JP2009106415A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】主制御装置から副制御装置へ電源供給報知を行うための信号が遮断されても副制御装置が単独で電源供給報知を行うことができる遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】主制御装置は電源回路182の電圧が所定電圧に達したことを起因に電源供給信号を副制御装置に送信し、副制御装置は電源供給信号を受信することにより電源供給報知手段による報知を実行する遊技機において、副制御装置は、電源回路182から電源供給後に電源供給信号の受信が無く、かつ報知条件が成立した場合には、電源供給があったことを単独で報知する単独報知を、電源供給信号受信の場合に行う報知とは異なる報知態様で電源供給報知手段により報知する単独報知手段を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、主制御装置や副制御装置へ電源が供給されたことを報知する遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技情報に従って遊技を制御する主制御装置と、前記主制御装置から送信される指令信号に含まれる制御情報に基づき各種電気装置の制御を行う副制御装置と、外部から供給される主電源から所用の電源を生成して前記主制御装置及び前記副制御装置に前記電源を供給する電源回路と、前記電源の電圧を監視する監視手段と、前記電源が供給されたことを前記電気装置の少なくとも1つにより報知する電源供給報知手段と、を備え、電源断状態から前記電源が所定電圧に達したことが前記監視手段で検出されたことを起因に、前記主制御装置が電源供給信号を前記副制御装置に送信し、前記副制御装置が前記電源供給信号を受信することにより前記電源供給報知手段による報知を実行する遊技機がある。
このように、従来の遊技機においては、主制御装置が主となって遊技機全体の制御を行っており、主制御装置が制御可能な状態になっている必要があるため、電源が供給されたことの報知について主制御装置のみが判断し、主制御装置から副制御装置に命令を出して報知させていた。
例えば、特許文献1では、主制御手段は、記憶内容が初期化されたことを所定の報知手段を介して外部に報知するように補助制御手段に対して報知制御の実行を指示するための報知制御信号を出力し、補助制御手段は、前記報知制御を他の制御よりも優先して実行するように構成した遊技機が開示されている。
特開平2003−205161号公報
しかし、従来の遊技機においては、主制御装置から副制御装置へ電源供給報知を行うための信号を送信するための配線を外して電源供給報知を行うのを封じたり、主制御装置に報知停止の信号があるものは、報知停止信号を不正に利用して電源供給報知を行うのを封じたりして、電源投入の処理を利用した不正がされる虞があった。
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであって、主制御装置から副制御装置へ電源供給報知を行うための信号が遮断されても副制御装置が単独で電源供給報知を行うと共に、主制御装置から副制御装置へ電源供給報知を行うための信号を受信した場合の報知と、信号を受信することなく単独で報知した場合とで識別可能にして、主制御装置と副制御装置の関係に異常があっても電源供給報知を行うようにすると共に主制御装置と副制御装置が正常な状態での電源投入か否かを把握可能にすることにより、電源投入の処理を利用した不正を抑制することが可能な遊技機の提供を目的とする。
請求項1の発明は、遊技情報に従って遊技を制御する主制御装置と、前記主制御装置から送信される指令信号に含まれる制御情報に基づき各種電気装置の制御を行う副制御装置と、外部から供給される主電源から所用の電源を生成して前記主制御装置及び前記副制御装置に前記電源を供給する電源回路と、前記電気装置の少なくとも1つで構成され前記主制御装置及び前記副制御装置に前記電源が供給されたことを報知する電源供給報知手段と、を備え、前記主制御装置は、前記電源回路の電圧が所定電圧に達したことを起因に電源供給信号を前記副制御装置に送信し、前記副制御装置は前記電源供給信号を受信することにより前記電源供給報知手段による報知を実行する遊技機において、前記副制御装置は、前記電源回路から前記電源供給後に前記電源供給信号の受信が無く、かつ報知条件が成立した場合には、前記電源供給があったことを単独で報知する単独報知を、前記電源供給信号受信の場合に行う報知とは異なる報知態様で前記電源供給報知手段により報知する単独報知手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記電源回路の電圧を監視する監視手段と、前記監視手段により前記電圧が前記所定電圧に達したことが検出されたことによって、前記主制御装置及び前記副制御装置が制御開始する起因となる開始信号を前記主制御装置及び前記副制御装置へ出力する開始信号出力手段とを備え、前記主制御装置は、前記開始信号の入力に基づいて前記副制御装置へ前記電源供給信号を出力することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記報知条件の成立は、前記副制御装置に前記開始信号が入力したことに基づいて成立することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2において、前記報知条件の成立は、前記副制御装置が前記開始信号の入力から所定時間経過する間に前記電源供給信号を受信しなかった場合に成立することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4において、前記主制御装置は、前記電源回路からの電源供給後に行う処理の実行開始を前記副制御装置の制御開始よりも遅延させる遅延手段を備え、前記報知条件の成立における前記所定時間は、前記遅延手段による遅延終了までの時間よりも長く設定されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から5の何れか一項において、前記副制御装置は、電源供給後に前記電源供給信号を受信した際には、前記単独報知手段による単独報知に優先して前記電源供給信号の受信に基づく報知を行うことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前記副制御装置は、前記電源回路から電源供給後に電源供給信号の受信が無く、かつ報知条件が成立した場合には、前記電源供給があったことを単独で(すなわち副制御装置独自に)報知する単独報知を、前記電源供給信号受信の場合に行う報知とは異なる報知態様で電源供給報知手段により報知する単独報知手段を備えたことにより、主制御装置と副制御装置の関係が正常な状態あるいは異常な状態での電源供給報知かを把握することが可能となる。しかも、主制御装置に異常が発生して副制御装置に電源供給信号が入力されなくても常に電源供給報知を行うことができるため、電源投入の処理を利用した不正を抑制することが可能となる。
請求項2の発明によれば、前記監視手段により電圧が所定電圧に達したことが検出されたことによって、前記主制御装置及び前記副制御装置が制御開始する起因となる開始信号を前記主制御装置及び前記副制御装置へ出力する開始信号出力手段を備え、前記主制御装置は、前記開始信号の入力に基づいて前記副制御装置へ前記電源供給信号を出力する構成により、前記副制御装置は開始信号が入力されたことによって、前記主制御装置の実際の状態に関係なく主制御装置も制御開始できるとみなして制御を開始でき、前記副制御装置に電源供給信号が入力されることにより前記主制御装置との関係が正常であることを把握することが可能となる。
請求項3の発明によれば、前記報知条件の成立は、前記副制御装置に開始信号が入力したことに基づいて成立する構成によって、常に自動的な電源供給報知の実行を可能にすることができる。
請求項4の発明によれば、前記報知条件の成立は、前記副制御装置が前記開始信号の入力から所定時間経過する間に前記電源供給信号を受信しなかった場合に成立する構成としたことにより、前記主制御装置からの電源供給信号が正常に副制御装置に入力されれば単独報知を行わないため、単独報知か否かを明確に判別することが可能となる、
請求項5の発明によれば、前記主制御装置は、前記電源回路からの電源供給後に行う処理の実行開始を前記副制御装置の制御開始よりも遅延させる遅延手段を備え、前記報知条件の成立における前記所定時間は、前記遅延手段による遅延終了までの時間よりも長く設定されている構成としたことにより、前記副制御装置の方が主制御装置よりも先に処理が開始されるので、前記副制御装置が前記主制御装置から指令信号を受信できる状態となってから前記主制御装置から電源供給信号が送られることになり、また、前記報知条件の成立における前記所定時間が前記遅延終了までの時間よりも長いため、前記主制御装置が正常に処理を開始して前記電源供給信号を送信した場合には、前記副制御装置は単独報知手段による単独報知の実行よりも先に前記電源供給信号を受信して単独報知を行わないようにすることができ、単独報知態様であったか否かを明確に判別することが可能となる。
前記請求項6の発明によれば、前記副制御装置は、電源供給後に前記電源供給信号を受信した際には、前記単独報知手段による単独報知に優先して前記電源供給信号の受信に基づく報知を行う構成としたことにより、前記主制御装置から前記電源供給信号を受信していれば、前記単独報知手段による単独報知は必要なくなるので、その際には前記電源供給信号を受信した場合に行う報知態様で報知することが可能となる。
以下添付の図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例の遊技機について遊技盤の釘を省略して示す正面図、図2は同遊技機の裏面図、図3は同遊技機の制御基板等の接続を簡略に示すブロック図、図4は電源基板の構成を簡略に示すブロック図である。
図1に示す遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤3の縁に遊技球の外側ガイドレール4及び内側ガイドレール5が略円形に立設され、前記内側ガイドレール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設されている。また上方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。なお、大当たりになると大入賞口15が開放され、遊技球が入賞し易い大当たり遊技(特別遊技)が実行される。符号22a,22bは風車、F1は外枠、F2は前枠、Gは前枠F2に開閉可能にヒンジで取付けられたガラス枠である。
また、前記遊技機1の前面側には、効果音等を発するスピーカ32、左ランプ33a及び右ランプ33bが設けられ、発射装置へ供給する遊技球や払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置53等がそれぞれ組み付けられている。前記左ランプ33a及び右ランプ33bからなるランプ装置は、本発明の電気装置の1つに相当する。以下、所要の各部についてさらに詳述する。
前記表示装置9は、文字又は図柄の少なくとも何れかを表示可能なものであって、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成され、左下に普通図柄表示部45が組み込まれ、その他の大部分が特別図柄表示部42となっている。前記表示装置9は電気装置の1つに相当すると共に、この実施例では、本発明における電源供給報知手段を兼ねている。
前記特別図柄表示部42は、遊技の当たり外れを判定する当否判定手段による判定結果を表示する。本実施例の特別図柄表示部42は、左側に左特別図柄が(左判定図柄)、中央に中特別図柄(中判定図柄)が、右側に右特別図柄(右判定図柄)が、それぞれ大当たりに対する当否判定結果表示用の特別図柄(判定図柄)として、変動表示及び停止表示可能とされている。また、前記特別図柄表示部42には、前記特別図柄(判定図柄)に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、該背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっていてもよい。なお、この実施例における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域にそれぞれ変動および停止表示される特別図柄(判定図柄)は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11』の12通りの図柄とされている。
前記普通図柄表示部45は、記号或いは絵(キャラクタ)等の小当たり判定用普通図柄を変動表示及び停止表示する。本実施例における普通図柄表示部45に変動及び停止表示される普通図柄は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされている。
前記始動入賞口10は特別図柄表示部42の真下に設けられ、2つの可動片10a,10bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い狭小開放状態と略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口10の可動片10a,10b間が入賞領域に相当する。前記始動入賞口10の拡開開放は、前記普通図柄表示部45で普通図柄が変動した後特定の普通図柄で確定停止表示されて小当たり(普通図柄当たり)が成立した時に行われる。
また、前記遊技盤3の背面には、始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、本実施例では、前記始動入賞口検出スイッチによる入賞球の検出が、大当たり(遊技の当たり外れ)の当否判定に対する起因及び前記特別図柄(判定図柄)の変動表示開始に対する起因に設定されている。また、前記特別図柄表示部42で特別図柄の変動表示中に、前記始動入賞口10に遊技球が入賞しても、直ちに新たな特別図柄の変動表示を開始することができないため、特別図柄の変動表示を一旦保留し、特別図柄の変動表示によって保留球の数を減らすようになっている。なお、本実施例では、前記特別図柄用保留球数の上限値は4個に設定されている。
前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21は、前記遊技盤3の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示部45で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記普通図柄の変動表示中に、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4回保留球数として記憶し、普通図柄の変動開始により普通図柄の保留球数を減らすようになっている。さらにまた、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前記大入賞口15は、前記遊技盤3の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板16を備えている。この大入賞口15は、通常は開閉板16が閉じた状態とされ、当該大入賞口15内の一部には、該大入賞口15が開いた際に開口して入賞可能にする特定領域入賞口15aを有する。さらに、該特定領域入賞口15aには、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉が設けられている。また、前記特定領域入賞口15aには特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチ(特定領域センサ)が設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、前記大入賞口15内の略中央には、大入賞口15に入賞し、かつ前記特定領域入賞口15aに入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
前記発射装置53は、操作レバー54の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置53により発射された発射球は、前記遊技盤面に立設された外側誘導レール4と内側誘導レール5間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出される。
前記遊技機1が行う遊技について簡単に説明する。前記遊技機1では、前記発射装置53により遊技領域6へ向けて発射された遊技球が、前記遊技領域9の種々の入賞口に入賞すると所定数の遊技球が賞品球として後述の賞球払出装置から上側球受け皿36に払い出される。また、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過し、その遊技球が前記普通図柄変動開始スイッチで検出されると、後述の主制御基板(本発明の主制御装置)100へ検出信号が送られ、普通図柄変動保留球数が4個未満の場合には、小当たり判定・普通図柄決定用乱数が取得され、その取得乱数値が主制御基板100のRAMの普通図柄数値記憶領域に一旦記憶される。そして前記記憶された小当たり判定・普通図柄決定用乱数値が順次読み出され、前記読み出された乱数値に基づいて普通図柄の当たり(小当たり)判定が行われ、前記普通図柄表示部45で普通図柄の変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、前記普通図柄の当たり判定結果が小当たりの場合には、小当たり普通図柄、この例では奇数で停止し、前記始動入賞口10が入賞領域拡大状態になり、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記始動入賞口10の入賞領域に遊技球が入賞すると、所定数(例えば5個)の遊技球が賞品球として前記賞球払出装置から払い出される。
また、前記始動入賞口10に遊技球が入賞し、始動入賞口検出スイッチによって入賞球が検出されると、主制御基板100へ検出信号が送られ、特別図柄変動保留球数が4個未満の場合には、大当たり当否判定用乱数値及び大当たり図柄組合せ決定用乱数値が取得され、その取得数値が主制御基板100のRAMの該当する記憶領域に一旦記憶される。そして、前記記憶された大当たり当否判定用乱数値が順次読み出され、当該読み出された大当たり当否判定用乱数値に基づいて大当たりの当否判定が行われ、外れの場合には外れ確定特別図柄の組合せ決定用乱数数値が取得される。また、特別図柄の変動開始前に変動態様決定用乱数値が取得される。そして、取得された変動態様決定用乱数値に基づき決定された選択変動態様にしたがい前記特別図柄柄表示部42で特別図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止する。
前記特別図柄表示部42で停止表示された確定特別図柄が、大当たり確定特別図柄組合せ、この例ではぞろ目(‘7,7,7’のように同じ数字が並んだ状態)で停止表示されると、大当たりになり、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に移行する。前記特別遊技状態になると、前記大入賞口15の開閉板16が開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、払出装置により所定数の遊技球が賞品球として払い出される。前記開閉板16は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは前記特定入賞球検出スイッチと入賞球数カウントスイッチとで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。
前記大入賞口15の開放中又は大入賞口15が閉じてから約2秒以内に、前記特定領域入賞口15aへの入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出すると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(例えば最高16回)、前記開閉板16の開放を繰り返す。
遊技を制御するための複数の制御装置や球の誘導装置等は、遊技機1の裏側に設けられている。図2は遊技機1の裏側を示すものであり、制御装置の主なものとして、主制御基板(本発明の主制御装置)100、サブ制御基板(本発明の副制御装置)110、表示制御基板(表示制御装置)120、払出制御基板(払出制御装置)140、音声制御基板(音声制御装置)150、発射制御基板(発射制御装置)170、電源基板(電源装置)180等が示されている。各基板には回路を有する。例えば、前記主制御基板100には主制御回路、前記サブ制御基板110にはサブ制御回路(副制御回路)、前記表示制御基板120には表示制御回路、前記払出制御基板140には払出制御回路、前記音声制御基板150には音声制御回路、前記発射制御基板170には発射制御回路、前記電源基板180には電源回路を有する。また、前記各基板は個々に、あるいは複数まとめて基板ケースに収納されて、前記遊技機1の背面側に設けられている。符号175は電源スイッチ、190は払出装置(賞球払出装置と貸球払出装置)、189はRAMクリアスイッチ、193は球無しスイッチ(賞球・球貸し兼用)、194は球貯留タンク、195は球誘導樋を示す。
前記球貯留タンク194は、遊技球を所要数貯留し、前記球誘導樋195から球無しスイッチ193を経て払出装置190へ遊技球を供給する。球無しスイッチ193は遊技球通路内の遊技球の有無を検出するものである。
前記払出装置190は、払出モータを回転することにより、回転球受体(例えば、スクリュー形式のもの)を回転し、回転球受体の球受部に受け入れた遊技球を回転球受体の回転により球送りして1球ずつ排出する公知のものである。
前記払出装置190から払い出された遊技球は、連絡口(図示せず)を通って前記上側球受け皿36に供給される。前記連絡口の側方には、前記下側球受け皿37に連通する余剰球通路が形成されており、払い出された遊技球が前記上側球受け皿36で満杯になって前記連絡口に到達し、その状態でさらに遊技球が払い出されると、遊技球が前記余剰球通路を通って前記下側球受け皿37に誘導されるように構成されている。前記下側球受け皿37には満タンスイッチが設けられており、前記下側球受け皿37が遊技球で満杯になると、満タンスイッチが遊技球で押されてONになり、前記払出装置190の作動を停止させると共に発射装置53の駆動を停止させる。
図3のブロック図は前記制御基板(制御装置)等の電気的接続を示す図である。以下に主な制御基板(制御装置)について簡略に説明する。
前記主制御基板100は、本発明の主制御装置に相当するものであって制御回路を有し、所定の制御手順(プログラム)に基づき遊技の主制御を行う。前記主制御基板100は、CPU,RAM,ROM,複数のカウンタを備えたワンチップマイクロコンピュータと、該ワンチップマイクロコンピュータとサブ制御基板110を結ぶ入出力回路、前記ワンチップマイクロコンピュータと中継回路(中継回路には大入賞口15等が接続される。)、払出制御基板140等を結ぶ入出力回路等で構成され、遊技情報に従って遊技を制御する。前記遊技情報には、前記始動入賞口10への遊技球の入賞や大入賞口15への遊技球の入賞等の入賞情報や、大当たり等の当たり情報等が含まれる。前記CPUは、制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たりや小当たり(始動入賞口10の拡開開放を行う普通図柄当たり)に関する乱数等も生成し、また前記サブ制御基板110等へ指令信号(コマンド)を出力(送信)可能に構成されている。前記RAMは、始動入賞口検出スイッチの検出信号及び普通図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域を備える。また、前記ROMには、遊技上の制御手順(プログラム)や制御データが書き込まれている他、大当たり及び小当たりの判定値等が書き込まれている。前記主制御基板100は、電源基板180から電源供給を受けて作動する。
サブ制御基板110は、本発明の副制御装置に相当し、CPU、RAM、ROMを備えたワンチップマイクロコンピュータと、該ワンチップマイクロコンピュータと前記主制御基板100を結ぶ入出力回路と、前記ワンチップマイクロコンピュータと前記表示制御基板120を結ぶ入出力回路等で構成され、前記主制御基板(主制御装置)100から送信される指令信号(コマンド)に含まれる制御情報に基づいて各種電気装置の制御を行う。本実施例では、前記サブ制御基板(副制御装置)110は、ランプ制御基板(ランプ制御装置)を兼ね、また前記電気装置には前記左ランプ33a、右ランプ33b等からなるランプ装置や、前記表示制御基板120が含まれる。前記主制御基板100から送信される指令信号に含まれる制御情報には、前記表示制御基板120に対する制御情報や、前記左ランプ33a、右ランプ33bの発光制御情報等がある。本実施例のサブ制御基板110は、前記主制御基板110から送信された指令信号を受信し、前記表示制御基板120やランプ中継回路へ指令信号(コマンド)を送信する。前記サブ制御基板110のCPUは、サブ処理用の制御手順(プログラム)を、前記ROMから読み出してサブ制御処理(副制御処理)を実行する。前記ROMには制御手順(プログラム)や、制御データ等が書き込まれている。また、前記サブ制御基板110のRAMは、CPUの作業領域や、各種データを一時的に記憶する記憶領域等を有する。前記サブ制御基板110は、前記電源基板180から電源供給を受けて作動する。
前記表示制御基板120は、本発明における電気装置の1つに相当し、CPU,RAM,ROMを備えたワンチップマイクロコンピュータと、該ワンチップマイクロコンピュータと前記サブ制御基板110を結ぶ入力回路と、前記ワンチップマイクロコンピュータと表示装置9を結ぶ出力回路等で構成され、前記サブ制御基板110から出力される指令信号に含まれる制御情報に基づき、前記特別図柄表示部42及び普通図柄表示部45における表示等の制御や、前記音声制御基板150を制御する。前記表示制御基板120のCPUは、内部に制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有し演算制御を行うようになっている。また、前記表示制御基板120のRAMは、各種データの記憶領域と前記CPUによる作業領域等を有している。前記表示制御基板120のROMは、表示制御のための不変の情報、すなわちプログラムや画像データ、定数等が記憶されている。
前記払出制御基板140は、前記主制御基板100と配線等による電気的な接続手段で接続され、前記主制御基板100から出力される指令信号を受信して前記払出装置(賞球及び貸球払出装置)190を制御する。また、前記払出制御基板140は、CPU,ROM,RAMを内蔵するワンチップマイクロコンピュータを備え、前記電源基板180から電源供給を受けて動作する。
前記音声制御基板150は、前記表示制御基板120と接続され、前記表示御基板120から出力される指令信号に基づき前記スピーカ32から発する音声を制御する。
前記発射制御基板170は、前記発射装置53における発射モータの制御を行う。
前記電源基板180の受電回路181は、遊技機外部から供給される主電源(AC24V)の受け入れ部である。
電源基板180は、前記受電回路181からの主電源を受け入れて各制御基板(制御装置)や電気装置等に適した電源(例えばDC34V、DC12V、DC5V等)を生成すると共に電源の電圧を監視したり、バックアップ用電源(例えばDC5V)を生成したり、電源断信号及びリセット信号を出力したりする電源装置である。前記電源基板180は、図4に概略を示すように、受電回路181、電源回路182、バックアップ回路183、電源監視回路184、RAMクリアスイッチ信号生成回路187を有する。
前記受電回路181は外部から主電源(例えばAC24V)を受け入れ、前記電源回路182へ供給する。前記受電回路181には電源断操作手段に相当する電源スイッチ175が接続され、外部から供給される主電源を前記電源スイッチの操作により電源回路182へ入力したり遮断したりできるようになっている。前記電源回路182は主電源から前記主制御基板(主制御装置)100や払出制御基板140及びサブ制御基板(副制御装置)110等へ供給する電源を生成する。前記バックアップ回路183は、前記電源回路182と前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140と接続され、前記電源回路182から供給される電力によってバックアップ電力を蓄え、外部からの主電源が断たれた際にバックアップ電力を前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140へ供給し、電源断の処理、例えば遊技情報等を前記主制御基板100及び払出制御基板140のRAMに記憶する処理等をしてRAMの中の記憶を、蓄えた電力分の時間保持できるようにしている。
前記電源監視回路184は、本発明における監視手段に相当するものであって、電源断検出手段185とリセット信号発生手段186を有し、前記電源回路182の電圧を監視する。
前記電源断検出手段185は、前記電源回路182における監視用電圧(例えば主電源のAC24V)を監視し、前記電圧が所定期間(例えば25ms)に亘って検出されないと、外部からの主電源が断たれたとして電源断信号を前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140に出力する。前記電源断信号を受信した前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140は電源断の処理を開始する。また、本実施例では、電源投入時に後述のように前記電源回路182の電圧が所定電圧以上に上昇すると、後述のリセット信号を出力する前に電源断信号が前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140に出力されて電源投入時の処理が開始されるように構成されている。なお、「電源投入時」は、遊技機の電源スイッチを入れた際の最初の電源投入時と、停電等によって電源断が発生した後の電源復帰による復電時との二種類ある。
前記リセット信号発生手段186は、本発明における開始信号出力手段に相当し、電源投入時には、前記電源回路182における監視用電圧(例えば主電源のAC24V)が、所定電圧(例えばAC12V)以上に上昇すると、電源断信号を出力した後にリセット信号を前記主制御基板(主制御装置)100及びサブ制御基板(副制御装置)110へ出力する。また、前記リセット信号は、本実施例では前記払出制御基板140へも出力される。また、本実施例では、前記リセット信号の出力は、電源投入時に前記電源回路の電圧が所定電圧以上になってから所定時間後(例えば60ms)に実行されるように構成されている。前記所定電圧以上になってから所定時間(遅延時間)の値は、前記主電源の電圧が例えばAC12V以上になってから正規の電圧であるAC24V程度になるまでの時間に設定されている。前記電源投入時に前記リセット信号発生手段186から出力されるリセット信号は、本発明における開始信号に相当し、前記主制御基板(主制御装置)100及びサブ制御基板(副制御装置)110における制御開始、すなわちCPUの作動開始の起因となる信号であり、信号の状態は、L→Hになる。
さらに、本実施例では、電源断時、すなわち前記電源断検出手段185により前記電源回路182の電圧(例えば主電源のAC24V)が所定期間(例えば25ms)に亘って検出されないと判断された時には、前記電源断検出手段185から前記電源断信号が出力された後、所定時間(例えば80ms)後に、前記主制御基板(主制御装置)100、サブ制御基板(副制御装置)110及び払出制御基板140へ、CPU停止のためにリセット信号が出力され、前記前記主制御基板(主制御装置)100、サブ制御基板(副制御装置)110及び払出制御基板140における電源断の処理が終了するように構成されている。このとき出力されるリセット信号は停止信号に相当し、信号の状態はH→Lになる。前記電源断信号が出力されてからリセット信号(停止信号)が出力されるまでの所定時間(遅延時間)は、前記電源断の処理が全て終了するまでの時間に設定されている。
このように、前記電源基板180は、電源投入時に前記電源回路182の電圧が所定電圧以上に上昇すると、予め定めた所定時間(遅延時間)後に電源断信号を出力した後にCPU開始のためのリセット信号(開始信号)を出力する。その際、電源断信号は前記主制御基板(主制御装置)100と払出制御基板140にのみ出力されるのに対し、前記リセット信号(開始信号)は前記主制御基板(主制御装置)100と払出制御基板140及びサブ制御基板(副制御装置)110に出力される。一方、電源断時、前記電源基板180は、前記電源回路182の電圧が所定期間に亘って検出されないと、電源断信号を前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140に出力すると共に、前記電源断信号の出力から所定時間(遅延時間)後にリセット信号(停止信号)を前記主制御基板(主制御装置)100と払出制御基板140及びサブ制御基板(副制御装置)110に出力する。
前記RAMクリアスイッチ信号生成回路187は、電源投入時に前記RAMクリアスイッチ189が押下されることによって、RAMクリアスイッチ信号を前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140に出力する。前記RAMクリアスイッチ信号を受信した前記主制御基板(主制御装置)100及び前記払出制御基板140ではRAMの全領域に対して初期化が行われる。前記RAMクリアスイッチ189は、初期化操作手段に相当し、遊技の状態を初期化する目的で主制御基板100及び払出制御基板140のRAMをクリア(初期化)させるための操作手段である。前記RAMクリアスイッチ189の押下有効範囲は、初回の電源投入時のみの1回のみであり、復電時や通常の遊技処理においては無効であるため、遊技中にRAMクリアスイッチ189が押下されることにより遊技に影響を与えることがない。
以下、電源投入時及び電源断時における前記主制御基板(主制御装置)100及び前記サブ制御基板(副制御装置)110による処理について説明する。なお、本実施例では、前記主制御基板100及びサブ制御基板110における電源投入時と電源断時の処理に本発明の主な構成が適用されているため、他の処理については省略する。
前記主制御基板(主制御装置)100では、図5に示すように、電源投入によって、前記電源基板180から送信されたリセット信号(開始信号)を受信すると、まず起動遅延処理(S11−1)が行われる。前記起動遅延処理(S11−1)は、前記主制御基板(主制御装置)100における電源投入後の処理の実行開始(すなわち起動タイミング)を、前記サブ制御基板(副制御装置)110の制御開始(起動タイミング)よりも遅らせるためのものであり、所定時間(例えば5秒)待機する処理である。前記サブ制御基板(副制御装置)110よりも先に前記主制御基板(主制御装置)が起動すると、まだ起動していないサブ制御基板(副制御装置)110に対して主制御基板(主制御装置)100から指令信号(コマンド)が送られることによって、サブ制御基板(副制御装置)100で対応できない不具合が発生することを防止している。前記起動遅延処理(S11−1)は本発明の遅延手段に相当する。
次にデバイスの初期設定(S11−2)が行われる。前記デバイスの初期設定(S11−2)では、スタックの設定、割込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。なお、前記デバイスの初期設定(S11−2)等については、電源投入時のみに必要な処理であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。また、前記主制御基板100のCPUは割込み時間(4ms)ごとに、メインルーチン(前記ROMに記憶されている各プログラム)を実行する。
次に前記RAMクリアスイッチ189がON(押下された)か判断され(S11−3)、RAMクリアスイッチ189がONであれば、初回の電源投入時と判断し、初回の電源投入時の設定(RAMのクリア及びRAMの初期設定)が行われ(S11−4)、初回電源投入コマンド(指令信号)がサブ制御基板(副制御装置)110に送信され、後述のB報知が行われる(S11−5)。その後、割込み処理を待機し、通常の遊技制御処理が開始される(S11−6)。前記B報知は、本実施例では、電源供給報知の一つであり、初回の電源投入時に主制御基板(主制御装置)100及びサブ制御基板(副制御装置)に電源が供給されたことを前記表示装置(電源供給報知手段)9で報知する電源供給報知に設定されている。
一方、前記RAMクリアスイッチ189がONではない、すなわち前記RAMクリアスイッチ189が押下されていない場合には、前記電源基板180から送信された電源断フラグがONか判断され(S11−7)、またRAMバックアップが正常か判断される(S11−8)。RAMバックアップが正常か否かの判断は、RAM領域を全て加算した結果の1バイト値を全ビット反転した結果が、電原断時に記憶したバックアップ検証値と比較して同一であれば、バックアップにより保持しているRAMの内容が正常と判断し、一致しなければ異常と判断する。前記電源断フラグがONではない場合(すなわち電源断処理が正常に行われていない場合)、あるいはRAMバックアップが正常ではない場合(すなわちRAMの内容が正しくない場合)には、初回の電源投入時と判断されて初回の電源投入時の設定(RAMのクリア及びRAMの初期設定)が行われ(S11−4)、初回電源投入コマンド送信及びB報知(S11−5)、通常の遊技制御処理が行われる(S11−6)。それに対して前記電源断フラグがONであって(電源断処理が正常に行われていて)、かつ前記RAMバックアップが正常の場合(RAMの記憶が正しい場合)には、復電時と判断されて復電による電源投入時の設定が行われる(S11−9)。復電による電源投入時の設定は、例えば、前記サブ制御基板110に図柄の記憶数や状態のコマンド(指令信号)を送信し、各レジスタ及びスタックポインタを電源断となった時点に戻す処理などによって行われる。そして、復電用コマンドがサブ制御基板(副制御装置)110に送信され、後述のC報知が行われ(S11−10)、電源断直後の処理が開始される。なお、前記電源断フラグはONか否か確認された後にOFFにされる。前記C報知は、本実施例では、電源供給報知の一つであり、復電時に主制御基板(主制御装置)100及びサブ制御基板(副制御装置)に電源が供給されたことを前記表示装置(電源供給報知手段)9で報知する電源供給報知に設定されている。
前記初回電源コマンド及び前記復電用コマンドは、本発明において、前記主制御基板(主制御装置)100が前記電源回路182の電圧が所定電圧に達したことを起因に前記サブ制御基板(副制御基板)110に送信する電源供給信号に相当する。本実施例では、前記電源基板180から送信されたリセット信号(開始信号)が前記主制御基板(主制御装置)100に入力されたことに基づいて前記主制御基板(主制御装置)100が制御を開始し、前記初回電源コマンド及び前記復電用コマンド(電源供給信号)をサブ制御基板(副制御装置)110へ出力する。
復電時における前記表示装置9による表示状態としては、大きく分けるとA.表示待機中、B.特別図柄変動中、C.特別図柄確定中、D.大当たり中の場合の4種類のタイミングに分けられる。A.表示待機中の復電は、電源断が表示待機中に発生し、その後に復電(電源復帰)する場合であり、その場合には、前記主制御基板100からの復電用コマンドにより待機コマンドが送られて、待機中の表示(デモ表示)が通常表示に復帰する。B.特別図柄変動中の復電は、電源断が特別図柄の変動中に発生し、その後に復電する場合であり、その場合、前記主制御基板100からの復電用コマンドにより復電表示、例えば「電源が復帰しました」の表示をし、その後に停止図柄をサブ制御基板110に送信して変動時間が経過したら停止コマンドにより停止図柄を表示させ、通常表示に復帰する。C.特別図柄確定中の復電は、電源断が特別図柄確定(図柄の変動停止)中に発生し、その後に復電する場合であり、その場合、前記主制御基板100から送信される復電用コマンドに含まれる停止図柄や図柄停止コマンドにより、電源断時に記憶された停止図柄を表示し、通常表示に復帰する。D.大当たり中の復電は、電源断が大当たり中に発生し、その後に復電する場合であり、その場合、前記主制御基板100からの復電用コマンドにより、ラウンドのコマンドやインターバル画面のコマンドが送信されるまで「電源が復帰しました」という復電表示をし、ラウンドのコマンドやインターバル画面のコマンド等の何らかの表示指示のコマンドが送信されることによって通常表示に復帰する。
一方、電源断時は前記電源基板180から送信された電源断信号を前記主制御基板(主制御装置)100が受信すると電源断時の処理が行われる。電源断時の処理は、図7に示すように、前記主制御基板100における各レジスタ及びスタックポインタが退避され(S21−1)、次に出力ポートのクリア(役物動作の停止)が行われ(S21−2)、前記RAMクリアスイッチ189が操作されなかった場合にRAM領域を全て加算した結果の1バイト値を全ビット反転し、その値がバックアップ検証値に保管され(S21−3)、電源断処理が正常に終了したことを示す電源断処理フラグONにセットされる(S21−4)。その後にRAMアクセスが禁止され(S21−5)、電源が落ちるのを待つ状態(無限ループ)となる。
電源断時における前記表示装置9の表示状態として、大きく分けるとA.表示待機中、B.特別図柄変動中、C.特別図柄確定中、D.大当たり中の場合の4種類のタイミングに分けられる。A.表示待機中の電源断の場合は、待機中であることを主制御基板100のRAMに記憶し、B.特別図柄変動中の電源断の場合は、特別図柄と残りの変動時間を主制御基板100のRAMに記憶し、C.特別図柄確定中の電源断の場合は、停止図柄を主制御基板100のRAMに記憶し、D.大当たり中の電源断の場合は、ラウンド数や大入賞口の開放時間や停止図柄のなどの状態を主制御基板100のRAMに記憶する。
前記サブ制御基板(副制御装置)110における電源投入時の処理について説明する。図7に示すサブ制御基板(副制御装置)110における電源投入時の処理(S30A)は、単独報知手段に相当し、前記サブ制御基板(副制御装置)110が電源供給信号(初回電源投入コマンド、復電用コマンド)を受信する前から電源供給を単独報知可能とし、電源供給信号(前記初回電源投入コマンド、前記復電用コマンド)の受信により単独報知を他の報知に変更する例である。
図7に示す電源投入時の処理(S30A)では、デバイスの初期設定(S30A−1)が行われる。前記デバイスの初期設定(S30A−1)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。なお、前記デバイスの初期設定(S30A−1)については、電源投入時のみに必要な処理であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。また、前記サブ制御基板110のCPUは電源投入時に初期設定等が行われるこのメインプログラムを実行し、メインプログラムの最終処理でループ処理を行っている間に外部INT(コマンド受信)割込みや、タイマ割込みとして2msと10ms毎に割込み処理を実行する。
次にRAMクリアが行われ、RAMの初期設定が行われる(S30A−2)。その後、予め設定されている電源供給報知としてA報知を開始し、それと同時に報知終了タイマがセットされる(S30A−3)。前記A報知は、本発明において電源供給があったことを単独で報知する単独報知に相当する。前記A報知の報知態様については後述する。なお、ここまでの処理は初回の電源投入時のみに行われる。
続いて前記主制御基板(主制御装置)100から電源供給信号、すなわち初回電源投入コマンドあるいは復電用コマンドを受信しているか判断され(S30A−4)、受信したコマンドが初回電源投入コマンドの場合には前記A報知からB報知に変更して報知が行われ、また、受信したコマンドが復電用コマンドの場合には前記A報知からC報知に変更して報知が行われる(S30A−5)。一方、前記初回電源投入コマンド及び復電用コマンドの何れも受信していない場合には、前記A報知がそのまま行われる。
その後、報知終了タイマの残量が0か判断され(S30A−6)、残量が0、すなわち報知時間が終了した場合には報知停止が行われ(S30A−7)、一方、報知終了タイマの残量が0ではない、すなわち報知時間が残っている場合には報知停止処理(S30A−7)をジャンプする。次にその他の遊技処理が行われる(S30A−8)。なお、前記その他の遊技処理(S30A−8)は、本発明とは直接関係ないため、詳細な説明を省略する。その後、前記初回電源投入コマンドあるいは前記復電用コマンドの受信判断(S30A−4)へ戻りそれ以降の前記処理が繰り返される。なお、図7の電源投入時の処理における報知条件の成立は、前記サブ制御基板(副制御装置)110に前記リセット信号(開始信号)が入力したこと、すなわち前記リセット信号(開始信号)の入力による制御開始が条件となっている。
図8に示すサブ制御基板(副制御装置)110における電源投入時の処理(S30B)は、単独報知手段に相当し、前記サブ制御基板(副制御装置)110が電源供給信号(前記初回電源投入コマンド、前記復電用コマンド)を受信する前から電源供給を単独報知できるようにすると共に、サブ制御基板110のRAMに記憶が残っているか(記憶値が正しいか)を判断し、その結果に応じて単独報知の態様を異ならせる例である。
図8に示す電源投入時の処理(S30B)では、デバイスの初期設定(S30B−1)が行われる。前記デバイスの初期設定(S30B−1)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。なお、前記デバイスの初期設定(S30B−1)については、電源投入時のみに必要な処理であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。また、前記サブ制御基板110のCPUは電源投入時に初期設定等が行われるこのメインプログラムを実行し、メインプログラムの最終処理においてループ処理を行っている間に外部INT(コマンド受信)割込みや、タイマ割込みとして2msと10ms毎に割込み処理を実行する。
次に前記サブ制御基板(副制御装置)110のRAMにおける第1RAM値(先頭アドレス)の記憶値、第2RAM値(中間アドレス)の記憶値、第3RAM値(末尾アドレス)の記憶値が初期設定で設定された値と一致するか順に判断され(S30B−2〜4)、すべてが設定値と一致する場合にはRAMの記憶がそのまま使用できるとしてRAMの記憶値を残して起動(ホットスタート)され(S30B−5)、電源供給報知としてD報知を開始し、それと同時に報知終了タイマがセットされる(S30B−6)。前記D報知は、本発明における単独報知の1つであり、報知態様については後述する。それに対して、前記第1RAM値、第2RAM値、第3RAM値の何れか一つでも設定値と一致しない場合には前記RAM内の記憶を初期化して起動(コールドスタート)され(S30B−7)、前記第1RAM、第2RAM、第3RAMに予め設定された値がセットされ(S30B−8)、電源供給報知としてA報知(単独報知の1つ)を開始し、それと同時に報知終了タイマがセットされる(S30B−9)。前記初期化されたRAMにセットされる初期値としては、例えば第1RAM値には55h、第2RAM値にはAAh、第3RAM値には33hを挙げる。なお、前記第1RAM値、第2RAM値、第3RAM値は、RAMにおいて通常使用しない領域であればよく、必ずしも先頭アドレス、中間アドレス、末尾アドレスである必要はなく、また記憶の場所も3箇所に限られる必要はない。また、ここまでの処理は初回の電源投入時のみに行われる。
続いて前記主制御基板(主制御装置)100から電源供給信号としての初回電源投入コマンドあるいは復電用コマンドを受信しているか判断され(S30B−10)、受信したコマンドが前記初回電源投入コマンドの場合には前記D報知またはA報知からB報知に変更して報知が行われ、また、受信したコマンドが前記復電用コマンドの場合には前記D報知またはA報知からC報知に変更して報知が行われる(S30B−11)。一方、前記初回電源投入コマンド及び復電用コマンドの何れも受信していない場合には、前記S30B−6で設定されたD報知またはS30B−9で設定されたA報知がそのまま行われる。
その後、報知終了タイマの残量が0か判断され(S30B−12)、残量が0、すなわち報知時間が終了した場合には報知停止が行われ(S30B−13)、一方、報知終了タイマの残量が0ではない、すなわち報知時間が残っている場合には前記報知停止処理(S30B−13)がジャンプされる。次にその他の遊技処理が行われる(S30B−14)。なお、その他の遊技処理(S30B−14)は、本発明とは直接関係ないため、詳細な説明を省略する。その後、前記初回電源投入コマンドあるいは前記復電用コマンドの受信判断(S30B−10)へ戻りそれ以降の前記処理が繰り返される。その際に、報知終了タイマの残量が0になったら電源投入報知に関わる処理を跳ばす処理にするとよい(S30AとS30B共に)。なお、図8の電源投入時の処理における報知条件の成立は、前記サブ制御基板(副制御装置)110に前記リセット信号(開始信号)が入力したこと、すなわち前記リセット信号(開始信号)の入力による制御開始となっている。
図9に示すサブ制御基板(副制御装置)110における電源投入時の処理(S30C)は、単独報知手段に相当し、前記サブ制御基板(副制御装置)110が所定時間経過しても電源供給信号としての初回電源投入コマンドあるいは復電用コマンドを受信しなかった場合(報知条件が成立した場合)に、電源供給報知を、バッファを使用して単独報知できるようにする例である。
図9に示す電源投入時の処理(S30C)では、デバイスの初期設定が行われると共にRAMがクリアされて初期設定される(S30C−1)。前記デバイスの初期設定では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。なお、電源投入時のみに必要な処理については最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。また、前記サブ制御基板110のCPUは電源投入時に初期設定等が行われるこのメインプログラムを実行し、メインプログラムの最終処理においてループ処理を行っている間に外部INT(コマンド受信)割込みや、タイマ割込みとして2msと10ms毎に割込み処理を実行する。前記デバイスの初期設定及びRAMの初期設定(S30C−1)に次いで、電源供給報知用の報知コマンド受信バッファに、予め設定された単独報知用のA報知がセットされ、電源投入からの所定時間(報知開始時間)を計時する報知開始タイマがセットされる(S30C−2)。前記報知開始タイマにセットされる時間(所定時間)は、前記主制御基板(主制御装置)100の電源投入時の処理における遅延手段としての起動遅延処理(S11−1)が終了するまでの時間よりも長く設定されている。ここまでの処理は、初回の電源投入時のみに行われる。
次に報知停止フラグがONか、すなわち報知停止か否か判断され(S30C−3)、報知停止フラグがONではない(報知していない)と判断されると、報知開始タイマの残量が0か判断され(S30C−4)、残量が0の場合、すなわち電源投入から所定時間経過している場合には、報知コマンド受信バッファにデータが有るか判断される(S30C−5)。前記報知コマンド受信バッファにデータが有る場合には、報知コマンド受信バッファのデータ内容により報知が開始される(S30C−6)。
なお、前記S30C−2において報知コマンド受信バッファにセットされた単独報知用のA報知データは、割込み時間毎のコマンド受信割込み(S31C)で行われる受信コマンドの判断(S31C−1)によって、受信コマンドが報知コマンドであると判断された場合には、受信した報知コマンドが前記初回電源投入コマンドの場合には前記A報知のデータに代わって前記B報知のデータが前記報知コマンド受信バッファにセットされ、一方、受信した報知コマンドが前記復電用コマンドの場合には、前記A報知のデータに代わって前記C報知のデータが前記報知コマンド受信バッファにセットされる(S31C−2)。また、前記コマンド受信割込み(S31C)において、受信コマンドが報知コマンドでないと判断された場合には、その他のコマンド処理(S31C−3)が行われる。
前記電源投入時の処理(S30C)において、前記報知コマンド受信バッファの内容に応じて報知(すなわち、報知コマンド受信バッファの内容がA報知データの場合にはA報知、B報知データの場合にはB報知、C報知データの場合にはC報知)が開始された(S30C−6)後、報知コマンド受信バッファがクリアされると共に報知終了タイマがセットされる(S30C−7)。その後、前記報知終了タイマの残量が0か判断され(S30C−8)、前記報知終了タイマの残量が0の場合には報知停止(S30C−9)と報知停止フラグONにセット(S30C−10)の処理が行われた後、その他の遊技処理(S30C−11)が行われ、その後は前記報知停止フラグONの判断処理(S30C−3)以降の処理が繰り返される。なお、前記S30C−3で報知停止フラグがONと判断された場合、前記S30C−4で報知開始タイマの残量が0ではないと判断された場合、前記S30C−5で報知コマンド受信バッファにデータが無いと判断された場合、前記S30C−8で報知終了タイマ残量が0ではないと判断された場合の何れの場合においても、直ちに前記その他の遊技処理(S30C−11)へジャンプする。なお、図9の電源投入時の処理における報知条件の成立は、前記サブ制御基板(副制御装置)110が前記リセット信号(開始信号)の入力から所定時間(報知開始タイマの時間)経過する間に電源供給信号(初回電源投入コマンド、復電用コマンド)を受信しなかったことになっている。
図10に示すサブ制御基板(副制御装置)110における電源投入時の処理(S30D)は、単独報知手段に相当し、前記サブ制御基板(副制御装置)110がリセット信号(開始信号)入力から所定時間経過しても電源供給信号としての初回電源投入コマンド、復電用コマンドを受信しなかったとき(報知条件が成立した場合)にフラグを使用して電源供給を単独報知する例である。
図10に示す電源投入時の処理(S30D)では、前記リセット信号(開始信号)の入力に基づいてデバイスの初期設定が行われると共にRAMがクリアされて初期設定される(S30D−1)。前記デバイスの初期設定では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。なお、電源投入時のみに必要な処理については最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。また、前記サブ制御基板110のCPUは電源投入時に初期設定等が行われるこのメインプログラムを実行し、メインプログラムの最終処理においてループ処理を行っている間に外部INT(コマンド受信)割込みや、タイマ割込みとして2msと10ms毎に割込み処理を実行する。前記デバイスの初期設定及びRAMの初期設定(S30D−1)に次いで、単独報知フラグがONにセットされると共にリセット信号(開始信号)入力からの所定時間(報知開始時間)を計時する単独報知開始タイマがセットされる(S30D−2)。ここまでの処理は、初回の電源投入時のみに行われる。前記単独報知開始タイマにセットされる時間(所定時間)は、前記主制御基板(主制御装置)100の電源投入時の処理における遅延手段としての起動遅延処理(S11−1)が終了するまでの時間よりも長く設定されている。
次に報知停止フラグがONか、すなわち報知停止か否か判断され(S30D−3)、報知停止フラグがONではない(報知していない)と判断されると、単独報知開始タイマの残量が0か判断され(S30D−4)、残量が0の場合、すなわちリセット信号(開始信号)入力から所定時間経過している場合には、前記単独報知フラグがONか判断され(S30D−6)。前記単独報知フラグがONの場合(報知条件が成立した場合)には、単独報知が開始される(S30D−7)。
なお、前記単独報知フラグに関して、割込み時間毎のコマンド受信割込み(S31D)で行われる受信コマンドの判断(S31D−1)により、受信コマンドが電源供給報知用の報知コマンド、すなわち前記初回電源投入コマンドあるいは前記復電用コマンドと判断された場合には、前記単独報知フラグがOFFにセットされる(S31D−2)。また、前記コマンド受信割込み(S31C)において、前記受信コマンドが報知コマンドでないと判断された場合には、その他のコマンド処理(S31C−3)が行われる。
前記電源投入時の処理(S30D)において、前記単独報知が開始された(S30D−6)後、単独報知フラグがOFFにされると共に報知終了タイマがセットされる(S30D−7)。その後、前記報知終了タイマの残量が0か判断され(S30D−8)、前記報知終了タイマの残量が0の場合には報知停止(S30D−9)と報知停止フラグをONにセットする処理(S30D−10)が行われた後、その他の遊技処理(S30D−11)が行われる。その後は前記報知停止フラグONの判断処理(S30D−3)以降の処理が繰り返される。なお、前記S30D−3で報知停止フラグがONと判断された場合、前記S30D−4で単独報知開始タイマの残量が0ではないと判断された場合、前記S30D−5で単独報知フラグがONではないと判断された場合、前記S30D−8で報知終了タイマ残量が0ではないと判断された場合の何れの場合においても、直ちに前記その他の遊技処理(S30D−11)へジャンプする。図10の電源投入時の処理における報知条件の成立は、前記サブ制御基板(副制御装置)110が前記リセット信号(開始信号)の入力から所定時間(単独報知開始タイマの時間)経過する間に電源供給信号(初回電源投入コマンド、復電用コマンド)を受信しなかったことになっている。
なお、前記電源投入時の処理(S30D)においては、単独報知するかしないかのみを決定しているが、受信コマンドが初回電源投入コマンドの場合にはB報知用フラグをONにし、一方、受信コマンドが復電用コマンドの場合にはC報知用フラグをONにして、ONのフラグに応じた報知を行うようにすれば、前記主制御基板(主制御装置)100及びサブ制御基板(副制御装置)110の両方に電源が供給されたことを報知することができる。
本実施例では前記表示装置9が電源供給報知手段とされており、前記A報知、B報知、C報知及びD報知は、前記表示装置9で行われている。また報知態様の例として、前記A報知の場合は前記表示装置9の表示領域内の背景色を赤色にして「初期化処理実行中、しばらくお待ちください」等の文字を表示し、前記B報知の場合は前記表示装置9の表示領域内の背景色を青色にして「初期化処理実行中、しばらくお待ちください」等の文字を表示し、前記C報知の場合は前記表示装置9の表示領域内の背景色を黄色にして「初期化処理実行中、しばらくお待ちください」等の文字を表示し、前記D報知の場合は前記表示装置9の表示領域内の背景色を緑色にして「初期化処理実行中、しばらくお待ちください」等の文字を表示する例を挙げる。
本実施例によれば、前記サブ制御基板(副制御装置)は、前記電源回路から電源供給後に電源供給信号の受信が無く、かつ報知条件が成立した場合には、電源供給信号受信の場合に行う報知とは異なる報知態様で単独報知を電源供給報知手段で行うため、主制御基板(主制御装置)とサブ制御基板(副制御装置)の関係が正常な状態あるいは異常な状態での電源供給か否かを把握することが可能となる。さらに、主制御基板(主制御装置)に異常が発生してサブ制御基板(副制御装置)に電源供給信号が入力されなくても電源供給報知を行うことができるため、電源投入の処理を利用した不正を抑制することが可能となる。例えば、初期化によって当たりを狙う場合に初期化報知をさせないようにするために不正に外部から前記サブ制御基板(副制御装置)に報知停止信号を送っても、前記サブ制御基板(副制御装置)は単独で報知ができるので、所定時間経過しない限り報知され、初期化報知をさせない行為を制限することが可能になる。また、単独報知手段としてS30A、S30Bは、電源投入がされれば何らかの電源投入報知が行われるのですばやく電源投入の確認ができる。そして、単独報知手段としてS30C、S30Dは、所定時間待機しているので正常であれば報知態様がA報知からB報知に切り替わることが減るので遊技機の状態把握の明確性が高くなる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。例えば、前記電源供給報知手段は表示装置9等の表示手段に限定されるものではなく、前記左ランプ33aや右ランプ33bなどのランプやLED等の発光手段や、前記スピーカ32等の音声発生手段等、他の電気装置でおこなってもよい。その場合、前記左ランプ33aや右ランプ33bなど、予め定めておいた所定のランプやLEDに関して、前記A〜D報知に応じて点灯や点滅時間(点灯パターン)等を変更したり、前記スピーカ32等の音声発生手段により、A〜D報知に応じて効果音や音の発生時間を変えたりしてもよい。また、例えば単独報知手段としてS30A、S30B、S30C、S30Dの例を挙げたが、この例の中の部分的な組み合わせによって処理を構成してもよいとする。
さらに、前記主制御装置は前記主制御基板単独のものに限られず、主制御基板と払出制御基板が一体となったものでもよい。また、前記副制御装置はサブ制御基板に限定されず、表示制御基板や音声制御基板等、他の周辺制御基板等として、前記他の周辺基板が電源供給報知手段に単独報知を行わせるようにしてもよい。また、本実施例のサブ制御基板はランプ制御基板を兼ねているが、サブ制御基板とランプ制御基板を別個に設けてランプ制御基板を副制御装置としてランプ制御基板が電源供給報知手段に単独報知を行わせるようにしてもよい。さらにまた、サブ制御基板と表示制御基板等、複数の制御基板が電源供給報知手段に単独報知を行わせるようにしてもよい。また、本発明はパチンコ遊技機に限られるものではなく、他の遊技機にも適用可能である。
本発明の一実施例にかかる遊技機について遊技盤の釘を省略して示す正面図である。 同遊技機の裏面図である。 同遊技機の制御基板等の接続を簡略に示すブロック図である。 同遊技機の電源基板の構成を簡略に示すブロック図である。 同遊技機の主制御基板が行う電源投入時の処理を示すフローチャートである。 同主制御基板が行う電源断時の処理を示すフローチャートである。 同遊技機のサブ制御基板が行う電源投入時の処理について第1例を示すフローチャートである。 同サブ制御基板が行う電源投入時の処理について第2例を示すフローチャートである。 同サブ制御基板が行う電源投入時の処理について第3例を示すフローチャートである。 同サブ制御基板が行う電源投入時の処理について第4例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 遊技機
3 遊技盤
9 表示装置
10 始動入賞口
15 大入賞口
53 発射装置
100 主制御基板
110 サブ制御基板
120 表示制御基板
140 払出制御基板
150 音声制御基板
180 電源基板
182 電源回路
189 RAMクリアスイッチ

Claims (6)

  1. 遊技情報に従って遊技を制御する主制御装置と、
    前記主制御装置から送信される指令信号に含まれる制御情報に基づき各種電気装置の制御を行う副制御装置と、
    外部から供給される主電源から所用の電源を生成して前記主制御装置及び前記副制御装置に前記電源を供給する電源回路と、
    前記電気装置の少なくとも1つで構成され前記主制御装置及び前記副制御装置に前記電源が供給されたことを報知する電源供給報知手段と、を備え、
    前記主制御装置は、前記電源回路の電圧が所定電圧に達したことを起因に電源供給信号を前記副制御装置に送信し、
    前記副制御装置は前記電源供給信号を受信することにより前記電源供給報知手段による報知を実行する遊技機において、
    前記副制御装置は、前記電源回路から前記電源供給後に前記電源供給信号の受信が無く、かつ報知条件が成立した場合には、前記電源供給があったことを単独で報知する単独報知を、前記電源供給信号受信の場合に行う報知とは異なる報知態様で前記電源供給報知手段により報知する単独報知手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記電源回路の電圧を監視する監視手段と、
    前記監視手段により前記電圧が前記所定電圧に達したことが検出されたことによって、前記主制御装置及び前記副制御装置が制御開始する起因となる開始信号を前記主制御装置及び前記副制御装置へ出力する開始信号出力手段とを備え、
    前記主制御装置は、前記開始信号の入力に基づいて前記副制御装置へ前記電源供給信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記報知条件の成立は、前記副制御装置に前記開始信号が入力したことに基づいて成立することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記報知条件の成立は、前記副制御装置が前記開始信号の入力から所定時間経過する間に前記電源供給信号を受信しなかった場合に成立することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記主制御装置は、前記電源回路からの電源供給後に行う処理の実行開始を前記副制御装置の制御開始よりも遅延させる遅延手段を備え、
    前記報知条件の成立における前記所定時間は、前記遅延手段による遅延終了までの時間よりも長く設定されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記副制御装置は、電源供給後に前記電源供給信号を受信した際には、前記単独報知手段による単独報知に優先して前記電源供給信号の受信に基づく報知を行うことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の遊技機。
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