JP2009106375A - 歩容判別システム - Google Patents

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浩章 福田
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Abstract

【課題】自身の歩き方の左右バランスを簡単に把握することができる歩容判別システムを提供する。
【解決手段】圧力検出器1R,1Lは、足裏に加わる圧力をそれぞれ検出する6個1組の圧力センサ11R〜16R、11L〜16Lと、圧力センサ11R〜16R、11L〜16Lにより検出された左右の足裏の圧力検出値をワイヤレス信号により外部へ送信する無線通信部17R,17Lとを備え、左右の靴の靴内にそれぞれ配置されて足裏の圧力分布を測定する。活動量計3は、ワイヤレス信号により送信された圧力検出値を受信する無線通信部37と、受信した圧力検出値を蓄積する記憶部35と、記憶部35に蓄積された圧力検出値をもとに左右の足裏にかかる圧力の圧力差を判別することで歩容の左右バランスを判別する演算処理部40と、演算処理部40による判別結果を表示する表示部36とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩容判別システムに関するものである。
従来、人体に装着される器体の内部に、人体の体動を検知する検知手段と、所定時間における検知信号の変動平均を演算する第1の演算手段と、変動平均或いは変動平均の積分値より運動強度値を演算若しくは所定時間以上の時間における変動平均の時間平均値或いは変動平均の時間積分値により運動強度を演算する第2の演算手段と、演算により求めた運動強度値を記憶する記憶手段とを備えた活動量計が提供されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−204446号公報
上述の活動量計では、測定対象者が行った運動強度を測定することは可能であるが、歩き方の良否を判断する機能は備えていなかった。
近年、健康や美容に対する関心が高まっており、歩き方を綺麗にしたいという願望をもつ人が増えている。歩き方が悪い場合は、見た目の印象が悪くなったり、内蔵や骨格に悪影響を与えて体調面に支障を及ぼしたりするという問題があるため、歩き姿を良くすることが望ましいが、自分がどのような歩き方をしているかを自分自身で判断するのは難しく、例えばウォーキングのレッスンを受けにいってインストラクターに歩き姿を見てもらう必要があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、自身の歩き方の左右バランスを簡単に把握することができる歩容判別システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、左右の靴の靴内にそれぞれ配置されて足裏に加わる圧力をそれぞれ検出する圧力検出手段、および、圧力検出手段により検出された左右の足裏の圧力検出値をワイヤレス信号により外部へ送信するワイヤレス送信手段を具備した圧力検出器と、ワイヤレス信号により送信された圧力検出値を受信するワイヤレス受信手段、受信した圧力検出値を蓄積するデータ蓄積手段、データ蓄積手段に蓄積された圧力検出値をもとに左右の足裏にかかる圧力の圧力差を判別することで歩容の左右バランスを判別する歩容バランス判別手段、および、歩容バランス判別手段による判別結果を表示する表示手段を具備した歩容判別装置とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、歩容判別装置が、歩容の左右バランスを判別するための動作プログラムを保存したサーバ装置にネットワークを介して接続され、当該サーバ装置からダウンロードした動作プログラムを実行することによって歩容の左右バランスを判別するとともに、判別結果を自機の表示画面上に表示させる携帯電話機からなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、圧力検出手段が、左右の靴の靴内であって、左の靴と右の靴とで左右対称な位置にそれぞれ配設された複数の圧力センサからなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、複数の圧力センサは、各々の靴内で足の指側と踵側とにそれぞれ対応する位置に配設されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、複数の圧力センサは、各々の靴内で足の内側部位と外側部位とにそれぞれ対応する位置に配設されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、靴内に圧力検出手段が配置された靴を履いて歩くことによって、左右の足裏に加わる圧力が圧力検出手段により検出され、歩容バランス判別手段では、左右の足裏にかかる圧力の圧力差から、歩容の左右バランスを判別し、判別結果を表示手段に表示させているので、測定対象者は、表示手段の表示から自分の歩き姿の左右バランスを把握することができる。したがって、特別なレッスンを受けなくても、自分1人で自身の歩き姿を把握することができるから、より良い姿勢で歩くにはどのようにすれば良いかといったことが分かり、歩容の改善に役立てることができるという効果もある。
請求項2の発明によれば、携帯電話機が、サーバ装置からダウンロードした動作プログラムを実行することによって、歩行時に圧力検出手段が検出した圧力値から、歩容の左右バランスを判別した結果が表示画面上に表示されるので、携帯電話機を用いて手軽に歩容の判別処理が行えるという効果がある。
請求項3の発明によれば、左右の靴内であって左の靴と右の靴とで左右対称な位置に配設された複数の圧力センサにより、左右の歩容バランスを正確に判別することができる。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、各々の靴内で足の指側と踵側とにそれぞれ対応する位置に配設された圧力センサにより、足の指側と踵側とを結ぶ方向における歩容バランスを判別することもできる。
請求項5の発明によれば、請求項3又は4の発明の効果に加えて、各々の靴内で足の内側部位と外側部位とにそれぞれ対応する位置に配設された圧力センサにより、各々の足の内側部位と外側部位とを結ぶ方向における歩容バランスを判別することもできる。
本発明に係る歩容判別システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の歩容判別システムは、図1および図2に、測定対象者100が履く左右の靴2R,2Lの靴内にそれぞれ配置される圧力検出器1R,1Lと、測定対象者100の体の所定部位(例えば腰部)に装着された活動量計3とを主要な構成として備えている。
圧力検出器1R,1Lは、図3(a)(b)に示すように可撓性を有する材料により足形に形成されたシート部19R,19Lをそれぞれ備えている。シート部19Rとシート部19Lとは左右対称な形状に形成され、左右の靴の靴底に敷いた状態で使用される。
シート部19R,19Lには、それぞれ、足裏に加わる圧力を検出する圧力センサ部10R,10Lと、圧力センサ部10R,10Lの圧力検出値をワイヤレス信号により外部へ送信する無線通信部17R,17L(ワイヤレス送信手段)と、圧力センサ部10R,10Lおよび無線通信部17R,17Lにそれぞれ電源を供給する電池電源部18R,18Lとが内蔵されている。
圧力センサ部10R,10Lは、それぞれ、足の第1指の付け根と第2指の付け根の中間付近に対向して配置された圧力センサ11R,11Lと、第3指の付け根付近に対向して配置された圧力センサ12R,12Lと、第4指の付け根と第5指の付け根の中間付近に対向して配置された圧力センサ13R,13Lと、踵付近が接する部位に左右方向に並べて配置された3個の圧力センサ14R〜16R,14L〜16Lとで構成されており、各6個の圧力センサ11R〜16R,11L〜16L(圧力検出手段)で足裏の圧力分布を測定している。尚、圧力センサ11R〜16R,11L〜16LにはPZTのような圧電素子を用いているが、圧力による抵抗変化を利用するひずみゲージを用いても良い。
無線通信部17R,17Lは、ブルートゥース(Bluetooth)通信方式により活動量計3との間で無線通信を行うもので、活動量計3からの送信要求を受信すると、圧力センサ11R〜16R,11L〜16Lの圧力検出値を所定の順番で活動量計3へ返送する。尚、無線通信部17R,17Lはブルートゥース通信方式により無線通信を行うものに限定されるものではなく、IrDAのような赤外線により無線通信を行うものでも良い。
一方、活動量計3は、扁平な器体30に図1に示す回路構成要素を内蔵したもので、図2に示すように例えばベルト(図示せず)を用い、測定対象者100の腰部に器体10を装着して使用される。
器体30に内蔵される回路構成要素としては、例えば3軸の加速度センサ31と、この加速度センサ31の出力信号をA/D変換して得た測定データをもとに、当該活動量計3を装着した測定対象者の運動状態(運動強度)を演算するとともに、圧力検出器1R,1Lの圧力検出値をもとに左右の足裏にかかる圧力の圧力差を判別することで歩容の左右バランスを判断する演算処理部32と、時刻データを演算処理部32に与える計時部33と、入力操作部34と、RAMやROMからなり、圧力センサ11R〜16R,11L〜16Lや加速度センサ31の測定データや演算処理部32の演算結果や個人の属性データなどを記憶するための記憶部35と、例えば液晶表示器からなる表示部36と、圧力検出器1R,1Lとの間でブルートゥース通信方式により無線通信を行う無線通信部37(ワイヤレス受信手段)とを備え、内蔵する電池により各回路要素の動作電源が供給される。なお、演算処理部32は例えばマイクロコンピュータからなり、マイクロコンピュータの演算機能によって、圧力検出器1R,1Lの圧力検出値をもとに左右の足裏にかかる圧力の圧力差から歩容の左右バランスを判別する歩容バランス判別手段が構成される。
入力操作部34は、当該活動量計3の動作モードを運動強度測定モード、歩容バランス判別モード、データ設定モード、データ表示モード、データ送信モード等に切り替えるモード切替操作や、表示部36に表示される表示画面でのカーソル操作や確認操作、或いは、データ設定モードにおいて運動強度の算出に用いる個人の属性データ(例えば年齢、性別、身長、体重、目的、健康状態(既往症歴)、地域)を入力するデータ入力操作に用いられる。
演算処理部32は、活動量計3に予め組み込まれたプログラムに基づいて、例えば運動強度(METs)や使用者が歩いた歩数や消費カロリーなどを算出するためのデータ処理を行うものであり、入力操作部34を用いてデータ設定モードに切り替えられると、表示部36の表示を制御してデータ入力画面を表示させ、当該データ入力画面において、上記属性データの入力を使用者に促すためのガイダンスなどを表示させ、入力操作部34を用いて属性データが入力されると、入力データを記憶部35に書き込み、以後の演算処理では記憶部35から読み込んだ属性データを運動強度などの活動量の演算に使用するようになっている。
また演算処理部32の動作モードが、入力操作部34を用いて運動強度測定モードに切り替えられると、演算処理部32は、加速度センサ31から測定データを取り込む取込周期を活動量の測定に必要な周期(例えば16〜32Hz)に設定し、当該取込周期が経過する毎に加速度センサ31から取り込んだ加速度の検出データに基づいて、運動強度(METs)の算出処理や歩数を求める処理などを行うとともに、活動量(運動強度や歩数など)の算出結果を記憶部35に書き込む処理を行い、さらに算出結果を表示部36にリアルタイムで表示するようになっている。尚、METsとは、身体活動の“強さ”を安静時の何倍に相当するかで表す単位であり、アメリカスポーツ医学界で用いられている。
ここにおいて、演算処理部32は、所定の周期毎に取り込んだ加速度センサ31の検出データをもとに、一定時間tw(秒)の加速度の変動平均(標準偏差値)を求める演算機能と、この変動平均から、運動強度wiを求める演算機能とを備えている。
ところで、運度強度を変化させた状態で呼気ガス計測装置により測定した酸素消費量と、加速度分散値との関係式が予め求められて、演算処理部32に組み込まれており、演算処理部32ではこの関係式を用いて、加速度分散値から運動強度を求めている。この演算方法について図5(a)(b)を用いて以下に説明する。
図5(a)は加速度センサ31による各軸(x軸、y軸、z軸)の検出データを示し、演算処理部32では、一定時間twが経過する毎に、一定時間tw内に取り込んだ加速度の検出データから、各軸の加速度変動分の合成値を算出する。ここで、加速度変動分の合成値の時間平均(標準偏差)をSwとすると、合成値Swは以下の式(1)から求めることができる。
Figure 2009106375
なお、ax、ay、azは、ある期間tw(秒)内でk番目にサンプリングした加速度サンプリング値を示し、bx、by、bzは一定時間tw(秒)における平均値を示している。
また、図5(b)は加速度変動値の測定結果と運動強度(METs)の測定結果との関係を示す散布図であり、散布図上にプロットされた点を最小自乗近似して得た直線式は以下の式(2)で示される。
Y=a×X+b、相関関数R=0.92 …(2)
但し、Yは加速度変動値、Xは運動強度(METs)である。
したがって、演算処理部32では、上述の式(1)を用いて加速度変動分の合成値Swを求めた後、上述の式(2)を変形した得た以下の式(3)を用いて、ある期間twの運動強度wiを求め、記憶部35に記憶させている。
wi=α×Sw+β …(3)
ここで、α、βは、運度強度を変化させた状態で呼気ガス検出装置により測定した酸素消費量と、加速度分散値との間に得られた関係式における係数を示す。なお、加速度変動値を求める期間twとしては4秒から15秒が適当な値であり、本実施形態ではtw=12秒としてある。
また、演算処理部32の動作モードが、入力操作部34を用いてデータ表示モードに切り替えられると、演算処理部32は、記憶部35に記憶されているデータや演算処理結果に基づいて、個人の属性データや活動量の測定結果などを表示部36に表示させる処理を行う。
また、測定対象者100が入力操作部34を用いて演算処理部32の動作モードを歩容バランス判別モードに切り替えるとともに、歩行を開始すると、演算処理部32は、モード切替時より所定の測定期間(例えば10秒間)が経過するまでの間、所定の測定周期(例えば20m秒)が経過する毎に、無線通信部37から圧力検出器1R,1Lへ圧力検出値の送信要求を送信する。圧力検出器1R,1Lでは、無線通信部17R,17Lが活動量計3からの送信要求を受信すると、圧力センサ11R〜16R,11L〜16Lの圧力検出値を取り込むとともに、各圧力センサ11R〜16R,11L〜16Lの圧力検出値を所定の順番で活動量計3へ返送する。そして、活動量計3では、無線通信部37が圧力検出器1R,1Lから送信された圧力検出値を受信すると、演算処理部32は、受信した圧力検出値を各圧力検出器1R,1L毎に記憶部35に記憶させ、上記測定期間の経過後に記憶部35に記憶された圧力検出器1R,1Lの圧力検出値から歩容の左右バランスを判別し、判断結果を表示部36(表示手段)に表示させる。ここにおいて、動作モードが歩容バランス判別モードに切り替えられた際に、演算処理部32が、測定期間の開始時と終了時に図示しないスピーカから報知音を出力させることも好ましく、測定対象者100は報知音を聞くことで測定期間の開始時と終了時を判別することができるので、上記測定時間が経過するまで歩行を続けることによって、歩行時に足裏に加わる圧力を確実に測定することができる。
ここで、歩容の左右バランスが良好な場合、左右の足裏の同じ位置には均等な圧力がかかるものと考えられるので、演算処理部32では、左右の足裏の同じ位置にかかる圧力の差から歩容の左右バランスを判断する。すなわち演算処理部32は、所定期間内に取り込まれた圧力センサ11R〜16R、11L〜16Lの圧力検出値をもとにセンサ毎の圧力検出値のピークの平均値を求めた後に、同位置にある圧力センサ11R,11Lの圧力検出値の差、圧力センサ12R,12Lの圧力検出値の差、圧力センサ13R,13Lの圧力検出値の差、圧力センサ14R,14Lの圧力検出値の差、圧力センサ15R,15Lの圧力検出値の差、圧力センサ16R,16Lの圧力検出値の差をそれぞれ求め、各位置の圧力差と基準データとの大小を比較することで、歩容の左右バランスを判別する。
また、図4は表示部36に歩容の左右バランスを表示する画面の一例であり、画面中に左右の圧力検出器1R,1Lの圧力センサ11R〜16R、11L〜16Lを模式的に示すマーク(丸印)を表示してある。各々のマークの色は、対応する圧力センサの圧力検出値に応じて決定され、圧力検出値を複数のレベルにレベル分けし、レベル毎に予め設定された色で色分け表示してある。ここで、各々の圧力センサ11R〜16R、11L〜16Lに対応するマークの色を圧力検出値のレベルに応じて複数色に色分け表示しているが、色の濃淡で表示しても良いし、各々のマークの近傍に対応する圧力センサの圧力検出値を数値で表示しても良い。
このように本実施形態では、左右の靴内であって左の靴と右の靴とで左右対称な位置に圧力センサ11R〜16R、11L〜16Lを配設しているので、これらの圧力センサ11R〜16R、11L〜16Lの検出結果に基づいて、左右の歩容バランスを正確に判別することができる。また圧力センサ11R〜13R,11L〜13Lは各々の靴内で足の指側に配置され、圧力センサ14R〜16R,14L〜16Lは各々の靴内で足の踵側に配置されているので、演算処理部32では、指側に配設された圧力センサの検出値と、踵側に配設された圧力センサの検出値とを比較することによって、足の指側と踵側とを結ぶ方向における歩容バランスを判別することもできる。また圧力センサ11R,14R,11L,14Lは各々の靴内で足の内側部位に対応する位置にそれぞれ配置され、圧力センサ13R,16R,13L,16Lは各々の靴内で足の外側部位に対応する位置にそれぞれ配置されているので、演算処理部32では、足の内側部位に配設された圧力センサの検出値と、足の外側部位に配設された圧力センサの検出値とを比較することによって、各々の足の内側部位と外側部位とを結ぶ方向における歩容バランスを判別することもできる。
また本実施形態の歩容判別システムでは、圧力検出器1R,1Lの圧力検出値を活動量計3に蓄積しているが、図2に示すように、活動量計3から圧力検出器1R,1Lの圧力検出値を収集する携帯電話機4と、携帯電話機4に携帯電話用の通信網とインターネットNTとを介して接続されるサーバ装置6とを設け、圧力検出値をサーバ装置6に蓄積するようにしても良い。この場合、活動量計3の演算処理部32が、記憶部35に蓄積された圧力検出値を無線通信部37から携帯電話機4へ送信し、携帯電話機4からサーバ装置6へ送信された圧力検出値は、携帯電話用通話網の無線基地局5に受信され、インターネットNTを介してサーバ装置6へ送信され、サーバ装置6に蓄積される。そして、サーバ装置6では、活動量計3の演算処理部32と同様の演算処理を行うことで歩容の左右バランスを判別しており、判別結果を示す画像をパーソナルコンピュータ7やネットワーク接続機能付きのテレビ8にインターネットNTを介して送信することで、パーソナルコンピュータ7やテレビ8で判別結果を確認することもできる。
(実施形態2)
本実施形態の歩容判別システムを図6及び図7に基づいて説明する。
上述の実施形態1では、活動量計3が、圧力検出器1R,1Lの測定データに基づいて、歩容の左右バランスを判別しているのに対して、本実施形態では、歩容の左右バランスを判別するための動作プログラムをサーバ装置6に予め保存させておき、携帯電話機4が、サーバ装置6からダウンロードした動作プログラムを実行することによって、歩行時に圧力検出器1R,1Lにより測定された測定データをもとに歩容の左右バランスを判別して、表示画面4a上に表示させている。なお携帯電話機4が、圧力検出器1R,1Lの測定データに基づいて歩容の左右バランスを判別する点を除いては、実施形態1の歩容判別システムと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
圧力検出器1R,1Lはそれぞれ右足の靴2R、左足の靴2L内に配置されて、足裏にかかる圧力を検出するためのものであり、実施形態1で説明したのと同様の構成を有しているので、その説明は省略する。
携帯電話機4は、例えばマイクロコンピュータからなり全体の制御を行う演算処理部40と、携帯電話用の通信網を介して無線通信を行う無線通信部41と、例えばブルートゥース通信方式により圧力検出器1R,1Lとの間で近距離の無線通信を行う無線通信部42と、ダイヤル操作などを行うための入力操作部43と、RAMおよびROMからなる記憶部44と、液晶ディスプレイからなる表示部45とを備えている。
ここで、携帯電話機4を用いて歩容の種類を判別する方法について以下に説明する。携帯電話機4は、携帯電話用の通信網とインターネットNTとを介してサーバ装置6との間で通信可能であり、測定対象者100が携帯電話機4の入力操作部43を操作して、歩容判別のための動作プログラムをダウンロードする操作を行うと、演算処理部40が、入力操作部43からの操作入力に応じて、無線通信部41からサーバ装置6へ動作プログラムのダウンロード要求を送信させる。サーバ装置6は、携帯電話機4からのダウンロード要求を受け取ると、予め登録されている動作プログラムを要求元の携帯電話機4へ送信しており、この動作プログラムを要求元の携帯電話機4の無線通信部41が受信すると、演算処理部40が、受信した動作プログラムを記憶部44に記憶させる。
その後、測定対象者100が、携帯電話機4の入力操作部43を操作して、歩容判別のための動作プログラムを実行する操作を行うとともに、歩行を開始すると、演算処理部40が、入力操作部43からの操作入力に応じて記憶部44に記憶された動作プログラムを実行する。演算処理部40では、プログラム実行時より所定の測定時間(例えば10秒間)が経過するまでの間、所定の測定周期(例えば20m秒)が経過する毎に、無線通信部42から圧力検出器1R,1Lへ圧力検出値の送信要求を送信する。圧力検出器1R,1Lでは、無線通信部17R,17Lが携帯電話機4からの送信要求を受信すると、圧力センサ11R〜16R,11L〜16Lの圧力検出値を取り込むとともに、各圧力センサ11R〜16R,11L〜16Lの圧力検出値を所定の順番で携帯電話機4へ返送する。
そして、携帯電話機4では、無線通信部42が圧力検出器1R,1Lから送信された圧力検出値を受信すると、歩容バランス判別手段としての演算処理部40は、受信した圧力検出値を各圧力検出器1R,1L毎に記憶部44(データ蓄積手段)に記憶させ、上記測定期間の経過後に記憶部44に記憶された圧力検出値をもとに歩容の左右バランスを判別し、判断結果を自機の表示部45(表示手段)に表示させる。ここにおいて、歩容判別のための動作プログラムを実行する際に、演算処理部40が、測定期間の開始時と終了時に図示しないスピーカから報知音や音声メッセージを出力させることも好ましく、測定対象者100は報知音や音声メッセージを聞くことで測定期間の開始時と終了時を判別することができるので、上記測定時間が経過するまで歩行を続けることによって、歩行時に足裏に加わる圧力を確実に測定することができる。尚、演算処理部40が、左右の靴内に配置された圧力検出器1R,1Lの検出結果に基づいて歩容の左右バランスを判別する処理は、実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
上述のように本実施形態では、携帯電話機4が、サーバ装置6からダウンロードした動作プログラムを実行することによって、歩行時に圧力検出器1R,1Lが検出した圧力値から、歩容の左右バランスを判別した結果が携帯電話機4の表示画面上に表示されるので、携帯電話機4を用いて手軽に歩容の判別処理を行うことができる。
実施形態1の歩容判別システムに用いる圧力検出器および活動量計の概略的なブロック図である。 同上の概略的なシステム構成図である。 同上に用いる圧力検出器を示し、(a)は平面図、(b)は外観斜視図である。 同上に用いる活動量計の表示画面の一例を示す例図である。 (a)(b)は運動強度の演算方法を説明するための説明図である。 実施形態2の歩容判別システムに用いる圧力検出器および活動量計の概略的なブロック図である。 同上の概略的なシステム構成図である。
符号の説明
1R、1L 圧力検出器
3 活動量計(歩容判別装置)
10R,10L 圧力センサ部
11R〜16R、11L〜16L 圧力センサ(圧力検出手段)
17R,17L 無線通信部(ワイヤレス送信手段)
32 演算処理部(歩容バランス判別手段)
35 記憶部(データ蓄積手段)
36 表示部(表示手段)
37 無線通信部(ワイヤレス受信手段)

Claims (5)

  1. 左右の靴の靴内にそれぞれ配置されて足裏に加わる圧力をそれぞれ検出する圧力検出手段、および、圧力検出手段により検出された左右の足裏の圧力検出値をワイヤレス信号により外部へ送信するワイヤレス送信手段を具備した圧力検出器と、
    ワイヤレス信号により送信された圧力検出値を受信するワイヤレス受信手段、受信した圧力検出値を蓄積するデータ蓄積手段、データ蓄積手段に蓄積された圧力検出値をもとに左右の足裏にかかる圧力の圧力差を判別することで歩容の左右バランスを判別する歩容バランス判別手段、および、歩容バランス判別手段による判別結果を表示する表示手段を具備した歩容判別装置と、を備えたことを特徴とする歩容判別システム。
  2. 前記歩容判別装置が、歩容の左右バランスを判別するための動作プログラムを保存したサーバ装置にネットワークを介して接続され、当該サーバ装置からダウンロードした動作プログラムを実行することによって歩容の左右バランスを判別するとともに、判別結果を自機の表示画面上に表示させる携帯電話機からなることを特徴とする請求項1記載の歩容判別システム。
  3. 前記圧力検出手段が、左右の靴の靴内であって、左の靴と右の靴とで左右対称な位置にそれぞれ配設された複数の圧力センサからなることを特徴とする請求項1又は2記載の歩容判別システム。
  4. 前記複数の圧力センサは、各々の靴内で足の指側と踵側とにそれぞれ対応する位置に配設されたことを特徴とする請求項3記載の歩容判別システム。
  5. 前記複数の圧力センサは、各々の靴内で足の内側部位と外側部位とにそれぞれ対応する位置に配設されたことを特徴とする請求項3又は4記載の歩容判別システム。
JP2007279468A 2007-10-26 2007-10-26 歩容判別システム Pending JP2009106375A (ja)

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