、残りフリーゲーム回数Bとして、画像99a及び画像99bにおいて表示されるのである。
その後、単位フリーゲームが1ゲーム行われるごとに、画像99a及び画像99bにおいて表示される残りフリーゲーム回数Bは、1ずつ減少する。すなわち、画像99a及び画像99bにおいて表示される残りフリーゲーム回数Bは、全ゲーム回数Cが特定回数に達したことに基づいて行われる単位フリーゲームの残り回数を示すものである。
[P19]
決定された回数だけ単位フリーゲームが行われると、保険有モードから保険無モードに移行する。
このとき、下側画像表示パネル16には、「RESCUE OFF」を示す画像98が表示されている。画像98は、保険有モードから保険無モードに移行したことを示す画像である。
[P20]
保険有モードにおいて全ゲーム回数Cが990回(予告設定値)に達していないときに、コインの払出を伴うシンボルの組合せ「BAR」−「BAR」−「BAR」が成立した場合、図15に示すように、上側画像表示パネル33には、「45CREDITS」を示す画像97dが表示される。
画像97dは、シンボルの組合せ「BAR」−「BAR」−「BAR」によって払い出されるコインの枚数を示す画像である。
また、上側画像表示パネル33には、「RESCUE ON」を示す画像92bが表示される。画像92bは、現在の遊技状態が保険有モードであることを示す画像である。
下側画像表示パネル16には、シンボルの組合せ「BAR」−「BAR」−「BAR」に対応した演出画像94eが表示されている。「BAR」は、図5に示したペイアウトテーブルにおける「1BAR」に相当するものである。
また、下側画像表示パネル16には、全ゲーム回数Cが特定回数に達するまでの残りゲーム回数を示す画像93が表示されるとともに、シンボルの組合せ「BAR」−「BAR」−「BAR」によって払い出されるコインの枚数を示す画像97cが表示されている。
[P21]
保険有モードにおいて全ゲーム回数Cが990回(予告設定値)に達した後に、[P20]と同様に、コインの払出を伴うシンボルの組合せ「BAR」−「BAR」−「BAR」が成立した場合には、下側画像表示パネル16に、シンボルの組合せ「BAR」−「BAR」−「BAR」によって払い出されるコインの枚数を示す画像97cが表示される。
しかし、シンボルの組合せ「BAR」−「BAR」−「BAR」に対応した演出画像94eは表示されず、[P08](図9参照)と同様に、特定演出画像95cが表示される。他の画像についても[P08]と同様に表示される。
次に、スロットマシン10において行われる処理について説明する。
[メイン処理]
図16は、スロットマシン10において行われるメイン処理を示すフローチャートである。
先ず、スロットマシン10においては、起動処理が行われる(ステップS101)。起動処理については、後で図22を用いて詳述することにする。
なお、メインCPU41は、この起動処理の後、コイン受入口21に投入されたコインがコインカウンタ21Cによって検出された際にコインカウンタ21Cから出力される検出信号を受信したとき、割込処理として、RAM43に記憶されたクレジット数を加算する処理を行う。
ステップS101の処理後、スロットマシン10では、保険無モード画像の表示が行われる(ステップS102)。この処理において、メインCPU41は、保険無モード画像の描画命令をグラフィックボード68に送信する。グラフィックボード68では、上記描画命令に基づいて、VDPが画像データをRAM43から抽出してビデオRAMに展開し、1フレームの画像データを生成し、この画像データを上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に出力する。その結果、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16には、例えば、[P01](図6参照)に示すような画像が表示される。
次に、メインCPU41は、現在の遊技状態が保険有モードであるか否か、すなわち、RAM43に格納された保険モードフラグが“ON”であるか否かを判断する(ステップS103)。
ステップS103において、現在の遊技状態が保険有モードではないと判断した場合、遊技実行処理A(保険無モード)を実行し(ステップS200)、その後、ステップS103に処理を戻す。遊技実行処理Aについては、後で図18を用いて詳述することにする。
一方、ステップS103において、現在の遊技状態が保険有モードであると判断した場合、RAM43に格納された全ゲーム回数Cが予告設定値(本実施形態では990)未満であるか否かを判断する(ステップS104)。
ステップS104において、全ゲーム回数Cが予告設定値未満であると判断した場合、遊技実行処理(保険有モード/予告設定値到達前)を実行し(ステップS300)、その後、ステップS104に処理を戻す。遊技実行処理Bについては、後で図19を用いて詳述することにする。
一方、ステップS104において、全ゲーム回数Cが予告設定値未満ではない、すなわち、予告設定値以上であると判断した場合、RAM43に格納された全ゲーム回数Cが、特定回数より1小さな値(999)未満であるか否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105において、全ゲーム回数Cが、特定回数より1小さな値未満であると判断した場合、次のゲームでは全ゲーム回数Cが特定回数に到達しないので、遊技実行処理C(保険有モード/予告設定値到達後)を実行し(ステップS400)、その後、ステップS103に処理を戻す。遊技実行処理Cについては、後で図20を用いて詳述することにする。
ステップS105において、全ゲーム回数Cが、特定回数より1小さな値であると判断した場合、次のゲームにおいて全ゲーム回数Cが特定回数に到達する可能性があるので、遊技実行処理D(保険有モード/特定回数到達時)を実行し(ステップS500)、その後、ステップS103に処理を戻す。遊技実行処理Dについては、図1を用いて説明したが、後に再度詳述する。
[保険設定処理]
また、スロットマシン10においては、上述したように、保険無モード画像が表示されたとき([P01]図6参照)、所定の周期で保険設定処理が行われる。
図17は、保険設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に表示される[P01]に示す画像に含まれるボタン型画像「RESCUE PAY」90aがタッチされたか否か、すなわち、ボタン型画像90aの表示領域に対応するタッチパネル69の所定箇所がタッチされた際にタッチパネル69から出力される検出信号を受信したか否かを判断する(ステップS110)。ボタン型画像90aがタッチされていないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
一方、ボタン型画像90aがタッチされたと判断した場合には、下側画像表示パネル16に、「RESCUE ON」に対するボタン型画像「YES」91a及びボタン型画像「NO」91bを含む保険情報画像([P02]図6参照)を表示する(ステップS111)。
次に、ボタン型画像「YES」91aがタッチされたか否かを判断する(ステップS112)。ステップS112においてボタン型画像「YES」91aがタッチされていないと判断した場合、ボタン型画像「NO」91bがタッチされたか否かを判断し(ステップS113)、タッチされたと判断した場合、本サブルーチンを終了する一方、タッチされていないと判断した場合、ステップS111に処理を戻す。
ステップS112において、ボタン型画像「YES」91aがタッチされた場合、メインCPU41は、RAM43に記憶されたクレジット数から、所定数(本実施形態においては1)のクレジット数を減算する処理を行う(ステップS114)。
なお、クレジット数にかえて、それに相当する紙幣又はコインが投入されてもよい。
次に、メインCPU41は、RAM43に格納された保険モードフラグを“ON”にセットすることにより、保険有モードに移行する(ステップS115)。
次に、メインCPU41は、RAM43に設けられた全ゲーム回数Cを示すデータの記憶領域において、全ゲーム回数C=0をセットし、全ゲーム回数Cのカウントを開始する(ステップS116)。
また、メインCPU41は、RAM43に設けられたMAXBETゲーム回数Mを示すデータの記憶領域において、MAXBETゲーム回数M=0をセットし、MAXBETゲーム回数Mのカウントを開始する(ステップS116)。
次に、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に、[P03](図7参照)に示す保険有モード画像を表示する(ステップS117)。保険有モード画像には、全ゲーム回数Cが特定回数に達するまでの残りゲーム回数を示す画像93等が含まれる。ステップS117の処理の後、本サブルーチンを終了する。
[遊技実行処理A(保険無モード)]
図18は、図16に示すサブルーチンのステップS200において呼び出されて実行される遊技実行処理Aのサブルーチンを示すフローチャートである。
先ず、メインCPU41は、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に、保険無モード画像([P01]図6参照)を表示する処理を行う(ステップS201)。
次に、メインCPU41は、コインがBETされたか否かを判断する(ステップS202)。この処理において、メインCPU41は、1−BETボタン26が操作された際に1−BETスイッチ26Sから出力される入力信号、又は、最大BETボタン27が操作された際に最大BETスイッチ27Sから出力される入力信号を受信したか否かを判断する。コインがBETされていないと判断した場合、ステップS202に処理を戻す。
一方、ステップS202において、コインがBETされたと判断した場合、メインCPU41は、BETされたコインの枚数に応じて、RAM43に記憶されたクレジット数を減算する処理を行う(ステップS203)。なお、BETされるコインの枚数がRAM43に記憶されたクレジット数より多い場合には、RAM43に記憶されたクレジット数を減算する処理を行わずに、ステップS202に処理を戻す。また、BETされるコインの枚数が、1回のゲームにBETすることが可能な上限値(本実施形態では3枚)を超える場合には、RAM43に記憶されたクレジット数を減算する処理を行わずに、ステップS204に処理を進める。
次に、メインCPU41は、スピンボタン23がONされたか否かを判断する(ステップS204)。この処理において、メインCPU41は、スピンボタン23が押下された際にスピンスイッチ23Sから出力される入力信号を受信したか否かを判断する。
スピンボタン23がONされていないと判断した場合、ステップS202に処理を戻す。なお、スピンボタン23がONされなかった場合(例えば、スピンボタン23がONされずにゲームを終了する旨の指示が入力された場合)には、メインCPU41は、ステップS203における減算結果をキャンセルする。
本実施形態では、コインがBETされた後(ステップS202)、スピンボタン23がONされたか否かの判断(ステップS204)を行う前に、クレジット数を減算する処理(ステップS203)を行う場合について説明する。ただし、本発明は、この例に限定されるものではない。例えば、コインがBETされた後(ステップS202)、スピンボタン23がONされたか否かの判断(ステップS204)を行い、スピンボタン23がONされたと判断した場合(ステップS204:YES)、クレジット数を減算する処理(ステップS203)を行うこととしてもよい。
一方、図18のステップS204において、スピンボタン23がONされたと判断した場合、メインCPU41は、通常演出画像(例えば通常演出画像94a)を表示する処理を行う。本実施形態において、通常演出画像94は、スピンボタン23がONされる前から表示されており、スピンボタン23がONされた後には異なる通常演出画像94が表示される。なお、本発明において、通常演出画像94は、スピンボタン23がONされた後に表示されることとしてもよい。
次に、メインCPU41は、停止シンボル決定処理を行う(ステップS206)。この停止シンボル決定処理において、メインCPU41は、RAM43に記憶された停止シンボル決定プログラムを実行することにより、各リール14の停止時におけるコードNo.を決定する。これにより、停止表示されるシンボルの組合せが決定される。この処理については、後で図23及び図26を用いて詳述することにする。なお、本実施形態では、停止表示されるシンボルの組合せを決定することにより、複数種類の役の中から1つの役を決定する場合について説明するが、本発明においては、例えば、先ず乱数値を用いてランダムに複数種類の役の中から選ばれる1つの役を決定し、その後に、停止表示されるシンボルの組合せを上記役に基づいて決定することとしてもよい。
次に、メインCPU41は、リールの回転制御処理を行う(ステップS207)。この処理は、全リール14の回転を開始した後、ステップS206において決定された役に対応したシンボルの組合せが入賞ラインL上に停止表示されるように、各リールの回転を停止させる処理である。この処理については、後で図24〜図26を用いて詳述することにする。次に、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じた演出画像を表示する(ステップS208)。
次に、メインCPU41は、ボーナストリガーが成立したか否かを判断する(ステップS220)。ボーナストリガーが成立したと判断した場合には、4種類のジャックポット「GRAND」、「MAJOR」、「MINOR」及び「MINI」のなかから、乱数値を用いて、いずれか1のジャックポットを選択し、そのジャックポットに定められた数のコインの払出しを行う(ステップS223)。コインの貯留を行う場合、メインCPU41は、RAM43に記憶されたクレジット数を加算する処理を行う。一方、コインの払い出しを行う場合には、メインCPU41は、ホッパー66に制御信号を送信して所定数のコインの払い出しを行う。その際、コイン検出部67は、ホッパー66から払い出されるコインの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、払出完了信号をメインCPU41に送信する。これにより、メインCPU41は、ホッパー66の駆動を停止し、コインの払出処理を終了する。その後、本サブルーチンを終了する。
一方、ステップS220において、ボーナストリガーが成立していないと判断した場合、メインCPU41は、役が成立したか否かを判断する(ステップS221)。役が成立したと判断した場合、メインCPU41は、BET数及び役に応じたコインの払い出しを行う(ステップS222)。ステップS221において、いずれの役も成立していないと判断した場合、又は、ステップS222若しくはS223の処理を実行した場合、本サブルーチンを終了する。
[遊技実行処理B(保険有モード/予告設定値到達前)]
図19は、図16に示すサブルーチンのステップS300において呼び出されて実行される遊技実行処理Bのサブルーチンを示すフローチャートである。
先ず、メインCPU41は、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に、保険有モード画像([P03]図7参照)を表示する処理を行う(ステップS301)。
その後、ステップS302〜S307の処理を行うが、これらの処理は、図18に示すステップS202〜S207と同様の処理である。
次に、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じた演出画像([P04]、[P05]図7参照)を表示する(ステップS308)。
次に、メインCPU41は、ボーナストリガーが成立したか否かを判断し(ステップS320)、ボーナストリガーが成立したと判断した場合には、ジャックポット払出処理を行う(ステップS323)。
一方、ステップS320において、ボーナストリガーが成立しなかったと判断した場合、メインCPU41は、役が成立したか否かを判断し(ステップS321)、役が成立したと判断した場合には、メインCPU41は、BET数及び役に応じたコインの払い出しを行う(ステップS322)。ステップS321において、役が成立していないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
ステップS322又はS323の処理を実行した場合、メインCPU41は、ステップS322又はS323におけるコインの払出数が所定数(本実施形態では180枚)以上であるか否かを判断する(ステップS330)。
ステップS330において、コインの払出数が所定数未満であると判断した場合、メインCPU41は、今回のゲームがMAXBETで行われたか否かを判断する(ステップS331)。今回のゲームがMAXBETで行われたと判断した場合、メインCPU41は、RAM43に記憶されたMAXBETゲーム回数Mをインクリメント(M=M+1)する(ステップS332)。
ステップS331において今回のゲームがMAXBETで行われていないと判断した場合、又は、ステップS332の処理を実行した後、メインCPU41は、RAM43に記憶された全ゲーム回数Cをインクリメント(C=C+1)し(ステップS333)、本サブルーチンを終了する。
ステップS330において、コインの払出数が所定数(180枚)以上であると判断した場合、メインCPU41は、RAM43に格納された保険モードフラグを“OFF”にセットすることにより、保険無モードに移行する(ステップS340)。
次に、メインCPU41は、RAM43に設けられた全ゲーム回数Cを示すデータの記憶領域において、全ゲーム回数CをC=0にセットすることにより、全ゲーム回数Cをクリアする(ステップS341)。
また、メインCPU41は、RAM43に設けられたMAXBETゲーム回数Mを示すデータの記憶領域において、MAXBETゲーム回数MをM=0にセットすることにより、MAXBETゲーム回数Mをクリアする(ステップS341)。
次に、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に、保険有モードから保険無モードに移行したことを示す画像98([P19]図14参照)を表示し(ステップS342)、本サブルーチンを終了する。
[遊技実行処理C(保険有モード/予告設定値到達後)]
図20は、図16に示すサブルーチンのステップS400において呼び出されて実行される遊技実行処理Cのサブルーチンを示すフローチャートである。
先ず、メインCPU41は、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に、保険有モード画像を表示する処理を行う(ステップS401)。
その後、ステップS402〜S404の処理を行うが、これらの処理は、図18に示すステップS202〜S204と同様の処理である。
次に、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に、特定演出画像95a〜95i([P06]〜[P14]図8〜図11参照)を表示する(ステップS405)。
特定演出画像95は、上述したように、キャラクタである天使が、登場して羽根を広げる動作を行う映像であり、各特定演出画像95a〜95jは、その特定演出画像95を時間軸に沿って複数に分割したものである。
従って、全ゲーム回数Cの増加に伴って、特定演出画像95によって、キャラクタである天使が、登場して徐々に羽根を広げる様子が表示されることになる。
続いて、ステップS406〜S407の処理を行うが、これらの処理は、図18に示すステップS206〜S207と同様の処理である。
ステップS407の処理後、リール14の回転が停止した後も、メインCPU41は、継続して特定演出画像95を表示する処理を行う(ステップS408)。
なお、図20に示す処理においては、コインの払出しを伴うシンボル又はそれらの組合せが成立した場合、メインCPU41は、[P20](図15参照)に示すようなシンボル又はそれらの組合せに応じて表示される演出画像94eを表示しない。メインCPU41は、それにかえて、[P21](図15参照)に示すように、特定演出画像95を表示しつつ、シンボル又はそれらの組合せによるコインの払出数を示す画像97cを表示する。
その後、ステップS420〜S423、S430〜S433、S440〜S442の処理を行うが、これらの処理は、図19に示すステップS320〜S323、S330〜S333、S340〜S342と同様の処理である。
[遊技実行処理D(保険有モード/特定回数到達時)]
ここで、再度、図1について説明する。
図1は、図16に示すサブルーチンのステップS500において呼び出されて実行される遊技実行処理Dのサブルーチンを示すフローチャートである。
先ず、メインCPU41は、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に、保険有モード画像を表示する処理を行う(ステップS501)。
その後、ステップS502〜S504の処理を行うが、これらの処理は、図18に示すステップS202〜S204と同様の処理である。
次に、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に、特定演出画像95j([P15]図12参照)を表示する(ステップS505)。
特定演出画像95jは、特定演出画像95a〜95iから継続した内容を有するものであり、特定演出画像95jによって、キャラクタである天使が羽根を広げた様子が表示される。
続いて、ステップS506〜S507の処理を行うが、これらの処理は、図18に示すステップS206〜S207と同様の処理である。
ステップS507の処理後、リール14の回転が停止した後も、メインCPU41は、継続して特定演出画像95jを表示する処理を行う(ステップS508)。
なお、図1に示す処理においても、図20と同様に、コインの払出しを伴うシンボル又はそれらの組合せが成立した場合、メインCPU41は、例えば[P21](図15参照)に示すように、特定演出画像95を表示しつつ、シンボル又はそれらの組合せによるコインの払出数を示す画像97cを表示する。
次に、メインCPU41は、ボーナストリガーが成立したか否かを判断する(ステップS509)。ボーナストリガーが成立していないと判断した場合、メインCPU41は、役が成立したか否かを判断する(ステップS510)。
ステップS509においてボーナストリガーが成立したと判断した場合、又は、ステップS510において役が成立したと判断した場合、メインCPU41は、ボーナストリガーの成立又は役の成立に基づくコインの払出が所定数(本実施形態では180枚)以上であるか否かを判断する(ステップS530)。
コインの払出が所定数以上であると判断した場合、メインCPU41は、ステップS543に処理を移す。
ステップS530において、コインの払出数が所定数未満であると判断した場合、又は、ステップS510において役が成立していないと判断した場合、メインCPU41は、今回のゲームがMAXBETで行われたか否かを判断する(ステップS531)。今回のゲームがMAXBETで行われたと判断した場合、メインCPU41は、RAM43に記憶されたMAXBETゲーム回数Mをインクリメント(M=M+1)する(ステップS532)。
ステップS531において今回のゲームがMAXBETで行われていないと判断した場合、又は、ステップS532の処理を実行した後、メインCPU41は、RAM43に記憶された全ゲーム回数C=999をインクリメント(C=C+1)する(ステップS533)。これにより、全ゲーム回数Cが特定回数1000に達する。
次に、メインCPU41は、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に、[P16]に示した画像を表示する(ステップS534)。
すなわち、上側画像表示パネル33には、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達したことに基づくコインの払出が行われていることを示す画像97aを表示し、また、下側画像表示パネル16の左下側にも、同様の画像97bを表示する。
さらに、下側画像表示パネル16に、特定演出画像95a〜95jから継続した内容の特定演出画像95hを表示する。さらに、表示窓15(15L、15C、15R)上に、特定演出画像95h′を表示する。
続いて、メインCPU41は、[P16]に示した画像を表示しつつ、所定数(本実施形態では360枚)のコインの払出を行う(ステップS535)。
ステップS534の処理後、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に、特定演出画像95hを表示しつつ、表示窓15上の特定演出画像95h′の表示を停止することにより、リール14を視認可能とする態様で特定演出画像95を表示する(ステップS536)。
次に、メインCPU41は、ボーナストリガーが成立したか否かを判断し(ステップS520)、ボーナストリガーが成立したと判断した場合には、ジャックポット払出処理を行う(ステップS523)。
一方、ステップS520において、ボーナストリガーが成立しなかったと判断した場合、メインCPU41は、役が成立したか否かを判断し(ステップS521)、役が成立したと判断した場合には、メインCPU41は、BET数及び役に応じたコインの払い出しを行う(ステップS522)。ステップS535とステップS522又はS523とにおける払出処理は、必ずしも別個に行う必要はなく、払出数を合算しておいて、その払出数の遊技媒体を1回の払出処理で払い出すこととしてもよい。
ステップS521において、役が成立していないと判断した場合、又は、ステップS522若しくはS523の処理を実行した場合、メインCPU41は、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に、[P18]に示した画像を表示する(ステップS540)。
すなわち、上側画像表示パネル33には、保険有モードでの全ゲーム回数Cが特定回数に達したことに基づくフリーゲームが行われることを示す画像99aを表示し、また、下側画像表示パネル16の左下側にも、同様の画像99bを表示する。
なお、ステップS540の処理の時点では、フリーゲーム回数Tがまだ決定されていないので、残りフリーゲーム回数Bに対応する画像(図14に示す例では「100」)は表示されない。
次に、メインCPU41は、MAXBETゲーム回数Mに基づいて、フリーゲーム回数Tを決定する(ステップS541)。
この処理において、メインCPU41は、乱数を発生させ、1個の乱数を取得する。そして、メインCPU41は、ROM42に記憶されているフリーゲーム回数決定テーブルデータ(図4参照)を参照することにより、取得した乱数の値と、RAM43に記憶されているMAXBETゲーム回数Mの値とに対応付けて設定されている値を特定する。
そして、このようにして特定された値を、全ゲーム回数Cが特定回数に達したことにより行われる単位フリーゲームの回数(フリーゲーム回数T)に決定するのである。
また、メインCPU41は、決定されたTの値に対応する画像(図14に示す例では「100」)を、上側画像表示パネル33及び下側画像表示パネル16に表示する。
次に、メインCPU41は、フリーゲーム実行処理を行う(ステップS542)。この処理において、メインCPU41は、ステップS541で決定された回数の単位フリーゲームを実行する。
ここで、図21を用いてフリーゲーム実行処理について説明する。
図21は、フリーゲーム実行処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、メインCPU41は、RAM43に設けられた残りフリーゲーム回数Bを示すデータの記憶領域において、残りフリーゲーム回数B=Tにセットする(ステップS601)。Tは、図1のステップS541で決定されたフリーゲーム回数Tである。
次に、メインCPU41は、スピンボタン23がONされたか否かを判断する(ステップS602)。スピンボタン23がONされていないと判断した場合、メインCPU41は、ステップS602に処理を戻す。
一方、ステップS602において、スピンボタン23がONされたと判断した場合、メインCPU41は、演出画像を表示する処理を行う(ステップS603)。この処理において、メインCPU41は、画像99a及び画像99bを表示する。また、任意の演出画像(例えば特定演出画像95)が表示されることとしてもよい。
続いて、メインCPU41は、ステップS604〜ステップS606の処理を行うが、これらの処理は、図18に示すステップS206〜ステップS208と同様の処理である。
続いて、メインCPU41は、ステップS620〜ステップS623の処理を行うが、これらの処理は、図18に示すステップS220〜ステップS223と同様の処理である。
ステップS621において、いずれの役も成立していないと判断した場合、又は、ステップS622若しくはS623の処理を実行した場合、メインCPU41は、RAM43に記憶されている残りフリーゲーム回数Bの値を、B=B−1にセットする(ステップS630)。
次に、メインCPU41は、RAM43に記憶されている残りフリーゲーム回数Bの値が0であるか否かを判断する(ステップS631)。Bの値が0ではないと判断した場合、メインCPU41は、ステップS602に処理を移す。
一方、Bの値が0であると判断した場合、メインCPU41は、本サブルーチンを終了する。
図21に示すフリーゲーム実行処理(図1のステップS542の処理)を行った後、又は、図1のステップS530においてコインの払出が所定数以上であると判断した場合、メインCPU41は、RAM43に格納された保険モードフラグを“OFF”にセットすることにより、保険無モードに移行する(ステップS543)。
次に、メインCPU41は、RAM43に設けられた全ゲーム回数Cを示すデータの記憶領域において、全ゲーム回数CをC=0にセットすることにより、全ゲーム回数Cをクリアする(ステップS544)。
また、メインCPU41は、RAM43に設けられたMAXBETゲーム回数Mを示すデータの記憶領域において、MAXBETゲーム回数MをM=0にセットすることにより、MAXBETゲーム回数Mをクリアする(ステップS544)。
次に、メインCPU41は、下側画像表示パネル16に、保険有モードから保険無モードに移行したことを示す画像98([P19]図14参照)を表示し(ステップS545)、本サブルーチンを終了する。
[起動処理]
図22は、図16に示したフローチャートのステップS101において呼び出されて実行される起動処理の手順を示したフローチャートである。この起動処理は、マザーボード40とゲーミングボード50とによって行われる処理である。なお、ゲーミングボード50におけるカードスロット53Sには、メモリカード53が差し込まれ、ICソケット54Sには、GAL54が取り付けられているものとする。
まず、電源ユニット45において電源スイッチの投入(電源の投入)が行われると、マザーボード40及びゲーミングボード50を起動する(ステップS1−1、S2−1)。マザーボード40及びゲーミングボード50が起動すると、それぞれ別個の処理が並行して行われる。すなわち、ゲーミングボード50では、CPU51が、ブートROM52に格納されている予備認証プログラムの読み出しを行い、その読み出した予備認証プログラムに従い、マザーボード40への取込前に予め認証プログラムの改竄が行われていないことを確認及び証明する予備認証を行う(ステップS2−2)。一方、マザーボード40では、メインCPU41が、ROM42に格納されているBIOSを実行して、BIOSに組み込まれている圧縮データをRAM43に展開する(ステップS1−2)。そして、メインCPU41は、RAM43に展開されたBIOSを実行し、各種周辺装置の診断と初期化とを行う(ステップS1−3)。
すると、メインCPU41には、PCIバスを介して、ゲーミングボード50のROM55が接続されているので、メインCPU41は、ROM55に格納されている認証プログラムの読み出しを行うとともに、読み出した認証プログラムをRAM43に記憶させる処理を行う(ステップS1−4)。このとき、メインCPU41は、BIOSの標準BIOSの機能に従い、ADDSUM方式(標準チェック機能)によるチェックサムを取り、格納が間違いなく行われるか否かの確認処理を行いながら、認証プログラムをRAM43に記憶させる。
次に、メインCPU41は、IDEバスに何が接続されているのかを確認した上で、IDEバスを介してカードスロット53Sに差し込まれているメモリカード53にアクセスし、メモリカード53から、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムの読み出しを行う。この場合、メインCPU41は、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを構成するデータを4バイトずつ読み出す。続いて、メインCPU41は、RAM43に記憶された認証プログラムに従い、読み出したゲームプログラム及びゲームシステムプログラムの改竄が行われていないことを確認及び証明する認証を行う(ステップS1−5)。この認証処理が正常に終了すると、メインCPU41は、認証対象となった(認証された)ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムをRAM43に書き込み記憶させる(ステップS1−6)。次に、メインCPU41は、PCIバスを介してICソケット54Sに取り付けられているGAL54にアクセスし、GAL54から、ペイアウト率設定用データを読み込み、RAM43に書き込み記憶させる(ステップS1−7)。次に、メインCPU41は、PCIバスを介して、ゲーミングボード50のROM55に格納されている国識別情報の読み出しを行うとともに、読み出した国識別情報をRAM43に記憶させる処理を行う(ステップS1−8)。
上述した処理を行った後、メインCPU41は、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを順次読み出して実行することにより、図16に示した処理を実行する。
[停止シンボル決定処理]
図23は、図18に示したサブルーチンのステップS206において呼び出されて実行される停止シンボル決定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。この処理は、RAM43に記憶された停止シンボル決定プログラムをメインCPU41が実行することによって行われる処理である。
まず、メインCPU41は、停止シンボル決定プログラムに含まれる乱数発生用プログラムを実行することにより、0〜255の数値範囲の中から、3つのリール14の夫々に対応する乱数値を選択する(ステップS31)。本実施形態では、プログラム上で乱数を発生させる場合(所謂ソフトウェア乱数を用いる場合)について説明する。ただし、本発明においては、乱数発生器を設けておいて該乱数発生器から乱数を抽出する(所謂ハードウェア乱数を用いる)こととしてもよい。
次に、メインCPU41(演算処理装置)は、GAL54から出力されてRAM43(記憶装置)に記憶されたペイアウト率設定用データに応じたシンボル重み付けデータを参照し、選択された3つの乱数値に基づいて、各リール14のコードNo.(図26参照)を決定する(ステップS32)。各リール14のコードNo.は、入賞ラインL上に停止表示されるシンボルのコードNo.に対応している。なお、このリールのコードNo.に基づいて、後述するリールの回転制御処理が行われる。
[リール回転制御処理]
図24は、図18に示したサブルーチンのステップS220において呼び出されて実行されるリール回転制御処理を示すフローチャートである。なお、この処理は、メインCPU41とサブCPU61との間で行われる処理である。
まず、メインCPU41は、サブCPU61に対して、リールの回転を開始させる旨のスタート信号を送信する(ステップS40)。サブCPU61は、メインCPU41からスタート信号を受信すると、リール回転処理を行う(ステップS51)。この処理において、サブCPU61は、モータ駆動回路62にパルスを供給する。サブCPU61から出力されたパルスは、ドライバ64によって増幅され、各ステッピングモータ70(70L、70C、70R)に供給される。その結果、各ステッピングモータ70が回転し、それに伴って各リール14(14L、14C、14R)が回転する。1−2相励磁方式のステッピングモータ70は、ステップ角が0.9°であり、1回転あたりのステップ数が400である。従って、400個のパルスがステッピングモータ70に供給されると、リール14は1回転する。
リール14の回転開始時には、サブCPU206は、周波数が低いパルスをモータ駆動回路62に供給し、次第にパルスの周波数を高くしていく。それに伴って、リール14の回転速度が大きくなる。そして、所定の時間が経過すると、パルスの周波数を一定にする。その結果、リール14が定速で回転する。
ここで、リール14の回転動作について図25を用いて説明する。
図25(a)〜(d)は、リール14の回転動作について説明するための側面図である。
図25(a)に示すように、リール14の側面には、半円形状の金属板14aが設けられている。金属板14aは、リール14とともに回転する。また、リール14の周面には22個のシンボルが設けられている。リール14の周面に描かれた22個のシンボルのうち、3個のシンボルが、リール14の前方に形成された表示窓15を介して視認可能となる。図中、太線の矢印は、リール14の回転方向を示している。また、リール14の側方には、近接センサ65aが設けられている。近接センサ65aは、金属板14aを検出するためのものである。近接センサ65aは、リール14が回転しても、移動したり回転したりすることはない。
図25(a)には、近接センサ65aによって金属板14aが検出され始める時点の金属板14aの位置(以下、位置Aともいう)を示している。金属板14aが位置Aにあるときにリール14が回転すると、金属板14aは、図25(b)に示した位置に移動する。図25(b)には、近接センサ65aによって金属板14aが検出されているときの金属板14aの位置(以下、位置Bともいう)を示している。金属板14aが位置Bにあるときにリール14が回転すると、金属板14aは、図25(c)に示した位置に移動する。図25(c)には、近接センサ65aによって金属板14aが検出されなくなる時点の金属板14aの位置(以下、位置Cともいう)を示している。
金属板14aが位置Cにあるときにリール14が回転すると、金属板14aは、図25(d)に示した位置に移動する。図25(d)には、近接センサ65aによって金属板14aが検出されていないときの金属板14aの位置(以下、位置Dともいう)を示している。さらにリール14が回転すると、金属板14aの位置は、位置Aに戻る。上述したように、リール14の回転に伴って、金属板14aの位置は、位置A、位置B、位置C、位置D、位置A、・・・の順に変化する。
近接センサ65aは、インデックス検出回路65(図3参照)を構成するものである。近接センサ65aが金属板14aを検出している状態を“High”、近接センサ65aが金属板14aを検出していない状態を“Low”とすると、金属板14aが位置A→位置B→位置Cにあるとき、インデックス検出回路65の状態は“High”であり、金属板14aが位置C→位置D→位置Aにあるとき、インデックス検出回路65の状態は“Low”である。なお、サブCPU61は、“Low”から“High”への立ち上がりをインデックス(原点)1とし、“High”から“Low”への立下りをインデックス(原点)2として、リール14の回転位置を認識する。
メインCPU40は、ステップS40においてサブCPU61に対してスタート信号を送信した後、リール回転時の演出を実行する(ステップS41)。この処理は、停止シンボル決定処理(図18、ステップS206)の結果等に応じて定められる期間(例えば3秒)にわたって、下側画像表示パネル16への画像の表示や、スピーカ29からの音の出力等を行う処理である。
次に、メインCPU40は、リール14の回転の停止を指示するタイミングであるか否かを判断する(ステップS42)。
ここで、リール14の回転の停止を指示するタイミングは、リール回転時の演出を終了する時点から、リール14の回転を停止させるために最低限必要な時間だけ前のタイミングである。なお、リール14の回転を停止させるために最低限必要な時間は、予め定められている。
ステップS42において、リール14の回転の停止を指示するタイミングではないと判断した場合、ステップS42に処理を戻し、引き続きリール回転時の演出を行う。一方、ステップS42において、リール14の回転の停止を指示するタイミングであると判断した場合、メインCPU41は、RAM43に記憶されたリールのコードNo.をサブCPU61に送信する(ステップS43)。サブCPU61は、メインCPU41からリールのコードNo.を受信すると、サブCPU61が備えるROM(図示せず)に記憶されたステップ数とコードNo.との対応表に基づいて、コードNo.を、インデックスからのリールの停止位置(ステップ数)に換算する(ステップS52)。
図26は、ステップ数とコードNo.との対応表を示した模式図である。各コードNo.には、インデックスと、ステップ数とが対応付けられている。
なお、各コードNo.は、リール14の外周面に描かれたシンボルに対応していて、コードNo.“00”〜“10”のシンボルは、インデックス1に対応している。また、コードNo.“11”〜“21”のシンボルは、インデックス2に対応している。また、図26に示す対応表におけるステップ数は、インデックス1を基準としたステップ数である。例えば、コードNo.が“08”であれば、インデックス1から145ステップが、リールの停止位置である。また、コードNo.が“12”であれば、インデックス1から218ステップが、リールの停止位置である。
次に、サブCPU61は、リール停止処理を実行する(ステップS53)。この処理において、サブCPU61は、インデックス検出回路65における“Low”から“High”への立ち上がり(インデックス1)の検出を各リール14に対して行い、インデックス1を検出したタイミングで、ステップS52においてコードNo.から換算されたステップ数に相当するパルスをモータ駆動回路65に供給し、その後、パルスの供給を停止する。
例えば、ステップS52において、リールの停止位置が、インデックス1から145ステップであると決定された場合、サブCPU61は、インデックス1を検出したタイミングで、145個のパルスをモータ駆動回路65に供給し、その後、パルスの供給を停止する。また、ステップS52において、リールの停止位置が、インデックス1からの218ステップであると決定された場合、サブCPU61は、インデックス1を検出したタイミングで、218個のパルスをモータ駆動回路65に供給する。その結果、リール14が、図23のステップS32において決定されたコードNo.のとおりに停止し、入賞ラインL上には、図23のステップS32において決定された役に対応するシンボルの組合せが停止表示される。一方、メインCPU41は、リール回転時の演出を終了する。ステップS44及びS53の処理を終了した後、本処理を終了する。
なお、ステップS43において送信されたコードNo.に対応するインデックスと、リール14の回転が停止したときにインデックス検出回路65によって検出されるインデックスとが異なる場合、リール14に脱調が生じているので、メインCPU41は、エラーメッセージを下側画像表示パネル16に表示する等の処理を行い、遊技を中断する。
例えば、インデックス2に対応するコードNo.12でリール14Lを停止させる処理を行ったにも拘わらず、リール14Lの回転が停止したときにインデックス検出回路65によってインデックス1が検出された場合には、遊技を中断する。
以上、本実施形態について説明した。
本実施形態に係るスロットマシン10によれば、予め定められた最大BET数(3枚)以下のコインがBETされた後、リール14により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲーム(通常ゲーム)が行われる。
また、1枚のコインが投入されたことを条件として、保険(インシュランス)無モードから保険有モードに移行し、保険有モードにおいて、保険有モードに移行してから行われた全ての通常ゲームの回数(全ゲーム回数C)がカウントされる。
そして、全ゲーム回数Cが特定回数(1000回)に達した際に、360枚のコインが支払われるとともに、フリーゲームが実行される。フリーゲームは、コインがBETされなくても行われるゲームである。
従って、遊技者は、1枚のコインを投入して、保険無モードから保険有モードに移行させることができる。また、保険有モードにおいては、長期間にわたって遊技を行って多数のコインを消費した場合等であっても、全ゲーム回数Cが1000回に達するまで遊技を行うことにより、遊技者は所定の利益を得ることが可能となる。従って、多数のコインを消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを防止することができる。その一方で、長時間にわたって遊技を行うことにより、所定の利益を得ることが可能になるため、遊技によって利益を得ている遊技者に対して不公平感を抱かせることがない。
また、全ゲーム回数Cが特定回数に達した際には、360枚のコインが支払われるのみならず、フリーゲームも実行される。
通常、多数のコインを消費した遊技者であっても、長時間にわたって遊技を行ったことに対する還元として、一定数のコインを獲得することができると、一定の満足感を得ることができる。
本実施形態に係るスロットマシン10によれば、このような遊技者に対して、さらに、フリーゲームを行う権利が付与される。フリーゲームにおいて、遊技者は、コインをBETしなくても(すなわち、無料で)遊技を行うことができる。
従って、一定数のコインを獲得したことにより一定の満足感を得ている遊技者に対して、さらに、このような無料でゲームを行うことができる権利を付与することにより、遊技者の満足感を増大させることができる。
これにより、多数のコインを消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを、一層防止することができる。
また、本実施形態に係るスロットマシン10によれば、フリーゲームは、リール14により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるという、通常ゲームと同内容のゲームである。そして、通常ゲームでは、コインをBETする必要があるのに対し、フリーゲームでは、コインをBETする必要がない。
これにより、遊技者は、本来、コインをBETしなければ行うことのできないゲームを、無料で行うことができるため、遊技者に対して、還元が行われているということを強く意識させることができる。
また、フリーゲームでは、ゲームの結果に応じて配当額が決定され、コインの支払いが行われる。すなわち、フリーゲームにおいて遊技者が獲得することのできるコインの数はゲームの結果に依存するため、全ゲーム回数Cが特定回数に達した際に遊技者が獲得することのできるコインの数は、フリーゲームの結果が決定されるまで、確定しない。
これにより、長時間遊技を行ったことに対する還元としてどの程度のコインを獲得することができるのかということに対して、遊技者に期待感を抱かせることができる。
また、本実施形態に係るスロットマシン10によれば、単位フリーゲームを何回行うことができるのかは、予め定められているのではなく、全ゲーム回数Cが1000回に達したときに決定される。従って、遊技者に対して、単位フリーゲームを何回行うことができるのか、すなわち、長時間にわたって遊技を行ったことに対する還元としてどの程度のメリットを享受することができるのかということに対して、期待感を抱かせることができる。
また、本実施形態に係るスロットマシン10によれば、全ゲーム回数Cが1000回に達した際に行われる単位フリーゲームの回数は、保険有モードに移行してからMAXBETによって行われた通常ゲームの回数に基づいて決定される。また、MAXBETによって行われた通常ゲームの回数が多いほど、全ゲーム回数Cが1000回に達した際に、多くの単位フリーゲームを行うことが遊技者に対して報知される(図6参照)。
これにより、MAXBETにより行ったゲーム回数が多いほど、数多くの単位フリーゲームを行うことができるということを遊技者に認識させることができるため、遊技者に対してMAXBETを行うことを促すことが可能であり、遊技店の収益拡大を図ることができる。
一方、コインの投資額の大きな遊技者ほど、大きな還元を受けることができるため、不公平感を抱かせたり、不快感や不信感を募らせたりすることを防止することもできる。
また、本実施形態に係るスロットマシン10によれば、コインの支払数が180枚以上のゲームが行われた場合には、カウントされたゲーム回数がクリアされるため、一時的に多数のコインの払い出しを受けることによって遊技に対する不快感や不信感が払拭された遊技者に対する還元の時期を遅らせることができる。
従って、還元の対象を、的確に、長時間にわたって遊技を行って遊技に対する不快感や不信感を募らせた遊技者に絞り込むことが可能となる。その結果、多数のコインを消費した遊技者が、遊技に対して不快感や不信感を募らせたり、遊技に対する興味や関心を失ったりすることを防止することができる一方、遊技によって利益を得ている遊技者に対して不公平感を抱かせることがない。
以下の処理は、本発明における処理(A)を構成するものである。また、以下のステップは、本発明における段階(A)を構成するものである。
(i)図18のステップS202〜ステップS208、及び、ステップS220〜ステップS223、
(ii)図19のステップS302〜ステップS308、及び、ステップS320〜ステップS323、
(iii)図20のステップS402〜ステップS404、ステップS406〜ステップS407、及び、ステップS420〜ステップS423、並びに、
(iv)図1のステップS502〜ステップS504、ステップS506〜ステップS507、及び、ステップS520〜ステップS523。
図17に示す保険設定処理は、本発明における処理(B)に相当するものである。また、図17に示すステップS110〜ステップS117は、本発明における段階(B)を構成するものである。
以下の処理は、本発明における処理(C)を構成するものである。また、以下のステップは、本発明における段階(C)を構成するものである。
(i)図19のステップS331〜ステップS333、
(ii)図20のステップS431〜ステップS433、及び、
(iii)図1のステップS531〜ステップS533。
本実施形態では、保険有モードに移行してから行われた全ての通常ゲームの回数(全ゲーム回数C)と、保険有モードに移行してからMAXBETで行われた通常ゲームの回数(MAXBETゲーム回数M)とがカウントされることとしている。
しかし、本発明における処理(C)において、カウントされる対象となる通常ゲームは、この例に限定されない。例えば、MAXBETで行われた通常ゲームの回数のみがカウントされることとしてもよい。
また、本発明における処理(C)においては、これらの通常ゲーム以外の通常ゲームの回数がカウントされることとしてもよい。例えば、所定の条件が成立した通常ゲームの回数がカウントされることとしてもよい。所定の条件としては、例えば、所定の役が成立すること、を挙げることができる。これにより、所定の役が成立した通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、還元が行われるような構成を採用すれば、遊技者に対して、所定の役が成立することに対して、興味や関心を抱かせることができる。
図1のステップS535の処理及びステップS542の処理は、本発明における処理(D)を構成するものである。また、図1のステップS535及びステップS542は、本発明における段階(D)を構成するものである。
図1のステップS541の処理は、本発明における処理(E)に相当するものである。
本実施形態では、全ゲーム回数Cが特定回数に達したゲームにおいて、フリーゲーム回数Tが決定されることとしている。全ゲーム回数Cが特定回数に達したときは、本発明における所定のタイミングに相当する。
しかし、本発明における所定のタイミングは、この例に限定されない。
例えば、所定のタイミングとしては、「全ゲーム回数Cが所定の値に達したとき」を採用してもよい。所定の値としては、例えば、特定回数に0.9を乗じて得られる値等、特定回数に比較的近い値を採用することが望ましい。また、この場合、決定されたフリーゲーム回数Tは、画像表示パネル等の表示装置に表示するなどの方法で、遊技者に対して報知されることが望ましい。なぜなら、これらの構成を採用することにより、遊技者に対して、もう少しゲームを継続すればT回のフリーゲームを行うことができるということを認識させることができるため、遊技者に対して、ゲームを継続しようという意欲を喚起することができるからである。
また、本発明における所定のタイミングは、ランダムなタイミングであってもよい。この場合、例えば、所定の時間間隔で、乱数を発生させ、取得した乱数が所定の値である場合に、フリーゲーム回数Tの決定に係る処理が行われることとすればよい。
また、この場合も、決定されたフリーゲーム回数Tは、フリーゲーム回数Tが決定されたタイミングで、画像表示パネル等の表示装置に表示するなどの方法で、遊技者に対して報知されることが望ましい。
なぜなら、フリーゲーム回数Tを遊技者に報知することにより、ゲームを継続しようという意欲を喚起することができるからである。また、長時間ゲームを行ったときに、その還元としてフリーゲームを行うことができることを知らなかった遊技者に対して、意外性を付与するとともに、ゲームに面白みを感じてもらうことができるからである。一方、長時間ゲームを行ったときに、その還元としてフリーゲームを行うことができることを知っていた遊技者に対しては、フリーゲーム回数Tが何ゲームであるのかを常に期待しながらゲームを行ってもらうことが可能であるからである。
また、本実施形態では、図4に示すフリーゲーム回数決定テーブルを用いて、フリーゲーム回数T(本発明における単位フリーゲームの回数)が決定されることとしている。しかし、本発明において、単位フリーゲームの回数の決定方法は、この例に限定されない。例えば、T≦(MAXBETゲーム回数Mを所定の値で除して得られる値)<T+1を満たすようなTを、単位フリーゲームの回数として決定してもよい。
また、本発明においては、MAXBETゲーム回数Mとは無関係に、単位フリーゲームの回数が決定されることとしてもよい。例えば、単に乱数を用いて単位フリーゲームの回数が決定されることとしてもよい。
また、通常ゲームにおいて所定の役が成立した回数に基づいて、フリーゲーム回数Tが決定されることとしてもよい。これにより、遊技者に対して、所定の役が成立することに対して、興味や関心を抱かせることができる。
また、本実施形態では、フリーゲームのゲーム内容を、リール14により複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲーム(スロットマシンにおいて通常行われるゲーム)としている。
しかし、本発明におけるフリーゲームは、この例に限定されず、スロットマシンとは異なるゲームが行われることとしてもよい。例えば、ポーカー等のカードゲームやシューティングゲーム、格闘技ゲーム等のゲームが行われることとしてもよい。このとき、これらのゲームは、1回のみ行われることとしてもよいし、複数回にわたって繰り返し行われることとしてもよい。また、所謂RPGが行われることとしてもよい。
フリーゲームは、遊技媒体が支払われるゲームであってもよいし、遊技媒体が支払われないゲームであってもよい。
また、保険有モードにおいてカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達したことに基づいてフリーゲームが行われた後、再度、保険有モードにおいてカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達したとき、前回行われたフリーゲームとは異なる内容のフリーゲームが行われることとしてもよい。
本発明におけるフリーゲームは、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームである限り、特に限定されるものではなく、適宜設計することが可能である。
本実施形態においては、ゲーム回数クリア条件が、ゲーム回数が特定回数に達するまでに、遊技媒体の支払数が所定数以上のゲームが行われること、であり、特定回数が1000であり、所定数が180である場合について説明した。
本発明においては、特定回数は、特に限定されるものではない。また、特定回数は、例えば、保険有モードへの移行が行われるごとに、乱数値によってランダムに設定されるものであってもよい。
さらに、保険無モードから保険有モードに移行するために支払うことが可能なクレジット数を、遊技者又はカジノの運営者等が設定し得ることとし、そのクレジット数が多いほど特定回数が少なく設定されるというように、クレジット数に応じて特定回数を設定することとしてもよい。
本発明において、上記所定数は、特に限定されるものではない。また、上記所定数は、例えば、保険有モードへの移行が行われるごとに、乱数値によってランダムに設定されるものであってもよい。
さらに、保険無モードから保険有モードに移行するために支払うことが可能なクレジット数を、遊技者又はカジノの運営者等が設定し得ることとし、そのクレジット数が多いほど所定数が多く設定されるというように、クレジット数に応じて所定数を設定することとしてもよい。
本実施形態においては、保険解除条件が、ゲーム回数クリア条件と同じである場合について説明した。ただし、本発明において、保険解除条件は、必ずしも、ゲーム回数クリア条件と同じである必要はない。
上記保険解除条件としては、例えば、ボーナストリガーが成立したこと、遊技媒体の収支が所定の基準に達したこと等を挙げることができる。
本実施形態においては、保険無モードから保険有モードに移行するために必要な遊技媒体(クレジット)の数が、所定数(1)である場合について説明した。ただし、本発明において、保険無モードから保険有モードに移行するために必要な遊技媒体(クレジット)の数は、特に限定されるものではない。
また、保険無モードから保険有モードに移行するために必要な遊技媒体(クレジット)の数を、遊技者又はカジノの運営者等が設定し得ることとし、そのクレジット数に応じてゲーム回数クリア条件及び/又は保険解除条件を異ならせることとしてもよい。また、保険無モードから保険有モードに移行するために必要な遊技媒体(クレジット)の数は、所定のタイミングで変化することとしてもよく、所定の条件が成立した際に変化することとしてもよい。
本実施形態においては、ゲーム回数が特定回数に達した際に払い出される遊技媒体の数が、一定である場合について説明したが、本発明において、ゲーム回数が特定回数に達した際に払い出される遊技媒体の数は、例えば、乱数値によってランダムに決定されることとしてよい。また、遊技媒体の収支等によって、払い出される遊技媒体の数が設定されることとしてもよい。
本実施形態に係るスロットマシン10は、スタンドアロンで、通常ゲームの回数の計数を行うものであったが、本発明において、スロットマシンは、必ずしも、スタンドアロンで必要はなく、ネットワークを介して複数のスロットマシンと接続されたサーバが、各スロットマシンのゲーム回数をカウントすることとしてもよい。
図27は、本発明の一実施形態に係る遊技システムの全体構成を示す概略図である。
遊技システム100は、複数のスロットマシン10と、これらのスロットマシン10と所定の通信回線101を介して接続されたサーバ200とを備えている。このような遊技システム100は、バーやカジノ等の様々な遊技を行うことが可能な1つの遊技施設内に構築されてもよく、複数の遊技施設間に構築されてもよい。また、1つの遊技施設内に構築される場合には、該遊技施設のフロアやセクションごとに遊技システム100が構築されてもよい。通信回線101は、特に限定されるものではなく、有線であっても無線であってもよく、専用回線や交換回線等を採用することが可能である。
サーバ200は、複数のスロットマシン10を制御するものである。特に、本実施形態において、サーバ200は、各スロットマシン10におけるゲーム回数をカウントする処理を行う。サーバ200は、複数のスロットマシン10を有する遊技施設に設置されている所謂ホールサーバや、複数の遊技施設を一括管理するサーバ等としての機能を有するものであってもよい。なお、各スロットマシン10にはそれぞれ固有の識別番号が付されていて、サーバ200は、当該識別番号により、各スロットマシン10から送られてくるデータの出所を判別している。また、サーバ200からスロットマシン10にデータを送信する場合にも、識別番号を用いて送信先を指定している。
上記の例では、機械式のリール14を用いる場合について説明した。しかし、本発明では、機械式のリールの代わりに、液晶表示装置等の表示装置にシンボルを表示することとしてもよい。
図28は、本発明の他の実施形態に係るスロットマシンを模式的に示す斜視図である。
スロットマシン300は、下側画像表示パネルにシンボルを表示する以外は、スロットマシン10と略同様の外観、回路構成等を有し、フローチャートも略同様であるから、シンボルの表示の説明以外に関しては、説明を省略するものとする。また、スロットマシン10と対応する構成要素には同一の符号を付して説明することとする。
スロットマシン300が備える下側画像表示パネル16には、3列、3行のシンボル表示領域250が設けられており、各シンボル表示領域に1個のシンボルが表示される。このように構成する場合、サブCPU61によるリールの回転制御の代わりに、シンボルのスクロール表示を下側画像表示パネル16に表示すればよい。
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
遊技実行処理D(保険有モード/特定回数到達時)のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンを模式的に示す斜視図である。 図2に示したスロットマシンの内部構成を示すブロック図である。 フリーゲーム回数決定テーブルの一例を示す図である。 本実施形態におけるペイアウトテーブルを説明するための図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンに表示される画像の一例を示す図である。 図2に示したスロットマシンにおいて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 保険設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 遊技実行処理A(保険無モード)のサブルーチンを示すフローチャートである。 遊技実行処理B(保険有モード/予告設定値到達前)のサブルーチンを示すフローチャートである。 遊技実行処理C(保険有モード/予告設定値到達後)のサブルーチンを示すフローチャートである。 フリーゲーム実行処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図3に示したマザーボードとゲーミングボードとによる起動処理の手順を示したチャートである。 停止シンボル決定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 リール回転制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 (a)〜(d)は、リールの回転動作について説明するための側面図である。 ステップ数とコードNo.との対応表を示した模式図である。 本発明の一実施形態に係る遊技システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係るスロットマシンを模式的に示す斜視図である。
符号の説明
10 スロットマシン
11 キャビネット
12 トップボックス
13 メインドア
14(14L、14C、14R) リール
15(15L、15C、15R) 表示窓
16 下側画像表示パネル
18 コイントレイ
19 コイン払出口
20 コントロールパネル
21 コイン受入口
22 紙幣識別器
23 スピンボタン
24 チェンジボタン
25 キャッシュアウトボタン
26 1−BETボタン
27 最大BETボタン
29 スピーカ
30 ランプ
31 クレジット数表示部
32 ペイアウト数表示部
33 上側画像表示パネル
34 ベリーガラス
35 チケットプリンタ
36 カード受入口
37 データ表示器
38 キーパッド
39 バーコード付チケット
40 マザーボード
41 メインCPU
42 ROM
43 RAM
44 通信インターフェイス
45 電源ユニット
50 ゲーミングボード
51 CPU
52 ブートROM
53 メモリカード
54 GAL
60 本体PCB
61 サブCPU
62 モータ駆動回路
63 FPGA
64 ドライバ
65 インデックス検出回路
66 ホッパー
67 コイン検出部
68 グラフィックボード
69 タッチパネル
70(70L、70C、70R) ステッピングモータ
71 位置変更検出回路
80 ドアPCB
81 冷陰極管
100 遊技システム
200 サーバ

Claims (5)

  1. 下記構成を備えるスロットマシンであって、
    複数のシンボルの変動表示が可能なシンボル表示装置と、
    下記(A)〜(D)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
    を備えることを特徴とするスロットマシン。
    (A)予め定められた最大BET数以下の遊技媒体がBETされた後、前記シンボル表示装置により前記複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲームである通常ゲームを実行する処理、
    (B)所定数の遊技媒体が投入されたことを条件として、保険無モードから保険有モードに移行する処理、
    (C)前記保険有モードにおいて、前記保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数をカウントする処理、及び、
    (D)前記処理(C)によりカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、所定数の遊技媒体の支払いを行うとともに、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームであるフリーゲームを実行する処理。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンであって、
    前記フリーゲームは、
    1回の単位フリーゲーム、又は、繰り返し実行される複数回の単位フリーゲームからなり、前記単位フリーゲームは、
    遊技媒体がBETされなくても、前記シンボル表示装置により前記複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲームである。
  3. 請求項1に記載のスロットマシンであって、
    前記フリーゲームは、
    1回の単位フリーゲーム、又は、繰り返し実行される複数回の単位フリーゲームからなり、
    前記コントローラは、更に、
    (E)所定のタイミングで、前記単位フリーゲームの回数を決定する処理
    を実行するようにプログラムされており、
    前記処理(D)は、
    前記処理(C)によりカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、所定数の遊技媒体の支払いを行うとともに、前記処理(E)により決定された回数の前記単位フリーゲームを実行する処理である。
  4. 請求項3に記載のスロットマシンであって、
    前記処理(C)は、
    前記保険有モードにおいて、前記保険有モードに移行してから行われた全ての通常ゲームの回数と、前記保険有モードに移行してから前記最大BET数の遊技媒体のBETによって行われた通常ゲームの回数とをカウントする処理であり、
    前記処理(E)は、
    前記処理(C)によりカウントされた通常ゲームの回数のうち、前記保険有モードに移行してから前記最大BET数の遊技媒体のBETによって行われた通常ゲームの回数に基づいて、前記単位フリーゲームの回数を決定する処理である。
  5. 下記構成を備えるスロットマシンの制御方法であって、
    (A)予め定められた最大BET数以下の遊技媒体がBETされた後、複数のシンボルの変動表示を行った後に停止表示を行い、停止表示されたシンボル又はそれらの組合せに応じて配当額が決定されるゲームである通常ゲームを行う段階、
    (B)所定数の遊技媒体が投入されたことを条件として、保険無モードから保険有モードに移行する段階、
    (C)前記保険有モードにおいて、前記保険有モードに移行してから行われた通常ゲームの回数をカウントする段階、及び、
    (D)前記段階(C)によりカウントされた通常ゲームの回数が特定回数に達した際に、所定数の遊技媒体の支払いを行うとともに、遊技媒体がBETされなくても行われるゲームであるフリーゲームを行う段階
    を含む。
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