JP2017139013A - 印刷システム、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報処理装置からプリントサービスシステムに対して印刷指示を行う場合において、出力先とする画像形成装置の能力に応じた印刷設定を情報処理装置で行えるようにする。【解決手段】ユーザは、情報処理装置の一例である携帯端末500を画像形成装置100に近接させることで、ユーザが画像形成装置100を一時利用できるようにする設定が、クラウドプリントサービス200に対してなされるようにする((1)〜(9))。(10)携帯端末500を画像形成装置100に再度近接させると、(12)画像形成装置100は、自分の能力を表す能力情報を近接無線通信にて携帯端末500に提供する。(13)携帯端末500はその印刷能力情報を反映した印刷設定画面を表示し、ユーザから印刷設定を受け付け、その印刷設定を表す印刷チケットを生成し、その印刷チケットを、印刷対象の文書の文書識別情報と共に近接無線通信で画像形成装置500に渡す。【選択図】図2
Description
本発明は、印刷システム、情報処理装置、及びプログラムに関する。
近年、Google(登録商標)社が構想しているGoogle Cloud Print(商標)のように、インターネット上で提供されるクラウドプリントサービスが提案されている。ユーザはPC等からクラウドプリントサービスに当該サービスのユーザIDでログインし、ログイン後にクラウドプリントサービスに印刷データを送る。そして、クラウドプリントサービスから画像形成装置に対してインターネット等を経由してその印刷データを提供することで、印刷を実現する。
特許文献1には、Google社が提案する印刷サーバが開示されている。この印刷サーバは、デバイス上で実行するアプリケーションから、印刷要求をネットワークを介して受信するように構成され、ネットワークを介して印刷ダイアログをアプリケーションのユーザに提供するように構成されたアプリケーション・マネージャを含んでもよく、印刷ダイアログは、ユーザのユーザアカウントと関連した、少なくとも1つのプリンタの選択を提供し、その後選択されたプリンタを該選択から受信するように構成されている。形式変換手段は、選択されたプリンタを指定する印刷ジョブを受信するように構成されてもよく、印刷ジョブは第1の形式で表現された印刷データおよび印刷特性を含み、形式変換手段は、印刷ジョブを第1の形式から選択されたプリンタと関連した、プリンタ固有の形式に変換するように構成されてもよい。印刷ジョブ・ルータは、選択されたプリンタによって印刷されるために、プリンタ固有の形式を使用して、印刷ジョブをネットワークを介して印刷サーバから、選択されたプリンタと関連した印刷クライアントにルーティングするように構成されてもよい。
特許文献2には、組織内の画像形成装置に対し、公衆用のクラウドプリントサービスから印刷データを送って印刷させるシステムが開示されている。
Google Cloud Print等の公衆用のクラウドプリントサービスを使用する場合、ユーザは自分が使用する画像形成装置の機能情報等をあらかじめクラウドプリントサービスに登録しておく。ユーザは、プリントサービスにログインし、印刷対象の文書を指定すると共に、事前に登録した画像形成装置の中から今回の印刷出力先を選択する。これに応じ、プリントサービスは、印刷対象の文書をPDF(Portable Document Format)等のあらかじめ定められた印刷データ形式の印刷データに変換し、その印刷データを選択された画像形成装置に提供して印刷させる。
ユーザが普段よく使用する画像形成装置(例えば自宅のプリンタ)については、上述のようにその画像形成装置を自分のアカウントに対応づけてクラウドプリントサービスに登録しておくことに何の問題もない。このような登録を行っておけば、ユーザは、自分のアカウントでクラウドプリントサービスにログインし、印刷を指示することで、その画像形成装置から印刷出力を行うことができる。
しかし、街角のコンビニエンスストア等の店舗や訪問先(ユーザの所属会社の別部門や取引先の会社等)などにある画像形成装置のように、そもそも別の人が所有または管理している画像形成装置の場合は、話は異なる。一般にクラウドプリントサービスに対する画像形成装置の登録は永久的なものであり、解除操作をしない限りは継続する(例えばGoogle Cloud Printの場合)。したがって、画像形成装置の所有者や管理者からすれば、関係者以外の者がその画像形成装置をクラウドプリントサービスに対して登録することは、一般に容認し得ることではない。
ここで、Google Cloud Printの場合、共有(share)機能を用いることで、画像形成装置の所有者又は管理者は、自分がGoogle Cloud Printに登録した画像形成装置を他者に利用させることができる。例えば訪問先の画像形成装置からクラウド経由の印刷を行いたい場合、事前に訪問先の画像形成装置の所有者・管理者にアカウント共有の設定をしてもらうことで、その所有者等のアカウントを用いてクラウドプリントサービス経由でその画像形成装置から出力を行うことができる。
ここで、例えば、ユーザがスマートフォン等の携帯端末にて文書の閲覧や表示を行い、その文書を、訪問先の画像形成装置を出力先として、クラウドプリントサービス経由で印刷しようとした場合を考える。この場合、携帯端末の画面上で用紙種別や部数などの印刷設定を行うことができると便利である。
本発明は、情報処理装置からプリントサービスシステムに対して印刷指示を行う場合において、出力先とする画像形成装置の能力に応じた印刷設定を情報処理装置で行えるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明は、プリントサービスシステムを用いた印刷を指示する情報処理装置と、前記プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置と、を含み、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から、プリントサービスシステムにおける当該画像形成装置の識別情報を近接通信により取得する識別情報取得手段と、取得した識別情報に対応する画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を、前記プリントサービスシステムから取得する印刷機能情報取得手段と、取得した前記能力情報を用いて、ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段と、受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段と、を有し、前記画像形成装置は、近接通信により前記情報処理装置に対して、プリントサービスシステムにおける自装置の識別情報を提供する提供手段、を有することを特徴とする印刷システムである。
請求項2に係る発明は、プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置から、前記プリントサービスシステムにおける当該画像形成装置の識別情報を近接通信により取得する識別情報取得手段と、取得した識別情報に対応する画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を、前記プリントサービスシステムから取得する印刷機能情報取得手段と、取得した前記能力情報を用いて、前記ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段と、受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段と、を有する情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、コンピュータを、プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置から、前記プリントサービスシステムにおける当該画像形成装置の識別情報を近接通信により取得する識別情報取得手段、取得した識別情報に対応する画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を、前記プリントサービスシステムから取得する印刷機能情報取得手段、取得した前記能力情報を用いて、前記ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段、受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項1〜3に係る発明によれば、情報処理装置からプリントサービスシステムに対して印刷指示を行う場合において、出力先とする画像形成装置の能力に応じた印刷設定を情報処理装置で行える。
図1を参照して、この実施形態のシステムの構成の一例を説明する。例示するシステムは、インターネット400を介して互いに通信可能な画像形成装置100、クラウドプリントサービス200、及びクラウドレポジトリサービス300と、ユーザが携帯する携帯端末500を含む。
画像形成装置100は、入力される印刷データを用紙に印刷する装置である。画像形成装置100は、印刷機能以外の機能を備えていてもよい。例えば、画像形成装置100は、印刷機能の他にスキャン機能、複写機能、ファックス送信機能、電子メール送信機能を備える、いわゆるデジタル複合機であってもよい。画像形成装置100は、自身のUI(ユーザインタフェース)部108(図4参照)で受け付けたユーザからの指示に応じて複写、スキャン、印刷等の処理を実行する機能を持つ他に、インターネット400上のクラウドプリントサービス200から印刷データを取得して印刷出力する機能を備える。また、画像形成装置100が企業等の組織内のネットワークに接続されているものであってもよく、この場合、画像形成装置100は、その組織内のネットワークに接続されたコンピュータからの指示に応じて印刷等の処理を実行する機能を持つ。
また、画像形成装置100は、クラウド印刷対応機能、すなわち、クラウドプリントサービス200を用いた印刷処理を実行する機能、を有している。クラウド印刷対応機能には、例えば、画像形成装置100は、当該画像形成装置100をクラウドプリントサービス200に登録し、物理プリンタID(後述)の付与を受ける機能、クラウドプリントサービス200と各種プロトコルで通信を行うことで、自身が出力先として指定された印刷データを受信する機能、等が含まれる。なお、画像形成装置100がクラウド印刷対応機能を持たない場合、画像形成装置100に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータを用意し、そのコンピュータにクラウド印刷対応機能を持たせてもよい。この場合、そのコンピュータが画像形成装置100のプロキシ(代理)としてクラウドプリントサービス200との通信を行い、クラウドプリントサービス200から取得した印刷データを画像形成装置100に渡して印刷させる。
クラウドプリントサービス200は、クラウドコンピューティングにより、インターネット等のネットワーク上で、ユーザに対してプリントサービスを提供するシステムである。クラウドプリントサービス200は、一般的には複数のコンピュータからなるシステムであるが、単一のコンピュータにより構成されていてもよい。例えばGoogle Cloud Printがクラウドプリントサービス200の一例である。
クラウドプリントサービス200は、例えば、ユーザから印刷対象として指定された文書データ(例えばワードプロセッサや表計算のソフトウエアで作成されている)を、画像形成装置100で取扱可能な印刷データ形式(例えばPostScript(登録商標)等のページ記述言語形式、PDF形式)の印刷データに変換する機能、受け付けた印刷指示に対応する印刷ジョブを生成しその実行状態等を管理する機能(例えばキュー管理)等を、ユーザに対して提供する。クラウドプリントサービス200は、プリントサービスのための諸機能を実現する論理プリンタ(プリンタオブジェクトとも呼ばれる)210を生成し、管理する。論理プリンタ210には、その論理プリンタ210を利用する1以上のユーザが登録される。例えば、論理プリンタ210の作成を指示したユーザのユーザIDが、その論理プリンタ210の管理者属性情報としてその論理プリンタ210に登録される。また、管理者は、その論理プリンタ210を共有できる共有者を設定できる。設定された共有者のユーザIDは、共有者属性情報として論理プリンタ210に保持される。
クラウドプリントサービス200内には、一般に複数の論理プリンタ210が保持されており、それら各論理プリンタ210は、それぞれ、自身に登録された1以上のユーザ(管理者または共有者)により利用される。
また、論理プリンタ210には、その論理プリンタのキューに保持された印刷ジョブを出力する、出力先の物理的なプリンタ(「物理プリンタ」と呼ぶ。例えば、図示の画像形成装置100)が1以上登録されてもよい。この場合、論理プリンタ210は、登録された物理プリンタについての管理情報を保持する。管理情報には、例えば、物理プリンタの識別情報(例えばクラウドプリントサービス200が付与した一意な物理プリンタIDや物理プリンタのIPアドレス)、物理プリンタが有する能力(機能)を示す能力情報等が含まれる。能力情報には、例えば、両面印刷が可能か否か、フルカラー印刷が可能か否か、保持している用紙サイズ、などの情報が含まれる。また、物理プリンタが、後処理装置を備えている場合、その後処理装置が有する能力(例えばステープル留め、パンチ穴開け、折り機能等)についての情報も含まれる。また、物理プリンタが有する用紙の種類や残量、トナーやインクなどの色材の残量等といった情報も能力情報に含め、論理プリンタ210で把握できるようにしてもよい。この場合、物理プリンタは論理プリンタ210に対してそれら用紙や色材の残量等の情報を適切なタイミングで通知する。なお、物理プリンタ自体も、当然ながら自身の能力情報を把握している。
ユーザは、クラウドプリントサービス200に自分のアカウントを登録(作成)する。アカウント作成の際に、ユーザは、クラウドプリントサービス200において一意なユーザIDを登録する。Google Cloud Printの場合、Google社の提供するサービス一般のアカウントであるGoogleアカウントが、Google Cloud Printのための当該ユーザのアカウント(ユーザID)として用いられる。
クラウドプリントサービス200は、ユーザからの指示に応じて論理プリンタ210を作成する。クラウドプリントサービス200は、個々の論理プリンタ210ごとに、当該論理プリンタ210を利用可能なユーザとして登録された各ユーザのユーザIDを記憶する。また、既存の論理プリンタ210に対して、ユーザ登録の権利を持つユーザからの指示に応じて、既存の論理プリンタ210に対して、その論理プリンタ210を使用可能とするユーザを登録(共有設定)できるようにしてもよい。
ユーザは、インターネット400に接続されたPCや携帯端末、或いは画像形成装置100等から、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルを用いて、インターネット400経由でクラウドプリントサービス200に対して自分のユーザIDでログインし、そのユーザIDに対応づけられた論理プリンタ210(複数存在する場合もある)の中から選んだ論理プリンタ210に対して印刷指示を行う。印刷指示には、印刷対象の文書データ、又はその文書データを特定する情報(例えばインターネット400上での当該文書データの格納場所の情報(例えばURL:Uniform Resource Locator))等のように、印刷対象を指定する情報が含まれる。ここで、例えば、文書データは、後述するクラウドレポジトリサービス300に存在する場合もある。論理プリンタ210は、その印刷指示に応じて印刷ジョブを生成し、管理する。印刷ジョブは、論理プリンタ210内で印刷指示を管理するための単位であり、一意なジョブIDを付与される。論理プリンタ210は、ジョブIDに対応づけて、印刷対象の文書データの情報、その文書データを変換して得たページ記述言語形式等の印刷データ、印刷指示を行ったユーザのユーザID、印刷ジョブの実行状態(例えば、未実行、実行中、実行完了、エラー、等の状態)等の情報を管理する。
論理プリンタ210は、保持する印刷データをユーザの指示する出力先の物理プリンタに提供し、物理プリンタから印刷出力されるようにする。印刷データの提供は、論理プリンタ210から物理プリンタへ直接印刷データ自体をプッシュ方式で送信する形態であってもよいし、物理プリンタに対して印刷データを特定する情報を含むメッセージを送り、メッセージを受け取った物理プリンタからのHTTPなどでの取得要求に応じてその印刷ジョブをそのプリンタに提供する形態(プル方式)であってもよい。例えば、ファイアウォールによりインターネット400と隔てられた内部ネットワーク内の画像形成装置100にて、論理プリンタ210の印刷ジョブを印刷する場合には、プル方式での印刷が行われる。
物理プリンタをクラウドプリントサービス200での印刷に使用したい場合、ユーザはクラウドプリントサービス200に対してその物理プリンタの登録操作を行う。この登録操作により、クラウドプリントサービス200がその物理プリンタを識別し、認証することが可能になる。例えば、物理プリンタとクラウドプリントサービス200とのその物理プリンタの識別情報が共通の知識となり、物理プリンタが自分の識別情報(及び必要ならばその正当性を証明するための認証情報)をクラウドプリントサービス200に提示することで、物理プリンタがクラウドプリントサービス200にアクセス可能となる。
Google Cloud Printの場合、Googleアカウントを有するユーザが、Googleアカウントにログインした状態で物理プリンタ登録用のウェブページにて登録操作を行うと、Google Cloud Printが、登録対象の物理プリンタを一意に識別する物理プリンタID(“printer_id”)を発行する。この物理プリンタIDは、登録対象の物理プリンタ内、またはその物理プリンタのプロキシとして動作するPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータ内、に保存される。Google Cloud Printは、登録された物理プリンタに付与した物理プリンタIDを、そのユーザのアカウントに関連づけて記憶する。これにより、登録操作を行ったユーザが、その物理プリンタの管理者として認識されることになる。Google Cloud Printそのユーザに対応する論理プリンタ210に対してその物理プリンタIDを、使用可能なプリンタの1つとして設定する。物理プリンタまたはこれに接続されたプロキシは、保持している物理プリンタIDをクラウドプリントサービス200に提示することで、自分が登録済みの物理プリンタであることを証明し、その物理プリンタに対応する論理プリンタ210に保持された印刷ジョブを取得する。
物理プリンタの管理者は、管理者自身の論理プリンタ210に対して共有設定を行うことで、クラウドプリントサービス200に登録された他のユーザに対して、その論理プリンタ210及びこの論理プリンタ210に対して出力先として登録された物理プリンタ、の利用を許可することができる。
クラウドレポジトリサービス300は、インターネット400上で、ユーザに対してレポジトリサービスを提供するシステムである。レポジトリサービスは、データやプログラム等を保管するサービスであり、オンラインストレージサービスとも呼ばれる。クラウドレポジトリサービス300は、一般的には複数のコンピュータからなるシステムであるが、単一のコンピュータにより構成されていてもよい。クラウドレポジトリサービス300の例としては、例えばGoogle Docs(商標)、Dropbox(商標)、Evernote(商標)等がある。
クラウドレポジトリサービス300は、例えばユーザ毎に、当該ユーザからアップロードされた文書データやプログラム等の各種ファイルを保存し、保存したファイルを当該ユーザに対して提供する。ユーザは、クラウドレポジトリサービス300に対してユーザ登録を行うことで当該サービス300において一意なユーザIDを取得し、このユーザIDを用いて当該サービス300にログインし、ファイルのアップロードやダウンロードを行う。ただし、Google Cloud PrintとGoogle Docsのようにユーザ認証に関して互いに連携しているサービス同士の間では、第1のサービスのアカウントにログインすれば(あるいはGoogleアカウントのようなそれら全サービスを包括するアカウントにログインすれば)、連携した第2のサービスをその第1のサービスから利用することも可能である。以下では、説明を簡潔にするために、クラウドレポジトリサービス300とクラウドプリントサービス200とは、ユーザ認証の点で連携しているものとする。
携帯端末500は、ユーザが携帯する情報処理装置である。例えばスマートフォンやタブレット端末、携帯電話機などがその一例である。携帯端末500は、クラウドプリントサービス200等のインターネット400上のサービスにアクセス可能である。携帯端末500には、クラウドプリントサービス200に対して印刷を指示する際のUI(ユーザインタフェース)となるアプリケーション(以下「クラウド印刷アプリ」と呼ぶ)がインストールされている。
この例では、携帯端末500を携帯するユーザは、クラウドプリントサービス200のアカウントを有しているものとする。また、画像形成装置100は、管理者によりクラウドプリントサービス200に登録済みであり、物理プリンタIDの付与を受けているものとする。ただし、この例では、携帯端末500を携帯するユーザは、クラウドプリントサービス200に登録された画像形成装置100の管理者とは異なるものとする。この場合、そのユーザは、携帯端末500からクラウドプリントサービス200を利用することはできるが、出力先としてその画像形成装置100を指定することは(前述した共有設定がなされない限り)、従来はできない。また、その画像形成装置100から印刷出力を行う場合において、使用する機能(両面印刷を行うか否か等)や部数などの印刷条件の設定(すなわち印刷設定)を携帯端末500にて行うことができるとユーザにとって便利である。 このような状況において、携帯端末500を携帯するユーザが画像形成装置100を出力先として、クラウドプリントサービス200経由の印刷を行うと共に、携帯端末500にて印刷設定を行うようにするための仕組みを以下に説明する。
このような状況において、携帯端末500を携帯するユーザが画像形成装置100を出力先として、クラウドプリントサービス200経由の印刷を行うための仕組みを以下に説明する。
この仕組みでは、携帯端末500のユーザが、訪問先等にある画像形成装置100を臨時にまたは一時的に利用できるようにする設定をクラウドプリントサービス200に対して行う。この設定のことを、プリンタ臨時設定と呼ぶ。プリンタ臨時設定では、そのユーザのユーザIDとその画像形成装置100の物理プリンタIDとの対応関係を含み、そのユーザがその画像形成装置100を利用可能であることを示す設定情報をクラウドプリントサービス200に登録する。
例えば、この設定情報は、ユーザID又は物理プリンタIDを検索キーとして検索可能なデータベースに登録してもよい。この場合、クラウドプリントサービス200は、ユーザから出力先の物理プリンタの指定を受けた場合に、そのユーザと物理プリンタとの対応関係がそのデータベースに登録されているかどうかを調べ、登録されていれば、そのユーザがその物理プリンタから印刷出力可能と判定する。
別の例では、その設定情報を論理プリンタ210に持たせる。すなわち、携帯端末500のユーザが管理者又は共有者として設定され、画像形成装置100が出力先候補として設定された論理プリンタ210を、クラウドプリントサービス200内に用意するのである。管理者又は共有者として設定されたそのユーザのユーザIDと、出力先候補として設定されたその画像形成装置100の物理プリンタIDと、の対応関係が、上述の設定情報に該当する。以下では、この方式、すなわち携帯端末500のユーザが画像形成装置100を利用できるようにするための設定情報を論理プリンタ210に持たせる方式を代表例にとって説明する。
この方式でのプリンタ臨時設定の具体的な態様にはいくつかのバリエーションがある。1つの例では、プリンタ臨時設定として、その物理プリンタIDを出力先候補に設定した新規の論理プリンタ210を作成する。この場合、新規作成された論理プリンタには、プリンタ臨時設定を行うユーザ(すなわち携帯端末500のユーザ)のユーザIDが管理者属性として設定される。また、別の例として、そのユーザIDが管理者として設定されている既存の論理プリンタ210に対して、出力先の候補としてその物理プリンタIDを登録してもよい。これらの設定は、当該ユーザ自身が管理者である論理プリンタを作成したり、変更したりするものであり、そのユーザの通常の権限内の行為である。
また、更に別の例として、画像形成装置100の管理者が事前に認めているならば、プリンタ臨時設定において、その管理者が管理権限を持つ論理プリンタ210(出力先として画像形成装置100の物理プリンタIDが登録されているもの)に対して、その論理プリンタを利用可能なユーザ(共有者)としてそのユーザのユーザIDを設定してもよい。画像形成装置100の管理者が、クラウドプリントサービス200内のその画像形成装置100を出力先とする当該管理者の論理プリンタ210に対し、例えば、共有設定を任意のユーザに認める設定を行っておけば、この態様でのプリンタ臨時設定が可能となる。なお、画像形成装置100の管理者の論理プリンタ210に対する共有設定を「任意の」ユーザに無条件で認めるのではなく、後述する設定要求(すなわち、要求者のユーザIDと、その論理プリンタ210の出力先に設定されている画像形成装置100の物理プリンタIDと、を含む設定要求)を通してのみ、その共有設定を認めるようにしてもよい。
このプリンタ臨時設定のような、物理プリンタを利用可能とする設定は、通常であれば、ユーザがクラウドプリントサービス200にログインして行うものである。これに対し、本実施形態では、ユーザが持つプリンタ臨時設定の権限を、そのユーザが携帯端末500から画像形成装置100に対して委譲する。そして、権限委譲を受けた画像形成装置100が、クラウドプリントサービス200に対してその権限でアクセスし、ユーザが画像形成装置100を利用できるよう設定する処理を実行する。
以下に示す例では、権限委譲の手段として、一例としてOAuthの仕組みを利用する。OAuthは、デスクトップコンピュータ、携帯端末、ウェブアプリケーション等にセキュアなAPI認可(Application Programming Interface authorization)の標準的手段を提供するプロトコルである。なお、OAuthを用いるのはあくまで一例に過ぎず、同様の権限委譲を実現できる他のプロトコルを用いてもよい。
また、印刷設定を携帯端末500で行うため、本実施形態では、携帯端末500が、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の近接通信を用いることで、画像形成装置100の能力情報を入手できるようにする。この能力情報は、画像形成装置100が提供可能な機能、及び用紙、インク等の残量等を表しており、携帯端末500はこの能力情報が示す範囲内で、ユーザから印刷設定を受け付ける。
この実施形態での携帯端末500からクラウドプリントサービス200経由で画像形成装置100に印刷出力する処理の流れを、図2及び図3に示す。
(1)図2及び図3の例では、文書を開いて表示した状態の携帯端末500を画像形成装置100のNFC用のリーダ・ライタ部に近接させることで、その文書をクラウドプリントサービス200経由でその画像形成装置100から印刷出力できるようにする。すなわち、ここでは、ユーザが、携帯端末500にて、印刷対象となり得る文書を表示する機能を持ったアプリケーション(例えば文書閲覧用アプリケーション、文書編集アプリケーション)にて文書を開き、画面表示されたその文書を閲覧したり編集したりしている状況を考える。この状態でそのユーザが携帯端末500を画像形成装置100のリーダ・ライタ部に近接させる(タッチする)ことで、印刷のための処理が開始される。
(2)このタッチ操作に応じ、画像形成装置100と携帯端末500とがNFC規格の通信によりお互いを検知する。この検知に応じ、画像形成装置100が、印刷を行うか否かの選択のための選択画面を、NFC経由で携帯端末500に送る。すなわち、例えば、ユーザが携帯端末500で画像形成装置100のリーダ・ライタ部にタッチすると、画像形成装置100から「自分(画像形成装置100)がプリンタであること」(あるいは本実施形態の仕組みにより一時利用が可能なプリンタであること)を示す通知が、NFC通信により携帯端末500に送信される。携帯端末500のOS(オペレーティングシステム)は、その通知を受け取ると、クライアント印刷アプリを起動し、このクライアント印刷アプリが、画像形成装置100から送られてくる選択画面の情報を取得する。
(3)携帯端末500は、その選択画面を表示し、ユーザは、その選択画面に対し、印刷を行うか否かの選択結果を入力する。ユーザが入力した選択結果は、NFCにより携帯端末500から画像形成装置100に伝達される。図2では、ユーザが「印刷する」ことを選択した場合の流れを例示する。なお、選択結果が「印刷しない」である場合、画像形成装置100は何もせずに、今回のNFC通信に関する処理を終了する。
(4)「印刷する」旨の選択がなされた場合、携帯端末500のクラウド印刷アプリ510が起動され、クラウド印刷アプリがクラウドプリントサービス200にアクセスしてユーザ認証を受ける。例えば、上記(3)の通知に対して画像形成装置100から携帯端末500に応答を送り、その応答に応じてクラウド印刷アプリが起動され、ユーザ認証処理が行われるようにしてもよい。
このユーザ認証処理では、クラウド印刷アプリは、クラウド印刷アプリがクラウドプリントサービス200にアクセスし、携帯端末500内に記憶されているそのユーザのユーザID及びパスワード等の認証情報を用いて、クラウドプリントサービス200のユーザ認証を受ける。なお、ユーザIDを携帯端末500に保存しておく代わりに、ユーザ認証を受ける際にユーザにユーザIDを入力させてもよい。
(5)ユーザ認証が成功すると、ユーザは、クラウド印刷アプリからクラウドプリントサービス200に対して各種の操作が可能となる。そこでユーザは、プリンタ臨時設定操作の権限委譲のための、OAuthのアクセストークンを取得する。
例えば、ユーザがクラウド印刷アプリの操作メニューから「プリンタ臨時設定」操作を選択すると、クラウド印刷アプリがクラウドプリントサービス200に対して、そのユーザが持つプリンタ臨時設定の権限の委譲のためのアクセストークンの発行を要求する。この要求に応じ、クラウドプリントサービス200はアクセストークンを生成する。アクセストークンは、例えば、そのアクセストークンを提示する者に対して認可する認可内容を規定した認可情報を含んだデータ値である。認可情報は、例えば、そのユーザのクラウドプリントサービス200におけるユーザIDと、クラウドプリントサービス200が提供するプリンタ臨時設定のAPIに対するアクセス権を示す情報と、を含む情報である。認可情報を暗号化などによりランダムに見える文字列としたものを、アクセストークンとしてもよい。また、アクセストークンに認可情報を含める代わりに、認可情報に識別情報を付与してクラウドプリントサービス200内に保存し、その認可情報に付与した識別情報をアクセストークンとしてもよい。いずれの方式でも、アクセストークンの提示を受けたクラウドプリントサービス200は、そのアクセストークンに対応する認可情報を入手できる。なお、アクセストークン又は認可情報に対して発行日時又は有効期限等を対応づけて管理し、発行日時からあらかじめ定めた時間が経過した場合、又は、有効期限が経過した場合に、そのアクセストークンが無効になるようにしてもよい。
クラウドプリントサービス200は、生成したアクセストークンを、要求に対する応答として携帯端末500のクラウド印刷アプリに返す。
(6)アクセストークンを取得すると、クラウド印刷アプリは、そのアクセストークンをNFCにて画像形成装置100に伝達する。ここではNFCを例にとって説明しているが、携帯端末500と画像形成装置100との間の近接通信には、例えばBluetooth(登録商標)等の他の近距離無線通信方式を用いてもよい。また、赤外線通信等、無線以外の伝送媒体を用いた近接通信方式を用いてもよい。
また、近接通信の別の例として、画像形成装置100にカメラを設け、携帯端末500の画面上に表示したアクセストークンをそのカメラに撮影させることにより、アクセストークンを伝達する方式もある。この場合、アクセストークンの表示形態は特に限定されない。例えば、QR(登録商標)コードやバーコードなどの画像コードとして画面表示してもよいし、文字列として画面表示してもよい。画像形成装置100は、アクセストークンの表示形態に応じた解析アルゴリズムを用いて撮影画像を解析することで、アクセストークンの値を求める。この方式も、NFCや赤外線通信などを用いる方式も、携帯端末500を持ったユーザが画像形成装置100のところまで出向き、携帯端末500を画像形成装置100に近接させることで、携帯端末500と画像形成装置100とを結びつけるという点では共通する。
ここで、携帯端末500から画像形成装置100にアクセストークンを受け渡すために、(4)及び(5)によるアクセストークンの取得の後、クラウド印刷アプリが、再度のタッチ操作を案内する画像を携帯端末500の画面に表示してもよい。
この例では、(1)印刷の開始の際と、(6)アクセストークンの伝達処理の際に、合計2回のタッチ操作を行ったが、1回のタッチ操作の期間中に、それら2つの処理を実行してもよい。
(7)アクセストークンを受け取った画像形成装置100は、取得したアクセストークンと、自分の物理プリンタIDと、を含む設定要求を生成し、その設定要求をインターネット400経由でクラウドプリントサービス200に送信する。設定要求のデータ形式は、あらかじめクラウドプリントサービス200が定めており、画像形成装置100はそのデータ形式に従って設定要求を生成する。
画像形成装置100からその設定要求を受け取ったクラウドプリントサービス200は、その設定要求に応じて、上述のプリンタ臨時設定を行う。すなわち、まず設定要求からアクセストークンを取り出し、そのアクセストークンに対応する認可情報を取得する。その認可情報には、ユーザIDと、プリンタ臨時設定機能を認可する旨とが表されている。クラウドプリントサービス200は、その認可情報から、その要求の送信元である画像形成装置100に権限があると認識し、その設定要求に含まれる物理プリンタID(画像形成装置100)を出力先の候補として、その認可情報に含まれるユーザIDに対応づける設定情報、をクラウドプリントサービス200に登録する。この例では、上述の通り、その設定情報を有する論理プリンタ210が、新規作成により、又は既存の論理プリンタ210の変更により、用意される。
このような設定処理により、携帯端末500を携帯するユーザが、クラウドプリントサービス200経由で画像形成装置100から印刷出力可能となる。
(8)この設定処理が完了すると、クラウドプリントサービス200から画像形成装置100に対して、設定完了の旨を示す通知が、(7)の設定要求に対する応答として返信される。
(9)設定完了通知を受けた画像形成装置100は、携帯端末500に対して、NFC通信により、設定完了の旨を通知する。この通知は、上述の(6)におけるアクセストークンの送信に対する応答として行ってもよい。例えば、(6)にてユーザが携帯端末500で画像形成装置100のリーダ・ライタ部にタッチさせると、そのタッチの期間内に(6)〜(9)の処理が行われるようにしてもよい。この場合、この通知に応じたメッセージを携帯端末500に画面表示することで、ユーザに、その画像形成装置100が利用可能になったことを知らせることができる。
以上の処理により、携帯端末500からクラウドプリントサービス200に対し、画像形成装置100を出力先として指定して印刷指示を行うことが可能となる。
(10)ユーザは、印刷設定を行う場合、携帯端末500を画像形成装置100に再度タッチする。この例では、印刷設定を指示するタッチは、印刷開始時やアクセストークン転送時のタッチよりも長い、あらかじめ定めた時間(例えば数秒)以上行うものとする。印刷設定を指示するタッチを促すために、上記(3)または(9)の後、携帯端末500のクラウド印刷アプリが、印刷設定のための案内画面を表示してもよい。この案内画面には、例えば、「印刷設定を行う場合には、プリンタのリーダ・ライタ部に携帯端末を5秒以上タッチして下さい」等のメッセージを表示してもよい。なお、デフォルトの印刷設定で印刷を行う場合は、ユーザは、そのような長めのタッチ操作を行わなければよい(これにより以下に説明する(11)〜(13)は実行されなくなる)。なお、ここでは印刷設定を指示する操作として、携帯端末500をあらかじめ定めた秒数以上タッチさせるという操作を例示したが、これはあくまで一例に過ぎない。
(11)ユーザが印刷設定を指示する所定秒数以上のタッチを行うと、これを検知したクラウド印刷アプリは、NFCでの通信により画像形成装置100に対して能力情報の取得要求を画像形成装置100に送る。
(12)この取得要求を受けた画像形成装置100は、自分の能力情報を反映した印刷設定画面を生成し、その印刷設定画面の情報をNFCにより携帯端末500に返す。この印刷設定画面では、画像形成装置100の能力情報に応じて、印刷設定の項目毎に、選択可能な選択肢や指定可能なパラメータ値が制限されている。例えば、画像形成装置100が両面印刷機能を持っていなければ、印刷設定画面における片面/両面印刷を選択するGUI(グラフィカルユーザインタフェース)において、両面印刷の選択肢は選択不能に設定される。また、印刷設定画面に表示される用紙の選択欄では、画像形成装置100に保持されている用紙種類のみが選択可能に設定される。また、印刷部数の指定欄では、選択された用紙の残量で印刷可能な範囲内の部数のみが指定できるようにしてもよい((1)で表示されている文書のページ数は既知なので、用紙残量がわかれば、印刷可能な部数が計算できる)。なお、画像形成装置100が印刷設定画面を生成する代わりに、画像形成装置100は単にクラウドプリントサービス200の規定に従って記述した自分の能力情報を携帯端末500に送信し、これを受け取った携帯端末500のクラウド印刷アプリがその能力情報から印刷設定画面を生成してもよい。
(13)クラウド印刷アプリは、その印刷設定画面を表示し、ユーザから、その印刷設定画面上の各設定項目の設定操作を受け付ける。そして、例えばユーザが印刷設定を確定する旨のGUIボタンを押下する等といった設定確定操作を行うと、クラウド印刷アプリは、印刷設定画面の各設定項目の選択/入力結果を、クラウドプリントサービス200の規定に従って記述した、印刷チケットと呼ぶデータを生成する。そして、例えばユーザが再度携帯端末500を画像形成装置100のリーダ・ライタ部に近接させると、クラウド印刷アプリは、その印刷チケットをNFC通信にて画像形成装置100に伝達する。
なお、再タッチにより印刷チケットを伝達する代わりに、(10)でのタッチ状態のままユーザが携帯端末500の印刷設定画面上で印刷設定を行い、その画面上の設定確定のGUIボタンを押下すると、印刷チケットが画像形成装置100に伝達されるという方式でもよい。また、クラウド印刷アプリが、印刷設定画面上での選択/入力に応じて印刷チケットを逐次更新し、ユーザが画像形成装置100にタッチすると、その時点での印刷チケットが画像形成装置100に伝達されるという方式でもよい。
なお、クラウド印刷アプリは、その印刷チケットに対応づけて、(1)で画面表示していた印刷対象の文書の文書識別情報を画像形成装置100にNFCで伝達する。印刷チケットと文書識別情報との対応付けの仕方は特に限定されない。例えば、XML(eXtensible Markup Language)等で記述される印刷チケット内に、印刷対象の文書の識別情報を表す要素を追加することで、その対応付けを行ってもよい。
画像形成装置100は、印刷チケットと印刷対象の文書の文書識別情報とを、互いに対応づけて記憶する。なお、文書識別情報が印刷チケットに含まれている場合は、単にその印刷チケットを記憶すればよい。
なお、印刷対象の文書の文書識別情報としては、その文書の格納場所を表すURLを用いてもよい。携帯端末500は(1)で例えばクラウドレポジトリサービス300等にある文書を表示しているので、携帯端末500にとってその文書のURLは既知である。
(14)処理は図3の流れに進む。携帯端末500は、クラウドプリントサービス200にアクセスし、上記(1)にて画面表示されている文書を印刷対象として指定して、印刷の実行を指示する。このとき、携帯端末500はクラウドプリントサービス200に対し、その文書を特定するURL等の文書識別情報を送る。あるいは、その文書のデータ自体を送ってもよい。ここで、上記(1)の時点で文書編集アプリケーション等でその文書を編集中の場合、その文書をクラウドレポジトリサービス300にいったん保存してから、その文書のURLをクラウドプリントサービス200に通知するようにしてもよい。また、アプリケーションが携帯端末500内にある文書を表示している場合、その文書のデータを印刷指示と対応づけてクラウドプリントサービス200に送信すればよい。この場合、携帯端末500は、その文書に文書識別情報を付与し、その文書識別情報を前述の印刷チケットに含めると共に、クラウドプリントサービス200に送信する文書データにもその文書識別情報を付加してもよい。
なお、(14)にて印刷指示のためにクラウド印刷アプリがクラウドプリントサービス200にアクセスしたとき、クラウドプリントサービス200内にそのユーザの使用可能な論理プリンタ210(すなわちそのユーザが管理者または共有者として登録されている論理プリンタ)が複数存在する場合、例えば、クラウドプリントサービス200からクラウド印刷アプリに対して、使用可能な論理プリンタ210のリストが提供され、ユーザはそのリストの中から、今回使用する画像形成装置100に対応する論理プリンタ210を選択する。
画像形成装置100に対応づけられた論理プリンタ210に対し、利用可能な物理プリンタが複数設定されている場合、それら物理プリンタのリストが論理プリンタ210からクラウド印刷アプリに提供される。ユーザは、クラウド印刷アプリに表示されたリストの中から、今回の出力先とする物理プリンタを選択する。ここでは、画像形成装置100が出力先に選択されたとする。
クラウドプリントサービス200が携帯端末500に提供する論理プリンタのリストには、各論理プリンタのオーナー(管理者)名や共有状態(共有されているか否か、あるいは各共有者名など)が表示されてもよい。
ここで、クラウドプリントサービス200は、そのユーザが利用可能な各論理プリンタが、それぞれユーザによる通常の登録設定により作成されたものか、本実施形態のプリンタ臨時設定機能により作成されたものか、の区別の情報を保持し、携帯端末500に提供する論理プリンタのリストに、その区別の情報を含めてもよい。この場合、携帯端末500にてそのリストを表示した場合、各論理プリンタがそれぞれそれら2つのうちのどちらに該当するかが表示され、ユーザは、その区別の表示により、先ほど臨時設定した画像形成装置100に対応する論理プリンタを選びやすくなる。
また、上記(7)のプリンタ臨時設定にて、携帯端末500のユーザの既存の論理プリンタに対して画像形成装置100を出力先候補として追加する方式の場合には、その論理プリンタに、プリンタ臨時設定機能により設定されたものであることを示す区別の情報を設定してもよい。この場合も、携帯端末500に当該ユーザの使用可能な論理プリンタのリストを表示する際、そのユーザが臨時設定機能により登録した画像形成装置100を、通常の登録設定機能により作成された画像形成装置と区別した形態で表示できる。また、この場合、クラウドプリントサービス200は、臨時設定機能によりその論理プリンタに追加登録した出力先候補に対し、臨時設定機能により設定されたものであることを示す属性情報を持たせてもよい。これにより、その論理プリンタに登録された出力先の物理プリンタのリストの画面を携帯端末500に提供する際、臨時設定機能により設定された物理プリンタ(画像形成装置100)を、通常の登録処理により登録された物理プリンタとは異なる表示形態で表示することができる。ユーザは、この表示により、今回臨時に使用しようとしている画像形成装置100を識別し、その画像形成装置100を出力先として選択する。
また、上記(7)のプリンタ臨時設定にて、画像形成装置100の管理者の論理プリンタに対して携帯端末500のユーザのユーザIDを共有者として登録する方式の場合、共有者として登録したそのユーザのユーザIDに対して、そのユーザIDがプリンタ臨時設定機能により登録されたものであることを示す属性情報を持たせてもよい。クラウドプリントサービス200は、携帯端末500にそのユーザの使用可能な論理プリンタのリストを提供する際、共有者としてそのユーザを含み、かつ、そのユーザのIDに、プリンタ臨時設定機能により登録されたものであることを示す属性情報が付されている論理プリンタがあれば、その論理プリンタを、臨時設定機能に設定されたものとして、通常の登録設定機能により作成された画像形成装置と区別した形態で表示できる。
なお、上記(1)の最初のタッチの際などに携帯端末500が画像形成装置100から物理プリンタIDを取得しておき、(14)でのクラウド印刷アプリからクラウドプリントサービス200へのアクセスの際、その物理プリンタIDを通知することで、クラウドプリントサービス200がその物理プリンタIDに対応する論理プリンタ210を自動選択してもよい。
クラウド印刷アプリは、このようにして選択された論理プリンタ210に対し、(1)で表示していた文書の文書識別情報を渡し、画像形成装置100から印刷出力するよう指示する。
印刷指示を受け取った論理プリンタ210は、指定された印刷対象の文書を携帯端末500やクラウドレポジトリサービス300等から取得し、その文書のデータを印刷データ形式に変換する。ここで、印刷対象の文書を論理プリンタ210が能動的に取得する代わりに、その文書を携帯端末500がクラウドレポジトリサービス300等から取得し、論理プリンタ210に送信してもよい。また、携帯端末500が、クラウドレポジトリサービス300に対して、当該サービス300内の印刷対象の文書をクラウドプリントサービス200に提供するよう指示し、その指示に応じてクラウドレポジトリサービス300がその文書をクラウドプリントサービス200に送信してもよい。携帯端末500内にある文書が印刷対象として指定された場合は、携帯端末500がその文書をクラウドプリントサービス200に送信すればよい。
なお、使用する論理プリンタ(及び必要であれば更に出力先の物理プリンタ)の指定と、印刷対象の文書の指定とは、どちらが先に行われてもよい。
(15)指定された文書の印刷データが用意できると、論理プリンタ210は、出力先に指定された画像形成装置100に対して、その印刷データを特定する情報(例えばその印刷データのURL:Uniform Resource Locator)を含んだメッセージを送る。Google Cloud Printの場合、このメッセージは、Google Talkサービス経由でXMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)を用いて送られる。
(16)そのメッセージを受け取った画像形成装置100は、HTTPのGETリクエストを用いて、クラウドプリントサービス200に対して印刷データを要求する。そのリクエストには、受け取ったメッセージに含まれる、その印刷データを特定する情報が含まれる。また、そのリクエストに、画像形成装置100の物理プリンタIDを含めてもよい。
(17)そのリクエストに応じ、クラウドプリントサービス200から画像形成装置100に対し、ユーザが(7)で指定した文書の印刷データが送信される。この印刷データには、その文書の文書識別情報(上記(14)で携帯端末500から伝達されたもの)が付随する。
(18)画像形成装置100は、その印刷データを受信し、用紙に印刷する。ここで、画像形成装置100は、自分が記憶している印刷チケットの中から、その印刷データに付随する文書識別情報に対応する印刷チケットを特定し、その印刷チケットが表す印刷設定をその印刷データに適用して印刷を実行する。
なお、(18)の印刷実行が完了した後、画像形成装置100からクラウドプリントサービス200に印刷完了を通知し、その通知に応じてクラウドプリントサービス200から携帯端末500に対して印刷完了を通知してもよい。また、この印刷完了の通知と共に、クラウドプリントサービス200から携帯端末500に対して、引き続き別の文書を印刷するかどうかを問い合わせてもよい。そして、この問合せに対してユーザが印刷しない旨の回答を行った場合、クラウドプリントサービス200は、そのユーザがその画像形成装置100を利用可能とする設定情報を削除するようにしてもよい。
また、図3の処理では、画像形成装置100は、処理段階(15)のクラウドプリントサービス200からの通知に応じて画像形成装置100がクラウドプリントサービス200に印刷データを要求したが、これは一例に過ぎない。画像形成装置100は、図2の処理段階(13)にて、印刷チケットが適用される文書の文書識別情報(例えばURL)を受け取っているので、その文書識別情報に対応する文書の印刷データをクラウドプリントサービス200に要求してもよい。この場合、クラウドプリントサービス200から画像形成装置100への処理段階(15)の通知は不要である。
次に、以上に説明した処理を実行する画像形成装置100の機能構成の例を、図4を参照して説明する。なお、図4では、実施形態の処理に関係の深い部分のみを示しており、画像形成装置が通常有する構成要素であっても実施形態の処理と関連の薄いものについては表示は省略している。
画像形成装置100において、ジョブ受信部102は、クラウドプリントサービス200と通信し、XMPP等のメッセージを受け取ったり、そのメッセージに応じてHTTPを用いて印刷データを受け取ったりする。画像形成部106は、紙等の媒体に対して画像を印刷する装置である。制御部104は、画像形成装置100全体を制御するシステムである。例えば制御部104は、図示省略した画像処理部に指示して、ジョブ受信部102がクラウドプリントサービス200から受け取った印刷データを、画像形成部106が取り扱い可能なラスター形式等の画像データに変換させ、変換結果の画像データを画像形成部106に供給し、媒体に印刷させる。また、制御部104は、クラウドプリントサービス200に対する当該画像形成装置100の登録操作が行われた際に、クラウドプリントサービス200から送られてきた物理プリンタIDを物理プリンタID保持部110に記憶させる。UI(ユーザインタフェース)部108は、画像形成装置100に対するユーザから操作を受け付けるための画面を表示したり、その画面に応じたユーザからの操作入力を受け取ったりする。近接無線通信部112は、NFC規格の通信を行う装置である。ユーザがNFC対応の携帯端末500を画像形成装置100のリーダ・ライタ部に近接させると、近接無線通信部112が、NFC準拠のデバイス(携帯端末500)を認識する。この認識に応じ、制御部104は、「自装置がプリンタであること」を示す情報等を携帯端末500に対してNFC通信で提供する。また、近接無線通信部112は、携帯端末500からアクセストークンや印刷チケットを受け取る際の通信に用いられる。設定要求送信部114は、携帯端末500から受け取ったアクセストークンと、物理プリンタID保持部110に保持された物理プリンタIDとを含んだ設定要求をクラウドプリントサービス200に送信する。これにより、そのアカウントのユーザに、その物理プリンタIDに対応する画像形成装置100を利用可能とする設定情報(例えばそのような設定を有する新たな論理プリンタ、または画像形成装置100の管理者の既存の論理プリンタに共有者として追加されたそのユーザのIDなど)がクラウドプリントサービス200に登録される。
能力情報保持部116は、画像形成装置100の能力情報を保持する。能力情報保持部116に保持された能力情報のうち、用紙残量等の変化しうる項目は制御部104により最新の値に維持されている。制御部104は、携帯端末500から能力情報の取得情報を受けた場合、能力情報保持部116に保持された能力情報(また箱の能力情報から作成した印刷設定画面の情報)を携帯端末500に提供する。
また、チケット保持部118は、タッチ操作により携帯端末500から受信した印刷チケットと印刷対象の文書の文書識別情報とを、互いに対応づけて保持する。制御部104は、ジョブ受信部102がクラウドプリントサービス200から印刷データを受け取った場合、その印刷データの文書識別情報に対応する印刷チケットをチケット保持部118から検索し、その印刷データに対してその印刷チケットが表す印刷設定を適用する。これにより、画像形成部106は、その印刷設定に従い印刷データを印刷する。
次に、図5を参照して、上述の処理を実行する携帯端末500の機能構成の例を説明する。なお、図5では、実施形態の処理に関係の深い部分のみを示しており、携帯端末が通常有する構成要素であっても実施形態の処理と関連の薄いものについては表示は省略している。
携帯端末500には、クラウド印刷アプリ510がインストールされている。クラウド印刷アプリ510は、携帯端末500からクラウドプリントサービス200を用いた印刷を行うために用いるアプリケーションである。クラウド印刷アプリ510のうちのUI処理部512は、クラウド利用の印刷のためのユーザインタフェースを提供する。ユーザ情報保持部514は、当該携帯端末500を携帯するユーザのクラウドプリントサービス200におけるアカウント(ユーザID等)を保持する。このアカウントの情報は、ユーザが事前に設定しておく。なお、クラウド印刷アプリ510の代わりに携帯端末500のOSがこのアカウントの情報を管理していてもよい。
アクセストークン取得部516は、インターネット400経由でクラウドプリントサービス200から、プリンタ臨時設定の権限の委譲に用いるアクセストークンを取得する処理を行う。アクセストークン提供部518は、アクセストークン取得部516が取得したアクセストークンを、近接無線通信部504によるNFC等の近接無線通信により、画像形成装置100に提供する。
この携帯端末500において、クラウド印刷アプリ510は、起動されると、携帯電話回線や無線ネットワーク等を介してインターネット400上のクラウドプリントサービス200にアクセスし、ユーザ情報保持部514に保持されたアカウントを用いてクラウドプリントサービス200にログインする。UI処理部512は、ログインに応じてクラウドプリントサービス200から提供される当該ユーザの論理プリンタのリスト等の画面を表示し、ユーザに使用する論理プリンタをそのリストの中から選択させる。UI処理部512は、この論理プリンタの選択画面の他に、出力先の物理プリンタの選択画面、印刷設定画面、印刷対象の文書の選択画面等のUI画面を、クラウドプリントサービス200やクラウドレポジトリサービス300、あるいは携帯端末500内のファイルシステム等から提供される情報に従って生成する。また、UI処理部512は、操作メニューから「プリンタ臨時設定」が選択されると、アクセストークン取得部516にアクセストークンの取得を指示する。この指示に応じ、アクセストークン取得部516は、ログインしているクラウドプリントサービス200に対して、プリンタ臨時設定のためのアクセストークンの発行を要求し、この要求に応じて発行されたアクセストークンを取得する。このようにユーザが「プリンタ臨時設定」を明示的に指定する代わりに、NFC等の近接通信によりこの臨時設定機能に対応する画像形成装置100を検出した場合に、アクセストークン取得部516が起動し、アクセストークンの取得処理を実行するようにしてもよい。
このようにしてアクセストークンが取得されると、アクセストークン提供部518が、そのアクセストークンを、近接無線通信部504によるNFC通信により画像形成装置100に提供する。なお、近接無線通信部504によるNFC通信により、通信相手が画像形成装置100であること、または本実施形態のプリンタ臨時設定に対応した画像形成装置100であることが確認できた場合にのみ、アクセストークン提供部518によるアクセストークンの提供が行われるようにしてもよい。
また、印刷設定部520は、上記図2の(10)における長めのタッチを検知すると、画像形成装置100からNFC(近接無線通信部504)経由で能力情報を取得する。そして、その能力情報に応じた印刷設定画面を、UI処理部512を介して携帯端末500の表示装置に表示し、ユーザからの設定操作を受け付ける。そして、その設定捜査の結果を表す印刷チケットを生成し、その印刷チケットをNFC経由で画像形成装置100に送信する。
次に、図6を参照して、上述の処理を実行するクラウドプリントサービス200の機能構成の例を説明する。なお、図6では、実施形態の処理に関係の深い部分のみを示しており、携帯端末が通常有する構成要素であっても実施形態の処理と関連の薄いものについては表示は省略している。
クラウドプリントサービス200は、本実施形態に関する機能を担う機能モジュールとして、トークン発行部202、認可制御部204、プリンタ臨時設定部206、及び論理プリンタ210を有する。論理プリンタ210については、既に説明した。トークン発行部202は、携帯端末500からの要求に応じて、プリンタ臨時設定の権限を認可するアクセストークンを発行する(図2の(5))。認可制御部204は、アクセストークンを取得した画像形成装置100から、アクセストークンを含む設定要求(図2の(7))が送られてくると、そのアクセストークンに対応する認可情報が示す認可対象の操作を、その装置に対して認可する。ここで、本実施形態では、アクセストークンは、プリンタ臨時設定の権限を認可するものである。したがって、認可制御部204は、そのアクセストークンから、画像形成装置100がユーザに代わってプリンタ臨時設定を行う権限を有すると判断し、プリンタ臨時設定部206に対して、その設定要求に応じた設定操作を実行するよう指示する。プリンタ臨時設定部206は、その指示に応じ、その設定要求に含まれる物理プリンタID(画像形成装置100)を出力先の候補として、その認可情報に含まれるユーザIDに対応づける設定情報、をクラウドプリントサービス200に登録する。
以上に説明した実施形態は、一例に過ぎず、本発明の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、図2におけるプリンタ臨時設定の処理((5)〜(9))と、印刷設定処理((10)〜(13))との実行順序を逆にしてもよい。
また、例えば、図2の例では、文書を開いた状態の携帯端末500を画像形成装置100のリーダ・ライタ部に近接させることで、その文書を印刷対象に指定したが、これは一例に過ぎない。この代わりに、文書を開かない状態の携帯端末500で画像形成装置100にタッチすることで印刷処理を開始し、後で印刷対象の文書を指定するという方式も可能である。図7に、この方式での印刷処理の流れの例を示す。図7において、図2の処理段階と同様の処理段階には、同一符号を付す。
(1’)図7の流れでは、まず文書を開かない状態(例えばOS画面や、クラウド印刷アプリの画面が表示された状態)の携帯端末500で画像形成装置100のリーダ・ライタ部にタッチする。
(2’)このタッチに応じ、画像形成装置100は、画像形成装置100が、印刷を行うか否かの選択のための選択画面と、画像形成装置100の物理プリンタID(“printer_id”)を、NFC経由で携帯端末500に送る。すなわち、上記図2の手順では、選択画面のみを送っていたところ、この例では更に物理プリンタIDに併せて携帯端末500に送る。その後、(3)選択画面においてユーザが印刷する旨の選択を行うと、その選択結果が画像形成装置100に伝達される。
(A)携帯端末500のクラウド印刷アプリ510は、クラウドプリントサービス200にアクセスし、(2’)で取得した画像形成装置100の物理プリンタIDと、携帯端末500のユーザのユーザID(クラウドプリントサービス200でのユーザID)と、を含んだ設定要求を、クラウドプリントサービス200に送る。クラウドプリントサービス200は、この設定要求に応じ、そのユーザIDに対応するユーザがその物理プリンタIDに対応する画像形成装置100を利用できるようにするための設定を行う(プリンタ臨時設定)。
(B)プリンタ臨時設定が完了すると、クラウド印刷アプリ510は、ユーザから印刷対象の文書の指定を受け付ける。例えば、印刷対象の文書の所在場所としてクラウドレポジトリサービス300がユーザから指定された場合、クラウド印刷アプリ510は、クラウドレポジトリサービス300にアクセスし、そのユーザがアクセス権を持つ文書のリストを取得し、そのリストの中からユーザに印刷対象を指定させる。印刷対象の文書は、携帯端末500内の文書の中から指定してもよい。クラウド印刷アプリ510は、指定された印刷対象文書の文書識別情報(例えばURL)を記憶する。
また、クラウド印刷アプリ510は、図2の(10)〜(13)の処理段階により、ユーザから印刷設定を受け付け、その印刷設定の情報を有する印刷チケットを画像形成装置100に伝達する。その印刷チケットは、(B)で印刷対象に指定された文書の文書識別情報と対応づけて、画像形成装置100に保存される。
(14’)その後、ユーザが印刷実行を指示すると、クラウド印刷アプリ510は、(B)で指定した文書の文書識別情報を含んだ印刷指示をクラウドプリントサービス200に送る。
この指示に応じ、図3の(15)〜(18)の処理段階が行われ、画像形成装置100からその文書が、印刷チケットに示される印刷設定で印刷出力される。
図7の手順では、携帯端末500が、(2’)で画像形成装置100から取得した物理プリンタIDを用いて、処理段階(A)にてクラウドプリントサービス200に対してプリンタ臨時設定を行ったが、これは一例に過ぎない。処理段階(A)の代わりに、図2の処理段階(4)〜(9)を実行することで、アクセストークンを用い画像形成装置100からクラウドプリントサービス200にプリンタ臨時設定を行ってもよい。
以上の各例では、携帯端末500は画像形成装置100の能力情報を画像形成装置100自身から取得した。これに対して図8及び図9に示す更なる変形例では、携帯端末500は、画像形成装置100の能力情報をクラウドプリントサービス200から取得する。図8及び図9において、図2及び図3に示した処理段階と同様の処理を行う処理段階には、同一符号を付す。
図8の処理では、画像形成装置100は、(2’)にて、印刷するか否かの選択画面と共に、画像形成装置100の物理プリンタIDを携帯端末500に提供する。その後、(3)〜(9)により、携帯端末500のユーザが画像形成装置100を利用できるようにするためのプリンタ臨時設定が行われる(ここの処理段階については図2の説明を参照)。なお、(3)〜(9)の代わりに、図7の処理段階(A)と同様のプリンタ臨時設定を行ってもよい。
(11’)携帯端末500のクラウド印刷アプリ510は、クラウドプリントサービス200に対して、画像形成装置100の能力情報の取得要求を送る。この取得要求には、画像形成装置100の識別情報である物理プリンタIDが含まれる。クラウドプリントサービス200は、登録されている各物理プリンタの能力情報を保持しており、その中から、取得要求に含まれる物理プリンタIDに対応する能力情報を読み出す。
(12’)そしてクラウドプリントサービス200は、読み出した能力情報、またはその能力情報を反映した印刷設定画面の情報を、クラウド印刷アプリ510に返す。クラウド印刷アプリは、画像形成装置100の能力情報に応じた印刷設定画面を携帯端末500の表示装置に表示し、ユーザからその印刷設定画面上の各項目の設定を受け付ける。図9の処理に進む。
(14”)印刷設定が終わり、ユーザが印刷実行を指示すると、クラウド印刷アプリ510は、(1)で表示していた文書を印刷対象として指定した印刷指示を、クラウドプリントサービス200に送る。この印刷指示には、(1)で表示していた文書の文書識別情報と、印刷設定画面に対して入力された印刷設定の情報を表す印刷チケットと、が含まれる。
この印刷指示に応じ、クラウドプリントサービス200は印刷対象文書の印刷データを生成すると共に、(15)画像形成装置100に対して印刷データの識別情報を含んだ通知を送る。(16)その通知に応じて画像形成装置100は、クラウドプリントサービス200に対してその識別情報に対応する印刷データを要求する。(17’)この要求に応じ、クラウドプリントサービス200は、要求された印刷データと、これに対応する印刷チケットとを画像形成装置100に送信する。画像形成装置100は、受け取った印刷データに対し、その印刷チケットが表す印刷設定を適用し、印刷を実行する。
以上に例示した画像形成装置100、クラウドプリントサービス200、携帯端末500の情報処理を行う部分は、例えば、汎用のコンピュータに当該装置の各機能モジュールの処理を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで言うコンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)、フラッシュメモリ等の二次記憶を制御する二次記憶コントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、無線又は有線のネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバスを介して接続された回路構成を有する。また、そのバスに対し、例えばI/Oインタフェース経由で、CDやDVD、ブルーレイディスクなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタ、などが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、フラッシュメモリ等の二次記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。二次記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。
<補遺>
<補遺>
参考例1は、プリントサービスシステムを用いた印刷を指示する機能を有する情報処理装置と、前記プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する機能を有する画像形成装置と、を含み、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から当該画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を近接通信により取得する取得手段と、取得した前記能力情報を用いて、ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段と、受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段と、を有し、前記画像形成装置は、近接通信により前記情報処理装置に対して、自装置の印刷に関する能力を表す能力情報を提供する提供手段、を有することを特徴とする印刷システムである。
参考例2は、前記情報処理装置は、更に、ユーザから印刷対象の文書の指定を受け付け、その印刷対象の文書を前記画像形成装置から印刷出力するようプリントサービスシステムに指示する印刷指示手段、を更に有し、前記伝達処理手段は、前記印刷設定の情報を、前記印刷指示手段が印刷出力を指示した前記印刷対象の文書の文書識別情報に対応づけて、近接通信により前記画像形成装置に伝達し、前記画像形成装置は、前記情報処理装置から伝達された前記印刷設定の情報と前記文書識別情報とを保持する保持手段と、前記プリントサービスシステムから、文書識別情報と共に印刷データを受信すると、当該文書識別情報と対応づけて前記保持手段に保持されている前記印刷設定の情報を、受信した前記印刷データに適用して印刷処理を実行する印刷処理実行手段と、を更に有する参考例1に記載の印刷システムである。
参考例3は、プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置から、当該画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を近接通信により取得する取得手段と、取得した前記能力情報を用いて、ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段と、受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段と、を有する情報処理装置である。
参考例4は、ユーザから印刷対象の文書の指定を受け付け、その印刷対象の文書を前記画像形成装置から印刷出力するようプリントサービスシステムに指示する印刷指示手段、を更に有し、前記伝達処理手段は、前記印刷設定の情報を、前記印刷指示手段が印刷出力を指示した前記印刷対象の文書の文書識別情報に対応づけて、近接通信により前記画像形成装置に伝達する、ことを特徴とする参考例3に記載の情報処理装置である。
参考例5は、コンピュータを、プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置から、当該画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を近接通信により取得する取得手段、取得した前記能力情報を用いて、ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段、受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段、として機能させるためのプログラムである。
参考例6は、プリントサービスシステムを用いた印刷を指示する機能を有する情報処理装置に対し、自装置の印刷に関する能力を表す能力情報を近接通信により提供する提供手段と、前記情報処理装置から伝達された前記印刷設定の情報と前記文書識別情報とを保持する保持手段と、前記プリントサービスシステムから、文書識別情報と共に印刷データを受信すると、当該文書識別情報と対応づけて前記保持手段に保持されている前記印刷設定の情報を、受信した前記印刷データに適用して印刷処理を実行する印刷処理実行手段と、を有する画像形成装置である。
参考例7は、画像形成装置を制御するコンピュータを、プリントサービスシステムを用いた印刷を指示する機能を有する情報処理装置に対し、自装置の印刷に関する能力を表す能力情報を近接通信により提供する提供手段、前記情報処理装置から伝達された前記印刷設定の情報と前記文書識別情報とを保持する保持手段、前記プリントサービスシステムから、文書識別情報と共に印刷データを受信すると、当該文書識別情報と対応づけて前記保持手段に保持されている前記印刷設定の情報を、受信した前記印刷データに適用して印刷処理を実行する印刷処理実行手段、として機能させるためのプログラムである。
100 画像形成装置、102 ジョブ受信部、104 制御部、106 画像形成部、108 UI部、110 保持部、112 近接無線通信部、120 画像コード、200 クラウドプリントサービス、202 トークン発行部、204 認可制御部、206 プリンタ臨時設定部、210 論理プリンタ、300 クラウドレポジトリサービス、400 インターネット、500 携帯端末、504 近接無線通信部、510 クラウド印刷アプリ、512 UI処理部、514 ユーザ情報保持部、516 アクセストークン取得部、518 アクセストークン提供部、520 印刷設定部。
Claims (3)
- プリントサービスシステムを用いた印刷を指示する情報処理装置と、前記プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置と、を含み、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から、プリントサービスシステムにおける当該画像形成装置の識別情報を近接通信により取得する識別情報取得手段と、
取得した識別情報に対応する画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を、前記プリントサービスシステムから取得する印刷機能情報取得手段と、
取得した前記能力情報を用いて、ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段と、
受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段と、
を有し、
前記画像形成装置は、
近接通信により前記情報処理装置に対して、プリントサービスシステムにおける自装置の識別情報を提供する提供手段、
を有することを特徴とする印刷システム。 - プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置から、前記プリントサービスシステムにおける当該画像形成装置の識別情報を近接通信により取得する識別情報取得手段と、
取得した識別情報に対応する画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を、前記プリントサービスシステムから取得する印刷機能情報取得手段と、
取得した前記能力情報を用いて、前記ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段と、
受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段と、
を有する情報処理装置。 - コンピュータを、
プリントサービスシステムから送信された印刷データを受信して印刷する画像形成装置から、前記プリントサービスシステムにおける当該画像形成装置の識別情報を近接通信により取得する識別情報取得手段、
取得した識別情報に対応する画像形成装置の印刷に関する能力を表す能力情報を、前記プリントサービスシステムから取得する印刷機能情報取得手段、
取得した前記能力情報を用いて、前記ユーザから印刷設定を受け付ける印刷設定受付手段、
受け付けた印刷設定の情報を前記画像形成装置に伝達するための処理を行う伝達処理手段、
として機能させるためのプログラム。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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- 2017-04-12 JP JP2017078630A patent/JP2017139013A/ja active Pending
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