JP2009106138A - 倒立車輪型移動体、及びその制御方法 - Google Patents

倒立車輪型移動体、及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】操作性を向上することができる倒立車両型移動体、及びその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様にかかる倒立車輪型移動体は、右駆動輪18、左駆動輪20を回転駆動するモータ34、36と、スイングアーム17、19を介してマウント26、28に対して回動可能に支持された搭乗席74と、搭乗席74を駆動する搭乗席駆動モータ70と、操作量がしきい値を越えているか否かを判定する制御部80と、操作量がしきい値を越えていない場合に、操作量に応じて搭乗席74を移動させ、しきい値を越えた後は、搭乗席74の移動を復帰させるように搭乗席駆動モータ70を制御するモータドライバ70aと、を備えるものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は倒立車輪型移動体、及びその制御方法に関する。
倒立二輪車両などの倒立車輪型移動体は、通常、左右の駆動輪を駆動して安定状態を維持するように重心位置を修正しつつ、移動を行なうように制御している。例えば、搭乗者が搭乗する搭乗デッキを有する倒立車輪型移動体(不安定走行装置)が開示されている(特許文献1)。この倒立車輪型移動体では、例えば、搭乗デッキの傾き角度に応じて加減速している。従って、搭乗者が走行したい方向に重心を移動することによって、搭乗デッキが傾く。これにより、搭乗者の操作に応じて、移動することができる。
また、車輪の上方に配置された座席を有する倒立車輪型移動体(不安定車両)の走行制御装置が開示されている(特許文献2)。この制御装置では、ジョイスティックによって操作が行われる。すなわち、ジョイスティックを傾斜させることで、指令値を入力する。この指令値に基づいて車輪を回転させている。これにより、搭乗者の操作に応じて、移動することができる。
ところで、このような倒立車輪型移動体では、加減速している時に倒立を維持しようとすると、上体の重心位置が加速度に応じて一意に決まってしまう。そのため、加速時には、上体が進行方向に傾き、減速時には、上体が進行方向と逆向きに傾く。従って、人の操作を検知してから上体を傾けて、加速することになる。具体的には、ジョイスティックなどの操作系を用いて人が加速操作を行うと、車輪が進行方向と反対に移動する。すなわち、車輪は、まず、進行方向と反対に回転して、上体が進行方向に傾いた状態を作る。そして、車輪が反転して、進行方向に回転する。そして、移動体が加速し始める。このようにして、移動体100は、操作に応じた進行方向に移動する。
このため、従来の倒立車輪型移動体では、操作を行ってから、実際の移動が行われるまでに遅れが生じてしまう。すなわち、加速する際に、車輪を移動方向と反対に回転させた後、反転させる必要がある。このため、人の入力に対して移動体が動き出すまでの間に、遅れが生じてしまう。したがって、従来の倒立車輪型移動体では操作性を向上することが困難であるという問題がある。
特開平4−201793号公報 特開2006−1384号公報
このように、従来の倒立車輪型移動体では、操作性を向上することが困難であるという問題点があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、操作性を向上することができる倒立車輪型移動体、及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる倒立車輪型移動体は、操作者が操作した操作量に応じて移動する倒立車輪型移動体であって、車輪を回転可能に支持する車台と、前記車輪を回転駆動する第1の駆動部と、支持部材を介して前記車台に対して回動可能に支持された車体部と、前記支持部材に設けられ、前記車体部を駆動する第2の駆動部と、前記操作量がしきい値を越えているか否かを判定する判定部と、前記倒立車輪型移動体を倒立させつつ、前記操作量に対応する目標制御値に追従するよう、前記第1の駆動部をフィードバック制御する第1の制御部と、前記操作量がしきい値を越えていない場合に、前記操作量に応じて前記車体部を移動させ、前記しきい値を越えた後は、前記車体部の移動を復帰させるように前記第2の駆動部を制御する第2の制御部と、を備えるものである。この構成では、操作量がしきい値を越えていない場合、車輪の回転が制限されている。これにより、加速する際に、移動方向に応じて車体部を傾斜させることができる。従って、速やかに加速することができ、操作性を向上することができる。
本発明の第2の態様にかかる倒立車輪型移動体の制御方法は、車輪を回転可能に支持する車台と、前記車輪を回転駆動する第1の駆動部と、支持部材を介して前記車台に対して回動可能に支持された車体部と、前記支持部材に設けられ、前記車体を駆動する第2の駆動部と、を備え、操作者が操作した操作量に応じて移動するために、前記倒立車輪型移動体を倒立させつつ、前記操作量に対応する目標制御値に追従するよう、前記第1の駆動部をフィードバック制御する倒立車輪型移動体の制御方法であって、前記操作量がしきい値を越えているか否かを判定するステップと、前記操作量がしきい値を越えていない場合に、前記操作量に応じて前記車体部を移動させ、前記しきい値を越えた後は、前記車体部の移動を復帰させるステップを備えるものである。この構成では、操作量がしきい値を越えていない場合、車輪の回転が制限されている。これにより、加速する際に、移動方向に応じて車体を傾斜させることができる。従って、速やかに加速することができ、操作性を向上することができる。
本発明によれば、操作性を向上することができる倒立車輪型移動体、及びその制御方法を提供することを目的とする。
本実施の形態にかかる移動体は倒立振子制御によって移動する倒立車輪型移動体である。移動体は、地面に接地した車輪を駆動することによって、所定の位置まで移動する。さらに、ジャイロセンサ等からの出力に応じて車輪を駆動することによって、倒立状態を維持することができる。また、移動体は、倒立状態を維持したまま、操作者が操作する操作量に応じて移動する。
図1及び図2を用いて、本実施の形態にかかる移動体100の構成について説明する。図1は移動体100の構成を模式的に示す側面図であり、図2は移動体100の構成を模式的に示す正面図である。
図2に示されるように、移動体100は、倒立車輪型の移動体(走行体)であり、右駆動輪18と、左駆動輪20と、右スイングアーム17と、左スイングアーム19と、車体12、を備えている。車体12は、右駆動輪18、及び左駆動輪20の上方に配置された移動体100の上体部である。ここで、移動体100の進行方向(図2の紙面と垂直方向)を前後方向とし、水平面において前後方向に垂直な方向を左右方向(横方向)とする。よって、図2は、進行方向前側から移動体100を見た図であり、図1は、左側から移動体100を見た図である。
走行時において、右スイングアーム17、及び左スイングアーム19は、車高を調整する。さらに、一方、又は両方のスイングアームを駆動して、車体12の地面に対する左右の傾斜角度を調整する。例えば、水平な地面を走行中に、右駆動輪18のみが段差に乗り上げたり、地面が右上がりの傾斜面に変わったりしたとする。この場合、右駆動輪18が左駆動輪20よりも高くなる。このため、右スイングアーム17の関節を駆動して右駆動輪18を車体12の方向により近づけるようにする。これにより、右駆動輪18が高くなった分を吸収でき、横方向(左右方向)において車体12を水平にすることができる。
右スイングアーム17側端側には右マウント26が固定され、車軸30を介して右駆動輪18を回転可能に支持する。右駆動輪18は、車軸30を介して右輪駆動モータ34の回転軸C1に固定されている。右輪駆動モータ34は、右マウント26内に固定され、車輪用駆動部(アクチュエータ)として機能する。
左スイングアーム19の側端側には左マウント28が固定され、車軸32を介して左駆動輪20を回転可能に支持する。左駆動輪20は、車軸32を介して左輪駆動モータ36の回転軸C2に固定されている。左輪駆動モータ36は、左マウント28内に固定され、車輪用駆動部(アクチュエータ)として機能する。右駆動輪18と左駆動輪20は、地面と接地し、略同軸上で回転する一対の車輪である。右駆動輪18と左駆動輪20が、回転することによって、移動体100が移動する。右マウント26、及び左マウント28が左右の駆動輪を回転可能に支持する車台となる。
右輪駆動モータ34及び左輪駆動モータ36は例えば、サーボモータである。尚、車輪用アクチュエータは、電気的なモータに限らず、空圧、油圧を使用したアクチュエータでもよい。
また、右マウント26は、右輪エンコーダ52を備えている。右輪エンコーダ52は、右駆動輪18の回転量としての回転角を検出する。左マウント28は、左輪エンコーダ54を備えている。左輪エンコーダ54は、左駆動輪20の回転量としての回転角を検出する。
車体12の下部には、右上リンク21及び左上リンク22が固定されている。右上リンク21には、右スイングアーム駆動モータ60が固定され、右スイング軸62を介して、回転軸C4回りに、右スイングアーム17を駆動する。左スイング軸66には、左スイングアーム駆動モータ64が固定され、左スイング軸66を介して、回転軸C5周りに左スイングアーム19を駆動する。
車体12の上部には、搭乗席支持マウント72及び搭乗席駆動モータ70が固定され、搭乗席74は、搭乗席駆動モータ70により、回転軸C3回りに駆動される。すなわち、搭乗席駆動モータ70を駆動すると、車体12に対する搭乗席74の角度が変化する。このとき、搭乗席74と搭乗者又は搭乗物との合成重心位置が、車体12に対して前後に変化する。なお、車体12に対して、搭乗席74と搭乗者又は搭乗物との合成重心位置を変化させる手段としては、回転軸機構の他に、スライド機構、旋回機構などで実現することも可能である。また、搭乗席駆動モータ70の動力をギアやベルトやプーリなどを介して、搭乗席74に伝達してもよい。ここで、搭乗席駆動モータ70によって駆動する部分を車体部とする。車体部には、搭乗席74等が含まれる。もちろん、車体12を駆動するアクチュエータを備える場合は、車体部に車体12も含まれる。
回転軸C3は回転軸C1及びC2と平行であり、回転軸C1及びC2の上方に位置する。回転軸C3と回転軸C1との間に右スイングアーム17が設けられ、回転軸C3と回転軸C2との間に左スイングアーム19が設けられている。右スイングアーム駆動モータ60は、右スイングアーム17を回転軸C4回りに回転させ、左スイングアーム駆動モータ64は、左スイングアーム19を回転軸C5回りに回転させる。通常の走行時には、回転軸C1〜回転軸C5は水平になっている。
車体12には、搭乗席駆動モータ70、搭乗席支持マウント72、ジャイロセンサ48、及び搭乗席74が設けられている。また、車体12には、対向して、右上リンク21及び左上リンク22が取り付けられている。
車体12には、バッテリーモジュール44と、センサ58が収納されている。センサ58は、例えば、光学式の障害物検知センサであり、移動体100の前方に障害物を検知すると、検知信号を出力する。また、センサ58は、障害物センサ以外のセンサであってもよい。例えば、センサ58として、加速度センサを用いることも可能である。もちろん、センサ58として、2以上のセンサが用いられていてもよい。センサ58は移動体100の状態に応じて変化する変化量を検出する。バッテリーモジュール44は、センサ58、ジャイロセンサ48、右輪駆動モータ34、左輪駆動モータ36、右スイングアーム駆動モータ60、左スイングアーム駆動モータ64、搭乗席駆動モータ70、及び制御部80等に対して電力を供給する。
車体12上には、ジャイロセンサ48が設けられている。ジャイロセンサ48は、車体12の傾斜角に対する角速度を検出する。ここで、車体12の傾斜角は、移動体100の重心位置が車軸30、32の鉛直上方に伸びる軸からの傾斜度合いであり、例えば移動体100の進行方向前方に車体12が傾斜している場合を「正」とし、移動体100の進行方向後方に車体12が傾斜している場合を「負」として表わす。
また、進行方向の前後方向に加えて、左右方向の傾斜角速度はロール、ピッチ、ヨーの3軸のジャイロセンサ48を用いて測定される。このように、ジャイロセンサ48は、車体12の傾斜角の変化を、車体12の傾斜角速度として測定する。もちろん、ジャイロセンサ48は他の箇所に取り付けられていてもよい。ジャイロセンサ48で測定された傾斜角速度は、移動体100の姿勢の変化に応じて変化する。即ち、傾斜角速度は、車軸の位置に対する車体12の重心位置に応じて変化する変化量である。従って、外乱などによって、車体12の傾斜角度が急激に変化すると、傾斜角速度の値が大きくなる。
車体12の中央近傍には、搭乗席支持マウント72が設けられている。搭乗席支持マウント72によって、搭乗席74が支持されている。即ち、搭乗席74は、搭乗席支持マウント72を介して車体12に固定されている。搭乗席74は、搭乗者が座ることができる椅子の形状を有する。
搭乗席74の側面には、操作モジュール46が設けられている。操作モジュール46には、操作レバー(図示せず)及びブレーキレバー(図示せず)が設けられている。操作レバーは、搭乗者が移動体100の走行速度や走行方向を調整するための操作部材である、搭乗者は、操作レバーの操作量を調整することによって移動体100の移動速度を調整することができる。また、搭乗者は、操作レバーの操作方向を調整することによって移動体100の移動方向を指定することができる。移動体100は、操作レバーに加えられた操作に応じて、前進、停止、後退、左折、右折、左旋回、右旋回することができる。搭乗者がブレーキレバーを倒すことによって、移動体100を制動することができる。移動体100の進行方向は、水平面内において、車軸30、32と垂直な方向になる。
さらに、搭乗席74の背もたれ部分には、制御部80が実装されている。制御部80は、搭乗者が操作モジュール46に対して行なった操作に追従して、右輪駆動モータ34及び左輪駆動モータ36を制御し、移動体100の走行(移動)を制御する。制御部80は、操作モジュールでの操作に応じて、右輪駆動モータ34及び左輪駆動モータ36を制御する。これにより、操作モジュール46での操作に応じた加速度、速度指令値で右輪駆動モータ34及び左輪駆動モータ36が駆動する。
制御部80は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信用のインターフェースなどを有し、移動体100の各種動作を制御する。そして、この制御部80は、例えばROMに格納された制御プログラムに従って各種の制御を実行する。制御部80は、操作モジュール46での操作に応じて、所望の加速度、及び目標速度になるように、また、移動体100が倒立を維持するように、ロバスト制御、状態フィードバック制御、PID制御などの周知のフィードバック制御により、右輪駆動モータ34及び左輪駆動モータ36を制御する。これにより、移動体100が、操作モジュール46での操作に応じて加減速しながら走行する。
すなわち、操作モジュール46は、搭乗者の操作によって与えられた操作量を取得し、この操作量を操作信号として、制御部80に出力する。そして、制御部80は、操作信号に基づいて、移動体100の目標加速度や、目標速度を算出し、これに追従するように、移動体100をフィードバック制御する。
この操作モジュール46の構成について図3を用いて説明する。図3は、操作モジュール46の構成を模式的に示す側面図であり、操作レバーに関する構成のみを示している。操作モジュール46はジョイスティックタイプの入力部である。操作モジュール46は、本体部41と、操作レバー42と、操作角センサ43とを有している。本体部41は、箱形状を有している。本体部41には、操作レバー42が回動可能に取り付けられている。操作レバー42は、本体部41から上方に延設されている。操作角センサ43は、本体部41内に収納されている。そして、操作角センサ43は、本体部41に対する操作レバー42の操作角を検出する。すなわち、操作角センサ43は、基準位置から操作レバー42が所定の方向へ倒れたときの角度を検出する。搭乗者が操作モジュール46を操作しない状態では、操作レバー42が本体部41に対して直立している。すなわち、操作レバー42は、本体部41とは直交する方向に取り付けられている。この状態では、操作角センサ43は、操作レバー42の操作角が0°であることを検出している。そして、操作角センサ43は、操作レバー42が操作された時の操作角を操作信号89として出力する。
搭乗者が移動体100を移動させる場合、操作レバー42を移動したい方向に倒す。例えば、移動体100の前方に移動したい場合、操作レバー42を前方向に傾ける。この場合、搭乗者が、図3の矢印方向に、操作レバー42を倒す。これにより、操作レバー42が本体部41に対して傾く。すなわち、操作レバー42の本体部41に対する角度が変わる。操作角センサ43は、操作レバー42の操作角を検出する。なお、操作角センサ43は、操作レバー42が前方向に倒れた場合の操作角を正とし、後方向に倒れた場合の操作角を負として検出する。操作レバー42の操作角が移動体100を操作するための操作量に対応する。そして、操作角センサ43は、検出した操作角を操作信号89として、制御部80に出力する。操作角センサ43は、操作レバー42の操作角を一定のサンプリング周期で検出している。このサンプリング周期は、搭乗者が操作レバー42を操作する時間に対して、十分短く設定されている。よって、搭乗者が操作レバー42を倒している間の操作角が随時更新される。
なお、操作角センサ43は、直接的に操作角を測定するものに限らず、間接的に測定するものであってもよい。例えば、操作角センサ43は、操作レバー42の位置を検出するセンサであってもよい。この場合、検出位置に基づいて、操作角を算出する。さらには、操作角センサ43は、操作レバー42の操作角の角速度を検出するものであってもよい。この場合、角速度を積分することによって、操作角を求めることができる。もちろん、操作モジュール46に操作レバーの操作角、及びその角速度を検出するセンサをそれぞれ設けてもよい。
このように、操作モジュール46は、操作レバー42の操作角によって操作量を取得する。すなわち、操作レバー42の操作角の値が操作量となる。そして、制御部80は、操作量に基づいて、目標速度を算出する。操作レバー42の操作角が大きくなるほど、目標速度が大きくなる。操作量は、操作角に限らず、操作レバーの角速度などであってもよい。なお、操作モジュール46が操作量に基づいて、加速度や目標速度を算出してもよい。この場合、操作信号89として、加速度や目標速度が出力される。さらに、操作レバー42の操作角には一定範囲の制限帯が設定されている。すなわち、操作量に対して制限帯が設定されている。操作量が小さい制限帯では、移動体100が速やかに加速するよう搭乗席74を前傾させる。制御部80での処理については後述する。
さらに、制御部80は、操作量に基づいて、搭乗席74の車体12に対するC3軸回りの角度を制御する。制御部80は、通常の走行制御では、右駆動輪18、及び左駆動輪20(以下、車輪とする。)のみを駆動させる。一方、加速開始時には、車輪だけではなく、搭乗席駆動モータ70を駆動させる。すなわち、搭乗席74の車体12に対する角度を変える。例えば、移動体100が停止している状態から加速するタイミングで加速開始制御が行われる。このような移動体100が加速開始制御される時は、操作レバー42が直立している状態から、倒れ始める時であり、操作角が0°から、正、又は負の値に変化する時に対応する。
具体的には、停止状態から前方に加速する場合、操作レバー42を前に倒す。これにより、操作角が0から増加して、正の値になる。一方、停止状態から後方に加速する場合、操作レバー42を後ろに倒す。これにより、操作角が0から減少して、負の値になる。加速時には、操作角(操作量)が0から増減することによって、操作方向に移動体100の移動が開始する。操作レバー42が前方に倒れた場合、移動体100が前方に移動する。反対に操作レバー42が後方に倒れた場合、移動体100が後方に移動する。
制御部80は、加速開始制御を行うことによって、操作を行ってから実際の移動が行われるまでに遅れを低減している。この加速開始制御について図4、及び図5を用いて説明する。図4、及び図5は、加速前から加速、定速制御を行っている時の移動体100の一連の状態を模式的に示す側面図である。図4(a)は、停止状態での移動体100を示している。図4(b)は、加速開始制御時の移動体100を示している。具体的には、図4(b)は、操作レバーの操作角が制限帯を越えるタイミングでの状態を示している。図5(c)は、加速中の移動体100の状態を示している。具体的には、図5(c)は、操作レバーの操作角が制限帯を越えた後の移動体100を示している。図5(d)は、定速走行中の移動体100を示している。なお、図4、及び図5は、移動体100が前方に直進する場合を示している。従って、図4、及び図5中において、移動体100は右方向に移動する。なお、下記の説明では、搭乗席74に搭乗者75が乗っているとして説明するが、搭乗者75はなく搭乗物が乗っていてもよい。
図4(a)に示すように、停止状態において、移動体100は、直立している。すなわち、車体12と搭乗席74及び搭乗者75の合成重心G1は回転軸C1の鉛直線上にある。この状態での、搭乗席74を支持する回転軸C3回りの回転角度を0°とする。移動体100は停止状態であり、車体12は静止しているので、ジャイロセンサ48で測定される傾斜角速度は変化していない。また、停止状態では、操作レバー42の操作角は0°になっている。
移動を開始するため、搭乗者が操作レバー42を倒したとする。操作レバー42を倒した直後は、操作角が小さい。従って、操作角が制限帯に含まれる。ここでは、搭乗席74を前方方向に車体12上のC3軸回りに回転駆動する。すなわち、図4(a)の矢印方向に搭乗席74を車体12に対して回転駆動し、傾斜させる。これにより、図4に示すように、車体12と搭乗席74及び搭乗者75の合成重心G1は、回転軸C1の鉛直線上より前方に位置することになる。同時に、右駆動輪18及び左駆動輪20にも駆動トルクが加えられ、移動体100の加速が開始される。
搭乗者75は、目標速度に到達するように、操作レバー42を徐々に押し倒していく。そして、ある程度の操作角になったところで、操作レバー42を停止させる。すなわち、操作開始直後では、時間の経過と共に操作角が大きくなっていく。従って、倒し始めてからある程度時間が経過すると、操作角が大きくなり、制限帯を越える。制限帯を越えたタイミングでは、移動体100が図4(b)に示す状態となる。この時の搭乗席74の車体12に対するC3軸回りの角度を、θmaxとする。このように、始動時には、関節角度が0からθmaxまで増加する。
操作レバー42の操作角が制限帯を越えた後も、右駆動輪18、及び左駆動輪20が駆動を続け、移動体100は目標速度を発生している方向に加速を継続している。操作角が制限帯を越えた後、搭乗席74の車体12に対するC3軸回りの回転を元に戻す。すなわち、車体12の回動を復帰させるよう、搭乗席駆動モータ70を駆動する。その後は、移動体100は、図5(c)に示すように、車体全体を前傾して、合成重心G1を進行方向の前方に保ちながら、引き続き加速を行うことができる。この時、左上リンク22及び右上リンク21は、C5又はC4軸回りに回転する必要がない。車体全体の進行方向加速度と重力方向加速度が釣り合う角度を保ちながら、移動体100は、加速動作を継続する。
移動体100が目標速度に到達すると、略一定速度で、移動体100は移動する。従って、進行方向加速度がほぼ0になる。すなわち、移動体100の車体全体の重心位置は、回転軸C1、C2の鉛直線上にあり、移動体100は、略直立した状態で走行する。なお、移動体100は、操作レバー42の操作角に基づいて算出された目標速度に追従して、移動する。そして、操作角が減少してゼロになったら、移動体100を減速させる。移動体100を減速させる場合は、車体全体の進行方向とは逆の加速度、すなわち減速度と重力方向加速度が釣り合う角度を保ちながら移動体100は減速動作を行う。この時、移動体100の車体全体は、図5(c)とは逆の方向、すなわち、進行方向とは反対の方向に傾くことになる。
このような加速制御を行ったときの、車輪の目標回転速度、及び搭乗席74の車体12に対する回転角度について図6を用いて説明する。図6は、操作レバー42の操作角に対する、右駆動輪18及び左駆動輪20の目標回転速度、並びに、搭乗席74の車体12に対する回転角度の変化を示すグラフである。図6では、横軸が操作レバー42の操作角を示し、縦軸が車輪の目標回転速度、並びに搭乗席74の車体12に対する回転角度を示している。ここで、搭乗席74の車体12に対する回転角度を破線で示す。車輪の目標回転速度は、移動体100の速度に対応する。ここでは、説明の簡略化のため、移動体100が直進する場合について説明する。
図6に示すように、操作レバー42の操作角が制限帯よりも小さく、不感帯よりも大きい場合、目標回転速度が出力されると同時に、搭乗席74の回転が行われる。これにより、車体12と搭乗席74、及び搭乗者75の合成重心G1を回転軸C1の鉛直線上よりも前方に移動させることができる。同時に、車輪に対して目標回転速度も出力開始され、移動体100の加速が開始される。移動体100は、車体全体の進行方向加速度と重力方向加速度を直ちに釣り合わせることができるので、一旦、駆動輪を進行方向とは逆の方向に回転させることもなく、直ちに進行方向への回転も開始できる。不感帯は、操作レバー42の誤操作や、ノイズに対する誤動作を避けるために設けられたものであるが、誤操作やノイズが少ないような状況ではなくしたり、より範囲を狭めるとも可能である。
そして、操作角が制限帯を越え、目標角度がさらに大きくなり、移動体100がある程度の加速度に達すると、すでに移動体100の車両全体の重心位置は、車軸を通る鉛直線上よりも進行方向前方に配置されているので、搭乗席74の車体12に対する回転を0°になるまで、元に戻しても、移動体100は進行方向にそのまま加速を継続できる。すなわち、移動体100は、車体全体で進行方向に前傾姿勢を保つので、搭乗席74を車体12に対して回転しておく必要はなくなる(図5(c)。以上のようにして、搭乗者75の入力に対して移動体100が動き出すまでの間の遅れが低減され、操作性や応答性が向上する。なお、制限帯内外における操作角と回転速度の関係は、リニア以外であってもよい。
次に、制御部80による制御について図7を用いて説明する。図7は、制御部80を用いた制御系の構成を示すブロック図である。なお、制御部80では、搭乗席駆動モータ70を駆動するためのドライバをモータドライバ70aとし、右輪駆動モータ34、左輪駆動モータ36を駆動するために設けられたドライバをそれぞれモータドライバ34a、36aとして示している。制御部80は、移動体100が倒立状態を維持したまま、操作レバー42の操作角に応じて移動するよう、右輪駆動モータ34、左輪駆動モータ36をフィードバック制御を行っている。また、搭乗席74が車体12に対して所定の回転角度になるように搭乗席駆動モータ70をフィードバック制御している。
判定部90には、操作モジュール46からの操作信号89が入力されている。操作信号89は、操作レバー42の操作角に対応する値になっている。判定部90は、操作信号89に基づいて、不感帯以上であるかを判定する。具体的には、操作量がしきい値を越えている場合には不感帯以上であると判定し、不感帯以上であることを示す判定信号73を出力する。不感帯以上であることを示す判定信号73は、目標速度換算部83、及び目標姿勢決定部92に入力されている。この、判定信号73が出力されている場合は、移動体100は走行するものとし、加速制御を行う。また、判定部90は、同様に、操作信号89に基づいて制限帯以内であるか否かを判定する。すなわち、判定部90は、操作信号89としきい値を比較して、制限帯内か制限帯外かを判定する。
はじめに、搭乗席74の姿勢制御について説明する。目標姿勢決定部92には、判定信号73、及び操作信号89が入力されている。目標姿勢決定部92は、判定信号73、及び操作信号89に基づいて、搭乗席74の目標回転角度を決定する。すなわち、操作レバー42の操作角が不感帯以上であり、制限帯以内付近に含まれる場合に、搭乗席74の車体12に対する目標回転角度を出力する。具体的には、判定信号が入力されている場合は、搭乗席74の目標回転角度として、操作信号89に基づき、図6の破線で示したような目標回転角度を出力する。姿勢制御指令値算出部94は、目標姿勢決定部92からの目標回転角度に基づき、モータドライバ70aを介して、搭乗席駆動モータ70を駆動し、搭乗席74を目標回転角度に追従するようフィードバック制御する。ここでは、搭乗席駆動モータ70の回転角を検出するエンコーダ70bからの信号をもとにフィードバック制御する。これにより、操作レバー42の操作角が不感帯以上であり、制限帯以内付近にある場合に、搭乗席74は前傾姿勢をとることとなり、車体12と搭乗席74、及び搭乗者75の合成重心G1を回転軸C1の鉛直線上よりも進行方向の前方に位置させることになる。
次に、移動体100の走行制御について説明する。目標速度換算部83には、判定信号73及び操作モジュール46からの操作信号89が入力されている。操作信号89は、操作レバー42の操作角に対応する値になっている。目標速度換算部83は、判定信号73及び操作信号89に基づいて、移動体100の目標速度を決定する。具体的には、判定信号73が入力されている場合は、移動体100の目標速度として、操作信号89に基づき、図6の実線に示すような目標速度を出力する。倒立台車制御指令値算出部86は、この目標速度に追従するように、モータドライバ34a、36a、及び右輪駆動モータ34、左輪駆動モータ36の駆動を制御する。そして、各モータに取り付けられた右輪エンコーダ52、及び左輪エンコーダ54からの信号をもとに、目標速度に追従するように、移動体100をフィードバック制御する。なお、移動体100の現在速度は、右輪エンコーダ52、及び左輪エンコーダ54の信号を微分演算し、それを台車中心の速度に換算すること等により行われる。また、同時に移動体100が倒れないように倒立制御も行う。
移動体100の倒立制御は、ジャイロセンサ48で測定された車体12の傾斜角速度をもとに行われる。傾斜角速度を積分器88で積分することで、車体12の傾斜角度が求まる。これは、他の計測手段、例えば、傾斜角度計などを用いて測定してもよい。目標速度換算部83では、目標速度に対応して、目標傾斜角度も算出する。通常、これは加減速に応じて設定される。倒立台車制御指令値算出部86には、傾斜角度、及び現在速度に基づいて、各車輪の並進移動に関するトルク指令値を算出する。具体的には、並進方向に関する目標速度と現在速度との速度偏差を算出する。また、車体12の目標傾斜角度と現在傾斜角度との角度偏差も算出する。これら2つの偏差が小さくなるようにトルク指令値を算出する。例えば、速度偏差に適当なフィードバックゲインK1を乗じる。さらに、傾斜角度偏差に適当なフィードバックゲインK2を乗じる。これら乗じたものをさらに、加算して並進方向に関するトルク指令値として算出する。
なお、倒立台車制御指令値算出部86の実施形態として、H∞制御理論を用いてもよいし、H∞制御理論以外の公知の現代制御理論、H2制御理論、μ−設計法などを用いてもよい。
加速時においては、始めに搭乗席74が前傾し、加速開始する。移動体100の加速度が大きくなった時点で、搭乗席74の前傾姿勢を戻し、車体全体が前傾することで、加速を継続する。その後、一定速度を保つ場合においては、車体12は前傾することなく走行する。目標速度換算部83、倒立台車制御指令値算出部86、モータドライバ34a、及びモータドライバ36a等が、操作量に対応する目標制御値に追従するよう、右輪駆動モータ34、及び左輪駆動モータ36をフィードバック制御するための第1の制御部を構成する。また、目標姿勢決定部92、姿勢制御指令値算出部94、及びモータドライバ70a等が、操作量がしきい値を越えていない場合に、操作量に応じて車体12を回動させ、しきい値を越えた後は、車体12の回動を復帰させるように搭乗席駆動モータ70を制御する第2の制御部を構成する。
移動体100の旋回方向の制御も行うことができる。操作モジュール46に旋回方向の操作を指示できるような操作レバー42の動きを追加する。例えば、ジョイスティックを横方向に倒れるようにする。あるいは、ねじる動きを追加し、その操作信号を目標旋回角度とする。移動体100は、現在の旋回角度を右輪エンコーダ52、及び左輪エンコーダ54の信号から算出する。目標旋回角度と現在旋回角度との旋回角度偏差を求め、これに適当なフィードバックゲインをかけ、右駆動輪18及び左駆動輪20の指令トルク値に換算し、これを倒立台車制御指令値算出部86の出力に換算する。こうすることで、移動体100の旋回動作も行うことができる(図示せず)。
次に、図8を用いて本実施の形態にかかる移動体の制御方法について説明する。図8は、本実施の形態にかかる移動体の制御方法を示すフローチャートである。図8は、移動体100が始動する時の制御方法を示している。すなわち、図8には、移動体100が停止している状態から動き出すときの処理が示されている。
図4(a)に示した状態で、処理をスタートする。まず、操作モジュール46への入力があるか否かを判定する(ステップS101)。その入力が不感帯を超えたか否かを判定する(ステップS102)。不感帯を越えて入力があると判定されれば、その入力は有効として次に進み、制限帯を越えたか否かを判定する(ステップS103)。制限帯以内であると判定された場合、図6に示す関係に従って、搭乗席74を前傾させる。すなわち、搭乗席74を前方方向に車体12上の回転軸C3回りに回転駆動し、車体12に対して傾斜させる(ステップS105)。これにより、図4(b)に示すように、車体12と搭乗席74及び搭乗者75の合成重心G1は回転軸C1の鉛直線上より前方に位置することになる。同時に、右駆動輪18及び左駆動輪20にも駆動トルクが加えられ、移動体100の加速が開始される(ステップS105)。そして、制限帯を越えるまでは、上記の処理を繰り返す。
そして、操作モジュール46からの入力が制限帯を越えると、操作が終了したか否かを判定する(ステップS104)。操作の終了は、例えば、操作モジュール46からの入力が再び、不感帯以内になったか否かを判定することなどにより、可能である。操作が終了していなければ、図6に示す関係にしたがって、搭乗席74の傾きをもとに戻す(ステップS106)。同時に、移動体100の速度指令値を図6に示す関係にしたがって与える。移動体100は倒立制御を維持しながら、目標速度に追従するように走行する(ステップS106)。そして、加速状態が終了し、定速状態となると、移動体100は、図5(d)に示すような姿勢を取りながら走行する。操作量がさらに小さくなると移動体100は、操作量に対応して、減速し、やがて終了と判定される(ステップS104)と、一連の動作は終了する。
なお、上述の説明では、操作量に応じて移動するための移動制御目標値として、目標速度を設定したが、これに限られるものではない。例えば、左輪駆動モータ36、及び右輪駆動モータ34の目標回転速度を、移動制御目標値にしてもよい。あるいは、移動体100の加速度を移動制御目標値としてもよい。また、目標位置を移動制御目標値としてもよい。もちろん、これら以外のものを移動制御目標値として設定してもよく、複数を組み合わせてもよい。このように、移動制御目標値と、センサなどで測定した現在の値との差分に応じてフィードバック制御することができる。このような移動制御目標値は、操作量に応じて算出される。これにより、移動体100が、操作量に応じて移動する。すなわち、移動制御目標値に追従するようにフィードバック制御される。
また、倒立制御目標値は、車体12の傾斜角度に限られるものではない。例えば、車体12の傾斜角速度などであってもよい。もちろん、これ以外のものを移動制御目標値として設定してもよく、複数を組み合わせてもよい。このように、倒立制御目標値と、センサなどで測定した現在の値との差分に応じてフィードバック制御することができる。すなわち、倒立維持のために用いられる倒立制御目標値に追従するように、フィードバック制御すればよい。
倒立移動体の制御においては、移動制御目標値と倒立制御目標値は、独立ではなく、お互いに関係しているので、独立に設定された二つの目標値を完全に満たすことはできない。移動制御のフィードバックゲインの重みと、倒立制御のフィードバックゲインの重みを調整することで、どちらかの目標値への追従を優先させるかをある程度は設定できる。しかしながら、倒立を維持することは絶対条件なので、移動制御目標値への優先度には、限界がある。そこで、搭乗席の重心位置を移動することで、移動制御目標値を満たしつつ、倒立制御も実現できるようになる。すなわち、操作量が制限帯にあるような加速開始時には、搭乗席を傾けることで、重心を進行方向前方へ持っていき、倒立条件を満たしながら、移動制御目標値へ追従することが可能となるので、移動制御の応答性を上げることができる。よって、操作に対して、速やかに加速することができるので、応答性が向上する。
なお、上記の説明では、操作レバーの操作角によって、操作を行ったが、これに限られるものではない。すなわち、操作者の操作に応じて操作量を取得する操作手段を用いることができる。例えば、ボタン式の操作手段であってもよい。この場合、ボタンを押圧する力を力覚センサなどで測定する。そして、押圧力に応じて、操作量を取得する。このように、操作モジュール46は、操作者の操作によって、入力の強さを変えられるものであればよい。そして、操作モジュール46の操作量に対して制限帯を設ける。さらに、操作量を搭乗者の体重移動などによって求めてもよい。例えば、前進したい場合、搭乗者が前方に移動する。すなわち搭乗席上で搭乗者が前屈みになる。これにより、車体12の傾斜角度が変わる。この傾斜角度の変化をジャイロセンサなどが測定する。すなわち、ピッチ軸角速度の大きさに応じて、操作量を取得することができる。
本実施の形態では、2輪型の移動体100について説明したが、車輪の数は、これに限られるものではない。1輪型の移動体でもよく、3以上の車輪を有する移動体であってもよい。もちろん、スイングアームを構成するアームの本数は、2本でも、3本以上でもよい。搭乗席を駆動する関節は、回転関節に限られるものではなく、例えば、直動関節であってもよい。この場合、直動関節は、搭乗席74を前後方向にスライドさせて、搭乗席74及び搭乗者75の重心位置を変化させる。また、前方への移動に限らず、後方への移動も同様に制御することができる。
上記の例では、操作者が移動体100に搭乗しているものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、遠隔で操縦を行なう移動体に対しても適用することができる。さらに、上記の説明では、搭乗席74を有する移動体100について説明したが、物体運搬用の移動台車であってもよい。もちろん、移動ロボットなどのその他の移動体であってもよい。
本発明の実施の形態にかかる移動体の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態にかかる移動体の構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態にかかる移動体の操作モジュールの構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態にかかる移動体の姿勢を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態にかかる移動体の姿勢を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態にかかる移動体の入力と出力の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態にかかる移動体の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる移動体の制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
12 車体、17 右スイングアーム、19 左スイングアーム、
18 右駆動輪、20 左駆動輪、21 右上リンク、22 左上リンク、
26 右マウント、28 左マウント、
30 車軸、32 車軸、34 右輪駆動モータ、36 左輪駆動モータ、
41 本体部、42 操作レバー、43 操作角センサ、44 バッテリモジュール、
46 操作モジュール、48 ジャイロセンサ、
52 右輪エンコーダ、54 左輪エンコーダ、58 センサ
60 右スイングアーム駆動モータ、62 右スイング軸
64 左スイングアーム駆動モータ、66 左スイング軸
70 搭乗席駆動モータ、72 搭乗席支持マウント、
73 判定信号、74 搭乗席、80 制御部、
83 目標速度換算部、86 倒立台車制御指令値算出部、88 積分器
92 目標姿勢決定部、94 姿勢制御指令値算出部、89 操作信号、90 判定部、
100 移動体、

Claims (2)

  1. 操作者が操作した操作量に応じて移動する倒立車輪型移動体であって、
    車輪を回転可能に支持する車台と、
    前記車輪を回転駆動する第1の駆動部と、
    支持部材を介して前記車台に対して回動可能に支持された車体部と、
    前記車体部を駆動する第2の駆動部と、
    前記操作量がしきい値を越えているか否かを判定する判定部と、
    前記倒立車輪型移動体を倒立させつつ、前記操作量に対応する目標制御値に追従するよう、前記第1の駆動部をフィードバック制御する第1の制御部と、
    前記操作量がしきい値を越えていない場合に、前記操作量に応じて前記車体部を移動させ、前記しきい値を越えた後は、前記車体部の移動を復帰させるように前記第2の駆動部を制御する第2の制御部と、を備える倒立車輪型移動体。
  2. 車輪を回転可能に支持する車台と、
    前記車輪を回転駆動する第1の駆動部と、
    支持部材を介して前記車台に対して回動可能に支持された車体と、
    前記車体部を駆動する第2の駆動部と、を備え、
    操作者が操作した操作量に応じて移動するために、前記倒立車輪型移動体を倒立させつつ、前記操作量に対応する目標制御値に追従するよう、前記第1の駆動部をフィードバック制御する倒立車輪型移動体の制御方法であって、
    前記操作量がしきい値を越えているか否かを判定するステップと、
    前記操作量がしきい値を越えていない場合に、前記操作量に応じて前記車体部を移動させ、前記しきい値を越えた後は、前記車体部の移動を復帰させるステップと、を備える倒立車輪型移動体の制御方法。
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