JP2009106239A - 中通し式釣竿 - Google Patents

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謙一 亀田
Masayoshi Nakao
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Abstract

【課題】釣糸導入孔を有する竿管の曲げ強度を向上させる。
【解決手段】竿管10内部への釣糸導入用に前後方向に長い長孔を繊維強化樹脂製の竿管に設けた中通し式釣竿であって、前記長孔の平面視形状は、前後の各端部が円弧C1,C2で形成されており、長孔の側縁形状は、該長孔の前後方向中央位置CLから前記各端部の円弧に対して滑らかに連結した曲線Fで形成されており、前記中央位置における長孔の左右方向幅をWとすれば、前記各円弧の直径はW×(1/2〜3/4)の範囲内の大きさであるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、釣糸導入部を有する中通し式釣竿に関する。
穂先に釣糸が絡み難い等の利点から、中通し式釣竿が使用されている。釣竿を中通し式釣竿にするには、リールに巻回されている釣糸を竿管内部に導入する必要がある。このため、繊維強化樹脂製の元竿竿管先部や元上竿管等に前後方向に長い長孔を形成し、この長孔の縁(の前後端部等の一部)をセラミックス製等の硬質部材で覆って釣糸導入部を構成している。一方、釣竿はその性質上大きな撓み荷重(曲げ荷重)を受けるものである。このため、釣糸導入部の孔付近に応力が集中して破損に至ることがある。従来の釣糸導入孔の形状は、両端部が円弧形状であり、その両円弧を直線で連結した形状であり、長方形の角を丸めたものともいえる。この例が、下記特許文献1に開示されている。また、釣糸導入用孔領域の曲げ強度に着目した中通し式釣竿の一例が下記特許文献2に開示されている。
実用新案登録第3000404号公報 特開平11−28037号公報
本出願人は、曲げ強度を向上させるために釣糸導入用の孔形状に着眼し、種々の形状を比較し、応力的に有利な形状を見い出すべく試験を行い、破損し難い形状を見い出すに至った。リールから引き出された釣糸は、通常、上下方向や左右方向に振れているため、導入時の糸抵抗を小さくするためには竿管の直径方向である釣糸導入孔の幅は所定の大きさを必要とする。従って、釣糸導入孔の最大幅は従来のものと同じにするという基本的な考えを有しており、本願のように孔形状を変えても釣糸の導入性を妨げることはない。
解決しようとする課題は、釣糸の導入性を妨げることなく釣糸導入孔を有する竿管の曲げ強度を向上させることである。
第1の発明では、竿管内部への釣糸導入用に前後方向に長い長孔を繊維強化樹脂製の竿管に設けた中通し式釣竿であって、前記長孔の平面視形状は、前後の各端部が円弧で形成されており、長孔の側縁形状は、該長孔の前後方向中央位置から前記各端部の円弧に対して滑らかに連結した曲線で形成されており、前記中央位置における長孔の左右方向幅をWとすれば、前記各円弧の直径はW×(1/2〜3/4)の範囲内の大きさであることを特徴とする中通し式釣竿を提供する。
各円弧の直径は上記範囲内であればよく、同じ値である必要は無い。下記第2の発明の場合も同様である。また、上記曲線は、一部に直線を含んでいてもよい。更には、上記左右方向幅Wを有する中央位置は、厳密な前後方向中央位置でなくてもよい。
第2の発明では、竿管内部への釣糸導入用に前後方向に長い長孔を繊維強化樹脂製の竿管に設けた中通し式釣竿であって、前記長孔の平面視形状は、前後の各端部が円弧で形成されており、長孔の側縁形状は、該長孔の前後方向中央位置の前後に亘って該中央位置における長孔の左右方向の幅Wと同じ寸法以下の直線部と、該直線部の夫々の端と前記夫々の円弧の端とを滑らかに連結させた曲線又は直線の部とで形成されており、前記各円弧の直径はW×(1/2〜3/4)の範囲内の大きさであることを特徴とする中通し式釣竿を提供する。
第1の発明も第2の発明も、後述の通り、実験から、従来形状の導入孔を有するものに比べて曲げ強度の強いことが判った。
以下、本発明につき図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る中通し式釣竿に使用の釣糸導入部用の長孔を設けている竿管10の要部平面図であり、図2と図3に示す各形状の長孔又は丸孔を代表して汎用的に孔を図示している。以下において試験に使用した竿管10は、強化繊維として主に炭素繊維を使用し、エポキシ樹脂を合成樹脂とした繊維強化樹脂製竿管10の外径は8.0mm、内径は5.7mmであり、全ての釣糸導入部用の孔の前後方向長さLの中央位置CLにおける幅Wは最大の幅であり、孔同士全て同じ値(3.9mm)である。前後両端部は円弧C1,C2で形成されており、それらを側縁Fで滑らかに連結している。図2と図3は実験に使用した孔をほぼ正確な比率で描いた平面図である。
図2の(a)は比較の基準となる従来の長孔であり、前後両端部の円弧C1,C2は半円であり、それらを直線の側縁Fが連結しており、長さL=19mm、最大幅W=3.9mm、半径R1=R2=1.95mmである。
(b)は丸孔、(c)は長さLが基準長孔に対して半分の長孔、(d)は長さLが基準長孔の2倍の長孔、図3の各図の長孔は、基準長孔と同じ長さLを有し、最大幅Wも同じである。
(e)は前後両端部の円弧C1,C2の各半径R1=R2=0.95mm、側縁Fの曲線は円弧であり、その半径R=38mmである。
(f)は両端部円弧の各半径R1=R2=0.95mm、側縁Fの曲線は、中央位置CLの前後に夫々1.8mmずつ延伸した直線、即ち、合計長さS=3.6mmの直線と、半径R=24mmの円弧とで構成している。
(g)は両端部円弧の各半径R1=R2=1.45mm、側縁Fの曲線は円弧であり、その半径R=66.5mmである。
(h)は両端部円弧の各半径R1=R2=1.45mm、側縁Fの曲線は、中央位置CLの前後に夫々1.8mmずつ延伸した直線、即ち、合計長さS=3.6mmの直線と、半径R=41mmの円弧とで構成している。
以上の(a)〜(h)の試験竿管につき4点曲げ試験を行い、破壊に至った最大荷重を測定した。その結果を以下に列記する。4点曲げ試験の略図を図4に示す。試験竿管10を受けるスパンL1は300mm。押圧間隔L2は100mm、押圧速度は10mm/分である。(b)は(a)を竿管の長手方向から見た要部拡大図である。
試験竿管 最大荷重(kgf) (N)
(a)
その1・・・・・46.9 (=460N)
その2・・・・・46.1 (=452N)
その3・・・・・43.2 (=423N)
その4・・・・・51.2 (=502N)
(b)
その1・・・・・46.3 (=454N)
その2・・・・・42.6 (=417N)
その3・・・・・43.0 (=421N)
その4・・・・・46.3 (=454N)
(c)
その1・・・・・51.9 (=509N)
その2・・・・・51.7 (=507N)
その3・・・・・45.1 (=442N)
その4・・・・・41.3 (=405N)
(d)
その1・・・・・48.7 (=477N)
その2・・・・・49.3 (=483N)
その3・・・・・46.6 (=457N)
その4・・・・・48.5 (=475N)
(e)
その1・・・・・49.4 (=484N)
その2・・・・・50.4 (=494N)
その3・・・・・50.0 (=490N)
その4・・・・・50.1 (=491N)
(f)
その1・・・・・48.3 (=473N)
その2・・・・・50.6 (=496N)
その3・・・・・50.7 (=497N)
その4・・・・・50.1 (=491N)
(g)
その1・・・・・54.2 (=531N)
その2・・・・・53.4 (=523N)
その3・・・・・56.4 (=553N)
(h)
その1・・・・・52.6 (=515N)
その2・・・・・51.4 (=504N)
その3・・・・・55.5 (=544N)
その4・・・・・54.7 (=536N)
上記各試験データの平均値を以下に記載する。
試験竿管 平均最大荷重(kgf) (N)
(a)・・・・・・・46.8 (=459N)
(b)・・・・・・・44.5 (=436N)
(c)・・・・・・・47.5 (=466N)
(d)・・・・・・・48.3 (=473N)
(e)・・・・・・・50.0 (=490N)
(f)・・・・・・・50.0 (=490N)
(g)・・・・・・・53.0 (=519N)
(h)・・・・・・・53.6 (=525N)
基準となる(a)と比較して、(b),(c),(d)は大差が無いが、(e)〜(h)は平均の最大荷重が大きいといえる。即ち、丸孔を含めて長孔の長さを大きく変えても最大荷重は大きく変化しないことが判った。一方、長孔の前後両端部円弧の径を所定量小さくすれば最大荷重が大きくなり、それは左右両側縁の間隔を長孔の長さ方向中央位置から漸次狭めて行くだけ((e),(g))でなく、中央位置の前後所定長さ範囲は左右両側縁の間隔を変えない直線の側縁領域Sとしても同様である((f),(h))ことが判った。
(e)は両端部の円弧の半径が0.95mm、(g)のそれは1.45mmであるが、この半径が小さい方(e)が最大荷重が小さい。(f)と(h)の比較でも同様である。最大荷重に大きな影響を与える長孔の幅Wを基準にすれば、(e),(f)の両端部円弧の直径は約W×(1/2)である。本願特許請求の範囲ではこの円弧直径辺りを円弧直径の大きさの下限とする。一方、試験竿管(g),(h)の両端部円弧直径は約W×(3/4)であるが、円弧径をより大きくすれば基準長孔の竿管(a)に近づくのであり、この場合、最大荷重が上記(a)の値に近づくことは明白である。
また、(e)と(f)、及び(g)と(h)の比較で判るが、長孔の中央領域直線部の長さSが0でも、上記試験(f)(h)のように3.6mmでも殆ど最大荷重の大きさは変化しない。従って、直線Sの長さ3.6mmを最大幅W=3.9mmを基準に表わせば概ね同じ値Wである。従って、第2の発明では、この直線の長さをW以下としている。
以上の各試験では、前後両端部円弧の径同士の大きさは同じであるが、(e)と(g)の比較、(f)と(h)の比較を行った上記説明で判るように、両端部円弧径の大きさは約W×(1/2〜3/4)の範囲であればよいので、前後両端部の円弧径は同じである必要はなく、夫々がこの範囲にあればよい。また、側縁Fを形成した滑らかな曲線は(直線と)円弧で形成したが、曲率の変化しない円弧に代えて曲率の変化する一般曲線でもよいことは容易に予測できる。
本発明は、中通し釣竿に利用可能である。
図1は本発明に係る中通し式釣竿に使用の釣糸導入部用の長孔を設けている竿管の要部平面図である。 図2は試験した釣糸導入用孔の平面図の一グループである。 図3は試験した釣糸導入用孔の平面図の他の一グループである。 図4は4点曲げ試験の略図である。
符号の説明
CL 長孔の前後方向長さの中央位置
L 長孔の前後方向長さ
R1,R2 長孔の両端部円弧の半径
W 長孔の前後方向長さの中央位置における幅(最大幅)

Claims (2)

  1. 竿管内部への釣糸導入用に前後方向に長い長孔を繊維強化樹脂製の竿管に設けた中通し式釣竿であって、
    前記長孔の平面視形状は、前後の各端部が円弧で形成されており、長孔の側縁形状は、該長孔の前後方向中央位置から前記各端部の円弧に対して滑らかに連結した曲線で形成されており、前記中央位置における長孔の左右方向幅をWとすれば、前記各円弧の直径はW×(1/2〜3/4)の範囲内の大きさである
    ことを特徴とする中通し式釣竿。
  2. 竿管内部への釣糸導入用に前後方向に長い長孔を繊維強化樹脂製の竿管に設けた中通し式釣竿であって、
    前記長孔の平面視形状は、前後の各端部が円弧で形成されており、長孔の側縁形状は、該長孔の前後方向中央位置の前後に亘って該中央位置における長孔の左右方向の幅Wと同じ寸法以下の直線部と、該直線部の夫々の端と前記夫々の円弧の端とを滑らかに連結させた曲線又は直線の部とで形成されており、前記各円弧の直径はW×(1/2〜3/4)の範囲内の大きさである
    ことを特徴とする中通し式釣竿。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004081066A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Shimano Inc 中通し竿
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