JP2009104298A - 画像形成装置、書類管理方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】書類の中のURLを従来よりも簡単に秘匿化してやり取りできるようにする。
【解決手段】画像形成装置2に、電子情報のURLのような在処情報を含む書類の画像データIMを記憶する画像データ記憶部204と、画像データIMから在処情報を抽出する在処情報抽出部205と、抽出された在処情報を、この在処情報を識別するためのIDと対応付けて記憶する書類関連情報テーブル記憶部211と、この書類の印刷を、この書類に含まれる在処情報をこの在処情報のIDを示すQRコードまたはカラーコードと置き換えた状態で印刷する置換書類印刷部214と、携帯電話端末6からIDを受信する在処文字列要求受信部215と、受信されたIDに対応付けられて書類関連情報テーブル記憶部211に記憶されている在処情報をこの携帯電話端末6に送信する在処文字列送信部217と、を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】画像形成装置2に、電子情報のURLのような在処情報を含む書類の画像データIMを記憶する画像データ記憶部204と、画像データIMから在処情報を抽出する在処情報抽出部205と、抽出された在処情報を、この在処情報を識別するためのIDと対応付けて記憶する書類関連情報テーブル記憶部211と、この書類の印刷を、この書類に含まれる在処情報をこの在処情報のIDを示すQRコードまたはカラーコードと置き換えた状態で印刷する置換書類印刷部214と、携帯電話端末6からIDを受信する在処文字列要求受信部215と、受信されたIDに対応付けられて書類関連情報テーブル記憶部211に記憶されている在処情報をこの携帯電話端末6に送信する在処文字列送信部217と、を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、書類を印刷する画像形成装置および書類の管理方法などに関する。
近年、情報セキュリティに対する意識が高まっている。企業の機密情報だけでなく、個人の住所および電子メールアドレスなどの情報も非公開とされることが、多くなっている。
Webサーバおよびファイルサーバなどに格納される電子情報の在処を示すURL(uniform resource locator)またはパスについても、これらの電子情報を管理する組織によっては、非公開とされることがある。
ところで、電子メールアドレスおよびURLなどのアドレス情報をQRコードに変換して、携帯電話同士でやり取りする方法が、特許文献1に開示されている。
この方法によると、電子メールアドレスおよびURLなどのアドレス情報を、携帯電話で撮影する。撮影したアドレス情報に基づいてQRコードを生成し、生成したQRコードを添付ファイルとして、他の携帯電話に電子メールを用いて送信する。電子メールを受信した携帯電話は、添付されたQRコードを変換して、もとのアドレス情報を取得する。
特開2006−65491号公報
上に述べたように、URLが非公開とされることがある。このようなURLを含む書類を印刷した印刷物を相手に渡すことがある。しかし、このままでは、第三者にその印刷物を盗み見られURLを暗記されてしまうおそれがある。そこで、その印刷物に対して何らかの工夫を施す必要がある。例えば、特許文献1の方法を次のように用いることが考えられる。
URLを伝える側の者は、まずURLを用紙に印刷して、そのURLを携帯電話で撮影する。撮影したURLに基づいてQRコードを生成する。生成したQRコードを添付ファイルとして、相手の携帯電話に電子メールを用いて送信する。また、印刷されたURLを塗りつぶして読めないようにする。URLが塗りつぶされた印刷物を相手に渡す。
URLを伝えられる側の者は、URLが塗りつぶされた印刷物を受け取る。相手から電子メールを受信した携帯電話を用いて、電子メールに添付されたQRコードを変換し、もとのアドレス情報を取得する。さらに、URLが塗りつぶされた印刷物が複数ある場合は、複数の電子メールを受信する。よって、印刷物と電子メールおよびその電子メールに添付されたQRコードとを、照合する必要も生じる。
このように、特許文献1の方法によると、伝える側の者にも伝えられる側の者にも非常に手間が掛かってしまう。
本発明は、このような点に鑑み、従来よりも容易に、書類の中のURLを秘匿化してやり取りできるようにすることを、目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、電子情報の在処を示す在処情報を含む書類のデータである書類データを記憶する書類データ記憶手段と、前記書類データ記憶手段に記憶されている前記書類データから前記在処情報を抽出する在処情報抽出手段と、前記在処情報抽出手段によって抽出された前記在処情報を、当該在処情報を識別するための識別子と対応付けて記憶する、在処情報記憶手段と、前記書類データ記憶手段に記憶されている前記書類の前記書類データに基づいて、当該書類に含まれる前記在処情報を当該在処情報に対応する前記識別子を示す識別子画像と置き換えて、当該書類を印刷する、書類印刷手段と、前記在処情報を取得しようとする端末装置から前記識別子を受信する識別子受信手段と、前記識別子受信手段によって受信された前記識別子に対応付けられて前記在処情報記憶手段に記憶されている前記在処情報を当該識別子の送信元である端末装置に送信する在処情報送信手段と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記書類印刷手段は、端末装置によって文字データに変換可能なQRコードまたはカラーコードを前記識別子画像として用いて前記書類を印刷する。
または、前記在処情報抽出手段によって抽出された前記在処情報に対応する第1のキーを、指定された宛先に送信する、キー送信手段と、前記在処情報の前記第1のキーを、当該在処情報の前記識別子と対応付けて記憶する、キー記憶手段と、前記在処情報を取得しようとする端末装置から第2のキーを受信するキー受信手段と、前記識別子の送信元である端末装置から前記キー受信手段によって受信された前記第2のキーと当該識別子に対応付けられて前記キー記憶手段に記憶されている前記第1のキーとを照合することによって、当該端末装置の認証を行う認証手段と、を有し、前記在処情報送信手段は、前記識別子の送信元である端末装置が前記認証手段によって認証された場合に、当該識別子に対応する前記在処情報を送信する。
本発明によると、従来よりも容易に、書類の中のURLを秘匿化してやり取りできる。
図1は電子データ提供システム1の全体構成を示す図、図2は画像形成装置2のハードウェア構成の例を示す図、図3は画像形成装置2の機能的構成の例を示す図、図4は携帯電話端末6の機能的構成の例を示す図である。
電子データ提供システム1は、図1に示すように、画像形成装置2、ファイルサーバ3、複数台のパーソナルコンピュータ4、通信回線5、携帯電話端末6、および複数台のウェブサーバ7などによって構成される。画像形成装置2、ファイルサーバ3、およびパーソナルコンピュータ4は、通信回線5を介して互いに接続可能である。また、通信回線5は、ルータRTを介してインターネットに接続可能である。
携帯電話端末6は、基地局およびコアネットワークなどを介してインターネットに接続可能である。ウェブサーバ7は、インターネットに接続されている。
このような構成により、画像形成装置2、ファイルサーバ3、パーソナルコンピュータ4、携帯電話端末6、およびウェブサーバ7は、互いにデータの送受信を行うことができる。
電子データ提供システム1は、文書ファイル、画像ファイル、またはアプリケーションプログラムなどの電子データをユーザに対して提供する。ユーザは、携帯電話端末6を操作することによって、これらの電子データを取得することができる。
画像形成装置2は、コピー、スキャナ、ファックス、ボックス、およびネットワークプリンティングなどの様々な機能を集約した装置である。一般に、複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれることもある。
「ボックス機能」とは、画像形成装置2を使用するユーザごとに、「ボックス」または「個人ボックス」などと呼ばれる、パーソナルコンピュータにおけるフォルダまたはディレクトリなどに相当する記憶領域を与えておき、ユーザが自分のボックスにドキュメントのデータなどをファイル単位で保存しておくことができるようにする機能である。1つのボックスを複数のユーザで共有することもできる。
「ネットワークプリンティング」は、画像データをパーソナルコンピュータ4から通信回線を介して受信して画像を用紙に印刷する機能である。「ネットワークプリンタ機能」または「PCプリント機能」などと呼ばれることもある。
画像形成装置2は、図2に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、ハードディスク20d、制御用回路20e、スキャナユニット20f、印刷ユニット20g、LANボード20h、モデム20i、および操作パネル20jなどによって構成される。
制御用回路20eは、ハードディスク20d、スキャナユニット20f、印刷ユニット20g、LANボード20h、モデム20i、および操作パネル20jなどを制御するための回路である。
スキャナユニット20fは、用紙に記されている文章、数式、記号、写真、図表、またはイラストなどの書類の画像を光学的に読み取って画像データを生成する。
印刷ユニット20gは、スキャナユニット20fで得られた画像データまたはパーソナルコンピュータ4などから送信されてきた画像データに基づいて画像を用紙に印刷する。
LANボード20hは、パーソナルコンピュータ4などとTCP/IPなどのプロトコルによって通信を行うためのNIC(Network Interface Card)である。モデム20iは、公衆回線を介してファックス端末とファックスプロトコルによって通信を行う。
操作パネル20jは、タッチパネル方式のパネルであって、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが所望する処理の種類および処理条件を入力するための画面、およびCPU20aで実行された処理の結果を示す画面などを表示する。また、ユーザは、操作パネル20jの所定の位置に触れることによって画像形成装置2に対して指令を与えたり処理条件の指定を行ったりすることができる。このように、操作パネル20jは、画像形成装置2を操作するユーザのユーザインタフェースの役割を果たしている。
ROM20cまたはハードディスク20dには、図3に示すような設定情報取得部201、設定情報記憶部202、画像データ取得部203、画像データ記憶部204、在処情報抽出部205、置換対象指定受付部206、認証鍵生成部207、送信先指定受付部208、認証鍵送信部209、パスワード指定受付部210、書類関連情報テーブル記憶部211、二次元コード生成部212、プレビュー表示部213、置換書類印刷部214、在処文字列要求受信部215、携帯電話端末認証部216、および在処文字列送信部217などを実現するためのプログラムおよびデータが記憶されている。
これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM20bに読み出され、CPU20aによってプログラムが実行される。図3に示す機能の一部または全部を、制御用回路20eなどの回路によって実現するようにしてもよい。
さらに、ハードディスク20dには、上に述べたボックスのための領域が設けられている。
図1に戻って、ファイルサーバ3は、文書ファイルまたは画像ファイルなど、文書、写真、イラスト、または図表などからなる書類を再現するための電子データを記憶し、パーソナルコンピュータ4および携帯電話端末6などの要求に応じて電子データを提供する。
パーソナルコンピュータ4は、上に述べた画像形成装置2のファックス、ボックス、およびネットワークプリンティングなどの機能を利用するクライアントである。
携帯電話端末6は、CDMA2000またはW−CDMAなどの携帯電話通信の移動局である。この携帯電話端末6には、携帯電話通信による通話のための機能のほか、ウェブブラウザおよび電子メールアプリケーションを有している。これにより、インターネットを介してウェブサーバ7および電子メールサーバとデータのやり取りを行うことができる。さらに、インターネットVPN(virtual private network)の機能を有しており、インターネット、ルータRT、および通信回線5を介して、画像形成装置2およびファイルサーバ3などに接続することができる。
さらに、デジタルカメラとQRコード(登録商標)およびカラーコードなどの二次元コードのリーダの機能とを有しており、デジタルカメラで撮影した二次元コードを読み取ることができる。そして、読み取った二次元コードに示される内容に基づいて、画像形成装置2、ファイルサーバ3、およびウェブサーバ7などに接続することができる。なお、「カラーコード」とは、色のパターンによって情報を表す二次元コードのことである。
さらに、携帯電話端末6のROMまたはフラッシュメモリには、図4に示すような二次元コード読取部601、認証鍵受信部602、在処文字列要求部603、在処文字列受信部604、電子データ取得部605、および書類等表示部606などを実現するためのプログラムおよびデータが記憶されている。これらのプログラムは適宜、CPUによって実行される。
図1に戻って、ウェブサーバ7は、HTML(hypertext markup language)またはPDF(portable document format)などの形式の電子データを記憶する。そして、パーソナルコンピュータ4または携帯電話端末6から要求があった場合に、その要求に係る電子データを送信する。
図5はオリジナルドキュメントPD0の例を示す図、図6は編集ドキュメントPD1の例を示す図である。
ところで、従来、ユーザは、ファイルサーバ3またはウェブサーバ7などのサーバに保存されている電子データの在処を相手に伝達する際に、その在処を示す文字列(URLまたはパスなど。以下、「在処文字列」と記載する。)を含む書類を図5のように用紙に印刷しその印刷物を相手に渡すことが、しばしばある。この場合に、ユーザは、セキュリティに鑑み、全部または一部の在処文字列を第三者に見られないようにしたいことがある。
画像形成装置2によると、図6のように、書類の中の全部または一部の在処文字列を二次元コードに置き換えることによって秘匿して、用紙に印刷することができる。
その印刷物を受け取った者は、自分の携帯電話端末6に、印刷されている二次元コードを読み取らせる。すると、携帯電話端末6は、読み取った二次元コードに基づいて画像形成装置2にアクセスし、在処文字列(URLまたはパス)を問い合わせる。そして、画像形成装置2から得た在処文字列に基づいて、ファイルサーバ3またはウェブサーバ7から電子データをダウンロードする。
以下、ユーザが相手に渡す、二次元コードへの置換えを行う前の書類を「オリジナルドキュメントPD0」と記載する。オリジナルドキュメントPD0の中の全部または一部の在処文字列を二次元コードに置き換えた書類を「編集ドキュメントPD1」と記載する。
次に、二次元コードを用いた電子データの在処の通知および電子データの提供を実現するために、画像形成装置2の各部および携帯電話端末6の各部がどのような処理を行うのか、詳細に説明する。
図7は設定情報SVの例を示す図、図8は置換対象指定画面MS1の例を示す図、図9は送信先指定ダイアログDL1の例を示す図、図10はパスワード指定ダイアログDL2の例を示す図、図11は書類関連情報テーブルLDの例を示す図、図12はプレビュー画面MS4の例を示す図、図13は印刷設定画面MS5の例を示す図、図14は認証処理の流れの例を説明するフローチャート、図15は認証待ち画面CS1の例を示す図、図16はダウンロードした電子データを用いた書類の表示の例を示す図である。
図3において、画像形成装置2の設定情報取得部201は、図7のような、編集ドキュメントPD1の印刷物の生成および在処文字列の照会の際の認証に関する設定の情報である設定情報SVを取得するための処理を行う。この処理は、次のような手順で行われる。
ユーザが画像形成装置2の操作パネル20jに所定のコマンドを入力すると、設定情報取得部201は、設定情報SVの入力用の画面を操作パネル20jに表示させる。ここで、ユーザは、次のように、自分の希望に応じて各項目の設定内容を入力する。
「コード置換」の項目には、オリジナルドキュメントPD0に含まれる1つまたは複数の在処文字列のうちのどれを二次元コードに置き換えるのかについての設定を入力する。すべての在処文字列を、QRコードまたはカラーコードのいずれか一方に一律に置き換えたい場合は、「一律」と入力する。この場合は、どの種類の二次元コードに一律に置き換えたいのかを「コード種類」の項目に入力する。
二次元コードに置き換えるか否かまたはどの種類の二次元コードに置き換えるかを、在処文字列ごとに個別に決めたい場合は、「コード置換」の項目に「個別」と入力する。二次元コードへの置換を一切行わない場合は「しない」と入力する。
「読取端末指定」の項目には、置き換えた二次元コードに基づいて電子データを取得させてもよい携帯電話端末6を指定するか否かを入力する。
「パスワード設定」の項目には、携帯電話端末6が二次元コードを読み取って電子データを取得する際にユーザにパスワードを入力させるか否かを指定する。具体的には、1つの編集ドキュメントPD1の中のすべての二次元コードについて共通の(一律の)パスワードを用いる場合は「一律」と入力する。二次元コードごとに個別にパスワードを用いる場合は「個別」と入力する。パスワードを用いない場合は「しない」と入力する。
「プレビュー表示」の項目には、コード置換およびコード種類の各項目の設定内容に従って二次元コードへの置換えを行った書類(つまり、編集ドキュメントPD1)を印刷前に操作パネル20j上にプレビュー表示するか否かを、入力する。
そして、設定情報取得部201は、ユーザが入力した、上記の各項目の設定内容を受け付け、それを示す設定情報SVを生成する。このようにして、設定情報SVが得られる。
図3に戻って、設定情報記憶部202は、設定情報取得部201によって取得(生成)された設定情報SVを記憶する。
画像データ取得部203は、次のような方法で、オリジナルドキュメントPD0の画像データIMを取得する。
ユーザは、相手に渡したい書類の原稿の用紙つまりオリジナルドキュメントPD0の印刷物を画像形成装置2の原稿台にセットし、操作パネル20jに所定のコマンドを入力する。すると、画像データ取得部203は、その印刷物をスキャンする処理をスキャナユニット20fに実行させることによって、画像データIMを取得する。
または、ユーザがアプリケーションソフトで作成しまたは収集したオリジナルドキュメントPD0の電子データを画像データIMとしてパーソナルコンピュータ4などから取得してもよい。
画像データ記憶部204は、画像データ取得部203によって取得された画像データIMを記憶する。
在処情報抽出部205は、画像データ記憶部204に記憶された画像データIMによって再現される書類つまりオリジナルドキュメントPD0の中から、在処文字列を抽出する。具体的には、そのオリジナルドキュメントPD0の中から「http://」、「ftp://」、または「\\」などで始まる文字列を検索し、それらの文字列を抽出する。
置換対象指定受付部206は、オリジナルドキュメントPD0の中のどの在処文字列をどのオリジナルドキュメントPD0の二次元コードに置き換えるのかの指定を受け付ける処理を、次のように行う。
画像データIMが画像データ記憶部204に記憶されると、置換対象指定受付部206は、その画像データIMに基づいて、図8に示すような置換対象指定画面MS1を操作パネル20jに表示させる。書類領域RY1には、画像データIMに基づいて再現されるオリジナルドキュメントPD0の画像が表示されている。書類領域RY1の周辺には、指定用のボタンなどが配置されている。
書類領域RY1において、最初は、一番上の在処文字列にカーソルが位置する。ユーザが下向き矢印ボタンを1回押すごとに、カーソルは現在の在処文字列の1つ下の在処文字列に移動する。また、ユーザが上向き矢印ボタンを1回押すごとに、現在の在処文字列の1つ上の在処文字列に移動する。ユーザは、これらのボタンを操作してカーソルを移動させることによって、二次元コードへの置換えを行いたい在処文字列を選択する。そして、それをQRコードに置き換えたい場合は「QRコード」ボタンを押し、カラーコードに置き換えたい場合は「カラーコード」ボタンを押す。
置換対象指定受付部206は、「QRコード」ボタンが押されると、カーソルが現在位置する在処文字列を二次元コードに置き換えるべき旨の指定を受け付ける。「カラーコード」ボタンが押されると、カーソルが現在位置する在処文字列をカラーコードに置き換えるべき旨の指定を受け付ける。そして、置換対象指定受付部206は、受け付けた指定の内容を示す置換指定情報CJを生成する。
なお、上記の受付の処理は、設定情報SV(図7参照)の「コード置換」の項目が「個別」である場合に、行う。「コード置換」の項目が「一律」である場合は、置換対象指定受付部206は、上記の受付の処理を行わない。その代わりに、オリジナルドキュメントPD0に含まれるすべての在処文字列を「コード種類」の項目に示される種類の二次元コードに変換すべき旨の指定がなされたものと判別し、その指定の内容を示す置換指定情報CJを生成する。「コード置換」の項目が「しない」である場合は、上記の受付の処理も置換指定情報CJの生成の処理も行わない。また、下記に説明する各部の処理も無用である。
図3に戻って、認証鍵生成部207は、携帯電話端末6を認証するための認証鍵NKを生成する。
送信先指定受付部208は、認証鍵生成部207によって生成された認証鍵NKを送信する送信先(宛先)の指定を受け付ける処理を、次のように実行する。
送信先指定受付部208は、図9に示すように、送信先指定ダイアログDL1を置換対象指定画面MS1の上に重なるように操作パネル20jに表示させる。
ここで、ユーザは、認証鍵NKの送信先とする電子メールアドレスを、送信先指定ダイアログDL1の中のテキストボックスに入力することによって指定する。そして、「OK」ボタンを押す。なお、編集ドキュメントPD1の印刷物を渡す相手の携帯電話端末6の電子メールアドレスを指定するのが望ましい。
すると、送信先指定受付部208は、この電子メールアドレスを、認証鍵NKの送信先として受け付ける。以下、受け付けられた電子メールアドレスを「送信先電子メールアドレスSA」と記載する。
図3に戻って、認証鍵送信部209は、認証鍵生成部207によって生成された認証鍵NKを、その送信先として送信先指定受付部208によって受け付けられた送信先電子メールアドレスSAに宛てて送信する処理を行う。
送信先電子メールアドレスSAが携帯電話端末6のものである場合は、携帯電話端末6において、図4の認証鍵受信部602によって、その認証鍵NKを受信する処理が行われる。
パスワード指定受付部210は、設定情報SV(図7参照)の「パスワード設定」の項目が「する」と設定されている場合に、編集ドキュメントPD1の印刷物の受取人が携帯電話端末6に二次元コードを読み取らせた際に入力すべきパスワードPSの指定を受け付ける処理を、次のように行う。
パスワード指定受付部210は、図10に示すように、パスワード指定ダイアログDL2を置換対象指定画面MS1の上に重なるように操作パネル20jに表示させる。
ここで、ユーザは、パスワードPSとする文字列を、送信先指定ダイアログDL2の中のテキストボックスに入力することによって指定する。そして、「OK」ボタンを押す。
すると、パスワード指定受付部210は、この文字列をパスワードPSとして受け付ける。
ただし、二次元コードへの置換えの対象である在処文字列がオリジナルドキュメントPD0の中に複数含まれておりかつ設定情報SV(図7参照)の「パスワード設定」の項目が「個別」である場合は、それらの在処文字列1つずつについて、パスワード指定ダイアログDL2を順次表示しパスワードPSを入力させる。「パスワード設定」の項目が「しない」である場合は、パスワード指定受付部210は上記の処理を行わない。
書類関連情報テーブル記憶部211は、図11のような書類関連情報テーブルLDを記憶し管理する。
この書類関連情報テーブルLDには、オリジナルドキュメントPD0ごとの書類関連情報SRが格納されている。書類関連情報SRには、次のような項目の情報が含まれている。
「書類ID」は、そのオリジナルドキュメントPD0を他のオリジナルドキュメントPD0と区別するための識別子である。「認証鍵」、「パスワード」、および「送信先電子メールアドレス」は、それぞれ、そのオリジナルドキュメントPD0について認証鍵生成部207によって生成された認証鍵NK、パスワード指定受付部210によって受け付けられたパスワードPS、および送信先指定受付部208によって受け付けられた送信先電子メールアドレスSAである。
「在処文字列」は、そのオリジナルドキュメントPD0の中の、二次元コードへの置換えの対象である在処文字列である。「在処文字列ID」は、それらの在処文字列1つ1つに与えた識別子である。書類関連情報テーブル記憶部211は、在処文字列IDを、他のオリジナルドキュメントPD0の在処文字列の在処文字列IDとも重複しないように発行する。「二次元コード種類」は、それらの在処文字列と置き換える二次元コードの種類を示している。置換えの対象である在処文字列および二次元コードの種類は、置換対象指定受付部206によって取得されたそのオリジナルドキュメントPD0の置換指定情報CJに基づいている。
図3に戻って、二次元コード生成部212は、オリジナルドキュメントPD0の中の在処文字列と置き換えるための二次元コードを生成する処理を、次のように行う。
そのオリジナルドキュメントPD0の書類関連情報SRを書類関連情報テーブル記憶部211の書類関連情報テーブルLDから呼び出す。
その書類関連情報SRに示される1つ目の在処文字列IDを、在処文字列の照会のサービスにアクセスするためのURLの後ろに付したURLを生成する。
例えば、在処文字列IDが「12033325522」であり、WebサイトのURLが「https://abc.xxx/reference」である場合は、「https://abc.xxx/reference/12033325522」のように後者と前者とを「/」(スラッシュ)で繋いだURLを生成する。
そして、その在処文字列IDに対応する「二次元コード種類」が「QRコード」である場合は、生成したURLを表すQRコードを生成し、「カラーコード」である場合は、生成したURLを表すカラーコードを生成する。
その書類関連情報SRに、ほかにも在処文字列IDが示されている場合は、それらの在処文字列IDについても同様に、二次元コードを生成する。
プレビュー表示部213は、図12のような、編集ドキュメントPD1を示す書類領域RY41、拡大した二次元コードを示す二次元コード領域RY42、および種々のボタンなどからなるプレビュー画面MS4を、操作パネル20jに表示させる。
編集ドキュメントPD1は、次のようにして生成される。それの基であるオリジナルドキュメントPD0の中から、置換え対象の在処文字列を削除する。削除した箇所に、その在処文字列に対応する、二次元コード生成部212によって生成された二次元コードを配置する。
書類領域RY41において、最初は、一番上の二次元コードにカーソルが位置する。ユーザが下向き矢印ボタンを1回押すごとに、カーソルは現在の二次元コードの1つ下の二次元コードに移動する。また、ユーザが上向き矢印ボタンを1回押すごとに、二次元コードの1つ上の二次元コードに移動する。プレビュー表示部213は、カーソルが現在位置する二次元コードを拡大して、二次元コード領域RY42に表示させる。
図3に戻って、置換書類印刷部214は、編集ドキュメントPD1を用紙に印刷するための処理を、次のように行う。
プレビュー画面MS4の中の「印刷設定」ボタンが押されると、置換書類印刷部214は、図13のような印刷設定画面MS5を操作パネル20jに表示させる。ここで、ユーザは、用紙サイズなどの印刷条件を設定する。そして、「印刷実行」ボタンを押す。
すると、置換書類印刷部214は、編集ドキュメントPD1が用紙に印刷されるように印刷ユニット20gを制御する。これにより、図6のような編集ドキュメントPD1の印刷物が生成される。
ユーザは、生成された印刷物を相手に渡す。また、パスワードを指定した場合は、それを相手に伝えておく。
印刷物を受け取った相手は、その印刷物に記載されるURLまたはパスを自分の携帯電話端末6に入力し、ウェブサーバ7から電子データをダウンロードすることができる。二次元コードに対応する電子データをダウンロードする場合は、携帯電話端末6のデジタルカメラでその二次元コードを撮影する。具体的には、その二次元コードが撮影範囲に入るようにデジタルカメラの位置決めをして、シャッタボタンを押す。
図4において、二次元コード読取部601は、シャッタボタンが押されると、デジタルカメラに二次元コードを撮像させ、二次元コードのリーダの機能を用いて、その二次元コードに示されるURLを解析する。つまり、二次元コードを読み取る処理を行う。
在処文字列要求部603は、二次元コード読取部601によって読み取られた二次元コード(つまり、デジタルカメラによって撮像された二次元コード)に対応する在処文字列を画像形成装置2に対して要求する処理を次のように行う。
二次元コードに示されるURLに基づいて、画像形成装置2にアクセスする。そして、そのURLの末尾に示される在処文字列IDとともに、それに対応する在処文字列を要求する信号を、画像形成装置2に送信する。なお、認証鍵NKを画像形成装置2から受信している場合は、この認証鍵NKも画像形成装置2に送信する。
すると、図3の画像形成装置2において、在処文字列要求受信部215は、携帯電話端末6から送信されてきた要求の信号、在処文字列ID、および認証鍵NKを受信する処理を行う。
携帯電話端末認証部216は、要求元である携帯電話端末6の認証の処理を、図14に示すような手順で行う。
携帯電話端末認証部216は、受信された在処文字列IDを示す書類関連情報SRを書類関連情報テーブル記憶部211の書類関連情報テーブルLD(図11参照)から呼び出すとともに(図14の#221)、設定情報記憶部202から設定情報SV(図7参照)を呼び出す(#222)。
呼び出した設定情報SVの「読取端末指定」の項目が「する」である場合は(#223でYes)、受信した認証鍵NKと、呼び出した書類関連情報SRに示される認証鍵NKとを照合する(#224)。両者が一致しなければ(#225でNo)、要求元の携帯電話端末6に対して認証を与えず、要求に係る在処文字列の通知を拒否する(#231)。
両者が一致し(#225でYes)、かつ、その設定情報SVの「パスワード設定」が「しない」である場合は(#226でNo)、要求元の携帯電話端末6を認証し、在処文字列の通知を許可する(#230)。「パスワード設定」の項目が「一律」または「個別」である場合は(#226でNo)、さらに、パスワードの照合を次のように行う。
要求元の携帯電話端末6に対して、ユーザにパスワードを入力させるように依頼する(#227)。すると、携帯電話端末6は、パスワードを入力するように促すメッセージおよびそれを入力するためのテキストボックスからなるダイアログボックスを表示する。そして、携帯電話端末6は、ユーザが入力したパスワードを画像形成装置2に送信する。
すると、携帯電話端末認証部216は、書類関連情報SRに示される、その在処文字列IDに対応するパスワードPSと、送信されてきたパスワードとを照合する(#228)。そして、両者が一致すれば(#229でYes)、要求元の携帯電話端末6を認証し、在処文字列の通知を許可する(#230)。一致しなければ(#229でNo)、認証を与えず、要求に係る在処文字列の通知を拒否する(#231)。
「読取端末指定」の項目が「しない」であり(#223でNo)、かつ、「パスワード設定」の項目が「一律」または「個別」である場合は(#226でYes)、パスワードの照合のみを行い(#227、#228)、その結果に基づいて在処文字列の通知の許否を決定する(#229〜#231)。
「読取端末指定」および「パスワード設定」の両項目がともに「しない」である場合は(#223でNo、#226でNo)、要求元の携帯電話端末6に対して無条件に認証を与え在処文字列の通知を許可する(#230)。
なお、画像形成装置2で認証処理が実行されている間、携帯電話端末6は、図15のような、処理が完了するのを待っていることを示す認証待ち画面CS1を表示する。
図3に戻って、在処文字列送信部217は、要求元の携帯電話端末6が携帯電話端末認証部216によって認証された場合に、その書類関連情報SRに示される、その携帯電話端末6から受信した在処文字列IDに対応する在処文字列を、その携帯電話端末6に送信し通知する処理を行う。認証されなかった場合は、その原因(認証鍵NKの不一致またはパスワードの不一致)および在処文字列の通知の拒否を携帯電話端末6に通知する。
図4において、携帯電話端末6の在処文字列受信部604は、画像形成装置2から送信されてきた在処文字列を受信する処理を行う。
電子データ取得部605は、受信された在処文字列つまりURLまたはパスに基づいて、ウェブサーバ7またはファイルサーバ3にアクセスして、電子データを取得(ダウンロード)する。なお、在処文字列がフォルダのパスである場合は、そのフォルダに格納されているファイルおよびフォルダの一覧を取得する。携帯電話端末6が画像形成装置2に認証されなかった場合は、在処文字列を得ることができないので、電子データは取得できない。
書類等表示部606は、図16に示すように、取得された電子データに基づいて書類を表示する。または、取得された一覧を表示する。
図17は画像形成装置2における編集ドキュメントPD1の印刷物の生成の処理の流れの例を説明するフローチャート、図18は二次元コード置換処理の流れの例を説明するフローチャート、図19は携帯電話端末6における在処文字列の問合せの処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、画像形成装置2および携帯電話端末6の全体的な処理の流れを、図17、図18、および図19のフローチャートを参照して説明する。
画像形成装置2は、予め、編集ドキュメントPD1の印刷物の生成および在処文字列の照会の際の認証に関する指定をユーザから受け付け、その内容を示す設定情報SV(図7参照)を記憶しておく。
画像形成装置2は、オリジナルドキュメントPD0のデータつまり画像データIMを、原稿をスキャンすることによって取得しまたはパーソナルコンピュータ4などから取得する(#100)。設定情報SVの「コード置換」の項目に「一律」または「個別」と示されている場合は(#101でYes)、そのオリジナルドキュメントPD0の中の全部または一部の在処文字列を二次元コードに置き換える処理を、図18に示すような手順で実行する(#102)。
図18において、画像形成装置2は、そのオリジナルドキュメントPD0に在処文字列が含まれている場合は(#201でYes)、それらの在処文字列を抽出する(#202)。在処文字列がなければ(#201でNo)、置換えは行わずに処理を終了する。
「コード置換」の項目に「個別」と示される場合は(#203でYes)、図8のような置換対象指定画面MS1を表示し(#204)、どの在処文字列を二次元コードに置き換えるのか、および、どの種類の二次元コードに置き換えるのかを、指定させる。ユーザによる指定を受け付けると、その内容を記憶する(#205)。
「コード置換」の項目に「しない」と示される場合は(#203でNo、#206でNo)、置換えは行わずに処理を終了する。
「読取端末指定」の項目に「する」と示される場合は(#207でYes)、認証鍵NKを生成し記憶するとともに(#208)、図9のように送信先指定ダイアログDL1を表示してその認証鍵NKの送信先(宛先)をユーザに指定させ、その認証鍵NKおよび送信先を記憶する(#209)。
「パスワード設定」の項目に「一律」または「個別」と示される場合は(#210でYes)、図10のようにパスワード指定ダイアログDL2を表示してパスワードPSをユーザに指定させ、そのパスワードPSを記憶する(#211)。
ただし、「一律」の場合は、1つだけパスワードPSをユーザに指定させる。そして、そのオリジナルドキュメントPD0の中の、置換えの対象であるすべての在処文字列についてそのパスワードPSを共通に用いる。一方、「個別」と示される場合は、置換えの対象である在処文字列1つずつにパスワードPSを指定させる。
置換えの対象である在処文字列1つずつに、在処文字列IDを発行し、そのオリジナルドキュメントPD0に書類IDを発行し(#212)。
そのオリジナルドキュメントPD0の書類関連情報SRを生成し、書類関連情報テーブル記憶部211に記憶する(#213)。この書類関連情報SRには、そのオリジナルドキュメントPD0の書類IDのほか、適宜受け付けまたは生成したそのオリジナルドキュメントPD0の認証鍵NKおよびその送信先、置換えの対象である在処文字列ごとの在処文字列ID、共通のまたは個別のパスワードPS、在処文字列そのもの、または二次元コードの種類が示される(図11参照)。
そして、その書類関連情報SRに基づいて、置換えの対象である在処文字列の在処文字列IDを表わす二次元コードを生成し(#214)、オリジナルドキュメントPD0の中のそれらの在処文字列を、生成した二次元コードに置き換える(#215)。これにより、編集ドキュメントPD1が生成される。
図17に戻って、設定情報SVの「プレビュー表示」に「する」と示される場合は(#103でYes)、図12のように、印刷前に編集ドキュメントPD1をプレビュー表示する(#104)。
そして、画像形成装置2は、ユーザが指定した印刷条件で編集ドキュメントPD1を印刷する(#105)。
ユーザは、その編集ドキュメントPD1が印刷された印刷物を相手に渡す。パスワードを指定した場合は、それも相手に知らせておき。相手は、所望する電子データの入手先として二次元コードが印刷されている場合は、その二次元コードを自分の携帯電話端末6で撮影する。
図19において、携帯電話端末6は、二次元コードを読み取ると(#601)、その二次元コードが表わすURLに基づいて画像形成装置2にアクセスし、そのURLの末尾に示される在処文字列IDを画像形成装置2に送信することによってその二次元コードに対応する在処文字列の照会を要求する(#602)。前もって画像形成装置2から認証鍵NKを受信している場合は(#603でYes)、これも画像形成装置2に送信する(#604)。
すると、画像形成装置2は、その携帯電話端末6の認証の処理を実行する。認証の処理の手順は、前に図14で説明した通りである。画像形成装置2は、パスワードによる認証を行う場合は、パスワードを入力させるようにその携帯電話端末6に対して要求する。
携帯電話端末6は、画像形成装置2から要求があると(#605でYes)、パスワードを入力すべき旨のメッセージを表示し、入力されたパスワードを画像形成装置2に送信する(#606)。
画像形成装置2においてその携帯電話端末6が認証されたら(#607でYes)、その二次元コードに対応する在処文字列が画像形成装置2から送信されてくるので、それを受信する(#608)。
そして、その在処文字列に基づいてウェブサーバ7またはファイルサーバ3にアクセスして電子データを受信し(#609)、それに基づいて書類を表示するなどの処理を行う(#610)。
本実施形態によると、ユーザが相手に渡す書類を、その書類の中の、ウェブサーバ7またはファイルサーバ3に保存されている電子データの在処文字列(URLまたはパス)を、人間が見ても分からないように二次元コードに置き換えた状態で、印刷する。その印刷物(編集ドキュメントPD1の印刷物)を受け取った相手は、携帯電話端末6にその二次元コードを読み取らせることによって、電子データをウェブサーバ7またはファイルサーバ3から取得することができる。よって、本実施形態によると、相手に渡した印刷物を他人に盗み見られても在処文字列を知られないので、電子データの不正な取得を防止することができる。
しかも、二次元コードに示される情報は在処文字列つまりURLまたはパスそのものではなく、在処文字列に対応する在処文字列IDである。よって、二次元コードを他人の携帯電話端末で撮影されたとしても、在処文字列は直ちには知られない。さらに、認証鍵NKまたはパスワードを用いて認証を行うので、その後も電子データの不正な取得を防止することができる。
本実施形態では、編集ドキュメントPD1の印刷物を受け取った相手は、携帯電話端末6を用いて二次元コードの撮影および電子メールの取得を行ったが、スキャナまたはデジタルカメラが接続されまたは内蔵されたノート型のパーソナルコンピュータまたはPDA(personal digital assistant)など他の形態の情報端末装置を用いて行ってもよい。
本実施形態では、認証鍵NKを電子メールによって携帯電話端末6に転送したが、画像形成装置2と携帯電話端末6とを赤外線通信またはBluetoothでポイント・ツー・ポイント接続して認証鍵NKを転送してもよい。または、USBまたはRS−232Cの規格のケーブルで直接両者を繋ぎ、認証鍵NKを転送してもよい。
認証鍵NKの送信先は、1つでなくてもよい。編集ドキュメントPD1の印刷物を複数の相手に配付する場合は、各人の携帯電話端末6に送信すればよい。
画像形成装置2は、携帯電話端末6の認証のために認証鍵NKを用いたが、携帯電話端末6の個体識別番号または携帯電話番号を、次のように用いてもよい。ユーザは、置換えを行った在処文字列の在処文字列IDと印刷物を渡す相手の携帯電話端末6の個体識別番号または携帯電話番号とを対応付けて画像形成装置2に登録しておく。そして、画像形成装置2は、在処文字列の問合せがあった場合に、問合せ元の個体識別番号または携帯電話番号を取得し、登録しておいた個体識別番号または携帯電話番号と照合することによって、印刷物を渡した相手の携帯電話端末6であるか否かをチェックする。そして、相手の携帯電話端末6であることが確認できたら、在処文字列を回答する。
本実施形態では、認証の処理を画像形成装置2が行ったが、電子データ提供システム1に認証用の装置を設け、その装置に認証の処理を行わせてもよい。
本実施形態では、ウェブサーバ7またはファイルサーバ3に保存されている電子データの在処を秘匿化する場合を例に説明したが、他の印刷内容を秘匿化する場合に本発明を用いてもよい。例えば、個人名、企業名、電話番号および暗証番号の秘匿化などに、本発明を用いてもよい。
図7の設定情報SVは、すべてのオリジナルドキュメントPD0について共通に用いてもよいし、オリジナルドキュメントPD0ごとにユーザがその内容を指定できるように構成してもよい。
その他、電子データ提供システム1、画像形成装置2、携帯電話端末6の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、テーブルの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
2 画像形成装置
6 携帯電話端末(端末装置)
204 画像データ記憶部(書類データ記憶手段)
205 在処情報抽出部(在処情報抽出手段)
209 認証鍵送信部(キー送信手段)
211 書類関連情報テーブル記憶部(在処情報記憶手段、キー記憶手段)
214 置換書類印刷部(書類印刷手段)
215 在処文字列要求受信部(識別子受信手段、キー受信手段)
216 携帯電話端末認証部(認証手段)
217 在処文字列送信部(在処情報送信手段)
IM 画像データ(書類データ)
NK 認証鍵(第1のキー、第2のキー)
6 携帯電話端末(端末装置)
204 画像データ記憶部(書類データ記憶手段)
205 在処情報抽出部(在処情報抽出手段)
209 認証鍵送信部(キー送信手段)
211 書類関連情報テーブル記憶部(在処情報記憶手段、キー記憶手段)
214 置換書類印刷部(書類印刷手段)
215 在処文字列要求受信部(識別子受信手段、キー受信手段)
216 携帯電話端末認証部(認証手段)
217 在処文字列送信部(在処情報送信手段)
IM 画像データ(書類データ)
NK 認証鍵(第1のキー、第2のキー)
Claims (5)
- 電子情報の在処を示す在処情報を含む書類のデータである書類データを記憶する書類データ記憶手段と、
前記書類データ記憶手段に記憶されている前記書類データから前記在処情報を抽出する在処情報抽出手段と、
前記在処情報抽出手段によって抽出された前記在処情報を、当該在処情報を識別するための識別子と対応付けて記憶する、在処情報記憶手段と、
前記書類データ記憶手段に記憶されている前記書類の前記書類データに基づいて、当該書類に含まれる前記在処情報を当該在処情報に対応する前記識別子を示す識別子画像と置き換えて、当該書類を印刷する、書類印刷手段と、
前記在処情報を取得しようとする端末装置から前記識別子を受信する識別子受信手段と、
前記識別子受信手段によって受信された前記識別子に対応付けられて前記在処情報記憶手段に記憶されている前記在処情報を当該識別子の送信元である端末装置に送信する在処情報送信手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記書類印刷手段は、端末装置によって文字データに変換可能なQRコードまたはカラーコードを前記識別子画像として用いて前記書類を印刷する、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記在処情報抽出手段によって抽出された前記在処情報に対応する第1のキーを、指定された宛先に送信する、キー送信手段と、
前記在処情報の前記第1のキーを、当該在処情報の前記識別子と対応付けて記憶する、キー記憶手段と、
前記在処情報を取得しようとする端末装置から第2のキーを受信するキー受信手段と、
前記識別子の送信元である端末装置から前記キー受信手段によって受信された前記第2のキーと当該識別子に対応付けられて前記キー記憶手段に記憶されている前記第1のキーとを照合することによって、当該端末装置の認証を行う認証手段と、を有し、
前記在処情報送信手段は、前記識別子の送信元である端末装置が前記認証手段によって認証された場合に、当該識別子に対応する前記在処情報を送信する、
請求項1または請求項2記載の画像形成装置。 - 画像形成装置に、
電子情報の在処を示す在処情報を含む書類のデータである書類データを記憶する書類データ記憶手段を設けておき、
前記書類データから前記在処情報を抽出する処理を実行させ、
抽出した前記在処情報を、当該在処情報を識別するための識別子と対応付けて在処情報記憶手段に記憶させる処理を実行させ、
前記書類データ記憶手段に記憶されている前記書類の前記書類データに基づいて、当該書類に含まれる前記在処情報を当該在処情報に対応する前記識別子を示す識別子画像と置き換えて、当該書類を用紙に印刷する処理を実行させ、
端末装置に、
前記用紙に印刷されている前記書類に含まれる前記識別子画像を撮影する処理を実行させ、
撮影した前記識別子画像を前記識別子に変換する処理を実行させ、
変換した前記識別子を前記画像形成装置に送信する処理を実行させ、
前記画像形成装置に、
前記端末装置から受信した前記識別子に対応付けられて前記在処情報記憶手段に記憶されている前記在処情報を当該端末装置に送信する処理を実行させる、
ことを特徴とする書類管理方法。 - 電子情報の在処を示す在処情報を含む書類のデータである書類データを管理するための画像形成装置に用いられるコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置に、
前記書類データから前記在処情報を抽出する処理と、
抽出した前記在処情報を、当該在処情報を識別するための識別子と対応付けて在処情報記憶手段に記憶させる処理と、
前記書類の前記書類データに基づいて、当該書類に含まれる前記在処情報を当該在処情報に対応する前記識別子を示す識別子画像と置き換えて、当該書類を印刷する処理と、
前記在処情報を取得しようとする端末装置から前記識別子を受信する処理と、
受信した前記識別子に対応付けられて前記在処情報記憶手段に記憶されている前記在処情報を当該識別子の送信元である端末装置に送信する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007273892A JP2009104298A (ja) | 2007-10-22 | 2007-10-22 | 画像形成装置、書類管理方法、およびコンピュータプログラム |
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